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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理
11gリリース1 (11.1.1.8.3)
E51441-03
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54 ポータル間のタスク・フローのカスタマイズ

この章では、「タスク・フロー・エディタ」システム・ページを使用して、WebCenter Portalのすべてのポータルが使用できるようにタスク・フローをカスタマイズする方法について説明します。


注意:

タスク・フローのカスタマイズは、設計時にOracle JDeveloperを使用して行うことも可能です。このプロセスは、この章で説明する実行時の手順とは大きく異なります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』の「タスク・フローのカスタマイズ」を参照してください。


この章には次のトピックが含まれます:


権限:

この章のタスクを実行するには、WebCenter PortalのAdministratorロールまたは次の権限を付与されているカスタム・ロールが必要です。

  • Portal Server-Manage Configuration

さらに、ポータルの作成および管理の権限(Portals-CreateおよびPortals-Manage Allまたはどちらか一方)が必要です。権限の詳細は、第49.3項「アプリケーション・ロールおよび権限について」を参照してください。


54.1 アプリケーション・レベルでのタスク・フローのカスタマイズについて

タスク・フローのカスタマイズは、現在のスコープ内の特定のタスク・フローに対するすべてのインスタンスが影響を受けるような方法で、そのタスク・フローを構成する方法を提供します。たとえばすべてのポータルについて、リンクまたはアイコンを、それを必要とするタスク・フローに追加できます。

タスク・フローのカスタマイズ機能は、「タスク・フロー・エディタ」システム・ページで排他的に使用できます。「タスク・フロー・エディタ」システム・ページは、アプリケーション(すべてのポータル)と個別のポータルの両方に対して使用できます。


注意:

アプリケーション・レベルでタスク・フローの要素をカスタマイズし、別のユーザーがポータル・レベルで同じタスク・フローの要素をカスタマイズした場合、そのポータルではポータルレベルのカスタマイズが優先されます。


「タスク・フロー・エディタ」システム・ページは、初期設定のタスク・フローのカスタマイズを可能にするために用意されています。「アセット」ページまたは「共有アセット」ページを使用して作成されたカスタム・タスク・フローは、この方法ではカスタマイズできません。

システム・ページには「デフォルトに戻す」機能があり、権限を持つユーザーは、すべてのページ・カスタマイズを削除して、システム・ページをデフォルトの状態に戻すことができます。「デフォルトに戻す」によって、カスタマイズされたタスク・フローはデフォルトの状態に戻らないので注意してください。タスク・フローのカスタマイズを削除するには、「タスク・フローのリセット」という別のコントロールを使用します。


関連項目:

システム・ページの「デフォルトに戻す」機能および「タスク・フローのリセット」機能の詳細は、それぞれ第50.4項「システム・ページからのすべてのページ・カスタマイズの削除」および第54.3項「タスク・フローのカスタマイズの削除」を参照してください。


54.2 アプリケーション・レベルでのタスク・フローのカスタマイズ

この項では、アプリケーション・レベルで、WebCenter Portalのタスク・フローのカスタマイズを実行する方法について説明します。


注意:

アプリケーション・レベルでタスク・フローの要素をカスタマイズし、別のユーザーがポータル・レベルで同じタスク・フローの要素をカスタマイズした場合、そのポータルではポータル・レベルのカスタマイズが優先されます。


「タスク・フロー・エディタ」システム・ページを使用してアプリケーション全体のタスク・フローのカスタマイズを実行するには:

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「システム・ページ」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して、「システム・ページ」ページに直接移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/systempages
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 「タスク・フロー・エディタ」システム・ページの横にある「カスタマイズ」リンク(図54-1)をクリックして、ページ・エディタ(コンポーザ)でこれを開きます。

    図54-1 「タスク・フロー・エディタ」システム・ページの横にある「カスタマイズ」リンク

    図54-1の説明が続きます
    「図54-1 「タスク・フロー・エディタ」システム・ページの横にある「カスタマイズ」リンク」の説明

  3. 編集するタスク・フローを「タスク・フロー・エディタ」ページに追加します。

    ページにタスク・フローを追加する方法は、リソース・カタログの他のコンポーネントを追加する方法と同じです。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページへのコンポーネントの追加に関する項を参照してください。

  4. 「構造」をクリックしてページのソースを表示します(図54-2)。

    図54-2 「タスク・フロー・エディタ」システム・ページの「構造」ビュー

    図54-2の説明が続きます
    「図54-2 「タスク・フロー・エディタ」システム・ページの「構造」ビュー」の説明

  5. カスタマイズするタスク・フローの横にある「タスク・フローの編集」リンクをクリックします(図54-3)。

    図54-3 Regionタグの横にある「タスク・フローの編集」リンク

    図54-3の説明が続きます
    「図54-3 Regionタグの横にある「タスク・フローの編集」リンク」の説明

  6. 「タスク・フローの編集を確認」ダイアログで、「編集」をクリックします。

    「構造」ビューが、編集するタスク・フローのソース・コード階層にズーム・インします(図54-4)。

    図54-4 タスク・フローのズーム・イン・ビュー

    図54-4の説明が続きます
    「図54-4 タスク・フローのズーム・イン・ビュー」の説明

  7. タスク・フロー要素のプロパティを設定するには、タスク・フロー要素を「タスク・フロー・エディタ」でクリックし、regionのプロパティの表示」をクリックします。または、「region」を右クリックし、「編集」 (図54-5)を選択します。

    図54-5 「構造」ビューのページで選択したタスク・フローの要素

    図54-5の説明が続きます
    「図54-5 「構造」ビューのページで選択したタスク・フローの要素」の説明

    「コンポーネント・プロパティ」ダイアログが開きます(図54-6)。

    図54-6 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログ

    図54-6の説明が続きます
    「図54-6 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログ」の説明

  8. 要素のプロパティの変更を行います。

    コンポーネントの編集の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ページでのリソース・カタログ・コンポーネントの追加および編集」を参照してください。コンポーネントの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter Portalコンポーネント」を参照してください。


    注意:

    1つの要素の変更は、現在のスコープ内のタスク・フローにあるすべての類似の要素に影響することに注意してください。たとえば、フォルダ名で使用するフォントの変更は、選択したインスタンスのみではなくスコープ内すべてのフォルダ名に影響します。


  9. 「適用」をクリックし、変更の結果を表示します。「OK」をクリックして変更を保存し、ダイアログを終了します。

    現在のスコープ内にあるカスタマイズされたタスク・フローのすべてのインスタンスが、このカスタマイズでレンダリングされます。

  10. 「保存」「閉じる」を順にクリックしてコンポーザを終了します。

54.3 タスク・フローのカスタマイズの削除

WebCenter Portalでシードされたタスク・フローに対して行われたすべてのカスタマイズを削除できます。


注意:

この手順は、実行時に作成されたタスク・フローには適用されません。つまり、「アセット」ページまたは「共有アセット」ページを使用して作成されたタスク・フローです。実行時に作成されたタスク・フローへの変更は、レイヤー化されたタスク・フローではなくベースの編集です。したがって、「タスク・フローのリセット」をクリックするとき、削除するカスタマイズ・レイヤーはありません。


アプリケーション・レベルで行われたタスク・フローのカスタマイズを削除するには:

  1. 「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「システム・ページ」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して、「システム・ページ」ページに直接移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/systempages
    

    関連項目:

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。


  2. 「タスク・フロー・エディタ」システム・ページの横にある「カスタマイズ」リンク(図54-7)をクリックして、ページ編集モードでこれを開きます。

    図54-7 システム・ページの横にある「カスタマイズ」リンク

    図54-7の説明が続きます
    「図54-7 システム・ページの横にある「カスタマイズ」リンク」の説明

  3. 「構造」をクリックし、カスタマイズされたタスク・フローを選択します。

  4. 「タスク・フローの編集を確認」ダイアログで、「タスク・フローの編集」をクリックします。

  5. 「タスク・フローのリセット」をクリックします。

    図54-8 選択した要素の「タスク・フローのリセット」オプション

    図54-8の説明が続きます
    「図54-8 選択した要素の「タスク・フローのリセット」オプション」の説明

  6. 「タスク・フローのリセット」ダイアログで、「タスク・フローのリセット」をクリックしてアクションを確認します。