Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド 11g リリース1 (11.1.1) E51909-02 |
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この章の内容は、リレーショナル・ワークシートおよびOLAPワークシートを使用するDiscoverer Plus RelationalおよびDiscoverer Viewerにのみ適用されます。Discoverer Plus OLAPの構成の詳細は、第5章「Discoverer Plus OLAPの構成」を参照してください。
この章では、Oracle BI Discovererプリファレンスの管理方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。
Discovererプリファレンスは、Discoverer環境を定義したり、Discoverer PlusやDiscoverer Viewerの動作の制御を行うための設定です。
Discovererプリファレンスには、次の2つの種類があります。
Discovererシステム・プリファレンス(詳細は、第9.2項「Discovererシステム・プリファレンスについて」を参照)。
Discovererユーザー・プリファレンス(詳細は、第9.3項「Discovererユーザー・プリファレンスについて」を参照)。
Discovererシステム・プリファレンスは、インストール時に作成および設定されます。通常、Discovererシステム・プリファレンスを変更する必要はありません。システム・プリファレンスは、次の場所に格納されます。
UNIXシステムでは、Discovererシステム・プリファレンスはreg_key.dcファイル内に格納されます。
Windowsシステムでは、Discovererシステム・プリファレンスはWindowsレジストリおよびreg_key.dcファイル内に格納されます。
インストール時に、工場出荷時のデフォルト値(defaults.txtに格納)を使用して、すべてのDiscovererユーザーのためのユーザー・プリファレンスが作成されます。このユーザー・プリファレンスは、pref.txtに格納されます。
新しいユーザーがOracle BI Discovererセッションを初めて開始する際、pref.txtファイルに格納されている設定が、そのユーザーのデフォルト設定として使用されます。
インストールの完了後、ユーザー・プリファレンスは次に示す方法で変更できます。
Discovererエンド・ユーザーは、Discoverer PlusまたはDiscoverer Viewer内のオプションを使用して各自のユーザー・プリファレンスを変更できます。たとえば、Discoverer Viewerエンド・ユーザーは、「プリファレンス」をクリックして各自のプリファレンスを変更できます。各ユーザーがプリファレンスを変更すると、その変更内容は、Discoverer中間層にあるreg_key.dcファイルに格納されます(このファイルの場所の詳細は、第A.1項「Discovererファイルの場所」を参照)。
各ユーザーのプリファレンスは、ユーザーごとに、データベースおよびユーザーIDの一意の組合せとしてreg_key.dcファイルに格納され、ユーザーが新しいセッションを開始するたびにロードされます。したがって、ユーザーが別のクライアント・マシンからログインした場合でも、そのユーザーの設定が適用されます。
たとえば、Discoverer Plusのエンド・ユーザーが「ツール」→「オプション」を選択して「オプション」ダイアログを表示し、「1ページの行数」値を15に変更したとします。すると、そのユーザーのreg_key.dcには、次のようなエントリが格納されます。
"RowsPerPage"=D4:4:00,00,00,0F
'0F'は15の16進データ値です。
注意: ユーザーがプリファレンス値を変更しないかぎり、プリファレンスの値はpref.txtファイルで指定されているものになります。
pref.txtファイルの値を変更することで、Discovererエンド・ユーザーに提示されるデフォルトのプリファレンス値を変更できます。変更した設定を有効にするには、変更を適用する必要があります。デフォルトのプリファレンス値の変更の詳細は、第9.4項「すべてのユーザーに対するデフォルトのユーザー・プリファレンスを設定する方法」を参照してください。
Discovererプリファレンス・コマンド行ユーティリティを使用して、個々のユーザーのプリファレンスを変更できます。変更内容は、reg_key.dcファイルに格納されます(各ユーザーのプリファレンスの変更の詳細は、第9.5項「各ユーザーのユーザー・プリファレンスを設定する方法」を参照)。
注意
UNIX実装では、.reg_key.dcは非表示のUNIXファイルです(ファイル名が'.'で始まります)。非表示のファイルを表示するには、コマンドls -al
を使用します。
reg_key.dcファイルを直接編集しないでください。reg_key.dcの値の変更には、必ずDiscovererプリファレンス・コマンド行ユーティリティdis51prを使用してください(このファイルの場所の詳細は、第A.1項「Discovererファイルの場所」を参照)。
reg_key.dcファイルを削除すると、Discovererエンド・ユーザーによって設定されたプリファレンス、またはDiscovererプリファレンス・コマンド行ユーティリティを使用して設定したプリファレンスが失われます。pref.txtに格納されているデフォルトのプリファレンスが適用されます。
pref.txtの工場出荷時のデフォルト値は、defaults.txtファイルに含まれています(このファイルの場所の詳細は、第A.1項「Discovererファイルの場所」を参照)。pref.txtファイルの編集時に間違い(またはファイルの消失や破損)があった場合は、defaults.txtを参照してpref.txtの内容を元の値に戻してください。
数値プリファレンスの最大値は、pref.txtファイル内に記載されています。
pref.txtファイルは、プリファレンス・コンポーネントをシャットダウンせずに編集できます。つまり、管理者がpref.txtファイルを編集している間、ユーザーは操作を続行できます。
Discovererを複数のマシンにデプロイする場合、集中管理されたDiscovererプリファレンスのセットを使用できます。これを行うには、Discovererプリファレンス・サーバー・マシンを指定して、他のマシンのDiscovererプリファレンス・コンポーネントを無効にします。詳細は、第6.6項「複数マシン環境でのDiscovererプリファレンス・コンポーネントについて」を参照してください。
Discovererをグローバルに構成する場合、すべてのユーザーに対するデフォルトのユーザー・プリファレンスを設定します。すべてのユーザーに対するデフォルトのユーザー・プリファレンスを設定するには、Discovererプリファレンス・サーバー上のpref.txtファイルを編集します(Discovererプリファレンス・サーバーの詳細は、第6.6項「複数マシン環境でのDiscovererプリファレンス・コンポーネントについて」を参照)。
注意: デフォルトのユーザー・プリファレンスに対して行った変更は、新規エンド・ユーザーまたは自身の設定を変更していないエンド・ユーザーに適用されます。この変更は、各自の設定を変更しているエンド・ユーザーには影響しません。
すべてのユーザーに対するデフォルトのユーザー・プリファレンスを設定するには:
ホスト・マシン上で、テキスト・エディタを使用してpref.txtファイルを開きます(このファイルの場所の詳細は、第A.1項「Discovererファイルの場所」を参照)。
Oracleサポート・サービスの指示に従ってファイルを変更します。
pref.txtファイルを保存します。
Discovererプリファレンス・サーバー・コンポーネントを停止します(詳細は、第4.3項「opmnctlを使用してDiscovererプリファレンス・サーバー・コンポーネントを起動、停止および再起動する方法」を参照)。
applypreferencesスクリプトを実行して、プリファレンスへの変更を適用します(applypreferencesスクリプトの詳細は、第A.1項「Discovererファイルの場所」を参照)。
applypreferencesスクリプトは、ホスト・マシンから実行する必要があります。
ヒント: プリファレンスが正しく適用されたかを確認するには、現行のディレクトリでerror.txtファイルのエラー・メッセージをチェックします(構成ファイルの場所の詳細は、第A.1項「Discovererファイルの場所」を参照)。
Discovererプリファレンス・サーバー・コンポーネントを起動します(詳細は、第4.3項「opmnctlを使用してDiscovererプリファレンス・サーバー・コンポーネントを起動、停止および再起動する方法」を参照)。
各ユーザーのユーザー・プリファレンスを設定するには:
コマンド・プロンプトから、Discovererプリファレンス・コマンド行ユーティリティdis51prが格納されているディレクトリに移動します(このファイルの場所の詳細は、第A.1項「Discovererファイルの場所」を参照)。
Discovererプリファレンス・コマンド行ユーティリティを使用して、コマンド・プロンプトにコマンドを入力します。
このコマンドは新しいプリファレンスを設定し、新しいバージョンのreg_key.dcを作成します。
次の構文を使用します。
dis51pr -user <user> -setpref <"preference category"> <"preference name"> <"preference value">
ここで:
<user>は、プリファレンス値を設定するユーザーの名前です。その後に@記号とデータベースの名前が続きます(例: jchan@salesdb)。
<"preference category">は、変更するプリファレンスのカテゴリです(例: "Database")。
<"preference name">は、変更するプリファレンスの名前です(例: "DefaultEUL")。
<"preference value">は、プリファレンスに設定する値です。
例:
たとえば、ユーザーjchanのデフォルトEULをSalesに設定する場合、コマンド・プロンプトで次のように入力します。
dis51pr -user jchan@salesdb -setpref "Database" "DefaultEUL" \\"Sales\\"
ユーザーjchanに対し、データ・キャッシュに使用できるヒープ・メモリーの最大量として512000を設定する場合、コマンド・プロンプトで次のように入力します。
dis51pr -user jchan@salesdb -setpref "Application" "MaxVirtualHeapMem" 512000
注意
Discovererプリファレンス・コマンド行ユーティリティのオンライン・ヘルプを表示するには、スクリプト名の後ろに-helpを付けて入力します(例: dis51pr -help)。
プリファレンスの名前および値では、大文字と小文字が区別されます。
文字列をプリファレンス値として指定する場合は、文字列の前に\\"を付け、文字列の後にも\\"を付けます。たとえば、Salesというプリファレンス値では、「\\"Sales\\"」と入力します。
Discovererプリファレンス・コマンド行ユーティリティを使用して設定できるDiscovererプリファレンスのリストは、第9.6項「Discovererユーザー・プリファレンスのリスト」を参照してください。
表9-1に、Discovererユーザー・プリファレンスのカテゴリ、説明、デフォルト値および有効な値を示します。
注意: この項では、pref.txtファイルに含まれるデフォルトのユーザー・プリファレンスについてのみ説明します。カスタマイズしたユーザー・プリファレンスに関する説明は、最新版のOracle BI Discovererのドキュメントを参照してください。 |
プリファレンスの最大値は、pref.txtファイル内に記載されています。
図9-1 Discovererユーザー・プリファレンス
ユーザー・プリファレンス名 | カテゴリ | 説明 | デフォルト値 | 有効な値 |
---|---|---|---|---|
AdjustPlusFontSize |
アプリケーション |
Java仮想マシンで、フォント・サイズが他のWindowsアプリケーションよりも小さくなる不一致を訂正するために、Discoverer Plus Relationalでフォント・サイズを調整するかどうかを指定します。 Discoverer Plus RelationalとDiscoverer Plus OLAPの間の整合性を維持するには、この値をFALSEに設定する必要があります。 |
FALSE |
TRUE = フォント・サイズを調整する FALSE = フォント・サイズを調整しない |
AggregationBehavior |
アプリケーション |
ローカルで集計できない値を、Discovererによって線形集計するかどうかを指定します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer管理者ガイド』を参照してください。 |
0 |
0 = FALSE 1 = TRUE |
AllowAggregationOverRepeatedValues |
アプリケーション |
繰返し値を集計するかどうか指定します。0に設定すると、集計不可のラベルが表示されます。 |
0 |
0 = 繰返し値を集計しない 1 = 繰返し値を集計する |
AppsFNDNAM |
データベース |
Oracle Applicationsのデータを格納する際のスキーマを指定します。 |
APPS |
有効なAppsファウンデーション名 |
AppsGWYUID |
データベース |
AOLセキュリティDLLのパブリック・ユーザー名およびパブリック・パスワードを指定します。 |
APPLSYSPUB/PUB |
有効なAppsユーザー名およびパスワード |
AxisLabelBehavior |
アプリケーション |
Discovererが軸ラベルをワークシートの一部としてエクスポートするかどうかを指定します。 |
1 |
1 = 軸ラベルをエクスポートする 2 = 軸ラベルをエクスポートしない 3 = Discoverer Desktopと同じエクスポート・フォーマットを使用する |
BusinessAreaFastFetchLevel |
データベース |
ビジネスエリアを取り出す際に事前にキャッシュするコンポーネントやアイテムの量を指定します。 |
1 |
1 |
CacheFlushPercentage |
アプリケーション |
キャッシュがいっぱいになった場合に、消去するキャッシュの割合(パーセント)を指定します。 |
25 |
ユーザー指定 |
アプリケーション |
表示または印刷するときの、テーブルまたはクロス集計内の各セル値の周囲の余白を指定します(ピクセル単位)。たとえば、0 = 0ピクセル、1 = 1ピクセル、2 = 2ピクセルです。 注意: この値を0に設定すると余白がなくなり、印刷されるレポートのサイズが小さくなります。 ヒント: レポートの印刷サイズの縮小の詳細は、PrintHeadersOnceプリファレンスを参照してください。 |
1 |
ユーザー指定 ヒント: ワークシートのレイアウトの問題を避けるため、5を超える値を指定しないでください。 |
|
ColumnWidth |
アプリケーション |
デフォルトの列幅をピクセルで指定します。 |
100 |
1より大きい |
DefaultEUL |
データベース |
すべてのユーザーが接続するEULを指定します。各ユーザーは、Discoverer Plusの「オプション」ボックスからこのデフォルトを変更できます。 |
作成した任意のEUL |
任意の有効なEUL |
DefaultExportPath |
アプリケーション |
Discoverer Plus Relationalにデフォルトのエクスポート・パスを指定します。 ""に設定すると、エクスポートされたファイルはクライアント・ブラウザ・マシンのホーム・ディレクトリ(Windowsのプロファイル・ディレクトリ)に保存されます。たとえば、Windows XPクライアント上では、このパスはc:\Documents and Settings\<Windowsユーザー名>のようになります。 |
"" |
ユーザー指定 |
DefaultPreserveDisplayPropertyForRefresh |
データベース |
リフレッシュの際に、更新したアイテムの説明を破棄して元の説明に置き換えるか、または更新した説明を保持するかを指定します。 |
0 |
0 = 更新した説明を使用する 1 = 元の説明を使用する |
DisableAlternateSortOptimization |
データベース |
最適化したAlternate SortクエリーをDiscovererで書き込むかどうかを指定します。 ヒント: 外部で登録したサマリーを使用する場合のみ1に設定します。 |
0 |
0 = 最適化したAlternate Sortクエリーを書き込まない 1 = 最適化したAlternate Sortクエリーを書き込む |
DisableAutoOuterJoinsOnFilters |
データベース |
適用する条件に外部結合が含まれるクエリーを実行する場合のDiscovererの動作を指定します。 この設定の効果の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Plusユーザーズ・ガイド』を参照してください。 |
0 |
0 = フィルタで外部結合を無効にしない 1 = フィルタで外部結合を無効にする |
DisableFanTrapResolution |
データベース |
ファン・トラップを解決するかどうかを指定します。Discovererでのファン・トラップの解決方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer管理者ガイド』を参照してください。 |
0 |
0 = ファン・トラップを解決する 1 = ファン・トラップを解決しない - 純粋なデカルト積が取得される |
EnhancedAggregationStrategy |
データベース |
拡張データ集計操作を使用するかどうか、また、使用する場合はどのSQL生成戦略を使用するかを指定します。 この値の設定の詳細は、第9.6.1項「EnhancedAggregationStrategyユーザー・プリファレンス設定について」を参照してください。 |
1 |
0 = オフ 1 = 厳格なグルーピング・セット 2 = 最適化 3 = キューブ 4 = 自動判別 |
アプリケーション |
ユーロ通貨を使用する国のJavaロケール(en_IEなど)のカンマ区切りのリストを指定します。 |
ユーロを使用する国のリスト(de,de_AT,de_DE,de_LIなど) |
ユーロ通貨を使用する国のJavaロケール(en_IEなど)のカンマ区切りのリスト。 |
|
ExcelExportWithMacros |
アプリケーション |
Excelファイルのエクスポート時にマクロをエクスポートするかどうかを指定します。 注意: ピボット・テーブルを機能させるにはマクロを有効にする必要があります。 |
1 |
0 = マクロはエクスポートしない 1 = マクロもエクスポートする |
Exception Format |
アプリケーション |
ワークシートで例外としてフォーマットされたセルに適用するHTMLフォーマットを指定します。 |
"<fontFormat fontName=\"Dialog\" pitch=\"11\" bold=\"false\" italic=\"false\" underline=\"false\" strikethrough=\"false\" foreground=\"0,0,0\" background=\"255,0,0\" halign=\"default\" valign=\"top\" wordWrap=\"true\"></fontFormat>" |
ユーザー指定 |
ExportGroupSortedItemsAsBlank |
アプリケーション |
Discovererクロス集計ワークシートの左側の繰返し値を表示するか、またはNULLに置換するかを指定します。たとえば、左の軸にMonth (月)を表示している場合、ワークシートをCSVフォーマットにエクスポートする際、各行に月名を繰り返して必要なデータをすべてエクスポートできます。 |
1 |
0 = 繰返し値を表示する 1 = 繰返し値をNULL値として表示する |
GraphAxesAutoScaledFromZero |
アプリケーション |
グラフの軸スケールのデフォルト最小値を0にするかどうかを指定します。 1に設定すると、最小スケール値は0に設定されます。そうでない場合は、Discovererによって最小スケール値が自動的に選択されます。 |
1 |
0 = スケールを0にしない 1 = スケールを0にする |
ItemClassDelay |
データベース |
値のリストを取り出す際のタイムアウト値(秒)を指定します。 |
15 |
ユーザー指定 |
MaxRowsPerFetch |
データベース |
データベースからの各フェッチで取得されるデータベース行の数を指定します。 |
250 |
ユーザー指定 最小値 = 1 最大値 = 10000 |
MaxVirtualDiskMem |
アプリケーション |
データ・キャッシュに使用できるディスク・メモリーの最大容量を(バイト単位で)指定します。 最小値 = 0。最大値 = 4 GB。 |
1024000000 |
ユーザー指定 |
MaxVirtualHeapMem |
アプリケーション |
データ・キャッシュに使用できるヒープ・メモリーの最大容量を(バイト単位で)指定します。 最小値 = 0。最大値 = 4 GB。 |
5120000 |
ユーザー指定 |
NonAggregableValue |
アプリケーション |
ワークシートの集計不可のセルに表示されるデフォルト値を指定します。 適用した集計関数が集計対象の値に対し矛盾したものである場合、そのセルは集計不可とされます。 |
"N/A" |
ユーザー指定 |
NullValue |
アプリケーション |
ワークシートにNULL値を表示する方法を指定します。たとえばNULL、N/A、0などです。 |
NULL |
ユーザー指定 |
ObjectsAlwaysAccessible |
データベース |
ビジネスエリアのオブジェクトおよびアイテムを、それらの基礎となるデータベース・テーブルが存在しない場合(または、別の理由によってアクセスできない場合)にも表示するかどうかを指定します。 |
1 |
0 = 検証する 1 = 検証を行わず、オブジェクトおよびアイテムが存在するものとみなす |
PredictionThresholdSeconds |
データベース |
時間しきい値を指定します。このしきい値を予測クエリー時間が超過すると、Discovererエンド・ユーザーに警告します。 |
60 |
ユーザー指定 |
PredictionThresholdSeconds |
データベース |
PredictionThresholdSecondsを使用するかどうかを指定します。 |
1 |
0 = 無効にする 1 = 有効にする |
アプリケーション |
列ヘッダーを各ページに印刷するか、最初のページのみに印刷するかを指定します。 注意: この値を1に設定すると、Discoverer Plusが生成するページ数が減少します(ヘッダーが繰り返されるクロス集計ワークシートの場合など)。 ヒント: レポートの印刷サイズの縮小の詳細は、CellPaddingプリファレンスを参照してください。 |
0 |
0 = 列ヘッダーを各ページに印刷する 1 = 最初のページにのみ列ヘッダーを印刷する |
|
QPPEnable |
データベース |
1に設定した場合、クエリー予測/パフォーマンス(QPP)を使用します。 |
1 |
0 = FALSE 1 = TRUE |
QueryBehavior |
アプリケーション |
ワークブックを開いた後のアクションを指定します。 |
0 |
0 = クエリーを自動で実行する 1 = クエリーを実行しない 2 = クエリーを実行するかどうか確認する |
QuerySQLFastFetchLevel |
データベース |
SQL生成中に行われる事前キャッシュの量を制御します。 |
1 |
0 = 高速フェッチなし 1 = 高速フェッチ(低速) 2 = 高速フェッチ(標準速) 3 = 高速フェッチ(高速) 4 = 高速フェッチ(最高速) |
QueryTimeLimit |
データベース |
クエリー時間の上限(秒)を指定します。 |
1800 |
ユーザー指定 最小値 = 1 最大値 = N/A |
QueryTimeLimitEnabled |
データベース |
クエリー時間の制限を無効(0)または有効(1)にします。 |
1 |
0 = 無効にする 1 = 有効にする |
RowFetchLimit |
データベース |
取り出す行の最大数を指定します。 |
10000 |
ユーザー指定 最小値 = 1 最大値 = N/A |
RowFetchLimitEnabled |
データベース |
RowFetchLimitパラメータを無効(0)または有効(1)にします。 |
1 |
0 = 無効にする 1 = 有効にする |
SaveLastUsedParamValue |
アプリケーション |
ワークブックを保存する際、最も最近使用されたパラメータ値を保存するか、または次にワークブックを開いたときにデフォルトのパラメータ値に戻すかを指定します。 |
0 |
0 = 最も最近使用されたパラメータ値を保存せず、次にワークブックを開いたときはデフォルトのパラメータ値を使用します。 1 = 最も最近使用されたパラメータ値を保存し、次にワークブックを開いたときにこの値を適用します。 |
ScatterGraphDataModel |
アプリケーション |
Discovererでの散布図の描画に使用するデータ・モデルを指定します。 |
0 |
0 = Discoverer Plusスタイル 1 = Discoverer Desktopスタイル 2 = Microsoft Excelスタイル |
ShowExpiredRunsAtExit |
アプリケーション |
終了時に、エンド・ユーザーに期限切れまたは削除されたスケジュール済ワークシートの結果について通知するかどうかを指定します。 |
0 |
0 = 期限切れまたは削除されたスケジュール・ワークブックの結果について通知しない 1 = 期限切れまたは削除されたスケジュール・ワークブックの結果について通知する |
genericFormatToolBar |
汎用 |
Discoverer Plusにデフォルトで「フォーマット・バー」ツールバーを表示するかどうかを指定します。 |
TRUE |
TRUE = ツールバーを表示する FALSE = ツールバーを表示しない |
genericGraphToolbar |
汎用 |
Discoverer Plusに「グラフ」ツールバーをデフォルトで表示するかどうかを指定します。 |
TRUE |
TRUE = ツールバーを表示する FALSE = ツールバーを表示しない |
genericDefaultCacheCapacity |
汎用 |
Discoverer Plusでワークシートを下へスクロールしたときに上側の行を保持するための、デフォルトのキャッシュ容量を指定します。 |
80 |
ユーザー指定 最小値 = 1 最大値 = N/A |
genericMaxCacheCapacity |
汎用 |
Discoverer Plusでワークシートを下へスクロールしたときに上側の行を保持するための、最大キャッシュ容量を指定します。 |
500 |
ユーザー指定 最小値 = 1 最大値 = N/A |
genericStandardFetchSpan |
汎用 |
Discoverer Plusでワークシートから一度にフェッチする行数を指定します。 |
80 |
ユーザー指定 最小値 = 1 最大値 = N/A |
StandardToolbar |
アプリケーション |
Discoverer Plusに「標準」ツールバーをデフォルトで表示するかどうかを指定します。 |
1 |
1 = ツールバーを表示する 0 = ツールバーを表示しない |
SQLTrace |
データベース |
Discovererにより、分析のためSQL文をトレース・ファイルにコピーするかどうかを指定します。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer管理者ガイド』を参照してください。 |
0 |
0 = FALSE 1 = TRUE |
SQLType |
データベース |
Discoverer Plusの「SQLインスペクタ」ダイアログに表示するSQLスタイルを指定します。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer管理者ガイド』を参照してください。 |
2 |
0 = フラット化 2 = フラット化しないデフォルトSQL 3 = オブジェクト別名のないフラット化SQL |
SummaryObjectsUseCachedAccessibility |
データベース |
キャッシュ内のサマリー導出オブジェクトにアクセスするかどうかを指定します。 |
0 |
0 = 無効にする 1 = 有効にする |
SummaryThreshold |
データベース |
サマリー・テーブルがこの日数以内に更新されている場合にのみ、サマリー・テーブルを使用します。 |
60 |
ユーザー指定 または 0 = サマリーを使用しない |
セッション・マネージャ |
Discoverer Plusがアイドル・セッションを切断するまでの時間(秒数)を指定します。最小時間は180秒です(詳細は、第9.6.2項「Discovererのタイムアウト値の設定について」を参照)。 注意: SSOベースの接続の場合、Discoverer Plusは、SSOサーバーで定義されたグローバル・ユーザー非アクティブ・タイムアウト(GUIT)設定を無視します。Discoverer PlusのSSOタイムアウト動作を同じにするには、GUIT設定と同じ値をpref.txtのTimeout値に設定します。 Discoverer Viewerのタイムアウトを設定するには、web.xmlファイル内のsession-timeout値を設定します(詳細は、第9.6.3項「Discoverer Viewerのタイムアウト値の設定方法」を参照)。 |
1800 |
ユーザー指定 最小値 = 180 |
|
UseOptimizerHints |
データベース |
オプティマイザ・ヒントをSQLに追加するかどうかを指定します。 |
0 |
0 = オフ 1 = オン |
EnhancedAggregationStrategyユーザー・プリファレンスでは、Discoverer PlusおよびDiscoverer ViewerがOracle9i (リリース9.2.0.7以降)のデータベースの拡張集計操作機能をどのように使用するかを指定します。
この設定により、クエリー用に生成されるSQLを制御します。この設定で、データベースから取得する集計レベルとクライアントのリクエストとが正確に一致している必要があるかどうか、あるいはクライアントからのリクエストより多くの集計レベルをデータベースから取得するかどうかを指定できます。
次の表は、EnhancedAggregationStrategyユーザー・プリファレンス設定の詳細です。
値 | 説明 |
---|---|
0 | オフ
生成されたSQLは、標準のGROUP BY句を含みます。 |
1 | 厳格なグルーピング・セット
生成されたSQLは、DiscovererによるGROUPING SETリクエストに正確に一致するGROUPING SETリクエストを含みます。Discovererが行うリクエストは、エンド・ユーザーがワークシートをどのように作成したかによって決まります。 たとえば、生成されたGROUP BY句は次のようになります。 GROUP BY GROUPING SETS( (Department, Region, Year),(Department),( ) ) 注意: パフォーマンスを最大化する場合は、この値を使用します。この値がデフォルトです。 |
2 | 最適化
生成されたSQLは、追加のROLLUP関数を持つGROUPING SETリクエストを含みます。ROLLUP関数を使用すると、SQLによって、Discovererのリクエストより多くの集計レベルを取り出すことができます。これにより、エンド・ユーザーがデータベースに再度クエリーを行うことなく、総計の集計およびピボットが可能です。 たとえば、生成されたGROUP BY句は次のようになります。 GROUP BY GROUPING SETS(ROLLUP(Department, Region, Year), ROLLUP(Region, Year)) 注意: ワークシートの使用時にユーザーがドリルダウンやピボット操作を頻繁に行う場合に、この値を使用します。 |
3 | キューブ
生成されたSQLは、リクエストされたアイテムのCUBEのためのGROUPING SETリクエストを含みます。これは、データベースから取り出す集計レベルについての最高のプリフェッチ戦略です。クエリー時間とリソースの利用が拡大し、パフォーマンス・オーバーヘッドの重大な問題が発生する可能性があるため、注意して使用する必要があります。 たとえば、生成されたGROUP BY句は次のようになります。 GROUP BY GROUPING SETS(CUBE(Department, Region, Year)) |
4 | 自動判別
Discovererが使用する戦略を、前述の1、2、3の中から自動的に判別します。 |
Discovererタイムアウトを指定すると、指定した時間内にユーザーからのアクションが何もなかった場合、Discovererセッションを自動でシャットダウンします。この場合、Discovererがシャットダウンする前に、Discoverer Plusに警告メッセージが表示されます。たとえば、Discovererセッションが10分間使用されないと、Discovererセッションはシャットダウンします。Discovererを再度使用するには、Discovererエンド・ユーザーは接続しなおす必要があります。
Discovererのタイムアウト値は次のように指定します。
Discoverer Plusでは、pref.txtファイルのTimeout値でタイムアウトの値を指定します(詳細は、第9.6項「Discovererユーザー・プリファレンスのリスト」のTimeoutプリファレンスを参照)。
Discoverer Viewerでは、web.xmlファイルのsession-timeout値でタイムアウトの値を指定します(詳細は、第9.6.3項「Discoverer Viewerのタイムアウト値の設定方法」を参照)。
Discoverer Viewerのタイムアウト値を設定するには、Discovererデプロイメント・プランに含まれるviewerSessionTimeOut
変数を変更します。
WebLogic Server管理コンソールを使用して、Discovererデプロイメント・プランの場所を表示するには:
Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。
左ペインで、「デプロイメント」をクリックします。
右ペインで、デプロイメント・プランを更新するDiscovererアプリケーションを選択します。「Discoverer: 概要」ページが表示されます。
「概要」ページの「デプロイメント・プラン」フィールドに、Discovererアプリケーション・デプロイメント・プラン(XMLファイル)のパスが表示されます。次の手順を実行して、デプロイメント・プランを変更します。
「Discoverer: 概要」ページに表示された場所にあるデプロイメント・プランを、XMLエディタで開きます。
variable-definition
セクションに移動します。
... <variable-definition> <variable> <name>viewerSessionTimeOut</name> <value>10</value> </variable> <variable-definition> ...
注意: viewerSessionTimeOut 変数は、デプロイメント・プランのvariable-definition セクションとvariable-assignment セクションで定義されています。 variable-definitionセクションで定義されているviewerSessionTimeOut 変数のみを変更してください。この値は、分単位で定義します。 |
viewerSessionTimeOut変数の
valueを有効な整数値に変更します。たとえば、valueを30 (30分)に変更します。
... <variable-definition> <variable> <name>viewerSessionTimeOut</name> <value>30</value> </variable> <variable-definition> ...
変更を保存し、XMLファイルを閉じます。
viewerSessionTimeOut
変数に新しい値を指定してデプロイメント・プランを更新したら、Discovererアプリケーションを更新する必要があります。この手順の説明は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソール・ヘルプのEnterpriseアプリケーションの更新(再デプロイ)に関する項を参照してください。
Discovererコンポーネントを再起動します(詳細は、第4.4項「Discovererサーブレットの起動および停止について」を参照)。
Discoverer Viewerを次に再起動すると、指定したタイムアウト値が適用されます。
注意: シングル・サインオンが有効にされていると、Discoverer Viewerは、SSOサーバーで定義されているグローバル・ユーザー非アクティブ・タイムアウト(GUIT)値も考慮に入れます。この場合、session-timeout値とGUIT値で小さいほうの値が優先されます。
Oracle Business Intelligence Discovererでは、レジストリ設定はreg_key.dcファイルに格納されます。Discovererのインストールをあるプラットフォームから別のプラットフォーム(WindowsからSolarisなど)に移動する場合、reg_key.dcファイルを変換して整数値の形式を変換する(たとえば、BigEndian形式からLittleEndian形式にする)必要があります。整数値の形式を変更するには、Oracle Business Intelligenceとともにインストールされるconvertreg.plスクリプトを使用します。構成ファイルの場所の詳細は、第A.1項「Discovererファイルの場所」を参照してください。
次のプラットフォームの間で移動する場合は、reg_key.dcファイルを変換する必要があります。
Windows/LinuxからSolaris/HPUX/AIX
Solaris/HPUX/AIXからWindows/Linux
注意: WindowsとLinuxの間では、reg_key.dcファイルの変更にconvertreg.plスクリプトを使用しないでください。
Discovererプリファレンス・ファイルを異なるプラットフォームの形式に変換するには:
reg_key.dcファイルをソース・マシンからターゲット・マシンに(たとえば、WindowsマシンからSolarisマシンに)コピーします。
ターゲットのOracle Business Intelligenceインストールの際に、コマンド・プロンプトでconvertreg.plスクリプトを実行します。
perl convertreg.pl <古いファイル名> <新しいファイル名>
ここで:
<古いファイル名>は元のreg_key.dcファイルの名前です。
<新しいファイル名>は、convertreg.plスクリプトで生成されるファイルに付ける名前です。
注意: 構成ファイルの場所の詳細は、第A.1項「Discovererファイルの場所」を参照してください。
たとえば、ソース・ファイルの名前がwindows_reg_key.dcであれば、次のように入力できます。
pl convertreg.pl windows_reg_key.dc solaris_reg_key.dc
必要に応じて、ターゲット・ファイルの名前を変更します。
ターゲット・ファイルにsolaris_reg_key.dcという名前を付けた場合、このファイル名をreg_key.dcに変更します。
これで、reg_key.dcはターゲット・プラットフォーム用の正しい形式に変換されました。
Discovererを新しいリリースにアップグレードする際は、Oracle BI Discovererプリファレンスの移行を行います。たとえば、Oracle BI Discovererリリース10.1.2から現行リリースのOracle BI Discovererにアップグレードする場合などです。
Discovererプリファレンスの移行方法は、使用しているDiscovererのリリースによって次のように異なります。
Oracle BI Discovererリリース9.0.2またはリリース9.0.4からリリース10.1.2にアップグレードする場合の詳細は、10.1.2のドキュメントを参照してください。
Discovererリリース10.1.2からOracle BI Discovererリリース11.1.1にアップグレードする場合は、Discovererをインストールした後にアップグレード・アシスタント・ユーティリティを使用します(詳細は、第B.1項「Discovererリリース10.1.2.xからリリース11.1.1へのアップグレードについて」を参照)。