Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B66703-06 |
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この章では、Oracle Fusion Middleware構成ウィザード、Oracle WebLogic Server管理コンソールおよびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してドメインを作成する方法について説明します。ドメインを拡張することで、Fusion Middleware (FMW)コンポーネント(Oracle SOA SuiteおよびOracle WebCenter Content、さらにオプションでOracle WebCenter Content: ImagingおよびOracle WebCenter Content: Inbound Refinery)を追加できます。これは、このドキュメントの後続の章で説明します。
この章には次の項が含まれます:
表9-1に、構成後タスクを含む、Oracle WebLogic Serverドメインの作成手順を示します。
表9-1 WebLogic Serverドメインの作成手順
手順 | 説明 | 詳細 |
---|---|---|
WCCHOST1でのVIP1の有効化 |
WCCHOST1ホストに対してADMINVHNを有効にします。 |
|
WebLogic Serverドメインの作成 |
構成ウィザードを実行してWebLogic Serverドメインを作成します。 |
第9.3項「WCCHOST1での構成ウィザードを使用したドメインの作成」 |
構成後タスクおよび検証タスク |
構成後タスクおよび検証タスクの手順を実行します。 |
第9.4項「ドメインでの構成後タスクおよび検証タスクの実行」 |
WebLogic ServerドメインでのOracle HTTP Serverの構成 |
WebLogic Serverドメインを使用してOracle HTTP Serverを構成し、その構成を検証します。 |
第9.5項「WebLogic ServerドメインのOracle HTTP Serverの構成」 |
ドメインのバックアップ |
新しく構成したWebLogic Serverドメインをバックアップします。 |
第9.6項「WebLogic Serverドメイン構成のバックアップ」 |
このドメインを作成し構成すると、次の章で説明するとおり、ドメインの拡張によってOracle SOA SuiteコンポーネントおよびOracle WebCenter Contentコンポーネントを追加できます。
この手順は、他のFusion Middlewareコンポーネントを後でインストールするかどうかにかかわらず、管理サーバーをフェイルオーバーするために必要となります。
管理サーバーに仮想ホスト名(ADMINVHN)を関連付けます。仮想ホスト名は、DNSサーバーとカスタムの/etc/host
エントリのいずれかによって、適切な仮想IPアドレス(VIP1)にマップする必要があります。Oracle WebCenter Contentトポロジ内の必要なノードにある名前解決システム(DNSサーバーまたは/etc/hosts
)に応じてADMINVHNが使用可能であることを確認します。この仮想ホスト名(ADMINVHN1)に関連付けられた仮想IPアドレス(VIP1)は、WCCHOST1で有効になっている必要があります。
仮想IPアドレスを有効にするには、第6.6項「仮想IPアドレスの有効化」を参照してください。
表9-2で示すように、仮想ホストが有効化されていることを確認します。
表9-2 ドメインの仮想ホスト
仮想IPアドレス | 有効化されているホスト |
---|---|
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WCCHOST1 |
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WCCHOST1 |
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WCCHOST2 |
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WCCHOST1 |
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WCCHOST2 |
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WCCHOST1 |
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WCCHOST2 |
注意: これは、浮動IPアドレスに関連付けられているDNS名です。これは、ロード・バランサ上で構成される仮想ホストのDNS名ではありません。 |
Oracle共通ホーム・ディレクトリからFusion Middleware構成ウィザードを実行して、管理サーバーを含むドメインを作成します。その後に、ドメインを拡張して他のコンポーネントを追加します。
WCCHOST1で構成ウィザードを実行してドメインを作成する手順は次のとおりです。
リポジトリをインストールしたデータベースを実行していることを確認します。Oracle RACデータベースの場合は、後で実行する検証チェックの信頼性を確保するために、すべてのインスタンスを実行しておくことをお薦めします。
WCCHOST1で、ディレクトリをOracle Fusion Middleware構成ウィザードの場所(第7章「エンタープライズ・デプロイメント用ソフトウェアのインストール」で作成)に変更します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
構成ウィザードを起動します。
./config.sh
「ようこそ」画面で「新しいWebLogicドメインの作成」を選択し、「次へ」をクリックします。
「ドメイン・ソースの選択」画面が開きます(図9-1)。
「ドメイン・ソースの選択」画面で、次の手順を実行します。
「以下の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成する」を選択します。
次の製品を選択します。
基本WebLogic Serverドメイン(自動的に選択されます)
Oracle Enterprise Manager
Oracle JRF (自動的に選択されます)
「次へ」をクリックします。
「ドメイン名と場所の指定」画面で、ドメイン名(WCCDomain
など)を入力します。
第4章「エンタープライズ・デプロイメント用の記憶域の準備」でお薦めしているディレクトリおよび共有記憶域のマウント・ポイントにドメイン・ディレクトリが一致していることを確認します。ドメイン・ディレクトリにはORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/aserver
、アプリケーション・ディレクトリにはORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/aserver/applications
を入力します。このドメインは共有記憶域内にある必要があります。
「次へ」をクリックします。
「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で、ドメインの管理者が使用するユーザー名とパスワードを入力します。
「次へ」をクリックします。
「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面で、次の手順を実行します。
「WebLogicドメインの起動モード」には、「本番モード」を選択します。
「JDKの選択」では、「JROCKIT SDK1.6.0_version」を選択します。
注意: このガイドで説明する例ではOracle JRockitを使用します。この手順には、動作保証された任意のバージョンのJavaを使用することができ、特に記載がないかぎり完全にサポートされています。 |
「次へ」をクリックします。
「オプションの構成を選択」画面で、次の項目を選択します。
管理サーバー
管理対象サーバー、クラスタ、およびマシン
「次へ」をクリックします。
名前: AdminServer
リスニング・アドレス: ADMINVHN
リスニング・ポート: 7001
SSLリスニング・ポート: N/A
SSL有効: このチェック・ボックスは選択解除したままにします。
「次へ」をクリックします。
「管理対象サーバーの構成」画面で、「次へ」をクリックします。
「クラスタの構成」画面で、「次へ」をクリックします。
「マシンの構成」画面で、「UNIXマシン」タブを開き、「追加」をクリックして次のマシンを追加します。
他のフィールドはすべてデフォルト値のままにします。マシン名は有効なホスト名またはリスニング・アドレスである必要はありません。これはノード・マネージャの場所を示す一意の識別子です。
注意:
|
「次へ」をクリックします。
「サーバーのマシンへの割当」画面で、次のように管理サーバーをマシンに割り当てます。
ADMINVHN
AdminServer
「次へ」をクリックします。
「構成サマリー」画面で「作成」をクリックします。
「ドメインの作成」画面で「完了」をクリックします。
構成ウィザードでドメインを構成したら、次の手順に従って構成後タスクと検証タスクを実行します。
この項は次のトピックで構成されています。
WCCHOST1上の管理サーバーに対してboot.properties
ファイルを作成します。このファイルによって、管理者のユーザー名とパスワードの入力を求められることなく、管理サーバーを起動できます。
WCCHOST1上の管理サーバーに対してboot.properties
ファイルを作成する手順は次のとおりです。
WCCHOST1上で次のディレクトリ構造を作成します。
mkdir -p ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name/servers/AdminServer/security
テキスト・エディタを使用して、前の手順で作成したディレクトリにboot.properties
というファイルを作成し、そのファイルに次の行を入力します。
username=admin_user password=admin_password
値admin_user
およびadmin_password
は、WebLogic Serverドメイン管理者のユーザー名とパスワードです。
注意: 管理サーバーを起動すると、ファイル内のユーザー名とパスワードのエントリは暗号化されます。第9.4.3項「WCCHOST1での管理サーバーの起動」に記載した管理サーバーを起動します。セキュリティ上の理由から、ファイル内のエントリが暗号化されていない時間を最小に抑える必要があります。ファイルを編集した後、できるだけ速やかにサーバーを起動し、エントリを暗号化してください。 |
ファイルを保存してエディタを閉じます。
WCCHOST1でノード・マネージャを起動するには、StartScriptEnabled
プロパティをtrue
に設定し、startNodeManager.sh
を使用してノード・マネージャを起動します。
WCCHOST1でノード・マネージャを起動する手順は次のとおりです。
ORACLE_COMMON_HOME
/common/bin
ディレクトリにあるsetNMProps.sh
スクリプトを実行し、StartScriptEnabled
プロパティをtrue
に設定した後に、ノード・マネージャを起動します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
./setNMProps.sh
ノード・マネージャを起動します。
cd WL_HOME/server/bin
export JAVA_OPTIONS=-DDomainRegistrationEnabled=true
./startNodeManager.sh
注意: 管理サーバーを管理するノード・マネージャを起動するときには、次のパラメータを ./startNodeManager.sh |
管理サーバーは、ノード・マネージャを使用して起動および停止します。ただし、初めてノード・マネージャで管理サーバーを起動するときに、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによってノード・マネージャに設定されたデフォルトのユーザー名およびパスワードを変更する必要があります。したがって、初回の起動時には、管理サーバーの起動スクリプトを使用する必要があります。初回起動時は手順1から4までが必要で、それ以後の起動はすべて手順4のみが必要になります。
WCCHOST1で管理サーバーを起動する手順は次のとおりです。
WCCHOST1で、ドメイン・ディレクトリの起動スクリプトを使用して管理サーバーを起動します。
cd ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name/bin ./startWebLogic.sh
管理コンソールを使用してノード・マネージャの資格証明を更新します。
管理サーバーのプロセスを停止します。それには、このプロセスが起動されたシェルでCtrl+Cを使用するか、または標準のプロセス識別子とオペレーティング・システムのkillコマンドを使用します。
Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)を起動し、nmconnect
および前の手順で設定した資格証明によりノード・マネージャに接続し、nmstart
を使用して管理サーバーを起動します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
./wlst.sh
WLSTシェル内で、次のコマンドを実行します(ノード・マネージャが稼働していることを確認します)。
wls:/offline>nmConnect("node_admin_user","node_admin_password", "WCCHOST1","5556","domain_name","ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name") wls:/nm/domain_name> nmStart("AdminServer")
注意:
|
作成したドメインの管理サーバーが適切に構成されていることを確認するには、WebLogic Server管理コンソールにログインし、管理サーバーがリストされていることを確認します。これにより構成を検証してから、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにログインします。
管理サーバーが適切に構成されていることを確認する手順は次のとおりです。
Webブラウザを開き、http://ADMINVHN:7001/console
にアクセスします。
管理者としてログインします。
http://ADMINVHN:7001/em
でFusion Middleware Controlにアクセスできることを確認します。
第9.4.1項「WCCHOST1での管理サーバー用boot.propertiesの作成」で指定したユーザー名とパスワードを使用してFusion Middleware Controlにログインします。
管理サーバーが稼働している必要があります。
この手順は、管理サーバーでの様々なノードの認証に対して適切な証明書を設定していない場合に必要となります(第16章「エンタープライズ・デプロイメント用のノード・マネージャの設定」を参照)。サーバー証明書を構成していないと、異なるWebLogic Serverインスタンスを管理する際にエラーが発生します。このエラーを回避するには、トポロジの設定と検証を行う際に、管理サーバーと各管理対象サーバーに対するホスト名の検証を無効にし、第16章「エンタープライズ・デプロイメント用のノード・マネージャの設定」の説明に従ってエンタープライズ・デプロイメント・トポロジの構成を完了した後に再びホスト名の検証を有効にします。
サーバーが管理サーバーとともに稼働していれば、サーバーのホスト名の検証を無効化できます。
ホスト名検証を無効化するには:
WebLogicサーバーの管理コンソールにログインします。
「ロックして編集」をクリックします。
左側の「ドメイン構造」ツリーで「環境」ノードを開きます。
「サーバー」をクリックします。
「サーバーのサマリー」ページで、「サーバー」表の「名前」列にあるサーバー名をクリックします。
このサーバーの「設定」ページで、「SSL」タブをクリックしてください。
表示されたページの「詳細」セクションを開きます。
「ホスト名の検証」を「なし
」に設定します。
「保存」をクリックします。
変更を保存してアクティブ化します。
この変更内容を有効にするには、ノード・マネージャおよび管理サーバーを再起動する必要があります。
次のコマンドを使用して、管理サーバーとノード・マネージャを停止します。
wls:/nm/domain_name>nmKill("AdminServer")
ノード・マネージャに関係付けられたプロセスを停止することで、ノード・マネージャを停止します。
シェルのフォアグラウンドで実行されている場合は、[Ctrl]キーを押しながら[C]を押します。
シェルのバックグラウンドで実行されている場合は、関連付けられたプロセスを見つけ、kill
コマンドを使用して停止します。例:
ps -ef | grep NodeManager orcl 9139 9120 0 Mar03 pts/6 00:00:00 /bin/sh ./startNodeManager.sh kill -9 9139
ノード・マネージャを起動します。
WL_HOME
/server/bin/startNodeManager.sh
次の手順で管理サーバーを再起動します。
Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)を起動します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
./wlst.sh
WLSTシェル内で、nmConnect
コマンドとノード・マネージャの資格証明を使用してノード・マネージャに接続し(ノード・マネージャが稼動していることを確認しておきます)、nmStart
を使用してノード・マネージャを起動します。
wls:/offline>nmConnect("node_admin_user","node_admin_password", "WCCHOST1","5556","domain_name","ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name") wls:/nm/domain_name> nmStart("AdminServer")
値node_admin_user
およびnode_admin_password
は、ノード・マネージャの資格証明です。資格証明の詳細は、第9.4.3項「WCCHOST1での管理サーバーの起動」を参照してください。
wls:/offline>nmConnect("node_admin_user","node_admin_password", "WCCHOST1","5556","domain_name","ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name") wls:/nm/domain_name> nmStart("AdminServer")
この項では、WebLogic ServerドメインにおけるOracle HTTP Serverの構成タスクおよびその構成の検証タスクについて説明します。
この項には次のトピックが含まれます:
Oracle HTTP Serverから管理サーバーへのルーティングを有効にするには、HTTPサーバーの構成に対応するマウント・ポイントを設定する必要があります。
管理サーバーでOracle HTTP Serverを構成する手順は次のとおりです。
WEBHOST1およびWEBHOST2上の各Webサーバーで、ORACLE_INSTANCE
/config/OHS/ohs1/moduleconf/admin_vh.conf
ファイルおよびORACLE_INSTANCE
/config/OHS/ohs2/moduleconf/admin_vh.conf
ファイルに次の行を追加します。
# Admin Server and EM <Location /console> SetHandler weblogic-handler WebLogicHost ADMINVHN WebLogicPort 7001 WLProxySSL OFF WLProxySSLPassThrough OFF </Location> <Location /consolehelp> SetHandler weblogic-handler WebLogicHost ADMINVHN WebLogicPort 7001 WLProxySSL OFF WLProxySSLPassThrough OFF </Location> <Location /em> SetHandler weblogic-handler WebLogicHost ADMINVHN WebLogicPort 7001 WLProxySSL OFF WLProxySSLPassThrough OFF </Location>
WEBHOST1とWEBHOST2の両方でOracle HTTP Serverを起動します。
ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin/opmnctl restartproc ias-component=ohsX
ias-component
に対して、WEBHOST1ではohs1
を使用し、WEBHOST2ではohs2
を使用します。
セキュリティのため、またロード・バランサがSSLリクエストを終了するため(Oracle HTTP ServerはリクエストをWebLogic Serverに非SSLとしてルーティングします)、ロード・バランサにSSLを構成した場合、そのドメインに対しWebLogic Serverプラグイン有効化フラグをオンにする必要があります。
WebLogic Serverプラグイン有効化フラグを有効にする手順は次のとおりです。
管理コンソールにログインします。
左側のナビゲーション・ツリーでドメイン名をクリックします。
「Webアプリケーション」タブを開きます。
「ロックして編集」をクリックします。
「WebLogicプラグインの有効化」チェック・ボックスを選択します。
変更を保存してアクティブ化します。
管理サーバーを再起動します(管理コンソールが特に要求しない場合でも再起動してください)。
Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)を起動します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
./wlst.sh
WLSTシェル内で、nmConnect
コマンドとノード・マネージャの資格証明を使用してノード・マネージャに接続し(ノード・マネージャが稼動していることを確認しておきます)、nmStart
を使用してノード・マネージャを起動します。
wls:/offline>nmConnect("node_admin_user","node_admin_password", "WCCHOST1","5556","domain_name","ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name") wls:/nm/domain_name> nmStart("AdminServer")
値node_admin_user
およびnode_admin_password
は、ノード・マネージャの資格証明です。資格証明の詳細は、第9.4.3項「WCCHOST1での管理サーバーの起動」を参照してください。
管理コンソールまたは次のようにWLST nmKill
コマンドを使用して管理サーバーを停止します。
wls:/nm/domain_name>nmKill("AdminServer")
wls:/offline>nmConnect("node_admin_user","node_admin_password", "WCCHOST1","5556","domain_name","ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name") wls:/nm/domain_name> nmStart("AdminServer")
WebLogic Serverドメインが作成されると、Oracle Web層をドメインに接続できます。これには、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してOracle Web層を管理および監視できるというメリットがあります。
Oracle Web層をWebLogic Serverドメインに関連付けるには、WEBHOST1で次のコマンドを実行します。
cd ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin ./opmnctl registerinstance -adminHost ADMINVHN -adminPort 7001 -adminUsername weblogic
このコマンドは、ohs2に対してWEBHOST2からも実行する必要があります。
登録したOracle HTTP ServerはFusion Middleware Controlで管理可能なターゲットとして表示されます。これを確認するには、Fusion Middleware Controlにログインします。ナビゲーション・ツリーのWeb層の項目にOracle HTTP Serverが登録されていることが示されます。
ロード・バランサを使用してWebLogic Server管理コンソールにアクセスする際には、管理サーバーのフロントエンドURLを変更し、適切なロード・バランサ・アドレスにユーザーのWebブラウザをリダイレクトする必要があります。
WebLogic Server管理コンソール・アプリケーションでは、コンソールを使用して、ポート、チャネル、セキュリティに対する変更を追跡します。コンソールを使用して行われた変更をアクティブ化するとき、コンソールは現在のリスニング・アドレス、ポートおよびプロトコルを検証します。このリスニング・アドレス、ポートおよびプロトコルがまだ有効の場合、コンソールはHTTPリクエストをリダイレクトし、ホストとポートの情報を管理サーバーのリスニング・アドレスとポートに置き換えます。
管理サーバーのフロントエンドURLを変更する手順は次のとおりです。
WebLogicサーバーの管理コンソールにログインします。
「ロックして編集」をクリックします。
左側の「ドメイン構造」ツリーの「環境」ノードを開きます。
「サーバー」をクリックします。
「サーバーのサマリー」ページで、表の「名前」列にある「管理サーバー」をクリックします。
AdminServer
の設定ページで、「プロトコル」タブをクリックします。
「HTTP」タブをクリックします。
「フロントエンド・ホスト」フィールドをadmin.mycompany.com
に設定し、「フロントエンドHTTPポート」フィールドを80
に設定します(admin
URLにHTTPSを使用する場合は適宜変更します)。
変更を保存してアクティブ化します。
管理サーバーを再起動して、フロントエンド・ホスト・ディレクティブに対する変更を有効にします。
注意: フロントエンド・ホストやポートの設定を変更した後、構成の変更をアクティブ化できない場合は、第19.13.11項「Oracle Access Managerに対する変更をアクティブ化した後でユーザーが管理コンソールのホーム・ページにリダイレクトされる」を参照してください。 |
管理コンソールでサーバーの状態がRunning
として報告されていることを確認します。サーバーのステータスが「起動しています
」または「再開中です
」である場合は、「起動済み
」になるまで待ちます。「管理
」や「失敗
」などの別のステータスが表示される場合は、サーバーの出力ログ・ファイルを調べ、エラーがないか確認します。考えられる原因は、第19.13項「Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・トポロジのトラブルシューティング」を参照してください。
次のURLを使用して、ロード・バランサを介した管理コンソールとOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlへのアクセスを検証します。
http://admin.mycompany.com/console
http://admin.mycompany.com/em
ロード・バランサを使用してシステム・アクセスを構成する方法の詳細については、第3.3項「ロード・バランサ」を参照してください。
第9.5.3項「WebLogic ServerへのOracle HTTP Serverの登録」の説明に従ってOracle HTTP Serverを登録すると、Fusion Middleware Controlに管理可能なターゲットとして表示されます。これを確認するには、Fusion Middleware Controlにログインします。ナビゲーション・ツリーのWeb層の項目にOracle HTTP Serverが登録されていることが示されます。
ドメインを構成したら、第19.8項「管理サーバーの手動フェイルオーバーの確認」の手順に従ってフェイルオーバーのテストをします。
拡張したドメインが正常に動作していることを確認した後、バックアップを実行して、ドメイン構成を保存します。これは、以降の手順で問題が発生した場合に短時間でリストアできることを考慮した迅速なバックアップです。バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメントの設定が完了すれば、このバックアップは破棄してかまいません。その時点では、デプロイメント固有の定期的なバックアップ手順とリカバリ手順を実行できるようになっています。詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイドを参照してください。バックアップおよびリストアを必要とするOracle HTTP Serverのデータの詳細は、そのガイドでOracle HTTP Serverのバックアップとリカバリの推奨事項に関する項を参照してください。コンポーネントのリカバリ方法に関する詳細は、そのガイドでコンポーネントのリカバリに関する項およびコンポーネントが失われた後のリカバリに関する項を参照してください。ホストが失われた場合のリカバリに固有の推奨事項は、そのガイドで別のホストへのOracle HTTP Serverのリカバリに関する項を参照してください。データベースのバックアップに関する詳細は、Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイドを参照してください。
この時点でインストールをバックアップする手順は次のとおりです。
WEBHOST1からOracle Web層をバックアップします。
opmnctl
を使用してインスタンスを停止します。
ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin/opmnctl stopall
次のコマンドをrootとして実行して、Oracle Web層のMiddlewareホームをバックアップします。
tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web.tar MW_HOME
次のコマンドを使用して、Oracle Web層のOracleインスタンスをバックアップします。
tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web_instance_name.tar ORACLE_INSTANCE
opmnctl
を使用してインスタンスを起動します。
cd ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin opmnctl startall
WEBHOST2に対して手順1を繰り返します。
データベースをバックアップします。これは、Oracle Recovery Managerを使用したデータベース全体のホット・バックアップまたはコールド・バックアップ(推奨)、または可能な場合はtarなどのオペレーティング・システム・ツールを使用したコールド・バックアップです。
管理サーバーを停止し、そのドメイン・ディレクトリをバックアップすることでドメイン構成を保存します。構成ファイルはすべて、ORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/
ディレクトリにあります。WCCHOST1で次のコマンドを実行して、バックアップを作成します。
tar -cvpf edgdomainback.tar ORACLE_BASE/admin/domain_name
管理サーバーを停止するには、WLST nmKill
コマンドを使用します。
Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)を起動します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
./wlst.sh
WLSTシェル内で、nmConnect
コマンドとノード・マネージャの資格証明を使用してノード・マネージャに接続し(ノード・マネージャが稼動していることを確認しておきます)、nmStart
を使用してノード・マネージャを起動します。
wls:/offline>nmConnect("node_admin_user","node_admin_password", "WCCHOST1","5556","domain_name","ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name") wls:/nm/domain_name> nmStart("AdminServer")
値node_admin_user
およびnode_admin_password
は、ノード・マネージャの資格証明です。資格証明の詳細は、第9.4.3項「WCCHOST1での管理サーバーの起動」を参照してください。
nmKill
コマンドを使用して、管理サーバーを停止します。
wls:/nm/domain_name>nmKill("AdminServer")