共通の実装タスク
この項では、データソース拡張機能およびマニピュレータ拡張機能の両方に共通する一般的な実装タスクについて説明します。
取得停止時の拡張機能の停止
取得が停止した際、取得内の拡張機能が停止するには時間がかかる場合があります。したがって、より適切なタイミングで拡張機能のランタイム・オブジェクトを停止するメカニズムを用意することをお薦めします(ランタイム・オブジェクトは
DataSourceRuntime
または
ManipulatorRuntime
です)。
拡張機能が使用したリソースのクリーンアップ
IAS Serverは、取得内のすべての拡張機能がデータ収集およびレコード処理を終了した後に、
endAcquisition()
をコールします。
endAcquisition()
を実装すると、
PipelineComponentRuntime.endAcquisition()
をオーバーライドして拡張機能に必要なクリーンアップを実行できます。
拡張機能の状態情報の保存
Integrator Acquisition Systemは、
<インストール・パス>\IAS\workspace\state
の下に、データソース拡張機能またはマニピュレータ拡張機能の状態情報を保存するために使用できるディレクトリを自動的に作成します。拡張機能では、必要に応じてこれらのディレクトリから状態情報の読取り、書込みおよび削除を行うことができます。
致命的なエラーと致命的ではないエラーを引き起こす例外
致命的なエラーを示して拡張機能から取得を停止する例外と、致命的ではないエラーを示して取得処理を続ける例外とを区別することは重要です。
拡張機能でのロギングの有効化
拡張機能でロギングを有効にして、取得で実行した際の拡張機能についての診断情報を得ることができます。拡張機能は、共通のロギング・フレームワークのいずれかを使用して、
<インストール・パス>\IAS\workspace\logs\ias-service.log
ファイルに書き込みます。
拡張機能の単体テスト
IAS拡張機能の単体テストでは、モックJavaクラスを作成し、単体テストを作成し、選択したツールからこれらのテストを実行します。
拡張機能のプラグインへのパッケージ化
プラグインはJARまたはJARファイルのセットで、単独の拡張機能や拡張機能のセットが含まれます。1つ以上の拡張機能を実装後、これらを1つ以上のJARファイルにパッケージ化して、関連するJARファイルとともに、IASのデータ開発者に配布します。
IASへのプラグインのインストール
プラグインの開発者からプラグイン(JARまたはJARファイルのセット)を受け取った後、IASのデータ開発者はこのプラグインをIASにインストールします。
拡張機能の実行
拡張機能を実装、単体テスト、パッケージ化およびインストールした後、取得の一部として実行して、期待どおりに動作することを確認できます。
IASからのプラグインのアンインストール
アンインストール処理を開始する前に、保持する必要のあるプラグインJARファイルを
IAS\<バージョン>\lib\ias-server-plugins
ディレクトリからバックアップします。