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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
11gリリース1 (11.1.1.8.3)
E50013-03
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11 ポータル・ブラウザ・タスク・フローの使用

この章では、ポータル・ブラウザ・タスク・フローをページに追加する方法と、そのタスク・フローの使用方法について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。


権限:

この章のタスクを実行するには、ポータル・レベルの権限であるBasic Services: Edit Page Access, Structure, and Content (標準権限)またはPages: Edit Pages (アドバンスト権限)を持つポータル・モデレータまたはポータル・メンバーである必要があります。

権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。


11.1 ポータル・ブラウザ・タスク・フローについて

WebCenter Portalには、ページへの追加が可能な次の2つのポータル・タスク・フローが用意されています。

図11-1 ポータル・ブラウザ・タスク・フロー

図11-1の説明が続きます
「図11-1 ポータル・ブラウザ・タスク・フロー」の説明

11.2 ページへのポータル・ブラウザ・タスク・フローの追加

ポータル・ブラウザ・タスク・フローをページに追加する手順は、その他のコンポーネントをページに追加する手順と同じです。第14.2項「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。


注意:

WebCenter Portalに用意されているデフォルトのリソース・カタログではポータル・ブラウザ・タスク・フローを使用できないため、ページで使用できるようにしたリソース・カタログにポータル・ブラウザ・タスク・フローを追加した場合はそのエントリのみが表示されます。

詳細は、第23章「リソース・カタログの使用」の特に第23.5.1項「リソース・カタログへのリソースの追加」(「リソース・カタログ・アイテムの追加」ダイアログで、「タスク・フロー」を選択し、「ポータル・ブラウザ」までスクロール)を参照してください。タスク・フローをカスタム・リソース・カタログに追加している場合は、そのリソース・カタログを「使用可能」にする必要があります。詳細は、第7.3.5項「ポータルのページおよびページ・テンプレートのリソース・カタログの変更」を参照してください。


11.3 ポータル・ブラウザ・タスク・フローのプロパティの設定

「ポータル・ブラウザ」タスク・フローには関連プロパティがあります。十分な権限があるユーザーは、これらのプロパティに、コンポーザの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログ(図11-2)からアクセスできます。


ヒント:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログへのアクセスの詳細は、第14.3項「コンポーネントの変更」を参照してください。


図11-2 ポータル・ブラウザ・タスク・フローのプロパティ

図11-2の説明が続きます
「図11-2 ポータル・ブラウザ・タスク・フローのプロパティ」の説明

次の項では、「ポータル・ブラウザ」タスク・フローのプロパティについての情報を提供し、「パラメータ」タブのプロパティについて説明します。

11.3.1 ポータル・ブラウザ・タスク・フローのプロパティについて

デフォルトのタスク・フロー・コンテンツは、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブ上のプロパティによって制御されます。このタブのパラメータの詳細は、第11.3.2項「ポータル・ブラウザ・タスク・フローのパラメータ」を参照してください。一部のタスク・フローでは、このタブのパラメータにより、ページ・パラメータやページ定義変数へのタスク・フローの結付けが容易になります。詳細は、第19章「ページ、タスク・フロー、ポートレットおよびADFコンポーネントの結付け」を参照してください。

「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、すべてのユーザーのタスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第14.3.4項「コンポーネントの表示オプションの使用」および第14.3.6項「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」を参照してください。

「イベント」タブの内容は、タスク・フローでサポートされているイベントによって異なります。詳細は、第14.3.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。

「パラメータ」タブと「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。プロパティの横にある式エディタのアイコンアイコンをクリックし、「式ビルダー」を選択してエディタを開きます。


注意:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの汎用の「表示オプション」タブでELを入力すると、入力内容が自動的に検証されます。EL構文が無効な場合、エラーが表示され、値は適用も保存もされません。汎用の表示オプションとは、表14-1「表示オプション・プロパティ」に掲載されているオプションです。

汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。


EL式に関してサポートが必要な場合、アプリケーション開発者がEL式を提供できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の式言語式に関する付録を参照してください。

11.3.2 ポータル・ブラウザ・タスク・フローのパラメータ

表11-1は、ポータル・ブラウザ・タスク・フローに固有のパラメータについて説明しています。

表11-1 「ポータル・ブラウザ」タスク・フローのプロパティ: 「パラメータ」タブ

パラメータ 説明

Advanced Query

カスタム基準に基づいてポータルのリストを取得するためのEL式を指定します。

この式には、選択対象となる母集団、WHERE句、ソート基準などが含まれることがあります。この式は#{および}で囲まないでください。オプションで、引用符とバックスラッシュのエスケープ文字としてバックスラッシュを使用します(エスケープ文字を使用してもしなくても式の構文は有効です)。

例:

  • 指定された親ポータルのすべてのサブポータルを表示するには:

    spaceContext.spacesQuery.parentSpaceName['parent_portal_name']

    または

    spaceContext.spacesQuery.parentSpaceName['parent_portal_guid']

  • 指定された親ポータルの最上位サブポータルを表示するには:

    spaceContext.spacesQuery.parentSpaceName['parent_portal_guid'].shape['ROOT_LEVEL']

  • 特定の条件に基づいて結果をソートするには(この例では、検出可能なポータルをアルファベット順にソートし、次に最終更新日でソートします):

    spaceContext.spacesQuery.unionOf.ALL_QUERIABLE.sort['sp.discoverable']['asc'].sort['sp.lastUpdateDate']['desc']

注意: 取得したデータをフィルタリングする場合は、拡張問合せで使用されるEL式に必要なフィルタリングを含める必要があります。Filterパラメータで指定した値は、Advanced Queryパラメータの設定時には無視されます。たとえば、2つのポータルMyPortal1およびMyPortal2を取得して、ユーザーがポータル・メンバーである場合にのみそのポータルを表示するには(Filterオプション)、Advanced Queryパラメータを次のように設定します。

  • spaceContext.spacesQuery.unionOf.USER_JOINED.where[wCond['sp.displayName']['=' ]['MyPortal1']['or'][wCond['sp.displayName']['=']['MyPortal2']]]

その他の例については、「式エディタ」で「ポータル情報」を選択し、次に例のリストから選択して関連するEL式を表示します。式を使用する場合は、それを囲んでいる#{および}、ならびにすべてのバックスラッシュ・エスケープ文字を削除するようにしてください。

EL式に関してサポートが必要な場合、アプリケーション開発者がEL式を提供できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の式言語式に関する付録およびoracle.webcenter.spaces.query.SpacesQueryParametersのJavaDocを参照してください。

Display Tool Bar

ツールバーを表示するかどうか指定します。

  • #{true} (デフォルト): ツールバーを表示します。

  • #{false}: ツールバーを非表示にします。

Display View

「ポータル・ブラウザ」でポータルを表示する際のレイアウトのタイプを指定します。

  • Card Layout: ポータルをカード表示します。

  • Tiled Layout (デフォルト): ポータルをタイル表示します。

Filter

「ポータル・ブラウザ」タスク・フローで表示するポータルを指定します。

  • Show All (デフォルト)

  • Show Joined

  • Show Moderated

  • Show Public

  • Show Discoverable (すべてのパブリック・ポータルとプライベート・ポータル)

注意: Advanced Queryパラメータを使用する場合、この設定は無視されます。この場合、拡張問合せで使用されるEL式に必要なフィルタリングを含める必要があります。例は、Advanced Queryパラメータの説明を参照してください。

Portal Launched on Selection

「ポータル・ブラウザ」タスク・フローでポータルを選択した場合に、そのポータルに移動するかどうかを指定します。

  • #{true} (デフォルト): ポータルをクリックすると、そのポータルがホーム・ページで開きます。

  • #{false}: ポータルをクリックしても、そのポータルに移動しません。そのかわりに、ポータルを選択すると、選択したポータルが強調表示された状態で同じページにとどまることができます。