この付録では、Oracle Database Applianceのコア数に関するトピックとcapacity-on-demand機能について説明します。この付録では、次の項目について説明します。
Oracle Database Appliance X3-2とOracle Database Applianceにはそれぞれ、2台のサーバーがあります。Oracle Database Appliance X3-2サーバーには8つのコアがあり、それぞれハイパー・スレッドに対応しています。Oracle Database Appliance X3-2でOracle Appliance Managerを構成する場合、デフォルトでは、32のコア(サーバーごとに2つの8コア型CPU)がすべてアクティブで、ハイパー・スレッドに対応しています。Oracle Database Applianceでは、各サーバーには2つのCPUが含まれ、各CPUにはハイパー・スレッドに対応した6つのコアがあります。デフォルトでは、Oracle Database ApplianceでOracle Appliance Managerを構成する場合、24のコア(サーバーごとに2つの6コア型CPU)がすべてアクティブで、ハイパー・スレッドに対応しています。
Oracle Database Applianceのライセンスは、システム上にあるライセンス保有コアの数によって決まります。capacity-on-demandライセンス機能を使用すると、システム・リソースのニーズの変化に応じてCPUのコア数を変更できます。
ライセンス保有コアの数は、アプリケーションに現在必要なレベルまで減らすことができます。後でアプリケーションの能力を高めることが必要になったら、コアの数を増やすことができます。ライセンス保有コアの数を変更するには、コア・キーを取得して適用し、Oracle Database Appliance X3-2の場合は表B-1のオプションの1つを、Oracle Database Applianceの場合は表B-2のオプションの1つを構成します。
表B-1 Oracle Database Appliance X3-2のCPU、サーバー・ノードおよびアプライアンス別のコア数
CPUコア数 | 各ノードのライセンス保有コア数(ハイパー・スレッドあり) | Oracle Database Applianceのアクティブなコア |
---|---|---|
2 |
4 |
8 |
4 |
8 |
16 |
6 |
12 |
24 |
8 |
16 |
32 |
表B-2 Oracle Database ApplianceのCPU、サーバー・ノードおよびアプライアンス別のコア数
CPUコア数 | 各ノードのライセンス保有コア数(ハイパー・スレッドあり) | Oracle Database Applianceのアクティブなコア |
---|---|---|
1 |
2 |
4 |
2 |
4 |
8 |
3 |
6 |
12 |
4 |
8 |
16 |
5 |
10 |
20 |
6 |
12 |
24 |
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの場合、ODA_BASEに必要な数のコアをライセンス保有します。ライセンス保有コアの数は、両方のサーバーで同じにする必要があり、Oracle Database Appliance X3-2では2から16まで、Oracle Database Applianceでは2から12までの2の倍数にできます。
アプリケーションのパフォーマンス要件を確認した後、システムの初期コア数を必要なレベルまで減らし、要件の増加に応じて増やすことができます。
CPUコア数を変更する前に、次のルールおよび制限を確認してください。
アクティブなハイパー・スレッド・コアの必要数に応じてキーを取得します。Oracle Database Appliance X3-2の場合、サーバーごとに4、8、12または16を選択する必要があります。Oracle Database Applianceの場合、サーバーごとに2、4、6、8、10または12を選択する必要があります。
Oracle Database Applianceのコア数は構成に応じて変更します。ベア・メタル・インストールの場合、CPUコア数をより少ないアクティブなコア数に変更した後は、CPUコア数を増やすことのみ可能ですが、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでは、コア数の増減が可能です。次の例に詳細を示します。
Oracle Database Appliance X3-2で、サーバー・ノードごとにCPUコア数を8に変更した場合、それ以降は、CPUコア数を12または16に変更できます。その後、CPUコア数を12に変更した場合、それ以降は、CPUコア数を16に変更できます。
Oracle Database Applianceで、サーバー・ノードごとにCPUコア数を6に変更した場合、それ以降は、CPUコア数を8、10または12に変更できます。その後、CPUコア数を8に変更した場合、それ以降は、CPUコア数を10または12に変更できます。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで、サーバー・ノードごとにODA_BASEのCPU数を8に変更した場合、それ以降は各サーバーでODA_BASE数を、Oracle Database Appliance X3-2では2、4、6、10、12、14または16に、Oracle Database Applianceでは2、4、6、10または12に変更できます。その後、両方のノードでODA_BASEのCPU数をシステムに有効な値(つまり、Oracle Database Appliance X3-2では16まで、Oracle Database Applianceでは12までの2の倍数)に増減できます。
1つのSIに複数の製品を設定できますが、コア・キーの生成はOracle Database Applianceごとに一意であり、そのOracle Database Applianceのシリアル番号に登録されます。
サーバー・ノードごとに12コア(またはOracle Database Appliance X3-2では16コア)のCPUコアが必要な場合は、コア数を変更しないでください。デフォルト構成を使用してください。必要以上のリソースがある場合は、その時点でコア数を減らすことができます。
注意: CPUコア数を最大値に設定する手順に従った場合、ベア・メタル・インストールではCPUコア数を減らすことはできません。エラーが即時発生した場合は、エラーの修正に関するサポートを受けるためにOracleサポート・サービスに連絡してください。 |
関連項目: コア・ライセンスの詳細は『Oracle Database Applianceライセンス情報』を参照 |
注意: 初期デプロイ後にコア数を変更すると、両方のサーバーが再起動します。初期デプロイ後、ユーザーの停止時間を短縮するために、コア数を適切な数に変更してください。 |
ベア・メタル・プラットフォームでCPUコア数を変更するには、次の手順に従います。
次の情報を収集します。
サポートID (SI)
Oracle Database Applianceシリアル番号
構成するコア数値
My Oracle Supportにログインします。
https://myoraclesupport.com
「設定」タブをクリックし、メニューから「アセット」を選択します。
アセット・リスト内のOracle Database Applianceのシリアル番号を検索します。
シリアル番号が見つからない場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
Oracle Database Applianceのシリアル番号を選択します。
使用可能なアクションから、「キーの管理...」を選択します。
「コア構成キーの管理」ダイアログ・ボックスで、Oracle Database Applianceのシリアル番号を表示できます。キーが以前に生成されていた場合、現在の構成を表示できます。
「1サーバー当たりのコア数」リストで、必要なサーバーごとにアクティブなCPUコアの数を選択します。選択した値は、Oracle Database Appliance上の両方のサーバーに適用されます。
最初は、Oracle Database Appliance X3-2では2
、4
、6
、8
、10
、12または16
から、Oracle Database Applianceでは4、6、8または12から選択できます。
それ以降は、ベア・メタル・インストールでの現在の数より大きい数のみ選択できます。
「キーの生成」をクリックして、キーを生成します。
「キーをクリップボードにコピー」をクリックして、キーをクリップボードにコピーします。
キーを空のテキスト・ファイルに貼り付けて、そのファイルをOracle Database Appliance上の場所に保存します。
Oracle Database Applianceサーバー・ノードの1つにroot
としてログオンします。
注意: このステップのコマンドを使用すると、両方のOracle Database Applianceサーバー・ノードが再起動し、再構成が完了します。
次のコマンドを実行します。key_file_location
は、ステップ8で作成したテキスト・ファイルのフルパス名です。
/opt/oracle/oak/bin/oakcli apply core_config_key key_file_location
次に例を示します。
/opt/oracle/oak/bin/oakcli apply core_config_key /home/myfile.txt
システムの再起動後、Oracle Database Applianceは再構成され、両方のサーバーは指定したCPUコア数で実行されます。
注意: CPUコア数の変更の手順も、『Oracle Database Applianceライセンス情報』を参照してください。 |
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでCPUコア数を変更するには、第6章「Oracle Database Applianceでの仮想マシンの管理」の「ODA_BASEのサイズ変更」で説明されている手順に従ってください。
関連項目: コア数を変更するためのキーのリクエストの詳細は次のURLから入手できるMy Oracle Supportのノート1447093.1「Oracle Database Appliance - Generating a Key via MOS to change your CORE Count」を参照: |