Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository構成ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7) E59381-01 |
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この章では、Oracle Enterprise RepositoryでのレポートのためのBusiness Intelligence (BI) Publisherを構成する方法について説明します。
この章には、次のセクションがあります。
Oracle Enterprise Repositoryは、すべてのレポートのエントリ・ポイントです。レポートをホストするには、BI PublisherとOracle Enterprise Repositoryが相互に対話できるよう構成する必要があります。
注意: 次に示す手順は、Oracle Enterprise Repositoryレポートのホスト専用として使用されるBI Publisher 11gがインストールされていることを前提としています。 |
BI PublisherではBI Publisherへの内部リポジトリを使用して、BI Publisherのユーザー、ロール、レポート、および構成をホストします。このリポジトリは、Oracle Enterprise Repositoryとの統合用として開発されたBI Publisherコンテンツで置き換えられます。
注意: 10gのレポートは11gに移行しないでください。 |
Oracle Enterprise Repository-BI Publisherコンテンツをデプロイするには、次の手順を実行します。
データベース用のパッケージ済コンテンツ・アーカイブを検索します。Oracle Enterprise Repositoryデプロイメントのレポートは<ORACLE_HOME>/repositoryXXX/core/tools/solutions/reportsディレクトリにあります。
このディレクトリには、11.1.1.7.0-OER-BIP11gReports.zipがあります。これには各データベースに対応する3つのフォルダが含まれています。各フォルダには、OERレポートのみが含まれます。
BI Publisherアプリケーション・サーバーを停止します。
該当するデータベース・フォルダから次に記載のBI PublisherレポートのディレクトリにOERフォルダをコピーします。
domain/config/bipublisher/repository/Reports
BI Publisherアプリケーション・サーバーを再起動します。
Webコンソールhttp://hostname:port/xmlpserverを開いてBI Publisher構成を確認します。Shared Foldersディレクトリに表示されるOERフォルダを確認します。
BI Publisherでは、独自のセキュリティ・モデルではなくEnterprise Managerを使用してユーザーおよびロールを管理します。セキュリティ・モデルの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』を参照してください。
管理者ユーザーとパスワードは、インストール時に決定されます。このユーザーとパスワードは、OERへのデータベース接続の設定、およびOERユーザーとロールの構成、BI Publisherでのデータ・ソースの設定に必要になります。
注意: BI Publisherでは、パスワードの大/小文字が区別されます。 |
BI Publisher WLSコンソールを使用してOERユーザーを作成します。BIグループをこのユーザーに適用します。OERユーザー資格証明を使用してBI Publisherコンソールにログインし、ユーザー・アカウントを検証します。「共有フォルダ」→OERフォルダに移動してレポートを表示します。
JDBC情報を更新するには、次の手順を実行します。
BI Publisherに管理者としてログインします。
「管理」タブをクリックします。
「データソース」セクションでOER - 「JDBC接続」リンクを選択します。
注意: これは大文字と小文字が区別されます。 |
「データ・ソースを更新します」画面で、接続文字列がOracle Enterprise Repositoryのデータベースを指すように変更します。Oracle Enterprise Repositoryのdatabase.propertiesファイルに表示されるものと同じConnectStringを使用します。Oracle Enterprise Repositoryと同じデータベース認証を使用します。
WebLogicドメインでは、database.propertiesファイルは<domain>/applications/oer_11.1.1.x.0/oer-app/WEB-INF/classesにあります。
次の項では、各データベースのためのデータベース構成について説明します。
「接続のテスト」ボタンをクリックして、BI Publisherがデータベースにアクセスできることを確認します。
「適用」をクリックして変更を保存します。
Oracle
ご使用のOracleデータベース・バージョンに応じて、Oracle Databaseの次のいずれかのドライバ・タイプを選択できます。JDBCライブラリ・ファイル(JAR)がBI Publisherサーバー・インストールの一部としてインストールされているため、他にjarファイルは必要ありません。
Oracle 11g
Oracle 10g
Oracle 9i
Oracle JDBC接続の例を次に示します。
データベース・ドライバ・クラス |
oracle.jdbc.OracleDriver |
接続文字列 |
jdbc:oracle:thin:@[HOST]:[PORT]:[DB_NAME] |
例 |
jdbc.oracle.thin:@machine.example.com:1521:oer |
SQL Server
ご使用のSQL Serverデータベース・バージョンに応じて、SQL Serverデータベースの次のいずれかのドライバ・タイプを選択できます。JDBCライブラリ・ファイル(JAR)がBI Publisherサーバー・インストールの一部としてインストールされているため、他にjarファイルは必要ありません。
Microsoft SQL Server 2005
Microsoft SQL Server 2000
SQL Server JDBC接続の例を次に示します。
データベース・ドライバ・クラス |
hyperion.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver |
接続文字列 |
jdbc:hyperion:sqlserver://[HOST]:[PORT];DatabaseName=[DB_NAME] |
例 |
jdbc:hyperion:sqlserver://machine.example.com;databaseName=oer |
UDB
ご使用のDB2データベース・バージョンに応じて、IBM DB2 Universal Databaseの次のいずれかのドライバ・タイプを選択できます。JDBCライブラリ・ファイル(JAR)がBI Publisherサーバー・インストールの一部としてインストールされているため、他にjarファイルは必要ありません。
IBM DB2 Universal Database v9
IBM DB2 Universal Database v8
UDB JDBC接続の例を次に示します。
データベース・ドライバ・クラス |
hyperion.jdbc.db2.DB2Driver |
接続文字列 |
jdbc:hyperion:db2://[hostHOST]:[portPORT];DatabaseName=[dbnameDB_NAME] |
例 |
jdbc:hyperion:db2://machine.example.com;DatabaseName=oer |
デフォルトでは、レポート・データの生成におけるデータベースのラウンドトリップを削減するため、すべてのOracle Enterprise Repositoryレポートでドキュメント・キャッシュを使用します。データがキャッシュされている間は、表示されるレポートの内容が常にOracle Enterprise Repositoryの最新のアクティビティであるとはかぎりません。キャッシュ有効期限の設定は、BI Publisherがデータをリフレッシュする必要のある頻度(秒)とその後のレポートの表示によって異なります。BI Publisherでのキャッシュ有効期限のデフォルト値は30です。この値を変更するには、次の手順を実行します。
BI Publisherに管理者としてログインします。
「管理」タブをクリックします。
「システム・メンテナンス」セクションで、「サーバー構成」リンクを選択します。
「キャッシュ」セクションで「キャッシュ有効期限」を(分単位で)指定し、「適用」をクリックして変更内容を適用します。
注意: BI Publisherでレポートを表示する場合、その結果はレポート用に検出されたデータによって異なります。データが最新の状態になるまでは、BI Publisherから返されるレポートには不整合が発生している場合があります。 |
Oracle Enterprise Repositoryには、一連のレポートへの各種リンクを含むレポート・ページがあります。これらのレポートは、レポートのホスト用としてインストールされ、構成されているBI Publisherインスタンスでホストされています。Oracle Enterprise Repositoryの「レポート」ページのすべてのリンクは、Oracle Enterprise Repositoryのインストール直後は不完全です。すべてのレポート・リンクについて、プロトコル、ホスト名、ポート、Webアプリケーション名、および親ディレクトリを提供するシステム設定が必要です。システム設定は、レポートの実行前に構成する必要があります。
システム設定の構成
Oracle Enterprise Repositoryにシステム管理者、または管理ロールを持つユーザーとしてログインします。
Oracle Enterprise Repositoryの「管理」ページで「システム設定」をクリックします。
「検索」テキスト・ボックスに「report
」と入力し、システム設定のリストをフィルタ処理します。
「レポート」セクションで「レポートの有効化」 (cmee.reports.enabled
)をTrue
に設定します。
レポート・サーバーURL (oracle.reports.server.url
)をhttp:/</HOSTNAME>:<PORT>/xmlpserver/OERに設定します。ここでホスト名とポートはBI Publisherインストールと一致しています。
レポート・サーバーURLプロパティが正しく構成されていない場合、「レポート」ページに次のメッセージが表示されます。
レポート・サーバーURLのシステム設定を実行してください。これが正しく設定されるまでレポートは実行できません。
レポート・サーバー・エンドポイントURLのシステム設定(oracle.reports.server.endpoint.url)をhttp:/<HOSTNAME>:<PORT>/xmlpserver/services/PublicReportServiceに設定し、追加の資格証明がなくてもOERユーザーがBI Publisherレポートにアクセスできるようにします。
OERユーザーのレポートへのアクセス権は、1.6項「アクセス設定」に示すとおり、基本アクセス設定で設定されます。
レポート・サーバー・ユーザー名およびレポート・サーバー・パスワードのシステム設定には、16.2.2項「OERユーザーおよびOER_REPORTSロール」で作成したOER BI Publisherアカウントのユーザー名とパスワードを設定します。
システム設定を保存します。
「レポート」セクションに移動し、システム設定が正しく構成されていることを確認してください。
いずれかのレポートを実行します。
ブラウザがBI Publisherへのアクティブ・セッションを保持していない場合、BI Publisherのログイン画面が表示されます。BI Publisherへログインすると、レポートが表示されます。
レポートを実行すると、BI PublisherへのURLが指定されたブラウザ・ウィンドウが新たに開きます。Oracle Enterprise Repositoryで生成されたURLをBI Publisherで生成されたURLと比較すると、レポート・サーバーURLシステム設定の構成エラー診断に役立ちます。
レポートが正常に実行されるまで、この項で説明した手順を繰り返します。レポートから「検索結果が見つかりません」とメッセージが返される場合、Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」タブでなんらかのキーワード検索を実行します。
注意: Internet Explorerからリクエストしたものとは別のレポートが返される場合、「インターネット一時ファイル」を変更して、表示ごとの変更を確認します。 |