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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites: サポート・ソフトウェアのインストールと構成
11g リリース1 (11.1.1.8.0)
E49673-02
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16 Microsoft Active Directory 2012のインストール

この章では、Microsoft Windows Server 2012システム設定の構成、ネットワーク設定の構成、Microsoft Windows Active Directory 2012のインストール、グループ・ポリシーの確認と変更、およびLDAPブラウザを使用したActive Directoryへの接続を行う手順について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

16.1 OSシステム設定の構成

OSシステムの設定を構成する手順は、次のとおりです。

  1. Windows Server 2012 (Webを除く任意のWindowsサーバー)をインストールします。

  2. インストールが完了したとき、インストール・ディスクはActive Directoryサーバーのインストールを完了するのに必要になるため、ドライブに入れたままにします。

  3. コンピュータ名とDNS接頭辞を設定します。

  4. コントロール・パネルの「システム」ダイアログ(図16-1)で、「システムの詳細設定」を選択します。

    図16-1 Windows Server 2012コントロール・パネル: システム

    図16-1の説明が続きます
    「図16-1 Windows Server 2012コントロール・パネル: システム」の説明

  5. 「システムのプロパティ」ダイアログで、「コンピュータ名」タブを選択して(図16-2)、「変更」をクリックします。

    図16-2 システムのプロパティ

    図16-2の説明が続きます
    「図16-2 システムのプロパティ」の説明

  6. 「コンピューター名/ドメイン名の変更」ダイアログ(図16-3)で、次のフィールドに入力します。

    • コンピュータ名: コンピュータを表す名前を入力します。この名前を記録しておきます。

    • 所属するグループ: 「ワークグループ」オプションを選択し、一意のワークグループ名を入力します。この名前を記録しておきます。

    図16-3 コンピュータ名/ドメイン名の変更

    図16-3の説明が続きます
    「図16-3 コンピュータ名/ドメイン名の変更」の説明

  7. 「詳細」をクリックします。

  8. 「DNSサフィックスと NetBIOSコンピュータ名」ダイアログ(図16-4)で、次のフィールドに入力します。

    • このコンピュータのプライマリDNSサフィックス: コンピュータのDNS接頭辞を入力します。この接頭辞を記録しておきます。

    • ドメインのメンバシップが変更されるときにプライマリDNSサフィックスを変更する: このオプションが選択されている場合は、選択を解除します。

    図16-4 DNS接頭辞とNetBIOSコンピュータ名

    図16-4の説明が続きます
    「図16-4 DNSサフィックスとNetBIOSコンピュータ名」の説明

  9. 「OK」をクリックしてダイアログを閉じます。

  10. 「コンピューター名/ドメイン名の変更」ダイアログ(図16-5)で、「OK」をクリックします。

    図16-5 コンピュータ名/ドメイン名の変更

    図16-5の説明が続きます
    「図16-5 コンピュータ名/ドメイン名の変更」の説明

  11. 再起動を求めるダイアログ(図16-6)で、「後で再起動」をクリックします。

    図16-6 再起動のダイアログ

    図16-6の説明が続きます
    「図16-6 再起動のダイアログ」の説明

16.2 ネットワーク設定の構成

ネットワークの設定を構成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ネットワークと共有センター」ダイアログ(図16-7)を開きます。

    図16-7 ネットワークと共有センター

    図16-7の説明が続きます
    「図16-7 ネットワークと共有センター」の説明

  2. 編集するネットワーク接続を選択します(複数のipconfigの結果がある場合は、正しい接続を選択しているか確認してください)。

  3. 選択したネットワークの「イーサネットの状態」ダイアログ(図16-8)で、「プロパティ」をクリックします。

    図16-8 イーサネットの状態

    図16-8の説明が続きます
    「図16-8 イーサネットの状態」の説明

  4. 「イーサネットの状態」ダイアログ(図16-9)で、「インターネット プロトコル バージョン4 (TCP/Iv4)」を選択します。

    図16-9 イーサネットのプロパティ

    図16-9の説明が続きます
    「図16-9 イーサネットのプロパティ」の説明

  5. IPアドレスとして未使用の静的IPアドレスを設定します。優先DNSサーバーとしてコンピュータのIPアドレスを設定します。

  6. 「詳細設定」をクリックします。

  7. 「TCP/IP 詳細設定」ダイアログ(図16-10)で、「DNS」タブを選択し、次のタスクを実行します。

    • 「プライマリおよび接続専用の DNSサフィックスを追加する」オプションを有効にします。

    • 「プライマリDNSサフィックスの親サフィックスを追加する」オプションを有効にします。

    図16-10 TCP/IP 詳細設定

    図16-10の説明が続きます
    「図16-10 TCP/IP 詳細設定」の説明

  8. 「OK」をクリックして、「TCP/IP 詳細設定」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  9. 「OK」をクリックして、「イーサネットのプロパティ」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  10. 「ネットワーク接続」ダイアログを閉じます。

  11. マシンを再起動します。

16.3 Active Directory 2012のインストール

Active Directory 2012をインストールする手順は、次のとおりです。

  1. 「サーバー マネージャー」の「ダッシュボード」(図16-11)で、「役割と機能の追加」をクリックします。

    図16-11 「サーバー マネージャー」の「ダッシュボード」

    図16-11の説明が続きます
    「図16-11 「サーバー マネージャー」の「ダッシュボード」」の説明

  2. 「役割と機能の追加ウィザード」で、「始める前に」の情報を確認し(図16-12)、「次へ」をクリックします。

    図16-12 役割と機能の追加ウィザード: 始める前に

    図16-12の説明が続きます
    「図16-12 役割と機能の追加ウィザード: 始める前に」の説明

  3. 「インストールの種類の選択」の手順(図16-13)で、「役割ベースまたは機能ベースのインストール」オプションを選択し、「次へ」をクリックします。

    図16-13 役割と機能の追加ウィザード: インストールの種類の選択

    図16-13の説明が続きます
    「図16-13 役割と機能の追加ウィザード: インストールの種類の選択」の説明

  4. 「宛先サーバーの選択」の手順(図16-14)で、「サーバー プールからサーバーを選択」オプションを有効にし、使用するサーバーを選択して、「次へ」をクリックします。

    図16-14 役割と機能の追加ウィザード: 宛先サーバーの選択

    図16-14の説明が続きます
    「図16-14 役割と機能の追加ウィザード: 宛先サーバーの選択」の説明

  5. 「サーバーの役割の選択」の手順(図16-15)で、「Active Directoryドメイン サービス」オプションを選択し、「次へ」をクリックします。

    図16-15 役割と機能の追加ウィザード: サーバーの役割の選択

    図16-15の説明が続きます
    「図16-15 役割と機能の追加ウィザード: サーバーの役割の選択」の説明

  6. 「役割と機能の追加ウィザード」の注意事項の表示(図16-16)で、「機能の追加」をクリックしてActive Directoryドメイン サービスに必要な役割、サービスおよび機能をインストールします。

    図16-16 役割と機能の追加ウィザード: 注意事項

    図16-16の説明が続きます
    「図16-16 役割と機能の追加ウィザード: 注意事項」の説明

  7. 「機能の選択」の手順(図16-17)で、「.NET Framework 3.5 機能」オプションを有効にします(有効になっていない場合)。Active Directory 2012では、.NET Framework 3.5をインストールする必要があります。「次へ」をクリックします。

    図16-17 役割と機能の追加ウィザード: 機能の選択

    図16-17の説明が続きます
    「図16-17 役割と機能の追加ウィザード: 機能の選択」の説明

  8. 「Active Directoryドメイン サービス」の手順(図16-18)で、「次へ」をクリックします。

    図16-18 役割と機能の追加ウィザード: Active Directoryドメイン サービス

    図16-18の説明が続きます
    「図16-18 役割と機能の追加ウィザード: Active Directoryドメイン サービス」の説明

  9. 「インストール オプションの確認」の手順(図16-19)で、選択内容を確認して、「インストール」をクリックします。

    図16-19 役割と機能の追加ウィザード: インストール オプションの確認

    図16-19の説明が続きます
    「図16-19 役割と機能の追加ウィザード: インストール オプションの確認」の説明

  10. インストールが正常に完了するまで待ちます(図16-20)。ウィザードは閉じないでください。正常に完了したら、ウィザード内の「このサーバーをドメイン コントローラーに昇格する」リンクをクリックします。これによって、Active Directoryドメイン サービス構成ウィザードが開きます。

    図16-20 役割と機能の追加ウィザード: このサーバーをドメイン コントローラーに昇格する

    図16-20の説明が続きます
    「図16-20 役割と機能の追加ウィザード: このサーバーをドメイン コントローラーに昇格する」の説明

  11. Active Directoryドメイン サービス構成ウィザードの「配置構成」画面(図16-21)で、「新しいフォレストを追加する」オプションを選択し、ルート・ドメイン名を指定します。「次へ」をクリックします。

    図16-21 Active Directoryドメイン サービス構成ウィザードの「配置構成」(「新しいフォレストを追加する」)

    図16-21の説明が続きます
    「図16-21 Active Directoryドメイン サービス構成ウィザードの「配置構成」(「新しいフォレストを追加する」)」の説明

  12. 「ドメイン コントローラー オプション」の手順(図16-22)で、次のタスクを実行します。

    • 「フォレストの機能レベル」で、「Windows Server 2012」を選択します。

    • 「フォレストの機能レベル」で、「Windows Server 2012」を選択します。

    • 「ドメイン コントローラーの機能を指定してください」で、「ドメイン ネーム システム (DNS) サーバー」オプションを有効にします。

    • DSRMパスワードを指定します。

    • 「Next」をクリックします。

    DHCPベースのアダプタがある場合は、インストールを続行するためにすべての物理アダプタに固定IPアドレスが割り当てられます。インストールが完了したら、DHCPアダプタに戻すことができます。

    図16-22 Active Directoryドメイン サービス構成ウィザード: ドメイン コントローラー オプション

    図16-22の説明が続きます
    「図16-22 Active Directoryドメイン サービス構成ウィザード: ドメイン コントローラー オプション」の説明

  13. 「DNSオプション」の手順(図16-23)で、作成しているDNSゾーンに権限のある親ゾーンがない場合には警告メッセージが表示されます。「Next」をクリックします。

    図16-23 Active Directoryドメイン サービス構成ウィザード: DNSオプション

    図16-23の説明が続きます
    「図16-23 Active Directoryドメイン サービス構成ウィザード: DNSオプション」の説明

  14. 「DNSオプション」の注意事項の通知(図16-24)で、「OK」をクリックします。

    図16-24 「DNSオプション」の注意事項

    図16-24の説明が続きます
    「図16-24 「DNSオプション」の注意事項」の説明

  15. 「追加オプション」の手順(図16-25)で、NetBIOS名を確認します。

    図16-25 Active Directoryドメイン サービス構成ウィザード: 追加オプション

    図16-25の説明が続きます
    「図16-25 Active Directoryドメイン サービス構成ウィザード: 追加オプション」の説明

  16. 「パス」の手順(図16-26)でデフォルトを受け入れ、「次へ」をクリックします。

    図16-26 Active Directoryドメイン サービス構成ウィザード: パス

    図16-26の説明が続きます
    「図16-26 Active Directoryドメイン サービス構成ウィザード: パス」の説明

  17. 「オプションの確認」の手順(図16-27)で、次のタスクを実行します。

    • 設定を確認します。

    • 設定をスクリプトにエクスポートします。

    • 「Next」をクリックします。

    図16-27 Active Directoryドメイン サービス構成ウィザード: オプションの確認

    図16-27の説明が続きます
    「図16-27 Active Directoryドメイン サービス構成ウィザード: オプションの確認」の説明

  18. すべての前提条件のチェックに合格していることを確認し(図16-28)、結果を参照します。前提条件のチェックが正常に完了したら、「インストール」をクリックします。

    図16-28 Active Directoryドメイン サービス構成ウィザード: 前提条件チェックの結果

    図16-28の説明が続きます
    「図16-28 Active Directoryドメイン サービス構成ウィザード: 前提条件チェックの結果」の説明

  19. 「前提条件のチェック」の合格の通知(図16-29)で、「OK」をクリックします。

    図16-29 前提条件チェックの合格の確認

    図16-29の説明が続きます
    「図16-29 前提条件チェックの合格の確認」の説明

  20. システムによるインストールが完了したら、システムを再起動してください。

16.4 グループ・ポリシーの確認

グループ・ポリシーを確認する手順は、次のとおりです。

  1. 「ファイル名を指定して実行」ダイアログでgpmc.mscを実行します(図16-30)。

    図16-30 「ファイル名を指定して実行」ダイアログ

    図16-30の説明が続きます
    「図16-30 「ファイル名を指定して実行」ダイアログ」の説明

  2. 「グループ ポリシーの管理」ユーティリティが開きます(図16-31)。

    図16-31 グループ ポリシーの管理

    図16-31の説明が続きます
    「図16-31 グループ ポリシーの管理」の説明

  3. 「ドメイン」を展開し、次に使用するドメイン、「既定のドメイン ポリシー」の順に展開します(図16-32)。

    図16-32 グループ ポリシーの管理: 既定のドメイン ポリシー

    図16-32の説明が続きます
    「図16-32 グループ ポリシーの管理: 既定のドメイン ポリシー」の説明

  4. 「設定」タブを選択します(図16-33)。

    図16-33 グループ ポリシーの管理: 「設定」タブ

    図16-33の説明が続きます
    「図16-33 グループ ポリシーの管理: 「設定」タブ」の説明

  5. 「セキュリティの設定」セクション(図16-34)、および「アカウント ポリシー/パスワードのポリシー」セクションを「表示」をクリックして展開します。

    図16-34 グループ ポリシーの管理: 「設定」タブ

    図16-34の説明が続きます
    「図16-34 グループ ポリシーの管理: 「設定」タブ」の説明

  6. 「ポリシー」リストを確認します。「パスワードは、複雑さの要件を満たす必要がある」「無効」に設定します。WebCenter Sitesのパスワードはこの要件を満たしません。

16.5 グループ・ポリシーの変更

グループ・ポリシーを変更する手順は、次のとおりです。

  1. 「グループ ポリシーの管理」ユーティリティ(図16-35)で、「既定のドメイン ポリシー」を右クリックして、「編集」を選択します。これにより「グループ ポリシー管理エディタ」が表示されます。

    図16-35 グループ ポリシー管理エディタ

    図16-35の説明が続きます
    「図16-35 グループ ポリシー管理エディタ」の説明

  2. 「コンピュータの構成」「ポリシー」「Windowsの設定」「セキュリティの設定」「アカウントの設定」、および「パスワードのポリシー」の順に展開します。

  3. 画面の右側にある「パスワードは、複雑さの要件を満たす必要がある」を右クリックして(図16-36)、「プロパティ」を選択します。

    図16-36 グループ ポリシー管理エディタ

    図16-36の説明が続きます
    「図16-36 グループ ポリシー管理エディタ」の説明

  4. 「セキュリティ ポリシーの設定」タブで、「無効」オプションを選択します(図16-37)。「OK」をクリックします。

    図16-37 セキュリティ ポリシーの設定

    図16-37の説明が続きます
    「図16-37 セキュリティ ポリシーの設定」の説明

  5. 「OK」をクリックして、「グループ ポリシー管理エディター」と「グループ ポリシーの管理」ユーティリティを閉じます。

ドメインでパスワードの複雑さがチェックされなくなります。これでWebCenter Sitesのデフォルト・パスワードを使用できます。WebCenter Sitesのインストール時、「セキュリティ ポリシーの設定」で「有効」を選択して、セキュリティ設定を再度確立できます。

16.6 LDAPブラウザを使用したActive Directoryサーバーへの接続

この項では、LDAPブラウザを使用したActive Directoryサーバーへの接続方法について説明します。LDAPブラウザを使用したグループの追加、パスワードの設定、およびアカウントのアクティブ化はできないことに注意してください。

  1. LDAPブラウザを開きます。

  2. 「接続」タブをクリックします。

  3. 次の情報を入力します(図16-38)。

    • Host: localhost(リモートから接続している場合は、実際のホスト名を入力します)

    • Base DN: <DNS_suffix>(ホスト名の後のDNS名の一部)

    • Anonymous bind: 選択を解除

    • User DN: administrator@<DNS_suffix>

    • Append base DN: 選択を解除

    • Password: <ADS_password>

    図16-38 セッションの編集

    図16-38の説明が続きます
    「図16-38 セッションの編集」の説明

  4. 「Save」をクリックします。

  5. LDAPツリーのデフォルト・ビューを表示します。