Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B66703-06 |
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この章では、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用して、Oracle WebCenter Content: Inbound Refineryを追加するためのドメインの拡張方法について説明します。
この章には次の項が含まれます:
注意: セットアップのプロセスを開始する前に、各プラットフォームのOracle Fusion Middlewareリリース・ノートを読み、インストールおよびデプロイメントに関する追加情報を確認してください。 |
Inbound Refineryは、Oracle WebCenter Content Serverがドキュメント変換を行う際に必要になります。実際のInbound Refinery管理対象サーバーの数は、要件によって異なります。可用性の理由から、少なくとも2つのInbound Refinery管理対象サーバーを構成することをお薦めします。これらのサーバーは個別のマシンで構成します。参照用Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・トポロジにおいて、Inbound RefineryはContent Serverと同一のマシンに構成されます。
このエンタープライズ・デプロイメント・トポロジにInbound Refineryを追加してドメインを拡張するためのプロセスで複数の管理対象サーバーを作成しても、各Inbound Refineryインスタンスは完全に独立しています。Inbound Refineryはクラスタでは実行されません。
Oracle WebCenter Content: Inbound Refineryを追加するには、ドメインを拡張します。表12-1に、WebCenter Contentの構成手順と、Inbound Refinery管理対象サーバーを使用したドメインの拡張に必要なタスクを示します。
表12-1 Inbound Refineryを使用するためのドメインの拡張手順
手順 | 説明 | 詳細 |
---|---|---|
Inbound Refineryを使用するためのドメインの拡張 |
第9章「エンタープライズ・デプロイメント用のドメインの作成」で作成したOracle WebLogic Serverドメインを拡張します。 |
第12.2項「Inbound Refineryを使用するためのドメインの拡張」 |
Inbound Refinery管理対象サーバーへのドメイン構成の伝播 |
起動スクリプトとクラスパス構成を管理サーバーのドメイン・ディレクトリから管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリに伝播します。 |
第12.4.1項「WLS_IBR1およびWLS_IBR2へのドメイン構成の伝播」 |
ドメインの管理サーバーの再起動 |
管理サーバーを停止して起動し、前の手順で行った変更を有効にします。 |
|
Inbound Refinery管理対象サーバーの起動 |
WLS_IBR1およびWLS_IBR2管理対象サーバーを起動します。 |
第12.4.2項「Inbound Refinery管理対象サーバーの起動」 |
Inbound Refineryインスタンスの構成 |
WLS_IBR1およびWLS_IBRでInbound Refineryの初期構成を完了します。 |
第12.5項「Inbound Refinery管理対象サーバーの構成」 |
Inbound Refineryの構成の検証 |
変換に有効と認識された拡張子を持つファイルがコンテンツ・サーバーで正しく変換されていることを検証します。 |
第12.6項「Inbound Refinery管理対象サーバーの構成の検証」 |
エンタープライズ・デプロイメント・トポロジを完了するには、Oracle WebCenter Content: Inbound Refineryを追加するために第9章「エンタープライズ・デプロイメント用のドメインの作成」で作成したドメインを拡張する必要があります。
注意: これらの手順を実行する前に、Oracle Fusion Middleware管理者ガイドの説明に従ってドメインをバックアップしてください。 |
Inbound Refineryを使用するためにドメインを拡張する手順は次のとおりです。
リポジトリをインストールしたデータベースを実行していることを確認します。
Oracle RACデータベースの場合は、後で実行する検証チェックの信頼性を確保するために、すべてのインスタンスを実行しておくことをお薦めします。
ドメイン内のすべての管理対象サーバーを停止します。
WCCHOST1で、ディレクトリをOracle Fusion Middleware構成ウィザードの場所に変更します。これは共通のOracleホーム・ディレクトリ内にあります(ドメインの拡張は、管理サーバーが存在するノードから実行することに注意してください)。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
構成ウィザードを起動します。
./config.sh
「ようこそ」画面で、「既存のWebLogicドメインの拡張」を選択し、「次へ」をクリックします。
「WebLogicドメイン・ディレクトリの選択」画面で、WebLogic Serverドメイン・ディレクトリ(ORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/aserver/
domain_name
)を選択し、「次へ」をクリックします。
「拡張ソースの選択」画面で、次の手順を実行します。
「以下の追加製品をサポートするために、自動的にドメインを拡張する」を選択します。
次の製品を選択します。
Oracle Universal Content Management - Inbound Refinery
これがOracle WebCenter Content: Inbound Refineryの選択肢です。
Oracle Enterprise Manager Plugin for IBR (Oracle Universal Content Management - Inbound Refineryを選択した場合は自動的に選択されます。)
次の製品は、ドメインを作成した際(第9.3項)またはWebCenter Content用(第11.2項)にドメインを拡張した際に選択している場合、グレー表示されます。
WebLogic Serverの基本ドメイン
Oracle Universal Content Management - Content Server
Oracle Enterprise Manager
Oracle JRF
「次へ」をクリックします。
「GridLink RACコンポーネント・スキーマの構成」画面で必要な手順はありません。Inbound Refineryでは、データベースにスキーマがありません。「次へ」をクリックして続行します。
「JDBCコンポーネント・スキーマのテスト」画面で必要な手順はありません。「次へ」をクリックして続行します。
「オプションの構成を選択」画面で、次のオプションを選択します。
管理対象サーバー、クラスタ、およびマシン
デプロイメントとサービス
「次へ」をクリックします。
「管理対象サーバーの構成」画面(図12-2)で、Inbound Refineryの管理対象サーバーを追加し、Inbound Refineryサーバーを構成します。
1台のサーバーが自動的に作成されます。このサーバーの名前をWLS_IBR1
に変更し、WLS_IBR2
という新しいサーバーを追加します。表12-2に示す属性をこれらのサーバーに指定します。この画面に表示されている他のサーバーは変更しないでください。
表12-2 Inbound Refineryの管理対象サーバー
名前 | リスニング・アドレス | リスニング・ポート | SSLリスニング・ポート | SSL有効 |
---|---|---|---|---|
WLS_IBR1 |
WCCHOST1 |
16250 |
n/a |
いいえ |
WLS_IBR2 |
WCCHOST2 |
16250 |
n/a |
いいえ |
「次へ」をクリックします。
「クラスタの構成」画面で、「追加」をクリックし、IBR_Cluster
(表12-3を参照)と入力します。この画面に表示されている他のクラスタは変更しないでください。
表12-3 Inbound Refineryサーバーの管理用の構成
名前 | クラスタ・メッセージング・モード | マルチキャスト・アドレス | マルチキャスト・ポート | クラスタ・アドレス |
---|---|---|---|---|
IBR_Cluster |
ユニキャスト |
n/a |
n/a |
空のままにします。 |
「次へ」をクリックします。
注意: すべてのInbound Refineryインスタンスは完全に独立しています。このクラスタは、管理のみの目的で使用されます。Inbound Refineryをサーバー・グループに割り当てることができますが、Inbound Refineryの各管理対象サーバーは個別に動作するため、そのサーバー・グループがクラスタとして機能することはありません。 |
「サーバーのクラスタへの割当」画面(図12-3)で、IBR_Clusterに次のサーバーを割り当てます。
WLS_IBR1
WLS_IBR2
この画面に表示されている他の割当ては変更しないでください。
「次へ」をクリックします。
ここでマシンを追加する必要はありません。第11.2項「WebCenter Contentでのドメインの拡張」の説明に従って先ほど構成したマシンは、WCCHOST1およびWCCHOST2上に構成されているすべての管理対象サーバーに使用されます。
「サーバーのマシンへの割当」画面(図12-4)で、次のようにInbound Refinery管理対象サーバーをマシンに割り当てます。
WLS_IBR1をWCCHOST1に割り当てます。
WLS_IBR2をWCCHOST2に割り当てます。
「次へ」をクリックします。
「デプロイメントのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面で、NonJ2EEManagementアプリケーションがAdminServerのみにターゲット設定されていることを確認します。
「次へ」をクリックします。
「サービスのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面で、「次へ」をクリックします。
「構成のサマリー」画面で、「拡張」をクリックします。
「ドメインの作成中」画面で、「完了」をクリックします。
ドメイン拡張の変更を有効にするには、Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)でノード・マネージャのnmKill
コマンドとnmStart
コマンドを使用して管理サーバーを再起動する必要があります(第11.3項「管理サーバーの再起動」を参照)。管理サーバーを停止する際には、nmKill
のかわりに管理コンソールを使用できます。weblogic_ecm
ユーザーの資格証明を使用して管理コンソールにログインします。
次の項では、Inbound Refinery用の構成後タスクと検証タスクを実行する方法について説明します。
起動スクリプトとクラスパス構成を管理サーバーのドメイン・ディレクトリから管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリに伝播します。
Inbound Refinery管理対象サーバーにドメイン構成を伝播する手順は次のとおりです。
管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリと管理対象サーバーのアプリケーション・ディレクトリのコピーを作成します。
次のpack
コマンドをWCCHOST1で実行し、テンプレート・パックを作成します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin ./pack.sh -managed=true -domain=ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name -template=edgdomaintemplateIBR.jar -template_name=edgdomain_templateIBR
次のunpack
コマンドをWCCHOST1で実行して、前の手順で作成したテンプレートをWLS_IBR1ドメイン・ディレクトリに伝幡します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin ./unpack.sh -domain=ORACLE_BASE/admin/domain_name/mserver/domain_name -template=edgdomaintemplateWCC.jar -app_dir=ORACLE_BASE/admin/domain_name/mserver/applications -overwrite_domain=true
注意:
|
次のコマンドをWCCHOST1で実行し、手順1で作成したテンプレート・パックをWCCHOST2にコピーします。
scp edgdomaintemplateIBR.jar oracle@WCCHOST2:ORACLE_BASE/product/fmw/oracle_common/common/bin
unpack
コマンドをWCCHOST2で実行して、伝播されたテンプレートをWLS_IBR1ドメイン・ディレクトリに解凍します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin ./unpack.sh -domain=ORACLE_BASE/admin/domain_name/mserver/domain_name -template=edgdomaintemplateIBR.jar -app_dir=ORACLE_BASE/admin/domain_name/mserver/applications -overwrite_domain=true
注意:
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ここまでの変更を有効にするために管理サーバーを再起動します。まずnmKill
コマンドまたは管理コンソールで管理サーバーを停止し、次にnmStart
コマンドで起動します(第11.3項「管理サーバーの再起動」を参照)。その後weblogic_ecm
ユーザーの資格証明を使用して管理コンソールにログインします。
ドメイン構成を伝播したら、Inbound Refinery管理対象サーバーを起動します。
WCCHOST1でWLS_IBR1管理対象サーバーを起動する手順は次のとおりです。
http://admin.mycompany.com:7001/console
でOracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。
次の手順に従い、管理コンソールを使用してWLS_IBR1管理対象サーバーを起動します。
左側の「ドメイン構造」ツリーの「環境」ノードを開きます。
「サーバー」をクリックします。
「サマリー」ページまたは「サーバー」ページで、「制御」タブをクリックします。
表の「サーバー」列からWLS_IBR1を選択します。
「起動」をクリックします。
管理コンソールでサーバーの状態がRunning
として報告されていることを確認します。
サーバーのステータスが「起動しています
」または「再開中です
」である場合は、「起動済み
」になるまで待ちます。
「管理
」や「失敗
」などの別のステータスが表示される場合は、サーバーの出力ログ・ファイルを調べ、エラーがないか確認します。考えられる原因は、第19.13項「Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・トポロジのトラブルシューティング」を参照してください。
前述の手順を繰り返し、WCCHOST2でWLS_IBR2管理対象サーバーを起動します。
Inbound Refinery管理対象サーバーの構成を初期化するには、その管理対象サーバーに一度だけHTTP経由でアクセスする必要があります。これは、管理対象サーバーのリスニング・アドレスで直接実行できます。Inbound RefineryインスタンスはHTTPサーバーの後方に配置する必要があります。
Inbound Refineryインスタンスへのすべての後続のアクセスは、ソケット・リスナーを介して行われます。このリスナーは、次の項で構成される着信ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタによって保護されます。
すべてのInbound Refineryインスタンスを使用して各コンテンツ・サーバー・インスタンスを構成することをお薦めします。コンテンツ・サーバーの構成プロセスは、Inbound Refineryインスタンスをプロバイダとして追加することです。また、一部のインストール後の手順をInbound Refineryで実行する必要があります。
次の項では、各Inbound Refineryインスタンスのインストール後の構成手順について説明します。
Inbound Refinery管理対象サーバーを起動したら、インストール後の構成画面で各サーバーの設定を構成します。
各Inbound Refineryインスタンスの設定を構成する手順は次のとおりです。
次のURLからInbound Refineryのインストール後の構成画面にアクセスします。N
には1
または2
を指定します。
http://WCCHOSTN:16250/ibr/
「構成」画面で、Inbound Refineryインスタンス識別子であるname
を確認します。このインスタンスの構成設定を次のように設定します。
Inbound Refineryのインスタンス・フォルダ: ORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/ibr_shared_name
/ibr
N
/
このディレクトリ・パスには共有ディスクを指定しますが、それぞれのパスはInbound Refineryインスタンスごとに一意にする必要があります。
ネイティブ・ファイル・リポジトリの場所: ORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/
ibr_shared_name
/ibr
N
/vault/
Webレイアウト・フォルダ: ORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/
ibr_shared_name
/ibr
N
/weblayout/
ユーザー・プロファイル・フォルダ: ORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/
ibr_shared_name
/ibr
N
/data/users/profiles/
ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタを着信中: 次に示すような、ローカル・ホストとサーバーIPアドレスのパイプ区切り一覧です。
127.0.0.1|WCCHOST1-IP|WCCHOST2-IP
この設定によってコンテンツ・サーバーからアクセスできるようになります。WCCHOST1-IP
およびWCCHOST2-IP
の値は、Inbound Refineryにジョブを送信するコンテンツ・サーバーのインスタンスが1つ以上あるマシンのIPアドレスである必要がありますが、必ずしもInbound RefineryのIPアドレスとは限りません。(ただし、このエンタープライズ・デプロイメント・ガイドで使用される参照トポロジでは、これらのIPアドレスは同じです。)
「ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタを着信中」フィールドの値にはワイルドカードを指定できます(例: 192.0.2.*)。
この値は、ORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/mserver/
domain_name
/ucm/ibr/
ファイルの
config/config.cfgSocketHostAddressSecurityFilter
を設定し、Inbound Refinery管理対象サーバーを再起動することによって、後で変更できます。
サーバーのソケット・ポート: 5555
のように、使用されていないポート番号を入力します。この値は、トップレベルのサービスを呼び出すためのポートの番号です。
このポート番号は、後でOracle WebCenter Contentの構成時に必要となるため、書き留めておいてください。
このフィールドの値を変更すると、ORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/mserver/
domain_name
/ucm/ibr/config/config.cfg
内のIntradocServerPort
エントリが変更されます。
コンテンツ・サーバーのインスタンス名: Inbound Refineryサーバーのインスタンス名を指定します。
デフォルト値を受け入れることも、より便利な名前に変更することもできます。このサーバー名は、後でOracle WebCenter Contentの構成時に必要となるため、書き留めておいてください。
構成ページの他のすべてのフィールドはそのままにします。
「送信」をクリックすると、次のメッセージが表示されます。
Post-install configuration complete. Please restart this node.
WebLogic Server管理コンソールを使用して、Inbound Refinery管理対象サーバーを再起動します。
各Inbound Refineryインスタンスに対して個別のコンテンツ・フォルダ名を使用して、前述の手順を実行します。
Inbound Refineryが正常に機能するには、フォント・イメージを生成するために使用されるフォントへのパスを指定する必要があります。デフォルトでは、フォント・パスはInbound Refineryで使用されるJVM内のフォント・ディレクトリ(MW_HOME
/jdk160_
version
/jre/lib/fonts
)に設定されます。ただし、デフォルト・ディレクトリに含まれるフォントは限定されているため、レンディションが低下する可能性があります。また、非標準のJVMを使用した場合、デフォルトで指定されているJVMのフォント・パスと異なることがあります。この場合、エラー・メッセージがInbound Refineryとコンテンツ・サーバーの両方から表示されます。これが発生した場合は、変換を正しくレンダリングするために必要なフォントを含むディレクトリにフォント・パスが設定されていることを確認してください。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング』のフォント・パスの指定に関する項を参照してください。
コンポーネント・マネージャを使用して、各Inbound Refinery管理対象サーバーでドキュメント変換に必要なコンポーネントを有効にします。
各Inbound Refinery管理対象サーバーでドキュメント変換を構成する手順は次のとおりです。
次のURLからInbound Refineryにログインします。N
には1
または2
を指定します。
http://WCCHOSTN:16250/ibr/
Inbound Refineryでの変換コンポーネントを有効にします。コアInbound Refineryは、ファイルをTIFF Web表示可能ファイルおよびJPEGイメージ・サムネイルに変換します。追加の変換タイプを使用するには、必要なコンポーネントを有効にする必要があります。
「管理」トレイまたはメニューで、「管理サーバー」、「コンポーネント・マネージャ」の順に選択します。
「コンポーネント・マネージャ」ページで、「Inbound Refinery」のPDFExportConverterとその他に必要なコンポーネントを選択します。
PDFExportConverter
は、Oracle Outside In Technologyを使用して、ドキュメントを直接PDFファイルに変換します。この変換はクロス・プラットフォームにすることができ、サードパーティ製品を必要としません。Inbound Refinery用のPDFExportConverter
はサービス機能として有効にできます。詳細は、readme
ファイルおよび各コンポーネントのドキュメントを参照してください。
「更新」をクリックします。
「OK」をクリックして、コンポーネントを有効にします。
WebLogic Server管理コンソールを使用して、Inbound Refinery管理対象サーバーを再起動します。
プライマリWeb表示可能変換をPDF Export
に設定します。
「変換設定」→「プライマリWebレンディション」を選択します。
「プライマリWeb表示可能レンディション」ページで、「PDFエクスポートによるPDFへの変換」を選択します。
「更新」をクリックして変更内容を保存します。
再起動後、Outside In Technology PDF Exportを使用してファイルがPDFに直接変換されます。サード・パーティ・アプリケーションは使用しません。
WebLogic Server管理コンソールを使用して、Inbound Refinery管理対象サーバーを再起動します。
注意: 変換コンポーネントの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング』のコンテンツ・サーバーRefinery変換オプションの構成に関する項を参照してください。 |
管理サーバーとすべてのInbound Refinery管理対象サーバーを再起動します。
管理サーバーを再起動するには、最初に管理コンソールを使用してサーバーを停止し、第9.4.3項「WCCHOST1での管理サーバーの起動」の説明に従って再起動します。管理対象サーバーを再起動するには、WebLogic Server管理コンソールを使用します。
Oracle WebCenter Content ServerからInbound Refineryにジョブを送信して変換を実施できるようにするには、次の項の説明に従って、Inbound Refinery管理対象サーバーごとに設定タスクを事前に実行する必要があります。
コンテンツ・サーバーからInbound Refineryにファイルを送信して変換を実施するには、「Inbound Refinery変換ジョブの処理」オプションを事前に選択して、コンテンツ・サーバーから各Inbound Refineryへの送信プロバイダを設定する必要があります。
各Inbound Refineryインスタンスの送信プロバイダを作成する手順は次のとおりです。
次のURLからコンテンツ・サーバーにログインします。
http://WCCHOST1:16200/cs/
「管理」トレイまたはメニューを開いて、「プロバイダ」を選択します。
「プロバイダ」ページの「新規プロバイダの作成」表で、「送信」行の「追加」をクリックします。
次の値をフィールドに入力します。
プロバイダ名: 空白が含まれない短縮名。「インスタンス名」と同じ値を使用することをお薦めします。
プロバイダの説明: テキスト文字列。
サーバー・ホスト名: Inbound Refineryインスタンスが実行されているホスト・マシンの名前。たとえば、WCCHOST1
など。
HTTPサーバー・アドレス: Inbound Refineryインスタンスのアドレス。たとえば、WCCHOST1: 16250
など。
サーバー・ポート: 第12.5.1項「Inbound Refineryの設定の構成」で指定されているInbound Refineryインスタンスの「サーバーのソケット・ポート」フィールドの値。たとえば、5555
など。これは、コンテンツ・サーバーのconfig.cfg
ファイルにあるIntradocServerPort
の値です。
インスタンス名: 第12.5.1項「Inbound Refineryの設定の構成」で指定されているInbound Refineryのサーバー・インスタンス名。これは、Inbound Refineryのconfig.cfg
ファイルにあるIDC_Name
の値です。
相対Webルート: Inbound RefineryインスタンスのWebルート。たとえば、/ibr/
など。
「変換オプション」で、「Inbound Refinery変換ジョブの処理」を選択します。
「Inbound Refineryの読取り専用モード」は選択しないでください。
「追加」をクリックします。
WebLogic Server管理コンソールを使用して、Inbound Refinery管理対象サーバーとOracle WebCenter Content Server (WebCenter Content管理対象サーバー)を再起動します。
「プロバイダ」ページに戻り、プロバイダの「接続状態」の値が「良好」
であることを確認します。
値が「良好」
でない場合は、前述のエントリをすべて正しく入力したことを再確認し、コンテンツ・サーバーとInbound Refineryのインスタンスが相互にpingできることを確認します。
プロバイダの設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング』のコンテンツ・サーバーとRefineryの通信の構成に関する項を参照してください。
変換タイプによっては、コンテンツ・サーバーでヘルパー・コンポーネントを有効にする必要があります。ドキュメント変換にInbound Refineryを使用するコンテンツ・サーバーのインスタンスでは、InboundRefinerySupport
コンポーネントを常に有効にする必要があります。新しいコンテンツ・サーバーのインストールではデフォルトで有効になっています。
コンテンツ・サーバーでInbound Refineryコンポーネントを有効にする手順は次のとおりです。
次のURLからコンテンツ・サーバーにログインします。
http://WCCHOST1:16200/cs/
「管理」トレイまたはメニューで、「管理サーバー」、「コンポーネント・マネージャ」の順に選択します。
「コンポーネント・マネージャ」ページで、「Inbound Refinery」を選択し、「Inbound Refinery」で有効にするコンポーネント(XMLConverterSupportなど)を選択したら、「更新」をクリックします。
コンテンツ・サーバーを再起動するために、WebLogic Server管理コンソールを使用してWebCenter Content管理対象サーバーを再起動します。
変換のためにInbound Refineryに送信するファイルをコンテンツ・サーバーに指定するには、ファイル形式を選択する必要があります。
変換するファイル形式を選択するには、次の手順を実行します。
次のURLからコンテンツ・サーバーにログインします。
http://WCCHOST1:16200/cs/
「管理」トレイまたはメニューを開いて「リファイナリ管理」、「ファイル形式ウィザード」の順に選択し、「ファイル形式ウィザード」ページを開きます。
このページでは、どのファイル形式をコンテンツ・サーバーにチェックインした場合に、そのファイル形式をInbound Refineryに送信して変換を実施するかを指定します。
Microsoft Wordドキュメントのdoc、dot、docxおよびdotxなど、変換が必要なフォーマットを選択します。
「更新」をクリックします。
また、構成マネージャでファイル形式を選択することもできます。構成マネージャでは、ウィザードでは示されないファイル形式など、さらにきめ細かく制御できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング』のファイル・タイプの管理に関する項を参照してください。
作成したInbound Refinery管理対象サーバーが正しく構成されているかどうかを確認するには、コンテンツ・サーバーにログインし、変換に有効と認識された拡張子を持つファイルが正しく変換されることを確認して、構成を検証します。
たとえば、変換するフォーマットとしてdocxを選択した場合は、拡張子が.docx
のMicrosoft Word文書をPDFフォーマットに変換できます。
チェックインとチェックアウトの手順の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの使用』のドキュメントのアップロードおよびファイルのチェックアウトとダウンロードに関する項を参照してください。
変換プロセスの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング』のRefineryにジョブを送信するためのコンテンツ・サーバーの構成に関する項を参照してください。