Captureのインポート・プロセッサによって、電子メール、ネットワーク・フォルダまたはリスト・ファイルからCaptureワークスペースにドキュメント(イメージおよび非イメージ)を自動的に一括インポートできます。この章では、インポート・ジョブとその処理を構成および管理する方法について説明します。
この章では、次の項目について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
インポート・プロセッサのCapture内のイメージや他の電子ドキュメントの自動化インポートは次のような用途に適用できます。
多機能デバイス
サード・パーティ・ソフトウェアを使用してスキャンされたイメージ
電子メールの添付ファイルとして送信されるドキュメント
サービス・ビューロによってスキャンされたリスト・ファイルで参照されるイメージ
インポートされるファイルに応じて、次のインポート・ソースのインポート・プロセッサ・ジョブを作成します。
電子メール・ソース: インポート・プロセッサは着信電子メール・メッセージに添付されているファイルをCaptureにインポートします。電子メールの本文や電子メール・メッセージ全体をインポートすることもできます。
フォルダ・ソース: インポート・プロセッサはインポート・フォルダを監視し、指定したファイル・マスクを使用して検出されたすべてのファイルをインポートします。
リスト・ファイル・ソース: インポート・プロセッサはインポート・フォルダを監視し、インポートする各ファイルを識別するレコードを含むリスト(テキスト)ファイルを読み取り、オプションで、ファイルに割り当てられるメタデータ値またはデータベースに対して照合される値も読み取ります。
キューに投入されたバッチを処理する他のバッチ・プロセッサとは異なり、インポート・プロセッサは指定された間隔でポーリングを行い(30秒ごとから1日1回までの範囲)、指定されたソースのインポートするファイルを検索して、見つかった場合は処理を開始します。
「インポート・ソース設定」トレイン・ストップで選択したソース(電子メール、フォルダまたはリスト・ファイル)に固有の設定を構成します。次に例を示します。
フォルダ・インポート・ジョブの場合、図5-1に示すように、インポートするフォルダおよびファイル・タイプを指定します。
リスト・ファイル・ジョブの場合、読み取るフォルダとリスト・ファイルを指定します。
電子メール・ソースの場合、監視する電子メール・アカウントとインポートする電子メール・メッセージおよび/または添付ファイルを指定します。
インポート・プロセッサは、サーバーおよびクラスタ内の複数のサーバー上の複数のスレッド間のすべてのインポート・ソースの処理をサポートしています。
JavaScriptsを統合することによって、インポート・プロセッサ動作をカスタマイズできます。第5.11項を参照してください。
インポート・プロセッサ・ジョブの編集に関する次のガイドラインに従ってください。
オンラインの場合に、インポート・プロセッサ・ジョブのワークスペース要素に大きな変更を行わないことをお薦めします。たとえば、バッチのデータがジョブ設定に一致しなくなったため、ジョブで使用されるメタデータ・フィールドを変更または削除するとエラーが発生します。
プロセッサ・ジョブ設定の編集時に、インポートされたバッチを表示する場合は、クライアントを実行することも役立ちます。プロセッサ・ジョブに変更を行った後で、クライアントをリフレッシュし、クライアント・ブラウザで反映された変更を確認する必要はないことに注意してください。ただし、新たにインポートされたバッチを確認するには、バッチ・リストをリフレッシュする必要があります。
インポート・プロセッサ・ジョブを追加、コピーまたは編集する手順は次のとおりです。
選択したワークスペースで、「キャプチャ」タブをクリックします。
インポート・プロセッサ・ジョブ表で、「追加」ボタンをクリックするか、ジョブを選択して、「編集」ボタンをクリックします。
ジョブを選択し、「コピー」ボタンをクリックして、プロンプトが表示されたら新しい名前を入力し、インポート・プロセッサ・ジョブをコピーすることもできます。ジョブのコピーにより、すばやく複製し変更できます。
「一般設定」トレイン・ストップの設定を選択します。
「インポート・ジョブ名」フィールドに名前を、「バッチ接頭辞」フィールドに接頭辞を入力します。インポートされたバッチはこの接頭辞を使用して名前が付けられ、その名前の後に、新たなバッチごとに増分される数字が続きます。
「インポート・ソース」フィールドで、インポートされたファイルのソースを指定します(電子メール・ソース、フォルダ・ソースまたはリスト・ファイル・ソース)。
選択したソースにより、「インポート・ソース設定」トレイン・ストップに表示される設定が決定されます。
「インポート頻度」フィールドで、インポート・プロセッサ・ジョブがインポートするファイルを確認する時間間隔を指定します。選択できるのは、30秒ごと、1、5、15、または30分ごと、1時間ごと、毎日です。毎日を指定する場合は、表示される時間と分のフィールドに時刻を指定します。
デフォルトのバッチ・ステータスや作成時にバッチに割り当てる優先度など、トレイン・ストップの他の設定を入力します。
「イメージ設定」トレイン・ストップで、インポート・ファイルの格納と有効化方法に関する設定を入力します。
「イメージのダウンサンプル」フィールドで、イメージ形式を保持し(「なし」)、色をグレースケールに変換するか(「色を8ビット・グレースケールにダウンサンプル」)または黒と白に変換して(「色またはグレースケールを白黒にダウンサンプル」)、イメージの変換方法を指定します。
「JPEGイメージの品質」フィールドで、0から99の間で値を指定します(99は最高品質で50はデフォルト設定)。
「イメージ検証に失敗した場合」フィールドで、イメージ・ページが検証に失敗した場合のアクションを指定します: 「バッチの削除」または「ファイルのスキップ」。
「ドキュメント・プロファイル」トレイン・ストップで、インポートされたドキュメントへのメタデータの割当てに関する設定を入力します。第5.8項を参照してください。
「インポート・ソース設定」トレイン・ストップで、ソース固有の設定を完了します。
「データベース参照」トレイン・ストップで、オプションでインポート時にデータベースからメタデータ値を割り当てるようにデータベース参照を構成します。第5.9項を参照してください。
「後処理」トレイン・ストップで、システム・エラーが発生したかどうかによって、インポート処理完了後の処理を指定します。
第5.10項を参照してください。
「インポート・ジョブのサマリー」トレイン・ストップの設定を確認して、「送信」をクリックします。
作成したインポート・プロセッサ・ジョブをテストします。
頻度を分に設定し、フォルダ、リスト・ファイルまたは電子メール・アカウントを監視して、処理アクティビティを表示します。
インポート・ジョブを削除すると、インポート・プロセッサは、ジョブの指定された頻度でインポートするファイルの監視を行わなくなります。
インポート・ジョブを削除する手順は次のとおりです。
選択したワークスペースで、「キャプチャ」タブを選択します。
インポート・プロセッサ・ジョブ表で、削除するジョブを選択して、「削除」ボタンをクリックします。
(ジョブを削除しないで非アクティブにする場合、ジョブを選択して、「オンライン/オフラインの切替え」ボタンをクリックします。)
プロンプトが表示されたら、「はい」をクリックして、削除を確定します。
オンラインの場合、「一般設定」トレイン・ストップの「インポート頻度」で指定した間隔でインポート・ジョブが実行されます。ジョブは一時的に実行を停止(オフライン)したり、非アクティブのジョブを再度実行することができます。
インポート・プロセッサ・ジョブをオンラインまたはオフラインに変更するには、次の手順に従います。
「キャプチャ」タブでインポート・プロセッサ・ジョブ表のジョブを選択します。「ステータス」列で、ジョブごとに「オンライン」または「オフライン」と表示されていることを確認してください。
「オンライン/オフラインの切替え」ボタンをクリックしてプジョブをアクティブ化するか、非アクティブ化します。
「一般設定」トレイン・ストップの「オンライン」フィールドを選択するか、または選択解除して、インポート・プロセッサ・ジョブを非アクティブ化またはアクティブ化することもできます。
電子メール・インポート・ジョブでは、インポート・プロセッサは着信電子メール・メッセージに添付されているファイルを、件名および本文などの電子メール・メッセージ要素とともにCaptureにインポートします。インポートされた各電子メール・メッセージはバッチとなり、バッチ内の別のドキュメントとして作成された添付ファイル、メッセージ本文や電子メール・メッセージ全体などの電子メール要素を持ちます。メッセージ本文テキストは、イメージ以外のファイルになることに注意してください。
電子メール・インポート・プロセッサ・ジョブ設定を構成する手順は次のとおりです。
第5.2項の手順に従って、「一般設定」トレイン・ストップの「インポート・ソース」フィールドで、電子メール・ソースを選択して、インポート・プロセッサ・ジョブを追加、編集またはコピーします。
「インポート・ソース設定」トレイン・ストップを選択して、各タブの電子メール・インポート構成を行います。
「電子メール・アカウント」タブで、インポート・プロセッサ・ジョブがそのDNS名、IPアドレス、ポートおよびセキュリティを定義することによって接続する電子メール・サーバーを構成します。SSL (Secure Sockets Layer)またはTLS (Transport Layer Security)を使用する場合は、電子メール・サーバーの証明書は、アプリケーション・サーバー(WebLogic)キーストアに存在する必要があります。
ジョブがメッセージを確認する特定の電子メール・アカウントを構成します。処理する電子メール・アカウント表で、「追加」ボタンをクリックします。「電子メール・アカウントの追加/編集」ウィンドウで、電子メール・アカウントにジョブアクセスを提供する電子メール・アドレスとパスワードを入力します。必要に応じて、追加の電子メール・アカウントを含めます。
「メッセージ・フィルタ」タブで、電子メール・メッセージおよび/または添付ファイルの場所およびその検索方法を指定します。
「処理するフォルダ」フィールドで、指定された電子メール・アカウントで検索する1つ以上のフォルダを入力します。デフォルト値はサーバーの受信ポックスです。複数のフォルダを指定するには、フォルダを; (セミコロン)で区切ります。サブフォルダを指定するには、/ (スラッシュ)やフォルダ/サブフォルダなど、メール・サーバーに適用可能なパス・デリミタを含めます。
メッセージ・フィルタ表で、検索する電子メール要素ごとに「有効」を選択し、「フィールドの内容」フィールドに検索する文字を入力します。
たとえば、件名またはメッセージ本文にpaymentという単語が含まれる電子メールを検索するには、両方の検索フィールドに「有効」を選択し、各「フィールドの内容」エントリにpayment
を含めて、Or検索演算子を選択します。
「検索演算子」フィールドで、指定されたメッセージ・フィルタに使用する検索演算子を選択します: And (デフォルト)は、すべての検索基準に一致する場合にのみインポートし、Orは、任意の検索基準に一致する場合にインポートします。
「処理」タブで、電子メール・メッセージとその添付ファイルの処理方法を指定します。たとえば、バッチに含める情報、および電子メール優先度に基づいてバッチに割り当てる優先度を指定します。
「電子メール・メッセージ・オプション」の下で、メッセージ本文ファイルをインポートするかどうか、またこれをインポートする場合は、インポート形式(テキストまたはEML)および添付ファイルが存在しない場合にそれを含めるかどうかを指定します。最後に、電子メール・メッセージ全体(添付ファイルを含む)をEMLファイルとしてインポートするかどうかを指定します。
ファイル・マスクに基づいて含めるか、除外する添付ファイルを指定します。たとえば、すべてのPDFファイル(*.pdf)を含めたり、すべてのGIFファイル(*.gif)を除外することができます。
「ドキュメントの順序付け」の下で、電子メール・メッセージの要素(たとえば、メッセージ本文や添付ファイル)がインポートされたバッチのドキュメントとして順序付けされる順序を指定します。
「バッチ・ノートに含める」の下で、インポートされるバッチごとに添付されるノートに含めるメッセージ要素を選択します。
「バッチ優先度」の下で、オプションで、その電子メール優先度に基づいて新しい各バッチに優先度(低、中、高)を割り当てます。たとえば、Captureで、優先度の高い電子メールに8のバッチ優先度を割り当てるには、「高」フィールドに8と入力します。優先度が割り当てられていない電子メールは中優先度とみなされることに注意してください。
「後処理」タブで、インポートが成功または失敗した後の電子メール・メッセージの処理を指定します。メッセージを削除したり、指定のフォルダに移動したり、インポートが失敗した場合にメッセージが削除されないようにすることができます。たとえば、ジョブが定期的に実行される場合、正常にインポートされた電子メールは再びインポートされないように指定のフォルダに移動し、一方インポートが失敗したメッセージは保持することができます。
第5.2項で説明されるように、他のインポート・プロセッサ・ジョブのトレイン・ストップに必要な情報を入力します。
電子メール・インポート・ジョブをテストします。
ジョブが指定された頻度でアクティブ化される場合、インポート・プロセッサは、メッセージに指定された電子メール・アカウントを確認し、一致する電子メールのフォルダを検索します。検索しているフォルダが見つかると、インポート・プロセッサは、添付ファイルを処理し、オプションで、メタデータ・フィールドに電子メール・メタデータを入力して、さらにオプションで、正常にインポートされたメッセージを削除したり、フォルダに移動したりします。
フォルダ・インポート・ジョブでは、インポート・プロセッサはインポート・フォルダを監視し、指定したファイル・マスクを使用して見つかったすべてのファイルをインポートします。
フォルダ・インポート・プロセッサ・ジョブ設定を構成する手順は次のとおりです。
第5.2項の手順に従って、「一般設定」トレイン・ストップの「インポート・ソース」フィールドでフォルダ・ソースを選択して、インポート・プロセッサ・ジョブを追加、編集またはコピーします。
「インポート・ソース設定」トレイン・ストップの設定を入力します。
「インポート・フォルダ・パス」フィールドで、監視するインポート・プロセッサのフォルダを指定します。Captureサーバー・オペレーティング・システムに相対的な完全修飾フォルダ・パスを使用します。
Linuxでは、/net/abc-01/import/expenses
を入力します。
Windowsでは、\\abc-01\import\expenses
を入力します。
「ファイル・マスク」フィールドで、拡張子(*.tif、*.pdfなど)を入力して、インポートするファイルのタイプを指定します。すべてのファイルをインポートするには*.*を指定します。セミコロン(;)文字でマスクを区切ります。
インポート・プロセッサでこのフォルダ内のサブフォルダからファイルを監視およびインポートする場合は、「サブフォルダの処理」フィールドを選択します。インポート・プロセッサでは、処理されるサブフォルダごとに新しいバッチを作成します。
「新規バッチの作成」フィールドで、インポートするファイルごとに、またはインポートするフォルダごとに新しいバッチを作成するかどうかを指定します。
「準備完了ファイル」フィールドで、フォルダを処理する前に、オプションでフォルダ(該当する場合は各サブフォルダ)内に存在する必要があるファイル名を入力します。このオプションは、準備完了ファイルが見つかるまでフォルダの処理を遅延させます。処理が完了すると、準備完了ファイルは削除されます。
「ファイルの処理順序」フィールドで、プライマリおよびセカンダリ・ソート・タイプおよび順序を指定して、インポート・フォルダのファイルが処理される順序を指定します。「なし」(ソート順序なし)、「ファイル名」、「ファイル拡張子」または「ファイル変更日」のソート・タイプに基づいたインポート順序を指定し、「昇順」または「降順」のソート順序を指定できます。
「ファイルの後処理」フィールドで、ジョブが定期的に実行される場合に再びインポートされないように、インポート後にファイルを変更する方法を指定します。たとえば、ファイルを削除したり、その拡張子を変更したり、ファイルに接頭辞を追加したりできます。「空の場合、処理されたサブフォルダを削除」フィールドを選択して、処理されたサブフォルダでクリーンアップを実行することもできます。
第5.2項で説明されるように、他のインポート・プロセッサ・ジョブのトレイン・ストップに必要な情報を入力します。
フォルダ・インポート・ジョブをテストします。
ジョブが指定された頻度でアクティブ化される場合、インポート・プロセッサは、フォルダを確認して、ファイル・マスクに一致しているファイルがないか調べます。一致が見つかった場合は、指定されているように、ファイルのインポート、新しいバッチの作成、メタデータ・フィールドの入力およびファイルの変更を行います。
リスト・ファイル・インポート・ジョブでは、インポート・プロセッサはインポート・フォルダで一致するリスト・ファイルを監視し、リスト・ファイルで指定されるドキュメント・ファイルとメタデータ値をインポートします。
リスト・ファイル・ジョブでは、メタデータ・フィールドに入力するために、一致するリスト・ファイル値をデータベースで検索することもできます。第5.9項を参照してください。
リスト・ファイル・インポート・プロセッサ・ジョブ設定を構成する手順は次のとおりです。
リスト・ファイルを生成します。
リスト・ファイルは、インポートされるファイルの名前とその場所を特定するデリミタ付きデータのレコードを含むASCIIテキスト・ファイルです。各レコードには、ドキュメントに割り当てたり、データベース・ファイルと照合する値が含まれる場合もあります。
第5.2項の手順に従って、「一般設定」トレイン・ストップの「インポート・ソース」フィールドでリスト・ファイル・ソースを選択して、インポート・プロセッサ・ジョブを追加、編集またはコピーします。
「一般設定」トレイン・ストップで、「デフォルトのロケール」、「エンコーディング」および「デフォルトの日付書式」フィールドに入力します。
これらのフィールドにより、インポート・プロセッサがご使用のロケールに基づいてリスト・ファイルを正しく読み取ることができます。T
「インポート・ソース設定」トレイン・ストップの設定を入力します。
「インポート・フォルダ・パス」フィールドで、監視するインポート・プロセッサのフォルダを指定します。Captureサーバー・オペレーティング・システムに相対的な完全修飾フォルダ・パスを使用します。
Linuxでは、/net/abc-01/import/expenses
を入力します。
Windowsでは、\\abc-01\import\expenses
を入力します。
「ファイル・マスク」フィールドで、拡張子(*.LSTなど)を入力して、インポートするリスト・ファイルを指定します。セミコロン(;)文字でマスクを区切ります。
指定されたフォルダ内のサブフォルダからリスト・ファイルを監視およびインポートする場合は、「サブフォルダの処理」フィールドを選択します。インポート・プロセッサでは、処理するサブフォルダごとに新しいバッチを常に作成します。
「新規バッチの作成」オプションから、インポートした各ファイル(複数ページの各TIFFイメージ・ファイルなど)に対して、またはインポートした各フォルダに対して新規バッチを作成するかどうかを指定します。
「フィールド・デリミタ」フィールドで、リスト・ファイルでのフィールドの区切り方を指定します。リスト・ファイル・メタデータで使用されないデリミタを使用します。
たとえば、| (パイプ)、 、, (カンマ)または~ (チルダ)を入力します。
「ドキュメントごとの最大フィールド数」フィールドで、メタデータ・フィールドにマップするリスト・ファイルでのフィールドの最大数を指定します。
「ドキュメント・ファイルのフィールド位置」フィールドで、ドキュメント・ファイルの名前と場所のリスト・ファイル・フィールド位置を入力します。たとえば、リスト・ファイルの各レコードの最初のフィールドがドキュメントの名前とパスを識別する場合は1
を入力します。
注意: 指定されたドキュメント・ファイル・フィールド位置にインポートされるファイルへのパスが含まれていない場合、処理されるリスト・ファイルと同じフォルダにファイルがあることが想定されます。 |
「リスト・ファイルの後処理」フィールドで、ジョブが定期的に実行される場合に、リスト・ファイルが再びインポートされないように、インポート後に変更する方法を指定します。たとえば、リスト・ファイルを削除したり、その拡張子を変更したり、接頭辞を追加したりできます。
「ドキュメント・ファイルの後処理」フィールドで、ドキュメント・ファイルが正常にインポートされた後で、指定された場所から削除するかどうかを指定します。
「ドキュメント・プロファイル」トレイン・ストップで、フィールド1 - フィールドnメタデータ属性を使用して、リスト・ファイルのフィールド位置を特定して、リスト・ファイル値にキャプチャ・メタデータ・フィールドをマップします。第5.8項で説明されるように、システム・レベル・フィールドをマップすることもできます。
たとえば、顧客IDメタデータ・フィールドをリスト・ファイルの各レコードの最初のフィールドにマップするには、メタデータ・フィールド・マッピング表の顧客IDフィールドを選択し、「編集」ボタンをクリックして、「メタデータ・フィールド・マッピング」ウィンドウの「メタデータ属性」フィールドのフィールド1を選択します。
第5.2項で説明されるように、他のインポート・プロセッサ・ジョブのトレイン・ストップに必要な情報を入力します。
リスト・ファイル・インポート・ジョブをテストします。
ジョブが指定された頻度でアクティブ化されている場合、インポート・プロセッサでは、指定されたファイル・マスクに一致するリスト・ファイルをフォルダで確認し、リスト・ファイルで特定されるドキュメント・ファイルをインポートし、オプションでメタデータ・フィールドにリスト・ファイル・データを移入し、さらにオプションでリスト・ファイルを削除するか、名前を変更します。
「ドキュメント・プロファイル」トレイン・ストップを使用して、インポート処理時にインポート・ジョブ値をキャプチャ・メタデータにマップする方法を構成します。
インポート・プロセッサ・ジョブで図5-6で示すように、「ドキュメント・プロファイル」トレイン・ストップを選択します。
「デフォルトのドキュメント・プロファイル」フィールドで、インポートされたドキュメントに割り当てるドキュメント・プロファイルを指定します。選択したプロファイルによってドキュメントが分類されます。たとえば、ユーザーがクライアントのバッチを開く場合は、このドキュメント・プロファイルが選択されます。
メタデータ・フィールド・マッピング表で、選択したインポート・ソースに固有のメタデータ値にキャプチャ・メタデータ・フィールドをマップします。
「メタデータ・フィールド」列で、移入するキャプチャ・フィールドを選択して、「編集」ボタンをクリックします。ワークスペースに定義されているすべてのキャプチャ・メタデータ・フィールドがマッピングに使用できることに注意してください。キャプチャ・メタデータ・フィールドは、移入するために選択したデフォルトのドキュメント・プロファイルに含まれている必要はありません。
「メタデータ・フィールド・マッピング」ウィンドウの設定を入力します。
「メタデータ属性」フィールドで、インポート・ソースのメタデータ値を選択します。デフォルト値を入力するには、このフィールドの「デフォルト値」を選択して、「デフォルト値」フィールドの値を指定します。必要に応じて、「日付書式」フィールドの日付書式を選択します。(「日付書式」フィールドは、リスト・ファイル・ソースに対してのみ、およびリスト・ファイル位置、フィールド1-フィールドnにマップされる場合にのみ使用できます。日付書式が指定されない場合は、「一般設定」タブで指定されるデフォルトの日付書式が使用されます。)
リスト・ファイル・インポート・ジョブで、表5-1でリストされる、リスト・ファイル、ドキュメントまたはフィールド関連の属性から選択します。リスト・ファイルに含まれる値をマップするには、フィールド属性を使用してフィールド位置を特定します(フィールド1、フィールド2など)。表示されるフィールド属性数は、リスト・ファイルの「インポート・ソース設定」トレイン・ストップの「ドキュメントごとの最大フィールド数」に指定される数によって異なります。
図5-1 リスト・ファイル・インポート・ジョブのシステム・メタデータ属性
システム属性 | インポートされるリスト・ファイル例の値(/import/expenses/20120426/Customer1.LST) |
---|---|
List File Name |
Customer1.lst |
リスト・ファイル・ベース・ファイル名 |
Customer1 |
リスト・ファイル拡張子 |
LST |
リスト・ファイル・フォルダ・パス |
/import/expenses/20120426 |
リスト・ファイル・フォルダ名 |
20120426 |
リスト・ファイル・フル・ファイル・パス |
/import/expenses/20120426/Customer1.LST |
ドキュメント・ファイル名 |
Customer1.pdf |
ドキュメント・ベース・ファイル名 |
Customer1 |
ドキュメント・ファイル拡張子 |
|
ドキュメント・ファイル・パス |
/import/expenses/20120426 |
ドキュメント・フォルダ名 |
20120426 |
ドキュメント・フル・ファイル・パス |
/import/expenses/20120426/Customer1.pdf |
ドキュメントの最終変更日時 |
ファイルが変更された日時 - システム値 |
フォルダ・インポート・ジョブで、表5-2にリストされる、フォルダ、ファイルまたはパス関連の属性から選択します。
電子メール・インポート・ジョブで、表5-3にリストされる電子メール関連の属性から選択します。
図5-3 電子メール・インポート・ジョブのシステム・メタデータ属性
システム属性 | 説明 |
---|---|
送信元の名前 |
送信元アドレスの名前の別名 |
送信元アドレス |
送信者の電子メール・アドレス |
返信先の名前 |
メッセージの返信先の名前 |
返信先アドレス |
メッセージの返信先アドレス |
受信者名 |
メッセージの受信者名のコレクション |
受信者アドレス |
メッセージの受信者アドレスのコレクション |
フォルダ |
メッセージが取得されたフォルダの名前 |
受信日 |
メッセージを受信した日時 |
送信日 |
メッセージが最初に送信された日時 |
件名 |
メッセージの件名 |
電子メール重要度 |
メッセージの低、中および高の優先度の値 |
MessageId |
メッセージの一意のID |
任意のインポート・ジョブで、表5-4にリストされる共通のシステム属性から選択します。
「OK」をクリックします。必要に応じて、メタデータ・フィールド・マッピング表の他のメタデータ・フィールドをマップします。
インポート・ジョブでデータベース参照プロファイルを使用するには、次の手順に従います。データベース参照を使用すると、インポート・プロセッサでは、電子メール、フォルダまたはリスト・ファイル・ソースからインポートするほかに、指定されたデータベースで、識別する値に一致するレコードを検索し、見つかった場合は、データベースから他のメタデータ・フィールドに移入することもできます。
インポート・ジョブ時にデータベース検索を実行するには、インポート・プロセッサでは指定されたデータベース・レコードで検索する値が必要です。次に例を示します。
リスト・ファイル・インポート・ジョブでは、顧客IDフィールドなど、リスト・ファイル値を検索できます。
電子メール・インポート・ジョブでは、件名や送信元アドレスの値など、電子メール・メッセージ値を検索できます。
フォルダ・インポート・ジョブでは、従業員ID値で名前が付けられているファイルなど、ファイル名を検索できます。
インポート・プロセッサ・ジョブのデータベース参照を構成する手順は次のとおりです。
「メタデータ」タブで、第3.8項で説明されるように、データベース参照プロファイルを作成します。
「キャプチャ」タブで、第5.2項で説明されるように、インポート・プロセッサ・ジョブを追加または編集します。
インポート・ジョブの「ドキュメント・プロファイル」トレイン・ストップで、データベース参照で定義されている検索フィールドのマッピングを構成します。第5.8項を参照してください。
たとえば、リスト・ファイル・インポート・ジョブの場合、データベース参照の検索フィールドをマップするには、メタデータ・フィールド・マッピング表のメタデータ・フィールドを選択して、「編集」ボタンをクリックし、検索するリスト・ファイル値のフィールド一を選択します。
インポート・ジョブの「データベース参照」トレイン・ストップで、参照を構成します。
「データベース参照プロファイル」フィールドで、手順1で作成したプロファイルを選択します。
「データベース検索フィールド」フィールドで、検索するキャプチャ・フィールドを選択します。
「複数のレコードが見つかった場合」フィールドで、見つかった最初のレコードを使用するか、レコードの選択をスキップするかどうかを選択します。
インポート・プロセッサ・ジョブを実行して、データベース参照をテストします。
ジョブがオンラインで、その頻度で実行されている場合、インポート・プロセッサは、指定されているようにインポートを行い、指定されている値を読み取るかまたは取得して、データベース・フィールドの一致する値を検索し、見つかった場合はデータベース表から他のメタデータ・フィールドに移入します。
後処理設定を使用して、インポート処理がバッチを完了した後の処理を指定します。インポート・プロセッサ・ジョブの後処理を構成する手順は次のとおりです。
ジョブを追加または編集する場合は(第5.2項を参照)、「後処理」トレイン・ストップを選択します。
「バッチ・プロセッサ」フィールドで、バッチが作成され、インポート処理が完了した後でバッチの次のステップを選択します。
前の手順で認識プロセッサまたはドキュメント変換プロセッサを選択した場合は、「バッチ・プロセッサ・ジョブ」フィールドで、実行する認識ジョブまたはドキュメント変換ジョブを選択します。
「送信」をクリックし、クライアント・プロファイルを保存します。
インポート・プロセッサ動作をカスタマイズするには、JavaScriptsを統合します。たとえば、スクリプトを使用して、特定のイメージ・ファイルまたはバッチのインポートをスキップしたり、インポート時にドキュメント・レベルのメタデータ値を追加したりできます。
インポート・プロセッサ・ジョブのスクリプトを使用する手順は次のとおりです。
開発者から、インポート・プロセッサJavaScriptファイルを取得します。
インポート・プロセッサ・スクリプトの記述に関する情報は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Captureのためのスクリプトの開発』を参照してください。
ワークスペースの「詳細」タブで、スクリプトをインポートし、そのスクリプト・タイプとして「インポート・プロセッサ」を指定し、スクリプト・ファイルを識別します。詳細は、3.11項を参照してください。
「キャプチャ」タブで、インポート・プロセッサ・ジョブを選択し、「編集」ボタンをクリックします。
「一般設定」トレイン・ストップの「スクリプト」フィールドで、インポートしたインポート・プロセッサ・スクリプトを選択します。
追加されたインポート・スクリプトの結果をテストします。
「インポート頻度」フィールドで、短い時間間隔を指定し、「送信」をクリックして、ジョブを保存します。指定されたインポート・ソースを監視して、インポート結果をテストします。