この章には、Developer Toolsを使用したWebCenter Sites JSPの開発に関する情報が記載されています。
この章には次の項が含まれます。
Developer Toolsキットでは、ネイティブのEclipse JSPエディタを使用したWebCenter Sites JSPの開発がサポートされています。Eclipse JSPエディタには、WebCenter SitesタグとJava API補完、構文の強調表示およびデバッグのサポートが含まれています。図54-1に、EclipseエディタでのWebCenter Sites JSPの例を示します。
WebCenter Sites JSPには、ページのキャッシング、結果セットのキャッシングおよび関連メタデータ(テンプレート・アセット、CSElementアセットまたはElementCatalogエントリなど)を含めることができます。JSPのメタデータを使用すると、WebCenter SitesでJSPを追跡および管理できます。Developer Toolsは、JSPの基礎となるWebCenter Sitesプロセスを透過的に処理します。このプロセスには、JSPおよび対応するメタデータの追跡も含まれます。WebCenter Siteインスタンスの実行中に、EclipseでJSPを保存する場合、Developer Toolsキットはこれらの変更を自動的に、WebCenter Sitesインスタンスと同期します。JSPに関連付られているメタデータも、WebCenter Sitesと同期されます。これにより、EclipseでJSPを保存すると同時に、WebCenter Sitesで変更を表示できます。
Eclipseには、タグおよびJava APIの補完機能があります。Eclipseでは、現在のWebCenter Sitesインスタンスに属するタグ・ライブラリとjarファイルを使用して、WebCenter Sites関連タグおよびJava APIの適切なコード補完を提供します。ローカル・ホストの場合、WebCenter Sitesタグ・ライブラリとjarファイルは、Eclipseプロジェクトに自動的にリンクされ、Eclipseプロジェクト・フォルダ(「ProjectExplorer」ビュー内)に含まれます。リモート・ホストの場合、WebCenter Sitesタグ・ライブラリとjarファイルは、リモート・ホストからEclipseプロジェクトに手動でコピーする必要があります。手順については、第52.2項「Developer Toolsの設定」を参照してください。
タグ・ライブラリは、WEB-INF
フォルダの下のfuturetense_cs
フォルダに含まれています。
jarファイルは、メインのEclipseプロジェクト・フォルダの下に含まれています。
注意: タグおよびJava APIの補完機能を使用する場合は、次の点に注意してください。
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Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites Java APIリファレンスとOracle Fusion Middleware WebCenter Sitesタグ・リファレンスをEclipseに関連付けると、タグおよびJava APIの補完機能により、WebCenter Sites JSPを管理する際に使用する各タグとJavaコードの断片に関する情報を表示できます。たとえば、WebCenter Sites JSPでの作業中に、タグの名前の入力を開始すると、コード補完の提案をリストするウィンドウが表示されます。タグ・リファレンスとJavadocをEclipseに関連付けている場合は、各提案に関する情報を含む2番目のダイアログ・ボックスが表示されます(図54-2を参照)。
Javadocとタグ・リファレンスは、タグおよびJavaコード補完機能に機能を追加するだけでなく、どちらも「Sites Developer Reference」ビューでアクセス可能です。詳細は、第53.4.6項「Sites Developer Referenceビュー」を参照してください。
Developer ToolsでJavaおよびJSPコードをデバッグするには、最初に、WebCenter Sitesを実行するJVMプロセスにデバッガをアタッチする必要があります。これはリモート・デバッグで実行することをお薦めします。WebCenter Sites JVMをアタッチするには、次のURLに記載されている、Eclipseが提供する手順に従ってください。
http://www.ibm.com/developerworks/library/os-ecbug/
JVMがデバッガにアタッチされると、JSPおよびJavaコード、ビュー変数などでブレークポイントを設定できます。