この章では、ポータルのメンバーシップ・ポリシーを設定する方法およびメンバーのロールと責任を定義する方法について説明します。
この章の内容は、次のとおりです。
権限: この章のタスクを実行するには、ポータルの 権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。 |
メンバーの参加はすべてのポータルの中心となります。メンバーシップを管理し、ポータルに対して定義された様々なロールに割り当てられている権限を通じてメンバーの参加を決定することは、ポータル・モデレータの担当です。ポータルは様々な方法でメンバーを収集できます。
ポータルが検出可能な場合(第4.3項「ポータルの認知(検出可能化)」を参照)は、WebCenter Portalにログインしているすべてのユーザーに、検索や「ポータル」ページを通してそのポータルが認知されるようにすることができます。ユーザーは、ポータル・モデレータが行うセルフサービス設定(第30.3.1項「ポータルのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照)に応じて、メンバーシップに参加したり、メンバーシップをリクエストしたりすることができます。
ポータルがパブリックになっている場合(第4.5項「ポータルへのパブリック・アクセスの付与」を参照)は、Public-User
ロールに適切な権限が付与されていれば、WebCenter Portalにアクセス可能なすべてのユーザーがそのポータルを使用できます(第29.3項「ポータル・ロールの権限の表示および編集」を参照)。
ポータル・モデレータは、ポータルの作成時、または後で、個々のメンバーやグループを追加または招待できます(第30.5項「ポータルへのメンバーの追加」を参照)。
ポータルの現在のメンバーシップを確認するには:
ポータル管理(第7.1項「ポータル管理へのアクセス」を参照)で、左側のナビゲーション・ペインの「セキュリティ」をクリックして、「メンバー」サブタブをクリックします(図30-1)。
「メンバー」領域で、現在のメンバーのリストと各メンバーの現在のロール割当てを確認します。
「フィルタ」ドロップダウンを使用して、「すべてのメンバー」を選択して完全なリストを表示するか、ロール名を選択して特定のロールのメンバーのリストを表示します。
ポータル・モデレータは、ポータルのメンバーシップ・ポリシーを決定します。招待のみのメンバーシップ・ポリシーを選択したり、ユーザーがポータルにサブスクライブ(およびサブスクライブ解除)することで自分で参加できるようにしたり、新しいメンバーを直接追加したり、これらのメンバーシップ・オプションを任意に組み合せて使用したりします。
セルフサービスを有効にしても、必ずしもユーザーがポータルに自動的にアクセスできるようになるわけではありません。この場合でも、モデレータは承認プロセスを介して、ポータルに参加(または脱退)するユーザーを管理できます。
デフォルトのメンバーシップ権限は、ポータルの作成に使用されたテンプレートから導出されます。モデレータは、いつでもこれらの設定を変更できます。この項では、次の内容について説明します。
ポータル・モデレータは、招待のみによってポータルへのアクセス権を制限したり、ユーザーが招待なしでセルフサービスによって自分で参加できるようにすることができます。
また、ユーザーのポータルへの参加、承認なしのポータル・メンバーシップの変更、または特定のロールの承認を必要とするポータル・メンバーシップの変更を許可する場合があります。メンバーシップ・リクエストに承認が必要な場合、新しいメンバーは、ポータルにサブスクライブしても自動的にアクセスできるようにはなりません。この場合、モデレータがサブスクリプション通知を受信し、その通知を受け入れるか却下するかを決定します。
ポータルのセルフサービスを管理するには:
ポータル管理(第7.1項「ポータル管理へのアクセス」を参照)で、左側のナビゲーション・ペインの「セキュリティ」をクリックして、「メンバー」サブタブをクリックします(図30-2)。
「オプション」をクリックして、「メンバーシップ・オプション」ダイアログを開きます(図30-3)。
「招待オプション」で、「ポータル・ユーザーの招待の有効化」を選択すると、ポータル・モデレータ(またはManage Membership
権限を持つメンバー)は、ポータルに参加するように他のWebCenter Portalユーザーを招待できます。このオプションの選択を解除すると、ポータルへの参加の招待は許可されません。
ヒント: 「ポータル・ユーザーの招待の有効化」チェック・ボックスは、WebCenter Portalワークフローが構成される場合のみ表示されます。システム管理者に相談し、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理のWebCenter Portalワークフローのトラブルシューティングに関する項を参照してください。 |
「メンバーシップ・セルフサービス」で次の手順を実行します。
非メンバーがセルフサービスによってポータルに参加したり、現在のメンバーシップへの変更をリクエストしたりできないようにするには、「セルフサービス・メンバーシップまたはセルフサービス・メンバーシップ変更を許可しない」を選択します。
非メンバーがポータルに参加したり、メンバーが現在のメンバーシップへの変更をリクエストしたりできるようにするには、「セルフサービス・メンバーシップまたはセルフサービス・メンバーシップ変更を許可する(すべてのロールを使用可能)」を選択します。
このオプションを選択すると次のようになります。
WebCenter Portalユーザーであれば、ポータルに参加できます(『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のポータルへの参加に関する項を参照)。
ポータルへの参加後、メンバーは、ポータルのロールを変更したり、メンバーシップを取り消したりすることができます(『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のポータルのロールの変更に関する項およびポータル・メンバーシップの取消しに関する項を参照)。
リクエストを付与する前にモデレータの承認が必要になるように指定するには、「モデレータの承認が必要」を選択します。
ヒント: 「モデレータの承認が必要」チェック・ボックスは、WebCenter Portalワークフローが構成される場合のみ表示されます。システム管理者に相談し、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理のWebCenter Portalワークフローのトラブルシューティングに関する項を参照してください。 |
「メンバーシップのリクエスト」ページおよび「メンバーシップの変更」ページで表示されるロールを指定するには、「セルフサービス・メンバーシップまたはセルフサービス・メンバーシップ変更を許可する(選択されたロールを使用可能)」を選択して、使用可能なすべてのロールを示す表を表示します(図30-4)。
「メンバーシップのリクエスト」ページおよび「メンバーシップの変更」ページにロールを表示するには、「有効化」を選択します。ロールを非表示にするには、対応する「有効化」の選択を解除します。
リクエストが付与される前にモデレータの承認が必要であることを指定するには、「承認が必要」を選択します。承認または却下するためのリクエストがモデレータのワークリストに送信されます(ポータルに複数のモデレータがいる場合は、すべてのモデレータがリクエストを受け取りますが、1人のモデレータのみがリクエストを処理する必要があります)。承認なしで変更を許可するには、「承認が必要」の選択を解除します。
ヒント: 「承認が必要」チェック・ボックスは、WebCenter Portalワークフローが構成される場合のみ表示されます。システム管理者に相談し、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理のWebCenter Portalワークフローのトラブルシューティングに関する項を参照してください。 |
「保存」をクリックします。
ポータルからサブスクライブ解除するためにモデレータの承認が必要な場合は、メンバーが脱退するときにサブスクリプション解除リクエストがモデレータのワークリストに送信されます。モデレータはこれを受け入れるか、または却下することができます。
ポータル・メンバーシップを取り消すための承認オプションを構成するには:
ポータル管理(第7.1項「ポータル管理へのアクセス」を参照)で、左側のナビゲーション・ペインの「セキュリティ」をクリックして、「メンバー」サブタブをクリックします(図30-5)。
「オプション」をクリックして、「メンバーシップ・オプション」ダイアログを開きます。
「メンバーシップ・セルフサービス」(図30-6)で次の手順を実行します。
ポータルを脱退するにはモデレータの承認が必要となるように指定するには、「セルフサービス・メンバーシップの削除にはモデレータの承認が必要」を選択します。
承認なしでメンバーが脱退できるようにするには、「セルフサービス・メンバーシップの削除にはモデレータの承認が必要」の選択を解除します。
ヒント: このチェック・ボックスは、WebCenter Portalワークフローが構成される場合のみ表示されます。システム管理者に相談し、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理のWebCenter Portalワークフローのトラブルシューティングに関する項を参照してください。 |
「保存」をクリックします。
ポータルに他のユーザーを追加または招待する場合、そのユーザーは、メール・サービス(構成している場合)やワークリスト(ワークリスト・サービスを構成している場合)を通してメッセージを受信します。新しいメンバーを招待する前に、次のシナリオに適切な挨拶とメッセージを作成するには時間がかかります。
既存のユーザーをポータルのメンバーとして追加する。
ポータルに参加するように既存のユーザーを招待する。
WebCenter Portalに登録してポータルに参加するようにユーザーを招待する。
新しいメンバーに送信するメッセージを作成するには、次の手順を実行します。
ポータル管理(第7.1項「ポータル管理へのアクセス」を参照)で、左側のナビゲーション・ペインの「セキュリティ」をクリックして、「メンバー」サブタブをクリックします(図30-7)。
「オプション」をクリックして、「メンバーシップ・オプション」ダイアログを開きます(図30-3)。
「メンバーシップ通知メッセージ」で、必要に応じて、適切なセクションにメッセージを入力します。
メンバーの追加メッセージ: メンバーシップ通知に含める短いメッセージを入力します。新しいメンバーを歓迎し、自分のポータルを紹介するメッセージ・テキストを使用します。
メンバーの招待メッセージ: WebCenter Portalに登録されているユーザーに対するメンバーシップの招待に含める短いメッセージを入力します。ポータルの概要と効果的な使用方法を説明するメッセージ・テキストを使用します。メンバーシップの招待はユーザーのワークリストに表示され、この招待には、招待されたユーザーがメンバーシップの招待を承認するためにクリックする「承認」ボタンが含まれます。ワークリスト通知をメールで送信するようにSOAサーバーを構成する場合、招待されたユーザーは、ワークリストとメールの両方で通知を受け取ります。
ヒント: このセクションは、WebCenter PortalワークフローとSOAサーバーが構成される場合のみ表示されます。システム管理者に相談し、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理のWebCenter Portalワークフローのトラブルシューティングに関する項を参照してください。 |
未登録ユーザーの招待: WebCenter Portalユーザーとして登録されていないユーザーに対するメンバーシップの招待に含める短いメッセージを入力します。ポータルの概要と効果的な使用方法を説明するメッセージ・テキストを使用します。メンバーシップの招待は、メール・サービスを使用してメールで送信されます。この招待にはセキュアなURLが含まれており、招待されたユーザーは、これをクリックしてメンバーシップの招待を承認する必要があります。未登録のユーザーは、ポータルにアクセスできるようになる前にWebCenter Portalへの登録を求められます。
「保存」をクリックします。
この項では、モデレータがポータルにメンバーを登録する様々な方法について説明します。
ユーザーまたはグループの検索が必要なタスクの場合、この項の情報を使用して検索文字列を作成します。たとえば、次のタスクでは、ユーザー名またはグループ名を指定する必要があります。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の個人用ページのセキュリティの設定に関する項
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のメール・メッセージの作成と送信に関する項
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のフォルダまたはファイルに対するセキュリティ・オプションの設定に関する項
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の高度なドキュメント検索の実行に関する項
アイデンティティ・ストアでユーザーとグループを見つけるためのWebCenter Portalによる検索メカニズムは、特定のルールに従っています。検索文字列を作成する場合は、次のヒントを覚えておいてください。
検索は、First Name(名)、Last Name(姓)、Mail Address(メール・アドレス)、User ID(ユーザーID)、Common Name(共通名)に対して機能します。たとえば、Oracle Internet Directory (OID)では、検索はgivenname
、sn
、mail
、uid
、cn
に対して機能します。
ユーザー属性を、別のLDAPディレクトリ・サーバー内の対応する名前にマッピングする方法の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイド』のユーザー属性のLDAPディレクトリへのマッピングに関する項を参照してください。
先行または後続の文字の代用として、検索文字列内の任意の場所にワイルドカード(*
)文字を指定します。
検索では大文字と小文字は区別されません。
アイデンティティ・ストアの全ユーザー(またはグループ)を表示するには、検索条件を空白のままにします。
First Name、Last Name、Mail Address、User ID、またはCommon Nameを検索するには、これらの値のいずれかの少なくとも最初の1文字を指定することで、検索条件を指定します。
First NameまたはLast Nameを検索するには、First NameおよびLast Nameでそれぞれ検索を行うための2つの検索条件をスペース区切りで指定します。各値では少なくとも最初の1文字を指定します。
First NameまたはLast Nameを検索するのに、どちらかに複数の名前がある場合は、複数の検索条件をスペース区切りで指定します。複数の名前は、空白文字を含め、1つのフィールドとして処理されます。最初の検索条件が「名」フィールドでの検索を指定し、最後の検索条件が「姓」フィールドでの検索を指定します。間にある検索条件は無視されます。各値では少なくとも最初の1文字を指定します。
たとえば、アイデンティティ・ストア内の次のエントリはWebCenter Portalユーザーを定義しています。
givenname
)=James Robert
sn
)=van Order
mail
)=jim.van.order@example.com
uid
)=jimbo
cn
)=Jim
表30-1は、検索結果にこのユーザーが表示される検索条件の一覧です。検索結果にこのユーザーが表示されない検索条件は、表30-2を参照してください。
表30-1 James Robert van Orderが見つかる検索条件
検索条件 | 検索結果 |
---|---|
|
すべてがFirst Name ( 結果には、First Name、Last Name、Mail Address、User ID、またはCommon Nameが検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。 |
|
両方がLast Name ( 結果には、First Name、Last Name、Mail Address、User ID、またはCommon Nameが検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。 |
|
結果には、First Name、Last Name、Mail Address、User ID、またはCommon Nameが検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。 |
|
結果には、First Name、Last Name、Mail Address、User ID、またはCommon Nameが検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。 |
|
結果には、First Nameが最初の検索条件で始まるか、Last Nameが2つ目の検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。 |
|
結果には、First Nameが最初の検索条件で始まるか、Last Nameが2つ目の検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。 |
|
結果には、First Nameが最初の検索条件で始まるか、Last Nameが最後の検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。間にある検索条件は無視されます。 |
|
結果には、First Nameが最初の検索条件で始まるか、Last Nameが最後の検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。間にある検索条件は無視されます。 |
表30-2は、検索結果にこのユーザーが表示されない検索条件の一覧です。
表30-2 James Robert van Orderが見つからない検索条件
検索条件 | 検索結果 |
---|---|
|
結果には、First Name、Last Name、Mail Address、User ID、またはCommon Nameが検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。 |
|
結果には、First Name、Last Name、Mail Address、User ID、またはCommon Nameが検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。 |
|
結果には、First Nameが最初の検索条件で始まるか、Last Nameが2つ目の検索条件で始まるすべてのユーザーが表示されます。 |
ポータル・モデレータは、ポータルのメンバーとして現在WebCenter Portalに登録されているユーザーを追加できます。SOAサーバーとWebCenter Portalワークフローが構成される場合、追加されたユーザーは、アクティビティ・ストリームとメール・メッセージ(SOAサーバーがメールを送信するように構成される場合)で通知を受け取ります。
ポータルにメンバーを追加するには:
ポータル管理(第7.1項「ポータル管理へのアクセス」を参照)で、左側のナビゲーション・ペインの「セキュリティ」をクリックして、「メンバー」サブタブをクリックします(図30-9)。
(オプション)「メンバー」ページで、「オプション」をクリックして、新しいメンバーに送信された挨拶メッセージを編集します(第30.4項「新しいメンバーへのメッセージの作成」を参照)。「保存」をクリックして、「メンバーシップ・オプション」ダイアログを閉じます。
次のいずれかを選択します。
ユーザーの追加: ポータルのメンバーとして1人以上の個別のユーザーを追加します。
グループの追加: アイデンティティ・ストア内の指定されたユーザー・グループに属している複数のユーザーを追加します。グループに対する後続の変更や更新は、ポータルに自動的に反映されます。
ユーザーまたはグループの正確な名前がわかっている場合は、入力フィールドに名前を入力し、複数の名前はカンマで区切ります(図30-10)。
名前が正確にわからない場合は、アイデンティティ・ストアを検索できます。第30.5.1項「アイデンティティ・ストアでのユーザーまたはグループの検索」を参照してください。
リストから1つ以上のユーザー名を選択します。
「ロールの選択」リストから、選択したメンバーまたはグループのロールを選択します。必要なロールがリストにない場合、要件を満たす新しいロールを作成します(第29.2項「ポータルのカスタム・ロールの定義」を参照)。
「追加」をクリックします。
選択したすべてのユーザーとグループが「メンバー」セクションに表示されます。
注意: グループを追加する場合は、次のことに注意します。
|
ポータル・モデレータは、現在WebCenter Portalに登録されているユーザーを招待し、ポータルのメンバーにすることができます。招待されたユーザーは、メール・メッセージ(SOAサーバーがメールを送信するように構成される場合)とワークリスト(ワークリストが構成される場合)で通知を受け取ります。
ポータルのメンバーにするためにユーザーを招待するには:
ポータル管理(第7.1項「ポータル管理へのアクセス」を参照)で、左側のナビゲーション・ペインの「セキュリティ」をクリックして、「メンバー」サブタブをクリックします(図30-11)。
(オプション)「メンバー」ページで、「オプション」をクリックして、招待されたメンバーに送信された挨拶メッセージを編集し(第30.4項「新しいメンバーへのメッセージの作成」を参照)、「保存」をクリックして「メンバーシップ・オプション」ダイアログを閉じます。
「人の招待」をクリックし、「登録済ユーザーの招待」を選択して、ポータルのメンバーにする個別のユーザーを招待します。
ヒント: 「人の招待」は、WebCenter Portalワークフローが構成され、さらにポータル・モデレータが「メンバーシップ・オプション」ダイアログで「ポータル・ユーザーの招待の有効化」を選択した場合に利用できます(第30.3.1項「ポータルのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照)。 |
ユーザーの正確な名前がわかっている場合は、表示されたボックスに名前を入力し、複数の名前はカンマで区切ります(図30-12)。
名前が正確にわからない場合は、アイデンティティ・ストアを検索できます。検索のヒントは、第30.5.1項「アイデンティティ・ストアでのユーザーまたはグループの検索」を参照してください。
リストから1つ以上のユーザー名を選択します。
招待したメンバーのロールを選択します。必要なロールがリストにない場合、要件を満たすロールを作成します(第29.2項「ポータルのカスタム・ロールの定義」を参照)。
「招待」をクリックします。
招待を取り消す場合は、招待されたメンバーをリストから削除します。
招待されたユーザーは、メール・メッセージ(SOAサーバーがメールを送信するように構成される場合)やワークリスト(ワークリストが構成される場合)を通じて、手順2で作成したメッセージを含むポータルへの参加の招待を受け取ります。招待には保護されたURLが含まれており、招待されたパーティはこのURLをクリックして、ポータルへのアクセス権を得る前にWebCenter Portalに登録する必要があります。
システム管理者が未登録ユーザーの自己登録を許可している場合、ポータル・モデレータは、ポータルに参加するように、有効なメール・アドレスを持つユーザーを招待できます。見込みメンバーは、このポータルに参加するように招待する電子メールを受信します。招待を承認したら、未登録ユーザーは、ポータルにアクセスできるようになる前にWebCenter Portalへの登録を求められます。
ポータルに参加するようにWebCenter Portalコミュニティ外部のユーザーを招待するには:
ポータル管理(第7.1項「ポータル管理へのアクセス」を参照)で、左側のナビゲーション・ペインの「セキュリティ」をクリックして、「メンバー」サブタブをクリックします(図30-13)。
「メンバー」ページで、「オプション」をクリックして、WebCenter Portalユーザーとしてまだ登録されていないユーザーに送信された挨拶メッセージを編集し(第30.4項「新しいメンバーへのメッセージの作成」を参照)、「保存」をクリックして「メンバーシップ・オプション」ダイアログを閉じます。
「人の招待」をクリックして、「未登録ユーザーの招待」を選択します。
注意: 「人の招待」は、WebCenter Portalワークフローが構成され、さらにポータル・モデレータが「メンバーシップ・オプション」ダイアログで「ポータル・ユーザーの招待の有効化」を選択した場合に利用できます(第30.3.1項「ポータルのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照)。「未登録ユーザーの招待」は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理の自己登録の有効化に関する項で説明するように、システム管理者がアプリケーション・レベルで「招待を介した自己登録の許可」と「パブリック・ユーザーに自己登録を許可」を有効にした場合のみ利用できます。 |
「電子メール・アドレス」に、1人以上の見込みメンバーのメール・アドレスをカンマ区切りで入力します。
見込みメンバーの「ロール」を選択します。必要なロールがリストにない場合、要件を満たすロールを作成します(第29.2項「ポータルのカスタム・ロールの定義」を参照)。
「招待」をクリックします。
見込みメンバーは、手順2で作成したメッセージを含む、ポータルへの参加のメールによる招待(SOAサーバーがメールを送信するように構成される場合)を受け取ります。招待には保護されたURLが含まれており、招待されたパーティはこのURLをクリックして、ポータルへのアクセス権を得る前にWebCenter Portalに登録する必要があります。
自己サブスクライブにより、ポータル・モデレータからの招待がなくても、既存のWebCenter Portalユーザーがメンバーシップをリクエストできるようになります。特定の種類のポータル、特に関心に基づいたコミュニティは、ポータルの対象者が通常幅広くなるため、この形式のメンバー登録が特に適しています。
セルフサービス・メンバーが実行できる操作は、「メンバーシップのリクエスト」ページで付与を決定したロールによって異なります。詳細は、第30.3.1項「ポータルのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照してください。
ユーザーの自己サブスクライブ・リクエストに対してポータル・モデレータによる承認が保留中の場合、ユーザーがポータルにアクセスしようとするとホーム・ポータルが開きます。ユーザーがポータルのメンバーである場合は、ユーザーがポータルにアクセスしようとすると、ポータルの最初にアクセス可能なページが開きます。
ポータル・モデレータは、いつでもメンバーのロールを変更できます。ユーザーには、ワークリストによってメンバーシップの変更が通知されます。
ポータル内のメンバーの現在のロールを変更するには:
ポータル管理(第7.1項「ポータル管理へのアクセス」を参照)で、左側のナビゲーション・ペインの「セキュリティ」をクリックして、「メンバー」サブタブをクリックします(図30-14)。
「メンバー」ページで、1人以上のメンバーを選択し([Ctrl]キーを押しながらクリックして複数のメンバーを選択)、「ロールの変更」をクリックします。
「ロールの変更」ダイアログで、別のロールを選択します。
選択するロールが不明な場合は、「ロール」タブをクリックして、現在のロールに許可されているアクションの範囲を確認します(第29.3項「ポータル・ロールの権限の表示および編集」を参照)。既存のロールが要件を満たしていない場合は、新しいロールの作成を検討します(第29.2項「ポータルのカスタム・ロールの定義」を参照)。
「OK」をクリックします。
ポータル・モデレータには、ポータル・メンバーシップのリクエストやポータル内の新しいロールを承認または却下するためのお知らせが、ワークリストに表示されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「ワークリストの参照」の章を参照してください。
リクエストを行ったユーザーは、その決定の通知を受信します。リクエストを却下する場合は、却下の理由を入力できます。
個々のメンバー、モデレータ、またはポータルのすべてのメンバーにメッセージを送信することができます。メール・サーバーがMicrosoft Exchangeであり、アクティブなディレクトリ接続の詳細(LDAP)がメール・サーバー接続の設定で提供されている場合、WebCenter Portalによってすべてのポータルにデフォルトの配信リストが作成されます。メンバーがポータルから脱退またはポータルに参加すると、デフォルトの配信リストが自動的に更新されます。
カスタムのポータルのメール配信リストの設定の詳細は、第48.2項「ポータルのメール配信リストの構成」を参照してください。
ユーザーは、ポータル・ブラウザから、またはポータルを表示している際に、ポータルのメンバーまたはモデレータにメールを送信できます(『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のポータル・メンバーまたはモデレータへのメールの送信に関する項を参照)。
ポータル・モデレータは、「メンバー」ページからポータルのすべてのメンバーまたは個々のメンバーにメールを送信することもできます。
ポータル管理(第7.1項「ポータル管理へのアクセス」を参照)で、左側のナビゲーション・ペインの「セキュリティ」をクリックして、「メンバー」サブタブをクリックします(図30-15)。
「メンバー」で、次の操作を実行します。
ポータルのメンバー全員にメッセージを送信するには、「メンバーにメールを送信」をクリックします。
個々のメンバーにメッセージを送信するには、メンバーのアイコンをクリックして、メンバーのメール・アドレスをクリックします。
メール・サービスの詳細は、第48章「ポータルへのメールの追加」を参照してください。
モデレータは、ポータルのユーザー・メンバーシップをいつでも取り消すことができます。個々のメンバーシップやグループ・メンバーシップを取り消すと、そのユーザーにワークリストによる通知が送信されます。
メンバーシップを取り消すには:
ポータル管理(第7.1項「ポータル管理へのアクセス」を参照)で、左側のナビゲーション・ペインの「セキュリティ」をクリックして、「メンバー」タブをクリックします(図30-16)。
「メンバー」領域で、1人以上のユーザーまたはグループを選択して([Ctrl]キーを押しながらクリックして複数のメンバーを選択)、「削除」をクリックします。
「メンバーの削除」ダイアログで、「削除」をクリックして削除を確定します。