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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49667-02
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18 ドキュメントでの共同作業

この章では、ドキュメントの開発時にも、ポータルのすべてのユーザーがドキュメントを使用できるときにも、様々な方法でドキュメントでの共同作業ができます。これには、共同作成、共有、レビュー、承認、編集などが含まれます。

この章の内容は次のとおりです。


権限:

この章のタスクを実行するには、ポータル・レベル権限のCustomize Pages and Edit ContentCreate and Edit Documents(これには自身が作成したドキュメントに対する削除権限が含まれます)が必要で、ポータル・モデレータにより付与されます。他のユーザーのドキュメントを削除するには、Delete Documents権限が必要です。

セキュリティをドキュメントで設定するには、Documents-Administration権限が必要で、ポータル・モデレータにより付与されます。



注意:

ポータルの「ドキュメント」ページは、Content Server 11gでのみ表示されます。接続したコンテンツ・リポジトリがContent Server 10gの場合、「ドキュメント」ページは利用できなくなります。「ドキュメント」機能を使用するには、ページをポータルで作成して、ドキュメント・ビューアをそのページに追加できます。


18.1 「ドキュメント」ページとドキュメント・ビューアを使用したドキュメントでの共同作業

「ドキュメント」ページとドキュメント・ビューアでは、フォルダやファイルのアクセス、追加および管理、ファイルやフォルダのプロパティの構成と表示、接続しているコンテンツ・リポジトリでのファイルやフォルダの内容の検索を行うための機能が用意されています。

次の機能によりドキュメントで共同作業ができます。

18.2 ワークフローを使用したドキュメントでの共同作業

ドキュメントの作成中は、通常、複数の人でレビューおよび承認を行う必要があります。このプロセス管理に使用できるように、WebCenter Portalには組込みワークフロー機能があります。この機能は、割り当てられた承認者による必要な承認にドキュメントを進めます。この機能は、接続しているコンテンツ・リポジトリがContent Serverの場合に使用できます。

ドキュメント・ワークフローの表示と参加の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築で「ワークフロー対応コンテンツの使用」を参照してください。

18.3 Oracle AutoVueを使用したドキュメントでの共同作業

ワークフロー、Wikiドキュメントおよびポータルを使用してドキュメントでの管理および共同作業を行うためにWebCenter Portalで提供されている様々な機能の他に、Oracle AutoVueを使用するオプションもあります。


注意:

Oracle AutoVue機能を有効にするには、次の要件を満たすことをシステム管理者に確認してください。

  • WebCenter Portalアプリケーションへのアクセスには、Content ServerとWebCenter Portalアプリケーションを同一のホストとポートで公開するOracle HTTP Server (OHS)を使用する必要があります。WebCenter PortalへのフロントエンドとしてOHSを設定する方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理でContent Serverの構成に関する項を参照してください。

  • AutoVue VueLink統合サーブレットは、Content ServerおよびWebCenter Portalに対して構成されている同じOHSフロントエンドを使用してマップする必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』でiFrame UIの有効化に関する項を参照してください。

  • シングル・サインオフを許可し、Content Serverセッションの予期しない再利用を避けるために、Content ServerとWebCenter Portalアプリケーション間でSSOを設定する必要があります。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理でシングル・サインオンの構成に関する項を参照してください。

  • WebCenter Portalは、webContextRootパラメータにContent Serverのホスト名を設定して、Content Serverリポジトリに接続している必要があります。webContextRootの設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のWebCenter PortalまたはPortal Frameworkアプリケーションのコンテンツ・リポジトリの登録に関する項を参照してください。WLSTでwebContextRootを設定する場合、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』createJCRContentServerConnectionおよびsetJCRContentServerConnectionに関する項を参照してください。


WebCenter Portalとは別にパッケージ化されているOracle AutoVueは、ドキュメント・レビューおよびコラボレーション機能を提供するためにContent Serverのバックエンド・リポジトリと簡単に統合されています。AutoVueは、様々なファイル・タイプ(Word、Excel、PDFおよび2Dや3DのCADファイル・タイプなど)をサポートします。Oracle AutoVueの詳細は、http://www.oracle.com/us/products/applications/autoVue/index.htmlのドキュメント・ライブラリを参照してください。

Oracle AutoVueを使用してファイルのレビューおよび共同作業を行う手順は、次のとおりです。

  1. ドキュメント・ビューアの「プレビュー」ペインでファイルを開き、「ファイル」メニューをクリックして、「AutoVueで注釈付け」を選択します。

    Content ServerでAutoVueファイル・ビューアを開きます。


    注意:

    SSOが設定されていない場合は、AutoVueビューアを表示するためにContent Serverにログインする必要があります。


  2. AutoVueファイル・ビューア(図18-1)で、コメントおよび個別マークアップを入力し、変更内容を保存します。

    図18-1 Content ServerのAutoVueファイル・ビューア

    図18-1の説明が続きます
    「図18-1 Content ServerのAutoVueファイル・ビューア」の説明

  3. WebCenter PortalでAutoVueマークアップが含まれるファイルを表示するには、ドキュメント・ビューアの「プレビュー」ペイン(図18-2)の下部にある「Autovue」タブをクリックし、ファイルのAutoVueバージョン名をクリックします。


    注意:

    「Autovue」ペインに、そのファイルのマークアップされた複数のバージョンがリストされる場合があります。必要なバージョンをクリックします。


    図18-2 ドキュメント・ビューア: 「Autovue」ペイン

    図18-2の説明が続きます
    「図18-2 ドキュメント・ビューア: 「Autovue」ペイン」の説明