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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
E51909-02
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B 以前のリリースのDiscovererからのアップグレード

この付録では、Discovererを以前のリリースからアップグレードする方法を説明します。この付録の内容は次のとおりです。

この付録は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer管理者ガイド』の第24章と併読してください。

B.1 Discovererリリース10.1.2.xからリリース11.1.1へのアップグレードについて

既存のDiscovererインストールがリリース10.1.2.xの場合のみ、このインストールをリリース11.1.1にアップグレードできます。たとえば、リリース10.1.2.0.0、10.1.2.1、および10.1.2.2からのアップグレードが可能です。Discovererリリース10.1.2.xからリリース11.1.1にアップグレードするには、Upgrade Assistantを使用します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererアップグレード・ガイドを参照してください。

Upgrade Assistantでは、Discovererに対し次のタスクを実行します。

  • 次のスキーマを含むメタデータ・リポジトリのアップグレード

    • Discoverer Portlet Providerスキーマ

    • Discoverer接続(PStore)スキーマ

  • 次のタスクの実行による中間層のアップグレード

    • Discoverer構成ファイル(pref.txt、.reg_key.dc、およびconfiguration.xml)のアップグレード

10.1.2.xより前のリリースからアップグレードする場合は、まず、リリース10.1.2.xにアップグレードする必要があります。便宜上、第B.2項「以前のDiscovererリリースからリリース10.1.2.1へのアップグレードについて」では、Discovererの以前のリリースから10.1.2.1へのアップグレード手順を説明しています。リリース10.1.2.1にアップグレードした後、この項の指示に従ってリリース11.1.1にアップグレードできます。

B.2 以前のDiscovererリリースからリリース10.1.2.1へのアップグレードについて

Discovererリリース11.1.1.1にアップグレードするには、まずリリース10.1.2.1にアップグレードする必要があります。Discovererの以前のリリースから10.1.2.1へのアップグレード方法は、次の項を参照してください。

B.2.1 OracleAS Upgrade Assistantによるリリース10.1.2.1へのアップグレードについて

OracleAS Upgrade Assistantを使用して、Oracle Business Intelligenceの中間層をDiscovererリリース9.0.2または9.0.4からDiscovererリリース10.1.2.1 (BI and Formsタイプのインストール)にアップグレードします。詳細は、第B.2.3項「Discovererリリース9.0.2/9.0.4から10.1.2.1へのアップグレードについて」を参照してください。

OracleAS Upgrade Assistantを使用して、OracleASリリース1.0.2.2 (Discoverer 4i)からDiscovererリリース10.1.2.1へのアップグレードはできません。Discoverer 4i中間層は手動でアップグレードする必要があります(詳細は、第B.2.5項「Discovererリリース4.1から10.1.2.1へのアップグレード方法」を参照)。

B.2.2 リリース10.1.2.1のアップグレード・サマリー

次の表は、Discovererのリリースとインストールのタイプごとに必要なアップグレードの手順をまとめたものです。

表B-1 Discovererリリース10.1.2.1のアップグレード・サマリー

アップグレード前 アップグレード後 手順のサマリー

Discovererリリース9.0.4または9.0.2 (Business Intelligence and Forms)

Discovererリリース10.1.2.1 Business Intelligence and Formsタイプのインストール

OracleAS Upgrade Assistantを使用して、Discovererの設定をアップグレードします。Discoverer Administratorを使用して、End User Layerをアップグレードします。

参考情報は、第B.2.3項「Discovererリリース9.0.2/9.0.4から10.1.2.1へのアップグレードについて」を参照してください。

アップグレード手順の詳細は、第B.2.4項「Discovererリリース9.0.2/9.0.4から10.1.2.1へのアップグレード方法」を参照してください。

Discovererリリース9.0.4または9.0.2 (Business Intelligence and Forms)

Discovererリリース10.1.2.1スタンドアロン・タイプのインストール

サポートされていません。

Discovererリリース4.1 (OracleASリリース1.0.2.2)

Discovererリリース10.1.2.1 Business Intelligence and Formsタイプのインストール

Discovererの設定を手動でアップグレードします。Discoverer Administratorを使用して、End User Layerをアップグレードします。

詳細は、第B.2.5項「Discovererリリース4.1から10.1.2.1へのアップグレード方法」を参照してください。

Discovererリリース4.1 (OracleASリリース1.0.2.2)

Discovererリリース10.1.2.1スタンドアロン・タイプのインストール

サポートされていません。


B.2.3 Discovererリリース9.0.2/9.0.4から10.1.2.1へのアップグレードについて

OracleAS Business Intelligence and Formsリリース9.0.2/9.0.4のインストールから、DiscovererのOracle Business Intelligence and Formsリリース10.1.2.1のインストールにアップグレードできます。

アップグレード手順の詳細は、第B.2.4項「Discovererリリース9.0.2/9.0.4から10.1.2.1へのアップグレード方法」を参照してください。

注意

OracleAS Portal 9.0.4で作成したDiscovererポートレットを引き続き使用する場合は、次のいずれかを実行してください。

B.2.4 Discovererリリース9.0.2/9.0.4から10.1.2.1へのアップグレード方法

この項では、DiscovererのOracleAS Business Intelligence and Formsリリース9.0.2または9.0.4のインストールから、Oracle Business Intelligence and Formsリリース10.1.2.1タイプのインストールにアップグレードする方法を説明します。

注意 : Discovererリリース9.0.2または9.0.4から、Discovererリリース10.1.2.1スタンドアロン・タイプのインストールへのアップグレードは、サポートされていません。

Oracle Application Server 10g (リリース9.0.2/9.0.4)からOracle BIリリース10.1.2.1にアップグレードするには:

  1. Discoverer Administratorリリース10.1.2.1を使用して、End User Layer (EUL)をリリース5.1にアップグレードします。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer管理者ガイド』を参照してください。

  2. Oracle Business Intelligenceリリース10.1.2.1を新しいOracleホーム・ディレクトリにインストールします。

  3. OracleAS Upgrade Assistantを使用して、Discovererの中間層を新しいリリースにアップグレードします(詳細は、Oracle Application Serverのアップグレードおよび互換性ガイドを参照)。

    OracleAS Upgrade Assistantは、Discovererのレジストリ設定、構成設定およびプリファレンスをアップグレードします。

  4. OracleAS Portal 9.0.4で作成したDiscovererポートレットを引き続き使用する場合は、次のいずれかを実行してください。

注意: アップグレード処理を開始する前に、Oracle BI Discovererのインストールが正常に行われているかどうかを確認してください(詳細は、第1.5項「Oracle BI Discovererインストールの確認方法」を参照)。

B.2.5 Discovererリリース4.1から10.1.2.1へのアップグレード方法

OracleASリリース1 (1.0.2.2)からOracle BIリリース10.1.2.1にアップグレードするには:

  1. Discoverer Administratorリリース10.1.2.1を使用して、End User Layer (EUL)をリリース5.1にアップグレードします。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer管理者ガイド』を参照してください。

  2. Oracle Business Intelligenceリリース10.1.2.1を新しいOracleホーム・ディレクトリにインストールします。

  3. Oracle Application Server Controlを使用して、以前のリリースのDiscovererで実行したカスタマイズを再実行します。たとえば、Discoverer Plus Relationalのルック・アンド・フィール (LAF)やDiscoverer Viewerのロゴを変更している場合があります。Discovererのカスタマイズの詳細は、第8章「Discovererのルック・アンド・フィールのカスタマイズ」を参照してください。

    注意: Discovererでサポートされているのは、Oracle Application Server ControlのDiscovererのカスタマイズ・ページを使用して実行されたカスタマイズのみです。

  4. プリファレンスをアップグレードします(詳細は、第B.2.5.1項「リリース10.1.2.1へのプリファレンスのアップグレード」を参照)。

  5. DiscovererのURLを更新します(詳細は、第B.2.5.2項「リリース10.1.2.1のためのURL参照の更新」を参照)。

B.2.5.1 リリース10.1.2.1へのプリファレンスのアップグレード

この項では、DiscovererプリファレンスをDiscovererリリース4.1 Oracleホームから、Oracle Business Intelligence Discovererリリース10.1.2.1 Oracleホームへアップグレードする方法を説明します。

注意

  • この項の記述は、次の条件を前提としています。

    • OracleASリリース1 (1.0.2.2)が<ORACLE_HOME_1>にインストールされていること。

    • Discovererリリース10.1.2.1が<ORACLE_HOME_2>にインストールされていること。

B.2.5.1.1 プリファレンスをDiscovererリリース4.1からDiscovererリリース10.1.2.1へアップグレードする方法(UNIXの場合)

プリファレンスをDiscovererリリース4.1 OracleホームからDiscovererリリース10.1.2.1 Oracleホームにアップグレードするには:

  1. 4.1 .reg_key.dcファイルと10.1.2.1 .reg_key.dcファイルのバックアップ・コピーを作成します。

  2. Discoverer 4.1の.reg_key.dcファイルを、DC_REG環境変数で指定されている場所から、リリース10.1.2.1 Oracleホームの第A.1項「Discovererファイルの場所」で.reg_key.dcファイル用に指定されている場所にコピーします。

    4.1の.reg_key.dcファイルをデフォルトの10.1.2.1の.reg_key.dcファイルに上書きコピーします。

    ヒント: Discovererリリース4.1での.reg_key.dcファイルの場所は、ORACLE_HOME/<installation>/discwb4にあるdiscwb.shファイルで確認します。

  3. コマンド・プロンプトで次のコマンドを入力します。

    > <ORACLE_HOME_2>/discoverer/util/dis51pr -migrate -from 102
    

    これで、4.1から10.1.2.1にプリファレンスが移行されましたが、10.1.2.1のpref.txtファイルは、10.1.2.1の.reg_key.dcファイルと同期していない可能性があります。applypreferences.shは、.reg_key.dcファイルのpref.txtにあるプリファレンスをすべてデフォルトの値にリセットするため、実行しないでください。プリファレンス値を変更するには、第9.5項「各ユーザーのユーザー・プリファレンスを設定する方法」で説明されているdis51pr -setprefを使用します。

B.2.5.1.2 プリファレンスをDiscovererリリース4.1からDiscovererリリース10.1.2.1へアップグレードする方法(Microsoft Windowsの場合)

Microsoft Windowsを実行している同一のコンピュータ上で、1つのOracleホームから別のOracleホームへアップグレードを行うには、次の手順を実行して、ユーザー・レベルのプリファレンスをDiscovererリリース4.1からDiscovererリリース10.1.2.1へアップグレードします。

  1. コマンド・プロンプトで次のコマンドを入力します。

    > <ORACLE_HOME_2>\discoverer\util\dis51pr.exe -migrate -from 102
    

    このコマンドにより、すべてのプリファレンスがWindowsレジストリから、10.1.2.1 Oracleホーム・ディレクトリのreg_key.dcというファイルにコピーされます。

Discovererのアップグレードを、Windowsを実行している1つのコンピュータから別のコンピュータへ行うには、次の手順を実行して、ユーザー・レベルのプリファレンスをDiscovererリリース4.1からDiscovererリリース10.1.2.1へアップグレードします。

  1. Discovererリリース4.1がインストールされているマシンで次のように操作します。

    1. Windowsの「スタート」メニューから「ファイル名を指定して実行」を選択します。

    2. 「ファイル名を指定して実行」ウィンドウに「regedit」と入力し、[Enter]キーを押します。

    3. 「レジストリ エディタ」で、HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Oracle\WebDisco4レジストリ・キーを開きます。

    4. 「レジストリ」→「レジストリ ファイルの書き出し」を選択し、レジストリ・キーをファイルにエクスポートします。

    5. レジストリ・エクスポート・ファイルの名前を指定します(disco41prefs.regなど)。

  2. レジストリ・エクスポート・ファイルを、Discovererリリース4.1がインストールされているマシンからDiscovererリリース10.1.2.1がインストールされているマシンへコピーします。

  3. Discovererリリース10.1.2.1がインストールされているマシンで次のように操作します。

    1. Windowsの「スタート」メニューから「ファイル名を指定して実行」を選択します。

    2. 「ファイル名を指定して実行」ウィンドウに「regedit」と入力し、[Enter]キーを押します。「レジストリ エディタ」で、「レジストリ」→「レジストリ ファイルの取り込み」を選択します。

    3. インポートするレジストリ・エクスポート・ファイルの名前を選択します(disco41prefs.regなど)。

  4. コマンド・プロンプトで次のコマンドを入力して、プリファレンスをアップグレードします。

    > <ORACLE_HOME_2>\discoverer\util\dis51pr.exe -migrate -from 102
    

    これで、リリース4.1からリリース10.1.2.1にプリファレンスが移行されましたが、10.1.2.1のpref.txtファイルは、10.1.2.1の.reg_key.dcファイルと同期外れになる可能性が高くなります。applypreferences.shは、.reg_key.dcファイルのpref.txtにあるプリファレンスをすべてデフォルトの値にリセットするため、実行しないでください。プリファレンス値を変更するには、第9.5項「各ユーザーのユーザー・プリファレンスを設定する方法」で説明されているdis51pr -setprefを使用します。

B.2.5.2 リリース10.1.2.1のためのURL参照の更新

Discoverer ViewerとDiscoverer PlusのURL参照は、Discovererリリース4.1とDiscovererリリース10.1.2.1では異なります。これらの変更には、Webサイト内のリンクやクライアントのブックマークなどがあります(これに限定されるわけではありません)。次の表を参考にしながら、古いURLをすべて新しいURLに手動で置き換える必要があります。

たとえば、Discovererのエンド・ユーザーがブラウザの「お気に入り」で、http://hostname/Discwb4/html/english/ms_ie/start_ie.htmへのリンクを設定している場合、「お気に入り」のエントリをhttp://hostname/discoverer/plusに変更する必要があります。

表B-2 Discoverer ViewerとDiscoverer PlusのURL

リリース4.1のURL リリース10.1.2.1のURL

http://hostname/Discwb4/html/english/ms_ie/start_ie.htm

または

http://hostname/Discwb4/html/english/netscape/start_nn.htm

http://hostname/discoverer/plus

http://hostname/Discoverer4i/Viewer

http://hostname/discoverer/viewer


B.2.6 以前のリリースのDiscovererで作成されたOracle Applicationsプライベート接続を、リリース10.1.2.1で利用できるように移行する方法

Oracle Applicationsプライベート接続(以前のリリースのDiscovererで作成された)をDiscovererリリース10.1.2.1で利用できるようにするには、migratediscoconnectionツールを実行して、既存のすべてのプライベート接続を移行する必要があります。

以前のリリースのDiscovererで作成されたOracle Applicationsプライベート接続を、リリース10.1.2.1で利用できるように移行するには:

  1. 中間層マシン上のmigratediscoconnectionツールが格納されているディレクトリに移動します。これらのディレクトリは次のとおりです。

    UNIXの場合: <ORACLE_HOME>/discoverer/util

    Windowsの場合: <ORACLE_HOME>\discoverer\util

  2. migratediscoconnectionツールを実行します。

    たとえば、Windows上では、Windowsのエクスプローラでmigratediscoconnection.batファイルをダブルクリックして、migratediscoconnectionツールを実行します。

    migratediscoconnectionツールを実行するときには、Discoverer中間層の管理者のユーザー名とパスワードを入力する必要があります。

    Discoverer中間層の管理者のユーザー名とパスワードがわからない場合は、Fusion Middleware中間層の管理者に問い合せてください。

  3. Discovererリリース10.1.2.1をインストールします(インストールしていない場合)。

B.2.7 Discoverer Portlet Providerリリース10.1.2.1およびOracle Portal 10.1.2.1で使用できるようにリリース9.0.4メタデータ・リポジトリをアップグレードする方法

Oracle BI Discoverer Portlet Providerリリース10.1.2.1は、Oracle Portal リリース10.1.2.1またはOracle Portal 9.0.4のいずれかで使用できます。Oracle Portal Version 10.1.2.1とともにOracle BI Discoverer Portlet Providerを使用するための詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Portlets公開ガイドを参照してください。

この項では、Oracle BI Discoverer Portlet Providerリリース10.1.2.1をOracle Portal 9.0.4で使用する手順を説明します。

Oracle BI Discoverer Portlet Providerリリース10.1.2.1をOracle Portal 9.0.4とともに使用する場合、この項で説明するように、upgradeMRスクリプトを使用して、リリース9.0.4のMDSリポジトリ(MR)のOracle BI Discovererに関する部分のみをアップグレードする必要があります。

MRのOracle BI Discovererの部分のみをアップグレードするためにupgradeMRスクリプトを使用すると、Oracle PortalはMRに対して動作し続けることができます。つまり、Oracle Portalインスタンスをリリース10.1.2.1にアップグレードする必要はありません。

MDS Repository Upgrade Assistantリリース10.1.2.1を使用してMDSリポジトリをリリース9.0.4からリリース10.1.2.1に更新すると、Oracle Portal 9.0.4スキーマもリリース10.1.2.1にアップグレードされます。結果として、MRに対してOracle Portal 9.0.4が動作しなくなります。Oracle Portal 9.0.4を使用し続ける場合は、MDSリポジトリのアップグレードにMDS Repository Upgrade Assistantリリース10.1.2.1を使用しないでください。

Oracle BI Discoverer Portlet Providerリリース10.1.2.1をOracle Portal 9.0.4で使用するには:

  1. 使用するOracle Portalに関連付けられているOracleAS Infrastructureに、Oracle Business Intelligenceを関連付けます。

  2. MDSリポジトリのOracle BI Discoverer部分をアップグレードします(詳細は、第B.2.7.1項「メタデータ・リポジトリのOracle BI Discoverer部分のみをリリース10.1.2.1にアップグレードする方法」を参照)。

  3. 次のいずれかを実行して、Oracle BI Discoverer Portlet Providerリリース10.1.2.1をOracle Portal 9.0.4に登録します。

    • Oracle Portalに既存のOracle BI Discoverer Portlet Providerリリース9.0.4が登録されている場合は、Oracle BI Discoverer Portlet Providerリリース10.1.2.1のURLを使用するように、Oracle BI Discoverer Portlet Providerの登録を変更します。

      Oracle BI Discoverer Portlet Providerの登録をOracle BI Discoverer Portlet Providerリリース10.1.2.1に変更する必要があります。これは、MRのDiscoverer部分がリリース10.1.2.1にアップグレードされると、Oracle BI Discoverer Portlet Providerリリース9.0.4が動作しなくなるためです。

    • Oracle Portalに既存のOracle BI Discoverer Portlet Providerが登録されていない場合は、Oracle BI Discoverer Portlet Providerリリース10.1.2.1をOracle Portalに登録します。

    Discoverer Portlet Providerの登録の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Portlets公開ガイド』を参照してください。

注意

  • Oracle Portal 9.0.4でOracle BI Discoverer Portlet Providerリリース10.1.2.1を使用する場合は、次の点に注意してください。

    • カラー・ピッカーは使用できません。そのため、ゲージを作成する際にはデフォルトの色しか使用できません。

    • 日付ピッカーは使用できません。このため、「リフレッシュ・オプションの設定」ページを使用してポートレットのリフレッシュ・スケジュールを指定する場合、「初回リフレッシュ日付」フィールドにテキスト形式で日付を入力する必要があります(25-JAN-2005など)。

B.2.7.1 メタデータ・リポジトリのOracle BI Discoverer部分のみをリリース10.1.2.1にアップグレードする方法

upgradeMRスクリプトを使用して、Oracle BI Discoverer Portlet Providerリリース10.1.2.1で使用できるようにMDSリポジトリ・リリース9.0.4のOracle BI Discoverer部分のみをアップグレードします。

Oracle BI Discoverer Portlet Providerリリース10.1.2.1で使用できるようにMDSリポジトリ・リリース9.0.4をアップグレードするには:

  1. スクリプトを実行する前に、ORACLE_HOME環境変数がOracle BI Discovererのホーム・ディレクトリに設定されていることを確認します。

  2. Oracle Business Intelligenceマシンでコマンド・プロンプトを開き、upgradeMRスクリプトを実行します。

    このスクリプトの場所は次のいずれかとなります。

    UNIXの場合: <ORACLE_HOME>/discoverer/util/upgradeMR.sh

    Windowsの場合: <ORACLE_HOME>\discoverer\util\upgradeMR.bat

    たとえば、UNIXマシンの場合、次のコマンドを入力します。

    upgradeMR.sh

    MDSリポジトリのOracle BI Discovererスキーマをリリース10.1.2.1にアップグレードすることを確認するように要求されます。

  3. プロンプトへの応答としてyを入力します。

    ユーザー名とパスワードを入力するように要求されます。

  4. MDSリポジトリがあるデータベースのSYSTEMユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。

スクリプトの出力がコンソールに表示され、utilディレクトリのMRUpgrade.logにも記録されます。たとえば、Solarisではログ・ファイルは、
ORACLE_HOME/discoverer/util/MRUpgrade.logにあります。

注意: Oracle Metadata RepositoryのDiscoverer部分をアップグレードすると、Discoverer Portlet Providerリリース10.1.2.1のみが使用可能になります。このOracle PortalおよびOracleAS Infrastructureでは、Discoverer Portlet Providerリリース9.0.4が使用できなくなります。