Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository構成ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7) E59381-01 |
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この章では、Oracle Enterprise Repositoryで契約管理ソリューション・パックを使用する方法について説明します。
この章には、次のセクションがあります。
契約管理では、サービス・プロバイダとコンシューマの間の契約交渉をサポートします。ここでは、使用条件(サービスを提供または使用するための条件など)も提供され、使用条件に関するランタイム・ポリシーを施行します。
どのような環境でも、本番サービスへのアクセスが不可欠な場合、サービスを使用する正式な契約をお薦めします。コンシューマの本番サービスへのアクセスの意図を事前通知されることにより、プロバイダはすべてのコンシューマに対して明示的にアクセスの認証、容量の拡大計画、ポリシーの施行、およびサービス・レベルの管理を容易に実行できます。
契約管理では、次のことが可能になります。
サービス・プロバイダとコンシューマは、サービス・レベルとアクセス要件を明確にし、交渉することによって、サービス使用における想定の不確定さを回避できます。
サービス・プロバイダはサービスの再利用を開始するコンシューマに関連するサービス・レベル、スケーラビリティ、およびセキュリティ・リスクを管理できます。
サービス・プロバイダは、お客様の取得、契約交渉、権限のプロビジョニング、ポリシー施行を必要とする複雑な手順を自動化できます。
ポリシー管理者には、契約で指定したとおり、ビジネスで必要となるポリシーの施行が通知されます。
Oracle Enterprise Repository Baseデータパックにはサンプル契約が含まれており、使用しているOracle Enterprise Repositoryインスタンスにインポートされます。Oracle Enterprise Repositoryのインポート/エクスポート機能の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryユーザーズ・ガイド』のインポート/エクスポート・ツールに関する項を参照してください。
コンシューマがプロバイダからの指定サービス・エンドポイントへのアクセスをリクエストする場合に使用できる標準の契約です。この契約は、[サービス名] Webサービスへのアクセスに必要な[コンシューマ]と[プロバイダ]の間の契約を表します。
Oracle Enterprise Repositoryのアセット・エディタで「コピーと移行」オプションを使用し、このサンプルに基づいて契約を新規作成します。
契約を選択し、「編集」をクリックします。アセット・エディタが表示されます。
「ファイル」→コピーと移行を選択します。「コピーと移行」ダイアログが表示されます。
新しい契約の名前とバージョン番号を入力します。
「タイプ」リストから「契約」を選択し、初期状態を選択します。
「概要」タブでプロバイダ情報および契約に関する追加情報を入力します。コンシューマ情報フィールドは変更しないでください。
「概要」タブを選択し、プロバイダ、目的、サービス料金などの情報を入力します。
「説明」フィールドのカッコ([])で囲まれているプレースホルダ・テキストを変更します。
変更を保存します。
分類タブで契約書1通ごとに、契約対象のサービス、WSDL、およびエンドポイントのアセットへの規定のアセット・リレーションシップを作成します。
分類タブを選択し、「リレーションシップ」セクションで「追加」をクリックします。「関係の追加」ダイアログが表示されます。
「関連タイプ: 規定のアセット」を選択します。
検索する用語を入力するか、「関連付けるアセット検索」セクションですべてのアクティブ・アセットをリストを選択します。
サービス、WSDL、およびエンドポイント・アセットを選択してリレーションシップを確認します。
プロバイダは契約リクエストを受信すると、承認のためコンシューマに返送する前にさらに詳細を入力する必要があります。
この契約対象となるサービス・エンドポイントに対する使用条件(ポリシー)を適用します。
エンドポイントに対してコンシューマにアクセス権を付与する前に、このエンドポイントがセキュアであることを確認します。
定型のサービス契約のEasyLink URLのコピー(このアセットのコピー)を作成します。
サービス・アセットに進み、EasyLink URLを"{クリックしてサービス・エンドポイント仕様の契約をリクエスト}"フィールドに貼り付けます。
オプション: 契約のコンシューマ・バージョン用のプロバイダ向けの手順を削除します。コンシューマ向けの手順は削除しないでください。
「概要」タブで「説明」フィールドを編集して「プロバイダ向けの手順」テキストを削除します。
この契約のコピーを作成します。Oracle Enterprise Repositoryのアセット・エディタでコピーと移行を使用してこの契約のコピーを独自に作成します。
この手順は、アセット・エディタで実行されます。
契約を選択し、「編集」をクリックします。アセット・エディタが表示されます。
「ファイル」→コピーと移行を選択します。「コピーと移行」ダイアログが表示されます。
「概要」タブでコンシューマ・フィールドに情報を入力します。プロバイダ情報フィールドは変更しないでください。
契約を送信します。この契約は承認と登録のためプロバイダに送信されます。
「管理」タブで「発行」をクリックします。
プロバイダがサービスへのアクセス権を付与すると、電子メールで通知が送信されます。