Bulk Add/Replace RecordsコンポーネントはEndecaデータ・ドメインで新規レコードの追加または既存のレコードの置換を行います。
バルク・ロード・インタフェースでは、それぞれのバルクロード収集操作の最後に強制的にマージして1つに生成することが、デフォルトの動作です。この動作は、定期的にスケジュールされた更新ウィンドウの間に発生する、単一の大規模な同種のデータ更新の最終処理における問合せのパフォーマンスを最大化することを目的としています。
Bulk Add/Replace Recordsコンポーネントの入力メタデータ・スキーマは修正されません。各メタデータ・フィールドはデータ・ドメイン・レコード上のプロパティを表します。
(コネクタに接続しているエッジのメタデータの編集ダイアログに表示されている)Integrator ETLフィールドのメタデータ・タイプはmdexプロパティ・タイプに変換されます。たとえば、Integrator ETLのintegerデータ型はmdex:intデータ型に変換されます。Integrator ETLの非ネイティブ・タイプ(mdex:duration、mdex:time、mdex:geocodeなど)をサポートするには、この動作をオーバーライドする必要があることに注意してください。詳細は、「mdexTypeカスタム・プロパティの作成」を参照してください。
複数値の入力フィールドは、複数割当てデリミタまたはリスト・データ型を使用して定義できます。詳細は、「複数値データの処理」を参照してください。
Bulk Add/Replace Recordsコンポーネントは、目に見える更新が遅れたり、データのロード中に問合せのパフォーマンスが停止しても問題ない場合に、データを一括でロードするために使用します。
次の表は、Bulk Add/Replace Recordsコンポーネントに使用可能な構成プロパティを示しています。
名前 | 説明 | 有効な値 | 例 |
---|---|---|---|
Endeca Serverホスト | Endeca Serverが稼働しているマシンを指定します。 | そのマシンの名前またはIPアドレス。localhostを使用できます。 | MyEndecaServer
255.255.255.0 |
Endeca Serverポート | Endeca Serverがリスニングしているポートを指定します。 | 有効なポート。
Endeca Serverのデフォルト・ポートは7001ですが、別のポートに変更できます。 |
7001 |
Endeca Serverコンテキスト・ルート | Endeca ServerのWebLogicアプリケーション・ルート・コンテキストを指定します。 | WebLogicでの有効なルート・コンテキスト名。 | /endeca-server |
データ・ドメイン名 | 変更されるデータ・ドメインの名前。
データ・ドメインは、コネクタが含まれているグラフが実行されるときに稼働している必要があります。 |
有効なデータ・ドメイン名 | quickstart |
指定子属性 | 操作が実行されるレコードの主キー(レコード指定子)を指定します。 | 主キーの名前。
主キーがデータ・ドメインに存在しない場合、システム・デフォルト値を使用してプロパティが自動的に作成されます。 |
FactSales_OrderNumber |
コレクション・キー | 必須。データのロード先となるコレクションのキーを指定します。
|
英数字で、かつ文字またはアンダースコアで開始する必要があります。 | New Collection |
収集後の問合せの最適化 | 収集操作の後すぐにレコードをマージするか、標準のバックグラウンド・マージ・プロセスを使用するかを指定します。 | 選択(True、デフォルト)
選択解除(False) |
|
収集後のディクショナリの更新 | スペリング・ディクショナリを収集操作終了後すぐに自動的に更新するかどうかを指定します。収集操作終了後にディクショナリが更新されない場合は、Webサービスを使用して更新コマンドを手動で発行する必要があります。 | 選択(True、デフォルト)
選択解除(False) |
|
SSL有効 | コンポーネントのSSLを有効化または無効化します。
接続しているEndeca ServerのSSLが有効になっている場合にのみSSLを有効にしてください。 |
選択(True)
選択解除(False) |
|
この回数のエラーの後に停止 | 1回のロード操作で許容される収集エラーの最大数を指定します。エラーの回数がこの値に達すると、収集操作は終了します。 | 0 (エラーの発生を認めない)または正の整数。 | 0
15 |
複数割当てデリミタ | ソース・レコードのプロパティ内の複数割当て値を区切る文字を設定します。このデリミタは、ソース・レコードのプロパティ・フィールドを区切るデリミタとは異なることに注意してください。
「複数割当てデリミタ」も参照してください。 |
複数割当てのデリミタである単一文字。デフォルトはUnicode DELETE文字(\U007F)です。データに複数割当てプロパティが含まれていない場合は、このフィールドを使用する必要はありません。 | |
タイムアウト(ミリ秒) | コンポーネントの操作のタイムアウトを指定します。
グラフの実行時にタイムアウトが発生すると、Endeca Serverでの操作に時間がかかる場合があります。Endeca Serverで操作をより長い時間実行できるようにこのパラメータの値を変更します。 デフォルトのタイムアウトは1分間です。 |
整数 | 60000 |
エラーのためにバルク・ロード収集操作が終了した場合、エラーの前までに収集されたレコードは、データ・ドメインに含まれます。データ・ドメインは収集されたレコードに対する問合せを受け入れますが、データ・ドメインが一貫性のない状態であることを考慮する必要があります。一貫性のある状態に復元するには、ログを確認して、バルク・ロード操作が失敗した原因を調べ、問題を修正し、データをリロードします。
ポート・フィールド名 | データ型 | 説明 | 例 |
---|---|---|---|
追加レコード | Long | データ・ドメインに追加されたレコード数 | 984341 |
キューに入っているレコード | Long | 処理のためにキューに追加され、まだ処理されていないレコード数 | 1568 |
拒否されたレコード | Long | 送信されたが、データ・ドメインに追加されなかったレコード数 | 24836 |
状態 | String | バルク・ロードAPIによって戻されたデータ・ドメイン・ステータスの文字列 |
ポート・フィールド名 | データ型 | 説明 | 例 |
---|---|---|---|
フォルト・メッセージ | String | Endeca Serverによって返されたエラー・メッセージ |