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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49667-02
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17 ドキュメントの作成および管理

この章では、WebCenter Portalでコンテンツを作成および管理する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。


権限:

この章のタスクを個人用ページで実行するには、アプリケーションレベル権限のPages: Create, Edit, and Delete Pagesが必要です。この権限のあるユーザーは、ホーム・ポータルで個人用ページの作成と管理ができます。

この章のタスクをポータル・ページで実行するには、ポータル・レベル権限のCustomize Pages and Edit ContentCreate and Edit Documents(これには自身が作成したドキュメントに対する削除権限が含まれます)が必要で、ポータル・モデレータにより付与されます。他のユーザーのドキュメントを削除するには、Delete Documents権限が必要です。

ドキュメントにセキュリティをポータルで設定するには、Documents-Administration権限が必要で、ポータル・モデレータにより付与されます。


17.1 WebCenter Portalにおけるドキュメントの作成および管理について

WebCenter Portalでは、次のような様々な方法で実行時にドキュメントを作成および管理できます。

17.1.1 ドキュメント・エクスプローラについて

ドキュメント・エクスプローラでは、フォルダとファイルのリストが2つのペインに表示されます。左側のペインにはネストされた階層でフォルダが示され、右側のペインには現在選択しているフォルダのコンテンツが示されます(図17-2)。

図17-2 ドキュメント・エクスプローラ

図17-2の説明が続きます
「図17-2 ドキュメント・エクスプローラ」の説明

1つのペインのみが表示されているとき(デフォルト)、ドキュメントのリストで中央左側の「ペインのサイズを元に戻す」アイコンをクリックします。

それとは逆に、中央左側の「ペインの縮小」アイコンをクリックすると、左側のペインが非表示になります。

「ドキュメント・エクスプローラ」では、次の操作を実行できます。

  • フォルダの展開アイコンと縮小アイコンをクリックすると、サブフォルダを表示および非表示にできます。

  • 左側のペインまたは右側のペインでフォルダをクリックすると、そのフォルダのコンテンツを右側のペインに表示できます。また、サブフォルダをさらにドリル・ダウンできます。

  • 右側のペインでファイルをクリックすると、「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインにファイルの内容のプレビューを表示できます。このペインには、ファイル管理オプションがあり、いくつかのファイル・タイプに対しては、インプレース編集が可能です。ファイル・タイプでプレビューをサポートしていない場合(.mp3の音楽ファイルやビデオ・ファイル、.zipファイルなど)や、Apple iOSデバイスを使用している場合、「プレビュー」ペインに、ファイル・コンテンツのプレビューではなく、ファイルのプロパティが表示されます(第17.1.4項「ドキュメント・ビューアについて」を参照)。

  • 右側のペインで(フォルダ名やファイル名ではありません)をクリックすると、その行のフォルダやファイルに対するメニュー・アクションが実行されます(第17.2項「フォルダとファイルを使用するためのアクション」を参照)。

    または、フォルダやファイルを右クリックすると、使用可能なアクションのコンテキスト・メニューが表示されます。

  • 階層でフォルダやファイルをドラッグ・アンド・ドロップして、ファイルやフォルダの構造を再編成します。

17.1.2 ドキュメント・マネージャについて

「ドキュメント・マネージャ」は、Layoutプロパティの指定に応じて、フォルダとファイルを表示します。このプロパティは、アプリケーション・スペシャリストにより設定されます。

  • エクスプローラ・レイアウト(デフォルト): フォルダおよびファイルが2つのペインに表示されます。左側のペインにはフォルダ、右側のペインには現在選択しているフォルダのコンテンツが表示されます(図17-3)。このレイアウトは、ドキュメント・エクスプローラによく似ています。

  • 表レイアウト: 現在のフォルダのコンテンツのみが1つのペインに表示されます。フォルダをクリックしてドリルダウンしたり、フォルダのコンテンツが表示されているペインをリフレッシュする機能があります(図17-4)。

  • ツリー表レイアウト: ルート・フォルダからフォルダ階層を1つのペインに表示します。フォルダを展開したり縮小する機能があります(図17-5)。このレイアウトは、Mac OS Xユーザーにとってわかりやすいものです。

図17-3 ドキュメント・マネージャ: エクスプローラ・レイアウト

図17-3の説明が続きます
「図17-3 ドキュメント・マネージャ: エクスプローラ・レイアウト」の説明

図17-4 ドキュメント・マネージャ: 表レイアウト

図17-4の説明が続きます
「図17-4 ドキュメント・マネージャ: 表レイアウト」の説明

図17-5 ドキュメント・マネージャ: ツリー表レイアウト

図17-5の説明が続きます
「図17-5 ドキュメント・マネージャ: ツリー表レイアウト」の説明

「ドキュメント・マネージャ」では、次の操作を実行できます。

  • フォルダの展開アイコンと縮小アイコンをクリックすると、フォルダ階層内のフォルダのコンテンツを表示および非表示にできます。

  • フォルダをクリックすると、そのフォルダのみの内容を表示できます。また、サブフォルダをさらにドリル・ダウンできます。

  • ファイルをクリックすると、「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインにファイルの内容のプレビューを表示できます。このペインには、ファイル管理オプションがあり、いくつかのファイル・タイプに対しては、インプレース編集が可能です。ファイル・タイプでプレビューをサポートしていない場合(.mp3の音楽ファイルやビデオ・ファイル、.zipファイルなど)や、Apple iOSデバイスを使用している場合、「プレビュー」ペインに、ファイル・コンテンツのプレビューではなく、ファイルのプロパティが表示されます(第17.1.4項「ドキュメント・ビューアについて」を参照)。

  • 右側のペインで(フォルダ名やファイル名ではありません)をクリックすると、その行のフォルダやファイルに対するメニュー・アクションが実行されます(第17.2項「フォルダとファイルを使用するためのアクション」を参照)。

    または、フォルダやファイルを右クリックすると、使用可能なアクションのコンテキスト・メニューが表示されます。

  • 階層でフォルダやファイルをドラッグ・アンド・ドロップして、ファイルやフォルダの構造を再編成します。

17.1.3 フォルダ・ビューアについて

「フォルダ・ビューア」は、フォルダのコンテンツをフラット・リストとして1つのペインに表示し(図17-6)、フォルダのコンテンツをインプレースでプレビューおよび編集できます。また、Windowsユーザーが使い慣れた簡単なインタフェースに堅牢なドキュメント管理機能を提供します。

図17-6 フォルダ・ビューア

図17-6の説明が続きます
「図17-6 フォルダ・ビューア」の説明

「フォルダ・ビューア」では、次の操作を実行できます。

  • フォルダをクリックすると、そのフォルダの内容を表示できます。また、サブフォルダをさらにドリル・ダウンできます。

  • ファイルをクリックすると、「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインにファイル内容のプレビューを表示できます。このペインには、ファイル管理オプションがあり、いくつかのファイル・タイプに対しては編集が可能です。ファイル・タイプでプレビューをサポートしていない場合(.mp3の音楽ファイルやビデオ・ファイル、.zipファイルなど)や、Apple iOSデバイスを使用している場合、「プレビュー」ペインに、ファイル・コンテンツのプレビューではなく、ファイルのプロパティが表示されます(第17.1.4項「ドキュメント・ビューアについて」を参照)。

  • 右側のペインで(フォルダ名やファイル名ではありません)をクリックすると、その行のフォルダやファイルに対するメニュー・アクションが実行されます(第17.2項「フォルダとファイルを使用するためのアクション」を参照)。

    または、フォルダやファイルを右クリックすると、使用可能なアクションのコンテキスト・メニューが表示されます。

  • 階層でフォルダやファイルをドラッグ・アンド・ドロップして、ファイルやフォルダの構造を再編成します。

17.1.4 ドキュメント・ビューアについて

ドキュメント・ビューアでは、フォルダまたはファイルの内容やプロパティが表示されます(図17-7)。

図17-7 ドキュメント・ビューア

図17-7の説明が続きます
「図17-7 ドキュメント・ビューア」の説明

表示するために選択されたアイテムの種類(フォルダ、Wikiドキュメント、Microsoftファイル、イメージなど)に応じて、異なる内容がドキュメント・ビューアで表示されます。

  • アクションおよびメニューのあるツールバー

    すべてのアイテム・タイプの場合、オプションは、アイテム・タイプによって異なります(第17.2項「フォルダとファイルを使用するためのアクション」を参照)。

  • ファイルのプレビュー

    プレビューをサポートしているファイルの場合(Wikiドキュメント、Microsoftファイル、イメージ、PDFなど)

  • 基本プロパティ: フォルダまたはファイルの名前、コンテンツ・リポジトリ識別子、アイテム・タイプ、サイズ(ファイル用)、フォルダまたはファイルの作成日時、作成者、フォルダまたはファイルの最終変更日時、最終変更者

    フォルダ、Microsoftファイル、およびプレビューをサポートしていないファイル(.mp3の音楽ファイルやビデオ・ファイル、.zipファイルなど)の場合

  • 拡張プロパティ

    Microsoftファイル、およびプレビューをサポートしていないファイルの場合

  • 次のタブ付きペイン:

    • コメント: ファイルのコメントを入力または削除できます。このコメントで、ファイルについての追加情報を他のユーザーに伝えます。第13.4項「アイテムへのコメント」を参照してください。

    • タグ: ファイルの内容に関連するキーワードを指定します。タグは、検索結果でファイルを見つけやすくするために役立ちます。第17.15項「ファイルにおけるタグの管理」を参照してください。

    • 履歴: 現在のファイルについてのバージョン情報が示されます。また、バージョンを選択して削除できます。詳細は、第17.16項「ファイルのバージョン履歴の表示と削除」を参照してください。

    • 情報: ファイル名や説明など、一部のプロパティを編集するオプションが使用できます。「詳細設定」セクションには、ファイルのメタデータ・プロパティの設定が表示されます。第17.17項「フォルダとファイルのプロパティの使用」を参照してください。

    • リンク: ディスカッション、ドキュメント、イベント、ノート、またはURLにファイルをリンクすることで、関連情報の表示、アクセスおよび関連付けの手段を提供します。たとえば、プロジェクト計画ドキュメントとプロジェクトの問題についてのリストを関連付けるリンクを作成できます。第17.18項「ドキュメント・リンクの管理」を参照してください。

    • 推薦: 現在のドキュメントに基づいて、確認しておく必要がありそうな別のドキュメントについての提案が示されます。第17.19項「ドキュメントの推薦の表示」を参照してください。

    デフォルトでは、「コメント」ペインがアクティブ・ペイントして表示されます。現在のセッションで、ファイルをプレビューするために「ドキュメント・ビューア」を起動しているときに、別のファイルをプレビューするために選択すると、「ドキュメント・ビューア」のアクティブ・ペインは、前のファイルをプレビューしていたときに最後に選択したペインになります。

17.2 フォルダとファイルを使用するためのアクション

ドキュメント・ビューのツールバー(メニューとボタン)とコンテキスト・メニューで使用できるフォルダやファイルを使用するためのアクションについては、次の各項で概要を説明します。

17.2.1 リスト・ビューアにおけるフォルダとファイルのアクション

表17-1は、フォルダやファイルのリストを表示する際におけるフォルダとファイルの管理オプション(「ドキュメント」ページ、「ドキュメント・マネージャ」、「ドキュメント・エクスプローラ」、「フォルダ・ビューア」、「ドキュメント・リスト・ビューア」など)に関する概要を示します。これらのオプションは、ビューア・ツールバーのメニューとボタンや、およびフォルダやファイルを右クリックした際に表示されるコンテキスト・メニューで利用できます。

表17-1 フォルダとファイルのアクション

場所 アクション 適用先: 説明

「ファイル」メニューまたはコンテキスト・メニュー

「編集」または「アプリケーションで編集」

ファイル

ファイルを選択している場合、インプレースでファイルを開き、自動的にファイルをチェックアウトします。WikiドキュメントおよびHTMLのファイルは、RTEで開かれます。Officeのファイルは、それに対応するアプリケーションで開かれます。第17.8.4項「ファイルのインプレース編集」を参照してください。

Wikiドキュメント、ブログ投稿、HTML、およびMicrosoft Officeのファイル(Word、Excel、PowerPoint)のみ可能です。

「ファイル」メニューまたはコンテキスト・メニュー

新規バージョンのアップロード

ファイル

選択したファイルに対する書込み権限があると、「ドキュメントのアップロード」ペインが開きます。このペインでは、新しいバージョンのファイルを指定して、既存のファイルと置き換えるためにアップロードできます。第17.8.5項「既存のファイルの新しいバージョンのアップロード」を参照してください。

Wikiドキュメントやブログ投稿ではできません。

「ファイル」メニューおよびコンテキスト・メニュー

チェックアウト

ファイル

ファイルを選択している場合は、ファイルをチェックアウトして、そのファイルを別のユーザーが更新できないようにロックします。第17.8.1項「ファイルのチェックアウト」を参照してください。

Wikiドキュメントやブログ投稿ではできません。

「ファイル」メニューおよびコンテキスト・メニュー

チェックアウトの取消

ファイル

ファイルを選択している場合は、ファイルを更新することなくチェックアウトのステータスを取り消して、他のユーザーがファイルを更新できるようにロックを解除します。第17.8.1項「ファイルのチェックアウト」を参照してください。

Wikiドキュメントやブログ投稿ではできません。

「ファイル」メニュー

新規フォルダ

フォルダ

「フォルダの作成」ダイアログを開きます。このダイアログでは、新しいフォルダの名前を指定できます。第17.4項「フォルダの作成」を参照してください。

「ファイル」メニューおよびコンテキスト・メニュー

名前の変更

フォルダまたはファイル

「名前の変更」ダイアログが開きます。このダイアログでは、選択しているフォルダまたはファイルの名前を変更できます。第17.9.1項「メニュー使用によるフォルダまたはファイルの名前変更」を参照してください。

「ファイル」メニューおよびコンテキスト・メニュー

切取り

フォルダまたはファイル

別の場所に貼り付けるために、選択しているフォルダまたはファイルへのパスを保存します。その後でフォルダまたはファイルが貼り付けされないときには、そのフォルダやファイルは切り取りした元の場所に戻されます。フォルダまたはファイルを貼り付ける前に、そのフォルダやファイルが元の場所で削除されると、それらは貼り付ける場所に移動されなくなります。第17.11項「フォルダおよびファイルの移動」を参照してください。

「ファイル」メニューおよびコンテキスト・メニュー

コピー

フォルダまたはファイル

別の場所にコピーするために、選択しているフォルダまたはファイルへのパスを保存します。フォルダまたはファイルを貼り付ける前に、そのフォルダやファイルが元の場所で削除されると、それらは貼り付ける場所にコピーされなくなります。第17.10項「フォルダおよびファイルのコピーと貼付け」を参照してください。

「ファイル」メニュー

貼付け

フォルダまたはファイル

バッファ内のフォルダまたはファイルを現在のフォルダに貼り付けます。第17.10項「フォルダおよびファイルのコピーと貼付け」を参照してください。

「ファイル」メニューおよびコンテキスト・メニュー

削除

フォルダまたはファイル

選択しているフォルダまたはファイルを削除します。第17.12項「フォルダおよびファイルの削除」を参照してください。

「ファイル」メニューおよびコンテキスト・メニュー

共有

ファイル

ダイアログが開き、選択しているファイルのURLをメッセージとともにアクティビティ・ストリームに公開する対象のユーザー、グループを指定するか、ポータルを選択します。第17.21.3項「ファイルのURLのアクティビティ・ストリームへの公開」を参照してください。

「ファイル」メニューおよびコンテキスト・メニュー

セキュリティ

フォルダまたはファイル

「セキュリティ設定」ダイアログが開きます。このダイアログでは、選択しているファイルにカスタムのアクセス権限を設定したり、親フォルダからの権限の継承を選択したりできます。詳細は、第17.22項「フォルダまたはファイルに対するセキュリティ・オプションの設定」を参照してください。

システム管理者がContent ServerとWebCenter Portalとの間でアイテムレベルのセキュリティを構成している場合にのみできます。

コンテキスト・メニュー

開く

フォルダまたはファイル

フォルダを開いて、そのフォルダの内容を表示します。また、そのフォルダを最上位フォルダにします。第17.6.1項「フォルダを開く」を参照してください。

「表示」メニューおよびコンテキスト・メニュー

詳細

フォルダまたはファイル

フォルダまたはファイルが「ドキュメント・ビューア」で開き、フォルダまたはファイルのプロパティやプレビューが表示されます。詳細は、第17.1.4項「ドキュメント・ビューアについて」を参照してください。

「表示」メニューおよびコンテキスト・メニュー

リンクの取得

フォルダまたはファイル

「リンクの取得」ダイアログが開きます。このダイアログの「ダイレクトURL」には、WebCenter Portalでフォルダまたはファイルを開くためのダイレクト・リンクが示されます。ファイルに対して、「ダウンロードURL」に示されるダイレクト・リンクを使用すると、ユーザーは、そのファイルをデフォルト・アプリケーションで開いたり、ユーザーのローカル・ファイル・システムに保存したりできます。第17.21項「フォルダまたはファイルのURLの共有」を参照してください。

「表示」メニュー

含有フォルダ情報

フォルダまたはファイル

現在のフォルダまたはファイルの親フォルダの「プロパティ」ペインが開きます。第17.17項「フォルダとファイルのプロパティの使用」を参照してください。

「表示」メニュー

コンテンツのリフレッシュ

フォルダまたはファイル

現在のフォルダのコンテンツをコンテンツ・リポジトリから取得して、前回の取得以降の変更内容をすべて反映します。第17.13項「フォルダ・コンテンツのリフレッシュ」を参照してください。

「表示」メニュー

フォルダの非表示

フォルダまたはファイル

現在のフォルダ内のファイルのみを表示するようにリスト表示をリフレッシュします。このアクションが現時点で有効な場合は、フォルダが表示されるようになります。第17.14項「フォルダの表示と非表示」を参照してください。

「表示」メニュー

「列」サブメニュー

フォルダまたはファイル

表示する列を選択するためのサブメニューが示されます。第17.3.1項「列の非表示と表示」を参照してください。

「表示」メニュー

列の並替え

フォルダまたはファイル

「列の並替え」ダイアログが開きます。このダイアログでは、表示される列を異なる順序に編成できます。第17.3.2項「列の並替え」を参照してください。

「表示」メニュー

新規Wikiドキュメント

ファイル

「リッチ・テキスト・エディタ」が開き、現在選択しているファイルが作成されたレベルと同じレベル、または現在のフォルダで新しいWikiドキュメントを定義できます。第17.5.2項「Wikiドキュメントの作成」を参照してください。

ドキュメント・リスト・ビューアではできません。

ツールバーのボタン

アップロード

ファイル

パネルが開き、ローカル・ファイル・システムまたはネットワーク・ドライブからファイルをアップロードできます。第17.5.1項「ファイルのアップロード」を参照してください。

ドキュメント・リスト・ビューアではできません。

ツールバーのボタンおよびコンテキスト・メニュー

ダウンロード

ファイル

ローカル・ファイル・システムにファイルを保存するダイアログを開きます。第17.8.3項「ファイルのダウンロード」を参照してください。

ドキュメント・リスト・ビューアではできません。


17.2.2 ドキュメント・ビューアにおけるフォルダとファイルのアクション

表17-2では、「ドキュメント・ビューア」または「ドキュメント・ビューア」プレビュー・ペインやウィンドウにおけるフォルダとファイルの管理オプションについて簡単に説明します。

次の操作を実行すると、「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインやウィンドウが開きます。

  • フォルダを右クリックして、そのフォルダのコンテキスト・メニューから「詳細」を選択して、フォルダの詳細を表示します。

  • ファイルをクリックして、ファイル内容のプレビューを表示する。一部のファイル・タイプについては、ファイルのプレビューと編集が可能になります。ファイル・タイプでプレビューをサポートしていない場合(.mp3の音楽ファイルやビデオ・ファイル、.zipファイルなど)や、Apple iOSデバイスを使用している場合、「プレビュー」ペインに、ファイル・コンテンツのプレビューではなく、ファイルのプロパティが表示されます(第17.1.4項「ドキュメント・ビューアについて」を参照)。

表17-2 フォルダとファイル用の「ドキュメント・ビューア」プレビュー・ペインのアクション

場所 アクション 適用先: 説明

「ファイル」メニュー

メールの送信

フォルダまたはファイル

メール・アプリケーションが開きます。このメール・メッセージの本文には、現在開いてるフォルダまたはファイルへのダイレクトURLが示されます。また、該当する場合は現在のポータルへのURLも示されます。第17.21.2項「フォルダまたはファイルのURLのメール送信」を参照してください。

「ファイル」メニュー

サブスクライブ

ファイル

ファイルのアクティビティについての監視をアクティブ化します。ファイルに変更が加えられたとき、ホーム・ポータルの個人用アクティビティ・ストリームで通知されます。第17.23項「ファイルへのサブスクライブ」を参照してください。

「ファイル」メニュー

共有

ファイル

ダイアログが開き、選択しているファイルのURLをメッセージとともにアクティビティ・ストリームに公開する対象のユーザー、グループを指定するか、ポータルを選択します。第17.21.3項「ファイルのURLのアクティビティ・ストリームへの公開」を参照してください。

「ファイル」メニュー

お気に入りに追加

フォルダまたはファイル

選択しているフォルダまたはファイルを、WebCenter Portalの「お気に入りに追加」リストに追加します。第17.25項「フォルダまたはファイルのお気に入りへの追加」を参照してください。

「ファイル」メニュー

チェックアウト

ファイル

現在のファイルをチェックアウトして、そのファイルを別のユーザーが更新できないようにロックします。第17.8.1項「ファイルのチェックアウト」を参照してください。

Wikiドキュメントやブログ投稿ではできません。

「ファイル」メニュー

ワークフロー設定

フォルダ

「ワークフロー設定」ダイアログが開き、ポータルの選択フォルダにワークフローを割り当てできます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築でポータルにおけるフォルダへのワークフローの割当てに関する項を参照してください。

接続しているコンテンツ・リポジトリがContent Serverであり、システム管理者が必要な構成を完了している場合にのみ使用できます。

「ファイル」メニュー

セキュリティ

フォルダまたはファイル

「セキュリティ設定」ダイアログが開きます。このダイアログでは、選択しているフォルダまたはファイルにカスタムのアクセス権限を設定したり、親フォルダからの権限の継承を選択したりできます。詳細は、第17.22項「フォルダまたはファイルに対するセキュリティ・オプションの設定」を参照してください。

システム管理者がContent ServerとWebCenter Portalとの間でアイテムレベルのセキュリティを構成している場合にのみできます。

「ファイル」メニュー

AutoVueで注釈付け

ファイル

選択しているファイルをContent ServerのAutoVueファイル・ビューアで開きます。このビューアでは、コメントや個別のマークアップを入力できます。詳細は、第18.3項「Oracle AutoVueを使用したドキュメントでの共同作業」を参照してください。

Oracle AutoVueがインストールされていて、システム管理者がOracle AutoVue機能を構成している場合にのみ使用できます。

「表示」メニュー

ブラウザで開く

ファイル

現在のファイルをデフォルトのブラウザ・アプリケーションで開きます。第17.6.2項「ファイルを開く」を参照してください。

イメージ、テキスト、Wikiドキュメント、HTMLのファイルにのみ使用できます。

「表示」メニュー

PDFで開く

ファイル

現在のファイルを、「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインにPDF形式で開きます。第17.6.2項「ファイルを開く」および第17.6.3項「PDFファイルのオープンまたは保存」を参照してください。

Content ServerでPDFに変換するように構成されているファイル・タイプで使用できます。

「表示」メニュー

PDFのダウンロード

ファイル

ブラウザ・ダイアログが開きます。このダイアログでは、Adobe Acrobat Readerで開くファイルを選択したり、ファイルをPDFファイルとしてローカル・ファイル・システムに保存したりできます。第17.8.3項「ファイルのダウンロード」および第17.6.3項「PDFファイルのオープンまたは保存」を参照してください。

Content ServerでPDFに変換するように構成されているファイル・タイプで使用できます。

「表示」メニュー

コメント

ファイル

ドキュメント・プレビューアの下側のタブ付きペイン領域に、現在のファイルの「コメント」ペインが開きます。このペインにあるテキスト入力領域では、ファイルについてのコメントを入力できます。第13.4項「アイテムへのコメント」を参照してください。

「表示」メニュー

バージョン履歴

ファイル

ドキュメント・プレビューアの下側のタブ付きペイン領域に、現在選択しているファイルの「履歴」ペインが開きます。このペインには、ファイルの既存のバージョンが表示され、選択したバージョンを削除できます。第17.16項「ファイルのバージョン履歴の表示と削除」を参照してください。

「表示」メニュー

情報

ファイル

ドキュメント・プレビューアの下側のタブ付きペイン領域に、現在選択しているファイルの「情報」ペインが開きます。このペインでは、「基本」のプロパティと「詳細設定」のプロパティを表示して編集できます。第17.17項「フォルダとファイルのプロパティの使用」を参照してください。

「表示」メニュー

リンクの取得

フォルダまたはファイル

現在のフォルダまたはファイルの「リンクの取得」ダイアログが開きます。このダイアログの「ダイレクトURL」には、WebCenter Portalでフォルダまたはファイルを開くためのダイレクト・リンクが示されます。また、「ダウンロードURL」のリンクで、ユーザーはフォルダまたはファイルをデフォルトのアプリケーションで開いたり、そのユーザーのローカル・ファイル・システムにファイルを保存できます。第17.21項「フォルダまたはファイルのURLの共有」を参照してください。

「表示」メニュー

コンテンツのリフレッシュ

フォルダまたはファイル

現在のフォルダまたはファイルをコンテンツ・リポジトリから取得して、前回の取得以降の変更内容をすべて反映します。

ツールバーのボタン

「編集」または「アプリケーションで編集」

ファイル

ファイルを選択している場合、インプレースでファイルを開き、自動的にファイルをチェックアウトします。WikiドキュメントおよびHTMLのファイルは、RTEで開かれます。Officeのファイルは、それに対応するアプリケーションで開かれます。第17.8.4項「ファイルのインプレース編集」を参照してください。

Wikiドキュメント、ブログ投稿、HTML、およびMicrosoft Officeのファイル(Word、Excel、PowerPoint)のみ可能です。

ツールバーのボタン

新規バージョンのアップロード

ファイル

選択したファイルに対する書込み権限があると、「ドキュメントのアップロード」ペインが開きます。このペインでは、新しいバージョンのファイルを指定して、既存のファイルと置き換えるためにアップロードできます。第17.8.5項「既存のファイルの新しいバージョンのアップロード」を参照してください。

Wikiドキュメントやブログ投稿ではできません。

ツールバーのボタン

ダウンロード

ファイル

ローカル・ファイル・システムに現在のファイルをダウンロードするダイアログを開きます。第17.8.3項「ファイルのダウンロード」を参照してください。

ツールバーのボタン

テンプレートの選択

ファイル

「テンプレートの選択」ダイアログが開き、Site Studioリージョンの表示テンプレートまたはカスタム・コンテンツ・プレゼンタの表示テンプレートを選択すると、選択したテンプレートでSite Studioファイルがどのように表示されるかをプレビューできます。

注意: 「ドキュメント・ビューア」は、選択したテンプレートに基づいたSite Studioコンテンツのプレビューのみを目的としています。コンテンツをページで公開する場合、アプリケーション・スペシャリストは「コンテンツ・プレゼンタ」を使用できます。


17.3 ドキュメント表示のパーソナライズ

ドキュメントは、パーソナライズをサポートしているため、ドキュメントを独自の表示に変更できます。このパーソナライズは、次の各項で説明するように、列を表示または非表示にして、特定の列のソート順序に従ってドキュメントのリストを並べ替えることで実現します。

17.3.1 列の非表示と表示

1列以上の情報列を表示や非表示にすることで、フォルダやファイルとともに表示される詳細を簡略化または詳細化できます。

独自のビューに含まれる情報列を非表示または表示するには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、「表示」メニューをクリックして、「列」を選択します(図17-8)。

    図17-8 「ドキュメント・エクスプローラ」の「列」メニュー

    図17-8の説明が続きます
    「図17-8 「ドキュメント・エクスプローラ」の「列」メニュー」の説明

  2. 次のいずれかの方法を使用して、表示する列を選択します。

    • 「すべて」を選択すると、利用可能なすべての列が表示されます。

    • 個々の列を「列」メニューで選択したり選択解除して、表示したり非表示にします。

    • そして、「列の管理」を「列の管理」ダイアログ(図17-9)でクリックし、必要に応じて「非表示列」「表示される列」のボックスに列を移動します。終了したら「OK」をクリックします。

      図17-9 「列の管理」ダイアログ

      図17-9の説明が続きます
      「図17-9 「列の管理」ダイアログ」の説明

    変更内容がすぐに表示されない場合は、「表示」メニューをクリックして、「コンテンツのリフレッシュ」を選択します。

17.3.2 列の並替え

情報列を並べ替えることで、フォルダやファイルとともに表示される詳細を、最重視する情報に応じて優先順位付けできます。

独自のビューに含まれる情報列を再順序付けするには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・マネージャ」、「ドキュメント・リスト・ビューア」、「ドキュメント・エクスプローラ」または「フォルダ・ビューア」で、「表示」メニューをクリックして、「列の並替え」を選択します。

    「列の並替え」ダイアログが開きます(図17-10)。

    図17-10 「列の並替え」ダイアログ

    図17-10の説明が続きます
    「図17-10 「列の並替え」ダイアログ」の説明

  2. 1列以上の列を選択して、並替えのアイコンをクリックすると、列の順序が並べ替えられます。

17.3.3 ファイルおよびフォルダのソート

列をソートすることで、ビュー内のファイルとフォルダの順序を簡単に並べ替えできます。各列にはシングルクリックによるソート機能が備わっており、この機能を使用して、特定の列の昇順(1、2、3、A、B、C)または降順(C、B、A、3、2、1)に応じてすべてのコンテンツをすぐに再配置できます。

独自のビューでフォルダやファイルをソートするには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・リスト・ビューア」、「ドキュメント・マネージャ」または「フォルダ・ビューア」で、フォルダやファイルのソートに使用する列のヘッダーにマウス・カーソルを合わせます。

  2. 「昇順ソート」アイコンをクリックして、列を昇順に(1、2、3、A、B、C、つまり小さい方から大きい方に)ソートします。または、「降順ソート」アイコンをクリックして、列を降順に(C、B、A、3、2、1、つまり大きい方から小さい方に)ソートします(図17-11)。

    図17-11 「昇順ソート」アイコンと「降順ソート」アイコン

    図17-11の説明が続きます
    「図17-11 「昇順ソート」アイコンと「降順ソート」アイコン」の説明


    注意:

    ソートのアイコンは、現在ソートしている列の上に表示されます。他の列の場合は、列の名前の上にマウス・ポインタを置くと、このアイコンが表示されます。


17.4 フォルダの作成

適切な権限があれば、フォルダを表示するドキュメント・コンテナ(ドキュメント・ビューア)にフォルダを作成できます。現在の場所と同じレベルに新しいフォルダが作成されます。新しいフォルダの作成時に、このアクションはアクティビティ・ストリームに反映されません。

ワークフローが割り当てられている親フォルダにサブフォルダを作成すると(Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築でポータルにおけるフォルダへのワークフローの割当てに関する項を参照)、そのサブフォルダは親フォルダのワークフロー割当てを継承します。


注意:

バックエンドのコンテンツ・リポジトリがContent Serverの場合、次の方法でもフォルダが作成およびコピーされます。

  • ネットワーク・プレースをポータルに作成してから、Windowsエクスプローラを使用してフォルダを作成およびコピーします。詳細は、第19.4項「Microsoft Windows Explorer統合の使用」を参照してください。

  • Microsoft Officeの共有ドキュメント管理機能で利用可能になるタスク・ペインを使用して、ポータルに新しいフォルダを作成します。詳細は、第19.3.4.2項「新しいフォルダの追加」を参照してください。


フォルダを作成するには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、新しいフォルダを作成するフォルダに移動します。

  2. 「ファイル」メニューから、「新規フォルダ」を選択します。

    「フォルダの作成」ダイアログが開きます(図17-12)。

    図17-12 「フォルダの作成」ダイアログ

    図17-12の説明が続きます
    「図17-12 「フォルダの作成」ダイアログ」の説明

  3. 「フォルダ名」フィールドに、フォルダの名前を入力します(例: Local Events)。

  4. 「作成」をクリックして、フォルダを作成し、ダイアログを閉じます。

17.5 ファイルの作成

ドキュメントを使用して接続コンテンツ・リポジトリに新しいファイルを作成できます。そのためには、ファイルをアップロードするか、新しいWikiドキュメントを作成します。これについては、次の各項で説明します。

17.5.1 ファイルのアップロード


注意:

  • システム管理者が最大アップロード・サイズを構成した場合、大きなファイル(250MB以上のサイズ)をMicrosoft Internet Explorer 9 (Flashで実行)でアップロードすると、アップロード進捗の割合が表示される時間とアップロード所要時間が長くなります。これは仕様動作です。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』でファイル・アップロードの最大サイズの変更に関する項を参照してください。

  • WebCenter Portalでは、新しいWikiドキュメントのアップロード、またはファイル・システムからの新しいバージョンのWikiドキュメントのアップロードをサポートしていません。HTMLファイルをアップロードすると、そのファイルはWikiドキュメントに変換できなくなります。これは、基盤になるメタデータが異なるためです。WebCenter PortalのWikiドキュメントの詳細は、第15章「Wikiの使用」を参照してください。


新しいファイルは、ローカル・ファイル・システムまたはマップ済のネットワーク・ドライブからコンテンツ・リポジトリにアップロードできます。また、複数の既存のファイルを新しいバージョンにリフレッシュすることもできます。

接続しているコンテンツ・リポジトリにある既存の単一ファイルの新しいバージョンをアップロードする場合、第17.8.5項「既存のファイルの新しいバージョンのアップロード」を参照してください。


注意:

バックエンドのコンテンツ・リポジトリがContent Serverの場合、次の方法でもファイルがアップロードされます。

  • Windowsネットワーク・プレースをポータルに作成してから、Windowsエクスプローラを使用して任意のタイプのファイルを追加します。詳細は、第19.4項「Microsoft Windows Explorer統合の使用」を参照してください。

  • Microsoft Officeの共有ドキュメント管理機能を使用して、Microsoft Word、ExcelまたはPowerPointのローカル・ファイルを保存するか、タスク・ペインを使用して任意のタイプのファイルをContent Serverリポジトリに追加します。詳細は、第19.3.4.1項「ファイルの追加」を参照してください。

  • デフォルトでContent ServerとともにインストールされるWebDAVを使用して、WebCenter Portalアプリケーションへの接続を確立し、Content Serverリポジトリ内のコンテンツをターゲット・ポータルに割り当てられたフォルダにドラッグ・アンド・ドロップするか、ポータル間でコンテンツをドラッグ・アンド・ドロップします。コンテンツをターゲット・フォルダにドラッグ・アンド・ドロップするときには、ソース・フォルダをターゲット・フォルダにドラッグしないでください。フォルダ内に格納されたコンテンツのみをドラッグ・アンド・ドロップしてください。ドキュメントの格納に使用するContent ServerのWebDAV URLが不明な場合は、Fusion Middleware管理者に問い合わせてください。そのContent ServerのベースURLがhttp://host:port/relative_web_rootの場合、WebDAVのルートURLは、http://host:port/relative_web_root/idcplg/webdavになります。たとえば、http://wchost:16200/dav/cs/idcplg/webdav/となります。

  • バッチ・ローダー・ユーティリティを使用します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Content Serverシステム管理者ガイド』のコンテンツのバッチロードに関する項を参照してください。


接続しているコンテンツ・リポジトリにファイルをアップロードするには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、アップロードするファイルのフォルダに移動するか、新しいフォルダを作成します(第17.4項「フォルダの作成」を参照)。

  2. 「アップロード」をクリックします。

    「ドキュメントのアップロード」ペインが開きます(図17-13はFireFoxのペインを示し、Internet Explorerのペインを示します)。このペインには、アップロードするファイルを追加できる領域があります。

    図17-13 「ドキュメントのアップロード」ペイン(FireFoxブラウザ)

    図17-13の説明が続きます
    「図17-13 「ドキュメントのアップロード」ペイン(FireFoxブラウザ)」の説明

    図17-14 「ドキュメントのアップロード」ペイン(Internet Explorerブラウザ)

    図17-14の説明が続きます
    「図17-14 「ドキュメントのアップロード」ペイン(Internet Explorerブラウザ)」の説明

  3. 次の各項のいずれかの手順を実行します。

17.5.1.1 コンテンツ・プロファイルのあるファイルのアップロード

ファイルの元のバージョンがContent Serverのコンテンツ・プロファイルに関連付けられている場合や、新しいファイルをコンテンツ・プロファイルに関連付ける必要がある場合は、最初にコンテンツ・プロファイルを選択して、「コンテンツ・チェックイン・フォーム」を開く必要があります。このフォームでは、ファイルを単独でアップロードします。複数のファイルをアップロードするときには、プロファイルを選択できません。

コンテンツ・プロファイルを選択することで、ファイルをアップロードする前に指定しておく必要がある、特定のメタデータ・フィールドに対する値を必須にして一貫性を強制します。たとえば、プレス・リリースのプロファイルには、連絡先担当者、リリースの日付などのフィールドを含めることになります。


注意:

「プロファイルのアップロード」選択リストを有効にするには、システム管理者が次の要件を両方構成している必要があります。

  • ユーザーがWebCenter Portalアプリケーションにアクセスするには、Content ServerとWebCenter Portalアプリケーションを同一のホストとポートで公開するOracle HTTP Server (OHS)を使用する必要があります。WebCenter PortalへのフロントエンドとしてOHSを設定する方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理でContent Serverの構成に関する項を参照してください。

  • WebCenter Portalは、webContextRootパラメータにContent Serverのホスト名を設定して、Content Serverリポジトリに接続している必要があります。webContextRootの設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のWebCenter PortalまたはPortal Frameworkアプリケーションのコンテンツ・リポジトリの登録に関する項を参照してください。WLSTでwebContextRootを設定する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』createJCRContentServerConnectionおよびsetJCRContentServerConnectionに関する項を参照してください。


コンテンツ・プロファイルが関連付けられているファイルをアップロードするには:

  1. 「プロファイルのアップロード」リストから、プロファイルを選択します(図17-15)。

    図17-15 ファイルのコンテンツ・プロファイルの選択

    図17-15の説明が続きます
    「図17-15 ファイルのコンテンツ・プロファイルの選択」の説明

    「プロファイル・アップロード」ペインに、「コンテンツ・チェックイン・フォーム」が表示されます。このフォームには、選択したコンテンツ・プロファイルに応じたメタデータ・フィールドが表示されます(図17-16)。

    図17-16 コンテンツ・プロファイルのメタデータ・フィールド

    図17-16の説明が続きます
    「図17-16 コンテンツ・プロファイルのメタデータ・フィールド」の説明

  2. 「プライマリ・ファイル」フィールドで、アップロードするファイルの名前を指定します。

  3. その他のメタデータ・フィールド値には、ファイルに関連付ける値を入力します。


    注意:

    Content Serverには、正常なチェックインのために、選択したコンテンツ・プロファイルに対して特定の必須メタデータ・フィールド値が必要になることがあります。必須フィールドは、ダイアログ内のアスタリスクと赤色のテキストで特定できます。

    Content Serverのコンテンツ・プロファイル・メタデータ・フィールド要件の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Content Serverユーザーズ・ガイド』で「ファイルのチェックイン」を参照してください。付録の「コンテンツ・チェックイン・フォーム」に関する項で説明するフィールドは、Content Serverに必須のフィールドです。すべてのコンテンツ・プロファイルには、これらのフィールドを含める必要があります。これらが含まれていないと、チェックインに失敗します。

    特定のコンテンツ・プロファイルに対してContent Serverで必要な必須メタデータ・フィールド値に加えて、すべてのコンテンツ・プロファイルには、WebCenter Portalで必要な追加メタデータ・フィールドも含める必要があります。必要なフィールドのリストと説明は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理でContent Serverでのコンテンツ・プロファイルの作成に関する項を参照してください。これらのフィールドは、コンテンツ・プロファイルに非表示フィールドとして追加して、エンド・ユーザーがWebCenter Portalによって移入された値を上書きできないようにする必要があります。


  4. 「チェックイン」をクリックします。

    指定したファイルがアップロードされ、ポータル内の現在のフォルダにリストされます。

17.5.1.2 コンテンツ・プロファイルのない1つ以上のファイルのアップロード

関連付けられているコンテンツ・プロファイルがないファイルを1つ以上アップロードするには:

  1. アップロードするファイルを、次のどちらかの方法で選択します。

    • (FireFoxまたはChromeブラウザの場合のみ)ローカル・ファイル・システムにあるファイルを選択して、そのファイルを「ドキュメントのアップロード」ペインにドラッグします。

    • 「ファイルを選択します」をクリックして、アップロードするファイルに移動してから選択します。

  2. 「ドキュメントのアップロード」ペインで、「説明」フィールドに、ファイルの説明を必要に応じて入力します。この説明は、ファイルのアップロード・セットに含まれるすべてのファイルに割り当てられます。

  3. 接続しているコンテンツ・リポジトリにファイルが存在している場合は、「常に新しいバージョンを作成」を選択して、ファイルの新しいバージョンを作成します。コンテンツ・リポジトリ内のターゲット・フォルダに同じ名前のファイルがすでに存在するときに、通知されるようにするには、このチェック・ボックスの選択を解除し、オプションで指定します。

  4. 「アップロード」をクリックします。

    • ターゲット・フォルダ内に同じ名前のファイルがすでに存在しているときに、「常に新しいバージョンを作成」が選択されていると、現在選択しているファイルと同じレベルにファイルの新しいバージョンが追加されます。第17.16項「ファイルのバージョン履歴の表示と削除」を参照してください。

    • ターゲット・フォルダ内に同じ名前のファイルがすでに存在しているときに、「常に新しいバージョンを作成」が選択されていても、そのファイルを別のユーザーがチェックアウトしている場合には、「情報」ダイアログが表示され、そのファイルがアップロードできないことが通知されます。また、そのファイルをチェックアウトしているユーザーの名前も示されます。

    • ターゲット・フォルダ内に同じ名前のファイルがすでに存在しているときに、「常に新しいバージョンを作成」の選択が解除されていると、「名前の競合の解決」ペインが開きます。

    適切なアクションを選択します。

    • 「このファイルを無視」を選択すると、現在のファイルのアップロード操作が取り消されます。これは、複数のファイルをアップロードするときに、現在のファイルのみをスキップして、バッチ内の後続のファイルはアップロードを続行する場合に役立ちます。

    • 「既存ファイルの新規バージョンの作成」を選択すると、ファイルの新しいバージョンが作成されます。第17.16項「ファイルのバージョン履歴の表示と削除」を参照してください。

      別のユーザーがすでにファイルをチェックアウトしているときには、この選択項目は無効化されます。


      注意:

      接続したコンテンツ・リポジトリがバージョニングをサポートしていないと、この選択は「既存ファイルの上書き」になり、既存ファイルが新規ファイルで置換されます。


      新しいバーションの作成やファイルの上書きに必要な権限がないときには、この選択項目は無効化されます。

    • 「アップロードされたファイルに別の名前を使用」を選択すると、「名前」フィールドが表示されます。このフィールドに、ファイルの新しい名前を入力できます。指定した名前が別の既存のファイルと同じになる場合は、別の名前を入力するように通知するメッセージが表示されます。

17.5.2 Wikiドキュメントの作成

接続しているコンテンツ・リポジトリにファイルをアップロードすること(第17.5.1項「ファイルのアップロード」を参照)に加えて、次の2つの方法のどちらかを使用してWikiドキュメントを作成できます。

WebCenter PortalのWikiドキュメントの詳細は、第15章「Wikiの使用」を参照してください。

17.6 フォルダまたはファイルを開く

この項では、フォルダやファイルを開いたりファイルのダウンロードや保存を行う方法について次の各項で説明します。

17.6.1 フォルダを開く

フォルダを開いてその内容を表示できますが、フォルダは表示されません。


注意:

バックエンドのコンテンツ・リポジトリがContent Serverの場合、次の方法でもフォルダを開けます。

  • ネットワーク・プレースをポータルに作成してから、Windowsエクスプローラを使用してフォルダとファイルを開きます。詳細は、第19.4項「Microsoft Windows Explorer統合の使用」を参照してください。

  • Microsoft Officeの共有ドキュメント管理機能で利用可能になるタスク・ペインを使用して、ポータルのフォルダを開きます。詳細は、第19.3.4.7項「フォルダの管理」を参照してください。


フォルダを開いて、フォルダの内容を表示して、そのフォルダを最上位フォルダにするには:

  • 「ドキュメント」ページ、または「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」またはページの「フォルダ・ビューア」:

    • フォルダ名をクリックします。

    • または、フォルダを右クリックして、「開く」を選択します。

17.6.2 ファイルを開く

適切な権限があれば、任意のタイプのファイルを開いて、ファイルの内容またはプロパティを読取り専用ビューに表示できます。

「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」および「フォルダ・ビューア」では、ファイルは「ドキュメント・ビューア」プレビュー・ペインにインプレースで開かれます。また、「ドキュメント・リスト・ビューア」と「最近のドキュメント」では、別個の「ドキュメント・ビューア」プレビュー・ウィンドウでファイルが開かれます。


注意:

バックエンドのコンテンツ・リポジトリがContent Serverの場合、次の方法でもファイルを開けます。


ファイルの読取り専用ビューを開くには:

  • 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、ファイル名をクリックして、そのファイルを「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインまたはウィンドウで開きます。


    注意:

    • 一部のファイル・タイプは、プレビューをサポートしていません。これに該当するファイルを開こうとすると、「ドキュメント・ビューア」にファイルのプロパティが表示されます。

    • プレビューをサポートしているファイルの場合、そのファイルは、ドキュメント・プレビューアで開くために、インライン・フレームでの表示もサポートしている必要があります。たとえば、HTMLファイルにインライン・フレームでは表示できないコードが含まれている場合、ドキュメント・プレビューアには表示されませんが、現在のウィンドウにHTMLファイルがオーバーレイされます。


    プレビュー・ペインまたはウィンドウでのファイルの表示形式は、ファイルのタイプに応じて異なります。

    • PDF形式をサポートするファイルの場合: このファイルは、インプレースのPDFビューア(図17-17)またはスライド・ビューア(図17-18)に表示されます。

      図17-17 PDFビューアでのファイルのプレビュー

      図17-17の説明が続きます
      「図17-17 PDFビューアでのファイルのプレビュー」の説明


      注意:

      スライド・プレビュー機能を有効にするには、システム管理者が次の要件をすべて構成している必要があります。

      • ユーザーがWebCenter Portalアプリケーションにアクセスするには、Content ServerとWebCenter Portalアプリケーションを同一のホストとポートで公開するOracle HTTP Server (OHS)を使用する必要があります。WebCenter PortalへのフロントエンドとしてOHSを設定する方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理でContent Serverの構成に関する項を参照してください。

      • WebCenter Portalは、webContextRootパラメータにContent Serverのホスト名を設定して、Content Serverリポジトリに接続している必要があります。webContextRootの設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のWebCenter PortalまたはPortal Frameworkアプリケーションのコンテンツ・リポジトリの登録に関する項を参照してください。WLSTでwebContextRootを設定する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』createJCRContentServerConnectionおよびsetJCRContentServerConnectionに関する項を参照してください。

      • IBRを使用してドキュメントを変換するためにOracle WebCenter Content設定が適切に構成されている必要があります。


      図17-18 スライド・ビューアでのファイルのプレビュー(注意を参照)

      図17-18の説明が続きます
      「図17-18 スライド・ビューアでのファイルのプレビュー(注意を参照)」の説明

    • HTML、テキスト、イメージ、XMLのファイルの場合: プレビュー・ペインまたはウィンドウで、「表示」メニューをクリックして、「ブラウザで開く」を選択すると、ブラウザの別個のタブでファイルが開きます。

    • Content ServerでPDFに変換するように構成されているファイル・タイプの場合: プレビュー・ペインまたはウィンドウで、「表示」メニューをクリックして、「PDFで開く」を選択すると、そのファイルのPDFバージョンが開きます。

ファイルを編集する場合、第17.8項「ファイルの編集または更新」を参照してください。

17.6.3 PDFファイルのオープンまたは保存

「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインでは、現在開いているファイルのPDFバージョンを開いたり、ローカル・ファイル・システムに保存したりできます。この選択肢は、Content ServerでPDFに変換するように構成されているすべてのファイル・タイプに使用できます。


注意:

  • WikiやブログのPDF変換を有効にするには、システム管理者がWebCenter Conversionコンポーネントを構成する必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理でWikiとブログのPDF変換の有効化に関する項を参照してください。

  • 「イメージの埋込み」機能を使用してリッチ・テキスト・エディタ(RTE)により追加されたイメージのみが、生成PDFで表示できます。外部URLで参照されるイメージはPDFで表示されません。RTEの詳細は、第17.7項「リッチ・テキスト・エディタ(RTE)の使用方法」を参照してください。


PDF形式でファイルを開くまたは保存するには:

  • 「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで、「ファイル」メニューをクリックして、次の項目を選択します。

    • 「PDFで開く」を選択して、ブラウザの新しいタブにAdobe Acrobat ReaderのPDFビューア・プラグインでファイルを開きます。

    • 「PDFのダウンロード」を選択すると、ブラウザのダイアログが開き、このダイアログからファイルをPDFファイルとしてローカル・ファイル・システムに保存できます。

17.7 リッチ・テキスト・エディタ(RTE)の使用

リッチ・テキスト・エディタ(RTE)は、完全に統合されたHTMLテキスト・エディタです。このエディタを使用すると、Wikiドキュメントやブログ投稿の作成および編集と、HTMLファイルの編集ができます。図17-19に作成モードを示し、図17-20に編集モードを示します。

図17-19 リッチ・テキスト・エディタでの新規Wikiドキュメント

図17-19の説明が続きます
「図17-19 リッチ・テキスト・エディタでの新規Wikiドキュメント」の説明

図17-20 リッチ・テキスト・エディタでのブログ投稿の編集

図17-20の説明が続きます
「図17-20 リッチ・テキスト・エディタでのブログ投稿の編集」の説明

RTEを使用するには:

  1. RTEを開くには、新規Wikiドキュメントを作成する(第17.5.2項「Wikiドキュメントの作成」を参照)、ブログ投稿を作成する(第16.5.2項「ブログ投稿の作成」を参照)、Wikiを編集する(第15.3項「Wikiの編集」を参照)、ブログ投稿またはHTMLファイルを編集する(第17.8.4項「ファイルのインプレース編集」を参照)のいずれかを実行します。

  2. 新規Wikiドキュメントまたはブログ投稿については、「タイトル」フィールドに表示名を入力します。

  3. 「リッチ・テキスト」「HTML」「Wikiマークアップ」および/または「プレビュー」のタブ付きペインで、テキスト、書式設定、スタイルおよびリンクを追加、修正およびプレビューします。


    注意:


  4. (WikiドキュメントとHTMLファイルのみ)変更についてポータルのメンバーに通知する必要がない場合、「少量の編集」チェック・ボックスを選択します。

    このチェック・ボックスの選択を解除しておくと、変更の保存後に、アクティビティ・ストリームが更新され、通知が送信されます。

  5. RTEの下側にあるタブ付きペインで、ドキュメントまたは投稿に関連するコメント、タグまたはリンクを追加できます。詳細は、第13.4項「アイテムへのコメント」第17.15項「ファイルにおけるタグの管理」および第17.18項「ドキュメント・リンクの管理」を参照してください。

  6. 変更を保存します。

    • 新規Wikiドキュメントまたはブログ投稿を作成して保存する場合は、「作成」をクリックします。

    • 既存のWikiドキュメント、ブログ投稿またはHTMLファイルの更新内容を保存する場合、「保存」をクリックします。更新内容を保存してRTEを終了するには、「保存して閉じる」をクリックします。

17.7.1 リッチ・テキスト・エディタのタブ付きペインについて

RTEには、4つのタブ付きペインがあります。これらのペインでは、WikiおよびHTMLのドキュメントとブログ投稿を作成したり編集したりできます。

  • 「リッチ・テキスト」。RTEツールバーのアイコンとコントロールを使用したWYSIWYG環境で、コンテンツを作成および改訂します(第17.7.2項「リッチ・テキスト・エディタのツールバーについて」を参照)。


    注意:

    Apple iPadユーザーはRTEでドロップダウン・リストから選択できません。これは既知の制限事項です。


  • 「HTML」。HTMLを手動で入力します。これには、「リッチ・テキスト」タブのWYSIWYGアイコンとコントロールでは扱われないHTMLのソース・コードの入力も含まれます。

    「HTML」ペインを終了してから再び戻ると、別々の行に入力されている場合があるHTMLは再フォーマットされて単一の行で表示されます。これはほとんどのHTMLエディタで慣習です。


    注意:

    • RTEでは、HTMLの入力時に次のタイプのタグを無視します。これらのタグは、RTEのコンテキストでは不適切または不要です。

      • スクリプトのタグ

      • フォームの要素。inputselecttextareaformなど

      • frame/frameset

      • ドキュメントのタグ。htmlheadbodymetatitleなど

      • 不明なタグ。例: <foo></foo>

    • Wikiまたはブログでは、デフォルトのCSSセレクタの動作を変更することはサポートされていません。


  • 「プレビュー」(Wikiドキュメントとブログ投稿のみ)。Wikiドキュメントまたは投稿を、公開されたときの表示状態で示します。

  • 「Wikiマークアップ」(Wikiドキュメントのみ)。表示されている場合、このタブを使用して独自のWikiマークアップを入力します。Wikiマークアップ構文のすべてのセットについては、「Wikiマークアップのヘルプ」をクリックし、表17-3を参照してください。Wikiマークアップに用意されていない書式設定には、HTMLを使用します。


    注意:

    • デフォルトでは、「Wikiマークアップ」タブはRTEで非表示です。システム管理者がこの設定を変更できます(『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』でリッチ・テキスト・エディタにおける「Wikiマークアップ」タブの表示と非表示に関する項を参照)。

    • 「Wikiマークアップ」タブを別のタブにRTEで切り替えると、コンテンツが文字化けする場合があります。回避策として、「Wikiマークアップ」タブに移動した場合、RTEで別のタブに切り替えるのではなく、「保存して閉じる」または「取消」をクリックします。


    表17-3 Wikiマークアップ構文と例

    要素 構文 出力

    斜体

    //string//

    //Sales// team

    Sales team

    太字

    **string**

    **Sales** team

    Sales team

    箇条書きリスト

    * listItem

    ** subitem

    ** subitem

    * listItem

    * Managers:

    ** John Smith

    ** Monica Gallo

    * Contributors:

    Wikiマークアップの順序付けなしリストの出力

    番号付きリスト

    # listItem

    ## subitem

    ## subitem

    # listItem

    # Dairy

    ## Milk

    ## Cheese

    # Bread

    Wikiマークアップの順序付きリストの出力

    Webリンク

    [[URL|linkName]]

    [[http://www.oracle.com|Search Oracle]]

    [[http://fmw.vm.oracle.com:8888/webcenter/portal/Philatelists/page/presidents|Presidents]]

    Search Oracle

    Presidents

    リンクをクリックすると、ブラウザ・ウィンドウにターゲットが表示されます

    WebCenterリンク

    [[owc://svcId/rsrcId|linkName]]

    サービスID値については、システム管理者に問い合わせてください。

    リソースIDを確認するには、アイテムのプロパティを表示します(右クリックで「詳細」を選択)。

    [[owc://oracle.webcenter.doclib/dev-ucm#dDocName:OWCSVR01USORAC026779|Results]]

    Results

    リンクをクリックすると、ブラウザ・ウィンドウにリソースが表示されます

    リンク・ターゲットのアンカー

    <<<anchor:anchorName>>>

    <<<anchor:forecast>>>

    (リンクのターゲットとして機能するように、販売予測を説明するセクションに挿入します)

    (非表示)

    HTMLの場合: <a id="forecast" name="forecast"></a>

    改行

    \\


    xxxx \\ xxxx

    xxxx

    xxxx

    水平線

    ----

    xxxx

    ----

    xxxx

    xxxx

    ____________________

    xxxx

    イメージ

    (ブラウザでサポートされているすべてのイメージ・タイプ。JPG、GIF、PNGなど)

    {{URL/imageFile|linkName}}

    [[http://www.myco.com/Sales/chart.jpg|Quarterly Sales]]

    Quarterly Sales

    リンクをクリックすると、ブラウザ・ウィンドウにイメージが表示されます

    |=head|=head|...|=head|

    |value|value|...|value|

    表の行ごとに繰り返します

    |=ID|=Name|=Dept|

    |1356|Bob King|Sales|

    Wikiマークアップの表の出力

17.7.2 リッチ・テキスト・エディタのツールバーについて

表17-4では、「リッチ・テキスト」タブにあるRTEツールバーのアイコンとコントロールについて説明しています。このタブでは、WYSIWYG環境でコンテンツを作成および改訂できます。

アイコンに割り当てられた操作を実行するには、そのアイコンを1回クリックします。これにより、すぐにアクションが実行されるか、詳細な構成オプションのあるダイアログが開きます。

表17-4 「リッチ・テキスト」タブにあるリッチ・テキスト・エディタのツールバーのアイコンとコントロール

コントロール 説明

RTEのフォント・スタイルのアイコン


「太字」「斜体」「下線」、および「取消線」。テキストを選択して、目的のフォント・スタイル・アイコンをクリックするか、アイコンをクリックしてからテキストを入力します。アイコンを再度クリックすると、フォント・スタイルを終了できます。

RTEの「段落書式」ドロップダウン・メニュー


「段落書式」。書式を選択してからテキストを入力するか、テキストを強調表示にしてから書式を選択します。

RTEの「フォント名」ドロップダウン・メニュー


「フォント名」。フォントを選択してからテキストを入力するか、テキストを強調表示にしてからフォントを選択します。

RTEの「フォント・サイズ」ドロップダウン・メニュー


「フォント・サイズ」。サイズを選択してからテキストを入力するか、テキストを強調表示にしてからサイズを選択します。

RTEテキストの色のドロップダウン・メニュー


「テキストの色」または「背景色」。テキストを選択してから、「テキストの色」または「背景色」のアイコンをクリックして、色を選択します。または、アイコンをクリックして、色を選択してからテキストを入力します。

RTEの端揃えのアイコン


「左揃え」「中央揃え」、および「右揃え」。テキストを選択して、目的のテキストの端揃えをクリックして適用するか、アイコンをクリックしてからテキストを入力します。

RTEのインデントのアイコン


「インデントを減らす」および「インデントを増やす」。テキストを選択してから目的のインデント・アイコンをクリックして、テキストを左または右に移動します。

RTEのリストのアイコン


「番号付きリスト」および「箇条書きリスト」。最初に改行してから目的のリスト・タイプをクリックして、テキストを入力します。または、テキストの行を選択して、アイコンをクリックします。アイコンを再度クリックすると、リスト表示の書式が削除されます。また、最後の項目の後で[Enter]キーを2回押すと、リスト・モードを終了できます。

RTEの「書式の削除」アイコン


「書式の削除」。テキストを選択して、このアイコンをクリックすると、すべてのフォント・スタイル設定(フォント・タイプ、サイズ、ウェイト、色など)が削除されますリストとインデントには、効果はありません。

RTEの「リソースの選択」、「新規リソース」、および「イメージの埋込み」のアイコン


「リソースの選択」。既存のWebCenter Portalリソースにリンクするテキストを選択して、このアイコンをクリックすると、「リソースの選択」ダイアログが開きます。選択したテキストのリンク先になるリソース(現在のポータルのドキュメントまたはお知らせや、URLなど)を選択します。ドキュメント内のリンク済テキストをクリックすると、「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインに選択したリソースが表示されます。

「新規リソース」。新しいWebCenter Portalリソースにリンクするテキストを選択して、このアイコンをクリックすると、「新規リソース」ダイアログが開きます。選択したテキストのリンク先になるリソースを選択し、そのリソース(たとえば、ディスカッション・フォーラムのトピックやノート)を作成してから、リソースの外部の場所(たとえば、URL)を指定して、新しいリソースの名前(たとえば、Wikiドキュメント)を指定します。または、そのリソース(たとえば、ドキュメント)をローカル・ファイル・システムや接続済のネットワーク・ドライブからアップロードします。

注意: この方法で新規Wikiドキュメントを作成すると、WebCenter Portalは、その新規Wikiドキュメント用のプレースフォルダを現在のフォルダに作成します。この新規Wikiドキュメントにコンテンツを追加するには、そのドキュメントに移動して、ドキュメントをRTEで開く必要があります。

「リソースの選択」「新規リソース」を使用して作成したリンクは、インライン・リンクとして作成されます。また、このリンクは、リンク先リソースの詳細に関連付けられた「リンク」タブには追加されません。

WebCenter Portalにおけるリソースへのリンクの詳細は、第31章「WebCenter Portalでの情報のリンク」を参照してください。

「イメージの埋込み」。クリックすると、「イメージの埋込み」ダイアログが開きます。

  • 「イメージの選択」をクリックして、現在のポータルのイメージを選択します。

  • 「イメージのアップロード」をクリックして、ローカル・ファイル・システムや接続済のネットワーク・ドライブからイメージをアップロードします。

RTEの「表」アイコン


「表」。クリックすると、「表プロパティ」ダイアログが開きます。

第17.7.3項「リッチ・テキスト・エディタでの表の使用」を参照してください。

RTEの「水平線の挿入」アイコン


「水平線の挿入」。クリックすると、現在のカーソル位置に水平線が挿入されます。

RTEの「ツール」アイコン、展開してオプションを表示


ツール:

  • 「最大化」/「最小化」。クリックすると、RTEが全画面に拡大されます。または、RTEがWebCenter Portalアプリケーション内に表示されるように縮小されます。

  • 「すべて選択」。テキスト入力領域の本文のコンテンツをすべて選択します。

  • 「検索」または「置換」。クリックすると、「検索と置換」ダイアログが開きます。このダイアログでは、文字列を検索したり、特定の文字列を指定したテキストで置換したりできます。

  • 「スニペット」。ブログ投稿では、テキストの一部を選択してからこのアイコンをクリックすると、その部分がブログ投稿の概要として、ブログの概要ページ(または、ダイジェスト・ページ)に表示されます。このページにある「詳細」リンクを使用すると、ユーザーはブログ全体を表示できます。Wikiドキュメントでは、この機能は使用できません。

RTEの「切取り」、「コピー」および「貼付け」のオプション(コンテキスト・メニュー)


「切取り」「コピー」、または「貼付け」。テキストを選択してから右クリックすると、選択したテキストを切取りまたはコピーするコンテキスト・メニューか、バッファ内のテキストを現在のカーソル位置に貼り付けするコンテキスト・メニューが表示されます。

注意: ブラウザのセキュリティ警告が表示された場合、キーボード・コマンドを使用するか(第17.7.4項「リッチ・テキスト・エディタでのキーボードの使用方法」を参照)、クリップボードへのアクセスを許可するようにブラウザを構成できます。たとえば、FireFoxブラウザの場合、http://kb.mozillazine.org/Granting_JavaScript_access_to_the_clipboardを参照してください。


17.7.3 リッチ・テキスト・エディタでの表の使用

RTEで表を作成するには、ツールバーの「表」アイコンをクリックします(図17-21)。

図17-21 リッチ・テキスト・エディタ: 「表」アイコン

RTEの「表」アイコン

「表プロパティ」ダイアログ・ウィンドウが開きます(図17-22)。このダイアログでは、表17-5で説明する表の基本プロパティを設定できます。

図17-22 リッチ・テキスト・エディタ: 「表プロパティ」ダイアログ(基本プロパティ)

図17-22の説明が続きます
「図17-22 リッチ・テキスト・エディタ: 「表プロパティ」ダイアログ(基本プロパティ)」の説明

表17-5 リッチ・テキスト・エディタ: 基本の「表プロパティ」

プロパティ 説明

(必須)表の行数を入力します。

(必須)表の列数を入力します。

Width

ピクセル数またはパーセント値のどちらかを選択して、表の幅を入力します。パーセント値として幅を指定すると、編集領域に対して表が占有する割合を設定できます。

Height

表の高さをピクセル数で指定します。

ヘッダー

ヘッダーとして書式設定する表の要素を選択します。ヘッダーには、特別な書式が適用されます。ヘッダーの書式は、最初の行、最初の列またはその両方に適用できます。

枠線のサイズ(ピクセル)

表の境界線の幅を入力します。

位置合せ

ページ上の表の配置位置を、「左」、「中央」、または「右」から選択します。

セル内の余白

セルの境界線とセルのコンテンツの間隔をピクセル数で入力します。

キャプション

表の上に表示されるラベル・テキストを入力します。

サマリー

表のコンテンツのサマリーを入力します。これは、スクリーン・リーダーなどの補助デバイスで利用します。表には意味のわかりやすいサマリー・テキストを指定して、障害のあるユーザーのアクセス可能性を向上するようにしてください。


「詳細設定」タブをクリックすると、詳細な表プロパティが表示されます(図17-23)。ここでは、表17-6で説明するプロパティを設定できます。

図17-23 リッチ・テキスト・エディタ: 「表プロパティ」ダイアログ(詳細プロパティ)

図17-23の説明が続きます
「図17-23 リッチ・テキスト・エディタ: 「表プロパティ」ダイアログ(詳細プロパティ)」の説明

表17-6 リッチ・テキスト・エディタ: 詳細な「表プロパティ」

プロパティ 説明

Id

ドキュメント内の表要素に一意の識別子を入力します(id属性)。

言語の方向

表内のテキストの方向を選択します。左から右(LTR)または右から左(RTL)のいずれかになります(dir属性)。

スタイル

CSSスタイルの定義を入力します(style属性)。各値の末尾にはセミコロン付けて、個別のプロパティは空白で区切る必要があります。

スタイルシート・クラス

表要素のクラスを入力します(class属性)。表要素が複数のクラスに割り当てられている場合は、クラス名を空白で区切ります。


ドキュメントに挿入した表は、各セルに直接値を入力できます。コンテキスト・メニューで追加の編集ができます。コンテキスト・メニューを開くには、表を右クリックしてから、表17-7で説明するようにアクションを選択します。

表17-7 リッチ・テキスト・エディタ: 表のコンテキスト・メニューの選択項目

アクション 説明

貼付け

クリップボードのコンテンツを、現在のカーソル位置に貼り付けます

セル

第17.7.3.1項「リッチ・テキスト・エディタでの表のセルの編集」を参照してください。

第17.7.3.2項「リッチ・テキスト・エディタでの表の行の編集」を参照してください。

第17.7.3.3項「リッチ・テキスト・エディタでの表の列の編集」を参照してください。

表の削除

表と、その表の内容をすべて削除します。

表プロパティ

「表プロパティ」ダイアログが開きます。このダイアログでは、表17-5「リッチ・テキスト・エディタ: 基本の「表プロパティ」」表17-6「リッチ・テキスト・エディタ: 詳細な「表プロパティ」」で説明したようにプロパティを変更できます。ただし、行と列の数は変更できません。


17.7.3.1 リッチ・テキスト・エディタでの表のセルの編集

セルの挿入や削除、結合、またはセルのプロパティの変更を実行するには、セル(現在のセル)を右クリックしてコンテキスト・メニューを表示し、「セル」選択することでセルのアクションのサブメニュー(図17-24)を開きます。このサブメニューから、表17-8で説明するアクションを選択します。

複数のセルを選択する場合は、それらのセルをマウスでドラッグしてから、右クリックでコンテキスト・メニューを開きます。

図17-24 リッチ・テキスト・エディタ: 表の「セル」のアクション

図17-24の説明が続きます
「図17-24 リッチ・テキスト・エディタ: 表の「セル」のアクション」の説明

表17-8 リッチ・テキスト・エディタ: 表の「セル」メニューの選択項目

アクション 説明

前にセルを挿入

現在のセルの前に、新しいセルを挿入します。

後にセルを挿入

現在のセルの後に、新しいセルを挿入します。

セルの削除

現在のセルを削除します。

セルの結合

選択している複数のセルを1つに結合します。このオプションは、複数のセルを選択しているときにのみ使用できます。

右を結合

選択したセルと、そのセルの右側のセルを結合します。このオプションは、1つのセルを選択している場合にのみ使用できます。

下を結合

選択したセルと、そのセルの下側にあるセルを結合します。このオプションは、1つのセルを選択している場合にのみ使用できます。

セルの水平分割

選択したセルを、そのセルの右側に新しいセルを作成して、2つに分割します。セルの内容は、左側の元のセルに表示されます。このオプションは、1つのセルを選択している場合にのみ使用できます。

セルの垂直分割

選択したセルを、そのセルの下側に新しいセルを作成して、2つに分割します。セルの内容は、上側の元のセルに表示されます。このオプションは、1つのセルを選択している場合にのみ使用できます。

セルのプロパティ

「セルのプロパティ」ダイアログが開きます。このダイアログでは、セルのサイズ、種類、色、および内容の位置合せを構成できます。詳細は、第17.7.3.1.1項「リッチ・テキスト・エディタでの表のセルのプロパティの編集」を参照してください。


17.7.3.1.1 リッチ・テキスト・エディタでの表のセルのプロパティの編集

表のセルは、独自のルック・アンド・フィールを作成することで、さらにカスタマイズできます。表のコンテキスト・メニューから、「セル」「セルのプロパティ」の順に選択して、「セルのプロパティ」ダイアログ(図17-25)を開きます。このダイアログでは、表17-9で説明するように、表のセルのプロパティを設定できます。

図17-25 リッチ・テキスト・エディタ: 表の「セルのプロパティ」ダイアログ

図17-25の説明が続きます
「図17-25 リッチ・テキスト・エディタ: 表の「セルのプロパティ」ダイアログ」の説明

表17-9 リッチ・テキスト・エディタ: 表の「セルのプロパティ」

アクション 説明

Width

ピクセル数またはパーセント値のどちらかを選択して、セルの幅を入力します。パーセント値として幅を指定すると、行に対してセル(およびセルが配置されている列)が占有する割合を設定できます。

Height

セルの高さをピクセル数で指定します。

セルの種類

表のセルの種類を選択します。通常のデータ・セルまたは特別な書式が設定されたヘッダー・セルのどちらかになります。

ワード・ラップ

現在のセルの内容を折返し表示するかどうかを選択します。

行のスパン

数値を入力して、セルを下方向に広げる行数を指定します。この値により、rowspan属性を設定します。

列のスパン

数値を入力して、セルを右方向に広げる列数を指定します。この値により、colspan属性を設定します。

Horizontal Alignment

表のセルにおける内容の水平方向の位置合せを選択します。「左」、「中央」または「右」のいずれかになります。

Vertical Alignment

表のセルの内容における垂直方向の位置合せを選択します。「上」、「中央」、「下」または「ベースライン」のいずれかになります。

Background Color

枠線の色

セルの背景色と枠線の色のいずれか(または両方)を、次のいずれかの方法で入力します。

  • rgb(nn, nn, nn)の形式でRGB値を入力します。このnnは、赤色、緑色、および青色のチャネルを表す0から255までの範囲の値です。

  • #nnnnnnの形式で16進数RGB値を入力します。このnnnnnnは、赤色、緑色、および青色のチャネルを表す3つの16進数の色値を組み合せたものです。

  • 「選択」をクリックして、「色の選択」ダイアログを表示します。このダイアログでは、カラー・パレットからの選択が可能になります。


17.7.3.2 リッチ・テキスト・エディタでの表の行の編集

表で行の挿入や削除を実行するには、行(現在の行)を右クリックしてコンテキスト・メニューを表示し、「行」を選択することで行のアクションのサブメニュー(図17-26)を開きます。このサブメニューから、表17-10で説明するようにアクションを選択します。

複数の行を選択する場合は、それらの行をマウスでドラッグしてから、右クリックでコンテキスト・メニューを開きます。

図17-26 リッチ・テキスト・エディタ: 表の「行」のアクション

図17-26の説明が続きます
「図17-26 リッチ・テキスト・エディタ: 表の「行」のアクション」の説明

表17-10 リッチ・テキスト・エディタ: 表の「行」メニューの選択項目

アクション 説明

前に行を挿入

現在の行の前に、新しい行を挿入します。

後に行を挿入

現在の行の後に、新しい行を挿入します。

行の削除

現在の行を削除します。


17.7.3.3 リッチ・テキスト・エディタでの表の列の編集

表で列の挿入や削除を実行するには、列(現在の列)を右クリックしてコンテキスト・メニューを表示し、「列」を選択することで列のアクションのサブメニュー(図17-27)を開きます。このサブメニューから、表17-11で説明するようにアクションを選択します。

複数の列を選択する場合は、それらの列をマウスでドラッグしてから、右クリックでコンテキスト・メニューを開きます。

図17-27 リッチ・テキスト・エディタ: 表の「列」のアクション

図17-27の説明が続きます
「図17-27 リッチ・テキスト・エディタ: 表の「列」のアクション」の説明

表17-11 リッチ・テキスト・エディタ: 表の「列」メニューの選択項目

アクション 説明

前に列を挿入

現在の列の前に、新しい列を挿入します。

後に列を挿入

現在の列の後に、新しい列を挿入します。

列の削除

現在の列を削除します。


17.7.4 リッチ・テキスト・エディタでのキーボードの使用方法

リッチ・テキスト・エディタは、いくつかのアクセシビリティ標準に準拠しています。この標準には、Web Content Accessibility Guidelines (WCAG)、US Section 508 Amendment to the Rehabilitation Act of 1973、IBM Web Accessibility Checklistなどが含まれます。そのため、RTEは、スクリーン・リーダーとともににキーボードも使用できます。現時点でサポートしているスクリーン・リーダー・ソリューションは、JAWSです。

WebCenter Portalのアクセシビリティの詳細は、第3.4項「アクセシビリティ・オプションの設定」を参照してください。

表17-12では、RTEでテキストの操作と編集に使用できるキーボード・キーとキーの組合せについて簡単に説明します。

図17-12 リッチ・テキスト・エディタ: キーボード

キーボードのキー 説明

[Alt] + [F10]

ツールバーに移動します。

[Tab]

ツールバーでは、後続のボタン・グループに移動します。

ダイアログでは、後続の要素に移動します。

[Shift] + [Tab]

ツールバーでは、前のボタン・グループに移動します。

ダイアログでは、前の要素に移動します。

[←] / [→]

ツールバーでは、ボタン・グループ内のボタン間で移動します。

ダイアログでは、フィールド内で移動します。

[Enter]

ツールバーでは、現在のボタンやメニュー項目を選択します。または、ドロップダウン・リストやメニューを開きます。

ダイアログでは、現在のカーソル位置の入力を確定します。

[↑] / [↓]

ドロップダウン・リストの選択項目間を移動します。

[Esc]

コマンドを実行することなく、メニューを閉じます。サブメニュー内では、そのサブメニューを閉じて、親のコンテキスト・メニューにフォーカスを戻します。もう一度[Esc]を押すと、そのメニューが閉じられます。ダイアログでは、入力を取り消してダイアログを閉じます(「取消」または「閉じる」のクリックと同じ)。

編集領域内の場合:


[Shift] + [F10]

現在の要素のコンテキスト・メニューを開きます([↓]と[↑]を使用してメニューの選択項目間を移動し、[Enter]を使用してアクションを選択します)。

[Alt] + [F10]

ダイアログ内のタブの選択に移動します([←]と[→]を使用してタブ間を移動し、[Enter]を使用してタブのフィールドに移動します)。

[Ctrl] + [A]

編集領域内のすべてのコンテンツを選択します。

[Ctrl] + [B]

選択したテキストの書式を太字に変更します。または、選択したテキストの太字の書式を削除します。

[Ctrl] + [C]

強調表示にした選択内容をクリップボードにコピーします。

[Ctrl] + [I]

選択したテキストの書式を斜体に変更します。または、選択したテキストの斜体の書式を削除します。

[Ctrl] + [U]

選択したテキストに下線を付けます。または、選択したテキストの下線の書式を削除します。

[Ctrl] + [V]または[Shift] + [Insert]

クリップボードのコンテンツを、現在のカーソル位置に貼り付けます。

[Ctrl] + [X]または[Shift] + [Delete]

強調表示にした選択内容をクリップボードに切り取ります。

[Ctrl] + [Y]

やり直す操作を実行します。

[Ctrl] + [Z]

元に戻す操作を実行します。


17.8 ファイルの編集または更新

ファイルをチェックアウトし、そのファイルを編集用にローカル・ファイル・システムにダウンロードして、ファイルをインプレース編集できます。また、既存のファイルの新しいバージョンをアップロードすることもできます。ファイル・タイプに応じて、選択できるアクションが異なります。

詳細は、次の各項で説明します。

17.8.1 ファイルのチェックアウト

ファイルを排他的に使用し続けようとするとき(たとえば、ローカル・マシンでファイルを編集する場合や、別のユーザーがファイルを変更できないようにする必要がある場合)、そのファイルをチェックアウトする必要があります。他のWebCenter Portalユーザーは、そのファイルを表示できますが、ファイルがチェックアウトされている間、同一フォルダ内に同じ名前のファイルをアップロードできなくなります。


注意:

ファイルをインプレース編集すると(第17.8.4項「ファイルのインプレース編集」を参照)、そのファイルはコンテンツ・リポジトリから自動的にチェックアウトされます。これを保存するときには、自動的にチェックインして戻されます。


ファイルをリリースする準備が整ったら、ファイルをチェックインして戻すか、ファイルのチェックアウトを取り消すことができます。ファイルを再びチェックインすると、改訂したファイルがアップロードされます(第17.8.5項「既存のファイルの新しいバージョンのアップロード」を参照)。チェックアウトを取り消すと、ファイルのチェックアウト・ステータスと削除されます。ファイルをアップロードする必要はありません(第17.8.2項「チェックアウト・ステータスの取消し」を参照)。


注意:

Microsoft Officeの共有ドキュメント管理機能で利用可能になるタスク・ペインを使用して、Microsoft Word、ExcelまたはPowerPointのファイルをチェックアウトする場合や、バックエンドのコンテンツ・リポジトリがContent Serverの場合、第19.3.4.3項「ファイルのチェックアウト」および第19.3.4.4項「ファイルのチェックイン」を参照してください。


ファイルをチェックアウトするには、次の手順を実行します。

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、チェックアウトするファイルの行をクリックします。

    また、「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで開いたファイルもチェックアウトできます。


    注意:

    • ファイルのチェックアウトは、Wikiドキュメントには使用できません。インプレース編集は、Wikiドキュメントを更新するための最適な方法です。詳細は、第17.8.4項「ファイルのインプレース編集」を参照してください。

    • ワークフロー内のファイルをチェックアウトするには、そのファイルにステップreview the current revision or create new revisionsを含むワークフローが関連付けられている必要があります。さらに、そのワークフローの承認者であることも必要になります。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築でワークフローのタイプの理解に関する項を参照してください。


  2. ビューに応じて、次のどちらかのアクションを実行します。

    • 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、「ファイル」メニューをクリックして「チェックアウト」を選択するか、右クリックでファイルのコンテキスト・メニューを表示して「チェックアウト」を選択します。

    • 「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで、「ファイル」メニューをクリックして「チェックアウト」を選択します。

  3. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」またはページの「フォルダ・ビューア」で、「表示」メニューをクリックして「コンテンツのリフレッシュ」を選択し、「チェックアウト」(南京錠)アイコンがファイルの「チェックアウト」列に表示されていることを確認します。

    • マウス・ポインタをアイコンに合わせると、ファイルをチェックアウトしたユーザーの詳細が表示されます。

    • アイコンをクリックすると、ファイルの新しいバージョンをアップロードするアクション、またはチェックアウトを取り消すアクションが表示されます(図17-28)。

    図17-28 詳細が表示された「チェックアウト」アイコン

    図17-28の説明が続きます
    「図17-28 詳細が表示された「チェックアウト」アイコン」の説明

17.8.2 チェックアウト・ステータスの取消し

ファイルのチェックアウト・ステータスを取り消すには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、ファイルの行をクリックします。

    また、「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで開いたファイルもチェックアウト・ステータスを取り消しできます。

  2. ビューに応じて、次のどちらかのアクションを実行します。

    • 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、ファイルの行にある「チェックアウト」(南京錠)アイコンをクリックして「チェックアウトの取消」を選択するか(図17-28)、「ファイル」メニューをクリックして「チェックアウトの取消」を選択します。または、右クリックでファイルのコンテキスト・メニューを表示して「チェックアウトの取消」を選択します。

    • 「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで、「チェックアウトの取消」アクションをクリックします。

  3. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、「表示」メニューをクリックして「コンテンツのリフレッシュ」を選択し、「チェックアウト」(南京錠)アイコンがファイルの「チェックアウト」列に表示されていないことを確認します。

17.8.3 ファイルのダウンロード

ローカル・ファイル・システムにファイルを保存する場合は、そのファイルをコンテンツ・リポジトリからダウンロードしてください。

ファイルをダウンロードするには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、ローカル・ファイル・システムにダウンロードするファイルの行をクリックします。

    また、「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで開いたファイルもダウンロードできます。

  2. ビューとファイル・タイプに応じて、次のいずれかのアクションを実行します。

    • 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、「ダウンロード」アクションをクリックするか、右クリックでファイルのコンテキスト・メニューを表示して「ダウンロード」を選択します。

    • 「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで、「ダウンロード」アクションをクリックします。

    • (Content ServerでPDFに変換するように構成されている任意のファイル・タイプの場合)「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで、「表示」メニューをクリックしてから「PDFのダウンロード」を選択して、開いているファイルのPDFバージョンをローカル・ファイル・システムに保存します。

  3. 「開く/保存」ダイアログで、「ファイルの保存」を選択して「保存」ダイアログを開きます。このダイアログでは、ファイルの保存先のフォルダに移動できます。

17.8.4 ファイルのインプレース編集

適切な権限があれば、エンド・ユーザーは次のタイプのファイルを直接インプレース編集できます。

  • Wikiドキュメント

  • ブログ投稿

  • HTMLファイル

  • Microsoft Office 2003以降のファイル(Word、Excel、PowerPoint)


    注意:

    Windows 7または64ビット・マシンでFirefox 3.6以降を使用している場合、Microsoft Officeファイルを編集するためのJavaプラグインをインストールする必要があります。このプラグインは、http://support.mozilla.comから入手できます。このプラグインは、Java 6 Update 15以降に含まれています。


インプレース編集とは、ドキュメントのプレビュー・ペインでエディタが開くWebCenter Portalアプリケーションで、直接コンテンツを編集することです。ファイルをインプレース編集すると、そのファイルは自動的にコンテンツ・リポジトリからチェックアウトされます。これを保存するときには、自動的にチェックインして戻されます。

「コンテンツ・プレゼンタ」に表示されるHTMLやSite Studioのファイルを編集する場合、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築でコンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローでのファイルのコンテキスト内作成と編集に関する項を参照してください。

ファイルをインプレース編集するには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、編集するファイルの行(ファイル名ではありません)をクリックします。

    また、「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで開いたファイルも編集できます。

  2. ビューとファイル・タイプに応じて、次のいずれかのアクションを実行します。


    注意:

    • 別のユーザーがファイルをチェックアウトしている場合、「ドキュメント・ビューア」に、そのファイルをチェックアウトしたユーザーの名前が示されます。第17.8.4.1項「別のユーザーがチェックアウトしているファイルを開く」を参照してください。

    • ワークフロー内のファイルを編集するには、そのファイルにステップreview the current revision or create new revisionsを含むワークフローが関連付けられている必要があります。さらに、そのワークフローの承認者であることも必要になります。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築でワークフローのタイプの理解に関する項を参照してください。


    適切なエディタでファイルが開かれます。

    • Wikiドキュメント、ブログ投稿およびHTMLファイルは、リッチ・テキスト・エディタ(RTE)にインプレースで開かれます。RTEの詳細は、第17.7項「リッチ・テキスト・エディタ(RTE)の使用方法」を参照してください。

    • Microsoft Office (Word、Excel、PowerPoint)のファイルは、最初に確認プロンプトが表示されてから、認証ダイアログが表示されることがあります。WebCenter Portalへのログインに使用したものと同じ資格証明を使用すると、対応するアプリケーションにファイルがインプレースで開かれます。


      注意:

      ユーザー名とパスワードには、ASCII文字のみを使用する必要があります。ユーザー名またはパスワードにマルチバイト文字が含まれていると、認証に失敗します。


      接続しているコンテンツ・リポジトリがContent Serverの場合、Oracle HTTP Server (OHS)でWebCenter Portalアプリケーションにアクセスする必要があります。これは、Content ServerとWebCenter Portalアプリケーションを同一のホストとポートで公開することで、Microsoft OfficeとWebCenter Portalの完全な統合を可能にするためです。WebCenter PortalへのフロントエンドとしてOHSを設定する方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理でContent Serverの構成に関する項を参照してください。

      さらに、システム管理者は、システムのプロパティとサーバー構成ファイルを変更して、WebCenter Portalアプリケーション用の仮想ホストをセットアップする必要があります。これらの構成要件の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理の「Microsoft Office統合の管理」を参照してください。

  3. ファイルを開くと、そのファイルは自動的にチェックアウトされます。WebCenter Portalで、「リフレッシュ」アイコンをクリックして、選択したファイルの「チェックアウト」アイコンを表示します(図17-31)。

    図17-31 WebCenter Portalの「チェックアウト」アイコン

    図17-31の説明が続きます
    「図17-31 WebCenter Portalの「チェックアウト」アイコン」の説明

  4. 必要な更新を行い、ファイルを保存して閉じます。

    変更したファイルは、自動的にチェックインされます。

17.8.4.1 別のユーザーがチェックアウトしているファイルを開く

別のユーザーがファイルをチェックアウトしているファイルを開こうとすると、「ドキュメント・ビューア」に、そのファイルをチェックアウトしたユーザーの名前が示されます(図17-32)。

図17-32 「ドキュメント・ビューア」: ファイルのチェックアウト

図17-32の説明が続きます
「図17-32 「ドキュメント・ビューア」: ファイルのチェックアウト」の説明

このファイルをローカル・ファイル・システムにダウンロードして編集することはできますが、変更したファイルは、ファイルがチェックインされて再度使用できるようになるまでアップロードできません。

17.8.5 既存のファイルの新しいバージョンのアップロード

ファイルに対する書込み権限があると、そのファイルをローカル・ファイル・システムに保存してある新しいバージョンに置き換えできます。

複数のファイルの新しいバージョンを一度にアップロードするときに、既存のファイルの新しいバージョンを作成するか、既存のファイルを上書きするかを指定する場合、第17.5.1項「ファイルのアップロード」を参照してください。


注意:

WebCenter Portalでは、新しいWikiドキュメントのアップロード、またはファイル・システムからの新しいバージョンのWikiドキュメントのアップロードをサポートしていません。HTMLファイルをアップロードすると、そのファイルはWikiドキュメントに変換できなくなります。これは、基盤になるメタデータが異なるためです。WebCenter PortalのWikiドキュメントの詳細は、第15章「Wikiの使用」を参照してください。


1つのファイルの新しいバージョンをアップロードするには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、置き換えるファイルの行をクリックします。

    また、「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで開いたファイルの新しいバージョンもアップロードできます。

  2. ビューと権限に応じて、次のどちらかのアクションを実行します。


    注意:

    ファイルに対する書込み権限がない場合や、ファイルが別のユーザーにチェックアウトされている場合、「新規バージョンのアップロード」アクションは使用できなくなります。

    ファイルに対する書込み権限があり、新しいバージョンをアップロードしようとしたとき、そのファイルが別のユーザーにチェックアウトされていると、そのファイルがチェックアウトされていることを通知する「情報」ダイアログが表示されます。


    • 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、ファイルの行にある「チェックアウト」(南京錠)アイコンをクリックして「新規バージョンのアップロード」を選択するか(図17-33)、「ファイル」メニューをクリックして「新規バージョンのアップロード」を選択します。または、右クリックでファイルのコンテキスト・メニューを表示して「新規バージョンのアップロード」を選択します。

      図17-33 「チェックアウト」アイコン: 「新規バージョンのアップロード」

      図17-33の説明が続きます
      「図17-33 「チェックアウト」アイコン: 「新規バージョンのアップロード」」の説明

    • 「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで、「新規バージョンのアップロード」アクションをクリックします(図17-34)。

      図17-34 「ドキュメント・ビューア」: 「新規バージョンのアップロード」

      図17-34の説明が続きます
      「図17-34 「ドキュメント・ビューア」: 「新規バージョンのアップロード」」の説明

    「新規バージョンのアップロード」ペインが開きます(図17-35)。

    図17-35 「新規バージョンのアップロード」ペイン

    図17-35の説明が続きます
    「図17-35 「新規バージョンのアップロード」ペイン」の説明


    注意:

    ファイルにコンテンツ・タイプ・プロファイルが関連付けられていると、そのファイルは、そのコンテンツ・タイプ・プロファイルを使用してアップロードされます。新しいバージョンをアップロードすることで、ファイルのコンテンツ・タイプ・プロファイルを変更できません。ファイルの最初のアップロード時にコンテンツ・タイプ・プロファイルを選択する方法の詳細は、第17.5.1.1項「コンテンツ・プロファイルのあるファイルのアップロード」を参照してください。


  3. アップロードするファイルを、次のどちらかの方法で選択します。

    • (FireFoxまたはChromeブラウザの場合のみ)ローカル・ファイル・システムにあるファイルを選択して、そのファイルを「新規バージョンのアップロード」ペインにドラッグします。

    • 「ファイルを選択します」をクリックして、アップロードするファイルに移動してから選択します。

  4. 「ドキュメントのアップロード」ペインで、「説明」フィールドに、ファイルの説明を必要に応じて入力します。

  5. 「アップロード」をクリックします。

    既存のファイルは、ファイルの新しいバージョンに置き換えられます。ファイルのバージョンを確認する方法の詳細は、第17.16項「ファイルのバージョン履歴の表示と削除」を参照してください。

17.9 フォルダまたはファイルの名前変更

次の各項で説明するように、フォルダまたはファイルの名前を変更できます。


注意:

バックエンドのコンテンツ・リポジトリがContent Serverのとき、Windowsエクスプローラを使用してポータルのフォルダやファイルの名前を変更する場合、第19.4.2項「Windowsエクスプローラを使用するファイルの使用」を参照してください。


17.9.1 メニュー使用によるフォルダまたはファイルの名前変更

フォルダまたはファイルの名前を変更するには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、名前を変更するフォルダまたはファイルの行をクリックします。

  2. 「ファイル」メニューをクリックして「名前の変更」を選択するか、フォルダまたはファイルの行を右クリックしてコンテキスト・メニューを表示して「名前の変更」を選択します。

    「フォルダの名前変更」または「ドキュメントの名前変更」ダイアログが開きます(図17-36)。

    図17-36 「ドキュメントの名前変更」ダイアログ

    図17-36の説明が続きます
    「図17-36 「ドキュメントの名前変更」ダイアログ」の説明

  3. 「名前」フィールドに、新しいフォルダ名またはファイル名を入力します。


    注意:

    次の文字は、フォルダ名とファイル名には使用できません。

    / \ : * ? " < > |
    

    英数字、スペースおよびピリオド(.)は使用できます。


  4. 「名前の変更」をクリックします。

17.9.2 プロパティを使用したファイル名の変更と説明の改訂

プロパティを使用してファイルの名前を変更する場合や、ファイルの説明を改訂する場合、第17.17.2項「ファイルのプロパティの使用」を参照してください。

17.10 フォルダおよびファイルのコピーと貼付け

次の方法でフォルダやファイルをコピーして貼り付けできます。


注意:

ファイルをコピーすると、最新バージョンのファイルのみがコピーされ、バージョン履歴はコピーされません。ファイル履歴の詳細は、第17.16項「ファイルのバージョン履歴の表示と削除」を参照してください。


メニュー・アクションを使用して、1つ以上のフォルダ(そのフォルダに含まれるすべてのサブフォルダとファイルを含む)またはファイルをコピーするには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、コピーするフォルダまたはファイルの行をクリックします。

    複数のフォルダまたはファイルを選択するには、[Ctrl]を押しながら各行をクリックします。

  2. 「ファイル」メニューをクリックして「コピー」を選択するか、右クリックでコンテキスト・メニューを表示して「コピー」を選択します。

  3. コピーしたフォルダまたはファイルを貼り付けるフォルダに移動します。

    同じページまたは別のページで別のドキュメント・ビューアのフォルダに移動することもできます。ただし、両方のビューアが同じコンテンツ・リポジトリに接続している必要があります。

  4. 「ファイル」メニューをクリックして「貼付け」を選択するか、右クリックでフォルダのコンテキスト・メニューを表示して「貼付け」を選択します。貼付けが完了すると、現在のフォルダの「貼付け」アクションは非アクティブになります。コピーしたコンテンツは、必要に応じて、別のフォルダに引き続き貼り付けできます。

    別のドキュメント・ビューアにコピーするとき、「貼付け」メニュー・アクションがアクティブになっていない場合、ターゲット・フォルダをリフレッシュする必要があります(第17.13項「フォルダ・コンテンツのリフレッシュ」を参照)。

    選択したフォルダやファイルは、現在のフォルダにコピーされます。


    注意:

    フォルダまたはファイルを貼り付ける前に、そのフォルダやファイルが元の場所で削除されると、それらは貼り付ける場所にコピーされなくなります。


17.11 フォルダおよびファイルの移動

次の方法でフォルダやファイルを移動できます。


注意:

バックエンドのコンテンツ・リポジトリがContent Serverのとき、Windowsエクスプローラを使用してポータルのフォルダやファイルを移動する場合、第19.4.2項「Windowsエクスプローラを使用するファイルの使用」を参照してください。


メニュー・アクションを使用して、1つ以上のフォルダ(そのフォルダに含まれるすべてのサブフォルダとファイルを含む)またはファイルを移動するには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、移動するフォルダまたはファイルの行をクリックします。

    複数のフォルダまたはファイルを選択するには、[Ctrl]を押しながら各行をクリックします。

  2. 「ファイル」メニューをクリックして「切取り」を選択するか、右クリックでコンテキスト・メニューを表示して「切取り」を選択します。

  3. フォルダまたはファイルの移動先になるフォルダに移動します。

    同じページまたは別のページで別のドキュメント・ビューアのフォルダに移動することもできます。ただし、両方のビューアが同じコンテンツ・リポジトリに接続している必要があります。

  4. 「ファイル」メニューをクリックして「貼付け」を選択するか、右クリックでフォルダのコンテキスト・メニューを表示して「貼付け」を選択します。貼付けが完了すると、現在のフォルダの「貼付け」アクションは非アクティブになります。

    別のドキュメント・ビューアにファイルやフォルダを移動するとき、「貼付け」メニュー・アクションがアクティブになっていない場合、ターゲット・フォルダをリフレッシュする必要があります(第17.13項「フォルダ・コンテンツのリフレッシュ」を参照)。

    選択したフォルダやファイルは、現在のフォルダに移動されます。


    注意:

    切り取ったフォルダまたはファイルの貼付けを実行しないと、切り取った場所に戻されます。フォルダまたはファイルを貼り付ける前に、そのフォルダやファイルが元の場所で削除されると、それらは貼り???ける場所に移動されなくなります。


17.12 フォルダおよびファイルの削除

フォルダを削除すると、そのフォルダに含まれるすべてのサブフォルダとファイルもコンテンツ・リポジトリで削除されます。フォルダの削除時に、このアクションはホーム・ポータルのアクティビティ・ストリームに反映されません。


注意:


1つ以上のフォルダまたはファイルを削除するには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、削除するフォルダまたはファイルの行をクリックします。

    複数のフォルダまたはファイルを選択するには、[Ctrl]を押しながら各行をクリックします。

  2. 「ファイル」メニューをクリックして「削除」を選択するか、右クリックでコンテキスト・メニューを表示して「削除」を選択します。

    「削除」ダイアログが開きます(図17-37)。

    図17-37 ファイルの削除

    図17-37の説明が続きます
    「図17-37 ファイルの削除」の説明

  3. 「削除」をクリックして、選択項目をコンテンツ・リポジトリから削除します。

17.13 フォルダ・コンテンツのリフレッシュ

現在のフォルダのコンテンツをリフレッシュすることで、前回の取得以降にコンテンツ・リポジトリ内で行われたすべての変更内容を取得します。

フォルダのコンテンツをリフレッシュするには:

17.14 フォルダの表示と非表示

フォルダとファイルのリスト内でフォルダを表示または非表示にするには:

17.15 ファイルにおけるタグの管理

タグでは、ファイルの内容に関連するキーワードを指定します。タグは、検索結果でファイルを見つけやすくするために役立ちます。

ファイルのタグを使用するには:

  1. 次のいずれかのアクションを実行してタグにアクセスします。

    • 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、「表示」メニューをクリックして「詳細」を選択するか、右クリックでファイルのコンテキスト・メニューを表示して「詳細」を選択します。

    • 「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで、ドキュメントの下端までスクロールして、「タグ」タブをクリックします(図17-38)。

    • リッチ・テキスト・エディタで、HTMLドキュメント、Wikiまたはブログ投稿の下端までスクロールして、「タグ」タブをクリックします(図17-38)。

      図17-38 「タグ」ペイン

      図17-38の説明が続きます
      「図17-38 「タグ」ペイン」の説明

  2. 「タグ」ペインに、新しいタグを入力します。また、権限に応じて、既存のタグを編集または削除します。その後で、「保存」をクリックします。


    関連項目:

    WebCenter Portalにおけるタグの詳細は、第32章「タグおよびブックマークの使用」を参照してください。


17.16 ファイルのバージョン履歴の表示と削除

ファイルを編集して保存したときや、「アップロード」ダイアログ(図17-39)で「常に新しいバージョンを作成」を選択してファイルをアップロードしたとき、そのファイルが現在のフォルダに存在している場合、そのファイルの新しいバージョンをWebCenter Portalが作成します。ファイルに複数のバージョンがある場合、そのファイルにはバージョン履歴があります。

図17-39 「ドキュメントのアップロード」ペイン(FireFoxブラウザ)

図17-39の説明が続きます
「図17-39 「ドキュメントのアップロード」ペイン(FireFoxブラウザ)」の説明

この項では、ファイルのバージョン履歴を表示する方法について説明します。これにより、ファイルが最後に改訂された日時を追跡したり、そのファイルを改訂したユーザーを判別したり、特定のファイル・バージョンを削除したりできるようになります。Wikiドキュメントとブログ投稿については、バージョン間の比較も可能です。


注意:

Microsoft Officeの共有ドキュメント管理機能で利用可能なタスク・ペインを使用して、Microsoft Word、ExcelまたはPowerPointのファイルのバージョン履歴を扱う場合、第17.16項「ファイルのバージョン履歴の表示と削除」を参照してください。


ファイルのバージョンを表示または削除するには:

  1. 次のいずれかのアクションを実行して履歴にアクセスします。

    • 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、「表示」メニューをクリックして「詳細」を選択するか、右クリックでファイルのコンテキスト・メニューを表示して「詳細」を選択します。

    • 「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで、ドキュメントの下端までスクロールして、「履歴」タブをクリックします(図17-40)。

    • リッチ・テキスト・エディタで、HTMLドキュメント、Wikiまたはブログ投稿の下端までスクロールして、「履歴」タブをクリックします(図17-40)。

      図17-40 「履歴」ペイン

      図17-40の説明が続きます
      「図17-40 「履歴」ペイン」の説明

  2. ファイルのバージョンを選択して、そのバージョンのプレビューをプレビュー・ペインに表示します。

  3. 特定のバージョンを削除するには、そのバージョンを「履歴」ペインで選択してから「削除」をクリックします(図17-41)。


    注意:

    「削除」アイコンは、削除権限が付与されている場合にのみ表示されます。


    図17-41 ファイルのバージョンの削除

    図17-41の説明が続きます
    「図17-41 ファイルのバージョンの削除」の説明

  4. (Wikiドキュメントとブログ投稿のみ)特定のバージョンを現在のバージョンのファイルと比較するには、そのバージョンを「履歴」ペインで選択してから「比較」をクリックして、「バージョンの比較」ダイアログを開きます。このダイアログに、相違点が示されます(図17-42および図17-43)。

    図17-42 古いバージョンと現在のバージョンの比較(Wikiまたはブログ)

    図17-42の説明が続きます
    「図17-42 古いバージョンと現在のバージョンの比較(Wikiまたはブログ)」の説明

    図17-43 「バージョンの比較」ダイアログ(Wikiまたはブログ)

    図17-43の説明が続きます
    「図17-43 「バージョンの比較」ダイアログ(Wikiまたはブログ)」の説明

17.17 フォルダとファイルのプロパティの使用

フォルダやファイルのプロパティにより、詳細な情報にアクセスできるようになります。ファイルのプロパティを使用すると、ファイルの名前変更や、ファイルの説明の変更、ファイルのメタデータ値の変更などの操作を実行できます。

さらに、フォルダとファイルのプロパティには、どちらにも読取り専用の情報として、場所、タイプ、作成日時、変更日時、およびフォルダまたはファイルを作成したユーザーまたは最後に変更したユーザーが示されます。

フォルダまたはファイルのプロパティにアクセスするには、次の各項の手順を参照してください。

17.17.1 フォルダのプロパティの使用

フォルダのプロパティを表示するには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、フォルダの行をクリックします。

  2. 「表示」メニューをクリックして「詳細」を選択するか、右クリックしてフォルダのポップアップ・メニューを表示し、「詳細」を選択します。

    「基本」プロパティ・ペインが開きます(図17-44)。フォルダのプロパティは編集できません。フォルダ名を変更する場合、第17.9項「フォルダまたはファイルの名前変更」を参照してください。

    図17-44 フォルダのプロパティ

    図17-44の説明が続きます
    「図17-44 フォルダのプロパティ」の説明

17.17.2 ファイルのプロパティの使用

ファイルのプロパティを表示または変更するには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、ファイルの行をクリックします。

    また、「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで開いたファイルのプロパティも表示できます。

  2. ビューに応じて、次のどちらかのアクションを実行します。

    • 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、「表示」メニューをクリックして「詳細」を選択するか、右クリックでファイルのコンテキスト・メニューを表示して「詳細」を選択します。

    • 「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで、次の操作を実行します。

      • ファイル・コンテンツのインプレース・プレビューをサポートしているファイルについては、そのプレビューの下端までスクロールして、「情報」タブをクリックします(図17-45)。

      • ファイル・タイプでプレビューをサポートしていない場合(.mp3の音楽ファイルやビデオ・ファイル、.iniファイルなど)や、Apple iOSデバイスを使用している場合、「プレビュー」ペインに、ファイル・コンテンツのプレビューではなく、ファイルのプロパティが表示されます(図17-46を参照)。

      図17-45 「ドキュメント・ビューア」: 「情報」タブ・ペインでのファイルのプロパティ

      図17-45の説明が続きます
      「図17-45 「ドキュメント・ビューア」: 「情報」タブ・ペインでのファイルのプロパティ」の説明

      図17-46 「ドキュメント・ビューア」: 「プレビュー」ペインでのファイルのプロパティ

      図17-46の説明が続きます
      「図17-46 「ドキュメント・ビューア」: 「プレビュー」ペインでのファイルのプロパティ」の説明

  3. 編集可能な「基本」プロパティを変更するには、「基本」プロパティ領域にある「編集」をクリックします。「編集」ダイアログ(図17-47)で、ファイル名や説明を必要に応じて変更して、「保存」をクリックします。


    注意:

    次の文字は、フォルダ名とファイル名には使用できません。

    / \ : * ? " < > |
    

    英数字、スペースおよびピリオド(.)は使用できます。


    図17-47 「基本」プロパティの「編集」ダイアログ

    図17-47の説明が続きます
    「図17-47 「基本」プロパティの「編集」ダイアログ」の説明

  4. 編集可能な「詳細設定」プロパティを変更するには、「詳細設定」プロパティ領域にある「編集」をクリックします。「編集」ダイアログ(図17-48)で、必要に応じてプロパティ値を変更して、「保存」をクリックします。


    注意:

    「詳細設定」プロパティの「編集」機能を有効化するには、次の2つの要件がどちらも満たされている必要があります。

    • WebCenter Portalアプリケーションへのアクセスには、Content ServerとWebCenter Portalアプリケーションを同一のホストとポートで公開するOracle HTTP Server (OHS)を使用する必要があります。WebCenter PortalへのフロントエンドとしてOHSを設定する方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理でContent Serverの構成に関する項を参照してください。

    • WebCenter Portalは、webContextRootパラメータにContent Serverのホスト名を設定して、Content Serverリポジトリに接続している必要があります。webContextRootの設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のWebCenter PortalまたはPortal Frameworkアプリケーションのコンテンツ・リポジトリの登録に関する項を参照してください。WLSTでwebContextRootを設定する場合、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』createJCRContentServerConnectionおよびsetJCRContentServerConnectionに関する項を参照してください。


    図17-48 「詳細設定」プロパティの「編集」ダイアログ

    図17-48の説明が続きます
    「図17-48 「詳細設定」プロパティの「編集」ダイアログ」の説明


    注意:

    ほとんどの詳細設定プロパティは、ファイルが格納されているコンテンツ・リポジトリ(Content Serverなど)に固有のものです。


17.18 ドキュメント・リンクの管理

リンクは、ディスカッション、ドキュメント、イベント、ノートまたはURLにファイルをリンクすることで、関連情報の表示、アクセスおよび関連付けの手段を提供します。たとえば、プロジェクト計画ドキュメントとプロジェクトの問題についてのリストを関連付けるリンクを作成できます。リンクを作成するには、Links-Create Links権限が付与されている必要があります。


注意:

リンクの作成に、RTEの「リソースの選択」アイコンまたは「リソースの追加」アイコンを使用すると(表17-4「「リッチ・テキスト」タブにあるリッチ・テキスト・エディタのツールバーのアイコンとコントロール」を参照)、結果としてのインライン・リンクは、リンク先のHTMLドキュメント、Wikiまたはブログ投稿の詳細に関連付けられた「リンク」タブに追加されません。リンクを「リンク」タブに表示する必要がある場合は、次の手順で説明するように、「リンク」タブの「新規にリンク」メニューや「既存にリンク」メニューを使用して、リンクを追加する必要があります。これにより、対応するリンクがリンク先リソースの「リンク」タブにも追加されるようになります。


ファイルのリンクを使用するには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、ファイルの行をクリックします。

    また、「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで開いたファイルのリンクも表示できます。

  2. ビューに応じて、次のどちらかのアクションを実行します。

    • 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、「表示」メニューをクリックして「詳細」を選択するか、右クリックでファイルのコンテキスト・メニューを表示して「詳細」を選択します。

    • 「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで、ドキュメントの下端までスクロールして、「リンク」タブをクリックします(図17-49)。

      図17-49 「リンク」ペイン

      図17-49の説明が続きます
      「図17-49 「リンク」ペイン」の説明

  3. 「リンク」タブで、「新規にリンク」をクリックして、作成してからディスカッション・フォーラムのトピック、イベントまたはノートにリンクする必要のあるアイテムや、アップロードしてからドキュメントにリンクする必要のあるアイテムを選択します。または、リンク先にするWebページのURLを入力します(図17-50)。

    図17-50 新しいディスカッション、ドキュメント、イベント、ノートまたはURLへのリンクの追加

    図17-50の説明が続きます
    「図17-50 新しいディスカッション、ドキュメント、イベント、ノートまたはURLへのリンクの追加」の説明

  4. 「既存にリンク」をクリックして、既存のお知らせ、ディスカッション・フォーラムのトピック、ドキュメントまたはイベントにリンクする必要アイテムを選択します(図17-51)。

    図17-51 既存のお知らせ、ディスカッション、ドキュメントまたはイベントへのリンクの追加

    図17-51の説明が続きます
    「図17-51 既存のお知らせ、ディスカッション、ドキュメントまたはイベントへのリンクの追加」の説明

追加したリンクは、ドキュメントの「リンク」タブにリストされ、そのドキュメントへの対応するリンクは、リンク先の「リンク」タブにリストされます。

図17-52 別のドキュメントへのリンク

図17-52の説明が続きます
「図17-52 別のドキュメントへのリンク」の説明


関連項目:

WebCenter Portalにおけるリンクの作成方法の詳細は、第31章「WebCenter Portalでの情報のリンク」を参照してください。


17.19 ドキュメントの推薦の表示


注意:

「推薦」ペインは、アクティビティ・グラフが構成されている場合にのみ表示されます。これはシステム管理者タスクです。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理でアクティビティ・グラフの前提条件に関する項を参照してください。


「推薦」ペインには、現在のドキュメントに基づいて、確認しておく必要がありそうな別のドキュメントについての提案が示されます。

ファイルの推薦を使用するには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、ファイルの行をクリックします。

    また、「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで開いたファイルのリンクも表示できます。

  2. ビューに応じて、次のどちらかのアクションを実行します。

    • 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、「表示」メニューをクリックして「詳細」を選択するか、右クリックでファイルのコンテキスト・メニューを表示して「詳細」を選択します。

    • 「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで、ドキュメントの下端までスクロールして、「推薦」タブをクリックします(図17-53)。

      図17-53 「推薦」ペイン

      図17-53の説明が続きます
      「図17-53 「推薦」ペイン」の説明

  3. 「表示オプション」アイコン(図17-54)をクリックして、「表示オプション」ダイアログ(図17-55)を開きます。このダイアログでは、「推薦」タブに表示するアイテムを選択できます。

    図17-54 「推薦」の「表示オプション」アイコン

    図17-54の説明が続きます
    「図17-54 「推薦」の「表示オプション」アイコン」の説明

    図17-55 「推薦」の「表示オプション」

    図17-55の説明が続きます
    「図17-55 「推薦」の「表示オプション」」の説明

  4. 「推薦」ペインで、次の操作を実行します。

    • 「削除」アイコンをクリックすると、関連付けられた推薦を削除できます。

    • 各推薦のリンク・テキストをクリックすると、そのドキュメントを表示できます。

    • 「リフレッシュ」アイコンをクリックすると、最新の推薦を表示できます。


関連項目:

推薦の使用方法の詳細は、第21章「推奨とコンテンツの探究」を参照してください。


17.20 PDFファイルのオープンまたは保存

「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインでは、現在開いているファイルのPDFバージョンを開いたり、ローカル・ファイル・システムに保存したりできます。この選択肢は、Content ServerでPDFに変換するように構成されているすべてのファイル・タイプに使用できます。


注意:

WikiやブログのPDF変換を有効にするには、システム管理者がWebCenter Conversionコンポーネントを構成する必要があります(詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理でWikiとブログのPDF変換の有効化に関する項を参照)。さらに、IBRを使用してドキュメントを変換するためにOracle WebCenter Content設定が適切に構成されている必要があります。


PDF形式でファイルを開くまたは保存するには:

17.21 フォルダまたはファイルのURLの共有

適切な権限があれば、ユーザーはURLをクリックするか、URLをブラウザに入力することで、フォルダやファイルに直接アクセスできます。フォルダまたはファイルへのURLは、いくつかの方法で取得して共有できます。これについて、次の各項で説明します。

17.21.1 フォルダまたはファイルのURLの取得

接続しているコンテンツ・リポジトリ内に存在するすべてのフォルダやファイルには、ダイレクトURLでアクセスできます。このURLは、他のユーザーに提示できます。フォルダまたはファイルにアクセスするための権限を持つユーザーは、このURLリンクをクリックすると、そのフォルダまたはファイルをWebCenter Portalアプリケーションで直接開くことができます。ユーザーは、ファイルをデフォルトのアプリケーションで開くことも、ローカル・ファイル・システムに保存することもできます。

フォルダまたはファイルのURLを取得するには:

  1. 次のいずれかの方法で、「リンクの取得」ダイアログを開きます。

    • 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、フォルダまたはファイルの行をクリックしてから「表示」メニューをクリックして、「リンクの取得」を選択します。

    • フォルダまたはファイルの行を右クリックしてコンテキスト・メニューを表示し、「リンクの取得」を選択します。

    • 「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインにファイルを表示している場合は、「表示」メニューをクリックして「リンクの取得」を選択します。

    「ダイレクトURL」には、WebCenter Portalアプリケーションでフォルダやファイルを開くためのダイレクト・リンクが示されます。ファイルに対して、「ダウンロードURL」に示されるダイレクト・リンクを使用すると、ユーザーは、ファイルをデフォルト・アプリケーションで開いたり、ユーザーのローカル・ファイル・システムに保存できます(図17-56)。


    注意:

    「ダウンロードURL」はフォルダで使用できません。


    図17-56 「リンクの取得」ダイアログの「ダウンロードURL」のクリック

    図17-56の説明が続きます
    「図17-56 「リンクの取得」ダイアログの「ダウンロードURL」のクリック」の説明

  2. マウス・ポインタをURLに合わせて、そのURLを選択してから、[Ctrl]と[c]を同時に押してコピーします。コピーしたURLは、必要な場所に貼り付けできるようになります。

17.21.2 フォルダまたはファイルのURLのメール送信

「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインでは、現在開いているフォルダまたはファイルへのダイレクトURLがメッセージ本文に移入された、メール・メッセージを他のユーザーに送信できます。フォルダまたはファイルがポータルにある場合、そのポータルへのダイレクトURLも含まれます。


注意:

Microsoft Officeの共有ドキュメント管理機能で利用可能なタスク・ペインを使用して、WebCenter Portalで定義したメール・アドレスを持つユーザーにメッセージを送信する場合、第19.3.4.12項「メッセージの送信」を参照してください。


フォルダまたはファイルのURLをメール・メッセージで送信するには:

  1. 次のいずれかの方法で、フォルダまたはファイルを「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで開きます。

    • 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、フォルダまたはファイルの行をクリックしてから「表示」メニューをクリックして、「詳細」を選択します。

    • フォルダまたはファイルの行を右クリックしてコンテキスト・メニューを表示し、「詳細」を選択します。

  2. 「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで、「ファイル」メニューをクリックして「メールの送信」を選択し、デフォルトのメール・アプリケーションでメール・メッセージを開きます。

  3. メール・メッセージを必要に応じて変更して、送信します。

17.21.3 ファイルのURLのアクティビティ・ストリームへの公開

ファイルのURLをアクティビティ・ストリームに公開できます(ファイルの共有とも呼ばれます)。個人用ファイルまたはポータル・ファイルのどちらを共有するかによって、共有ファイルがコネクションまたはポータルのいずれかのアクティビティ・ストリームに表示されます。


注意:

  • ポータルのアクティビティ・ストリームはポータルに表示されますが、ポータル・メンバーは、ポータルのアクティビティを各自のアクティビティ・ストリームに表示することもできます。

  • パブリッシャを使用してファイルや他のアイテムを共有することもできます(第13.7項「メッセージ、ファイルおよびURLの共有」を参照)。


アクティビティ・ストリームでファイルを共有するには:

  1. 次のいずれかの方法で、「共有」ダイアログ(図17-57)を開きます。

    • 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、ファイルの行をクリックしてから「ファイル」メニューをクリックして、「共有」を選択します。

    • ファイルの行を右クリックしてコンテキスト・メニューを表示し、「共有」を選択します。

    • 「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインにファイルを表示している場合は、「ファイル」メニューをクリックして「共有」を選択します。

    図17-57 「共有」ダイアログ

    図17-57の説明が続きます
    「図17-57 「共有」ダイアログ」の説明

  2. 必要に応じて、URLとともに表示されるコメントを入力します。

  3. 個人用ファイルを共有する場合は、「共有対象」メニューからオプションを選択します。

    • すべてのコネクションとアイテムを共有するには、「全員」を選択します。コネクションのアクティビティ・ストリームに共有ファイルが表示されます。

    • 「ポータルの選択」ダイアログ(図17-58)を開いてポータルを選択するには、「ポータル」を選択します。選択したポータルのアクティビティ・ストリームに共有ファイルが表示されます。

      図17-58 「ポータルの選択」ダイアログ

      図17-58の説明が続きます
      「図17-58 「ポータルの選択」ダイアログ」の説明

      「ポータルの表示」メニューでは、次の項目が選択できます。

      • 「すべて」を選択すると、アクセス権のあるポータルがすべて表示されます。

      • 「参加済」を選択すると、明示的に参加したポータルがすべて表示されます。

      • 「モデレート」を選択すると、ユーザー自身がモデレータのポータルがすべて表示されます。

      • 「パブリック」を選択すると、すべてのパブリック・ポータルが表示されます。

      または、「検索」フィールドにポータルの名前を入力して、検索を実行します。ダイアログに結果が表示されます。

      ポータルをクリックして、「OK」をクリックします。

  4. 「公開」をクリックします。

    ファイルへのURLがコメントとともに、自分のアクティビティ・ストリームと、選択に応じてコネクションまたはポータルのアクティビティ・ストリームに追加されます。

17.22 フォルダまたはファイルに対するセキュリティ・オプションの設定

セキュリティは、親フォルダから継承することでフォルダまたはファイルに設定できます。または、カスタム権限を設定することもできます。フォルダに設定したセキュリティは、それぞれのカスタム権限が定義されていない子ファイルと子フォルダに伝播されます。カスタム権限が定義されている(任意の深さの)子ファイルまたは子フォルダは、そのセキュリティ定義を維持します。

フォルダまたはファイルにセキュリティ・オプションを設定するには、Documents-Administration権限が必要になります。ロールと権限の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築でポータルの権限と権限モデルの理解に関する項を参照してください。

フォルダまたはファイルのセキュリティを設定するには:

  1. フォルダまたはファイルにセキュリティ・オプションを設定する前に、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のアイテム・レベルのセキュリティを構成する方法に記載されているように、システム管理者が必要な構成を完了していることを確認してください。

  2. 次のいずれかの方法で、「セキュリティ設定」ダイアログ(図17-59)を開きます。

    • 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、フォルダまたはファイルの行をクリックしてから「ファイル」メニューをクリックして、「セキュリティ」を選択します。

    • フォルダまたはファイルの行を右クリックしてコンテキスト・メニューを表示し、「セキュリティ」を選択します。

    • 「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインにファイルを表示している場合は、「ファイル」メニューをクリックして「セキュリティ」を選択します。

    図17-59 「セキュリティ設定」ダイアログ

    図17-59の説明が続きます
    「図17-59 「セキュリティ設定」ダイアログ」の説明

  3. 「アクセス方法」を選択します。

    • フォルダまたはファイルが親フォルダからのアクセス設定を継承するように指定する場合は、「親フォルダの権限を継承」を選択します。「OK」をクリックし、変更を保存してダイアログを終了します。

    • 現在のフォルダにカスタム・アクセスを設定する場合は、「カスタム権限の使用」を選択して、次の手順に進みます。

  4. アクセス権限をすべての認証済ユーザー(WebCenter Portalにログインしているユーザー)に付与する場合、「ログイン・ユーザー・アクセス用の認証ロールの追加」アイコンをクリックします(図17-60)。

    図17-60 「ログイン・ユーザー・アクセス用の認証ロールの追加」アイコン

    図17-60の説明が続きます
    「図17-60 「ログイン・ユーザー・アクセス用の認証ロールの追加」アイコン」の説明

    ロールauthenticated-roleが、「ロールまたはユーザー」に追加されますが、このロールには、フォルダまたはファイルに対する「読取り」アクセスがデフォルトで設定されていて、「管理」「削除」および「書込み」の各権限を付与するオプションがあります(図17-61)。

    図17-61 authenticated-roleのデフォルトのセキュリティ設定

    図17-61の説明が続きます
    「図17-61 authenticated-roleのデフォルトのセキュリティ設定」の説明

  5. アクセス権限をすべてのパブリック・ユーザー(WebCenter Portalにログインしていないユーザー)に付与する場合、「パブリック・アクセス用の匿名ロールの追加」アイコンをクリックします(図17-62)。

    図17-62 「アクセス用の匿名ロールの追加」アイコン

    図17-62の説明が続きます
    「図17-62 「アクセス用の匿名ロールの追加」アイコン」の説明

    ロールanonymous-roleが、「ロールまたはユーザー」に追加されますが、このロールには、ファイルに対する「読取り」アクセスがデフォルトで設定されています(図17-63)。

    図17-63 anonymous-roleのデフォルトのセキュリティ設定

    図17-63の説明が続きます
    「図17-63 anonymous-roleのデフォルトのセキュリティ設定」の説明

  6. ポータルの選択メンバーにアクセス権限を付与する場合、「ユーザーの追加」または「グループの追加」をクリックして、対応する「検索」ダイアログを開きます。このダイアログでは、ユーザーまたはグループを選択して、「セキュリティ設定」ダイアログのリストに移入できます。ユーザーやグループをアイデンティティ・ストアで検索する場合のヒントは、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築でアイデンティティ・ストアでのユーザーやグループの検索に関する項を参照してください。

  7. ユーザー、グループ、またはロールごとに、「アクセス」列の「管理」「削除」「書込み」、および「読取り」から1つ以上のアクセス権限を選択して、アクセス権を付与します。

  8. 「OK」をクリックして、変更を保存し、「セキュリティ設定」ダイアログを閉じます。

17.23 ファイルへのサブスクライブ

ファイルに対するアクティビティについての通知を受け取るには、そのファイルにサブスクライブします。ユーザーがファイルに対してコメントを付けたとき、お気に入り登録したとき、更新や削除を実行したときには、選択したメッセージング・チャネルを通じて通知が行われます。

ファイルにサブスクライブするには:

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、ファイルをクリックして、そのファイルを「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで開きます。

  2. 「ファイル」メニューから、「サブスクライブ」を選択します。

  3. ファイルに対するアクティビティを監視する必要がなくなったときには、「ファイル」メニューをクリックして、「サブスクライブ解除」を選択します。

17.24 ファイルのお気に入り登録

ファイルのお気に入り登録の詳細は、第13.2項「アイテムのお気に入り登録」を参照してください。

17.25 フォルダまたはファイルのお気に入りへの追加

フォルダまたはファイル(Wikiドキュメントとブログ投稿を含む)に簡単にアクセスするには、それらを個人用のお気に入りに追加します。


関連項目:

詳細は、第27章「お気に入りの管理」を参照してください。


ファイルまたはフォルダをWebCenter Portalの個人用お気に入りに追加するには:

  1. 次のいずれかの方法で、フォルダまたはファイルを「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで開きます。

    • 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、フォルダまたはファイルの行をクリックしてから「表示」メニューをクリックして、「詳細」を選択します。

    • フォルダまたはファイルの行を右クリックしてコンテキスト・メニューを表示し、「詳細」を選択します。

  2. 「ドキュメント・ビューア」のプレビュー・ペインで、「ファイル」メニューをクリックして「お気に入りに追加」を選択します。

17.26 ドキュメントの検索

WebCenter検索では、特定のポータルやすべてのポータル全体を検索できます(第6章「情報の検索」を参照)。これに加えて、ドキュメントでは、ファイル検索の独自検索エンジンが用意されています。ドキュメントの検索では、ファイルの検索範囲を絞り込むことで、検索時間が短縮され、検索結果の妥当性が向上します。

WebCenter Portalの場合、ドキュメント・サービスの検索は、特定ポータルのルート・フォルダ内を検索します。


注意:

接続しているContent Serverリポジトリに格納されたコンテンツを検索する場合は、次のどちらかの方法で、Content Serverの全文検索を有効化する必要があります。

  • OracleTextSearch(推奨)。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのインストールと構成』のContent Server用にOracleTextSearchを構成する方法に関する項を参照してください。

  • DATABASE.FULLTEXT。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのインストールと構成』のWebCenterコンテンツ・リポジトリでの全文検索機能の構成に関する項を参照してください。

ドキュメントの検索を使用するために、Oracle Secure Enterprise Search (SES)アダプタを構成する必要はありません


ドキュメント検索機能は、「ドキュメント・マネージャ」、「ドキュメント・エクスプローラ」および「フォルダ・ビューア」に表示されます。検索レベルには、基本と拡張の2つのレベルがあります。ファイルに対する基本検索や拡張検索を実行する場合は、次の各項を参照してください。

17.26.1 基本ドキュメント検索の実行

基本ドキュメント検索では、指定されたファイル名について、接続しているコンテンツ・リポジトリを検索します。検索条件を増やす場合、第17.26.2項「拡張ドキュメント検索の実行」を参照してください。

基本ドキュメント検索を実行するには、次の手順を実行します。

  1. 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、「フィルタ」フィールドに完全なファイル名または部分的なファイル名を入力します(図17-64)。

    図17-64 「フィルタ」フィールド

    図17-64の説明が続きます
    「図17-64 「フィルタ」フィールド」の説明

  2. [Enter]キーを押すか、「検索」アイコンをクリックします。

    検索結果ペインに、検索文字列と一致したファイルが表示されます(図17-65)。

    図17-65 検索結果ペイン

    図17-65の説明が続きます
    「図17-65 検索結果ペイン」の説明

    検索結果のペインに、強調表示されている領域があると、フォルダのコンテンツではなく、問合せの結果が表示されていることを示します。ファイルまたはフォルダの格納場所を知るには、「場所」列を確認します。または、ファイル名をクリックして、そのファイルを「検索結果」ペインから開きます。

  3. 「検索結果」ペインで、次の操作を実行します。

    • 「クリア」アクションをクリックすると、「フィルタ」フィールドをクリアして、デフォルトのフォルダ表示に戻ります。

    • 「検索条件を編集」アクションをクリックすると、「拡張検索」ダイアログが開きます。このダイアログでは、追加の検索条件を指定できます。詳細は、第17.26.2項「拡張ドキュメント検索の実行」を参照してください。

17.26.2 拡張ドキュメント検索の実行

より詳細な検索オプションを指定して、接続しているコンテンツ・リポジトリを検索できます。これにより、選択したコンテンツ・プロファイルに定義されているファイル名、キーワード、フォルダ、コンテンツ・タイプ、日付、ユーザー、またはプロパティを指定した場合の結果を生成できます。

拡張ドキュメント検索を実行するには:

  1. 次のいずれかの方法で、「拡張検索」ダイアログを開きます。

    • 「ドキュメント」ページや、「ドキュメント・エクスプローラ」、「ドキュメント・マネージャ」、またはページの「フォルダ・ビューア」で、「フィルタ」フィールドの横にある「詳細設定」をクリックします。

    • 「検索結果」ペインの強調表示されたツールバー領域で、「検索条件を編集」をクリックします(図17-65)。

    「拡張検索」ダイアログが開きます(図17-66)。

    図17-66 「拡張検索」ダイアログ

    図17-66の説明が続きます
    「図17-66 「拡張検索」ダイアログ」の説明

  2. 1つ以上のフィールドに、検索条件を入力します。

    • ファイル名: 完全なファイル名または部分的なファイル名を入力します。

    • キーワード: ファイルの内容またはファイルに適用されたタグで検索する単語を入力します。

    • 参照: 「参照」アイコンをクリックして、コンテンツ・リポジトリのフォルダのリストを開き、目的のフォルダまでドリル・ダウンします。

    • コンテンツ・タイプ: 「すべてのコンテンツ・タイプ」を選択すると、コンテンツ・タイプにかかわりなくコンテンツのアイテムが取得されます。または、Content Serverリポジトリで定義したコンテンツ・タイプ・プロファイルの名前をリストから選択します。コンテンツ・タイプ・プロファイルでは、特定のコンテンツのタイプ(たとえば、プレス・リリース、ニュース・フラッシュ、イメージなど)を定義しているプロパティを指定します。コンテンツ・タイプのIDC:GlobalProfileは、Content Serverで定義されたデフォルトのコンテンツ・プロファイルの名前です。これは、その他のコンテンツ・プロファイルが定義されていない場合に適用できます。

    • 結果の制限: 検索で返されるファイルの最大数を指定します。

    • 日付: 「作成」フィールドと「最終更新」フィールドの両方(または、そのいずれか)で、検索するファイルが具体的な日付と一致する修飾子(「は次に一致する」)、それ以降の日付と一致する修飾子(「は次より後」)、それ以前の日付と一致する修飾子(「は次より前」)、または2つの日付間で一致する修飾子(「は次の間」)を選択します。

      「は次の間」を選択すると、終了日を入力するための別のフィールドが追加されます(図17-67)。開始日と終了日を入力します。終了日は含まれません

      図17-67 「日付」検索フィールド

      図17-67の説明が続きます
      「図17-67 「日付」検索フィールド」の説明

      「日付の選択」アイコンをクリックして日付を選択するか、正しい形式(mm/dd/yy)で日付を手動で入力します(たとえば、11/18/11)。

    • ユーザー: 「作成者」フィールドと「最終変更者」フィールドに、ユーザー名を入力して、そのユーザーが作成した(アップロードした)ファイルまたは最後に変更したファイルを検索します。「参照」アイコンをクリックすると「ユーザーの検索」ダイアログが開きます。このダイアログでは、ユーザーのリストから選択したり、ユーザーを検索したりできます。ユーザーをアイデンティティ・ストアで検索する場合のヒントは、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築でアイデンティティ・ストアでのユーザーやグループの検索に関する項を参照してください。


      注意:

      WebCenter Portalでポータル内を検索すると、ユーザー選択リストとユーザー検索に、ポータルにおける現在のメンバーのユーザー名が表示されます。


    • その他の問合せフィルタ: 「コンテンツ・タイプ」「すべてのコンテンツ・タイプ」に設定されている場合は該当しません。コンテンツ・タイプ・プロファイル(接頭辞がIDC:)を選択している場合、「追加」アイコン(図17-68)をクリックすると、選択したプロファイルに定義されたすべてのプロパティがリスト表示されます。1つ以上のプロパティを選択して、特定のプロパティ設定のファイルを検索するように問合せの範囲を絞り込みます。

      図17-68 「その他の問合せフィルタ」の検索

      図17-68の説明が続きます
      「図17-68 「その他の問合せフィルタ」の検索」の説明

  3. 「検索」をクリックして、拡張検索を実行します。

    検索条件と一致するファイルが、「検索結果」ペインに表示されます。

17.27 ワークフロー対応コンテンツの使用

ワークフローでは、ファイルをシステムにリリースする前にレビューおよび承認を行います。レビューおよび承認を行うファイルがある場合、ワークフローでは承認者にメール・メッセージで通知します。

ワークフローが割り当てられているフォルダのコンテンツの表示権限を持つ場合、ファイルがワークフローにあるとファイルを表示でき、保留中の変更が表示されます。

ファイルをワークフローで使用するには、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築で「ワークフロー対応コンテンツの使用」を参照してください。