クライアント・プロファイルには、クライアントでユーザーがドキュメントのスキャン、インポート、索引付け、またはこれら全部を行うために選択すると使用される設定が含まれています。クライアント・プロファイルにより、バッチ内にドキュメントを作成し分類する方法、メタデータ・フィールドが使用可能で必須かどうか、およびバッチをリリースした後にバッチに対して行う処理などが制御されます。クライアント・プロファイルは、第3章の説明のとおり、ユーザーが作成および管理するワークスペース要素を使用して作成します。
自動インポートを構成する手順は、第5章を参照してください。多くの場合、クライアントでバルク・スキャンの後に実行される、バー・コード認識による自動索引付けを構成するには、第7章を参照してください。
この章では、次の項目について説明します。
クライアント・プロファイルを構成するには、図4-1に示し、表4-1で説明しているプロファイルのトレイン・ストップでの設定を指定します。
表4-1 トレイン・ストップによるクライアント・プロファイルの構成
トレイン・ストップ | 主要な構成 |
---|---|
一般設定 |
次のような主要なプロファイル設定を選択します。
|
バッチ・フィルタ設定 |
オプションでバッチの表示をフィルタ処理します。このクライアント・プロファイルが選択されたときにバッチ・ペインのリストでユーザーに表示するバッチを指定し、さらにそれらの表示方法を指定します(第4.6項を参照)。 |
イメージ設定 |
Captureでのイメージの保存方法、空白ページの検出方法およびインポートされた非イメージ・ファイルの処理方法を指定します。このタブは、「一般設定」タブで、「プロファイル・タイプ」フィールドが「1 - キャプチャのみ」または「2 - キャプチャと索引」に設定された場合にのみ使用可能になります。たとえば、次のように指定します。 |
ドキュメント索引付け設定 |
ドキュメント区切り、データベース参照、依存選択リストおよびドキュメント・プロファイル・オプションを必要に応じて構成します。このタブは、「一般設定」タブで、「プロファイル・タイプ」フィールドが「2 - キャプチャと索引」または「3 - 索引のみ」に設定された場合にのみ使用可能になります。たとえば、次のように指定します。 |
拡張プロファイル |
クライアントで、選択されたプロファイルに実行するクライアント・スクリプトをオプションで指定します。 |
セキュリティ |
前に割り当てられたキャプチャ・ユーザー・ロールを基にクライアント・ユーザーのクライアント・プロファイルへのアクセス権を付与または削除します(第4.16項を参照)。 |
後処理 |
ユーザーがクライアントでこのクライアント・プロファイルに関連付けられたバッチをリリースした後に、バッチの次のステップを指定します(第4.17項を参照)。 |
サマリー |
クライアント・プロファイルの選択された設定を確認します。 |
クライアント・プロファイルの編集に関する次のガイドラインに従ってください。
ユーザーがクライアント・プロファイルを使用してバッチのキャプチャを開始した後は、プロファイルを大幅に変更しないことをお薦めします。たとえば、プロファイルのメタデータ・フィールドのいくつかを追加または削除し、ユーザーがその変更の前にキャプチャしたバッチをリリースしようとした場合、バッチ内のデータがクライアント・プロファイルの設定に一致しないためエラーが発生します。かわりに、クライアント・プロファイルを索引専用のプロファイルに変更してください。これにより、ユーザーは既存のバッチに索引付けやリリースを行うことができます。ただし、追加のバッチを取得することはできません。
クライアント・プロファイルの編集の際に、プロファイルの変更を参照およびテストするためにクライアントを実行すると便利です。クライアント・プロファイル、そのメタデータ・フィールドまたはドキュメント・プロファイルの編集後、クライアントからサインアウトし、再度サインインして、クライアントにワークスペースの変更が反映されていることを確認します。
クライアント・プロファイルを追加、コピーまたは編集する手順は次のとおりです。
選択したワークスペースで、「キャプチャ」タブをクリックします。
「クライアント・プロファイル」表で、追加ボタンをクリックするか、プロファイルを選択して編集ボタンをクリックします。クライアント・ユーザーには、クライアントに再度サインインするまで、クライアント・プロファイルの変更が表示されないことに注意してください。
クライアント・プロファイルは、選択してコピー・ボタンをクリックし、新しい名前の要求時に入力することで、コピーできます。プロファイルのコピーにより、すばやく複製し変更できます。
設定がトレイン・ストップにまとめられた「クライアント・プロファイル」画面が表示されます。
各トレイン・ストップで適切な設定を選択します。(各ストップは表4-1にまとめられています。)
「送信」をクリックし、プロファイルを保存および選択します。
次の手順を実行して、使用しないクライアント・プロファイルを削除します。削除が、前にそのプロファイルを使用してキャプチャされたバッチに影響することはありません。ユーザーにロックされたバッチはバッチ・フィルタの設定に関係なく表示されるため、ユーザーは他のプロファイルを選択し、削除されたプロファイルで作成されたバッチの表示、編集およびリリースを継続できる場合があります。
ワークスペースで、「キャプチャ」タブをクリックします。
「クライアント・プロファイル」表で、削除するプロファイルを選択します。
クライアント・プロファイルの削除ボタンをクリックして、次に削除を確定します。
クライアント・プロファイルのアクティブ化または非アクティブ化によって、セキュリティ・アクセス権を持つクライアント・ユーザーに対してアクセス可能にしたり、非表示にすることができます。デフォルトでは、クライアント・プロファイルはアクティブです(オンライン)。クライアント・プロファイルをオフラインにすると、トラブルシューティングの目的や、削除前の段階的廃止に役立ちます。
クライアント・プロファイルがオンラインのときは、第4.16.1項に説明されているとおり、クライアント・セキュリティ・アクセス権のあるCaptureユーザーに表示され、使用可能になります。さらに、そのクライアント・プロファイルによってキャプチャされたバッチも、第4.6項で説明されているフィルタリング設定に従って表示されます。
クライアント・プロファイルがオフラインになると、そのクライアントのすべてのキャプチャ・ユーザーに対してクライアント・プロファイルが一時的に非表示になります。さらに、別のプロファイルで同じバッチ接頭辞を使用していない場合は、ユーザーに対してロックされていないクライアント・プロファイルでキャプチャされたバッチも非表示になります。たとえば、プロファイルAとBが同じ接頭辞を使用している場合には、プロファイルAがオフラインになった場合に、プロファイルBを選択すると、両方で同じ接頭辞を使用しているために、プロファイルAでキャプチャされたバッチも引き続き表示されます。
次の手順を実行して、クライアント・プロファイルをオンラインまたはオフラインに変更します。
「キャプチャ」タブの「クライアント・プロファイル」表で、プロファイルを選択します。「ステータス」列で、プロファイルごとに「オンライン」または「オフライン」と表示されていることを確認してください。
「オンライン/オフラインの切替え」ボタンをクリックしてプロファイルをアクティブ化するか、非アクティブ化します。
クライアント・プロファイルは、「一般設定」トレイン・ストップの「オンライン」フィールドを選択または非選択にすることでも、アクティブ化または非アクティブ化できます。
選択したクライアント・プロファイルのタイプによって、ユーザーがプロファイルを使用する方法や、ドキュメントをキャプチャするかどうか、およびメタデータ値を入力するかどうかが決定されます。また、ユーザーがプロファイルを使用して作成したバッチ内でのドキュメントの作成方法にも影響します。
クライアント・プロファイルを追加または編集するときには(第4.2項を参照)、「一般設定」トレイン・ストップを選択します。
「プロファイル・タイプ」フィールドで、次のいずれかのプロファイル・タイプを選択します。
「送信」をクリックし、クライアント・プロファイルを保存します。
ユーザーが、ドキュメントのスキャンやインポートを行う必要があるが、索引付けの必要がない場合、「1 - キャプチャのみ」プロファイル・タイプを選択します。たとえば、このタイプは後から後処理の手順で認識プロセッサによって索引付けされるバッチによく使用されます。ユーザーがキャプチャのみのプロファイルを選択した場合、クライアント・ウィンドウにメタデータ・ペインは表示されません。
ユーザーがキャプチャのみのプロファイルでバッチをスキャンする場合、クライアントはスキャナに置かれたすべての原稿をスキャンし、1つのドキュメントを作成します。クライアント・ユーザーは1つのドキュメントを「新規ドキュメントの作成」オプションを使用して複数のドキュメントに分割できます。また、認識プロセッサなどのバッチ・プロセッサではドキュメントの分割を実行できます。
ユーザーがキャプチャのみのプロファイルでバッチをインポートする場合、選択するインポート・オプションによって、1つのドキュメントと複数のドキュメントのいずれを作成するかが決定されます。クライアント・ユーザーが「新規ドキュメントの作成」オプションを使用してドキュメントを分割できかどうかに関係なく、バッチ・プロセッサではドキュメントの分割を実行できます。
注意: キャプチャのみのプロファイルを使用する場合、索引付けとドキュメント作成オプションは適用されません。「ドキュメント索引付け設定」トレイン・ストップの設定は使用できません。 |
ユーザーがドキュメントのキャプチャと索引付けを行う必要がある場合は、「2 - キャプチャと索引」プロファイルを選択します。ユーザーがキャプチャと索引のプロファイルを選択した場合、クライアント・ウィンドウにメタデータ・ペインが表示されます。
ユーザーがキャプチャと索引のプロファイルを使用してバッチをスキャンする場合、「ドキュメント索引付け設定」トレイン・ストップで「ドキュメント作成オプション」を選択することで、第4.10項の説明のとおりドキュメントの作成方法を決定します。たとえば、ドキュメント作成オプションの「1ページ(片面)」の場合、ページをキャプチャするたびに新しいドキュメントが作成されます。ユーザーは、「新規ドキュメントの作成」オプションを使用してドキュメントを分割できます。また、空白のページやセパレータ・シートでは自動的にドキュメントを分割して定義できます。
ユーザーがキャプチャおよび索引のプロファイルでバッチをインポートする場合、選択するインポート・オプションによって、1つのドキュメントと複数のドキュメントのいずれを作成するかが決定されます。ユーザーは「新規ドキュメントの作成」オプションを使用して、ドキュメントを分割できます。
ユーザーが前にキャプチャしたドキュメントの索引付けを行う必要がある場合は、「3 - 索引のみ」プロファイルを選択します。たとえば、インポート・プロセッサがドキュメントをバルクでインポートし、クライアントで本場インデクサが索引付けする場合があります。ユーザーが索引のみのプロファイルを選択すると、クライアント・ウィンドウにメタデータ・ペインが表示されますが、バッチ・ペインのキャプチャ・オプションは非表示になるため、バッチにページを追加するためにスキャンやインポートを行うことはできません。
索引のみのプロファイルは次の場合に作成します。
異なるグループのユーザーがバッチのスキャンと索引付けを行う。
索引付けするユーザーが索引を実行または検証する
バッチには修正が必要であるが、インデクサからスキャナにアクセスできない。
Captureには、ユーザーがクライアントのバッチ・ペイン・リストで表示およびアクセス可能なバッチを定義する一連のオプションがあります。たとえば、ユーザーがワークスペースの任意のバッチを表示できるようにプロファイルを構成したり、バッチ・リストを自分のワークステーションでキャプチャした特定の接頭辞のエラーを含んだバッチに制限するように構成できます。
次のガイドラインでは、バッチ・ペインでのユーザーに対するバッチの表示について説明します。
ユーザーに対してロックされたバッチは常にリスト表示されますが、ユーザーがクライアントの「プリファレンス」で、表示する最大数の制限を設定した場合、一部が表示されない場合があります。
ロック解除済または他のユーザーにロック済のバッチが表示されるかどうかは、この章で説明する、クライアント・プロファイルで設定されたバッチ・フィルタ設定によって異なります。たとえば、バッチ・リストを、特定の接頭辞付きのバッチ、特定の状態(エラーまたは処理中など)のバッチ、あるいは選択したステータスまたは優先度のバッチに制限できます。
検索オプションを使用して、クライアントのバッチ・リストを詳細にフィルタ処理できます。たとえば、高優先度のバッチまたは古いバッチのみなど、制限されたバッチ・セットを表示するようにバッチ・リストをフィルタ処理する場合、またはエラーが発生した1つ以上のドキュメントを含むバッチを検索する場合があります。
次の手順を実行して、ユーザーのクライアント・ウィンドウに表示するバッチを指定します。
クライアント・プロファイルを追加または編集するときには(第4.2項を参照)、「バッチ・フィルタ設定」トレイン・ストップを選択します。
トレイン・ストップの設定で、表示するバッチのリストを制限するフィルタ設定を指定します。次のガイドラインと、表4-2に示されているフィルタの説明に従ってください。
フィルタ間に適用されたAND条件。この場合、ユーザーには選択されたすべてのフィルタ(AND条件)に一致するバッチしか表示されません。バッチ・ステータスとバッチ優先度を指定した場合、そのバッチ・ステータスおよび優先度のバッチのみが表示されます。
フィルタ内に適用されるOR条件。この場合、ユーザーには選択されたいずれかのフィルタ(OR条件)に一致するバッチが表示されます。「優先度」フィールドで1、2および3を選択した場合、1、2または3の優先度が割り当てられたバッチが表示されます。
「送信」をクリックし、クライアント・プロファイルを保存します。
表4-2 バッチのフィルタ処理
フィルタ | 使用例 |
---|---|
追加のバッチ接頭辞 |
ユーザーには、常に選択したプロファイルの接頭辞で作成されたバッチが、他のフィルタに従って表示されます。
|
処理の状態 |
選択された1つ以上の処理状態のバッチに表示を制限します。処理の状態はCaptureによって設定されます。
|
バッチ・ステータス |
「分類」タブで作成された1つ以上のステータスに表示を制限します。たとえば、再スキャンまたは確認が必要のバッチ・ステータスを選択して、資格のあるユーザーが注意を払う必要があるバッチを表示します。 |
優先度 |
1つ以上の優先度に表示を制限します。たとえば、優先度10を選択して、ユーザーへの緊急処置が必要なバッチを表示します。 |
バッチ表示 |
ユーザーおよび位置によって表示を制限します。
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経過日数 |
有資格ユーザーによる解析用に、「開始」および「終了」フィールドに数値を入力して、指定された特定の過去の日数から日数までのバッチを表示します。たとえば、7日から45日前のバッチを表示できます。 |
プライマリ・ソート、セカンダリ・ソート |
バッチのソート方法を指定し、昇順または降順を選択します。次の基準でプライマリおよびセカンダリ・ソートを指定できます。
たとえば、最高の優先度のバッチを一番上に表示し、同じ優先度のバッチでは古い日付を先に表示するようにソートします。 |
ユーザーがクライアントでドキュメントをキャプチャするとき、適用されるイメージの設定は次の2つから取得されます。
この項で説明するクライアント・プロファイルの設定。これらの設定は、クライアント・プロファイルでキャプチャされたすべてのバッチに適用され、特定の状況ではユーザーによるオーバーライドが可能です。
ユーザーが選択したスキャナ専用のスキャナの設定。ユーザーは、バッチ・ペインで「キャプチャ設定」ボタンをクリックした後に、これらの設定を選択します。これらの設定を選択すると、クライアント・プロファイルとともに保存されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Captureの使用』のスキャナ設定の選択方法に関する項を参照してください。
クライアント・プロファイルでイメージおよび非イメージキャプチャと記憶域を構成する手順は次のとおりです。
クライアント・プロファイルを追加または編集するときには(第4.2項を参照)、「イメージ設定」トレイン・ストップを選択します。
イメージ設定を構成します。
「デフォルトの色」フィールドで、デフォルトの色(モノクロ、グレースケールまたは色)を指定し、イメージのサイズを考慮してイメージ品質を調整します。
「<未指定>」に設定されたフィールドを変更しない場合、スキャナが選択した色(クライアント・ユーザーまたはスキャナのデフォルト設定によって選択)が使用されます。
「デフォルトのオーバーライド禁止」フィールドを選択して、ユーザーがクライアントのスキャナ設定で色の設定を変更するのを防止します。スキャナによってはこの設定がないものもあります。
「デフォルトDPI」フィールドで、デフォルトのDPI (100、150、200、240、300、400または600)を指定し、イメージのサイズを考慮してイメージ品質を調整します。
「<未指定>」に設定されたフィールドを変更しない場合、スキャナが選択したDPI (クライアント・ユーザーまたはスキャナのデフォルト設定によって選択)が使用されます。
「デフォルトのオーバーライド禁止」フィールドを選択して、ユーザーがクライアントのスキャナ設定でイメージの解像度を変更するのを防止します。スキャナによってはこの設定がないものもあります。
「空白ページのバイトしきい値」フィールドで、第4.8項の説明に従って、任意に空白ページの検出を構成します。
デフォルトのイメージの明度とコントラストを指定するには、「デフォルトの明度とコントラストを適用する」フィールドを選択し、スライダを動かして、値を上下に調整します。クライアント・ユーザーは、スキャナ専用の設定ウィンドウで可能な場合には、この設定をオーバーライドできる場合があります。
第4.9項の説明に従って、非イメージ設定を構成します。
「送信」をクリックし、クライアント・プロファイルを保存します。
ユーザーがイメージ・ドキュメントをキャプチャするとき、空白のページが含まれている場合があります。Captureが自動で空白ページをバッチから削除するように構成するには、Captureが空白ページを検出する方法を指定します。これには、しきい値のファイル・サイズを指定します。サイズがこのしきい値以下のイメージは空白ページと見なされ、その結果削除されます。
ユーザーは、クライアントでこのしきい値設定をオーバーライドすることができ、これには「プリファレンス」をクリックして「ページの削除前にスキャンされる最小バイト数」フィールドに値を入力します。
セパレータ・シートと空白ページ検出の構成の違いは、第4.11項を参照してください。
クライアント・プロファイルを追加または編集するときには(第4.2項を参照)、「イメージ設定」トレイン・ストップを選択します。
「空白ページのバイトしきい値」フィールドで、ファイル・サイズ値を入力します。
白黒の場合(200 x 200 DPIイメージ)、推奨値は1500です。通常、この設定の場合、キャプチャでは空白のセパレータ・ページとテキストが少量のページを区別できます。
「送信」をクリックし、クライアント・プロファイルを保存します。
ユーザーが紙のドキュメントをスキャンするか、イメージ・ファイルをインポートすると、Captureによってイメージ・ドキュメントが作成されます。ただし、Microsoft WordやPDFドキュメントなどの非イメージ・ファイルをインポートする場合、クライアント・プロファイルの非イメージ・ファイル設定によってそれらの処理が決定されます。
クライアント・プロファイルで非イメージ・ファイルを構成する手順は次のとおりです。
クライアント・プロファイルを追加または編集するときには(第4.2項を参照)、「イメージ設定」トレイン・ストップを選択します。
「イメージ・ファイル以外のインポート・アクション」フィールドで、ユーザーが非イメージ・ファイルをインポートするように選択した場合に発生する処理を選択します。
インポートしない: 選択すると、非イメージ・ファイルはインポートできず、バッチは作成されないというメッセージがユーザーに表示されます。
ネイティブ形式でインポート: 選択すると、非イメージ・ファイルが元の形式のままキャプチャ、保存およびコミットされます。ユーザーは非イメージ・ドキュメントに索引付けできますが、個別のページを編集することはできません。
イメージ形式に変換: 選択すると、非イメージ・ファイルが、このトレイン・ストップで選択された非イメージ変換設定を使用してイメージに変換されます。
必要に応じてクライアント・ユーザーに表示する最大ページ数をイメージ・ファイル以外のプレビュー・ページ制限のフィールドで指定します。
この設定は、クライアントのパフォーマンスを最大化するのに便利です。これはネイティブ・フォーマットで格納されたドキュメントにのみ適用されます。デフォルトは25ページです。プレビューするページの最大数の指定をスキップするには0を指定します。
必要に応じて「イメージ以外の変換」フィールド設定に入力します。
これらの設定は、手順2で「イメージ形式に変換」を選択した場合に利用でき、ファイル変換時にイメージに使用される色、JPEGイメージ品質、およびDPI解像度を指定できます。
「送信」をクリックし、クライアント・プロファイルを保存します。
クライアント・プロファイルの構成時、プロファイルによってバッチ内にドキュメントを作成する方法を指定する必要があります。たとえば、プロファイルが、片面または両面など、ページ数固定のドキュメントのキャプチャに使用されるかどうかを指定します。セパレータ・シートをドキュメントの終わりと次の開始を示すために使うかどうかを指定します。または、プロファイルによって、バッチの内容を基にドキュメントの作成方法を指定することを求めるメッセージを表示するかどうかを指定します。
クライアント・プロファイルのドキュメント作成オプションを設定する手順は次のとおりです。
クライアント・プロファイルを追加または編集するときには(第4.2項を参照)、「ドキュメント索引付け設定」トレイン・ストップを選択します。
ドキュメント作成オプションは、キャプチャのみのプロファイルには適用されないことに注意してください。第4.5.1項を参照してください。
「ドキュメント作成オプション」フィールドで、オプションを選択します。次の選択が可能です。
「送信」をクリックし、クライアント・プロファイルを保存します。
このオプションによって、1ページ・ドキュメントが作成されます。通常は片面ドキュメントに使用されます。ユーザーがバッチをスキャンすると、スキャンされた各イメージが専用のドキュメント内でページとして挿入されます。
注意: スキャナの片面/両面設定は、ページの片面または両面のいずれをスキャンするか決定します。プロファイルが1ページ(片面)に設定されている場合、スキャナが片面/両面のいずれに設定されているかに関係なく、クライアントで1ページのドキュメントが作成されます。 |
このオプションによって、2ページ・ドキュメントが作成されます。両面の書類など、通常は両面ドキュメントに使用されます。ユーザーがバッチをスキャンすると、ドキュメントごとに2つのスキャンされたイメージが挿入されます。
注意: スキャナの片面/両面設定は、ページの片面または両面のいずれをスキャンするか決定します。プロファイルが2ページ(両面)に設定されている場合、スキャナが片面/両面のいずれに設定されているかに関係なく、クライアントで2ページのドキュメントが作成されます。 |
このオプションによって、ページ数が可変のドキュメントが作成されます。
ユーザーがドキュメント間にセパレータ・シートを挿入し、プロファイルがセパレータ・シートを使用するように構成されている場合、クライアントはセパレータ・シートを検出するまですべてのページをスキャンし、その場合、新しいドキュメント開始してその次のセパレータ・シートまですべてのページをスキャンし、以降もこの動作が繰り返されます。クライアントは、セパレータ・シートのページを破棄し、すべてのドキュメントを1つのバッチ内に配置します。Captureがセパレータ・シートを検出する方法は、第4.11項の説明のとおり、「セパレータ・シートのバイトしきい値」フィールドで構成します。
ユーザーがドキュメント間にセパレータ・シートを挿入しない場合、スキャナでスキャンさたすべてのページがバッチの1つのドキュメントにまとめられます。スキャン後は、「新規ドキュメントの作成」オプションを使用して、ドキュメントを定義することもできます。
ドキュメントの分割を決定するためにセパレータ・ページを使用するように、クライアント・プロファイルを構成できます。キャプチャでは、ファイル・サイズが指定したしきい値以下のイメージを検出した場合、新規のドキュメントが作成され、セパレータ・シートが削除されます。
セパレータ・シートを検出するようにクライアント・プロファイルを設定する手順は次のとおりです。
クライアント・プロファイルを追加または編集するときには(第4.2項を参照)、「ドキュメント索引付け設定」トレイン・ストップを選択します。
キャプチャでセパレータ・シートを検出するには、 「プロファイル・タイプ」フィールドが「2 - キャプチャと索引」に設定され、「ドキュメント作成オプション」フィールドが可変ページ数またはユーザーに確認のいずれかに設定されている必要があります。これらのフィールドで他の設定が選択されている場合、「セパレータ・シートのバイトしきい値」フィールドの設定は有効になりません。
さらに、「ドキュメント作成オプション」フィールドでユーザーに確認が選択されている場合、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Captureの使用』のセパレータ・ページを使用したスキャン方法に関する項の説明に従って、クライアント・ユーザーは、このセパレータ・シート・フィールドで指定されたセパレータ・シートのしきい値をオーバーライドできます。
このトレイン・ストップの設定で、「セパレータ・シートのバイトしきい値」フィールドに値を指定します。
白黒の場合(200 x 200 DPIイメージ)、推奨値は1500です。通常、この設定の場合、Captureは空白のセパレータ・ページとテキストが少量のページを区別できます。
「空白ページのバイトしきい値」フィールドも、空白のページを検出するしきい値を設定します。ただし、この場合は検出された空白のページが削除され、それらがセパレータ・シートとして処理されません。両方のフィールドに0以外の値が含まれている場合は、「セパレータ・シートのバイトしきい値」フィールドのみが使用されます。「空白ページのバイトしきい値」フィールドは無視されます。空白ページの削除の詳細は、第4.8項を参照してください。
「送信」をクリックし、クライアント・プロファイルを保存します。
次の手順を実行して、クライアント・プロファイルにデータベース参照を適用します。1つのクライアント・プロファイルには1つの参照しか適用できません。
「メタデータ」タブで、データベース参照プロファイルを作成します。
データベース参照は、接続先の外部データベースと、ユーザーがデータベース参照をアクティブにした場合に検索し、戻すフィールドを特定します。第3.8.1項を参照してください。
「キャプチャ」タブで、クライアント・プロファイルを追加または編集します(第4.2項)。
「ドキュメント索引付け設定」トレイン・ストップの「データベース参照プロファイル」フィールドで、手順1で作成したデータベース参照を選択します。
「返されるレコードの制限」フィールドで、結果リストに表示されるレコードの最大数を定義します。
ユーザーがデータベース参照をアクティブ化した場合に、可能な一致値が含まれる結果リストを常に表示するには、「常にレコードを表示」フィールドを選択します。
選択を解除すると(デフォルト)、一致するデータベース・レコードが複数検出された場合にのみ結果リストが表示されます。
「送信」をクリックし、クライアント・プロファイルを保存します。
クライアントで、ユーザーとしてメタデータ・フィールドのデータベース参照をテストします。
依存選択リストでは1つの親フィールドに2つ以上の子選択リストがリンクされ、ユーザーが親フィールドで選択すると、いずれかの子選択リストが表示されます。
次の手順を実行して、クライアント・プロファイルに依存選択リストを適用します。クライアント・プロファイルにはメタデータ・フィールド定義によって複数の選択リストを適用できますが、選択リストの依存は1つだけです。
ドキュメント・プロファイルによって、特定タイプのドキュメントの索引付けに使用する一連のメタデータ・フィールドが指定されます。クライアント・プロファイルの構成時、そのプロファイルによって索引付けする、またはキャプチャと索引付けの両方を行うドキュメントのすべてのタイプに対してドキュメント・プロファイルを選択します。第3.10.1項を参照してください。
クライアント・プロファイルを追加または編集するときには(第4.2項を参照)、「ドキュメント索引付け設定」トレイン・ストップを選択します。
このトレイン・ストップにアクセスするには、「一般設定」トレイン・ストップの「プロファイル・タイプ」フィールドで索引付けオプション2または3を選択する必要があります。
トレイン・ストップの設定で、「ドキュメント・プロファイル」フィールドに入力します。
リスト表示されたドキュメント・プロファイルを1つ以上選択します。
定義済のすべてのドキュメント・プロファイルをユーザーが選択できるようにするには、「すべて」を選択します。
ワークスペースに定義されたすべてのメタデータ・フィールドを1つのプロファイルで使用可能にするには、「デフォルト」を選択します。このオプションはトラブルシューティングの目的に役立ちます。
「送信」をクリックし、クライアント・プロファイルを保存します。
拡張プロファイルには、クライアント・プロファイルに対して構成されたJavaScript拡張についての情報が含まれています。拡張によって、クライアント・プロファイルの動作をカスタマイズできます。
クライアント・プロファイルで1つ以上のスクリプトを使用する手順は次のとおりです。
開発者から、クライアント・スクリプト・ファイルを取得します。
クライアント・スクリプトの記述の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Captureのためのスクリプトの開発』を参照してください。
ワークスペースの「詳細」タブで、スクリプトを追加し、そのタイプにCaptureクライアントを指定してスクリプト・ファイルを指定し、「送信」をクリックします。詳細は、3.11項を参照してください。
「キャプチャ」タブで、クライアント・プロファイルを追加または編集します(第4.2項)。
「拡張プロファイル」トレイン・ストップで、スクリプトを追加します。
「拡張プロファイル」表で、追加ボタンをクリックします。
「説明」フィールドで、クライアント・スクリプトの説明を入力します。
「拡張プロファイル設定」ウィンドウで、拡張タイプにCapture Javaスクリプト拡張を選択します。
「スクリプト」フィールドで、「詳細」タブでインポートしたクライアント・スクリプトを選択し、「OK」をクリックします。
「拡張プロファイル」表で、必要に応じてスクリプトを追加し、それらを実行する順序に並べ替えます。
「送信」をクリックし、クライアント・プロファイルを保存します。追加したクライアント・スクリプトの結果をテストします。
第1.7.2項の説明のとおり、Captureでは次の階層のクライアント・セキュリティを提供します。
クライアント自体にサインインするには、システム管理者からユーザーに適切なユーザー・ロール(CaptureUser)が割り当てられる必要があります。Captureユーザーのクライアント・アクセスの詳細は、Captureのシステム管理者に問い合わせてください。
ワークスペース・マネージャは、Captureワークスペース・マネージャとユーザーのロールを付与でき、それらによってワークスペースへの構成のアクセスとクライアントへの構成をテストするためのアクセスが可能です。
特定のクライアント・プロファイルへの参照およびアクセスを行うには、この項で説明するように、ワークスペース・マネージャが、そのプロファイルへのセキュリティ・アクセス権をユーザーに割り当てる必要があります。
この項の内容は次のとおりです。
Captureユーザーにクライアント・プロファイルへのセキュリティ・アクセス権を付与する手順は次のとおりです。
クライアント・プロファイルを追加または編集するときには(第4.2項を参照)、「セキュリティ」トレイン・ストップを選択します。
「クライアント・プロファイル・ユーザー」表には、クライアント・プロファイルへのアクセス権を持つユーザーがリスト表示されます。
「追加」ボタンをクリックします。
「セキュリティ・メンバーの追加」ウィンドウで、1つ以上のユーザーまたはグループを検索および追加します。このテキスト・フィールドでは、特定のメンバー名を検索します。「*」文字をグループ名またはユーザー名のワイルドカードとして使用できます。「追加」をクリックして、選択したセキュリティ・メンバーを追加します。
「送信」をクリックし、クライアント・プロファイルを保存します。
今、追加したユーザーでクライアントにログインします。オンラインの場合は、ここでクライアント・プロファイルが「クライアント・プロファイル」フィールドに表示されます。
ユーザーまたはグループからクライアント・プロファイルへのアクセス権を削除すると、新しいバッチをキャプチャする場合に、そのプロファイルはクライアントの「クライアント・プロファイル」フィールドに表示されなくなります。ただし、ユーザーはそのプロファイルを使用してキャプチャしたバッチに、他のクライアント・プロファイルを選択してアクセスできます。
Captureユーザーからクライアント・プロファイルへのセキュリティ・アクセス権を削除する手順は次のとおりです。
クライアント・プロファイルを追加または編集するときには(第4.2項を参照)、「セキュリティ」トレイン・ストップを選択します。
「クライアント・プロファイル・ユーザー」表には、クライアント・プロファイルへのアクセス権を持つユーザーがリスト表示されます。
表でユーザーまたはグループを選択して、削除ボタンをクリックします。削除を確定します。
ユーザーがバッチのドキュメントへの操作(それらのキャプチャ、索引付け、参照または編集)を完了したら、バッチをリリースし、そのユーザーの使用についてのロックを解除します。バッチの次のステップは後処理の構成によって異なり、いくつかの処理の1つを実行できます。
なし: 後処理は実行されません。バッチはリストに残る場合もありますが、ロックは解除されます(アイコンにはロックが表示されません)。したがって、別のユーザーがバッチをロックして、バッチを使用したり、別の変更を追加できるようになります。たとえば、組織でクライアントでの検索と索引付けのロールを分けている場合は、この構成を選択できます。スキャンするユーザーがバッチをロック解除の状態にリリースし、索引付けするユーザーがそれらを選択して作業を開始できます。
コミット・プロセッサ: バッチには、ワークスペースに定義されたアクティブなコミット・プロファイルに基づいてコミット処理が実行されます。これは、ユーザーが次の時点でバッチのリストを更新するまで維持されます。
バッチが、コミット中で処理中のアイコンが表示されているとき。
コミット中にエラーが発生し、バッチにエラー・アイコンが表示されているとき。
正常にコミットされた場合、バッチ・ペインのリストからそのバッチが削除されます。
ドキュメント変換プロセッサまたは認識プロセッサ: バッチは指定されたドキュメント変換ジョブ(第6.7項)または認識ジョブ(第7.2.5項)など、さらなる処理のためのキューに置かれます。
クライアント・プロファイルの後処理を構成する手順は次のとおりです。
クライアント・プロファイルを追加または編集するときには(第4.2項を参照)、「後処理」トレイン・ストップを選択します。
「バッチ・プロセッサ」フィールドで、ユーザーがバッチをリリースした後の次の手順を選択します。
前の手順で認識プロセッサまたはドキュメント変換プロセッサを選択した場合は、「バッチ・プロセッサ・ジョブ」フィールドで、実行する認識ジョブまたはドキュメント変換ジョブを選択します。
「送信」をクリックし、クライアント・プロファイルを保存します。