ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository構成ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7)
E59381-01
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

12 進行中のアセットの構成

この章では、開発中でも使用可能なアセットの進行状況と可用性を追跡する、進行中のアセット機能の使用方法について説明します。

この章は次の項で構成されています:

12.1 概要

Oracle Enterprise Repositoryの進行中のアセット機能では、ユーザーが開発途中のアセットの進行状況と可用性を追跡できます。これにより、組織はコラボレーション・プロセスでアセットの作成者、コンシューマ、およびメンテナンス・チームを展開して複合的な生産性の増大を実現し、ソフトウェア・エンジニアリングの自然な経過におけるアセット・ポートフォリオの価値を高めることができます。この機能により、組織は余分な開発が行われる前にこれを排除できます。開発途中のアセットを公開することにより、プロジェクト計画の段階でプロジェクトにこれらのアセットの使用を含めることができるため、余分な開発による無駄な時間と労力を回避できます。

進行中のアセットはOracle Enterprise Repositoryでは登録解除済アセットとして表示されます。進行中のアセットの実際の「登録状態」(検索結果およびアセット詳細の「ステータス」列に表示される)は、アセット発行時に決定されます。

進行中のアセット機能が有効な場合は、Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面の「アセットの発行」リンクから発行されるアセットに「登録解除」ステータスが自動的に割り当てられます。検索では、登録解除済アセットとしてフィルタ処理されます。

図12-1 Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面

図12-1の説明が続きます
「図12-1 Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面」の説明

図12-1はOracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面を示します。「アセットの発行」で発行したアセットは、図12-2に示すように、アセット・エディタのファイル・ツリーで「発行済 - レビュー保留中」フォルダに入力されます。

図12-2 アセット・エディタ - ファイル・ツリー

図12-2の説明が続きます
「図12-2 アセット・エディタ - ファイル・ツリー」の説明

アセット・エディタで発行したアセットは、図12-3に示すように、初期状態リストで未発行または「発行済 - レビュー保留中」を指定できます。

図12-3 アセットの新規作成

図12-3の説明が続きます
「図12-3 アセットの新規作成」の説明

いずれかの状態のアセットが、Oracle Enterprise Repositoryに登録解除済アセットとして入力され、登録解除済アセットでフィルタ処理され検索に表示されます。

12.2 進行中のアセットの表示

すべての進行中のアセットのリストを表示します。

この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面で実行されます。

  1. 「検索文字列の入力」テキスト・ボックスは空白のままにします。

  2. 「タイプ」リストで「すべてのタイプ」を選択します。

  3. アセット機能リストですべてのアセット機能を選択します。

  4. 図12-4に示すように、「登録状態」リストから「登録解除」を選択します。

    図12-4「検索」ダイアログ

    図12-4の説明が続きます
    「図12-4「検索」ダイアログ」の説明

  5. 「検索」をクリックします。進行中のアセットのすべてのリストがメイン・ペインの上部のフレームに表示されます。

12.3 進行中のアセットの有効化

進行中のアセットを有効にするため、2つのプロパティを有効化する必要があります。この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で実行します。

  1. 左のペインで「システム設定」をクリックします。

  2. 「検索」フィールドにAssets in Progressを入力します。図12-5に示すように、機能設定ペインに「進行中のアセット」設定が表示されます。

  3. プロパティがTrueに設定されていることを確認します。

  4. 「保存」をクリックします。

  5. 「新しいシステム設定の有効化」テキスト・ボックスにcmee.asset.in-progress.visibleプロパティを入力します。

  6. 「有効化」をクリックします。図12-5に示すように、機能設定ペインに「進行中のアセットの表示」プロパティが表示されます。

    図12-5 進行中のアセットのプロパティ

    図12-5の説明が続きます
    「図12-5 進行中のアセットのプロパティ」の説明

  7. プロパティがTrueに設定されていることを確認します。

  8. 「保存」をクリックします。図12-6に示すように、「登録状態」リストがOracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面の「検索」セクションに表示されます。

    図12-6「検索」ダイアログ

    図12-6の説明が続きます
    「図12-6「検索」ダイアログ」の説明

12.3.1 デフォルトのアセット・ステータスの設定

oer.newasset.initial.stateを有効にしてデフォルトのアセット・ステータスを設定します。

  1. 新しいシステム設定の有効化テキスト・ボックスにoer.newasset.initial.stateプロパティを入力します。

  2. 「有効化」をクリックします。

  3. 使用可能なステータス・オプションを1つ選択し、「保存」をクリックします。

12.4 進行中のアセットの無効化

この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で実行します。


注意:

進行中のアセット機能を無効にすると、アセット・エディタで未発行状態のアセットにアクセスできなくなります。アセット・エディタで「発行済 - レビュー保留中」状態のアセットは引き続きアクセス可能です。進行中のアセットを無効にする前に、必要なアセットをすべて未発行から「発行済 - レビュー保留中」に昇格しておくことをお薦めします。


  1. 「システム設定」をクリックします。

  2. メイン・ペインの設定リストにある進行中のアセットを見つけます。

  3. 「進行中のアセット」プロパティをFalseに設定します。

  4. メイン・ペインの設定リストにある進行中のアセットの表示を見つけます。

  5. 進行中のアセットの表示プロパティをFalseに設定します。

  6. 「保存」をクリックします。

12.5 IDEによる進行中のアセットの表示の有効化

Oracle Enterprise RepositoryのオープンAPI (Oracle Enterprise Repository Extensibility Frameworkの一部)では、IDEでの検索結果に登録済および登録解除済の両方のアセットが表示されるようにできます。

必要なプロパティは、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」ページで次の手順を実行すると有効化できます。

  1. 左のペインで「システム設定」をクリックします。

  2. 「新しいシステム設定の有効化」テキスト・ボックスにプロパティcmee.asset.in-progress.openapi.visibleを入力します。

  3. 「有効化」をクリックします。図12-7に示すように、進行中のアセットの表示 - オープンAPIがメイン・ペインのプロパティのリストに表示されます。

    図12-7 進行中のアセットの表示

    図12-7の説明が続きます
    「図12-7 進行中のアセットの表示」の説明

  4. プロパティがTrueに設定されていることを確認します。

  5. 「保存」をクリックします。