Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理 11gリリース1 (11.1.1.8.3) E51441-03 |
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この章では、WebCenter Portalで使用可能な初期設定のシステム・ページとそのカスタマイズ方法について説明します。
注意: システム管理者がアプリケーション・レベルでシステム・ページに加えたすべての変更は、すべてのポータルの同等のシステム・ページで反映されます。たとえば、システム管理者がイメージをアプリケーションレベルの「お知らせ」システム・ページに追加すると、そのイメージはすべてのポータルでポータルレベルの「お知らせ」システム・ページに表示されます。ホータルレベルのシステム・ページに加えた変更は、関連付けられたポータルにのみ反映されます。ポータルにシステム・ページを表示する場合、アプリケーションレベルで指定したすべてのカスタマイズが適用された後で、ポータルレベルで指定したカスタマイズが適用されます。 |
この章には次のトピックが含まれます:
権限: この章のタスクを実行するには、WebCenter Portalの
権限の詳細は、第49.3項「アプリケーション・ロールおよび権限について」を参照してください。 |
システム・ページは初期設定で用意されており、特定の目的を達成するように設計されています。たとえば、ポータルにアクセスした際にログインしないユーザーには、パブリックの「ようこそ」ページを表示できます。
システム・ページには様々なユーティリティ・ページが用意されており、それらのページをカスタマイズして会社のブランドを反映し、役立つヒントを提供し、必要なその他の機能強化を表示することができます。そこでは、ポータルの迅速な開発がサポートされ、紹介ページの提供から、動的に生成されて個々のユーザーに合わせたコンテンツを提供するページに至るまでの幅広いニーズが実現します(「アクティビティ・ストリーム」ページなど)。
システム・ページは、想定ユーザーを対象とするページへのアクセス設定により事前構成されています。たとえば、「ようこそ」ページはanonymous-role
、「アクティビティ・ストリーム」ページは個々のユーザーを対象として、各ユーザーに合わせた動的コンテンツで構成されます。この事前構成のビューでは、システム・ページのセキュリティ設定を変更できません。
ただし、システム・ページのカスタマイズは可能です。カスタマイズにより、システム・ページのシード済コンテンツを強化して、会社のブランドの適用、ヒント・テキストの追加、追加機能(タスク・フロー、ポートレットなど)の提供などを実現できるようになります。
また、システム・ページによりタスク・フローのカスタマイズも可能になります。システム・ページの「タスク・フロー・エディタ」は、指定された範囲におけるシード済タスク・フローのすべてのインスタンスを1つの操作でカスタマイズする環境を提供します。(「アセット」ページまたは「共有アセット」ページを使用して作成されたカスタム・タスク・フローは、このページを使用して編集することはできません。)認可されたユーザーは、このページにシード済タスク・フローを追加し、そのタスク・フローのすべてのインスタンスをカスタマイズできます。詳細は、第54章「ポータル間のタスク・フローのカスタマイズ」を参照してください。
表50-1に、初期設定で提供されるシステム・ページの一覧と説明を示し、表示されるコンテキストに関する情報を示します。
表50-1 シード済システム・ページ
ページ | 説明 | コンテキスト |
---|---|---|
アクティビティ |
ホーム・ポータルに対して、ピープル・コネクション・サービスから「パブリッシャ」タスク・フローと「アクティビティ・ストリーム」タスク・フローが表示されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「ポータル・アクティビティの追跡」を参照してください。 |
これはアプリケーションレベルのシステム・ページです。 |
アクティビティ・ストリーム |
ポータルに対して、ピープル・コネクション・サービスから「パブリッシャ」タスク・フローと「アクティビティ・ストリーム」タスク・フローが表示されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「ポータル・アクティビティの追跡」を参照してください。 |
認証された(ログインしている)ユーザーそれぞれのホーム・ポータルにデフォルトで表示されます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
分析 |
アプリケーションの使用状況とパフォーマンス・メトリックに関する情報を提供します。詳細は、第56章「ポータルの使用状況の分析」を参照してください。 「分析」タスク・フローを機能させるには、「分析」スキーマ( |
ホーム・ポータルでの表示で使用可能です。構成の要件が満たされている場合にのみ有用です。 これはアプリケーションレベルのシステム・ページです。 |
お知らせ |
「お知らせマネージャ」タスク・フローを表示します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「「お知らせ」での作業」を参照してください。 |
多くの初期状態のポータル・テンプレートにデフォルトで表示されます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
ディスカッション |
「ディスカッション・フォーラム・マネージャ」タスク・フローを表示します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「ディスカッションの表示と参加」を参照してください。 |
多くの初期状態のポータル・テンプレートにデフォルトで表示されます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
ドキュメント |
「ドキュメント・エクスプローラ」タスク・フローを表示します。 2種類の「ドキュメント」システム・ページがあります。1つは現在のユーザーの個人用ドキュメントを表示するホーム・ポータル用、もう1つはそのポータルにアップロードされたドキュメントを表示するポータル用です。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「ドキュメントの作成と管理」を参照してください。 |
多くの初期状態のポータル・テンプレートにデフォルトで表示されます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
エラーが発生しました |
エラーが発生するとエラー・ページを表示します。 |
アプリケーションのエラーが発生すると表示されます。 これはアプリケーションレベルのシステム・ページです。 |
イベント |
「イベント」タスク・フローを表示します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「カレンダとイベントでの作業」を参照してください。 |
多くの初期状態のポータル・テンプレートにデフォルトで表示されます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
リスト |
「リスト・マネージャ」タスク・フローを表示します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「リストでの作業」を参照してください。 |
多くの初期状態のポータル・テンプレートにデフォルトで表示されます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
ログイン |
ポータルにログインするためのフィールドを表示します。 |
すべてのアプリケーション・ページへのパブリック・アクセスを無効にしたり、現在のセッションの期限が切れた場合に、「WebCenter Portalようこそページ」のかわりに表示されます。 これはアプリケーションレベルのシステム・ページです。 |
メンバー |
ポータルのメンバーを管理するための機能を提供します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ポータルのメンバーの管理とロールの割当て」を参照してください。 |
一部のシード済ポータル・テンプレートでは、デフォルトのナビゲーションで「メンバー」ページとして表示されます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
いずれのページにもアクセスできません |
いずれのページにもアクセスできないことをユーザーに通知するメッセージを表示します。 |
ポータルのページでユーザーがアクセス権限を持たないポータルに移動したときに表示されます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
ページが見つかりません |
ページが見つからないことをユーザーに通知するメッセージを表示します。 |
ユーザーが、WebCenter Portal内で使用されなくなったページや、アクセス権限を持たないページに移動すると表示されます。 これはアプリケーションレベルのシステム・ページです。 |
ページ・ビューア |
外部のWebサイト(google.comなど)を、ポータルのページ・テンプレート内に表示します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のリソースのナビゲーション・モデルへの追加に関する項を参照してください。 |
外部URLアイテム(ターゲットの同じページとともに)が含まれたナビゲーション・モデルを作成する際に使用されます。ユーザーがナビゲーションでそのようなリンクをクリックすると、「ページ・ビューア」が使用されます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
ポータルが見つかりません |
ポータルが見つからないことをユーザーに通知するメッセージを表示します。 |
ユーザーが使用されなくなったポータルに移動する際に、表示されます。 これはアプリケーションレベルのシステム・ページです。 |
ポータル |
現在のユーザーがアクセスできるすべてのポータルのビューを表示します。さらに、ポータルの作成、検索、ソートおよびフィルタリングの機能を提供します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の使用可能なポータルの表示とアクセスに関する項を参照してください。 |
ユーザーが「ポータル」メニューから「ポータルの参照」を選択すると表示されます。 これはアプリケーションレベルのシステム・ページです。 |
ポータル・テンプレート |
すべての使用可能なポータル・テンプレートのビューを表示します。ポータル・テンプレートの作成、編集およびフィルタリング用のコントロールと、選択したポータル・テンプレートに関する情報の表示用のコントロールが含まれます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ポータル・テンプレートでの作業」を参照してください。 |
「ポータル・テンプレート」ページの管理ページに表示されます。 これはアプリケーションレベルのシステム・ページです。 |
プロファイル |
現在のユーザーの「プロファイル・ギャラリ」を表示します。これには、「アクティビティ・ストリーム」、「コネクション」、「ドキュメント」、組織図(「組織」)およびユーザーのプロファイル詳細(「情報」)のサブページが含まれます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「プロファイルの管理」と「ドキュメントの作成と管理」を参照してください。 |
認証された(ログインしている)ユーザーそれぞれのホーム・ポータルにデフォルトで表示されます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
リソース・ビューア |
ポータルのページ・テンプレート内にリソースを表示します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のリソースのナビゲーション・モデルへの追加に関する項を参照してください。 |
リソース・アイテムが含まれたナビゲーション・モデル(ターゲットの同じページとともに)を作成する際に使用されます。ユーザーがナビゲーションでそのようなリンクをクリックすると、「リソース・ビューア」が使用されます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
検索 |
「検索結果」ページを表示します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「WebCenter Portalの検索について」の項を参照してください。 |
検索結果の表示が動的にレンダリングされます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
自己登録 |
WebCenter Portalにユーザー独自のログイン・アカウントを作成する手段を提供します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のWebCenter Portalでの自己登録に関する項を参照してください。 |
ユーザーが「ログイン」または「WebCenter Portalようこそページ」で「登録」をクリックすると表示されます。 これはアプリケーションレベルのシステム・ページです。 |
セルフサービス・メンバーシップ |
サブスクリプションによりメンバーシップを許可するよう構成されたポータルをサブスクライブする手段を提供します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のポータルへの参加に関する項を参照してください。 |
ユーザーがポータルへのサブスクリプションを開始すると表示されます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
タグ・センター |
「タグ・センター」タスク・フローを表示します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「タグとブックマークの使用」を参照してください。 |
ユーザーが、複数の方法のうちの1つにより「タグ・センター」に移動する際に表示されます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
タスク・フロー・エディタ |
指定された範囲におけるシード済タスク・フローのすべてのインスタンスを一度の操作によりカスタマイズするための環境を提供します。(「アセット」ページや「共有アセット」ページにより作成されたカスタム・タスク・フローはサポートされません。)詳細は、第54章「ポータル間のタスク・フローのカスタマイズ」を参照してください。 |
シード済タスク・フローの追加、およびそれらのタスク・フローのすべてのインスタンスのカスタマイズを、認可されたユーザーに許可します。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
タスク・フロー・ビューア |
ポータルのページ・テンプレート内にタスク・フローを表示します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のリソースのナビゲーション・モデルへの追加に関する項を参照してください。 |
タスク・フロー・アイテム(ターゲットの同じページとともに)が含まれたナビゲーション・モデルを作成する際に使用されます。ユーザーがナビゲーションでそのようなリンクをクリックすると、「タスク・フロー・ビューア」が使用されます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
未許可 |
ポータルやページへのアクセスが認可されていないことをユーザーに通知するメッセージを表示します。 |
ユーザーが、アクセス権限を持たないポータルやページに移動すると、表示されます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
使用不可 |
ポータルが使用不可であることをユーザーに通知するメッセージを表示します。 |
ユーザーがオフラインのポータルに移動する際に、表示されます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
ユーザー・プロファイル |
現在のユーザー以外のユーザーのプロファイル・ギャラリを表示します。デフォルトでは、現在のユーザーのプロファイル・ギャラリと同じサブページおよびタスク・フローが表示されます。他のユーザーに関連付けられている情報が表示される点が異なります。 |
現在のユーザーが別のユーザーのプロファイルにアクセスすると、動的にレンダリングされます。 アプリケーションレベルとポータルレベルの両方のシステム・ページが使用可能です。 |
WebCenter Portalようこそページ |
ログイン・フィールド、登録リンク、ボイラープレート情報を、特定機能に関するヘルプ・トピックへのリンク、パブリック・ポータルへのリンク、かわりのセッション言語の選択に対する言語変更機能とともに表示します。 |
これは、パブリックのようこそページです。ユーザーがWebCenter Portalにアクセスした際に、最初に表示されるページです。 すべてのアプリケーション・ページへのパブリック・アクセスを無効にすると、パブリックのようこそページは表示されず、ユーザーは「ログイン」ページにダイレクトされます。 これはアプリケーションレベルのシステム・ページです。 |
初期状態のシステム・ページをカスタマイズして、所属する組織のブランドやルック・アンド・フィールに合うように表示できます。既存のコンポーネントを削除し、新しいコンポーネントを追加し、ページ・レイアウトを変更できます。ただし、システム・ページの入力フィールドとボタンを編集または削除することはできません。
この項では、WebCenter Portalのシステム・ページをカスタマイズする方法について説明します。次のサブセクションが含まれます:
ポータルのシステム・ページをカスタマイズするには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ポータルでのシステム・ページのカスタマイズ」を参照してください。
編集可能な任意のシステム・ページをカスタマイズします。この手順は、すべてのアプリケーションレベルのシステム・ページ用です。デバイス・グループごとに使用するシステム・ページのページ・バリアントを作成してある場合、これらのページ・バリアントをカスタマイズすることも可能です。
アプリケーションレベルのシステム・ページまたはページ・バリアントをカスタマイズするには:
「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「システム・ページ」をクリックします。
ブラウザに次のURLを入力して、「システム・ページ」ページに直接移動することも可能です。
http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/systempages
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。 |
システム・ページの横にある「カスタマイズ」リンクをクリックして、コンポーザでそれを開きます(図50-1)。
デバイス・グループ用システム・ページのバリアント(システム管理者がアプリケーションレベルで作成)をカスタマイズするには、システム・ページ・バリアントのアイコンを展開し、カスタマイズするデバイス・グループの「カスタマイズ」をクリックします(図50-2)。
ページをカスタマイズして保存します。
関連項目: ページの編集は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページの編集に関する項を参照してください。 |
ページ・バリアントは、特定のデバイスのサイズや特徴を対象とした特定のデバイス・グループの既存ページの代替ビューです。ベース・ページとページ・バリアントには、同じURlとセキュリティ設定が指定されていますが、ベース・ページに対するコンテンツの変更は、どれもバリアント・ページに反映されません。逆の場合も同じです。
初期設定では、ページ・バリアントを作成できるのは、次のシステム・ページのみです。「エラーが発生しました」、「ログイン」、「いずれのページにもアクセスできません」、「ページが見つかりません」、「ポータルが見つかりません」、「自己登録」、「未許可」、「使用不可」および「WebCenter Portalようこそページ」。
システム管理者のみが、アプリケーションレベルのシステム・ページに対してページ・バリアントを作成できます。ポータル・モデレータは、システム管理者がシステム・ページのページ・バリアントを作成した後にのみ、そのシステム・ページのページ・バリアントをポータル・レベルでカスタマイズできます。ポータルのシステム・ページまたはページ・バリアントをカスタマイズするには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ポータルのシステム・ページのカスタマイズ」を参照してください。
ページ・バリアントがサポート対象のデバイス・グループに作成されていない場合、ベース・ページにはそのデバイス・グループに属するデバイスのみが表示されます。
使用可能な各デバイス・グループにページ・バリアントを作成できます。ただし、作成できるのは、ページごとに1つのデバイス・グループに対して1つのページ・バリアントのみです。つまり、同じページにiOSフォンのデバイス・グループのページ・バリアントを2つ作成することはできませんが、同じページにiOSフォンのデバイス・グループのページ・バリアントを1つ作成し、Androidフォンのデバイス・グループのページ・バリアントをもう1つ作成することは可能です。iOSフォンのデバイス・グループのページ・バリアントは別のページに作成できます。
デバイス・グループのシステム・ページのページ・バリアントを作成するには:
「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「システム・ページ」をクリックします。
ブラウザに次のURLを入力して、「システム・ページ」ページに直接移動することも可能です。
http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/systempages
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。 |
ページ・バリアントを作成するシステム・ページの横にある「ページ・バリアントの作成」リンク(図50-3)をクリックします。
注意: 初期設定では、デバイス・グループのページ・バリアントが提供されているのは、次のシステム・ページのみです。「エラーが発生しました」、「ログイン」、「いずれのページにもアクセスできません」、「ページが見つかりません」、「ポータルが見つかりません」、「自己登録」、「未許可」、「使用不可」および「WebCenter Portalようこそページ」。 |
表示される「ページ・バリアントの作成」ダイアログで、「デバイス・グループ」ドロップダウン・リスト(図50-4)からページ・バリアントを作成するデバイス・グループを選択します。
ベース・ページがシステム内でシードされます。ベース・ページは、デフォルトのデバイス・グループに属するデバイスに対して常時レンダリングされています(デフォルトのデバイス・グループの詳細は、第53章「デバイス設定の管理」を参照してください)。ページ・バリアントがデフォルトとしても設定されているデバイス・グループに対して存在している場合、そのベース・ページはページ・バリアントより優先されます。デスクトップ・ブラウザからページを開くと、デフォルトでデバイス・グループは「デスクトップ・ブラウザ」に設定されているため、「デスクトップ・ブラウザ」バリアントが作成されているかどうかにかかわらず、ベース・ページが表示されます。他のデバイスから開くと、選択したページ・バリアントが表示されます。
たとえば、iOSフォンをデフォルト・ページに変更すると、ベース・ページはそのデバイス・タイプに設定されます。iPhoneでは、ベース・ページが表示され、iOS Phonesページ・バリアントは表示されません。ただし、デスクトップ上には「デスクトップ・ブラウザ」のバリアントが表示され、ベース・ページは表示されません。デフォルトのデバイス・グループを変更しない場合、作成した「デスクトップ・ブラウザ」バリアントはデスクトップ・ブラウザに表示されません。その場合でも、ベース・ページはデスクトップに表示されます。
注意: デフォルトのデバイス・グループを変更する場合には注意してください。ベース・ページまたはそのページ・バリアントをグローバルに表示する際にデフォルトの動作が変更されます。 |
「作成」をクリックします。
モバイルのアイコンがページの横に表示され、そのページのページ・バリアントが使用できることを示します(図50-5)。
「展開」アイコンをクリックして、デバイス・グループのページ・バリアントを表示します(図50-6)。
同じページに別のデバイス・グループの別のページ・バリアントを作成できます。ただし、すでにページ・バリアントが作成されている同じデバイス・グループに別のページ・バリアントを作成することはできません。
ページ・バリアントを作成後には、次のいずれかを実行できます。
デバイス・グループの横にある「編集」をクリックして、コンポーザでそのページを編集します。
ページの編集は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページの編集に関する項を参照してください。
デバイス・グループの横にある「削除」をクリックして、ページ・バリアントを削除します。「削除」を再びクリックして、削除を確定します。
デバイス・グループの横にある「ソースの編集」をクリックして、ソース・コードを編集します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページのソース・コードの表示と変更に関する項を参照してください。
デバイス・グループのページ・バリアントとシステム・ページのページ・バリアントの作成に関する詳細は、第50.2.2項「デバイス・グループ用システム・ページのページ・バリアントの作成」を参照してください。
システム・ページのページ・バリアントを管理するには:
「展開」アイコンをクリックして、デバイス・グループのページ・バリアントを表示します(図50-7)。
コンポーザでページ・バリアントを編集するには、「編集」をクリックします。
ページの編集は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページの編集に関する項を参照してください。
ページ・バリアントを削除するには、「削除」をクリックします。「削除」を再びクリックして、削除を確定します。
ソース・コードを編集するには、「ソースの編集」をクリックします。
ページのソース・コード編集の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページのソース・コードの表示と変更に関する項を参照してください。
システム・ページのページ・プロパティには、ページの背景色とイメージを指定し、追加のCSSエンコーディングを適用し、パラメータを設定する手段が用意されています。
システム・ページのプロパティを編集するには:
「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「システム・ページ」をクリックします。
ブラウザに次のURLを入力して、「システム・ページ」ページに直接移動することも可能です。
http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/systempages
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。 |
システム・ページの横の「カスタマイズ」リンクをクリックして、コンポーザでそれを開きます(図50-8)。
「ページ・プロパティ」アイコン(図50-9)をクリックして、「ページ・プロパティ」ダイアログを開きます(図50-10)。
関連項目: ページの編集は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページの編集に関する項を参照してください。 |
「表示オプション」タブのプロパティを変更するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページの背景色、イメージおよびCSSエンコーディングの指定に関する項を参照してください。
「パラメータ」タブで(図50-10)、既存のパラメータを必要に応じて変更します(表50-2を参照)。
注意: すべてのパラメータ値は式言語(EL)エディタへのアクセス権を提供し、それを使用して定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。値フィールドの横にある「編集」アイコンをクリックして「式ビルダー」を選択し、エディタを開きます。ELアシスタンスが必要な場合、アプリケーション開発者はEL式を提供できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』の付録「式言語の式」を参照してください。 |
表50-2 システム・ページのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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システム・ページを表示する際に、以前のリリースのルック・アンド・フィール(初期設定)を使用するか、現在のリリースの新しいルック・アンド・フィールを使用するかを指定します。 有効な値は次のとおりです。
|
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システム・ページを表示する際に、以前のリリースのデフォルトのページ・テンプレートを使用するか、現在のリリースのデフォルトの空白テンプレートを使用するかを指定します。有効な値は次のとおりです。
|
新規パラメータを追加するには:
「ページ・パラメータの追加」をクリックします。
「ページ・パラメータの追加」ダイアログに、新規パラメータの「名前」を入力し、「パラメータの追加」をクリックして、値入力フィールドが表示される「パラメータ」タブにパラメータを追加します。
オプションで、新規パラメータの値を入力します。
システム・ページをデフォルトの初期状態に戻すには、すべてのページのカスタマイズを削除します。
注意: この処理では、タスク・フローのカスタマイズは削除されません。タスク・フローのカスタマイズを削除するには、システム・ページで指定されたタスク・フローを改訂する必要があります。詳細は、第54章「ポータル間のタスク・フローのカスタマイズ」を参照してください。 |
システム・ページからすべてのカスタマイズを削除するには:
「管理」ページ(第47.2項「「ポータル・ビルダー管理」ページへのアクセス」を参照)で、「システム・ページ」をクリックします。
ブラウザに次のURLを入力して、「システム・ページ」ページに直接移動することも可能です。
http://host:port/webcenter/portal/builder/administration/systempages
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の付録「WebCenter PortalプリティURL」。 |
システム・ページの横にある「デフォルトに戻す」リンクをクリックします(図50-11)。
表示された確認ダイアログで、「復元」をクリックします。
すべてのカスタマイズは、選択したシステム・ページから永続的に削除されます。システム・ページをそのデフォルト状態に戻す際に、そのシステム・ページにバリアントが作成されていても、ページ・バリアントは影響を受けません。