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Oracle® Database Applianceスタート・ガイド
リリース2.7 for Linux x86-64
B69545-07
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3 ベア・メタルOracle Database ApplianceでのOracleソフトウェアのデプロイ

この章では、Oracle Database Applianceをラックに設置して配線した後で、ベア・メタルOracleソフトウェアをデプロイするタスクのチェックリストについて説明します。Oracle Database Applianceソフトウェアの構成を完了するには、約1時間必要です。この章は次の項で構成されていますが、それぞれの項を必ず完了してから次の項に進んでください。


注意:

仮想化されたOracle Database ApplianceにOracleソフトウェアをデプロイするタスクのチェックリストは、第4章「Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでのOracleソフトウェアのデプロイ」を参照してください。


関連項目:

デプロイ・プロセスの概要は『Oracle Database Applianceセットアップ・ポスター』を参照

Oracle Database Applianceの初回電源投入

Oracle Database Applianceの電源をまだ入れていない場合は、オーナーズ・ガイドに記載されているように必要なすべての配線が完了していることを確認してください。次に、オーナーズ・ガイドおよびセットアップ・ポスターに記載されている手順に従って、システムの電源を入れます。


注意:

電源OK LEDが点灯し、点滅しなくなるまでに、5分ほどかかることがあります。この間に電源ボタンを再度押さないでください。

Oracle Database Appliance X3-2をインストールしている場合、システムが稼働し、端末をOracle Database Applianceに接続した後で、ケーブルが正しく敷設されているかの確認が必要になることがあります。この確認は、validate storageTopologyコマンドを実行して行います。詳細は、第9章「配線検証コマンド」を参照してください。

ローカル・ログインを使用したシステムへの接続

Oracle Database Applianceには、モニター、キーボードまたはマウスが備えられていません。ローカルでログインするには、ノード0のグラフィック・カード・ポートにモニターを取り付け、USBポートにキーボードおよびマウスを取り付けます(Oracle Database Appliance X3-2の接続の場合は、図1-2、コールアウト3を参照してください。Oracle Database Applianceの接続の場合は、図1-4、コールアウト7を参照してください)。

X Window Systemをアクティブ化するには、端末インタフェースから次のコマンドを入力します。

# startx 

Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)を使用してローカルまたはリモートのホスト・コンソール・セッションを起動することもできます。『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』のご使用のハードウェアのOracle ILOMへの接続に関する項を参照してください。

エンドユーザー・バンドルを転送するためのネットワークの構成

次の手順を使用して、初期ネットワーク接続を構成し、エンドユーザー・バンドルをダウンロードします。


注意:

このネットワーク構成は、最終イメージ構成時に置換されます。

  1. 最低要件として、パブリック・ゲートウェイにアクセスできるイーサネット・ケーブルがEth2/Eth3 (パブリック・インタフェースであるbond0)に取り付けられていることを確認します。参考までに、図1-2 (Oracle Database Appliance X3-2)または図1-4 (Oracle Database Appliance)を参照してください。

  2. rootとしてパスワードwelcome1でログインし、ディレクトリを/opt/oracle/oak/bin/に変更します。

  3. コマンドoakcli configure firstnetを実行してネットワークを構成し、最初のノード(ノード0)、ネットマスクおよびゲートウェイのパブリック・アドレス用のパブリックIPアドレスを指定するプロンプトに応答します。次に例を示します。

    # ./oakcli configure firstnet
    

    出力結果は、次のようになります。

    Select the interface to configure network on [bond0 bond1 bond2 xbond0]:bond0
    Configure DHCP on bond0?(yes/no):no
    INFO: Static configuration selected
    Enter the IP address to configure:192.0.2.18
    Enter the netmask address to configure:255.255.252.0
    Enter the gateway address to configure:192.0.2.1
    Plumbing the IPs now
    Restarting the network
    :::::::::::::::::
    

デプロイメントのためのファイルの準備

他のソフトウェアをOracle Database Applianceにデプロイするには、その前にエンドユーザー・バンドルをインストールする必要があります。このためには、次のステップで説明するように、バンドルを外部クライアントにダウンロードして、コピーする必要があります。

  1. 外部クライアント上で、My Oracle Supportにログオンし、次のOracle Database Applianceセクションにアクセスします。

    https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=888888.1

  2. 最新リリース・セクションで、現在のOracle Database Applianceのエンドユーザー・バンドル・イメージを外部クライアントにダウンロードします。

  3. 一時ネットワーク上でscpを使用して、Oracle Database Appliance上の場所(たとえば、/tmpディレクトリ)にイメージをコピーします。

    たとえば、ホスト名oda_hostを使用して静的IPアドレスを設定し、oakcli configure firstnetを使用してこのアドレスでOracle Database Applianceを構成した場合、イメージ・バンドルをダウンロードしたクライアント上のフォルダにナビゲートし、次のようなセキュア・コピー・コマンド(scp)を入力してバンドルを転送します。

    scp root@oda_host:p12978712_21000_Linux-x86-64.zip /tmp*
    

    注意:

    13文字を超えるhost nameは使用しないでください。host nameの長さ合計は15文字までですが、Oracle Appliance Managerでは指定したhost name-cという2文字が追加されます。また、host nameにはすべて小文字を使用することをお薦めします。

    または、エンドユーザー・バンドルのイメージをUSBストレージ・デバイスに格納し、USBデバイスがアプライアンスに表示されたら、その場所からoakcli unpackコマンドを実行することもできます。


    注意:

    USBドライブは、FAT32、ext3またはext4としてフォーマットしてください。NTFSファイル・フォーマットはサポートされていません。

  4. ディレクトリを/opt/oracle/oak/binに変更します。

  5. コマンド構文oakcli unpack -package /directory_path/package_nameを使用して、Oracle Database Applianceソフトウェア・イメージを解凍します。directory_pathはイメージが置かれているパスです。

    たとえば、イメージ・ファイルが/tmpにある場合、p12978712_21000_Linux-x86-64.zipを解凍するには、次のコマンドを入力します。

    # ./oakcli unpack -package /tmp/p12978712_21000_Linux-x86-64.zip
    

    このコマンドによって、ファイルを解凍し、それをデプロイメントに必要な場所に配置します。


    注意:

    この項で説明するのと同じ構成手順を使用して、構成ファイルをコピーできます。これは、「Oracle Database Applianceでの構成のデプロイ」で必要になることがあります。

  6. 第2章で説明されているように外部ホストに構成ファイルを作成した場合、構成をOracle Database Applianceにデプロイするには、ステップ3で使用したscpコマンドのようなコマンドを使用して、そのファイルをOracle Database Applianceにコピーする必要があります。

Oracle Database Applianceでの構成のデプロイ

Oracle Database Applianceの構成をデプロイするために、既存の構成ファイルを使用することも、構成ファイルをその場で作成することもできます。最初にOracle Database Applianceのノード0にrootユーザーでパスワードwelcome1を使用してログインして、ディレクトリを/opt/oracle/oak/binに変更します。コマンドstartxを実行してOracle Appliance ManagerコンフィギュレータのためにX Window Systemを準備します。または、VNCを使用して接続した場合は、コマンド・プロンプトから直接コンフィギュレータを起動できます。

既存の構成ファイルを使用してデプロイメントを開始するには、次のようなコマンドを入力します。

# ./oakcli deploy -conf /tmp/onecommand.param

ファイルを/tmpに保存していない場合は、構成ファイルを含むディレクトリでフル・パス名を置き換えます。また、デフォルトの構成ファイル名onecommand.paramを使用しなかった場合は、構成ファイル名を置き換えます。このコマンドは、外部ホストからコピーした構成ファイルまたはOracle Database Applianceに作成した構成ファイルに対して使用できます。

すぐに構成とデプロイメントを開始するには、次のコマンドを入力します。

# ./oakcli deploy

第2章の説明に従って、Oracle Appliance Managerコンフィギュレータの画面で設定を行います。

「Summary」画面に進む前に、「Network Validations」画面で「Run Validations」ステップを実行することをお薦めします。「Summary」画面で「Install」オプションを選択して、デプロイメントを完了します。

デプロイメントが両方のノードで完了すると、「Oracle Database Appliance Deployment successful.」というメッセージが表示されます。


注意:

インストール時に問題が発生した場合は、ノード0から/opt/oracle/oak/onecmd/cleanupDeploy.plコマンドを実行できます。

このコマンドにより、サーバーがデプロイ前の状態に戻ります。これにより、デプロイを再実行できるようになります。

デプロイの再初期化の詳細は、次を参照してください。

「Oracleソフトウェアのアンインストールおよびストレージの再初期化」