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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49681-03
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53 Developer Tools: EclipseでのWebCenter Sites機能

この章では、WebCenter Sitesと統合されたEclipse IDEで利用できる、Developer Toolsの機能について説明します。

この章には次の項が含まれます。

53.1 Oracle WebCenter Sitesパースペクティブ

EclipseでのDeveloper Toolsの機能は、すべて「Oracle WebCenter Sites」パースペクティブ内にグループ化されています。「Window」「Open Perspective」「Other」「Oracle WebCenter Sites」の順に選択します。

図53-1 「Oracle WebCenter Sites」パースペクティブ

図53-1の説明が続きます
「図53-1 「Oracle WebCenter Sites」パースペクティブ」の説明

53.2 構成画面

構成画面は、WebCenter Sitesと統合されたEclipseに初めてアクセスしたときに自動的に開かれます。それ以降のアクセスでは、WebCenter Sitesツールバーの「Configuration」ボタンをクリックして、構成画面を開くことができます。この画面では、作業対象にするWebCenter Sitesインスタンスを指定できます。

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図dt_configscreen.pngの説明

構成画面では、WebCenter Sitesのインストール・ディレクトリへのパス、RestAdminグループに属するWebCenter SitesユーザーおよびWebCenter Sitesインスタンスのプロジェクト名が必須項目です。必須情報をすべて入力すると、Developer Toolsは、そのWebCenter Sitesインスタンスに応じて、他の多数のパラメータを決定し、それらのパラメータの情報を読取り専用フィールドに表示します。また、Developer Toolsが指定のWebCenter Sitesインスタンスに接続しているかどうかを示す接続インジケータも表示されます。

53.3 Eclipseのプロジェクトとワークスペース

Eclipseからアクセスする各WebCenter Sitesインスタンスには、Eclipseプロジェクトが割り当てられます。Eclipseプロジェクトのフォルダは、「Project Explorer」ビューに表示されます。このプロジェクトは、Developer Toolsワークスペースのアイテムを追跡するために必要になります。デフォルトでは、WebCenter Sitesインスタンスごとに1つのプロジェクトが作成されます。1つのプロジェクトで対応できるWebCenter Sitesインスタンスは1つのみになります。


注意:

プロジェクトの主な目的は、情報の追跡を円滑にすることと、Eclipseイベントを処理することです。プロジェクトはDeveloper Toolsプラグインで管理されます。プロジェクトは、開いたり、閉じたり、変更したりしないでください


各Eclipseプロジェクトには、次のエレメントが含まれます。

例:

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図view_projectexp.pngの説明

53.4 Developer Toolsのビュー

53.4.1 Sites Work

コード関連のリソースにアクセスできます。リソースは、それぞれのサイト・アフィリエーションに応じてグループ化されます。リソースを選択すると、このビューの下側にあるテキスト・ボックスに、そのリソースについての簡単な概要が表示されます。

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図n_work_elements.pngの説明

ツリー内のリソースを右クリックすると、選択可能な管理オプションが表示されます。表示されるオプションは、選択したリソースに応じて異なります。

  • Show Metadata: .main.xmlファイルへのショートカットです。このファイルには、選択したアイテムのメタデータが含まれています。

  • Site Entry: リソースのサイト・エントリを表示したり、サイト・エントリを別のサイトと共有したり、新しいサイト・エントリを作成したり、サイト・エントリを削除したりします。

  • Share: このリソースが関連付けられているサイトを管理します。

  • Properties: このリソースのプロパティ(キャッシュ基準やデフォルトの引数など)を管理します。

  • Delete: このリソースを削除します。

53.4.2 Sites Logビュー

動的に更新されるWebCenter Sitesログ・ファイルのレコードを表示します。このビューを使用すると、Eclipseと統合されたWebCenter Sitesインスタンスの動作を監視できます。

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図view_wcslog.pngの説明

53.4.3 Sites Preview Browserビュー

簡単にページをプレビューできます。このビューでWebページをプレビューするには、アドレス・バーにページのURLを入力して、[Enter]を押すか、「Go」をクリックします。現在のページをリフレッシュするには、キーボード・ショートカットの[Ctrl] + [r]を使用するか、「Go」をクリックします。

view_previewbrowser.pngの説明が続きます
図view_previewbrowser.pngの説明

53.4.4 Sites UIビュー

組込みブラウザ内に、WebCenter SitesのAdminインタフェースとContributorインタフェースが表示されます。これは、スタンドアロンのブラウザで使用するAdminインタフェースまたはContributorインタフェースと同じです。


注意:

WebCenter Sites Adminインタフェースは、Javaアプレットを使用して左側のペインを表示します。ブラウザのビューでアプレットを実行する方法の詳細は、Eclipse FAQ (http://www.eclipse.org/swt/faq.php#browserapplets)を参照してください。

アプレットを実行できない場合は、アプレットを使用しないAdminインタフェース・モードを使用するか、Adminインタフェースでの作業にスタンドアロンのブラウザを使用してください。


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図view_admin_ui.pngの説明

53.4.5 Sites Logging Configurationビュー

WebCenter SitesシステムでApache log4jを使用している場合、このビューには、動的に更新される「log4jの構成」画面が表示されます。「log4jの構成」画面を使用すると、現在のログ出力を表示したり、ログ出力レベルを変更したり、新しいログ出力を追加したり、ログを検索したりできます。

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図view_wcsloggingconfig.pngの説明

「log4jの構成」画面の使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』を参照してください。

53.4.6 Sites Developer Referenceビュー

このビューには、2つのタブが含まれています。一方のタブにはOracle Fusion Middleware WebCenter Sitesタグ・リファレンスが表示され、もう一方のタブにはOracle Fusion Middleware WebCenter Sites Java APIリファレンスが表示されます。この情報は、Eclipseにタグ・リファレンスJavadocを関連付けている場合にのみ表示されます。それ以外の場合、このビューには、Eclipseにタグ・リファレンスJavadocを関連付ける手順が表示されます。手順については、第52.2項「Developer Toolsの設定」の手順7も参照してください。

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図view_devref.pngの説明

53.4.7 ウィザード

ウィザードは、OracleメニューまたはWebCenter Sitesツールバーから起動できます。ウィザードを使用すると、コード・ベースのWebCenter Sitesリソースを作成できます。使用可能なウィザードは、SiteEntry、CSElement、テンプレート、ElementCatalog、SiteCatalog、構成ツールおよび同期ツールです。

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図view_wizards.pngの説明

53.5 データ同期(エクスポート/インポート)ツール

同期ツールには、次に示す2つのタブがあります。

53.5.1 Sync to Workspace (WebCenter Sitesからのエクスポート)

「Sync to Workspace」は、IDEと統合されたWebCenter SitesからDeveloper Toolsワークスペースにデータをエクスポートするために使用します。このプロセスでは、Developer Toolsは、選択されたリソースをシリアライズ(データベース表現をファイルに変換)して、シリアライズした表現をDeveloper Toolsワークスペースにコピーします。これにより、そのリソースをEclipseで変更できるようになります。

図53-2 同期アイコン/「Sync to Workspace」タブ

図53-2の説明が続きます
「図53-2 同期アイコン/「Sync to Workspace」タブ」の説明

WebCenter Sitesからワークスペースにアイテムをエクスポートする手順は次のとおりです。

  1. エクスポートするアイテムを選択します。アイテムのリストを絞り込むには、「正規表現」検索バーに移動して、検索するアセット・タイプの名前を入力します。複数のアセット・タイプを検索するには、カンマ区切りのリストを入力します。

  2. 「Sync Selection to Workspace」をクリックします。

    Developer Toolsワークスペースにエクスポートしたアセットは、「Sites Work」ツリー・タブにリストされます。

53.5.2 Sync to WebCenter Sites (WebCenter Sitesへのインポート)

「Sync to WebCenter Sites」は、IDEと統合されたWebCenter SitesにDeveloper Toolsワークスペースからのリソースをインポートするために使用します。このプロセスでは、Developer Toolsは、選択されたリソースをWebCenter Sitesのネイティブ表現に変換して、WebCenter Sitesデータベースにコピーします。

図53-3 同期アイコン/「Sync to WebCenter Sites」タブ

図53-3の説明が続きます
「図53-3 同期アイコン/「Sync to WebCenter Sites」タブ」の説明

ワークスペースからWebCenter Sitesにアイテムをインポートする手順は次のとおりです。

  1. インポートするアイテムを選択します。アイテムのリストを絞り込むには、「正規表現」検索バーに移動して、検索するアセット・タイプの名前を入力します。複数のアセット・タイプを検索するには、カンマ区切りのリストを入力します。

  2. 「Sync Selection to WebCenter Sites」をクリックします。

53.6 次の手順

次の章では、Eclipse IDEでDeveloper Toolsによって提供されるWebCenter Sites機能を使用する方法について説明します。EclipseでのJSP開発については、第54章「Developer Tools: JSPの開発」に進んでください。