Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理 11gリリース1 (11.1.1.8.3) E51441-03 |
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次の各項では、このガイドで説明しているWebCenter Portalの新機能と変更された機能と、その他の重要な変更内容について紹介しています。また、追加情報の参照先も示しています。このガイドは、旧称Oracle WebCenter Portal: Spaces管理者ガイドの新版です。
既存のページ・テンプレートと比較して効率とパフォーマンスの向上を実現した、4つの新しいページ・テンプレートのサポート。「新しいページ・テンプレート」を参照してください。
Folders_gのかわりとして、Oracle WebCenter Contentからスケーラブルで高パフォーマンスのフォルダ・サービスを提供する、FrameworkFoldersコンポーネントのサポート。「FrameworkFoldersのサポート」を参照してください。
WebCenter Portalバンドル・パッチ11.1.1.8.3では、既存のページ・テンプレートと比較して効率とパフォーマンスの向上を実現した、4つの新しいページ・テンプレートがサポートされています。ファイルの内容は次のとおりです。
4つのページ・テンプレート: Skyrosサイド・ナビゲーションv2、Skyrosサイド・ナビゲーション(ストレッチ) v2、Skyrosトップ・ナビゲーションv2およびSkyrosトップ・ナビゲーション(ストレッチ) v2
1つのスキン: Skyros v2
これは、新しいページ・テンプレートの優先スキンです。既存のページ・テンプレートで、新しいSkyros v2スキンを使用しないでください。同様に、新しいページ・テンプレートで、既存のスキンを使用しないでください。
2つのタスク・フロー: ポータル・サイド・ナビゲーションおよびポータル・トップ・ナビゲーション
これらのタスク・フローは、ポータルの横側のペインまたは上部タブのいずれかとしてナビゲーションを実装するために、ページ・テンプレートで使用されます。これらのタスク・フローのナビゲーションのスタイルは、このパッチで使用できるスキン・ファイルのCSSに依存します。別のスキンを使用しているページ・テンプレートでこれらのタスク・フローを使用する場合は、スキンでのCSSの不一致により、ナビゲーションが予期したとおりに表示されないことがあります。ただし、ナビゲーション・セクションを、新しいSkyros v2スキン・ソース・コードから現在のスキン・コード・ソースにコピーして貼り付けた場合は、予期した結果が得られます。
新しいページ・テンプレートを使用するには:
WebCenter Portalバンドル・パッチ11.1.1.8.3 (パッチ18085041)で18085041/NewAssetBP3.zip
を見つけて、内容をローカル・ディレクトリに解凍します。
WebCenter Portalにログインします。
「共有アセット」ページに移動しますが、このページはAdministrator
またはApplication Specialist
ロールの権限が付与されている場合に使用できます。
左側のペインで次のアセットを選択して、ローカル・システム・ファイルの保存済の場所から対応するファイルをアップロードします。
アセット・タイプ | ファイル名 |
---|---|
ページ・テンプレート |
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スキン |
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タスク・フロー |
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ページ・テンプレート、スキンおよびタスク・フローをアップロードしたら、次の手順を実行して新しいページ・テンプレートを使用します。
ホーム・ポータルおよびすべての新しいポータルのページで、新しいデフォルト・ページ・テンプレートを設定するには(ポータルのテンプレートで、特定のページ・テンプレートを使用するように指定していない場合)、第43.3.1項「デフォルト・ページ・テンプレートの選択」を参照してください。
個々のポータルで使用するページ・テンプレートを変更するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルのページ・テンプレートの変更に関する項を参照してください。
ページ・テンプレートで使用する優先スキンを変更するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページ・テンプレートの優先スキンの設定に関する項を参照してください。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページ・テンプレートでの作業に関する章および『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』のページ・テンプレートの開発に関する章を参照してください。
以前のOracle WebCenter Portalでは、Folders_gのみがサポートされていました。WebCenter Portalバンドル・パッチ11.1.1.8.3では、Oracle WebCenter Portalの新しいインストールをFrameworkFoldersと統合できます。11gリリース1 (11.1.1.8.3)をリリースするためにパッチを適用されたOracle WebCenter Portalの既存のインストールでは、引き続きFolders_gを使用する必要があります。
FrameworkFoldersを有効にするために満たす必要がある基準の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストレーション・ガイド』のFrameworkFoldersのサポートのためのOracle WebCenter Portalの準備に関する項を参照してください。Folders_gとFrameworkFoldersのディレクトリ構造、およびFrameworkFoldersを有効化する手順の詳細は、第9.2.3.1項「必須コンポーネントの有効化」を参照してください。
WebCenter Portal 11g リリース1 (11.1.1.8.0)の新機能と変更された機能は次のとおりです。
用語の変更:
以前のリリース | 現行リリース |
---|---|
WebCenter Portal: Spaces |
WebCenter Portal |
スペース |
ポータル |
スペース・テンプレート |
ポータル・テンプレート |
リソース |
アセット |
エンドユーザーのエクスペリエンス
プロファイル情報の編成機能、クリックによる編集機能およびプロファイル写真の削除機能の向上を含む、プロファイルのユーザー・インタフェースの更新。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「プロファイルの管理」を参照してください。多機能なユーザー・プロファイルに関する追加のドキュメントについては、「ポータル・ビルダー」、「管理」および「開発環境」を参照してください。
ファセット検索とドキュメントのサムネイルを含む検索エクスペリエンスの向上(Oracle SES 11.2.2.2によりサポート)。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「情報の検索」を参照してください。
ポータル・ビルダー
インプレースのページ作成を含むポータル作成の簡易化。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「新規ポータルの作成と構築」を参照してください。
再設計されたポータル編集および管理のユーザー・インタフェース(ポータル・ビルダー)。複数のタスクを少数の手順に統合しています。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ポータルの編集」および「ポータルの管理」を参照してください。
ページ作成および編集の簡易化。Webビュー(編集用)とデータ・ビュー(管理用)、インライン・リソース・カタログ(コンポーネントのページへのドラッグ・アンド・ドロップをサポート)、および選択ビュー。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ポータル・ページでの作業」を参照してください。
新しいページが作成されたときのポータル・ナビゲーションの自動更新。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の既存のポータルでのページまたはサブページの作成に関する項を参照してください。
ツールの遅延プロビジョニング。WebCenter Portalは、ポータルの作成時ではなく、ツールの初回使用時にバックエンド・サーバーを構成して、新しいポータルの正常な作成を短期化します。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の新規ポータルの作成の概要に関する項を参照してください。
階層ページのサポート(サブページ)。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルでのページまたはサブページの作成に関する項を参照してください。
プロファイル情報の編成機能、クリックによる編集機能およびプロファイル写真の削除機能の向上を含む、プロファイルのユーザー・インタフェースの更新、およびピープル・コネクションやアクティビティ・グラフのコンポーネントのより詳細な制御を可能にする新しいコンポーネント・プロパティの導入。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ポータルへのアクティビティ・グラフと推奨の追加」、「ポータルへのコネクションの追加」および「ポータルへのプロファイルの追加」の各章を参照してください。多機能なユーザー・プロファイルに関する追加のドキュメントについては、「エンドユーザー・エクスペリエンス」、「管理」および「開発環境」を参照してください。
デバイス設定。各種デバイス(スマート・フォン、タブレット、デスクトップのブラウザ)でのポータル・ページのレンダリング方法を制御します。ページ・バリアントは、特定のデバイスのグループ(iOSフォン、iOSタブレットなど)を対象にして、ポータルが最適にレンダリングされるように作成できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルでのデバイス設定の管理に関する項、「ポータルのデバイス・グループの管理」およびデバイス・グループごとのページ・バリアントの作成に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関する追加のドキュメントについては、「管理」および「開発環境」を参照してください。
レスポンシブなコンテンツ・プレゼンタのテンプレート。コンテンツ・プレゼンタとCSS3メディア問合せを使用して、ブラウザ(スマート・フォン、タブレット、デスクトップのブラウザなど)の幅に合せてレスポンシブ・レイアウトを作成する例を示します。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のレスポンシブ・テンプレートの使用に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関する追加のドキュメントについては、「開発環境」を参照してください。
管理
WebCenter Portal管理の簡易化。従来のWebCenter Portalの顧客にとってなじみのある概念を取り入れた、パワー・ユーザー指向のエクスペリエンスが含まれます。第XI部「ポータル・ビルダー管理におけるポータルの管理」を参照してください。
プロファイルの新規またはレガシーのユーザー・インタフェースを表示するかどうかを指定するプロパティ、およびプロファイルの同期設定を指定するプロパティを含む、プロファイルの新しい構成設定。詳細は、第16章「ピープル・コネクションの管理」を参照してください。リッチ・ユーザー・プロファイルの追加のドキュメントについては、「エンドユーザーのエクスペリエンス」、「ポータル・ビルダー」および「開発環境」に参照先が示されています。
デバイス設定。各種デバイス(スマート・フォン、タブレット、デスクトップのブラウザ)でのポータル・ページのレンダリング方法を制御します。ページ・バリアントは、特定のデバイスのグループ(iOSフォン、iOSタブレットなど)を対象にして、ポータルが最適にレンダリングされるように作成できます。詳細は、第40.4項「デバイスおよびデバイス・グループのデプロイ」、第50.2.2「デバイス・グループのシステム・ページのページ・バリアントの作成」および第53章「デバイス設定の管理」を参照してください。モバイル・サポートの追加のドキュメントについては、「ポータル・ビルダー」および「開発環境」に参照先が示されています。
偽装。権限付与されたユーザーは、WebCenter Portalでの他のユーザーのエクスペリエンスを確認したり、予期しない結果のトラブルシューティングのために別のユーザーを偽装できます。第38章「偽装の管理」を参照してください。
ポータルのライフサイクル・ツールの向上。最小のダウンタイムで1つ以上のポータルをエクスポート/インポートおよびバックアップ/リカバリできます。第40章「ポータル、テンプレート、アセットおよび拡張機能のデプロイ」および第41章「WebCenter Portalのバックアップ、リカバリおよびクローニングの管理」を参照してください。
WebCenter Portalの管理ユーザー・インタフェース内に統合されたOracle WebCenter Portalのページレット・プロデューサ・ユーザー・インタフェース。これにより、システム管理者はページレット・プロデューサのページレットの存在を認識するようになり、それらのページレットをエンド・ユーザーが使用できるようにすることが可能になります。また、これらのUIの統合により、ページレット・プロデューサの開発者は、ページレットを表示するWebCenter Portalから、ページレット・プロデューサの管理UIに簡単に移動して、新しいページレットの作成や既存のページレットの編集ができます。第22章「ページレット・プロデューサの管理」を参照してください。
新しいPage Performance Analyzer。ポータル・ページに個々のコンポーネントを表示するのにかかった時間、および1つのページを表示するのにかかった全体時間を示します。この新しいツールは、第1レベルのパフォーマンス分析を実行する開発者、独自のページを構築する顧客、およびWebCenter Portalでページをカスタマイズするユーザーにとって有用な機能です。第G.4.4項「表示の遅いページのコンポーネントを特定する方法」を参照してください。
開発環境
プロファイル情報の編成機能、クリックによる編集機能およびプロファイル写真の削除機能の向上を含む、プロファイルのユーザー・インタフェースの更新、およびピープル・コネクションやアクティビティ・グラフのコンポーネントのより詳細な制御を可能にする新しいコンポーネント・プロパティの導入。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』の「ピープル・コネクション・サービスの概要」、「ピープル・コネクション・タスク・フロー・バインディング・パラメータ」および「アクティビティ・グラフの統合」の各章を参照してください。多機能なユーザー・プロファイルに関する追加のドキュメントについては、「エンドユーザー・エクスペリエンス」、「ポータル・ビルダー」および「管理」を参照してください。
開発者は、式言語(EL)を使用してデバイス設定に関する情報を取得できます。デバイス設定では、各種デバイス(スマート・フォン、タブレット、デスクトップのブラウザ)でのポータル・ページのレンダリング方法を正確に制御します。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』のデバイス設定に関連するEL式に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関する追加のドキュメントについては、「ポータル・ビルダー」および「管理」を参照してください。
レスポンシブなコンテンツ・プレゼンタのテンプレート。コンテンツ・プレゼンタとCSS3メディア問合せを使用して、ブラウザ(フォン、タブレット、パーソナル・コンピュータなど)の幅に合せてレスポンシブ・レイアウトを作成する例を示します。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』のレスポンシブ・テンプレートの使用に関する項およびレスポンシブ・テンプレートの拡張に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関する追加のドキュメントについては、「ポータル・ビルダー」を参照してください。
カスタム共有ライブラリの開発とデプロイメントの簡易化。WebCenter Portalに用意された新しいJDeveloperテンプレートを使用すると、タスク・フロー、データ・コントロール、マネージドBeanなどのカスタム・コンポーネントを作成して、共有ライブラリとしてWebCenter Portalサーバーに直接デプロイできます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』の「JDeveloperを使用したWebCenter Portalのコンポーネントの開発」を参照してください。
各担当者と、WebCenter Portalでの各担当者の役割に応じて再構築されたドキュメント・ライブラリ。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』は、一般的にWebCenter Portalを使用して、コンテンツの提供およびレビューを行ったり、社会的な交流に参加したり、ホーム・ポータルを利用して独自のドキュメントやプロファイルを管理するナレッジ・ワーカーが必要とする情報を提供します。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』には、アプリケーション・スペシャリストが必要とする情報が記載されています。アプリケーション・スペシャリストは、ポータル・ビルダーを使用して、ポータル、その構造(ページの階層、ナビゲーション、セキュリティ)、およびそのコンテンツ(ページ上のコンポーネント、レイアウト、動作など)を作成および管理します。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』(このガイド)は、システム管理者が必要とする情報を提供しますが、システム管理者は、IT担当者やビジネス・ユーザーからの要求に応じて新しいマシンを設定し、既存のアプリケーションのシステムとデータベースをクローニングまたはバックアップし、さらには、パッチ、パッケージおよびアプリケーションをインストールして、その他の管理に関連する作業を実行します。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』には、開発者が必要とする情報が記載されています。開発者は、主にJDeveloperを使用して、ポータルとWebCenter Portal Frameworkアプリケションの両方に対するサポートを提供します。
詳細は、「登場人物リスト」を参照してください。