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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49682-01
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15 ディスクへのエクスポートのパブリッシュ・プロセス

この章では、ディスクへのエクスポートのパブリッシュの動作と構成方法について説明します。

この章は、次の項で構成されています。

15.1 ディスクへのエクスポートのページのレンダリング

きわめて単純化すると、WebCenter Sitesは、ディスクへのエクスポートのページを次のようにレンダリングします。

  1. クライアント・ブラウザがページ名をWebCenter Sitesに(HTTPまたは別のプロトコルを使用して)送信します。

  2. WebCenter SitesはSiteCatalog表でページを検索し、ルート・エレメントを起動し、ページをhtmlファイルとしてレンダリングします。

  3. オンライン・サイトをホストするWebサーバーに(FTPまたは別のファイル転送プロトコルを使用して)ファイルをパブリッシュします。

    ディスクへのエクスポートのパブリッシュ方法を使用する管理ユーザーは通常、配信システムのWebサーバーに移動する前にレンダリングされたファイルをテストする品質保証プロセスを設定します。

    図15-1 ディスクへのエクスポートのレンダリング

    図15-1の説明が続きます
    「図15-1 ディスクへのエクスポートのレンダリング」の説明

15.2 ディスクへのエクスポートのパブリッシュの動作

ディスクへのエクスポートを使用してコンテンツをパブリッシュする際、承認システム、パブリッシュ・スケジュールおよび宛先構成はすべて、承認済アセットを静的HTMLファイルにエクスポートするプロセスに寄与します。

ディスクへのエクスポートのパブリッシュ・セッションが実行されると、次のようになります。

  1. パブリッシュ・システムは、特定の宛先に対するセッションを開始しようとしていることを、CacheManagerサーブレットに通知します。CacheManagerは、その宛先に対してこれまでにエクスポートされたすべてのページを、ソース・システムのページ・キャッシュから消去します。

    エクスポート・パブリッシュ・セッション中は、エクスポートされたファイルがページ・キャッシュにキャッシュされます。構成されているキャッシュの消去間隔(有効期限)よりも短い間隔でパブリッシュ・セッションが発生する場合、キャッシュ内のエクスポート済ページと同じ名前のページが新しくエクスポートされる可能性があります。CacheManagerサーブレットは、古いファイルが使用されないようにするため、新しいパブリッシュ・セッションが開始される前に、前回のパブリッシュ・セッション中にエクスポートされたページのページ・キャッシュを消去します。

  2. WebCenter Sitesは、エクスポート・キューを作成し、パブリッシュ可能な参照をすべてキューに追加します。次のいずれかの参照をパブリッシュできます。

    • エクスポート開始ポイントとして指定されているパブキー。第15.3.5項「エクスポート開始ポイント」を参照してください。

      サイトには開始ポイントが必要であり、そのアセットを承認する必要があります。そうしないと、エクスポート・セッションを開始できません。エクスポートするサイトにはすべて、少なくとも1つのエクスポート開始ポイントを指定する必要があります。

    • 以前エクスポートされたが、この宛先への前回のパブリッシュ・セッションの後にアセットが変更され、再承認されたページまたはページレット(参照)。(サイトがパブリッシュされると、パブリッシュ・システムはパブリッシュされている参照を認識します。PublishedAssets表のデータを読み取り、アセットが変更され、再度この宛先に対して承認された参照があれば、それをエクスポート・キューに追加します。)

    • テンプレートでRENDER.UNKNOWNDEPSタグを使用しているアセット。

      このタグは、テンプレートによってレンダリングされるアセットの依存性が不明なので計算できないことを、承認システムに通知します。通常は、問合せに使用します。依存性が不明な場合、システムは、依存性の変化によりアセットをパブリッシュする必要があるかどうかを判断できません。したがって、このタグが存在することは、パブリッシュ・セッションのたびにアセットをパブリッシュする必要があることを意味します。

    • まだパブリッシュされたことがなく、RENDER.GETPAGEURLタグによって別のページまたはページレットに接続しているページまたはページレット(参照)。(つまり、別のページから参照され、まだパブリッシュされていないページまたはページレット。)

    • RENDER.SATELLITEPAGEタグまたはsatellite.pageタグで指定されているページまたはページレット(参照)。

  3. WebCenter Sitesは、最初のエクスポート開始ポイントでそのアセットが承認済かどうかを判断します。

    • アセットが承認済ではない場合、パブリッシュ・セッションは終了します。

    • アセットが承認済である場合、アセットに割り当てられているテンプレートのページ名を決定します。

  4. WebCenter Sitesは、次の情報をWebCenter Sitesに渡すことによって、エクスポート開始ポイントをレンダリングします。

    • 開始ポイントのテンプレートのページ名。

    • export[destinationID]に設定されているrendermode変数。

    • レンダリングされるファイルが保存されるエクスポート・ディレクトリの名前と場所。

  5. WebCenter Sitesはページ名のルート・エレメントを起動し、そのエクスポート開始ポイントに参照として接続されているすべての承認済アセットのレンダリングを開始します。レンダリングしたページは、ブラウザにポストするのではなく、ファイルに書き込みます。

  6. WebCenter Sitesは、ファイルをレンダリングするたびに、その参照に関するメッセージを、現在のセッションのパブリッシュ・ログに書き込みます。

  7. エクスポート開始ポイントが複数存在する場合は、この説明の手順3から繰り返します。

  8. パブリッシュ・セッションが正常に完了したら、WebCenter Sitesはパブリッシュした参照に関する情報をPubKey表とPublishedAssets表に書き込んで、セッションを終了します。

  9. WebCenter Sitesはさらに、パブリッシュされたアセットに関する情報をApprovedAssets表とApprovedAssetDeps表に書き込みます。アセットがパブリッシュされた時点の最新のアセットのフィールドから取得した日付が記録されるので、アセットが次に承認されるときに、承認システムが正しく依存性を計算できます。

15.3 パスの命名規則

WebCenter Sitesは、パブリッシュするアセットのタイプおよびアセットに設定されている可能性があるパス情報に応じて、エクスポートするファイルへのパスを命名します。エクスポート・パスには、1つのディレクトリのような単純なパスも、複数のディレクトリによるパスも使用でき、オペレーティング・システムでサポートされている文字数によってのみ制限されます。

エクスポート・パスの命名規則は次のとおりです。

<cs.pgexportfolder>/<DIR>/<file_dir>

<cs.pgexportfolder>は、必須ディレクトリです。サブディレクトリは条件付きです。<file_dir>を使用するかどうかは、パブリッシュ引数SIMPLEDIRによって決まります。

この後は、エクスポート・パス変数およびパブリッシュ引数SIMPLEDIRについて定義した後、使用可能なエクスポート・パスについてまとめます。

この項は、次のトピックで構成されています。

15.3.1 エクスポート・パス変数とSIMPLEDIR

エクスポート・パス変数は、次のように定義されます。

  • <cs.pgexportfolder>は、エクスポートされるすべてのファイルのルート・ディレクトリを定義します。<cs.pgexportfolder>は、futuretense.iniファイルのcs.pgexportfolderプロパティの値です。これは必要な値であり、ディスクへのエクスポートのパブリッシュのすべての宛先に適用されます。

    通常、<cs.pgexportfolder>は、直接配信システムの場所ではなく、テスト用の場所(エクスポートされたファイルの検証が行われるファイル・システム)を指定します。

  • <DIR>は、パブリッシュ引数DIRの値であり、ルート・ディレクトリ(cs.pageportfolderで指定)にサブディレクトリを作成するために使用します。<DIR>が指定されている場合、WebCenter Sitesによって<cs.pgexportfolder>/<DIR>が作成されます。


    注意:

    管理者は、「新規宛先の追加」フォームの「ベース・ディレクトリ」フィールドとしてパブリッシュ引数DIRを使用できます(手順3)。この項で<DIR>と記述する場合、「ベース・ディレクトリ」を意味します。


    この引数は、通常は、サイトに複数のエクスポート先が存在する場合に、ルート・エクスポート・ディレクトリのコンテンツを整理するために使用します。


    注意:

    <cs.pgexportfolder>または<cs.pgexportfolder>/<DIR>で指定されているディレクトリは、宛先ディレクトリと呼ばれます。


  • <file_dir>には、次のリストのいずれかの値を設定します。どの値を設定するかは、エクスポートされるアセットがページ・アセットかどうか、およびパス情報が使用可能かどうかによって決まります。WebCenter Sitesはリストの順序に従って値を調べるので、<file_dir>は階層的に決まります。これは、SIMPLEDIR=falseが設定されていると想定しています。

    表15-1 設定可能なfile_dirの値

    設定可能な<file_dir>の値 説明

    <ForDestination:Path>

    手順8の「宛先: パス」フィールドの値(このフィールドは特定の宛先の「宛先のパス/ファイル名の指定」フォームに表示されます)。

    「宛先: パス」フィールドに値を設定すると、指定された宛先にエクスポートされたアセットに指定されたパスが強制的に与えられます。

    <ForDestination:Path>が設定されていない場合は<parent_page's_path>を使用します。

    <parent_page's_path>

    エクスポートしたアセットの親ページの「パス」フィールドの値。

    ページ・アセットの注意: エクスポートされたページ・アセットには、それ自体に設定されているパスではなく、その親ページに設定されているパスが与えられます。(一般に、ページ・アセットの「パス」は子アセットにのみ適用されます。)

    <parent_page's_path>が設定されていない場合は<ID_of_parent_page>を使用します。

    <asset's_path>

    エクスポートしたアセットの「パス」フィールドの値。

    注意:<asset's_path>は、ページ・アセットを除くアセットの場合のみ使用します。<asset's_path>が設定されていない場合は、<file_dir>の値として<ID_of_parent_page>を使用します。<parent_page's_path><asset's_path>がどちらも設定されていない場合は<ID_of_parent_page>を使用します。

    <ID_of_parent_page>

    アセットの親ページのID。この値は、<parent_page's_path><asset's_path>がどちらも不明な場合に使用します。


  • SIMPLEDIR。このパブリッシュ引数は、エクスポート・パスを明示的に構成するのではなく、パス情報が設定されていない場合に<file_dir>を使用するかどうかを決定します。この決定は、次のように行われます。

    • SIMPLEDIRtrueに設定され、さらにパス情報が設定されていない場合、エクスポート・パスでは<file_dir>が省略されます。パスを設定すると、SIMPLEDIRはオーバーライドされます。

    • SIMPLEDIRfalseに設定され、さらにパス情報が設定されていない場合、<file_dir>の値として<ID_of_parent_page>を使用します。


      注意:

      管理者は、「新規宛先の追加」フォームの「ディレクトリに単純な名前を使用」チェック・ボックスとしてパブリッシュ引数SIMPLEDIRを使用できます(手順3を参照)。


15.3.2 エクスポート・パスの構成

この項では、WebCenter Sitesが次の規則に従って構成可能なエクスポート・パスについてまとめます。

<cs.pgexportfolder>/<DIR>/<file_dir>

この規則の詳細は、第15.3項「パスの命名規則」を参照してください。この項のすべての例で、変化するのは<file_dir>のみです。

この項は、次のトピックで構成されています。

15.3.2.1 エクスポート・パスの強制指定

<ForDestination:Path> (第15.3.1項「エクスポート・パス変数とSIMPLEDIR」で定義)が指定されている場合、指定された宛先にパブリッシュされるアセットには、他のパス情報が設定されているとしても、ここで指定されているパスが強制的に与えられます。アセットのフル・エクスポート・パスは次のとおりです。

<cs.pgexportfolder>/<DIR>/<ForDestination:Path> 

15.3.2.2 ページ・アセットのエクスポート・パス

<ForDestination:Path>が設定されていない場合、WebCenter Sitesは次のようにエクスポート・パスを構成します(例は表15-2「SIMPLEDIR=falseの場合のページ・アセットのサンプルのエクスポート・パス」を参照)。

  • <parent_page's_path>が指定されている場合、ページ・アセットのエクスポート・パスは次のように構成されます。

    <cs.pgexportfolder>/<DIR>/<parent_page's_path>
    

    (<asset's_path>が指定されている場合も同じ)。


    注意:

    エクスポートされたページ・アセットには、それ自体に設定されているパスではなく、その親ページに設定されているパスが与えられます(つまり、<file_dir>の値が<parent_page's_path>になります)。

    一般に、ページ・アセットの「パス」情報は子アセットにのみ適用されます。


  • <parent_page's_path>が指定されていない場合:

    • SIMPLEDIR=falseである場合、WebCenter Sitesは<ID_of_parent_page>を使用します。

    <cs.pgexportfolder>/<DIR>/<ID_of_parent_page>
    
    • SIMPLEDIR=trueである場合、WebCenter Sitesは<file_dir>を省略します。

    <cs.pgexportfolder>/<DIR>
    

15.3.2.3 ページ以外のアセットのエクスポート・パス

ページ以外のアセットの場合、WebCenter Sitesは、使用可能な情報に応じて、次のいずれかのエクスポート・パスを構成します(例は表15-3「SIMPLEDIR=falseの場合のページ以外のアセットのサンプルのエクスポート・パス」を参照)。

  • <asset's_path>が指定されている場合、エクスポート・パスは次のように構成されます。

    <cs.pgexportfolder>/<DIR>/<asset's_path>
    
  • <asset's_path>が指定されていない場合、WebCenter Sitesは<parent_page's_path>を使用します。

    <cs.pgexportfolder>/<DIR>/<parent_page's_path>
    
  • <asset's_path><parent_page's_path>がどちらも指定されていない場合、次のように構成されます。

    • SIMPLEDIR=falseである場合、WebCenter Sitesは<ID_of_parent_page>を使用します。

    <cs.pgexportfolder>/<DIR>/<ID_of_parent_page>
    
    • SIMPLEDIR=trueである場合、WebCenter Sitesは<file_dir>を省略します。

    <cs.pgexportfolder>/<DIR>
    

15.3.2.4 サンプルのエクスポート・パス

次の各表は、アセットのサンプルのエクスポート・パスを示します。

表15-2 SIMPLEDIR=falseの場合のページ・アセットのサンプルのエクスポート・パス

ページ・アセット cs.pgexportfolder DIR file_dir

エクスポート・パス

該当なし

該当なし

該当なし

asset's_path

parent_page's_path

ID_of_parent_page

該当なし

ホーム

/export

該当なし

/abstracts

該当なし

該当なし

/export

ホーム

/export

/Japan

/abstracts

該当なし

該当なし

/export/Japan

世界のニュース

/export

/Japan

/abstracts

/news/

998877665

export/Japan/news

世界のニュース

/export

該当なし

/abstracts

/news/

998877665

export/news

世界のニュース

/export

/Japan

/abstracts

該当なし

998877665

export/ Japan/998877665

世界のニュース

/export

該当なし

/abstracts

該当なし

998877665

export/ 998877665


表15-3 SIMPLEDIR=falseの場合のページ以外のアセットのサンプルのエクスポート・パス

ページ以外のアセット cs.pgexportfolder DIR file_dir

エクスポート・パス

該当なし

該当なし

該当なし

asset's_path

parent_page's_path

ID_of_parent_page

該当なし

石油価格

/export

/Japan

/energy

該当なし

997766554

/export/Japan/energy

石油価格

/export

/Japan

/energy

/news/

997766554

/export/Japan/energy

石油価格

/export

該当なし

/energy

/news/

997766554

/export/energy

石油価格

/export

/Japan

該当なし

/news/

997766554

/export/Japan/news

石油価格

/export

/Japan

該当なし

該当なし

997766554

/export/Japan/997766554

石油価格

/export

該当なし

該当なし

該当なし

997766554

/export/997766554


15.3.3 エクスポートされたファイル内のリンクのパス

エクスポートされたファイル内のHREFリンクに記述されるURLには、宛先ディレクトリ(<cs.pgexportfolder>/<DIR>)を示す値は含まれていません。かわりに、宛先ディレクトリ内から始まる相対ディレクトリとして記述されます。

宛先構成フォームの「URL接頭辞」フィールドで配信システム上のファイルの場所を指定することによって、URLを解決します。つまり、エクスポートされたファイル内のリンクのURLは、次のように作成されます。

<URLPREFIX>/<path_of_parent_page>

これは、「URL接頭辞」の値は、ファイルが置かれているディレクトリを指定するWeb別名の値と一致する必要があることを意味します。cs.pgexportfolderのみを使用して宛先ディレクトリを作成している場合、「URL接頭辞」が表すWeb別名でその場所が指定されている必要があります。さらに、宛先構成フォームの「ベース・ディレクトリ」フィールドを設定してcs.pgexportfolderで指定されるルート・ディレクトリにサブディレクトリを追加している場合は、「URL接頭辞」が表すWebルートまたはWeb別名でこのディレクトリが指定されるようにします。

15.3.4 ファイルの命名規則

エクスポートされたファイルの名前は、アセットによってファイル名が指定されているかどうか(「調査」フォーム内)、および「ファイルに単純な名前を使用」が選択されているかどうか(「宛先構成」フォーム内。この設定の詳細は第15.4項「ディスクへのエクスポートのパブリッシュに対するシステム構成」を参照)に応じて決まります。表15-4「ファイルの命名規則」に可能なファイル名を示します。命名規則については、表の後で説明します。

表15-4 ファイルの命名規則

ファイル名 説明

<pagename>_ <packedargs(if any)>_ <filename>.<SUFFIX>

「ファイル名」フィールドに値が入力済で、「ファイルに単純な名前を使用」が選択されていないアセットに使用します。

<packedargs(if any)>_ <filename>.<SUFFIX>

「ファイル名」フィールドに値が入力済で、「ファイルに単純な名前を使用」が選択されているアセットに使用します。

<pagename>_ <packedargs(if any)>_ <assetID>.<SUFFIX>

「ファイル名」フィールドが空で、「ファイルに単純な名前を使用」が選択されていないアセットに使用します。

<packedargs(if any)>_ <assetID>.<SUFFIX>

「ファイル名」フィールドが空で、「ファイルに単純な名前を使用」が選択されているアセットに使用します。



注意:

エクスポート・ファイルに名前を付ける際、次の構文変更が行われます。

  • ページ名に含まれるスラッシュ文字(/)は、ファイル名ではハイフン(-)に変換されます。

  • パックされた引数に含まれる等号記号(=)は、ファイル名ではハイフン(-)に変換されます。

  • パックされた引数に含まれるアンパサンド文字(&)は、ファイル名ではアンダースコア(_)に変換されます。


  • <pagename>は、アセットのレンダリングに使用するテンプレートのSiteCatalogページ・エントリの名前です。(SiteCatalogページ・エントリはすべてのテンプレート・アセットに含まれます。)


    注意:

    <pagename>は、「宛先構成」フォームで「ファイルに単純な名前を使用」パラメータが選択されている場合は省略されます。「ファイルに単純な名前を使用」オプションは選択的に使用します。アセットが複数のテンプレートでレンダリングされる場合は、「ファイルに単純な名前を使用」を選択しないでください。「ファイルに単純な名前を使用」の詳細は、第15.4項「ディスクへのエクスポートのパブリッシュに対するシステム構成」を参照してください。


  • <packedargs(if any)>は、ページ・エントリのルート・エレメントから渡されます。アセットのレンダリング・テンプレートのルート・エレメントからパックされた引数が渡された場合、アセットに対して生成されるファイルの名前にも、その引数の値が含まれます。

    パックされた引数およびそれらがどのようにURLに関連するのかについては、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』を参照してください。

  • <filename>は、アセットの「ファイル名」フィールドの値です。「ファイル名」フィールドが空の場合、アセットで指定されているasset_IDが使用されます。


    注意:

    「宛先のパス/ファイル名の指定」フォームで特定の宛先用にアセットに設定されているファイル名は、アセットがその宛先にエクスポートされる場合は、アセットの「新規」フォームまたは「編集」フォームの「ファイル名」フィールドに入力されているファイル名よりも優先されます。


  • <asset_ID>は、アセットで指定されているIDです。<asset_ID>は、アセットの「ファイル名」フィールドが空の場合または次の注意に該当する場合に使用されます。


    注意:

    ファイル名がアセットで指定されているかどうかを判断するには、アセットのIDとタイプの両方が必要です。アセットのタイプのIDが指定されていない場合、ファイル名は使用できません。その場合は、ファイル名のかわりにアセットのオブジェクトIDが使用されます。


  • <SUFFIX>は、ファイル名の拡張子を指定する宛先構成オプションです。suffixパラメータの詳細は、第15.4項「ディスクへのエクスポートのパブリッシュに対するシステム構成」を参照してください。

表15-5「エクスポート・ファイルの命名規則」に、ディスクへのエクスポートのパブリッシュ中に作成されるファイル名の例を示します。これは、宛先構成で「ファイルに単純な名前を使用」が選択されていない場合の例です。

表15-5 エクスポート・ファイルの命名規則

アセット名 SiteCatalogPagename packedargs filename asset_ID SUFFIX エクスポートされるファイル名

ホーム

BF/Page/Home

cid=123

c=Page


123


BF-Page-Home_123.html

ホーム

BF/Page/Home

cid=123

c=Page


123

.htm

BF-Page-Home_123.htm

ホーム

BF/Page/Home

cid=123

c=Page

home.html

123


BF-Page-Home_home.html

ホーム

BF/Page/Home

cid=123

c=Page

home.html

123

.htm

BF-Page-Home_home.html

ホーム

BF/Page/Home

cid=123

c=Page

PACKEDARGS="topicword=oil"

home.html

123


BF-Page-Home_topicword_ oil_home.htm


15.3.5 エクスポート開始ポイント

ディスクへのエクスポートのパブリッシュ方法では、どこから開始するかが不明な場合、ファイルのレンダリングを開始できません。どこから開始するかを指示するには、開始ポイント、すなわちページ・アセットとそれをレンダリングするために使用する必要があるテンプレートを、少なくとも1つ指定します。WebCenter Sitesはテンプレートのページ名のルート・エレメントを起動し、そのエクスポート開始ポイントに接続されているすべての承認済アセット、すなわちアソシエーション、ハイパーリンク、ナビゲーション・バー、問合せなどを通じて接続されているアセットの、レンダリングを開始します。


注意:

エクスポートするサイトには、少なくとも1つのエクスポート開始ポイントが必要です。通常は、ホーム・ページを使用します。ただし、オンライン・サイトの設計方法によっては、複数のエクスポート開始ポイントが必要になる可能性があります。なぜでしょうか。なぜなら、サイトのあるセクションがサイトの他の部分に接続されていない場合、このセクションはレンダリングされないからです。次に例を示します。

  • オンライン・サイトに複数の最上位ページ・アセットが存在する場合、それぞれに対応するエクスポート開始ポイントが必要です。

  • 静的ページと動的ページが混在するサイトで、動的に生成されるページのHREFに静的URLがハードコードされている場合、そのURLで指定されるアセットをエクスポート開始ポイントとして指定する必要があります。


15.4 ディスクへのエクスポートのパブリッシュに対するシステム構成

ディスクへのエクスポートのパブリッシュを使用するようにシステムを構成する主な手順は次のとおりです。

15.4.1 バッチ・ユーザー・アカウントの作成(存在しない場合)


注意:

この項の手順を実行する必要があるのは、設定するパブリッシュ方法の数およびタイプに関係なく、1回のみです。アカウントがすでにインストールに存在する場合は、第15.4.2項「ルート・エクスポート・ディレクトリの指定」にスキップしてください。


バッチ・ユーザー・アカウントの作成には、次の2つの目的があります。

  • ソース上のパブリッシュ・システムが使用するバッチ・ユーザー・アカウントを構成する。

  • パブリッシュ・ログを保存する場所を指定する。

この項の手順では、futuretense.iniファイル、batch.iniファイルおよびfuturetense_xcel.iniファイルで様々なプロパティを設定する必要があります。それ以外に、システム構成を微調整するために使用可能なプロパティもあります。プロパティの完全なリストは、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンス』を参照してください。

バッチ・ユーザー・アカウントを作成するには:

  1. ソース・システムの管理者インタフェースにログインします。

  2. 「管理」タブで、「ユーザー・アクセス管理」を開き、「ユーザー」をダブルクリックします。

  3. ソース・システム上のパブリッシュ・システムが使用するユーザー・アカウント(つまりバッチ・ユーザー)を作成し、次のACLに割り当てます。

    • Browser

    • ElementEditor

    • PageEditor

    • TableEditor

    • UserReader

    • Visitor

    • VisitorAdmin

    • xceladmin

    • xceleditor

    この手順の詳細は、第5.4.1項「新しいユーザーの作成」を参照してください。

  4. プロパティ・エディタを起動します。

    Windows: propeditor.bat (通常は<sites_install_dir>/にあります)

    UNIX: propeditor.sh (通常は$HOME/<sites_install_dir>にあります)

    1. ソース・システムのfuturetense_xcel.iniファイルを開きます。

    2. 「パブリッシュ」タブで、次のプロパティの値を設定します。

      xcelerate.batchhost

      このプロパティを、ソース・システムをホストしているアプリケーション・サーバーのホスト名に設定します。ソース・システムが、バッチ・ホストになります。Webサーバーが80以外のポート番号を使用している場合は、そのポート番号も含める必要があります。たとえば、myserver:7001と指定します。WebCenter Sites環境がクラスタ化されている場合、サポートされるバッチ・ホストは1つのみです。xcelerate.batchhostプロパティは、クラスタ・メンバーごとに専用ホストを指定するように設定する必要があります。

      xcelerate.batchuser

      このプロパティを、この手順の手順3で作成したユーザーの名前に設定します。

      xcelerate.batchpass

      このプロパティを、この手順の手順3で作成したユーザーのパスワードに設定します。

    3. プロパティ・ファイルを保存して閉じます。

    4. ソース・システムのbatch.iniファイルを開きます。

      「結果」タブで、request.folderプロパティを、パブリッシュ・ログ・ファイルを配置するディレクトリを指定するように設定します。デフォルトでは、このプロパティは、アプリケーション・サーバーのインストール・ディレクトリのdispatcherサブディレクトリに設定されています。


      注意:

      このプロパティを書き込み可能なディレクトリに設定していることを確認してください。設定されていない場合、「パブリッシュ・コンソール」の「パブリッシュ履歴」タブに何もセッション情報が表示されません。


    5. プロパティ・ファイルを保存し、プロパティ・エディタを閉じます。

  5. アプリケーション・サーバーを再起動します。

  6. ディスクへのエクスポートのパブリッシュの構成手順を続行します。第15.4項「ディスクへのエクスポートのパブリッシュに対するシステム構成」で、この項の次の手順に進んでください。

15.4.2 ルート・エクスポート・ディレクトリの指定

この章ですでに説明しているように、WebCenter Sitesがファイルをエクスポートするディレクトリは、futuretense.iniファイルのcs.pgexportfolderプロパティによって決まります。(このディレクトリにサブディレクトリを追加する場合は、「宛先構成」フォームの「ベース・ディレクトリ」フィールドに値を入力します。)

エクスポートされるファイルのルート・ディレクトリを設定するには:

  1. ソース・システムでプロパティ・エディタを起動します。(この手順の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンス』を参照してください。)

  2. futuretense.iniファイルを開きます。

  3. 「エクスポート/ミラー」タブでcs.pgexportfolderプロパティを選択し、その値を、すべてのファイルをエクスポートするファイル・ディレクトリ(場所)に設定します。

    これは、システムのグローバル設定です。複数の宛先があり、それぞれの宛先にパブリッシュされたファイルがこのディレクトリ内の対応するサブディレクトリに保存されるようにする場合は、(第15.4.3項「エクスポート先の構成」で)それらの宛先を構成する際に「ベース・ディレクトリ」フィールドに値を入力します。

    エクスポート・ディレクトリの詳細は、第15.3項「パスの命名規則」を参照してください。

  4. プロパティ・ファイルを保存し、プロパティ・エディタを閉じます。

  5. アプリケーション・サーバーを再起動します。


    注意:

    エクスポート・パブリッシュ・セッションを実行する前に、このルート・エクスポート・ディレクトリが存在し、作成されるHTMLページ用に十分な領域があることを確認します。


15.4.3 エクスポート先の構成

エクスポート先を作成するには:

  1. ソースSitesシステムの管理者インタフェースにログインします。

  2. 「管理」タブで、「パブリッシュ」「宛先」の順に開いて、「新規追加」をダブルクリックします。

    WebCenter Sitesに「新規宛先の追加」フォームが表示されます。

    図15-2 「新規宛先の追加」フォーム

    図15-2の説明が続きます
    「図15-2 「新規宛先の追加」フォーム」の説明

  3. 「新規宛先の追加」フォームの各フィールドに次のように値を入力します。

    • 「名前」フィールドに、一意の宛先の名前を入力します。

    • 「配信タイプ」ドロップダウン・リストで「ディスクへのエクスポート: ディスクへのWebファイルのエクスポート」を選択します。フォームの入力可能なフィールドが多少変わります。

    • ベース・ディレクトリ: このエクスポート先にパブリッシュされるファイルのサブディレクトリ名を入力します。ベース・ディレクトリは、cs.pgexportfolderプロパティで指定されているルート・ディレクトリの子ディレクトリとして作成されます。

      このフィールドに値を入力した場合、パブリッシュの宛先のエクスポート・パスは、次のようになります。

      <cs.pgexportfolder>/<DIR>
      

      <DIR>はベース・ディレクトリです。


      注意:

      エクスポートされたファイルに記述されるURLには、この宛先ディレクトリ・パスは含まれません。エクスポートされるファイルのURLは、宛先ディレクトリ内で、このレベルの下位レベルから始まります。したがって、このフィールドに値を入力し、さらに「URL接頭辞」フィールドにも値を入力する場合は、「URL接頭辞」フィールドで表されるWebルートまたはWeb別名がこのディレクトリを指定するようにしてください。


      このパラメータは、通常は、サイトに複数のエクスポート先が存在する場合に、ルート・エクスポート・ディレクトリのコンテンツを整理するために使用します。

    • URL接頭辞: エクスポートされるファイル内でリンク(HREF)として使用されるURLの先頭にエクスポート・プロセスで追加する接頭辞を入力します。

      HTMLファイルが配信システムに移動されたときにファイル内のリンクが解決されるように、URLには、配信システムのWebサーバー別名を指定します。このフィールドを空白のままにすると、URLは相対形式で記述されます。

      生成されるファイルの名前にはこの接頭辞は含まれません。ファイル内のリンクでのみ使用されます。

      HTMLファイルは、配信システムに移動する前に必ずテストする必要があります。したがって、テスト・システム上のWeb別名の名前と配信システム上のWeb別名の名前が同じであることを確認してください。

    • 接尾辞: このテキスト・ボックスには、アセットの「ファイル名」フィールドを使用しない場合またはそのフィールドで接尾辞を指定しない場合に、生成されるファイルに適用するファイル接尾辞を指定します。デフォルトはhtmlです。

    • ファイルに単純な名前を使用: このパラメータが選択されている場合、WebCenter Sitesは、アセットのレンダリングに使用するテンプレートのSiteCatalogページ・エントリを無視することによって、通常のファイルの命名規則を無視して、アセットの「ファイル名」フィールドにファイル名として入力された値のみを使用します。アセットにファイル名が指定されていない場合は、かわりにアセットのIDを使用します。(ファイルの命名規則の詳細は、第15.3.4項「ファイルの命名規則」を参照。)


      注意:

      このルールには例外が1つあり、アップロード・フィールドを持つアセット(BLOBであるアセット)には、この値がtrueに設定されていても、常に標準の(長い)ファイル名が使用されます。



      注意:

      「ファイルに単純な名前を使用」パラメータは、注意して使用する必要があります。個々のアセットを複数のテンプレートでレンダリングするように設計されているサイトでは、このパラメータを使用しないでください。ファイル名でSiteCatalogページ・エントリが使用されていない場合、1つのアセットを複数のテンプレートでレンダリングすると、ファイル名が一意であることを保証できません。


    • ディレクトリに単純な名前を使用: このパラメータが選択されている場合、通常のディレクトリの命名規則は無視されます。ファイルの命名規則の詳細は、第15.3項「パスの命名規則」を参照してください。

      「ディレクトリに単純な名前を使用」が選択されている場合、親アセットからパス情報を取得できないときは、WebCenter Sitesは、レンダリングされたHTMLファイルを直接デフォルトのエクスポート・ディレクトリに書き込みます。(通常は、パス情報がないときはページ・アセットのIDを使用します。)アセットの親ページ・アセットのPathパラメータに値が設定されている場合は、この選択は無視されます。

    • 古いテンプレート: この製品の3.5以前のバージョンの標準のレンダリング方法を使用するには、このパラメータを選択します。


      注意:

      配信サイト上で公開しているオンライン・サイトが3.6以前のバージョンのSitesで使用されているレンダリング・モデル用に設計されていて、まだ3.6のレンダリング・モデル用に再設計されていない場合、このパラメータを選択する必要があります。


      このパラメータを選択する場合は、サイトにエクスポート開始ポイントを設定しないでください。エクスポート開始ポイントは、テンプレート自体で決まります。

    • 失敗時の電子メールの送信: パブリッシュが失敗し、その結果を電子メールで通知する必要がある場合、このオプションを選択します。フィールドが追加表示されます。

      • 電子メール・アドレス: 受信者の電子メール・アドレスを入力し、「追加」をクリックします。(このフィールドは、「失敗時の電子メールの送信」が選択されている場合にのみ表示されます)。失敗時に電子メールを受信するすべての電子メール・アドレスが表示されます。

    • 詳細出力: パブリッシュ・プロセス中の詳細なエラー・ロギングをアクティブ化します。これを選択した場合、エラー・メッセージの追加のメッセージがPubMessage表に書き込まれます。追加情報によりパブリッシュ・プロセスが長くなるため、このオプションはトラブルシューティングの場合にのみ選択するようにしてください。

    • 他の引数: この場合は、他の引数は指定できません。

    • サイト: アセットを承認し、この宛先に対してパブリッシュすることが可能なサイトを選択します。

    • ロール(パブリッシュの承認): 承認権限を割り当てるロールを選択します。これらのロールが割り当てられるすべてのユーザーがアセットを承認できます。

    • ロール(パブリッシュ): パブリッシュ権限を持つロールを選択します。これらのロールが割り当てられるすべてのユーザーがパブリッシュできます。

  4. 「新規宛先の追加」をクリックします。

    「パブリッシュの宛先」フォームが開き、新しい宛先が表示されます。

    図15-3 「パブリッシュの宛先」フォーム

    図15-3の説明が続きます
    「図15-3 「パブリッシュの宛先」フォーム」の説明

  5. 構成する必要がある追加のエクスポート先ごとに、手順2から4を繰り返します。

15.4.4 WebサーバーのURL接頭辞のマッピング

エクスポートされたコンテンツを最終宛先(配信システム)で公開するには、Webサーバーの構成でURLパス接頭辞をファイルの配置場所にマップして、URLを解決できるようにします。

WebサーバーでURL接頭辞をマップする適切な手順の詳細は、Webサーバーのベンダーのドキュメントを参照してください。この接頭辞に指定する名前は、この宛先の「URL接頭辞」宛先構成パラメータに指定した名前と一致する必要があることに留意してください。「URL接頭辞」に入力した場合、入力したディレクトリがWebルートまたはWeb別名に含まれるようにしてください。

15.4.5 エクスポート開始ポイントの作成

エクスポート開始ポイントを作成するには:

  1. ソース・システムの管理者インタフェースを使用して、エクスポート開始ポイントとして指定するアセットを見つけます。

  2. 見つけたアセットをその「ステータス」フォームで開き、「パブリッシュの宛先」セクションにスクロールします。

  3. 次のいずれかを行います。

    • アセットが現在構成している宛先に対してまだ承認されていない場合、ツールバーの「パブリッシュの承認」(緑のチェック・マーク・アイコン)を選択し、手順4に進みます。

    • アセットが現在構成している宛先に対して承認済である場合、手順6に進みます。

  4. パブリッシュの承認フォームで、アセットを承認する宛先を選択し、「承認」をクリックします。

    このアセットにリンクされているすべてのアセットの依存性が計算され、結果が表示されます。

  5. 承認結果が表示されたら、ツールバーの「ステータス」アイコン(緑のチェック・マーク付きの時計の文字盤)をクリックします。

  6. 「ステータス」フォームで、選択した宛先が表示されているセクションにスクロールします。

  7. 「ファイル/パス」フィールドで、「パス/ファイル名と開始ポイントの指定」をクリックして、エクスポート開始ポイントを構成します。

    図15-4 「コンテンツ属性」フォーム

    図15-4の説明が続きます
    「図15-4 「コンテンツ属性」フォーム」の説明

  8. 次のフォームで、その後の指示に従ってフィールドに値を入力します。

    図15-5 「コンテンツ属性」フォーム

    図15-5の説明が続きます
    「図15-5 「コンテンツ属性」フォーム」の説明

    1. (オプション)「宛先」セクション:

      1. パス: この宛先にパブリッシュするアセットに一意のパス情報を指定する場合(このアセットのパス情報はここ以外に指定する場所はありません)、「パス」フィールドにパスを入力します。

      2. ファイル名: この宛先に固有のファイル名情報を指定する場合、「ファイル名」フィールドに入力します。このフォームで入力したこの宛先用のファイル名は、アセットに対して他の場所で指定されたあらゆるファイル名情報より優先されます。

    2. 「このアセットがエクスポート開始ポイントですか。」「はい」を選択します。

    3. (オプション)「使用するテンプレート」セクションで次のように選択します。

      1. テンプレートを選択します。

      2. ラッパー・ページを選択します。

      3. このアセットを「宛先」セクションで指定されているパスに強制的にエクスポートする場合、「指定パスの強制使用」を選択します。

      4. 「宛先」セクションで指定されているファイル名を強制的に使用する場合、「指定ファイル名の強制使用」を選択します。

  9. 「保存」をクリックします。

  10. サイト内の最上位ページ・アセットごとに手順1から9を繰り返します。

15.4.6 アセットの承認

構成の簡単なテストを実行する場合、依存アセットの数が最も少ないエクスポート開始ポイントを選択して、各アセットを承認します。

サイト全体のテスト・パブリッシュを実行する場合は、そのサイトのすべてのアセットを承認します。多数のアセットを一度に承認する方法の詳細は、第18.2項「複数アセットの承認」を参照してください。

15.4.7 結果のパブリッシュとテスト

選択した宛先にパブリッシュするアセットが承認されたら、テスト・パブリッシュ・セッションを実行します。

  1. ソース・システム上の管理者インタフェースで、ボタン・バーの「パブリッシュ」をクリックします。

  2. 「パブリッシュ・コンソール」で、ドロップダウン・リストから宛先を選択し、「宛先の選択」をクリックします。

    WebCenter Sitesに、この宛先にパブリッシュする準備のできているアセットに関する情報が表示されます。(この宛先に対するエクスポート開始ポイントをまだ作成していない場合、フォームにそのことを通知するメッセージが表示されます。パブリッシュ・セッションを開始する前に、少なくとも1つのエクスポート開始ポイントを作成する必要があります。)

  3. 「パブリッシュ」をクリックします。

    確認メッセージが表示されます。「はい」をクリックしてパブリッシュを続行します。

    パブリッシュ・システムは、この宛先に対して承認されたすべてのアセットをファイルにエクスポートします。

  4. 「パブリッシュ・コンソール」「アクティブ」タブで、セッションの動作を監視できます。

  5. セッションが完了したら、「履歴」タブをクリックすると、このセッションのセッション・サマリーを表示できます。

    セッション情報の上にマウスを移動すると、サマリー情報が表示されます。

  6. 「パブリッシュ・コンソール」の「履歴」タブで、パブリッシュの宛先へのリンクを選択します。

    セッション・サマリーには、エクスポート・プロセス中に作成されたすべてのファイルのリストが表示されます。

  7. サイトの最上位ページを表すファイルの横にある「プレビュー」(双眼鏡)アイコンをクリックします。

    選択したページが、新しいブラウザ・ウィンドウで開きます。

  8. ページ全体をざっと見てエラーを探し、すべてのリンクをテストします。必ず、生成された他のすべてのファイルへのリンクをテストしてください。

  9. レンダリングされたホーム・ページのURLをブラウザに直接入力し、サイト全体を移動して、リンク結果をテストします。そのためには、Sites管理システム上でWebサーバー・ルートをエクスポート・ディレクトリに設定する必要があります。

  10. ファイルが配信の準備ができていると判断したら、ファイルを配信システムにコピーします。

15.4.8 スケジュールの設定

次のことを確認します。

  • 宛先が正しく構成されている。

  • 必要なファイル名とディレクトリ名が作成されている。

  • Webサーバーがファイルを正しく配信している。

これらのことを確認できたら、ソース・システムで次の手順を実行することによって、パブリッシュ・システムの構成を完了できます。

  • 宛先に対してスケジュールされたパブリッシュ・イベントを作成します。この手順の詳細は、第18.7項「パブリッシュ・イベントのスケジュール」を参照してください。

  • 生成されたファイルを、テスト領域と配信システムの両方のWebサーバーにコピーする方法を計画します。たとえば、パブリッシュ・セッション完了後にFTPを使用してファイルを自動的にテスト領域にコピーするスクリプトを設定できます。