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Oracle® Database Applianceスタート・ガイド
リリース2.7 for Linux x86-64
B69545-07
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A Oracle Database Applianceの参照情報

この付録では、Oracle Database Applianceに関する参照情報について説明します。項目は次のとおりです。

ハードウェア容量の仕様

この項の2つの表、表A-1表A-2のぞれぞれに、Oracle Database Appliance X3-2およびOracle Database Applianceの仕様を示します。

表A-1 Oracle Database Appliance X3-2のシステム仕様

項目

CPU

サーバー・ノードごとに2個の8コア型2.9 GHz Intel Xeon E5-2690プロセッサ

メモリー

各サーバー・ノードは、1600 MHzで稼働する16個の16GB低電圧DDR3 RDIMMで構成されます。

ストレージ・デバイス

ストレージ・シェルフおよびオプションのストレージ拡張シェルフにはそれぞれ次のものが含まれます。

  • 20個の2.5インチSAS2 900GB HDD (スロット0 - 19)

  • 4個の2.5インチSAS2 200GB SLC SSD (スロット20 - 23)

  • 18TBのRAWストレージ・メモリー

サーバー・ノードごとに、次のとおりです。

  • 2個の2.5インチ、600GBのSAS2 HDD。ここにはOracle Linuxオペレーティング・システムが格納されます。

USB 2.0ポート

サーバー・ノードごとに前面に2個、背面に2個、内部に2個。

PCI Express (PCIe) 3.0 I/Oスロット

サーバー・ノードごとに外部に3個、内部に1個のロープロファイルPCIe Gen-3スロット。各PCIeスロットは次のように対応しています。

  • PCIeスロット1: デュアルポートの10GBイーサネットNIC (銅)

  • PCIeスロット2: デュアルポートの外部SAS-2ホスト・バス・アダプタ

  • PCIeスロット3: デュアルポートの外部SAS-2ホスト・バス・アダプタ

  • PCIeスロット4: 1つの内部PCIeスロット

SAS-2ポート

サーバー・ノードごとに2個の内部SAS-2ポートおよび4個の外部SAS-2ポート。

ストレージ・シェルフおよびストレージ拡張シェルフに6個のSAS-2ポート。

イーサネット・ポート

サーバー・ノードごとに背面パネルに4個の10/100/1000 RJ-45 GbEポート。

ネットワーク管理(NetMgt)ポート

サーバー・ノードごとに背面パネルに、サーバー・プロセッサ専用の1個の10/100 RJ-45 GbEポート。

シリアル管理(SerMgt)ポート

サーバー・ノードごとに背面パネルに1個のRS-232 RJ-45シリアル・ポート。

VGAポート

サーバー・ノードごとに背面パネルに1個の高密度HD-15ビデオ・ポート。

サーバー・プロセッサ

各サーバー・ノードには、次の機能を持つサービス・プロセッサがあります。

  • サーバー・プロセッサ・サブシステムを使用

  • ベースボード管理コントローラを搭載(ベースボード管理コントローラは、業界標準のインテリジェント管理インタフェース機能セットをサポートします)

  • リモートKVMS over IPをサポート

  • 専用10/100BaseT管理ポートと、オプションでホストGbEポートの1つからのSPへのイーサネット・アクセスをサポート

電源

ホットスワップ可能で冗長性の高い2個の600W電源です。

冷却ファン

ホットスワップ可能な、シャーシ冷却用の4個の40mmファン・モジュールです。各ファン・モジュールには、逆回転ファンのペアが2個が内蔵されています(計4個のローター)。それぞれの電源に冷却ファンが付いています。

オペレーティング・システム

Oracle Linux

管理ソフトウェア

Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM) 3.0


表A-2 Oracle Database Applianceのシステム仕様

項目

CPU

サーバー・ノードごとに2個の6コア型、96GBメモリー、95W CPU。

メモリー

各サーバー・ノードは、最大12個のDIMMに対して6個の1333-MHz、DDR3LV、8GB Registered DIMM (シングルランクまたはデュアルランク)で構成されます。

ストレージ・デバイス

サーバー・ノードごとに次のストレージ・デバイスを搭載しています。

  • 20個の3.5インチSAS 600GB HDD (スロット0 - 19)

  • 4個の3.5インチSAS 73GB SSD (スロット20 - 23)

  • 2個の背面アクセス型2.5インチSATA 500GB HDD (ストレージの操作および起動用に予約済)

  • 1つの内部4GB USBサムドライブ。

USB 2.0ポート

サーバー・ノードごとに背面に2個、内部に1個

PCI Express (PCIe) 2.0 I/Oスロット

サーバー・ノードごとに外部に3個のロープロファイルPCIe Gen-2スロット(x8)。各PCIeスロットは次のように対応しています。

  • PCIeスロット0: デュアルポートの10GBイーサネットNIC

  • PCIeスロット1: クアッドポートの1GBイーサネットNIC

  • PCIeスロット2: デュアルポートのSAS-2ホスト・バス・アダプタ

内部に1個のロープロファイルPCIe Gen-2スロット(x8)。デュアルポートのSAS-2 HBA (基本構成の一部として)。

クラスタ・デバイス

サーバー・ノードごとに、1つの統合クラスタ・デバイスがあり、サーバー・ノード間接続します。各統合クラスタ・デバイスには、2個の内部ギガビット・イーサネット(GbE)ポートと、2個の内部デュアルポートUARTポートがあります。

イーサネット・ポート

サーバー・ノードごとに2個の10/100/1000 RJ-45 GbEポート。

ネットワーク管理(NetMgt)ポート

サーバー・ノードごとに背面パネルに、サーバー・プロセッサ専用の1個の10/100 RJ-45 GbEポート。

シリアル管理(SerMgt)ポート

サーバー・ノードごとに背面パネルに1個のRS-232 RJ-45シリアル・ポート。

VGAポート

サーバー・ノードごとに背面パネルに1個の高密度HD-15ビデオ・ポート。

サーバー・プロセッサ

各サーバー・ノードには、次の機能を持つサービス・プロセッサがあります。

  • サーバー・プロセッサ・サブシステムを使用

  • ベースボード管理コントローラを搭載(ベースボード管理コントローラは、業界標準のインテリジェント管理インタフェース機能セットをサポートします)

  • リモートKVMS over IPをサポート

  • 専用10/100BaseT管理ポートと、オプションでホストGbEポートの1つからのSPへのイーサネット・アクセスをサポート

電源

シャーシごとに2個のホットスワップ可能な電源。

冷却ファン

サーバー・モードごとに2個の冗長するホットスワップ可能なファン・モジュール。

オペレーティング・システム

Oracle Linux

管理ソフトウェア

Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM) 3.0


ソフトウェア構成のデフォルト

この項には、次の表が記載されています。

表A-3 Oracle Database Applianceのディレクトリ・パス

項目

Gridホーム

/u01/app/11.2.0.3/grid

Gridベース

/u01/app/grid

Oracleホーム

/u01/app/oracle/product/11.2.0.3/dbhome_1

Oracleベース

/u01/app/oracle

Oracleインベントリ

/u01/app/oraInventory


次の6つの表では、様々なOracle database Appliance構成でのディスク・グループ+DATA、+RECO、および+REDOのサイズを示しています。それぞれの表は通常レベルの値か高冗長性レベルの値を示しており、Oracle Database Appliance X3-2の場合、表はストレージ拡張シェルフがある構成とない構成の2つになっています。表の中の一部の値は精度が小数第3位の近似値で(たとえば5.457)、ディスク・ハードウェアのTB数(1KB=1,000バイト)をデータ・ストレージのTB数(1 KB=1,024バイト)に換算して計算されています。次の一覧から、構成に一致するディスク・グループ・サイズ表を見つけてください。

表A-4 Oracle Database Appliance X3-2(ストレージ拡張シェルフなし、通常の冗長性レベル)のデータベース・ディスク・グループ・サイズ

バックアップ方法 使用可能サイズ合計(TB) +DATAサイズ(TB) + RECOサイズ(TB) +REDO (GB)

ローカル

8.185

3.6

4.585

248.353

外部

8.185

7.2

0.985

248.353


表A-5 Oracle Database Appliance X3-2(ストレージ拡張シェルフなし、高冗長性レベル)のデータベース・ディスク・グループ・サイズ

バックアップ方法 使用可能サイズ合計(TB) +DATAサイズ(TB) + RECOサイズ(TB) +REDO (GB)

ローカル

5.456

2.4

3.056

248.353

外部

5.456

4.8

0.657

248.353


表A-6 Oracle Database Appliance X3-2(ストレージ拡張シェルフあり、通常の冗長性レベル)のデータベース・ディスク・グループ・サイズ

バックアップ方法 使用可能サイズ合計(TB) +DATAサイズ(TB) + RECOサイズ(TB) +REDO (GB)

ローカル

16.370

7.2

9.17

496.705

外部

16.370

14.4

1.97

496.705


表A-7 Oracle Database Appliance X3-2(ストレージ拡張シェルフあり、高冗長性レベル)のデータベース・ディスク・グループ・サイズ

バックアップ方法 使用可能サイズ合計(TB) +DATAサイズ(TB) + RECOサイズ(TB) +REDO (GB)

ローカル

10.914

4.8

6.114

496.705

外部

10.914

9.6

1.314

496.705


表A-8 Oracle Database Appliance(通常の冗長性レベル)のデータベース・ディスク・グループ・サイズ

バックアップ方法 使用可能サイズ合計(TB) +DATAサイズ(TB) + RECOサイズ(TB) +REDO (GB)

ローカル

5.457

2.4

3.057

93.132

外部

5.457

4.8

0.657

93.132


表A-9 Oracle Database Appliance(高冗長性レベル)のデータベース・ディスク・グループ・サイズ

バックアップ方法 使用可能サイズ合計(TB) +DATAサイズ(TB) + RECOサイズ(TB) +REDO (GB)

ローカル

3.638TB

1.6

2.038

93.132

外部

3.638TB

3.2

0.438

93.132


表A-10 Oracle Database Applianceの追加のストレージ情報

項目

Dataディスク名

HDD_Ex_Sxx_wwidp1、Sxxは範囲S00-S19です

Recoディスク名

HDD_Ex_Sxx_wwidp2、Sxxは範囲S00-S19です

Redoディスク名

SSD_Ex_Sxx_wwidp1、Sxxは範囲S20-S23です

Oracle ACFS (cloudfs)

/dev/asm/acfsvol

データベース・ブロック・サイズ(標準構成)

8192KB (4096-32768からカスタム・インストールで定義可能)


表A-11 Oracle Database ApplianceのOracleグループおよびユーザー構成

項目

Oracle Grid Infrastructureインストール所有者

grid、パスワードwelcome1 (インストール後に変更)、UID 1000

Oracle Databaseインストール所有者

oracle、パスワードwelcome1 (インストール後に変更)、UID 1001

Oracle Databaseシステム管理者

sys、パスワードwelcome1 (インストール後に変更)

Oracle Database汎用管理者

system、パスワードwelcome1 (インストール後に変更)

Oracleインベントリのシステム権限グループ

oinstall、GID 1001

Oracle ASM管理者のシステム権限

asmadmin、GID 1006

Oracle ASMユーザーのシステム権限

asmdba、GID 1004

Oracle ASMオペレータのシステム権限

asmoper、GID 1005

Oracle Database管理者のシステム権限

dba、GID 1002

Oracle Databaseオペレータのシステム権限

racoper、GID 1003


表A-12 Oracle Database Applianceのシステム構成

項目

Red Hat Compatible Kernelを使用したOracle Linux

Oracle Linux 5.8 UEK

Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseバージョン(初期リリース)

  • リリース2.1: PSU3およびパッチ12639177 (ASM)、12914151 (Grid Infrastructure PSU3上のMLR)、12419331 (Database PSU3)が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.2)

  • リリース2.1.0.3: PSU5が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.2)

  • リリース2.1.0.3: PSU7が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.2)

  • リリース2.2: PSU2が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)

  • リリース2.3: PSU3が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)

  • リリース2.4: PSU4が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)

  • リリース2.5: PSU4が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)

  • リリース2.5.5: PSU5が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)

  • リリース2.6: PSU6が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)

オプションで使用可能: PSU9が適用されたOracle Database 11gリリース11.2.0.2

SCANポート番号

1521

Oracle Enterprise Edition DBコントロール・ポート

1158

https://hostname:1158/emを使用します。hostnameは、Oracle Database Applianceサーバー・ノードの1つの名前です。


Oracle Appliance ManagerのGridInst.plツール・コマンド

この項では、Oracle Appliance Managerのコマンドライン・ツールGridInst.plについて説明します。

目的

Oracle Appliance Managerでは、Oracle Database Applianceハードウェア、オペレーティング・システム・ソフトウェア、Oracle Grid Infrastructureソフトウェア、およびOracle Databaseソフトウェアに対して、システム検証およびパッチ適用を行います。

Oracle Appliance Managerが特定のステップで失敗した場合、GridInst.pl-rオプションで実行し、Oracle Appliance Managerで失敗としてレポートされたステップを指定することによって、インストールを完了できます。

たとえば、Oracle Appliance Managerでステップ12の失敗がレポートされた場合、次のコマンドを実行します。

GridInst.pl -r 12-24

構文

GridInst.pl [-d] [-h] [-n] [-l] [-s number] [-r number-number] [-v]

オプション

表A-13 GridInst.plのコマンド・オプション

コマンド・フラグ 説明

-d

デバッグ。このコマンド引数を入力すると、ステップでのコマンドの実行を続行するには、Yを入力するよう求められます。

-h

ヘルプ。コマンド構文で提供されます。このコマンド引数によって、他の引数がオーバーライドされます。

-n

エラーを無視します。このコマンドによって、発生するエラーが無視されます。

-l

GridInst.plコマンドが実行できるすべての構成ステップをリストします。

-s number

コマンドのステップ番号を実行します。例: GridInst.pl -s 5の場合、ステップ5を実行します。

-r number_a-number_b

指定した最初のステップから、指定した最後のステップまで、コマンドを実行します。エラーがない場合、一時停止することなく順番に各ステップを実行します。例: GridInst.pl -r 5-10の場合、ステップ5から10までを順番に実行します。

-v

GridInst.plコマンドのバージョン番号を表示します。


./GridInst.pl -l
./GridInst.pl -s 0
./GridInst.pl -r 1-19
./GridInst.pl -r 1-19 -d

システム要件の手動チェックの実行

Oracle Appliance Managerコンフィギュレータを使用しない場合、次のチェックリストを使用して、構成を手動で確認します。

システム詳細のチェックリスト

表A-14は、必要となるシステム情報のチェックリストです。選択した値を1列目(列)に記録しながらチェックリストを進んでいきます。

表A-14 システム詳細構成のチェックリスト

システム情報 説明

システム名

Oracle Database Applianceで実行しているクラスタの名前を指定します。この名前は、Oracle Database Applianceネットワーク・アドレスのデフォルトのルート・ワードとしても使用されます。この名前は、RFC-952標準に記載されているホスト名の仕様に準拠している必要があります。たとえば、この名前は英数字の名前である必要があり、数字で始めることはできません。


リージョン

Oracle Database Applianceシステムを操作する予定のリージョンを選択します。


タイムゾーン

Oracle Database Applianceシステムを操作する予定のタイム・ゾーンを選択します。


データベース・デプロイメント

操作するデプロイメント・オプションのタイプを次から選択します。

  • Oracle Database Enterprise Edition (EE)

  • Oracle RAC One Node

  • Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)



注意:

13文字を超えるhost nameは使用しないでください。host nameの長さ合計は15文字までですが、Oracle Appliance Managerでは指定したhost name-cという2文字が追加されます。また、host nameにはすべて小文字を使用することをお薦めします。

カスタム・ノードのネットワーク・アドレス構成のチェックリスト

デフォルトで、ネットワーク・インタフェースの名前は、インストール中に指定したOracle Database Applianceのシステム名から導出されます。また、デフォルトで、パブリックIPアドレス用のアドレスは、ノード0のパブリックIPアドレスに指定したアドレスから順に割り当てられます。

構成に指定する名前とアドレスがドメイン・ネーム・サーバー(DNS)で構成されていることを確認してください。DNSが使用不可能であっても、それ以降のパッチセットにより、指定したアドレスは、IP名およびIPアドレスを解決するために/etc/hostsファイルで構成されます。

SCANの機能を使用できるようにするためにDNSを使用することをお薦めします。SCANの詳細は、「ネットワーク管理構成のチェックリスト」を参照してください。DNSを使用しないでデプロイしたのに、後でDNSを作成してSCANを追加する場合、『Oracle Database Applianceリリース・ノートfor Linux x86-64』に記載されているように追加のVIPアドレスを指定する必要があります。

カスタム構成を実行し、IPアドレスを自分で選択するには、表A-16を使用して、Oracle Database Applianceシステムの必須アドレスのネットワーク・アドレスを構成するのに役立てます。次のノード・アドレスの完全修飾ドメイン名(完全名およびIPアドレス)を取得します。完了した項目をチェック列でマークし、使用しようとしている非デフォルト値をカスタム値列に記録しながら、チェックリストを進んでいきます。


注意:

正しく構成されたOracle Database Applianceでは、ノードに対して同じサブネット上で少なくとも6つのパブリック・アドレスが必要です。つまり、各ノードのパブリックおよび仮想のIP名とアドレス、およびクラスタの単一クライアント・アクセス名(SCAN)に解決される2つのアドレスが必要です。

すべての名前は、英数字とハイフン("-")は使用できるがアンダースコア("_")は使用できないという、RFC-952標準に準拠している必要があります。


表A-15 ネットワーク・アドレス構成のチェックリスト

チェック 必須情報 デフォルト値 カスタム値(該当する場合)

ドメイン名

なし



DNSサーバー(1次、2次、3次)

なし。



サブネット

Oracle Database Applianceに割り当てられたすべてのネットワーク・アドレスは、同じサブネット上にある必要があります

デフォルトで、ノード0のパブリックIPアドレス用のIPアドレスを入力した場合、Oracle Database Applianceのその他のIPアドレスは、ノード0のパブリック・アドレス、ノード1のパブリック・アドレス、ノード0のVIPアドレス、ノード1のVIPアドレス、SCANアドレスの順序で入力されます。



ノード0のOracle ILOM SPホスト名(オプション)

systemname1-ilom



ノード1のOracle ILOM SPホスト名(オプション)

systemname2-ilom



単一クライアント・アクセス名(SCAN)

SCANは、クラスタに使用される仮想IP名です。DNSでSCANを構成し、ランダムに2つのIPアドレスに解決します。

systemname-scan



ノード0のパブリックIPアドレス

systemname1



ノード0の仮想IPパブリックIPアドレス

systemname1-vip



ノード1のパブリックIPアドレス

systemname2



ノード1の仮想IPパブリックIPアドレス

systemname2-vip



ネットマスク

255.255.252.0



ゲートウェイ

なし



各ノードにパブリック・インタフェース用のIPアドレスを指定します。このインタフェースは、Oracle Database仮想化プラットフォームのbond0またはEth1 (Eth2とEth3のボンド)で、ノードのホストIPアドレスに使用されます。

カスタム・インストールを選択した場合、次のオプションのインタフェースに名前およびアドレスを指定できます。

  • bond1 (イーサネット・ボンド)

  • bond2 (イーサネット・ボンド)

  • xbond0 (バックアップなど、大容量転送用)

bond1およびbond2を、管理、バックアップ、障害時リカバリまたはネットワーク・インタフェースを必要とするその他のオプションに使用します。各インタフェースのネットマスクおよびゲートウェイを指定する準備をします。

システム管理構成のチェックリスト

表A-16「システム構成情報のチェックリスト」に定義されている情報を用意しておいてください。完了した項目をチェック列でマークし、使用しようとしている非デフォルト値を列に記録しながら、チェックリストを進んでいきます。

表A-16 システム構成情報のチェックリスト

チェック 必須情報

Oracle Database Applianceのサーバー名



Oracle Database Applianceのサーバー・ドメイン名



パブリック・ゲートウェイ・アドレス



ドメイン・ネーム・サーバー(DNS)アドレス



ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバー・アドレス



サブネット・マスク



Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)ローカル・シリアル・コンソール



ノード0のOracle ILOMが割り当てられたサーバーのSPアドレス



ノード1のOracle ILOMが割り当てられたサーバーのSPアドレス



ノード0に構成されたOracle ILOMホスト名



ノード1に構成されたOracle ILOMホスト名



ネットワーク・ケーブルはすべてのIPアドレス・ポートに接続されています(Oracle Database Appliance X3-2の場合は図1-2を、Oracle Database Applianceの場合は図1-4を参照)

  • パブリック・ネットワーク・スイッチに接続された、パブリック・ネットワーク・アクセス用の、bond0 (Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの場合はEth1)として構成された、2つのイーサネット・ポート。

  • パブリック・ネットワーク・スイッチに接続された、パブリック・ネットワーク・アクセス用の、bond1 (Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの場合はEth2)として構成された、2つのイーサネット・ポート。

  • パブリック・ネットワーク・スイッチに接続された、パブリック・ネットワーク・アクセス用の、bond2 (Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの場合はEth3)として構成された、2つのイーサネット・ポート。

  • パブリック・ネットワーク・スイッチに接続された、10 GbEインフラストラクチャ(オプション)のパブリック・ネットワーク・アクセス用の、xbond0 (Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの場合はEth4)として構成された、2つのイーサネット・ポート。

  • パブリック・ネットワーク・スイッチに接続された、Oracle ILOMソフトウェア(オプション)への接続の1つのイーサネット・ポート(NET MGT)

  • 端末またはターミナル・エミュレータに接続された、ローカルOracle ILOMインタフェースの1つのシリアル管理ポート(SER MGT)


Your Oracle Database Applianceシステム管理者に対する質問

  • 各サーバーのローカル・システム時間が同期されるように、各サーバーにネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サービスが構成されていますか。

    NTPサーバーがあり、NTPを使用してノード間の時刻を同期化する場合、サーバーのアドレスを指定する準備をしてください。それ以外の場合は、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアが、クラスタ時刻同期化サービス(CTSS)を使用して、ノード間の時刻の同期化を行います。

  • パブリックIPアドレスのケーブルは、クラスタの単一点障害を回避するために、冗長なスイッチに差し込まれていますか。

  • Oracle Database Applianceには、どのルート・パスワードを使用する必要がありますか。ルート・パスワードは、ご使用のシステムのセキュリティ要件に従う必要があります。

ストレージ構成のチェックリスト

ストレージ管理は、Oracle Database Applianceに統合されています。追加のストレージ構成は必要ありません。

Oracle Database Applianceには、両方の操作ファイル(オペレーティング・システム、Oracle Grid Infrastructureホーム、Oracle Databaseホーム、ツール)、ユーザー・データ(データベース・ファイル)およびログ・ファイル(データベースREDOログ)用に統合されたストレージが含まれています。操作ファイルは、各サーバー内のミラー化された内部システム・ディスクに格納されています。データは、いずれかのサーバーからアクセスでき、Oracle Database Appliance X3-2ではストレージ・シェルフおよびオプションのストレージ拡張シェルフ内の、Oracle Database Applianceでは共有ストレージ・ベイ内のディスクに格納されています。データベースREDOログ・ファイルは、Oracle Database Appliance X3-2ではストレージ・シェルフおよびオプションのストレージ拡張シェルフ内の、Oracle Database Applianceでは共有ストレージ・ベイ内のソリッド・ステート・ドライブ(SSD)に格納されています。


注意:

ディスク・ハードウェアの容量は1 KB = 1,000バイトとして計算されますが、ソフトウェアの記憶域要件は1 KB = 1,024バイトに基づいています。つまり、定格容量900GBのディスクにはソフトウェア記憶域が約860GBしかありません。