Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理 11gリリース1 (11.1.1.8.3) E51441-03 |
|
前 |
次 |
この章では、WebCenter Portalでデバイス設定を管理する方法について説明します。デバイス設定を使用すると、デスクトップのブラウザ、スマートフォン、タブレットなど様々なデバイスでポータルがレンダリングする方法を制御できます。
権限: この章のタスクを実行するには、WebCenter Portalの
権限の詳細は、第49.3項「アプリケーション・ロールおよび権限について」を参照してください。 |
デバイス設定を正常に管理するには、この項で説明する概念に精通している必要があります。
エンタープライズ・ポータル・ユーザーは、スマートフォン、タブレット、デスクトップのブラウザなど様々なデバイスからポータルにアクセスします。デバイス設定および関係する機能を使用すると、ポータル・ページを様々なデバイスに正確にレンダリングする方法を制御できます。システム管理者は、新しいタイプのデバイスのサポートやポータル・ページを特定のデバイスにレンダリングする方法の変更や向上を求められる場合があります。
WebCenter Portalには、ある特定のリクエストがどのタイプのデバイスから送信されるのかを認識し、該当するデバイスにポータルを適切にレンダリングする機能があります。システム管理者は、デバイス設定を使用して、このデバイス認識を変更または調整するとともに、特定のデバイスまたはデバイス・クラスに関連付けるページ・テンプレートおよびスキンを指定します。これは、スキンとテンプレートを正確に割り当てる方法を制御するデバイス設定を通して行います。
初期設定でWebCenter Portalには、スマートフォン、タブレットまたはデスクトップのブラウザのような一般的なデバイス・クラスに合わせてレンダリングするように設計されているいくつかのページ・テンプレートが用意されています。これらのテンプレートをそのまま使用したり、必要に応じてこれらを変更したり、新しいものを作成したりできます。
システム管理者として、次の場合にデバイス設定の使用を検討します。
新しいデバイスまたはデバイス・クラスに対するレンダリングのサポートを追加する必要がある場合。
デバイスまたはデバイス・クラスにポータル・ページをレンダリングする方法で問題が検出された場合。
ポータル開発者がデバイス固有のページを作成し、これが検出されず、ターゲット・デバイスに表示されないことがわかった場合。
デバイスとは、WebCenter Portalでは、スマートフォンやタブレットなどの、ユーザーがポータルとやり取りするために使用する物理的デバイスを意味します。ポータル・ページがリクエストされるたびに、WebCenter Portalはリクエスト元のデバイスのタイプを判断します。この情報によって、ポータルは、デバイスが関連付けられているデバイスのカテゴリつまり「デバイス・グループ」を判断できます。第53.1.3項「デバイス・グループとは何か」を参照してください。
WebCenter Portalには、iPhone、iPad、iPad mini、Samsung Galaxy Nexus、Samsung Galaxy Note 10.1など、すぐに使用できる多数の事前構成済のデバイスが付属しています。必要に応じて新しいデバイスを作成することも可能です。
図53-1に、「管理」ページにリストされたデフォルトのデバイスの一部を示します。
各デバイスには、3つの主要な特性(名前、表示名およびユーザー・エージェント文字列)があります。
名前: デバイスの一意の名前。特定のユースケースでは、この名前を使用することにより、式言語の式を使用して開発者がこれを検出することができます。
表示名: この名前は、ポータル・ビルダーのユーザー・インタフェースに表示されます。
ユーザー・エージェント: リクエスト元のデバイスを識別するために使用する正規表現の文字列。たとえば、.*iPhone.+3G.+OS.+2_2.*
などの表現は、iPhone 3Gの様々なバージョンに対応します。
注意: ユーザー・エージェント文字列は正規表現であり、Javaプラットフォーム(java.util.regex.Pattern)によって指定された構文に準拠しています。したがって、ある特殊文字を照合する場合、これらに対してエスケープ文字を使用する必要がある場合があります。これらの文字には |
システム管理者は、新しいデバイスの作成および既存のものの管理を実行できます。たとえば、ユーザー・エージェント文字列を変更し、新しいバージョンのデバイスを正しく識別することが必要になる場合があります。または、必要に応じて新しいデバイスを作成することが必要になる場合があります。詳細は、第53.2項「デバイスの作成および管理」を参照してください。
デバイス・グループとは、同様の表示要件を共有する一連のデバイスを意味します。初期設定のWebCenter Portalには、デスクトップのブラウザ、iOSフォン、Androidフォン、iOSタブレット、Androidタブレットなどのいくつかの事前構成済デバイス・グループが付属しています。
デバイス・グループには適切なデバイスが含まれます。たとえば、iOSフォン・デバイス・グループには、iPhone、iPhone 3G、iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4Sなどが含まれます。さらにデバイスを作成するとき、これらを既存のグループに追加したり、必要に応じて新しいグループを作成したりできます。
デバイス・グループの利点は、サポートされるデバイスごとに表示アセット(ページ・テンプレートおよびスキン)を構成する必要がないことです。そうではなく、複数の関連デバイスをグループに追加して、それらのデバイスが使用するアセットを指定できます。図53-2に、デバイス・グループの「管理」ページを示します。このページを使用すると、デバイス・グループに対して、作成、編集、コピー、アップロードなどの操作を実行できます。詳細は、第53.3項「デバイス・グループの作成および管理」を参照してください。
次の機能はデバイス設定と関係があります。これらには、デフォルトのデバイス・グループ、ページ・バリアントおよびフォールバック・ページなどがあります。
デフォルトのデバイス・グループ: 常に1つのデバイス・グループがデフォルトとして指定されます。初期設定では、デフォルトのデバイス・グループはデスクトップのブラウザです。つまり、デフォルトでは、新しいポータルのすべてのページはデスクトップのブラウザのデバイス・グループに関連付けられます。認識されていないデバイスからリクエストが来ると、ポータル・ページは、デフォルトのデバイス・グループ設定に従ってレンダリングされます。
注意: ベース・ページは、常にデフォルトのデバイス・グループに属しているデバイスでレンダリングされます。 |
デフォルトのデバイス・グループは、ポータルのテンプレート機能と関連付けられています(ポータルのテンプレートは新しいポータルの基盤となるテンプレートです)。ポータルのテンプレートから作成されるポータルは、そのテンプレートのデフォルトのデバイス・グループを自動的に受け取ります。同様に、ポータルからポータルのテンプレートを作成する場合、そのポータルに関連付けられたデフォルトのデバイス・グループがテンプレートに配置されます。
使用するデバイス・グループをWebCenter Portalが選択する方法の詳細は、第53.1.6項「デバイス設定を適用する方法の理解」を参照してください。
ページ・バリアント: ページ・バリアントとは、特定のデバイスで使用するために設計された、既存または「ベース」のページの代替ビューです。バリアントの派生元のベース・ページとページ・バリアント自体は、同じURI、セキュリティ設定、パラメータなどを持っていますが、これらは、ターゲット・デバイスに対して適切な特定のレンダリング特性を使用して設計されます。ページ・バリアントを作成するとき、これに関連付けるデバイス・グループおよびページ・スタイルを指定できます。
ページ・バリアントにはいくつかの使用法があります。会社のイントラネットのポータル・ページの1つが、特定のデバイスに対してエラーを返すことがわかったとします。たとえば、そのようなエラーが、フラッシュ・ビデオを含むページをAppleのデバイスでレンダリングするときに発生するとします。この場合、ページがAppleのデバイス用にリクエストされた場合のみ使用し、その他のデバイス用には使用しないようなページのバリアントを作成できます。この場合、バリアントには、おそらくフラッシュ・ビデオのかわりにイメージが含まれ、エラーは表示されなくなります。
ページ・バリアントは、通常、アプリケーションのスペシャリストによって作成されますが、管理者のみがシステム・ページのページ・バリアントを作成できます。たとえば、スマートフォンに適したログイン・ページ・バリアントを作成できます。
システム・ページのページ・バリアントの作成の詳細は、第50.2.2項「デバイス・グループ用システム・ページのページ・バリアントの作成」を参照してください。ポータル・ページのページ・バリアントの作成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のデバイスのページ・バリアントの作成に関する項を参照してください。
フォールバック・ページ: もう一つの関連概念はフォールバック・ページです。ページにページ・バリアントがない場合には、常にベース・ページがデフォルトでレンダリングされますが、この動作をオーバーライドしてこの状況でページを表示しないようにできます。
注意: ページのフォールバック動作が、「ページを表示しない」に設定されている場合、(ナビゲーション・モデルで定義されているような)そのページへのナビゲーション・リンクはすべてビューで非表示になります。言い換えると、メッセージ「デバイスで使用できるページがありません」という結果になるすべてのナビゲーション・リンクは、ユーザーに表示されません。 |
個別ページまたはすべてのポータル・ページに対してフォールバックを設定できます。フォールバックの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページ・バリアントが存在しない場合のポータルのデバイス・グループの動作の設定に関する項およびページ・バリアントが存在しない場合のページのデバイス・グループの動作の設定に関する項を参照してください。
ここでは、管理するポータルのデバイス設定で作業する必要がある場合に理解を助けるユースケースを説明します。
現在サポートしているタブレット・デバイスとは異なる画面解像度およびサイズを備えた新しいミニタブレットがリリースされたとします。実際に、ユーザーは、会社のイントラネット・ポータルがこのデバイスで正しくレンダリングされないこと、つまり、空白が多く、会社のロゴが正しく表示されないことに気付きます。この新しいデバイスのサポートを求められています。この場合、基本的な手順は次のようになります。
このデバイスがポータルに送信するユーザー・エージェント文字列を検出します。
新しいデバイスのユーザー・エージェント文字列と一致するユーザー・エージェント文字列を持つ新しいデバイスを作成します。第53.2.1項「新しいデバイスの作成」を参照してください。
同様のレンダリング特性を新しいデバイスと共有するすべてのデバイス用のデバイス・グループを作成します。この場合、デバイス・グループは、新しいタブレットと同様の表示特性を持つデバイスを保持することになります。第53.3.1項「デバイス・グループの作成」を参照してください。
適切なスキンおよびページ・テンプレートをデバイス・グループに適用します。必要に応じて、新しいアセットを一から作成するか、または既存のものをコピーして変更します。
新しいデバイスをデバイス・グループに追加します。
新しいデバイスに関してポータルをテストし、正しくレンダリングされることを確認します。
同様のミニタブレット・デバイスがリリースされた場合、同じグループに追加できます。
図53-3に、WebCenter Portalが複数の異なるデバイスからのリクエストを処理する方法のフローを説明します。
図53-3に示すように、リクエストがサーバーに送られると、リクエストのヘッダーにあるユーザー・エージェント文字列が調べられます。次に、WebCenter Portalは、そのユーザー・エージェント(正規表現の文字列)と一致するデバイスを探します。
ユーザー・エージェントが着信ユーザー・エージェントに潜在的にマップできるデバイスが複数定義されている場合、サーバーはリクエストを最適なデバイスにマップしようとします。最適なデバイスとは、そのユーザー・エージェントに最大限の一致が含まれるデバイスです。
デバイスが特定されると、WebCenter Portalは、これがデバイス・グループにあるかどうかを確認します。複数のグループに存在する場合、ポータルのデバイス・グループのリストの最初のものを使用します。第53.3.6項「デバイス・グループの順序付け」も参照してください。
デバイスが特定されない場合、WebCenter Portalは「デフォルトのデバイス・グループ」を現在のリクエストに割り当てます。
最後に、そのデバイス・グループに関連付けられた適切なスキン、ページ・テンプレートおよびページ・バリアント(存在する場合)が返され、ページがデバイスでレンダリングされます。ページにページ・バリアントがない場合、デフォルトではベース・ページがレンダリングされますが、この動作をオーバーライドしてこの状況でページを表示しないようにできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のモバイル・デバイスに対するデフォルト・ページのフォールバック動作の設定に関する項を参照してください。
この項では、デバイスの作成および管理方法について説明します。
注意: 場合によっては、ユーザーは、「デバイス設定」ページでデバイス構成を追加または変更した後に、ページ・バリアントを表示できないことがあります。この場合、ユーザーは、単純にポータルからログアウトしてからログインしてキャッシュをクリアする必要があります。その後、デバイスは正しく認識されます。 |
新しいデバイスを作成するには:
「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「デバイス設定」をクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「デバイス設定」ページに直接移動することもできます。
http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/device
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。 |
「デバイス」タブをクリックします。
「作成」をクリックします。
「デバイス」、「オプション属性」および「追加属性」の3つのセクションを含む「デバイスの作成」ページが表示されます。
「デバイス」セクションで、次の詳細を指定します。
名前: デバイスの名前。この名前は一意である必要があり、スペースを含めることはできません。この名前を使用することにより、式言語の式を使用してこれを検出することができます。
表示名: デバイスの表示名を指定します。この名前は一意である必要があり、ポータル・ビルダーのユーザー・インタフェースに表示されます。
ユーザー・エージェント - ユーザー・エージェント文字列を指定します。WebCenter Portalは、リクエスト・ヘッダーで渡されたユーザー・エージェント文字列(ユーザーのデバイスから送信されたもの)と、このフィールドで指定された文字列とを比較して、デバイスを識別します。このパラメータは、リクエスト・ヘッダーとリテラル一致する必要はありません。正規表現として認識されるため、このフィールドには任意の有効な正規表現を入力できます。
注意: ユーザー・エージェント文字列は正規表現であり、Javaプラットフォーム(java.util.regex.Pattern)によって指定された構文に準拠しています。したがって、ある特殊文字を照合する場合、これらに対してエスケープ文字を使用する必要がある場合があります。これらの文字には |
説明: (オプション)デバイスの目的を識別する際に役に立つ説明を指定します。
表示解像度の高さや幅などの属性を管理するには、「オプション属性」セクションを使用します。図53-4に示すように、必要に応じてデフォルト値を編集できます。
注意: オプション属性は、ポータルがデバイスでレンダリングされる方法に影響しません。これは、ページ設計者の役に立つようにデバイスの情報を指定する方法を提供するだけです。ポータルの設計者は、式言語を使用して、デバイス属性の値にアクセスできます。 |
必要に応じて、属性を追加します。「追加属性」セクションで、「属性の追加」をクリックして、名前と値を指定します。
注意: 追加属性は、ポータルがデバイスでレンダリングされる方法に影響しません。これは、ページ設計者の役に立つようにデバイスの情報を指定する方法を提供するだけです。ポータルの設計者は、式言語を使用して、デバイス属性の値にアクセスできます。 |
「作成」をクリックしてデバイスを作成します。
既存のデバイスを編集するには:
注意: 場合によっては、ユーザーは、「デバイス設定」ページでデバイス構成を追加または変更した後にページ・バリアントを表示できないことがあります。この場合、ユーザーは、単純にポータルからログアウトしてからログインしてキャッシュをクリアする必要があります。その後、デバイスは正しく認識されます。 |
「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「デバイス設定」をクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「デバイス設定」ページに直接移動することもできます。
http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/device
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。 |
編集するデバイスを選択します。
「アクション」メニューの「編集」を選択します。
デバイス設定を編集します。編集できるデバイス設定の詳細は、第53.2.1項「新しいデバイスの作成」を参照してください。
「保存」をクリックします。
デバイスのコピーの作成は次のことを行うときに便利です。
デバイスのバックアップを作成するとき。
デバイスを更新するが、元のものも使用できるように保持するとき。
新しいデバイスを作成する開始点として組込みのデバイスを使用するとき。
デバイス・グループをコピーするには:
「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「デバイス設定」をクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「デバイス設定」ページに直接移動することもできます。
http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/device
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。 |
コピーするデバイスを選択します。
「アクション」メニューの「コピー」を選択します。
「コピー」ダイアログで、デバイスの名前、表示名、ユーザー・エージェントおよび説明を指定します。
「OK」をクリックします。コピーされたデバイスが「デバイス」リストに表示されます。
「フィルタ」フィールドでは、「デバイス」表に表示されるデバイスのリストをフィルタできます。フィルタは、デバイス・グループ名、表示名、説明およびユーザー・エージェントに対して検索を行います。
作成またはコピーした任意のデバイスを削除できます。初期設定でシードされたデバイスはどれも削除できません。デバイスを削除するには:
「デバイス設定」管理ページで、「デバイス」タブをクリックします。
削除するデバイスを選択します。(複数のデバイスを選択する場合、[Ctrl]キーを押しながらクリックします。)
注意: 削除できるのは、作成またはコピーしたデバイスのみです。WebCenter Portalに付属していた初期設定のデバイスは削除できません。 |
「削除」をクリックします。
「デバイスの削除」ダイアログでアクションを確認します。
デバイス・グループは、類似した表示要件を共有するデバイスの集合を表します。この項では、サポートするデバイス・グループの作成および管理方法について説明します。
第53.1.5項「基本的なユースケース: 新しいデバイスのサポートの追加」も参照してください。
注意: 場合によっては、ユーザーは、「デバイス設定」ページでデバイス構成を追加または変更した後にページ・バリアントを表示できないことがあります。この場合、ユーザーは、単純にポータルからログアウトしてからログインしてキャッシュをクリアする必要があります。その後、デバイスは正しく認識されます。 |
デバイス・グループを作成するには:
「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「デバイス設定」をクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「デバイス設定」ページに直接移動することもできます。
http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/device
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。 |
「作成」をクリックすると、図53-5に示すように、「デバイス・グループの作成」ページが表示されます。
新しいデバイス・グループの名前と表示名を指定します。名前は一意の名前にして、内部的に使用する必要があります。表示名は、ポータル・ビルダーに表示される名前です。この名前も一意の名前にする必要があります。
「デバイス」セクションで、矢印を使用して、追加する使用可能なデバイスを「デバイス・グループ」リストに移動します。
「アセット」セクションで、そのデバイス・グループで使用するページ・テンプレートとスキンを選択します。
注意: アセットの横の「拡張編集オプション」矢印、「式ビルダー」を順にクリックし、EL式を「式エディタ」に入力します。ELを使用すると、スキンまたはテンプレートを動的に選択できます。ELアシスタンスが必要な場合、開発者はEL式を提供できますが、詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』の付録「式言語の式」を参照してください。 |
グループを作成するには、「作成」をクリックします。
デバイス・グループの表示名の変更、デバイス・グループの目的を説明する説明の編集およびデバイス・グループに関連付けられたスキンおよびテンプレート(またはこれらのいずれか)の変更を実行できます。デバイス・グループを特定するために内部的に使用されるデバイス・グループの名前を変更することはできません。
デバイス・グループの基本的詳細を編集するには:
「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「デバイス設定」をクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「デバイス設定」ページに直接移動することもできます。
http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/device
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。 |
編集するデバイス・グループを選択し、「アクション」メニューをクリックして、「編集」を選択します。
「デバイス・グループの編集」ページで、デバイス・グループに必須の「表示名」を指定します。
「説明」ボックスで、デバイス・グループが作成された目的を指定します。
「アセット」セクションで、そのデバイス・グループで使用するページ・テンプレートとスキンを選択します。
注意: アセットの横の「拡張編集オプション」矢印、「式ビルダー」を順にクリックし、EL式を「式エディタ」に入力します。ELを使用すると、スキンまたはテンプレートを動的に選択できます。ELアシスタンスが必要な場合、開発者はEL式を提供できますが、詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』の付録「式言語の式」を参照してください。 |
「保存」をクリックします。
「閉じる」をクリックして、「デバイス・グループの編集」ページを閉じます。
デバイス・グループのコピーを作成できます。これは次のことを行うときに便利です。
デバイス・グループのバックアップを作成するとき。
デバイス・グループを更新するが、元のものも使用できるように保持するとき。
新しいデバイス・グループを作成する開始点として組込みのデバイス・グループを使用するとき。
デバイス・グループのコピーを作成すると、元のデバイス・グループのステータスとは関係なくコピーは非表示としてマークされます。
デバイス・グループをコピーするには:
「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「デバイス設定」をクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「デバイス設定」ページに直接移動することもできます。
http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/device
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。 |
コピーするデバイス・グループを選択し、「アクション」メニューをクリックして、「コピー」を選択します。
「コピー」ダイアログで、デバイス・グループの名前、表示名および説明を指定します(図53-6)。
「OK」をクリックします。
デバイス・グループ(組込みかカスタム化は不問)はすべて、非表示または使用可能としてマークできます。デバイス・グループの名前の横のチェック・マークは、デバイス・グループが使用可能であることを示しています。チェック・ボックスが空の場合、デバイス・グループをポータルで使用できないことを示しています(図53-7)。この設定は、ページ・バリアントを作成するときに使用できる選択肢も制御します。デバイス・グループが非表示の場合、新しいページ・バリアントで使用するオプションとして表示されず、そのグループでページ・バリアントを作成できません。表示/非表示の設定は、「ポータル管理」設定から継承されますが、ポータル・モデレータによってポータル・レベルでオーバーライドできます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のデバイスのページ・バリアントの作成に関する項も参照してください。
デフォルトでは、デバイス・グループを作成するとき、これは使用不可としてマークされます。
デバイス・グループを表示または非表示にするには:
「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「デバイス設定」をクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「デバイス設定」ページに直接移動することもできます。
http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/device
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。 |
「デバイス・グループ」タブの「使用可能」列で、「使用可能」列のチェック・ボックスを選択または選択解除して、デバイス・グループを表示または非表示にします。
デスクトップのブラウザという名前の組込みデバイス・グループは、WebCenter Portalのデフォルトのデバイス・グループです。作成するすべての新しいページは、デフォルトのデバイス・グループに自動的に関連付けられます。
「デバイス・グループ」タブで、Default
は、デフォルトとして設定されているデバイス・グループの横に表示されます。
デバイス・グループをデフォルトとして設定するには:
「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「デバイス設定」をクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「デバイス設定」ページに直接移動することもできます。
http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/device
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。 |
「デバイス・グループ」タブをクリックします。
「デバイス・グループ」タブで、デフォルトとして指定するデバイス・グループを選択し、「アクション」メニューをクリックして、「デフォルトとして設定」を選択します。
Default
が選択したデバイス・グループの横に表示されるようになります。
デバイスを使用してユーザーがWebCenter Portalにアクセスする場合、ポータルは、そのデバイスが属するデバイス・グループと関連付けられたページ・テンプレートやスキンなどのアセットを使用してレンダリングされます。ただし、デバイスは複数のデバイス・グループと関連付けられている場合があります。このような場合、「デバイス・グループ」タブ内のデバイス・グループの順序によって、デバイス・グループの優先順位が決まります。
デバイス・グループの順序を定義するには:
「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「デバイス設定」をクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「デバイス設定」ページに直接移動することもできます。
http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/device
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。 |
「デバイス・グループ」タブをクリックします。
デバイス・グループの順序を定義するには、順序付けアイコンを使用します。
最上位に移動: クリックすると、選択したデバイス・グループが、表示されているデバイス・グループのリストの最上位に移動します。
これは、デバイスが複数のデバイス・グループに属している場合、最上位のデバイス・グループが優先されることを意味します。
上へ移動: クリックすると、選択したデバイス・グループが、表示されているデバイス・グループのリスト内で1レベル上に移動します。
下へ移動: クリックすると、選択したデバイス・グループが、表示されているデバイス・グループのリスト内で1レベル下に移動します。
最下位に移動: クリックすると、選択したデバイス・グループが、表示されているデバイス・グループのリストの最下位に移動します。
「フィルタ」フィールドでは、「デバイス・グループ」表に表示されるデバイス・グループのリストをフィルタリングできます。フィルタリングにより、デバイス・グループ名、表示名および説明での検索が行われます。
デバイス・グループが不要になった場合、これを削除できます。ただし、削除できるのはカスタム・デバイス・グループのみで、組込みデバイス・グループは削除できません。
注意: デバイス・グループが削除されても、そのデバイス・グループに関連付けられたページ・バリアントはそのまま存在します(これらは削除されません)。デバイス・グループの削除に関する重要なガイドラインは、第53.6項「デバイス設定のガイドラインおよびベスト・プラクティス」を参照してください。 |
デバイス・グループを削除するには:
「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「デバイス設定」をクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「デバイス設定」ページに直接移動することもできます。
http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/device
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。 |
「デバイス・グループ」タブをクリックします。
削除するデバイス・グループを選択し、「削除」をクリックします。
「デバイス・グループの削除」ダイアログで、「削除」をクリックします。
デバイス・グループおよびデバイスをファイルにダウンロードし、これらを別のWebCenter Portalインスタンスにアップロードできます。たとえば、デバイス・グループをステージング・サーバーから本番サーバーに移動する場合は、この項で説明するライフ・サイクル・メカニズムを使用します。
注意:
|
デバイス・グループまたはデバイスをファイルにダウンロードするには:
「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「デバイス設定」をクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「デバイス設定」ページに直接移動することもできます。
http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/device
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。 |
「デバイス・グループ」または「デバイス」タブをクリックします。
ダウンロードするデバイス・グループまたはデバイスを選択します。[Ctrl]キーを押しながらクリックすると、複数の行を選択できます。
「ダウンロード」をクリックします。
「ダウンロード」ダイアログの「アーカイブ・ファイル名」フィールドに、アーカイブ・ファイルの名前を入力します。
次を選択します。
「自分のコンピュータに保存」を選択すると、アーカイブ・ファイルがローカル・ファイル・システムに保存されます。「ダウンロード」ボタンをクリックすると、ファイル・システム上でファイルを保存する場所の入力を求めるプロンプトが表示されます。
「WebCenter Portalサーバーに保存」を選択すると、アーカイブ・ファイルがサーバーのファイル・システムに保存されます。「パス」フィールドに、サーバー上でアーカイブ・ファイルを保存する場所を入力します。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のアセットのダウンロードに関する項も参照してください。
前にダウンロードしたデバイスまたはデバイス・グループをポータルにアップロードするには:
「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「デバイス設定」をクリックします。
ブラウザで次のURLを入力して、「デバイス設定」ページに直接移動することもできます。
http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/device
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。 |
「デバイス・グループ」タブまたは「デバイス」タブを選択します。
「アップロード」をクリックします。
「デバイス / デバイス・グループのアップロード」ダイアログを使用して、ファイル・システム上で.ear
ファイルを探します。
「アップロード」をクリックします。
WebCenter Portalには、ページおよびページ・バリアントが特定のデバイスでどのようにレンダリングされるかをプレビューできるプレビュー機能が組み込まれています。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページのモバイル・デバイス・バリアントのプレビューに関する項を参照してください。
この項では、デバイス設定での作業のベスト・プラクティスについて説明します。
本番ポータルのデフォルトのデバイス・グループを変更しない
本番ポータルのデフォルトのデバイス・グループを変更すると、予期しない動作を引き起こす場合があります。ポータルを本番にしたら、デフォルトのデバイス・グループを変更しないことが適切です。
本番ポータルのカスタムのデバイス・グループを削除しない
本番またはポータルのカスタムのデバイス・グループを削除した場合、サーバーは、既存のポータルがそのデバイス・グループを使用していることを警告せず、場合によっては正しくないページ・レンダリングが発生します。
デバイス・グループを誤って削除した場合
削除したデバイス・グループと同じデバイス・グループ名の別のデバイス・グループを作成できます。デバイス・グループが削除されても、そのページ・バリアントはシステムから削除されません。これらのページ・バリアントは、デバイス・グループの名前を使用して関連付けられています。同じ名前のデバイス・グループを再作成すると、これらすべてのページが元に戻ります。
デバイスのリクエストに関する情報が必要な場合
場合によっては、ポータルへのアクセスに使用するデバイスの情報を取得し、ポータルによるデバイスのマッピング先のデバイス設定を検出すると役に立ちます。便宜を図るために、第53.7項「デバイス属性の検出: サンプル・タスク・フロー」に、このデバイス情報を返すタスク・フローを作成するために開発者が使用できるコードをリストします。
式言語の式を使用して、デバイス属性を返すことができます。この目的に使用できるサンプル・コードを、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』の付録「デバイス設定に関係のあるEL式」で提供します。開発者は、このコードを使用して、ポータルが指定のデバイスでレンダリングされる方法に関する問題のトラブルシューティングで役に立つデバイス情報を返すタスク・フローを作成できます。図53-9は、このサンプル・コードを使用して作成したタスク・フローからの出力を示しています。