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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
11gリリース1 (11.1.1.8.3)
E50013-03
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31 「ポータル・メンバー」タスク・フローの使用

この章では、「ポータル・メンバー」タスク・フローをページに追加する方法と、そのタスク・フローの使用方法について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。


権限:

この章のタスクを実行するには、ポータルのModeratorロール、またはポータル・レベルのManage Membership権限を含むカスタム・ロールが必要です。この権限を持つユーザーは、ポータル・メンバーとそのロール割当てを管理できます。

権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。


31.1 「ポータル・メンバー」タスク・フローについて

WebCenter Portalには、ページへの追加が可能な次の2つのポータル・タスク・フローが用意されています。

図31-1 「ポータル・メンバー」タスク・フロー

図31-1の説明が続きます
「図31-1 「ポータル・メンバー」タスク・フロー」の説明

31.2 ページへの「ポータル・メンバー」タスク・フローの追加

「ポータル・メンバー」タスク・フローをページに追加する手順は、その他のコンポーネントをページに追加する手順と同じです。第14.2項「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。


注意:

WebCenter Portalに用意されているすぐに利用可能なデフォルトのリソース・カタログでは「ポータル・メンバー」タスク・フローが表示されないため、ページで使用できるようにしたリソース・カタログに「ポータル・メンバー」タスク・フローを追加した場合はそのエントリのみが表示されます。

カスタム・リソース・カタログの作成の詳細は、第23.4項「リソース・カタログの作成」を参照してください。「ポータル・メンバー」タスク・フローを追加するには、第23.5.1項「リソース・カタログへのリソースの追加」(「リソース・カタログ・アイテムの追加」ダイアログで、「タスク・フロー」を選択して「ポータル・メンバー」にスクロール)を参照してください。タスク・フローをカスタム・リソース・カタログに追加している場合は、そのリソース・カタログを「使用可能」にする必要があります。詳細は、第7.3.5項「ポータルのページおよびページ・テンプレートのリソース・カタログの変更」を参照してください。


31.3 「ポータル・メンバー」タスク・フローによるポータル・メンバーシップの管理

モデレータは、「ポータル・メンバー」タスク・フローから、ポータル・メンバーシップの管理ツールにすばやくアクセスできます。

ポータル・メンバーシップを管理するには:

  1. 「ポータル・メンバー」タスク・フローで、「追加」アイコンをクリックします(図31-2)。

    「追加」アイコンは、モデレータまたはManage Membershipのポータル権限を持つメンバーのみに表示されます。

    図31-2 「ポータル・メンバー」タスク・フローの「追加」アイコン

    図31-2の説明が続きます
    「図31-2 「ポータル・メンバー」タスク・フローの「追加」アイコン」の説明

  2. 「セキュリティ」ページで、「メンバー」タブをクリックします(図31-3)。このページで、第30.5.2項「登録済ユーザーとグループの追加」の説明に従い、メンバーを追加できます。

    図31-3 ポータル管理: 「メンバー」ページ

    図31-3の説明が続きます
    「図31-3 ポータル管理: 「メンバー」ページ」の説明

  3. 「メンバー」タブでは、メンバーを削除したり、ポータルに参加するようにユーザーを招待したり、既存のメンバーのロールを編集したりすることもできます。詳細は、第30章「ポータル内のメンバーの管理およびロールの割当て」を参照してください。

31.4 すべてのポータル・メンバーへの連絡

「ポータル・メンバー」タスク・フローから、すべてのポータル・メンバーにメッセージを送信できます。

すべてのポータル・メンバーに連絡するには:

  1. 「ポータル・メンバー」タスク・フローで、ツールバーの「すべてのメンバーにメールを送信」をクリックします(図31-4)。

    ログイン・ウィンドウが表示された場合、メール・アプリケーションのユーザー名とパスワードを入力します。ログイン資格証明を自動的に送信するように「プリファレンス」を設定している場合は、すぐにメッセージを開始できます。ログインの資格証明とプリファレンスの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「個人用プリファレンスの設定」の章を参照してください。

    図31-4 「ポータル・メンバー」タスク・フローの「すべてのメンバーにメールを送信」アイコン

    図31-4の説明が続きます
    「図31-4 「ポータル・メンバー」タスク・フローの「すべてのメンバーにメールを送信」アイコン」の説明

  2. メッセージを作成して、「送信」をクリックします。

31.5 ポータルの個々のメンバーへの連絡

「ポータル・メンバー」タスク・フローからポータル・メンバーに連絡する方法は簡単です。

メンバーに連絡するには:

31.6 ポータル・メンバーのソート

メンバーのリストは、名前または最近のアクティビティによってソートできます。第31.8.2項「「ポータル・メンバー」タスク・フローのパラメータ」に示すように、「ソート基準」パラメータを使用してください。

31.7 ポータル・メンバーのフィルタリング

フィルタリングを使用すると、「ポータル・メンバー」タスク・フローで特定のメンバーが見つけやすくなります。

メンバーのリストをフィルタリングするには:

  1. 「ポータル・メンバー」タスク・フローで、「フィルタ」フィールドに名前の全体または一部を入力し(図31-6)、このフィールドの右側にある「フィルタ」の矢印アイコンをクリックします。

    図31-6 「ポータル・メンバー」タスク・フローのフィルタリング・オプション

    図31-6の説明が続きます
    「図31-6 「ポータル・メンバー」タスク・フローのフィルタリング・オプション」の説明

  2. メンバーのリストがリフレッシュされ、検索条件に一致するメンバーのみが表示されます。

    フィルタリングでは、リストされたメンバーのユーザー名に対する検索が実行されます。たとえば、検索条件が"c"の場合、検索結果には"chris"、"vicki"、"monica"といった名前のメンバーが含まれます。

  3. あるいは、ドロップダウン・リストから「ロール」を選択することで、ロールによってメンバーをフィルタリングします。

  4. メンバーのリストをデフォルトの表示に戻すには、「フィルタのクリア」アイコン(図31-7)をクリックして、「ロール」ドロップダウン・リストから「すべてのメンバー」を選択します。

    図31-7 「ポータル・メンバー」タスク・フローの「検索のクリア」アイコン

    「メンバー」タスク・フローの「検索のクリア」アイコン

31.8 「ポータル・メンバー」タスク・フローのプロパティの設定

「ポータル・メンバー」タスク・フローには関連プロパティがあります。十分な権限があるユーザーは、これらのプロパティに、コンポーザの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログ(図31-8)からアクセスできます。


ヒント:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログへのアクセスの詳細は、第14.3項「コンポーネントの変更」を参照してください。


図31-8 「ポータル・メンバー」タスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」

図31-8の説明が続きます
「図31-8 「ポータル・メンバー」タスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」」の説明

次の項では、「ポータル・メンバー」タスク・フローのプロパティについての情報を提供し、「パラメータ」タブのプロパティについて説明します。

31.8.1 「ポータル・メンバー」タスク・フローのプロパティについて

デフォルトのタスク・フロー・コンテンツは、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブ上のプロパティによって制御されます。このタブのパラメータの詳細は、第31.8.2項「「ポータル・メンバー」タスク・フローのパラメータ」を参照してください。一部のタスク・フローでは、このタブのパラメータにより、ページ・パラメータやページ定義変数へのタスク・フローの結付けが容易になります。詳細は、第19章「ページ、タスク・フロー、ポートレットおよびADFコンポーネントの結付け」を参照してください。

「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、すべてのユーザーのタスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第14.3.4項「コンポーネントの表示オプションの使用」および第14.3.6項「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」を参照してください。

「イベント」タブの内容は、タスク・フローでサポートされているイベントによって異なります。詳細は、第14.3.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。

「パラメータ」タブと「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。エディタを開くには、プロパティ・フィールドの横にある「表示」アイコンをクリックします。


注意:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの汎用の「表示オプション」タブでELを入力すると、入力内容が自動的に検証されます。EL構文が無効な場合、エラーが表示され、値は適用も保存もされません。汎用の表示オプションとは、表14-1に掲載されているオプションです。

汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。


EL式に関してサポートが必要な場合、アプリケーション開発者がEL式を提供できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の式言語式に関する付録を参照してください。

31.8.2 「ポータル・メンバー」タスク・フローのパラメータ

表31-1は、「ポータル・メンバー」タスク・フローに固有のパラメータについて説明しています。

表31-1 「ポータル・メンバー」タスク・フローのプロパティ: 「パラメータ」タブ

パラメータ 説明

Number of Columns

メンバーの表示に使用する列の数。デフォルトはnullで無制限を意味します。この場合、メンバーの詳細が折り返され、タスク・フローの幅全体に表示されます。

各行に表示されるメンバーの数を修正するには、必要な列の数を入力してください。ここで指定した数のメンバーを表示するだけの十分な領域がない場合は、水平方向のスクロール・バーが表示されます。

次の形式を使用して値を表します。

Number of Rows

メンバーの表示に使用する行の数。デフォルトはnullで、メンバーの詳細が折り返されて使用可能な領域全体に表示されます。すべてのメンバーを表示するだけの十分な領域がない場合は、垂直方向のスクロール・バーが表示されます。

表示される行の最大数を修正するには、必要な行の数を入力してください。メンバーの詳細がさらに用意されている場合は、「前」または「次」ボタンが自動的に表示されます。

次の形式を使用して値を表します。

Profile Launched on Selection

メンバーの名前を選択したときに「プロファイル」ポップアップを起動するかどうかを決定します。

プロファイルの詳細を起動しない場合は、このオプションを選択解除します。

Sort Criteria

メンバーのソート順。

アクティビティに最後に関与した日時でメンバーを降順にソートするには、LAST_ACTIVITY_TIMEを指定します。指定しない場合、メンバーはアルファベット順に名前でソートされます。

Space Name

メンバーを表示するポータルの名前。デフォルト値は現在のポータルです。このパラメータを使用して、別のポータルのメンバーの詳細を表示します。

ポータルの名前は「このポータルについて」ダイアログで取得できます。

次の形式を使用して値を表します。