データの抽出

Crystal Ballのシミュレーション中に生成された仮定および予測情報を抽出できます。Crystal Ballでは、抽出したデータは指定したワークシートの場所に格納されます。データを抽出できるのは、シミュレーションの実行後または保存結果を復元した後のみです。

データを抽出するには:

  1. Crystal Ballリボンの「データの抽出」を選択します。

  2. 「データの抽出」ダイアログで、抽出するデータのタイプを選択します:

    • 統計量 - 仮定値および予測値が要約された説明的な統計量。

    • パーセンタイル - 選択した増分単位で特定のしきい値未満の値を達成する確率。オプション: 「実行プリファレンス」「オプション」パネルの順に選択して設定を変更することにより、パーセンタイルの意味を逆にすることができます(統計量プリファレンスの設定)。

      注:

      「パーセンタイル」を選択すると、ダイアログが開き、使用するパーセンタイルを選択できます。オプション: 必要なパーセンタイル・セットがまだダイアログ内にない場合、「カスタム」を選択し、このセットを入力します。

    • グラフの分割数 - グループ区間(または分割数)ごとの、区間範囲、および予測の区間内における発生の確率と度数。この設定は、グラフィック・グラフに表示される分割数またはデータ・ポイント数を制御する「グラフ・プリファレンス」の密度設定とは関係ありません。

      注:

      オプション: 「グラフの分割数」を選択すると、「グラフの分割数」ダイアログが開きます。使用する分割数を入力できます。また、グラフ範囲を表示されたとおりに使用するか、表示から除外されている極値を含むグラフ範囲全体を使用するか選択することもできます。

    • 「感度データ」 - 関係の強度を示す仮定と予測のすべてのペアの感度データ(順位相関係数など)。オプション: 感度データを抽出する場合、シミュレーションを実行する前に、「実行プリファレンス」ダイアログの「オプション」タブの「感度分析用に仮定値を保存」を選択します(オプション・プリファレンスの設定)。注意: 抽出対象として選択されている仮定とは関係なく、すべての仮定のデータが抽出されます。

    • 試行値 - シミュレーション試行ごとに生成される仮定値および予測値。

    • 工程能力指標 - 工程能力指標値(使用可能な場合)。工程能力機能をアクティブ化し、工程能力指標を生成した場合、これらを抽出できます(工程能力指標の抽出)。

      データ・タイプは、「抽出するデータの選択」リストに表示される順序で抽出されます。上下矢印を使用すると、データ・タイプを再配置できます。

  3. 「予測」グループで、データ抽出対象の予測を選択します:

    • 「すべて」の場合、現在のシミュレーション内のすべての予測について選択したデータおよび復元した結果が含まれます。

    • 「選択」の場合、選択した予測のみについて選択したデータが含まれます。データが生成または復元された予測のみが選択対象として提供されます。

    • 「なし」の場合、予測データは抽出されません。

  4. 「仮定」グループで、データ抽出対象の仮定を選択します(手順3で予測について説明されている「すべて」「選択」または「なし」):

  5. OptQuestまたはPredictorのアクティブなデータがある場合、適切な設定を行い、対象データを抽出します。詳細は、Crystal Ball Decision Optimizer OptQuestユーザーズ・ガイドまたはCrystal Ball Predictorユーザーズ・ガイドを参照してください。

  6. 「オプション」タブをクリックし、抽出したデータの場所またはフォーマットを指定します。

  7. 「オプション」タブの「場所」領域で、次を実行します:

    • 新規ワークブックにデータを抽出するには、「新規ワークブック」を選択します。

    • アクティブなワークブック内の新規ワークシートにデータを抽出するには、「現在のワークブック」「新規シート」の順に選択します。

    • 現在のシートにデータを抽出するには、「現在のワークブック」「現在のシート」の順に選択します。

  8. シートの名前、および抽出したデータを格納する範囲の最初のセルを指定します。

  9. 「フォーマット」グループの設定を確認し、抽出データのフォーマット方法を指定します:

    • 「ラベルを含める」の場合、データ表に行ヘッダーおよび列ヘッダーを追加します。これを選択しない場合、数値のみが抽出されます。

    • 「セルの場所を含める」の場合、ワークブック、ワークシートおよびセル・アドレスをオブジェクト名とともに列ヘッダーに追加します。これを選択しない場合、オブジェクト名のみが表示されます。

      この図は、組み込むセルの統計量および場所を示しています。
    • 「自動フォーマット」の場合、抽出したデータに次のフォーマットを適用します:

      • 列ヘッダーに太字フォント

      • 行ラベルの横に枠線

      • 列ヘッダーの下に枠線

      • 最初の仮定の前に枠線

      • 値に数値フォーマット

      • 列に自動調整幅

  10. オプション: 「デフォルト」をクリックすると、「データの抽出」ダイアログの両方のタブに元の設定をいつでも復元できます。

  11. 「データ」およびオプションタブの設定が完了したら、「OK」をクリックします。

    Crystal Ballでは、指定したワークシートの場所にシミュレーション・データが抽出されます。抽出したデータは、予測および仮定の列とデータの行として配置されます。データのソート、変更、印刷または保存は、他のスプレッドシートと同じ方法で実行できます。

抽出データデータの例については、データ抽出の例を参照してください。

抽出されたデータのソート

抽出されたデータは、複数の方法でソートできます(名前順、セル行順またはセル列順)。手順については、仮定、予測および他のデータ・タイプの選択を参照してください。