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Oracle® Enterprise Data Qualityインストレーションおよびアップグレード・ガイド
リリース11g R1 (11.1.1.7)
E51452-01
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5 EDQのインストール後の構成

この章では、アプリケーション・サーバーおよび各種のEDQ製品のオプションでEDQを構成する方法について説明します。内容は次のとおりです。

5.1 アプリケーション・サーバーの構成

この項では、アプリケーション・サーバーを構成します。

5.1.1 WebLogicの構成

この項では、EDQ WebLogicドメインを作成し、WebLogic Serverを起動し、EDQ Webサービス用にWebLogicを構成します。

この項のプロセスでは、自動的に次の2つのEDQ構成ディレクトリを作成して、移入します。

edq.home
edq.local.home

注意:

AIXおよびWebLogic環境をJava 7を使用して実行している場合(たとえば、IBM JDKでJava 6ではなくJava 7を使用する場合)、製品が適切に動作するようにEDQのインストール後に追加のインストール後手順が必要になります。your_edq_domain_home/edq/oedq.local.homeディレクトリにsysdefsというフォルダを作成し、このフォルダに次の内容を含むweblogic.propertiesファイルを作成する必要があります。

# Additional definitions for BEA weblogic
#
# Note the order below is important: xsltcservice.jar must precede xalan.jar to ensure that the xsltc 
# transformer is selected as the default.  xalan.jar is required because it contains the XPath classes.
#
# Include the StAX implementation because XMLEventReader.getElementText() is broken
 
appserver = weblogic
#path      = extras/xerces extras/xalan/xsltcservice.jar extras/xalan/xalan.jar extras/xalan/xsltc.jar extras/xalan/serializer.jar extras/stax/sjsxp.jar
 
# Internal or WLS web services
 
appserver.intws = weblogic
condition.intws = istrue(platform.internal.webservices)
path.intws      = extras/jaxws extras/ws/internal
 
appserver.wlsws = weblogic
condition.wlsws = !istrue(platform.internal.webservices) & !istrue(platform.jrf.webservices)
path.wlsws      = extras/ws/wls
 
appserver.jrfws = weblogic
condition.jrfws = !istrue(platform.internal.webservices) & istrue(platform.jrf.webservices)
path.jrfws      = extras/ws/jrf

5.1.1.1 LinuxおよびUNIXでの構成ウィザードの起動

LinuxまたはUNIXシステムで、.shインストール・ファイルを使用してインストール・プログラムを起動するには、次の手順を実行します。

  1. EDQインストール・ユーザーとしてターゲット・システムにログインします。第2.2.3項「ユーザー・アカウントの選択」を参照してください。

  2. WebLogic Serverインストール・ディレクトリに移動します。たとえば、MW_HOME/oracle_common/common/binとなります。

  3. 次のコマンドを入力してウィザードを起動します。

    ./config.sh

    WebLogic Server構成ウィザードが表示されます。

  4. 第5.1.1.3項「EDQドメインの作成」に進んで、構成を完了します。

5.1.1.2 Windowsでの構成ウィザードの起動

Windowsプラットフォームで.exeファイルを使用してインストール・プログラムを起動するには、次の手順を実行します。

  1. EDQインストール・ユーザーとしてターゲットのWindowsシステムにログインします。第2.2.3項「ユーザー・アカウントの選択」を参照してください。

  2. MS-DOSコマンド・プロンプト(cmd.exe)を探して、それを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。

  3. WebLogic Serverインストール・ディレクトリに移動します。たとえば、MW_HOME/oracle_common/common/binとなります。

  4. 次のコマンドを入力してウィザードを起動します。

    config.exe

    WebLogic Server構成ウィザードが表示されます。

  5. 第5.1.1.3項「EDQドメインの作成」に進んで、構成を完了します。

5.1.1.3 EDQドメインの作成

表5-1「WebLogic構成ウィザードの実行」に従ってEDQドメインを作成します(画面を確認するには、第A.3項「WebLogic構成ウィザードの画面」を参照してください)。

表5-1 WebLogic構成ウィザードの実行

画面 画面が表示される条件 手順および必要な操作

構成ウィザードの「ようこそ」


必ず表示される

「次へ」をクリックして構成を進め、デフォルトの「新しいWebLogicドメインの作成」を受け入れます。

「終了」をクリックすると、いつでもインストールを取り消すことができます。

ドメイン・ソースの選択


必ず表示される

インストールするサーバーのタイプに適したEDQドメイン生成オプションを選択します(Oracle Enterprise Data Quality -11.1.1.7.3 [Oracle_EDQ1])。

「Oracle JRF - 11.1.1.0 [oracle_common]」チェックボックスが自動的に選択されます。

デフォルトでは、「Basic WebLogic Server Domain - 10.3.6.0 [wlserver_10_3]」オプションが常に選択されています。

使用する環境での必要に応じて、次のオプションのいずれかを選択できます。

  • Oracle Enterprise Manager: ドメインの監視および制御に使用します。

  • Oracle WSL Policy Manager: グローバル・ポリシー・セットを使用するためにOracle Web Services Managerと併用します。

  • Oracle Platform Security Services for Audit: FMW監査機能を使用します。

「次へ」をクリックして続行します。

ドメイン名と場所の指定


必ず表示される

「ドメイン名」フィールドにドメインの名前を入力するか、デフォルト値を使用します。

デフォルトのMW_HOME/user_projects/domainsディレクトリが表示されます。

「次へ」をクリックして続行します。

管理者ユーザー名およびパスワードの構成


必ず表示される

WebLogic管理ユーザーの名前およびパスワード資格証明を入力します。第2.2.3項「ユーザー・アカウントの選択」を参照してください。

「次へ」をクリックして続行します。

サーバーの起動モードおよびJDKの構成


必ず表示される

次のオプションから、使用するドメインの起動時の動作モードを選択します。

  • 開発モード: このモードでは、セキュリティ構成が比較的緩和され、アプリケーションの自動デプロイが許可されます。

  • 本番モード: このモードでは、セキュリティ構成が比較的厳重であり、アプリケーションのデプロイにユーザー名とパスワードが要求されます。本番環境にドメインを配置する前に、本番環境を保護するための手順をよく確認してください。詳細は、『Oracle WebLogic Serverの本番環境の保護』を参照してください。

「使用可能なJDK」リストから、使用する64ビット用のJDKを選択します。最新の64ビット用のJDKを使用することをお薦めします。

「次へ」をクリックして続行します。

JDBCデータ・ソースの構成


必ず表示される

「EDQConfigDS」および「EDQResultsDS」データ・ソースのチェック・ボックスを選択し、ウィザードの前のステップでオプションのコンポーネントを選択した場合は必要に応じて他のデータ・ソースを選択します。「ベンダー」、「ドライバ」、「DBMS/サービス」、「ホスト名」および「ポート」オプションは自動的に入力されます。

ホスト名、データベース・ユーザーの資格証明を入力し、必要に応じてポートを変更します。

「次へ」をクリックして続行します。

JDBCデータ・ソースのテスト


必ず表示される

EDQConfigDSおよびEDQResultsDSの両方のデータ・ソースのテストが正常に終了するようにします。必要な場合は、前の画面に戻って接続構成を変更します。

「次へ」をクリックして続行します。

オプション構成の選択


必ず表示される

管理対象サーバーの使用をお薦めします。

詳細な構成作業を実行する各カテゴリのためのチェック・ボックス(存在する場合)を選択します

「次へ」をクリックして続行します。

管理サーバーの構成

「オプションの構成を選択」画面で「管理サーバー」を選択した場合のみ

必要に応じて、管理サーバーの設定を変更します。

「次へ」をクリックして続行します。

管理対象サーバーの構成

「オプションの構成を選択」画面で「管理対象サーバー、クラスタ、およびマシン・オプション」を選択した場合のみ

必要に応じて、管理対象サーバーを追加、削除または再構成します。

「次へ」をクリックして続行します。

ウィザードの完了

必ず表示される

EDQドメインの作成を完了する際の残りのウィザードの手順については、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成 11g リリース1 (10.3.6)』で、グラフィカル・モードでのWebLogicドメインの作成に関する項を参照してください。


5.1.1.4 WebLogic Serverの起動

インストールを完了するには、WebLogic Serverを起動する必要があります。ノード・マネージャおよび管理サーバーを使用した管理対象サーバーの起動については、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド 11g リリース1 (11.1.1)』のOracle WebLogic Serverインスタンスの起動および停止に関する項を参照してください。

5.1.2 Tomcatの構成

必要なOracle Application Development Framework (ADF)共有ディレクトリを作成します。

  1. Tomcatホーム・ディレクトリにlib.adf ADF共有ディレクトリを作成します。

  2. EDQ製品に付属のadf-essentials.zipファイルを、lib.adfディレクトリに解凍します。このzipファイルに含まれる.jarファイルが、lib.adfディレクトリに格納される必要があります(デフォルトの解凍先のadf-essentialsではなく)。

  3. Oracle Application Development Framework (ADF)がlib.adf共有ライブラリ・パスからロードされるように、Tomcat common.loaderプロパティを構成します(通常はcatalina.propertiesファイルにあります)。次に例を示します。

    common.loader=${catalina.base}/lib,${catalina.base}/lib/*.jar,${catalina.home}/lib,${catalina.home}/lib/*.jar,${catalina.home}/lib.adf/*.jar
    

5.1.3 WebSphereの構成

必要なOracle ADF共有ライブラリを作成します。

  1. 使用するサーバーにlib.adfディレクトリを作成します。

  2. edq.zipファイルに含まれるadf-essentials.zipファイルを、lib.adfディレクトリに解凍します。

  3. WebSphere管理コンソールを起動します。

  4. 「環境」「共有ライブラリ」の順にクリックして、EDQ共有ライブラリの作成を開始します。

  5. ADFessentialsという共有ライブラリを作成し、クラスパスとしてlib.adfディレクトリを指定します。

5.2 EDQの構成

この項では、TomcatまたはWebSphereを組み合せたインストールで、前述の項の手順のいずれかを使用してアプリケーション・サーバーを構成した後に、EDQ製品を構成する方法について説明します。また、この項は、WebLogic ServerでEDQ機能パックを再構成する場合にも役立ちます。

EDQ構成ファイルを格納するために、2つの空のディレクトリを作成する必要があります。次に例を示します。

Windowsの場合: C:\edqconfig\edqhomeおよびC:\edqconfig\edqlocalhome

LinuxおよびUNIXの場合: /opt/edqconfig/edqhomeおよび/opt/edqconfig/edqlocalhome

最初のディレクトリ(edqhome)にはインストール後に変更してはならないファイルが格納され、2つ目のディレクトリ(edqlocalhome)にはユーザーが作成するカスタム設定が格納されます。アプリケーション・サーバーのユーザーが、作成するこの2つのディレクトリへの読取りおよび書込みアクセス権限を持つことを確認してください。

5.2.1 LinuxおよびUNIXでのEDQ構成アプリケーションの起動

LinuxまたはUNIXシステムでEDQ構成アプリケーションを起動するには、次の手順を実行します。

  1. EDQインストール・ユーザーとしてターゲット・システムにログインします。第2.2.3項「ユーザー・アカウントの選択」を参照してください。

  2. EDQ_HOME/oracle.edqディレクトリに移動します。

  3. 次のコマンドを入力してウィザードを起動します。

    java -jar configapp.jar

    EDQ構成ウィザードが表示されます。

  4. 第5.2.3項「EDQの構成」に進んで、構成を完了します。

5.2.2 WindowsでのEDQ構成アプリケーションの起動

WindowsプラットフォームでEDQ構成アプリケーションを起動するには、次の手順を実行します。

  1. EDQインストール・ユーザーとしてターゲットのWindowsシステムにログインします。第2.2.3項「ユーザー・アカウントの選択」を参照してください。

  2. MS-DOSコマンド・プロンプト(cmd.exe)を探して、それを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。

  3. EDQ_HOME\oracle.edqディレクトリに移動します。

  4. 次のコマンドを入力してウィザードを起動します。

    java -jar configapp.jar

    EDQ構成ウィザードが表示されます。

  5. 第5.2.3項「EDQの構成」に進んで、構成を完了します。

5.2.3 EDQの構成

表5-2「EDQ構成アプリケーションの実行」に従って、EDQを構成します(画面を確認するには、第A.4「EDQ構成アプリケーションの画面」を参照してください)。

表5-2 EDQ構成アプリケーションの実行

画面 手順および必要な操作

EDQ構成アプリケーションの完了

「開始」をクリックして、構成を続行します。

「取消」をクリックすると、いつでもインストールを取り消すことができます。

構成ディレクトリ


EDQ構成ファイルを格納するために、この項の冒頭で作成した2つの空のディレクトリを入力します。

「次へ」をクリックして続行します。

機能パック


必要な機能パック(使用ランセンスを取得済のもの)を選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

構成リポジトリ・データベースの構成


「選択タイプ」リストからデータベースの適切なオプションを選択します。

  • Tomcatを使用する場合は、「JNDI接続」オプションを使用しないでください。

  • WebSphereを使用する場合、「JNDI接続」オプションを使用する必要があることがあります。

  • PostgreSQLの場合、「プロパティ」オプションを使用する場合があります。

データベースのユーザー名およびパスワードを入力します。

作成したデータベースのタイプのオプションとして、「Oracle」または「Postgres」を選択します。

データベースを含むシステムのホスト名、そのポート番号、およびデータベースの一意のIDを入力します。

「テスト」をクリックして、接続が適切に構成されているかどうかを確認します。

「次へ」をクリックして続行します。

結果リポジトリ・データベースの構成


「選択タイプ」リストからデータベースの適切なオプションを選択します。

  • Tomcatを使用する場合は、「JNDI接続」オプションを使用しないでください。

  • WebSphereを使用する場合、「JNDI接続」オプションを使用する必要があることがあります。

  • PostgreSQLの場合、「プロパティ」オプションを使用する場合があります。

データベースのユーザー名およびパスワードを入力します。

作成したデータベースのタイプのオプションとして、「Oracle」または「Postgres」を選択します。

データベースを含むシステムのホスト名、そのポート番号、およびデータベースの一意のIDを入力します。

「テスト」をクリックして、接続が適切に構成されているかどうかを確認します。

「次へ」をクリックして続行します。

選択したオプション


選択内容のサマリーを確認します。選択内容を変更する場合は、「戻る」を使用します。

「終了」をクリックして、構成を完了して次に進みます。

EDQ構成アプリケーションの完了


「完了」をクリックしてインストール・プログラムを終了します。


5.2.4 EDQのJava仮想マシン・パラメータの設定

WebLogicを含むすべてのアプリケーション・サーバーに対して、次のようにJVMパラメータを設定する必要があります。

  • 最大ヒープ・メモリー(-Xmx)は、通常、ホスト・サーバーの使用可能な物理メモリーの約50%に設定します。たとえば、32GBのRAMを搭載するサーバーの場合、16GBの設定から開始します(-Xmx16384m)。JVMとネイティブ処理の間のメモリーの相対使用量に応じて、この設定を調整する必要があります。

  • 特別な推奨事項がないかぎり、最大Permgen領域は512mに設定します(-XX:MaxPermSize=512m)。

  • 特別な推奨事項がないかぎり、予約済コード・キャッシュのサイズは128mに設定します(-XX:ReservedCodeCacheSize=128m)

    MaxPermSizeパラメータの値を大きくする場合、それに比例してReservedCodeCacheSize値を大きくする必要があります。

  • Oracle JDBC最大キャッシュ・バッファ・サイズは、常に0を設定します(-Doracle.jdbc.maxCachedBufferSize=0)。

  • ソフト参照フラッシュ間隔は、常に1を設定します(-XX:SoftRefLRUPolicyMSPerMB=1)。

たとえば、32GBのRAMを搭載する一般的なサーバーに対して推奨されるJVMオプションをすべて設定すると、次のようになります。

-Xmx16384m -XX:MaxPermSize=512m -XX:ReservedCodeCacheSize=128m -Doracle.jdbc.maxCachedBufferSize=0 -XX:SoftRefLRUPolicyMSPerMB=1

注意:

Oracle JDKで動作していないシステムでは、MaxPermSizeReservedCodeCacheSizeおよびSoftRefLRUPolicyMSPerMBオプションは適用されません。



注意:

デフォルトのTomcatインストール環境では、これらのJVMパラメータはどの構成ファイルにも存在しないため、setenv.shファイルに追加する必要があります。特定の情報については、次に示すApache Software FoundationのサーバーのWebサイトでTomcatのドキュメントを参照してください。

http://tomcat.apache.org/


5.2.5 EDQ機能パックの確認

前の項の説明に従ってEDQ構成アプリケーションでどのEDQ機能パックがインストールされているかを確認できます。また、次の点を意識する必要があります。

  • EDQ Customer Data Services PackをEDQサーバーにインストールする場合は、すべての機能パックが必要になります。たとえば、Siebel Customer Relationship ManagementまたはUniversal Customer Masterと統合するためなどです。

  • Oracle Watchlist ScreeningをEDQサーバーにインストールする場合、すべての機能パックが必要になります。

5.3 TomcatおよびWebSphere Application ServerでのEDQアプリケーションのデプロイ

WebLogicアプリケーション・サーバーでは自動でEDQアプリケーションがデプロイされますが、TomcatおよびWebSphere Application ServerではEDQアプリケーションを手動でデプロイする必要があります。

TomcatおよびWebSphereでアプリケーションをデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. Tomcatの場合は、サーバーを停止します。

  2. アプリケーション・サーバーにedq.warファイルをデプロイします。

    WebSphereでは、edq.warファイルが、第2.2.5.3項「WebSphereのインストール」で作成したADF共有ライブラリから参照されるようにします。

    Tomcatでのデプロイメントについては、次に示す「Tomcat Web Application Deployment」Webページを参照してください。

    http://tomcat.apache.org/tomcat-6.0-doc/deployer-howto.html

    WebSphereでのデプロイメントについては、次に示すIBM社のWARモジュールのデプロイに関するWebページを参照してください。

    http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wchelp/v7r0m0/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.commerce.developer.doc%2Ftasks%2Ftdpdeploying_war_assets_entire.htm

  3. EDQを新しい構成ディレクトリにリンクするには、edq.config.pathという新しいJavaプロパティを使用して、「EDQの構成」で作成した新しいディレクトリへのパスを指定します(たとえば、edq.homeおよびedq.local.home)。このパスは、LinuxおよびUNIXの場合はコロンで区切り、Windowsの場合はセミコロンで区切る必要があります。

    また、環境変数を使用してEDQを構成ディレクトリにリンクすることもできます。それには、EDQ_CONFIG_PATHという環境変数をJAVA_OPTS環境変数に追加しますが、その際に次のようにPath_to_config_directory1およびPath_to_config_directory2「EDQの構成」の部で作成した新しいディレクトリへのパスで置き換えます。

    オペレーティング・システム Tomcat WebSphere

    LinuxおよびUNIX

    EDQサーバーのJavaオプションを次のように設定します。

    Dedq.config.path=[Path_to_config_directory1]:[Path_to_config_directory2] -Doracle.mds.cache=simple
    

    EDQサーバーのJavaオプションを次のように設定します。

    Dedq.config.path=[Path_to_config_directory1]:[Path_to_config_directory2]  -Doracle.mds.cache=simple
    

    Windows

    EDQ_CONFIG_PATH="[Path_to_config_directory1];[Path_to_config_directory2]"を、JAVA_OPTS環境変数に追加します。

    または

    EDQアプリケーション・サービスのJavaオプションを、次のように設定します。

    Dedq.config.path=[Path_to_config_directory1];[Path_to_config_directory2] -Doracle.mds.cache=simple

    Javaパラメータの設定の詳細は、次に示すApache TomcatのドキュメントWebサイトを参照してください。

    http://tomcat.apache.org/

    EDQサーバーのJavaオプションを次のように設定します。

    Dedq.config.path=[Path_to_config_directory1];[Path_to_config_directory2]  -Doracle.mds.cache=simple
    

    一般的なJVMパラメータの詳細は、次に示すIBM社のWebSphereのドキュメントWebサイトを参照してください。

    http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21417365#v51


  4. アプリケーション・サーバー・サービスを再起動し、edq.warが正常にデプロイされるようにします。

5.4 WebLogicでのクラスタ化、および同一ドメインでの複数のEDQサーバーの実行

高可用性シナリオをサポートするには、複数のEDQサーバーのクラスタを構成して、受信負荷(たとえば、大量の同時のWebサービス・リクエストからの)を分担し、個々のサーバーで障害が発生してもサービスを継続できるようにすることをお薦めします。この項では、このようなWebLogicを使用するモデルをサポートするようにEDQを構成する方法について、基本的な指針を示します。

複数のEDQ管理対象サーバーは、同一のWebLogicドメイン内で、クラスタまたは非クラスタで動作するように構成できます(ただし、サーバーが次のものを個別に専用で持つ場合)。

追加のEDQインスタンスに対しては、RCUを再実行し、スキーマ名に異なる接頭辞を付けることで(DEV2など)、別のスキーマを作成できます。この新しいスキーマに対応するJDBCデータ・ソースを、WebLogic管理コンソールを使用して手動で作成する必要があるため、これ以降はJDBCの作成について説明します。

複数のEDQ管理対象サーバーは、WebLogic構成ウィザードの初回実行のみでその一環として作成することも、後でWebLogic管理コンソールで手動で作成することもできます。同様に、クラスタもこれらのメカニズムのいずれかで作成できます。JRFテンプレートはWebLogic管理コンソールを使用して手動で作成された任意の管理対象サーバーに適用される必要があります(これは、WebLogic構成ウィザードで自動的に実行されるライブラリ・ターゲット指定と同等です)。

WebLogic構成ウィザードを使用して複数のEDQ管理対象サーバーを作成しても、最初のサーバーにしかJDBCデータ・ソースが作成されないため、必ずWebLogic管理コンソールを使用して追加のデータ・ソースを作成して、その対象を関連する管理対象サーバーとする必要があります。新しいデータ・ソースには異なる一意のJNDI名を与えて、対応するEDQサーバーがそれにアクセスするように必要があります。

同様に、WebLogic構成ウィザードは、構成ディレクトリを最初のEDQサーバーに対してのみ作成するため、その他のサーバーには手動で作成する必要があります。それには、標準のオペレーティング・システム・コマンドを使用して、最初のサーバーの構成ディレクトリとその内容を、ファイル・システムの別のパスにコピーします。


注意:

ローカル構成ディレクトリ(デフォルトではoedq_local_home)のみをコピーする必要があります。ベース・ディレクトリ(デフォルトではoedq_home)はすべての管理対象サーバー間で共有できます(これには、デフォルトの構成設定およびその他の共通の構成設定のみが含まれるためです)。


コピーした後に、後続の各EDQサーバーの新しい構成ディレクトリ内のdirector.propertiesファイルを編集して、作成済の新しいJDBCデータ・ソースを反映する(新しいJNDI名を指し示す)ようにする必要があります。また、異なる管理ポート、FTPポートおよびSSHDポートを割り当てる必要があります。リスニング・ポートとは異なり、これらは管理対象サーバーの設定では定義されていないためです。

最後の手順では、WebLogic管理コンソールを使用して、その他のEDQサーバーの管理対象サーバーの設定を変更して、edq.config.pathを更新します。それには、「サーバーの起動」タブでサーバー起動の「引数」オプションを構成して、関連する新しい構成ディレクトリを指すようにします。詳細は、次に示すWebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのトピックを参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/apirefs.1111/e13952/taskhelp/startstop/ConfigureStartupArgumentsForManagedServers.html

このように複数のEDQサーバーを構成した後は、これらのサーバーをクラスタ化せずに、それぞれのLaunchpad URLを使用し、関連するポートを使用して直接アクセスするか、または標準のWebLogicメカニズムを別のフロントエンド・ロード・バランサとともに使用してサーバーをクラスタの一部として設定し、1つのクラスタURLを通じて、受信するWebサービス・リクエストを処理することができます。ロード・バランスされたクラスタURLを使用して、EDQ Launchpadへのアクセスを試みないでください(実際にアクセスされているEDQサーバーが不明確になるためです)。そのかわり、専用ポートを使用して直接いずれかのサーバーにログインし、ディレクタまたはサーバー・コンソールを使用して、クラスタ内のすべてのサーバーに接続します。

5.5 次のステップ

第6項「EDQのスタート・ガイド」に進んで、インストールおよび構成が正常に行われているかどうかを検証します。