Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementアップグレード・ガイド 11gリリース2 (11.1.2.2.0) E53413-02 |
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この章では、Oracle WebLogic ServerでのOracle Adaptive Access Manager高可用性環境を11gリリース2 (11.1.2.2.0)にアップグレードする方法を説明します。
注意: 手順を進める前に、既存のOracle Adaptive Access Managerバージョンで高可用性アップグレードがサポートされているかどうかを確認してください。高可用性アップグレードでサポートされている開始ポイントの詳細は、第1.5項「高可用性環境のアップグレードでサポートされている開始ポイント」を参照してください。 |
この章では、次の項目について説明します。
図16-1に、この章で説明されている手順に従うことにより11.1.2.2.0にアップグレード可能なOracle Adaptive Access Managerクラスタ設定を示します。
図16-1 Oracle Adaptive Access Manager高可用性アップグレード・トポロジ
ホストOAAMHOST1
には、次が含まれます。
Oracle Adaptive Access Managerサーバー・アプリケーション(OAAM_SERVER
)をホストするOracle Adaptive Access Manager管理対象サーバーWLS_OAAM_SERVER1
。
Oracle Adaptive Access Managerオフライン・サーバー・アプリケーション(OAAM_OFFLINE)
をホストするOracle Adaptive Access Manager管理対象サーバーWLS_OAAM_OFFLINE1
。
Oracle Adaptive Access Manager Adminアプリケーション(OAAM_ADMIN
)をホストするOracle Adaptive Access Manager管理対象サーバーWLS_OAAM_ADMIN1
。
WebLogic Serverの管理サーバー。通常の運用時は、これがアクティブ管理サーバーになります。
ホストOAAMHOST2
には、次が含まれます。
Oracle Adaptive Access Manager サーバー・アプリケーション(OAAM_SERVER
)をホストするOracle Adaptive Access Manager管理対象サーバーWLS_OAAM_SERVER2
。
Oracle Adaptive Access Managerオフライン・サーバー・アプリケーション(OAAM_OFFLINE)
をホストするOracle Adaptive Access Manager管理対象サーバーWLS_OAAM_OFFLINE2
。
Oracle Adaptive Access Manager Adminアプリケーション(OAAM_ADMIN
)をホストするOracle Adaptive Access Manager管理対象サーバーWLS_OAAM_ADMIN2
。
WebLogic Serverの管理サーバー。通常の運用時は、これがパッシブ管理サーバーになります。OAAMHOST1
の管理サーバーが使用できなくなった場合は、この管理サーバーをアクティブにします。
OAAMHOST1
およびOAAMHOST2
でOracle Adaptive Access Managerサーバー・アプリケーションをホストしているOracle Adaptive Access Manager管理対象サーバーWLS_OAAM_SERVER1
およびWLS_OAAM_SERVER2
は、アクティブ/アクティブ・モードで動作するようにOAAM_SERVER_CLUSTER
という名前のクラスタで構成されています。
OAAMHOST1
およびOAAMHOST2
でOracle Adaptive Access Managerオフライン・サーバー・アプリケーションをホストしているOracle Adaptive Access Manager管理対象サーバーWLS_OAAM_OFFLINE1
およびWLS_OAAM_OFFLINE2
は、アクティブ/アクティブ・モードで動作するようにOAAM_OFFLINE_CLUSTER
という名前のクラスタで構成されています。
OAAMHOST1
およびOAAMHOST2
でOracle Adaptive Access Manager AdminアプリケーションをホストしているOracle Adaptive Access Manager管理対象サーバーWLS_OAAM_ADMIN1
およびWLS_OAAM_ADMIN2
は、アクティブ/アクティブ・モードで動作するようにOAAM_ADMIN_CLUSTER
という名前のクラスタで構成されています。
表16-1に、図16-1で示されているOracle Adaptive Access Manager高可用性環境を11.1.2.2.0にアップグレードする手順を示します。
表16-1 Oracle Adaptive Access Manager高可用性アップグレードの手順
タスク番号 | タスク | 詳細の参照先 |
---|---|---|
1 |
Oracle Adaptive Access Manager高可用性アップグレード・トポロジを確認して、現在の設定で |
「Oracle Adaptive Access Manager高可用性アップグレード・トポロジの理解」を参照してください。 |
2 |
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3 |
既存の環境をバックアップします。 |
「既存の環境のバックアップ」を参照してください。 |
4 |
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「OAAMHOST2上のWebLogic ServerおよびOracle Adaptive Access Managerのバイナリの更新」を参照してください。 |
5 |
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「OAAMHOST1の11.1.2.2.0へのアップグレード」を参照してください。 |
6 |
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アップグレード・プロセスを開始する前に、OAAMHOST1
およびOAAMHOST2
上のWebLogic管理サーバーおよびすべてのOracle Adaptive Access Manager管理対象サーバーを次の順序で停止します。
OAAMHOST1
およびOAAMHOST2
上の両方で、Oracle Adaptive Access Manager管理対象サーバーを停止します。
OAAMHOST1
上のWebLogic管理サーバーを停止します。
管理対象サーバーの停止の詳細は、第2.8.1項「管理対象サーバーの停止」を参照してください。
管理サーバーの停止の詳細は、2.8.2項「WebLogic管理サーバーの停止」を参照してください。
すべてのサーバーの停止後は、アップグレード・プロセスを続行する前に次をバックアップする必要があります。
OAAMHOST1
およびOAAMHOST2
上の両方の、内包されているOracleホーム・ディレクトリを含むMW_HOME
ディレクトリ(ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ)
OAAMHOST1
およびOAAMHOST2
上の両方のOracle Adaptive Access Managerドメイン・ホーム・ディレクトリ
次のデータベース・スキーマ:
Oracle Adaptive Access Managerスキーマ
IAUスキーマ(いずれかのOracle Adaptive Access Managerスキーマの一部である場合)
MDSスキーマ
スキーマをバックアップする方法の詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
管理サーバーをホストしているOAAMHOST1
をアップグレードする前に、OAAMHOST2
でOracle WebLogic ServerおよびOracle Adaptive Access Managerのバイナリをそれぞれバージョン10.3.6および11.1.2.2.0に更新する必要があります。これを行うには、OAAMHOST2
で次の手順を実行します。
Oracle Identity and Access Management 11.1.2.2.0は、Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)で動作することが保証されています。したがって、既存のOracle Identity Manager環境でOracle WebLogic Server 10.3.5またはそれ以下のバージョンを使用している場合、次の手順を実行して、Oracle WebLogic Serverバイナリを10.3.6に更新する必要があります。
Oracle Technology Networkから、WebLogic 10.3.6アップグレード・インストーラをダウンロードします。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のMy Oracle Supportからのアップグレード・インストーラのダウンロードに関する説明を参照してください。
グラフィック・モードでアップグレード・インストーラを実行して、WebLogic Serverをアップグレードします。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のグラフィック・モードでのアップグレード・インストーラの実行に関する項を参照してください。
既存のOracle Adaptive Access ManagerバイナリをOracle Adaptive Access Manager 11.1.2.2.0に更新するには、Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2.2.0)インストーラを使用する必要があります。この手順では、既存のミドルウェア・ホームの場所を指定します。これにより、Oracle Adaptive Access Managerバイナリが11.1.2.2.0にアップグレードされます。
Oracle Adaptive Access Managerバイナリの11.1.2.2.0への更新の詳細は、第2.4項「Oracle Identity and Access Managementバイナリの11gリリース2 (11.1.2.2.0)への更新」を参照してください。
OAAMHOST2
でOracle WebLogic ServerおよびOracle Adaptive Access Managerのバイナリを更新した後に、アクティブな管理サーバーが含まれるOAAMHOST1
をアップグレードする必要があります。OAAMHOST2
の11.1.2.2.0へのアップグレードには、次の重要なタスクが含まれます。
Oracle WebLogic Serverの10.3.6へのアップグレード
Oracle Adaptive Access Managerバイナリの11.1.2.2.0へのアップグレード
データベース・スキーマのアップグレード
Oracle Platform Security Servicesのアップグレード
アプリケーションの再デプロイ
OAAMHOST1
のアップグレード手順は、開始ポイントにより異なります。
開始ポイントがOracle Adaptive Access Manager 11gリリース2 (11.1.2.1.0)である場合、第4章「Oracle Adaptive Access Manager 11gリリース2 (11.1.2.x.x)環境のアップグレード」の説明に従って、OAAMHOST1
を11.1.2.2.0にアップグレードしてください。
開始ポイントがOracle Adaptive Access Manager 11gリリース1 (11.1.1.5.0)である場合、第10章「Oracle Adaptive Access Manager 11gリリース1 (11.1.1.x.x)環境のアップグレード」の説明に従って、OAAMHOST1
を11.1.2.2.0にアップグレードしてください。
OAAMHOST1
およびOAAMHOST2
で、WebLogic管理サーバーおよびOracle Adaptive Access Manager管理対象サーバーを次の順序で起動します。
OAAMHOST1
のWebLogic管理サーバーを起動します。
OAAMHOST1
およびOAAMHOST2
で、Oracle Adaptive Access Manager管理対象サーバーを起動します。
WebLogic管理サーバーの起動の詳細は、2.9.2項「WebLogic管理サーバーの起動」を参照してください。
管理対象サーバーの起動の詳細は、第2.9.3項「管理対象サーバーの起動」を参照してください。