Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B66703-06 |
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この章では、Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメントの参照用トポロジに必要なソフトウェアをインストールする手順を説明します。Oracle HTTP Serverをインストールした後に、Oracle Fusion Middlewareをインストールします。
この章には次の項が含まれます:
注意: セットアップのプロセスを開始する前に、各プラットフォームのOracle Fusion Middlewareリリース・ノートを読み、インストールおよびデプロイメントに関する追加情報を確認してください。 |
エンタープライズ・デプロイメントのソフトウェアのインストールは、2つの部分に分割できます。最初のパートでは必要なWeb層のインストールについて説明し、2番目のパートでは必要なOracle Fusion Middlewareコンポーネントについて説明します。以降の章では、Oracle WebCenter Contentの参照用トポロジを作成するために必要な構成手順を説明します。
ソフトウェアの入手およびダウンロードできる場所
ソフトウェアを入手する場所の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手に関する項を参照してください。
いずれかのダウンロード場所を選択して、Oracle WebCenter ContentおよびOracle SOA Suiteをダウンロードします。ZIPアーカイブ・ファイルがシステムに保存されます。
アーカイブ・ファイルをダウンロードした後、インストールを実行するマシン上の任意のディレクトリにアーカイブ・ファイルを解凍します。
インストールするソフトウェア
表7-1に、各ホストにインストールする必要があるソフトウェアまたは各ホストからアクセス可能なソフトウェアを示します。
この項の項目は次のとおりです。
Oracle HTTP Server (OHS)をインストールする前に、ご使用のマシンが次の要件を満たしていることを確認します。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Tierインストレーション・ガイド』で指定されているように、システム、パッチ、カーネルおよびその他の要件が満たされていることを確認します。
Oracle HTTP Serverはデフォルトではポート7777にインストールされるので、ノード上のどのサービスでもポート7777を使用していないことを確認する必要があります。このポートが使用中かどうかを確認するには、Oracle HTTP Serverをインストールする前に次のコマンドを実行します。
netstat -an | grep 7777
ポート7777が使用されている場合は解放する必要があります。
Linuxプラットフォームで、/etc/oraInst.loc
ファイルが存在する場合はその内容が正しいことを確認します。具体的には、インベントリが正しいことおよびそのディレクトリに対する書込み権限があることを確認します。/etc/oraInst.loc
が存在しない場合は、この手順を省略してもかまいません。
インストールを開始する前に、次の環境変数が設定されていないことを確認します。
LD_ASSUME_KERNEL
ORACLE_INSTANCE
第4章「エンタープライズ・デプロイメント用の記憶域の準備」の説明のとおり、冗長性を確保するため、Oracle Fusion Middlewareを記憶域上の少なくとも2つの場所にインストールします。同じ手順に従って、Oracle HTTP ServerをWEBHOST1およびWEBHOST2にインストールします。
Oracle HTTP ServerをWEBHOST1およびWEBHOST2にインストールするには:
Oracle HTTP Serverのインストーラを次のインストール・メディアから起動します。
./runInstaller
「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、次の手順を実行します。
HOME
/oraInventory
と入力します。ここで、HOME
はインストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリです(これが推奨場所です)。
インストールを実行するユーザーのOSグループを入力します。
「次へ」をクリックします。
画面の手順に従って、createCentralInventory.sh
をroot
として実行します。
「OK」をクリックします。
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「ソフトウェア更新のインストール」画面で、「ソフトウェアの更新のスキップ」を選択して、「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプの選択」画面でインストール - 構成なしを選択し、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、すべてのチェックが正常に完了したことを確認して「次へ」をクリックします。
Fusion Middlewareホームの場所(インストール場所): ORACLE_BASE
/product/fmw
Oracleホームの場所のディレクトリ: web
「次へ」をクリックします。
セキュリティ・アップデートの指定画面で、セキュリティ更新をOracleサポートから受信するかどうかを選択します。受信する場合は、電子メール・アドレスを入力します。
「インストール・サマリー」画面で、選択内容が正しいことを確認します。そうでない場合は、「戻る」をクリックして前の画面に戻り、選択内容を変更します。問題がなければ、「インストール」をクリックします。
UNIXシステムでoracleRoot.sh
スクリプトの実行を要求された場合は、root
ユーザーとして実行します。
Oracle HTTP Serverソフトウェアがインストールされます。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックして終了します。
Oracle HTTP Serverのインストール後、Middlewareホーム・ディレクトリに次のディレクトリが表示されることを確認し、インストールが成功したことを確認します。
oracle_common
Web
この章では、Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメントの参照用トポロジに必要なOracle Fusion Middlewareソフトウェアをインストールする方法を説明します。インストールするソフトウェア・コンポーネントは、WebLogic Serverホーム(WL_HOME)およびOracleホーム(ORACLE_HOME)です。第4章「エンタープライズ・デプロイメント用の記憶域の準備」の説明のとおり、冗長性を確保するため、Oracle Fusion Middlewareを記憶域上の少なくとも2つの場所にインストールします。
注意: セットアップのプロセスを開始する前に、各プラットフォームのOracle Fusion Middlewareリリース・ノートを読み、インストールおよびデプロイメントに関する追加情報を確認してください。 |
この項の項目は次のとおりです。
同じ手順に従って、Oracle WebLogic ServerをWCCHOST1およびWCCHOST2にインストールします。
Oracle WebLogic ServerをWCCHOST1またはWCCHOST2にインストールする手順は次のとおりです。
64ビット版のUNIXオペレーティング・システムのWCCHOST1およびWCCHOST2にOracle WebLogic Serverをインストールするには、次のいずれかのコマンドを使用します。
JAVA_HOME/bin/java -jar wls103n_generic.jar JAVA_HOME/bin/java -d64 -jar wls103n_generic.jar
32ビット版のUNIXオペレーティング・システムのWCCHOST1およびWCCHOST2にOracle WebLogic Serverをインストールするには、Oracle WebLogic Serverのインストーラを次のように起動します。
$ ./wls1036_linux32.bin
「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、次の手順を実行します。
HOME
/oraInventory
と入力します。ここで、HOME
はインストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリです(これが推奨場所です)。
インストールを実行するユーザーのOSグループを入力します。
「次へ」をクリックします。
画面の手順に従って、createCentralInventory.sh
をroot
として実行します。
「OK」をクリックします。
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面で、次の手順を実行します。
「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択します。
「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ」で、ORACLE_BASE
/product/fmw
と入力します。
ORACLE_BASE
は、Oracle製品のインストール先であるベース・ディレクトリです。このディレクトリは/u01/app/oracle
とすることをお薦めします。詳細は、第4.3項「各種ディレクトリの推奨場所について」を参照してください。
「次へ」をクリックします。
「セキュリティ更新のための登録」画面で、セキュリティ更新の通知を受け取る連絡先の情報を入力して、「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプの選択」画面で、「カスタム」を選択して「次へ」をクリックします。
「製品とコンポーネントの選択」画面で、「次へ」をクリックします。
「JDKの選択」画面で、Oracle JRockit 1.6.0_version SDKを選択して、「次へ」をクリックします。
注意: このガイドで説明する例ではOracle JRockitを使用します。この手順には、動作保証された任意のバージョンのJavaを使用することができ、特に記載がないかぎり完全にサポートされています。 |
「製品インストール・ディレクトリの選択」画面で、ORACLE_BASE/product/fmw/wlserver_10.3とORACLE_BASE/product/fmw/coherence_3.7ディレクトリを受け入れ、「次へ」をクリックします。
「インストール・サマリー」画面で「次へ」をクリックします。
Oracle WebLogic Serverソフトウェアがインストールされます。
「インストール完了」画面で、「Quickstartの実行」チェック・ボックスの選択を解除して「完了」をクリックします。
Oracle WebLogic Serverのインストール後、MW_HOME
/
ディレクトリに次のディレクトリおよびファイルが表示されることを確認し、インストールが成功したことを確認します。
coherence_
version
jrockit-jdk1.6.0_
version
modules
registry.xml
utils
domain-registry.xml
logs
ocm.rsp
registry.dat
wlserver_10.3
この項の項目は次のとおりです。
Oracle WebCenter Contentソフトウェアをインストールする際には、次の機能セットに対応する製品ビットをシステムにインストールします。
Oracle WebCenter Content (WebCenter Content、Oracle WebCenter Content Serverを含む)
Oracle WebCenter Content: Inbound Refinery
Oracle WebCenter Content: Imaging (Imagingビューア・キャッシュおよびAXF for BPELを含む)
Oracle WebCenter Capture
Oracle WebCenter Content: Records
Oracle WebCenter ContentをWCCHOST1およびWCCHOST2にインストールする手順は次のとおりです。
Oracle WebCenter Contentのインストーラを起動します。
wcc_media_loc/Disk1/runInstaller -jreLoc jre_location
JREの場所を指定しない場合は、場所の指定を求められるか、エラーが返されます。エラーが発生した場合は、JREの場所を追加してコマンドを再試行します(例: ORACLE_BASE
/product/fmw/jrockit-jdk1.6.0_
version
)。詳細は、第7.3.1項「Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成」を参照してください。
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「ソフトウェア更新のインストール」画面で、「ソフトウェアの更新のスキップ」を選択して、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、すべてのチェックが正常に完了したことを確認して「次へ」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面(図7-1)で、Oracle WebCenter Contentをインストールする場所を指定します。すでにインストールされているMiddlewareホームをドロップダウン・リストから選択します。「Oracleホーム」ディレクトリには、ディレクトリ名(wcc
)を入力します。
完了したら、「次」をクリックします。
「アプリケーション・サーバー」画面で、「WebLogic Server」が選択されていること(これがデフォルト)を確認してから「次へ」をクリックします。
「インストール・サマリー」画面で「インストール」をクリックします。
Oracle WebCenter Contentソフトウェアがインストールされます。
「インストール 完了」画面で「終了」をクリックします。
Oracle WebLogic Server、Oracle Fusion MiddlewareおよびOracle WebCenter Contentのインストール後、MW_HOME
/
ディレクトリに次のディレクトリおよびファイルが表示されることを確認し、インストールが成功したことを確認します。
coherence_
version
jrockit-jdk
version
modules
oracle_common
registry.xml
utils
domain-registry.xml
logs
ocm.rsp
registry.dat
wlserver_10.3
wcc
Oracle Application Extension Framework (AXF)などImagingとともにOracle SOA Suiteを使用する場合は、Oracle SOA Suiteを先にインストールして構成する必要があります。この項では、そのインストールと構成について説明します。構成の詳細は、第13.3項「Oracle SOA Suiteコンポーネントを使用するためのドメインの拡張」を参照してください。
Oracle SOA SuiteをWCCHOST1およびWCCHOST2にインストールする手順は次のとおりです
Linuxプラットフォームで、/etc/oraInst.loc
ファイルが存在する場合はその内容が正しいことを確認します。具体的には、インベントリ・ディレクトリ(oraInventory
)が正しいことおよびそのディレクトリに対する書込み権限があることを確認します。/etc/oraInst.loc
が存在しない場合は、この手順を省略してもかまいません。
Oracle SOA Suiteのインストーラを次のインストール・メディアから起動します。
soa_media_loc/Disk1/runInstaller -jreLoc jre_location
JREの場所を指定しない場合は、場所の指定を求められるか、エラーが返されます。エラーが発生した場合は、JREの場所を追加してコマンドを再試行します(例: ORACLE_BASE
/product/fmw/jrockit-jdk1.6.0_
version
)。詳細は、第7.3.1項「Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成」を参照してください。
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
「ソフトウェア更新のインストール」画面で、「ソフトウェアの更新のスキップ」を選択して、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、すべてのチェックが正常に完了したことを確認して「次へ」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面(図7-1)で、Oracle SOA Suiteのインストール場所を指定します。すでにインストールされているMiddlewareホームをドロップダウン・リストから選択します。「Oracleホーム」ディレクトリとして、ディレクトリ名(soa
)を入力します。
完了したら、「次」をクリックします。
「アプリケーション・サーバー」画面で、「WebLogic Server」が選択されていること(これがデフォルト)を確認してから「次へ」をクリックします。
「インストール・サマリー」画面で「インストール」をクリックします。
Oracle SOA Suiteソフトウェアがインストールされます。
「インストール 完了」画面で「終了」をクリックします。
Oracle WebLogic Server、Oracle Fusion Middleware、Oracle WebCenter ContentおよびOracle SOA Suiteのインストール後、MW_HOME
/
ディレクトリに次のディレクトリおよびファイルが表示されることを確認し、インストールが成功したことを確認します。
coherence_
version
jrockit-jdk
version
modules
oracle_common
registry.xml
utils
domain-registry.xml
logs
ocm.rsp
registry.dat
soa
wlserver_10.3
wcc