この章では、「タスク・フロー・エディタ」システム・ページを使用して、ポータルのタスク・フローをカスタマイズする方法について説明します。
注意: タスク・フローのカスタマイズは、Oracle JDeveloperを使用した設計時にも実行できます。その手順は、この章で説明する実行時の手順とは大きく異なります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の「WebCenter Portalのツールおよびサービスのタスク・フローのカスタマイズ」の章を参照してください。 |
この章の内容は、次のとおりです。
権限: この章のタスクを実行するには、ポータルの 権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。 |
タスク・フローのカスタマイズでは、特定のタスク・フローの構成が現在のスコープ内にあるそのタスク・フローのインスタンスすべてに反映されるように実行できます。たとえば、リンクまたはアイコンの追加を特定のポータルでそれらを必要とするタスク・フローに対して行うことができます。
タスク・フローのカスタマイズ機能は、「タスク・フロー・エディタ」システム・ページでのみ使用できます。「タスク・フロー・エディタ」システム・ページは、次に示すように、アプリケーション(すべてのポータル)および個々のポータルの両方に対して使用できます。
すべてのポータル(ホーム・ポータルを含む)のうち、ある特定のタスク・フローのすべてのインスタンスを変更する場合、システム管理者は、アプリケーション・レベルの「タスク・フロー・エディタ」システム・ページでタスク・フローをカスタマイズできます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理の「ポータル全体のタスク・フローのカスタマイズ」の章を参照してください。
ある特定のポータルで公開されたインスタンスのみを変更するには、この章で説明するように、ポータル・レベルの「タスク・フロー・エディタ」システム・ページでタスク・フローをカスタマイズします。
注意: アプリケーション・レベルでタスク・フロー要素をカスタマイズする際に、別のユーザーが同じタスク・フロー要素をポータル・レベルでカスタマイズすると、ポータル・レベルのカスタマイズがそのポータルで優先となります。 |
「タスク・フロー・エディタ」システム・ページでは、デフォルトのタスク・フローはすべてカスタマイズできます。「アセット」ページまたは「共有アセット」ページを使用して作成したカスタム・タスク・フローは、この方法でカスタマイズすることはできません。
システム・ページには「デフォルトに戻す」機能があり、権限を持つユーザーは、すべてのページ・カスタマイズを削除して、システム・ページをデフォルトの状態に戻すことができます。「デフォルトに戻す」によって、カスタマイズされたタスク・フローはデフォルトの状態に戻らないので注意してください。タスク・フローのカスタマイズを削除するには、「タスク・フローのリセット」という別のコントロールを使用します。
関連項目: システム・ページの「デフォルトに戻す」機能と「タスク・フローのリセット」機能の詳細は、第8.3項「システム・ページ(またはページ・バリアント)からのすべてのページ・カスタマイズの削除」および第10.3項「タスク・フローのカスタマイズの削除」をそれぞれ参照してください。 |
この項では、ポータル・レベルでタスク・フローのカスタマイズを実行する方法について説明します。
注意: システム管理者がアプリケーション・レベルでタスク・フロー要素をカスタマイズし、その同じタスク・フロー要素をユーザーがポータル・レベルでカスタマイズしたときは、ポータル・レベルのカスタマイズがそのポータルで優先されます。 |
「タスク・フロー・エディタ」システム・ページを使用してポータル全体のタスク・フローのカスタマイズを実行するには:
ポータル管理(第7.1項「ポータル管理へのアクセス」を参照)で、左側のナビゲーション・ペインの「システム・ページ」をクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「システム・ページ」ページに直接移動することもできます。
http://host:port/webcenter/portal/portalName/admin/systempages
「タスク・フロー・エディタ」システム・ページの横にある「カスタマイズ」リンク(図10-1)をクリックしてページ・エディタ(コンポーザ)で開きます。
編集するタスク・フローを「タスク・フロー・エディタ」ページに追加します。
タスク・フローをページに追加する方法は、リソース・カタログのその他のコンポーネントにおける方法と同じです。詳細は、第14.2項「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。
「構造」タブをクリックしてページ・ソース(図10-2)を表示します。
カスタマイズするタスク・フローの横にある「タスク・フローの編集」リンクをクリックします(図10-2)。
「タスク・フローの編集を確認」ダイアログで、「編集」をクリックします。
「構造」ビューが編集中のタスク・フローのソース・コード階層にズームインします(図10-3)。
タスク・フロー要素のプロパティを設定するには、タスク・フロー要素を「タスク・フロー・エディタ」でクリックし、「region
のプロパティの表示」をクリックします。または、「region
」を右クリックし、「編集」 (図10-4)を選択します。
「コンポーネント・プロパティ」ダイアログが開きます(図10-5)。編集しているコンポーネントのパラメータの説明を表示するには、「ヘルプ」アイコンをクリックします。
要素のプロパティに対して変更を実行します。
注意: 1つの要素に対する変更は、現在のスコープ内にあるタスク・フローのすべての要素に反映されます。たとえば、フォルダ名で使用されるフォントに対する変更は、選択したインスタンスだけでなくスコープ内のすべてのフォルダ名に反映されます。 |
「適用」をクリックして変更内容の影響を確認します。「OK」をクリックして変更内容を保存し、ダイアログを終了します。
現在のスコープ内でカスタマイズしたタスク・フローのすべてのインスタンスが、カスタマイズした内容でレンダリングされます。
「保存」、「閉じる」の順にクリックして、Composerを終了します。
現行ポータルでシード済タスク・フローに行ったすべてのカスタマイズは削除できます。
注意: このプロシージャは、実行時に作成されたタスク・フローには適用されません。つまり、「アセット」ページまたは「共有アセット」ページを使用して作成したタスク・フローがこれに該当します。実行時に作成されたタスク・フローへの変更は、階層化されたカスタマイズではなく、ベース編集です。したがって、「タスク・フローのリセット」をクリックしても、削除するカスタマイズ・レイヤーはありません。 |
ポータル・レベルで行ったタスク・フローのカスタマイズを削除するには:
ポータル管理(第7.1項「ポータル管理へのアクセス」を参照)で、左側のナビゲーション・ペインの「システム・ページ」をクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「システム・ページ」ページに直接移動することもできます。
http://host:port/webcenter/portal/portalName/admin/systempages
「タスク・フロー・エディタ」システム・ページの横にある「カスタマイズ」リンク(図10-6)をクリックしてページ・エディタ(コンポーザ)で開きます。
「構造」タブをクリックしてページ・ソースを表示し、カスタマイズされたタスク・フローを選択します。
ツールバーで、「タスク・フローのリセット」(図10-7)をクリックします。
「タスク・フローのリセット」ダイアログで、「タスク・フローのリセット」をクリックしてアクションを確定します。