リファレンス・ガイド

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サーバーの構成

この章には次のトピックが含まれます:

 


CICSランタイム・サーバー・リファレンス

一般的なTuxedoサーバー構成について

Tuxedo UBBCONFIG構成ファイルで構成されるすべてのTuxedoサーバーは、すべてのサーバーに共通な標準の引数を使用します。この柔軟性はCICSランタイム・サーバーの長所の1つです。

必須の引数は、SVRGRPSVRIDです。

MINMAXSEQUENCECONVなど、他の共通の引数も使用できます。

Tuxedoサーバー構成の用途に関する正確な情報については、Tuxedoのドキュメント(特にUBBCONFIG(5)のSERVERSの項)を参照してください。

これらのオプションの引数のうち、最も有用なものの1つが、CLOPT (Command Line OPTions)引数です。CLOPTオプションは、Tuxedoサーバーの起動時に渡されるコマンド行オプションの文字列です。

このコマンド行オプションは、次の2つの部分に分けられます。

標準の出力とエラーの宛先は特定のファイルです。

CLOPTの使用に関する正確な情報は、Tuxedoドキュメント、とりわけservoptsの項を参照してください。

CICS Runtime固有のサーバーの説明は、2つの必須のサーバー引数SVRGRP & SVRIDと、サーバー・タイプによりシステム的に具体的に必要とされる引数のみを含みます。

 


CICSランタイム・サーバーの一般的なCLOPTオプション

この項では、すべてのCICSランタイム・サーバーに共通のオプションを説明します。これらのオプションについては、この項にのみ記載されています。

 


CICS SYSID引数

この引数は、CICSシステムの名前を定義します。

形式

-s TEST

説明

EXEC CICS ASSIGN SYSIDによってプログラムに戻された値を設定します。

文字、1-256, A-Za-z0-9[/:-]。

システム識別子(CICS SYSID)は4文字に制限されています。

除外

このオプションは、ARTTCPLサーバーと接続サーバーには適用されません。

 


CICSアプリケーションIDの引数

この引数は、CICSシステムのAPPLID名前を定義します。

形式

-a INVOICE

説明

EXEC CICS ASSIGN APPLIDによってプログラムに戻された値を設定します。

文字、1-256, A-Za-z0-9[/:-]。

アプリケーションID (CICS APPLID)は8文字に制限されています。

除外

このオプションは、ARTTCPLサーバーと接続サーバーには適用されません。

 


グループ引数の動的リスト

この引数は、このサーバーによってロードされるリソース・グループのリストを定義します。

形式

-L LIST1:LIST2:…

説明

実行中のサーバーのリストでグループの動的変更を有効化します。-L引数によって参照されるリストは、list_of_groups構成ファイルで定義する必要があります。この引数は、非推奨になった-lオプションのかわりとなります。

リソース構成ファイルのリストは、10文字の文字列によって定義されます。いずれかのリストに含まれるいずれかのグループに属するメモリー・リソースでのみ、サーバーはロードします。

テスト・サーバーまたは一般的なサーバーのためのファシリティとして、-L ‘*’を使用することによりフィルタリングを削除し、list_of_groups構成ファイルで定義されているすべてのリソースを、サーバーがロードできるようにします。グループは、-L ‘*’を指定するサーバーによってロードされますが、1つ以上のリストに含まれる場合に限ります。

除外

このオプションは、ARTTCPLサーバーと接続サーバーには適用されません。

 


グループ引数の静的リスト

この引数は非推奨になり、-L引数に置き換えられました。このリリースではまだサポートされていますが、今後のリリースでは削除される予定です。

この引数は、リソースのロード時にこのサーバーで検討されるリソース・グループをリストします。

CLOPTで静的に定義されるグループのリストは、動的に変更できません。リストの動的変更を実装する場合は、かわりに-Lオプションを使用します。

形式

-l group1:group2:…:groupn

説明

リソース構成ファイルのグループは、10文字の文字列によって定義されます。サーバーは、これらのグループの1つに属するメモリー・リソースでのみロードします。

テスト・サーバーまたは一般的なサーバーのためのファシリティとして、– l ‘*’を使用することによりフィルタリングを削除し、構成ファイルで定義されているすべてのリソースを、サーバーがロードできるようにします。

除外

このオプションは、ARTTCPLサーバーと接続サーバーには適用されません。

 


WebSphere MQキュー・マネージャ名

この引数は、WebSphere MQキュー・マネージャのデフォルト名を指定します。

形式

-m queue_manager_name 

説明

モニター対象のWebSphere MQキュー・マネージャのデフォルト名を指定します。

1つのサーバーに指定できるWebSphere MQキュー・マネージャは1つのみです。メインフレームから移行されたトランザクション・プログラムにMQCONNアクションがない場合、デフォルト・キュー・マネージャが使用されます。

除外

このオプションは、ARTTCPLサーバーと接続サーバーには適用されません。

関連項目

『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSユーザー・ガイド』「WebSphere MQとの統合の実装」

 


IMS DB引数

この引数は、アクセスするIMS/DBシステムを定義します。

形式

--IMSDB -x -o host:port:dra

説明

アクセスするIMS/DBシステムを定義します。この引数は、CLOPTの最後の引数である必要があります。

--IMSDB

IMS構成の起動フラグ。

host

接続先のODBAプロキシのホスト名またはipv4アドレス。

port

ODBAリクエストを受信するためのODBAプロキシのポート。

dra

アクセス先のIMS/DBシステムが定義されているDRA表の名前。

除外

このオプションは、次のサーバーのみに適用されます。ARTSTRNARTSTR1ARTATRNARTATR1ARTCTRNARTCTR1ARTWTRNARTWTR1およびARTDPL

 


RM再接続引数

この引数は、リクエストされたときにARTアプリケーション・サーバーがRMに再接続できるようにします。

形式

-R [MAX_TRANS_NUM] 

説明

この引数は、リクエストされたときにARTアプリケーション・サーバーがRMに再接続できるようにします。

-R MAX_TRANS_NUM

MAX_TRANS_NUMは、(ART for CICSが再接続リクエストを受信した後) ART for CICSサーバーがそれ以内にRMに再接続する必要があるトランザクションの最大数を指定します。つまり、再接続リクエストを受信した後、ART for CICSアプリケーション・サーバーはRMにランダムに再接続します(この場合は次のトランザクション中、またはMAX_TRANS_NUMで指定されたトランザクション以内のいずれかのトランザクション中)。 -R MAX_TRANS_NUMはサーバーのCLOPTの任意の場所に記述できますが、MAX_TRANS_NUMを省略した場合(MAX_TRANS_NUMはオプションであるため)、-RCLOPTの最後の引数にする必要があります。

除外

このオプションは、次のサーバーのみに適用されます。ARTSTRNARTSTR1ARTATRNARTATR1ARTCTRNARTCTR1ARTWTRNARTWTR1およびARTDPL

 


CICSランタイム・サーバーの構成リファレンス

 


ARTTCPL/ARTTCPHの構成

サーバー名

ARTTCPL - ターミナル制御プログラム・リスナー。

形式

ARTTCPL SRVGRP="identifier" SRVID="number" CLOPT="[servopts options] -- -n netaddr -S ssladdr -L pnetaddr [-m minh] [-M 
maxh] [-x session-per-handler] [-p profile-name] [-z minencryptbits] [-Z maxencryptbits] [-t Application_list_transid] [-T minutes] [-D] [+H trace-level] [-K seconds]"

説明

ターミナル制御プログラム(ARTTCP)は、3270ターミナル・エミュレータのCICS Runtimeへの接続を管理するTuxedoサーバーのグループです。プログラムを実行すると、ARTTCPはターミナル・エミュレータを、ARTTCPに割り当てられているネットワーク・ポートに接続します。ARTTCPは、Telnetプロトコルを使用してエミュレータと通信します。

ARTTCPサーバーは、単一のARTTCPリスナー(ARTTCPL)プロセスと1つ以上のARTTCPハンドラ(ARTTCPH)プロセスの、2つのタイプのサーバーで構成されます。ARTTCPLプロセスは、ターミナル・エミュレータが接続する可能性があるWell Knownリスニング・ポート・アドレスを確立します。ARTTCPHプロセスは、このポートでリスニングして、着信接続リクエストを受け入れます。ARTTCPHプロセスは、接続のためにユーザー・セッションを確立し、ターミナル・エミュレータのそれ以降のすべての画面I/Oを処理します。パフォーマンス拡張として、各ARTTCPHプロセスは、複数のセッションを同時に管理できます。ポートからエミュレータを切断すると、ARTTCPHはセッションを終了します。

ART Runtimeに3270ターミナルを参加させるには、UBBCONFIGファイルのMACHINESセクションでMAXWSCLIENTSパラメータを指定する必要があります。MAXWSCLIENTSは、ARTTCPL専用の唯一のパラメータです。MAXWSCLIENTSに指定された値は、Oracle ARTの起動時に通知され、3270ターミナル用に確保するアクセッサ・スロットの数が決まります。

MAXWSCLIENTSの場合は、ノードに接続する3270ターミナルの最大数を指定します。デフォルトは0です。指定しないと、ターミナルから指定されたマシンに接続できません。

構文はMAXWSCLIENTS=numberです。

パラメータ

次のCLOPT実行時パラメータが認識されます。

-n netaddr

このアドレスは、TN3270ターミナル・エミュレータがARTTCPLに接続する場所を指定します。アドレスは、標準インターネットURL書式の文字列です。例:
//computer:4000は、マシン・コンピュータ上のポート4000番を指定します。 文字、1-256、A-Za-z0-9[/:-]。オプション-Sが指定されない場合、必須のオプション。

-S ssladdr

このアドレスは、TN3270ターミナル・エミュレータがARTTCPLにSSL経由で接続する場所を指定します。アドレスは、標準インターネットURL書式の文字列です。例:
//computer:5000は、マシン・コンピュータ上のポート5000番を指定します。 文字、1-256、A-Za-z0-9[/:-]。オプション-nが指定されない場合、必須のオプション。 ARTTCPLは同じSSL関連の構成をTuxedoと共有するので、Tuxedo UBBCONFIG構成ファイルのRESOURCESセクションで、SEC_PRINCIPAL_NAMESEC_PRINCIPAL_LOCATIONSEC_PRINCIPAL_PASSVARの各属性を構成してください。詳細は、対応するTuxedoドキュメントを参照してください。 TN3270ターミナル・エミュレータとARTTCPサーバーとの間で交換される情報(パスワードを含む)は、SSLが有効でなければ脆弱です。

-L pnetaddr

このアドレスは、システムによって、ARTTCPLARTTCPHの間で内部的に使用されます。アドレスは、標準インターネットURL書式の文字列です。例:
//computer1:4001は、マシン・コンピュータ上のポート4000番を指定します。 文字、1-256、A-Za-z0-9[/:-]。必須のオプション。

[-m minh]

ARTTCPLによって起動されるハンドラ・プロセス数の最小値。ハンドラ・プロセスの実際の数は、システム負荷に基づいて、常にminhとmaxhの間にあります。
数値、1 - 4096。デフォルト値は、1です。

[-M maxh]

ARTTCPLによって起動されるハンドラ・プロセス数の最大値。ハンドラ・プロセスの実際の数は、システム負荷に基づいて、常にminhとmaxhの間にあります。
数値、1 - 4096。デフォルト値は、4096です。

[-x session-per-handler]

ARTTCPHが同時に維持できるセッションの数。
数値、1 - 255。デフォルト値は、32です。

[-p profile-name]

デフォルトのセキュリティ・プロファイル・ファイル名。詳細は、「セキュリティ構成」を参照してください。
文字列。デフォルト値は~/.tuxAppProfileです。

[-z minencryptbits]

TN3270ターミナル・エミュレータとARTTCPの間にネットワーク・リンクが確立される場合に必要とされる暗号化の最小レベル。0は暗号化なしを意味し、40、56、128および256が、暗号化キーの長さ(単位はビット)を示します。ここで指定する最小レベルの暗号化が満たされない場合、リンクの確立は失敗します。
数値。デフォルト値は、0です。-Sオプションが指定されない場合、このオプションは無視されます。

[-Z maxencryptbits]

TN3270ターミナル・エミュレータとARTTCPの間にネットワーク・リンクが確立される場合に必要とされる暗号化の最大レベル。0は暗号化なしを意味し、40、56、128および256が、暗号化キーの長さ(単位はビット)を示します。
数値。デフォルト値は、256です。-S オプションが指定されない場合、このオプションは無視されます。

[-t Application_list_transid]

このオプションは、ARTTCP複数セッション管理機能を有効にするトランザクション(アプリケーション・リストTRANSID)を指定します。このトランザクションは、同じTRANSIDを使用してtransactions.descでも定義する必要があります。 詳細は、『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSユーザー・ガイド』「複数セッション管理を使用した実装」を参照してください。

[-T minutes]

ARTTCPL/ARTTCPHとTN3270ターミナル・エミュレータ間のタイムアウト・メカニズムを有効にします。
数値(分単位)。この数値は、リンクで交換されるアプリケーション・データがない場合にARTTCPL/ARTTCPHがTN3270ターミナル・エミュレータの切断を開始するまでのしきい値です。0はタイムアウトなし、負の値は禁止を意味します。

[-D ]

デバッグを有効化します。

[+H trace-level]

トレース・レベルを指定します。
-1: トレースはオフ。 0: すべてのARTTCPHをトレース。 n (n>0):最初のn個のARTTCPHをトレース。

[-K seconds]

ARTTCPL/ARTTCPHとTN3270ターミナル・エミュレータ間のキープ・アライブ・メッセージの送信を有効にします。
数値(単位)。この数値は、ARTTCPL/ARTTCPHがTN3270ターミナル・エミュレータにキープ・アライブ・メッセージの送信を開始するまでのしきい値です。0はシステム・デフォルト値を使用することを意味し、負の値はこのキープ・アライブ機能が無効であることを意味します。このオプションは、LinuxプラットフォームとAIXプラットフォームのみでサポートされます。

*MACHINES
DEFAULT:
MAXWSCLIENTS = 20
...
*SERVERS ARTTCPL SRVGRP="TCPGRP" SRVID=1000 RESTART=Y GRACE=0
CLOPT="-- -n //hostname:4000 -L //hostname:4002 -m1 -M10 "

 


ARTSTRNの構成

サーバー名

ARTSTRN - 同期ターミナル指向のMAXACTIVE > 1のトランザクションのためのCICSランタイム・メイン・サーバー。

形式

ARTSTRN SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=Y MIN=minn MAX=maxn RQADDR=queueaddr REPLYQ=Y CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID -L list1:list2 --IMSDB -x -o host:port:dra"

説明

ARTSTRNサーバーはアプリケーション・トランザクションをTuxedoサービスとして提供し、トランザクション・リクエストを受信すると、対応するプログラムを実行します。

これらのサーバーは、真の対話型CICSトランザクションを管理するために、対話型になっています。

  1. 起動時に、ARTSTRNサーバーは、提供するトランザクション1つにつき1つのサービスを公開します。
  2. ユーザーがトランザクション・リクエストを送信する場合、そのユーザーを管理するARTTCPHは、対応するトランザクション(サービス)へのtpconnectを実行します。
  3. このサービスを提供する1台のARTSTRNサーバーは、関連付けられたcommareaと画面とともにリクエストを受信し、トランザクションを処理します。
  4. トランザクションを処理した後、ARTSTRNサーバーは次のように動作します。

tranclassに属さないか、maxactive >1であるtranclassに属しているトランザクションだけが、これらのサーバーにより通知されます。

パラメータ

CONV

一般パラメータCONVはこのサーバー・タイプでは必須で、ARTSTRNが非トランザクションので、CONV=Yとして定義される必要があります。

minn and maxn

それぞれ、この構成を持つサーバーが起動するときの、サーバー数の初期値と最大値を指定します。詳細は、Tuxedoドキュメントの UBBCONFIGに関する項を参照してください。

CLOPTオプション

次のCLOPT 実行時パラメータが認識されます。

-s SystemID

必須の引数、「CICS SYSIDの引数」を参照してください。

-l GroupList

必須のオプション、「グループ引数の静的リスト」を参照してください。

-a Application_ID

オプションの引数、「CICSアプリケーションIDの引数」を参照してください。

-L List_name(s)

必須の引数、「グループ引数の動的リスト」を参照してください。

--IMSDB -x -o host:port:dra

オプションの引数、「IMS DB引数」を参照してください。

使用されている環境変数

*SERVERS
ARTSTRN SRVGRP="TCPGRP" SRVID=1000 RESTART=Y GRACE=0
CONV=Y MIN=2 MAX=3 RQADDR=QKIX1000 REPLYQ=Y
CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2 --IMSDB -x -o wasa.us.oracle.com:6799:IMSD"

 


ARTSTR1の構成

サーバー名

ARTSTR1 - 同期ターミナル指向のMAXACTIVE = 1のトランザクションのためのCICSランタイム・メイン・サーバー。

形式

ARTSTR1 SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=Y MIN=1 MAX=1 CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID-L list1:list2,… --IMSDB -x -o host:port:dra"

説明

ARTSTRNサーバーがMAXACTIVE > 1のトランザクションだけを提供するのに対して、これらのサーバーは、MAXACTIVE = 1のトランザクションだけを提供することに特化したARTSTRNサーバーです。

サーバーのMINMAXの数が1に設定されていることは重要であり、起動時にSTR1サーバーにより検証されます。(MAXACTIVE = 1の)グループ内の1つのみのトランザクションの並列処理が、同一のトランザクションを提供する少数のサーバーを起動するか、Tuxedoにより起動させるという、これらのサーバーの目標は、STR1サーバーの場合、自己矛盾です。

MINMAXが1に設定されているので、Tuxedo引数RQADDRは不要であり、単純さを維持するため、使用しないでください。

残りの構成とSTR1サーバーの動作は、STRNサーバーと正確に同じです。

*SERVERS
ARTSTR1 SRVGRP="TCPGRP" SRVID=1000 RESTART=Y GRACE=0
CONV=Y MIN=1 MAX=1
CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2 --IMSDB -x -o wasa.us.oracle.com:6799:IMSD"

 


ARTTSQの構成

サーバー名

ARTTSQ - CICS Runtime一時記憶域キュー・サーバー

形式

ARTTSQ SRVGRP="identifier" SRVID="number" MIN=1 MAX=1
        CLOPT"[servopts] -- -L list1:list2"

説明

ARTTSQは一時記憶域キューを管理し、EXEC CICS (WRITEQ TS、READQ TSおよびDELETEQ TS)が必要とする機能を提供します。ARTTSQ (Oracle DB用)とARTTSQ_UDB (UDB用)の2バージョンのARTTSQサーバーがあります。TMSおよびOPENINFOを適宜定義します。

ARTTSQは、次の2つの主要な種類のサービスを公開します。

パラメータ

次のCLOPT実行時パラメータが認識されます。

-L ListName(s)

必須の引数、詳細は「グループ引数の動的リスト」を参照してください。

DBMS制約

サーバーが含まれるグループのOPENINFOで示されているDBMSユーザーは、直接(このスキーマで作成されるオブジェクト)、またはDBLINKを介して、TS_QCONTENT表にアクセスできる必要があります。

この既存の表では、選択、挿入、更新および削除権限を持っている必要があります。

Oracle用の表を作成するスクリプトは、以下にリストされています。

リスト11-1 TS_QCONTENT作成
drop table TS_Q_CONTENT purge;
create table TS_Q_CONTENT
( TS_QUEUE   char(16) NOT NULL,
  TS_ITEM    number(8) NOT NULL,
  TS_LENGTH  number(8),
  TS_RAW     LONG RAW,
  primary key (TS_QUEUE, TS_ITEM)
); 

使用されている環境変数

*SERVERS
ARTTSQ SRVGRP="GRP02" SRVID=30 RESTART=Y GRACE=0
        MIN=1 MAX=1 CLOPT=" -- -L list1:list2"

 


ARTTSQP構成

サーバー名

ARTTSQP - CICS Runtime一時記憶域キュー・プール・サーバー

形式

ARTTSQP SRVGRP="identifier" SRVID="number"
CLOPT="[servopts] -- -L list1:list2"

説明

ARTTSQPは、TSプールで定義された一時記憶域キューを管理します。これはEXEC CICS (WRITEQ TSREADQ TS、およびDELETEQ TS)で必要とされる機能を提供します。ARTTSQP (Oracle DB用)とARTTSQP_UDB (UDB用)の2バージョンのARTTSQPサーバーがあります。TMSおよびOPENINFOを適宜定義します。CICSリージョンは複数のARTTSQPサーバーを持つことが可能で、異なるTuxedoドメインが同じデータベースを使うことができます。したがって、複数のTuxedoドメインにある異なるCICSリージョンで1つのTSキューを共有できます。

複数のARTTSQPサーバーを構成して、同一のTSMODELにサービスを提供させることができるという事実は、ART for CICSのHA機能の特徴です。

パラメータ

次のCLOPT実行時パラメータが認識されます。

-L List_name(s)

必須の引数、「グループ引数の動的リスト」を参照してください。

DBMS制約

サーバーが含まれるグループのOPENINFOで示されているDBMSユーザーは、直接(このスキーマで作成されるオブジェクト)、またはDBLINKを介して、ARTTSQP_INFOARTTSQP_CONTENT、およびARTTSQP_MAN表にアクセスできる必要があります。

DBMSユーザーは、これらの既存の表に対する選択、挿入、更新および削除権限を持っている必要があります。

テーブルを作成するためのサンプル・スクリプトは$KIXDIR/toolscrtsptable_{Oracle|UDB}にあります。

UDBを使用するときには、次の手順に従って、ARTTSQP_UDBを再バインドしてください。

1. 環境変数MT_DB_LOGINを設定し、データベース接続情報を入力します。

2. $KIXDIR/binに移動します。

3. 次を実行します。

../tools/bind.sh tspool_UDB.bnd

bind.shスクリプトはDB2 BINDコマンドを発行します。パラメータは、実際のシナリオに合わせて変更できます。変更はARTTSQP_UDBに影響を与えるだけでなく、buildartcicsのようなコマンドを介して、ARTSRM_UDBARTTSQ_UDBにも影響します。

使用されている環境変数

*SERVERS
ARTTSQP SRVGRP="GRP02" SRVID=1000 RESTART=Y
CLOPT=" -- -L list1:list2"

 


ARTTDQの構成

サーバー名

ARTTDQ - CICS Runtime一時データ・キュー・サーバー

形式

ARTTDQ SRVGRP="identifier" SRVID="number" MIN=1 MAX=1
CLOPT"[servopts] -- -L list1:list2:..."

説明

ARTTDQは一時データ記憶域キューを管理しますが、これはEXEC CICS (WRITEQ TD、READQ TDおよびDELETEQ TD)が必要とする機能を提供します。

ARTTDQは、宣言されたキューにつき1つのサービスを、「_TDQ」という接尾辞が付いたTDQueueの名前で公開します。

同じサービスを2回公開しないように、1つのリソースのグループは、単一のARTTDQサーバーに割り当てられる必要があります。これは起動時に確認され、違反時には、起動フェーズでエラー・メッセージが生成されますが、アクションはとられません。

サーバー数のMINとMAXが1に設定されていることは重要であり、起動時にTDQサーバーにより検証されます。

余分なパーティションTDQデータは、このサーバーがダウン(停止またはクラッシュ)した後、失われます。

パラメータ

ARTTDQ

次のCLOPT実行時パラメータが認識されます。

-L ListName(s)

必須の引数、詳細は「グループ引数の動的リスト」を参照してください。

使用されている環境変数

*SERVERS
ARTTDQ SRVGRP="GRP02" SRVID=30 RESTART=Y GRACE=0
        MIN=1 MAX=1 CLOPT=" -- -s PROW -l group1:group2"

 


ARTDPLの構成

サーバー名

ARTDPL - 分散プログラム・リンク実行のためのCICSランタイム・サーバー。

形式

ARTDPL SRVGRP="identifier" SRVID="number" MIN=minn MAX=maxn
	CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID -L list1:list2 -b suffix -d suffix --IMSDB -x -o host:port:dra"

説明

これらのサーバーは、DPLサブセットに制限されたアプリケーション・プログラムをtuxedoサービスとして提供し、DPLサービス・リクエストを受信すると、対応するプログラムを実行します。これらのプログラムは、ターミナル・ユーザーと直接対話できない、画面のないプログラムです。これらのサーバーは、プリンシパル・ファシリティ(ユーザー・ターミナル)に対応する必要がない(できない)ため、対話型である必要はありません。純粋なRPCモード・サーバーです。

プログラムがLINKをリクエストしていて、リクエストされたプログラムがDPLとして構成されている場合、リンクは、通常のように呼出しによってではなく、このサービス(このDPLプログラム)を提供するDPLサーバーの1台が提供するtpcallにより解決されます。

属性REMOTESYSTEM(sysid)がDPLに置かれているプログラムのみが、DPLサーバーと、-sオプションを介して示されているシステムとしてこのsysidを持つサーバーのみによって通知されます。

ARTDPLは、その初期化や停止時に、独力でなんらかの特殊なプログラムを起動するかどうかを選択できます。次の2つの方法があります。1つは、-b suffix_nameまたは-d suffix_nameオプションをそのUBBCONFIGファイルのCLOPTに指定する方法です。もう1つは、PLTPIまたはPLTSDパラメータをsystem.desc構成ファイルに指定する方法です。どちらの方法も、program_list_table.desc構成ファイルを記述する必要があります。この関数は、XA DISABLE機能をサポートしていません。

初期化または停止時に、program_list_table.desc (PLTPIまたはPLTSDで指定)にリストされているプログラムが最初に実行され、次に、-bまたは-dオプションで指定されたプログラムが実行されます。

パラメータ

minn and maxn

それぞれ、起動時のサーバー数の初期値と最大値を指定します。詳細は、Tuxedoドキュメントの UBBCONFIGに関する項を参照してください。

CLOPTオプション

次のCLOPT 実行時パラメータが認識されます。

-s SystemID

必須のオプション、「CICS SYSIDの引数」を参照してください

-b suffix

program_list_table.descSUFFIX値を指定して、初期化時にARTDPLが実行するプログラムを選択します。

-d suffix

program_list_table.descSUFFIX値を指定して、停止時にARTDPLが実行するプログラムを選択します。

-a Application_ID

オプションの引数、「CICSアプリケーションIDの引数」を参照してください。
注: CICSリージョンごとに1つ以上のARTDPLを構成する必要があります。

-L List_name(s)

必須の引数、「グループ引数の動的リスト」を参照してください。

-l GroupList

必須のオプション、「グループ引数の動的リスト」を参照してください。
注: -lオプションと-Lオプションの両方について、1つのART CICSリージョンに複数のARTDPLがあり、そのようなリージョンで-sが構成されている場合は、このリージョンで指定される-lはすべて同じ値に設定し、このリージョンで指定される-Lはすべて同じ値に設定してください。-L構成の詳細は、「グループ構成ファイルのリスト」を参照してください。

-S

オプションの引数です。ARTDPLサーバーでは、JCAクライアントなどのTuxedoクライアントからサービス・リクエストを受信できます。Tuxedoクライアントでは、COMMAREAデータをFMLフィールドCXMW_MESSAGEに追加すればよく、その後ARTDPLによりサービスとして公開されている対応プログラムに対してTPCALLを実行します。サービス・リクエストの受信後、ARTDPLは対応するプログラムを実行し、最後にFMLフィールドCXMW_MESSAGEでプログラムから戻されるCOMMAREAデータをTPRETURNします。
時には、プログラムによって戻されるCOMMAREAデータの長さが、Tuxedoクライアントで初期化されたCOMMAREAデータの長さより長くなります。この場合、TuxedoクライアントにTPCALLを実行する前に、もう1つのFMLフィールドCXMW_COMMAREAINLENGTHを追加する必要があります。CXMW_COMMAREAINLENGTHでは、Tuxedoクライアントで初期化され、データ型がlongであるCOMMAREAの合計の長さを指定する必要があります。このように、ARTDPLは、COMMAREAに記入されるデータの長さより明らかに長い合計長CXMW_COMMAREAINLENGTHでデータをTPRETURN COMMAREAできます。
プログラムによって戻されるCOMMAREAデータの長さが、合計長CXMW_COMMAREAINLENGTHより短い場合、ARTPDLでは通常X'00' (NULL埋込み文字)を戻りFMLフィールドCXMW_MESSAGEの最後に追加します。NULL埋込み文字を削除して、TuxedoクライアントとARTDPLとのデータ通信を減らし、パフォーマンスを高めるには、ARTDPLのCLOPTオプションに-Sを追加します。ARTDPLサーバーでは、埋込み文字を削除してから、COMMAREAデータをFMLフィールドCXMW_MESSAGETPRETURNします。

--IMSDB -x -o host:port:dra

オプションの引数、「IMS DB引数」を参照してください。

使用されている環境変数

*SERVERS
ARTDPL SRVGRP="GRP02" SRVID=60 RESTART=Y GRACE=0
MIN=1 MAX=1
CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2 --IMSDB -x -o wasa.us.oracle.com:6799:IMSD"

 


ARTATRNの構成

サーバー名

ARTATRN - 非同期指向のMAXACTIVE > 1のトランザクションのためのCICSランタイム・サーバー。

形式

ARTATRN SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=N MIN=minn MAX=maxn RQADDR=QKIXATR REPLYQ=Y CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID -L list1:list2:... --IMSDB -x -o host:port:dra"

説明

ARTATRNサーバーはアプリケーション・トランザクションをTuxedoサービスとして提供し、トランザクション・リクエストを受信すると、対応するプログラムを実行します。

これらのプログラムは、ターミナルのユーザーと直接対話できない、画面のないプログラムです。

ARTSTRN サーバーと対照的に、これらのサーバーは、真のCICSトランザクションを管理するためにトランザクショナルになっています。他のサーバー(START TRANSID)からのみ呼び出され、ターミナルやクライアントから直接呼び出されることはありません。

起動時に、ARTATRNサーバーは、提供するトランザクション1つにつき1つのサービスを公開します。これらのトランザクションは、「ASYNC_{transaction_name}」という名前です。

このサーバーは、ASYNC_QUEUEと呼ばれる内部トランザクションの公開も行います。

  1. ユーザー・プログラムがトランザクションを呼び出す場合、KIX__START_TRANSID関数は、対応するトランザクション(サービス)へのtpacallを行います。
  2. このサービスを提供する1台のARTATRNは、関連付けられたメッセージとともにリクエストを受信し、トランザクションを処理します。
  3. トランザクションは、発信側にメッセージを戻さずに終了します。

tranclassesに属さないか、maxactive >1であるtranclassに属しているトランザクションだけが、これらのサーバーにより通知されます。

パラメータ

CONV

一般パラメータCONVはこのサーバー・タイプではオプションであり、使用する場合、ARTATRNが対話型でないため、CONV=Nとして定義する必要があります。

minn and maxn

それぞれ、この構成で起動するときに使用されるサーバー数の初期値と最大値を指定します。詳細は、Tuxedoドキュメントの UBBCONFIGに関する項を参照してください。

CLOPT

ARTATRNの起動時に渡されるコマンド行オプションの文字列。次のパラメータは、ゲートウェイ・プロセスの実行時パラメータとして認識されます。

-s SystemID

必須の引数、「CICS SYSIDの引数」を参照してください。

-a Application_ID

オプションの引数、「CICSアプリケーションIDの引数」を参照してください。

-L List_name(s)

必須の引数、「グループ引数の動的リスト」を参照してください。

--IMSDB -x -o host:port:dra

オプションの引数、「IMS DB引数」を参照してください。

使用されている環境変数

*SERVERS
ARTATRN SRVGRP="TCPGRP" SRVID=2000 RESTART=Y GRACE=0
  CONV=N MIN=2 MAX=3 RQADDR=QKIXATR REPLYQ=Y
  CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2 --IMSDB -x -o wasa.us.oracle.com:6799:IMSD"

 


ARTATR1の構成

サーバー名

ARTATR1 - 非同期指向のMAXACTIVE = 1のトランザクションのためのCICSランタイム・メイン・サーバー。

形式

ARTATR1 SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=N MIN=1 MAX=1 CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID -L list1:list2:... --IMSDB -x -o host:port:dra"

説明

ARTATRNサーバーがMAXACTIVE > 1のトランザクションだけを提供するのに対して、ARTATR1サーバーは、MAXACTIVE = 1のトランザクションを提供することに特化したARTATRNサーバーです。

サーバーのMINMAXの数が1に設定されていることは重要であり、起動時にATR1サーバーにより検証されます。これらのサーバーの目標は、(MAXACTIVE =1の)グループ内の1つのみのトランザクションの並列処理を保証することです。Tuxedoが同一のトランザクションを提供する複数のサーバーを起動することを許すことは、ATR1サーバーの場合、自己矛盾です。

MINMAXが1に設定されているので、Tuxedo引数RQADDRは不要であり、単純さを維持するため、使用しないでください。

残りの構成とATR1サーバーの動作は、ATRNサーバーと正確に同じです。

*SERVERS
ARTATR1 SRVGRP="TCPGRP" SRVID=2000 RESTART=Y GRACE=0
CONV=N MIN=1 MAX=1
CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2 --IMSDB -x -o wasa.us.oracle.com:6799:IMSD"

 


ARTCTRNの構成

サーバー名

ARTCTRN - 非対話指向のMAXACTIVE > 1のトランザクションのためのCICSランタイム・サーバー。

形式

ARTCTRN SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=Y MIN=minn MAX=maxn RQADDR=QKIXCTR REPLYQ=Y CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID -L list1:list2:... --IMSDB -x -o host:port:dra"

説明

ARTCTRNサーバーはアプリケーション・トランザクションをTuxedoサービスとして提供し、トランザクション・リクエストを受信すると、対応するプログラムを実行します。

これらのプログラムは、ターミナルのユーザーと直接対話できない、画面のないプログラムです。

ARTSTRN サーバーと対照的に、これらのサーバーは、真のCICSトランザクションを管理するためにトランザクショナルになっています。他のサーバー(CONVERSE)からのみ呼び出され、ターミナルやクライアントから直接呼び出されることはありません。

起動時に、ARTCTRNサーバーは、提供するトランザクション1つにつき1つのサービスを公開します。これらのトランザクションは、「{SysId}_{transaction_name}」という名前です。

{SysId}は、-sパラメータで定義されているこのリージョンの名前です。

  1. ユーザー・プログラムがトランザクションを呼び出す場合、KIX__CONVERSE関数は、対応するトランザクション(サービス)へのtpacallを行います。
  2. このサービスを提供する1台のARTCTRNは、関連付けられたメッセージとともにリクエストを受信し、トランザクションを処理します。
  3. トランザクションは終了し、サーバーが発信側にメッセージを戻します。

tranclassesに属さないか、maxactive >1であるtranclassに属しているトランザクションだけが、これらのサーバーにより通知されます。

パラメータ

CONV

一般パラメータCONVは、このパラメータ・タイプではYとして設定されることが必須です。

minn and maxn

それぞれ、この構成で起動するときに使用されるサーバー数の初期値と最大値を指定します。
注: 複数のセッションを同時に起動する必要がある場合は、connections.descMAXIMUMを構成し、UBBでARTCTRN minnパラメータおよびmaxnパラメータを使用して複数のARTCTRNサーバーを構成する必要があります。詳細は、UBBCONFIGに関する項を参照してください。

CLOPT

ARTCTRNの起動時に渡されるコマンド行オプションの文字列。次のパラメータは、ゲートウェイ・プロセスの実行時パラメータとして認識されます。

-s SystemID

必須の引数、「CICS SYSIDの引数」を参照してください。

-l GroupList

必須のオプション、「グループ引数の静的リスト」を参照してください。

-a Application_ID

オプションの引数、「CICSアプリケーションIDの引数」を参照してください。

-L List_name(s)

必須の引数、「グループ引数の動的リスト」を参照してください。

--IMSDB -x -o host:port:dra

オプションの引数、「IMS DB引数」を参照してください。

使用されている環境変数

*SERVERS
ARTCTRN SRVGRP="TCPGRP" SRVID=2500 RESTART=Y GRACE=0
  CONV=Y MIN=2 MAX=3 RQADDR=QKIXATR REPLYQ=Y
  CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2 --IMSDB -x -o wasa.us.oracle.com:6799:IMSD"

 


ARTCTR1の構成

サーバー名

ARTCTR1 - 非対話指向のMAXACTIVE = 1のトランザクションのためのCICSランタイム・メイン・サーバー。

形式

ARTCTR1 SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=Y MIN=1 MAX=1
CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID -L list1:list2:... --IMSDB -x -o host:port:dra"

説明

ARTCTRNサーバーがMAXACTIVE > 1のトランザクションだけを提供するのに対して、ARTCTR1サーバーは、MAXACTIVE = 1のトランザクションを提供することに特化したARTCTRNサーバーです。

サーバーのMINMAXの数が1に設定されていることは重要であり、起動時にARTCTR1サーバーにより検証されます。これらのサーバーの目標は、(MAXACTIVE =1の)グループ内の1つのみのトランザクションの並列処理を保証することです。Tuxedoが同一のトランザクションを提供する複数のサーバーを起動することを許すことは、ARTCTR1サーバーの場合、自己矛盾です。

MINMAXが1に設定されているので、Tuxedo引数RQADDRは不要であり、単純さを維持するため、使用しないでください。

残りの構成とARTCTR1サーバーの動作は、ARTCTRNサーバーと正確に同じです。

*SERVERS
ARTCTR1 SRVGRP="TCPGRP" SRVID=2000 RESTART=Y GRACE=0
  CONV=Y MIN=1 MAX=1
  CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2 --IMSDB -x -o wasa.us.oracle.com:6799:IMSD"

 


ARTWTRNの構成

サーバー名

ARTWTRN - 同期非3270sクライアント指向のMAXACTIVE > 1のトランザクションのためのCICSランタイム・アプリケーション・サーバー。

形式

ARTWTRN SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=N MIN=minn MAX=maxn CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID -L list1:list2 --IMSDB -x -o host:port:dra"

説明

ARTWTRNサーバーはアプリケーション・トランザクションをTuxedoサービスとして提供し、トランザクション・リクエストを受信すると、対応するプログラムを実行します。

これらのサーバーは、擬似対話型CICSトランザクションをサポートするために非対話型です。

  1. 起動時に、ARWTRNサーバーは、提供するトランザクション1つにつき1つのサービスを公開します。
  2. 非3270sクライアントは、tpcallを介してARTWTRNにリクエストを送信し、ARTWTRN/1がそのリクエストを受信します。
  3. このサービスを提供する1台のARTWTRNサーバーは、FMLバッファからの関連付けられたアプリケーション・データとともにリクエストを受信し、トランザクションを処理します。
  4. トランザクションの処理後、RETURN {TRANSID}で返信がクライアントに送信され、ARTWTRNサーバーは、アプリケーション・データとTRANSIDを戻すためのtpreturn()により、FMLバッファとの対話を終了します。
  5. ユーザーがアプリケーション・データを変更し、トランザクションに再送信する場合、非3270sクライアントでは、手順4で受信したTRANSIDに従って、ARTWTRNへのリクエストを送信できます。

tranclassに属さないか、MAXACTIVE >1であるtranclassに属しているトランザクションのみが、これらのサーバーにより通知されます。

パラメータ

CONV

一般パラメータCONVはこのサーバー・タイプではオプションで、ARTWTRNが非対話型なので、CONV = Nとして定義される必要があります。

minn and maxn

サーバー数の初期値と最大値をそれぞれ指定します。詳細は、TuxedoドキュメントのUBBCONFIGに関する項を参照してください。

CLOPTオプション

次のCLOPT実行時パラメータが認識されます。

-s SystemID

必須の引数、「CICS SYSIDの引数」を参照してください。

-l GroupList

必須のオプション、「グループ引数の動的リスト」を参照してください。

-a Application_ID

オプションの引数、「CICSアプリケーションIDの引数」を参照してください。

-L List_name(s)

必須の引数、「グループ引数の動的リスト」を参照してください。

--IMSDB -x -o host:port:dra

オプションの引数、「IMS DB引数」を参照してください。

使用されている環境変数

*SERVERS
ARTWTRN SRVGRP="TCPGRP" SRVID=1000 RESTART=Y GRACE=0
MIN=2 MAX=3
CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2 --IMSDB -x -o wasa.us.oracle.com:6799:IMSD"

 


ARTWTR1の構成

サーバー名

ARTWTR1 – 同期非3270sクライアント指向のMAXACTIVE = 1のトランザクションのためのCICSランタイム・アプリケーション・サーバー。

形式

ARTWTR1 SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=N MIN=1 MAX=1 CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID-L list1:list2,… --IMSDB -x -o host:port:dra"

説明

ARTWTRNサーバーがMAXACTIVE > 1のトランザクションのみを提供するのに対して、これらのサーバーは、MAXACTIVE = 1のトランザクションのみを提供することに特化したARTWTRNサーバーです。

サーバーのMINMAXの数が1に設定されていることは重要であり、起動時にWTR1サーバーにより検証されます。(MAXACTIVE = 1の)グループで1つのトランザクションのみの並列処理を保証し、同一のトランザクションを提供する少数のサーバーを起動するか、Tuxedoにより起動させるという、これらのサーバーの目標は、WTR1サーバーの場合、自己矛盾です。

残りの構成とWTR1サーバーの動作は、WTRNサーバーとまったく同じです。

*SERVERS
ARTWTR1 SRVGRP="TCPGRP" SRVID=1000 RESTART=Y GRACE=0
MIN=1 MAX=1
CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2 --IMSDB -x -o wasa.us.oracle.com:6799:IMSD"

 


ARTCNXの構成

サーバー名

ARTCNX - ユーザー接続の管理のためのCICS Runtime接続サーバー。

形式

ARTCNX SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=Y MIN=1 MAX=1 RQADDR=QKIX110 REPLYQ=Y CLOPT="[servopts]"

説明

このサーバーは、ユーザーの接続および切断フェーズでターミナル・ハンドラが必要とする内部サービスを提供します。

たとえば、connectやdisconnectなどの、内部メッセージ指向のサービスを提供します。

次に示す、少数の古典的CICSトランザクションも提供します。

認証エラーの際にハンドラによって使用される内部トランザクションauthfailも公開します。

これらのサーバーは、CICSトランザクションCESN、CESFを管理するために対話型になっています。

このサーバーは、CICSランタイム・システム内で一意である必要があります。

パラメータ

CONV

一般パラメータCONVはこのサーバー・タイプでは必須で、ARTSTRNが対話型なので、CONV=Yとして定義される必要があります。

minn and maxn

1に設定される必要があります。次のリリースでは、各サーバーが一定範囲のターミナル識別子を割り当てられるため、まだ真です(詳細はCLOPTを参照)。

CLOPT

-t

ARTCNXのグローバル・スコープで一意であり、起動時にARTCNXに渡されるコマンド行オプションの文字列。次の実行時パラメータが認識されます。 [-t] (xは、「0から9」、「AからZ」または「aからz」の範囲に含まれます)。 オプションのパラメータはターミナル番号(TRMID)の決定に使用されます。 パラメータを省略した場合、1台のARTCNXサーバーのみ起動できます(この制限は起動時にチェックされます)。その場合、ターミナル番号は0-25,411,680 (ベース71で0000-zzzz)となります。 パラメータを設定した場合、62台までのARTCNXサーバーを起動でき、各サーバーは0-357,910 (ベース71で000-zzz)の範囲の357,911個のターミナル番号を持つことができます。この場合、TRMIDは、x000-xzzz (x-tパラメータでの文字を指します)のように構成されます。 起動時に、複数のサーバーの-tパラメータに同一の文字を設定しているかどうかは、サーバー側では確認できません。同一パラメータで複数のサーバーを起動しないようにしてください。端末番号が重複してしまう可能性があるからです。
注:

-s

CICSリージョン(ARTCNXが属するリージョン)のSYSIDを指定します。SYSIDは4文字以内に制限され、各CICSリージョン内で一意である必要があります。

-a

CICSリージョン(ARTCNXが属するリージョン)のAPPLIDを指定します。APPLIDは8文字以内に制限されています。
注: ユーザーは-sまたは-aを設定することによって各CICSリージョンに対して少なくとも1つのARTCNXを構成して、system.descで定義されている初期化パラメータを関連付ける必要があります。そうではなく、-s-aを一緒に設定すると、ULOGに警告メッセージが発生し、-sのみが適用され、-aは無視されます。

-l:

ARTCNXがインストールするリソース・グループを指定します。リソースは常にターミナルです。

-L:

ARTCNXがインストールするリソース・グループのリストを指定します。
注: -lオプションと-Lオプションの両方について、1つのART CICSリージョンに複数のARTCNXがあり、そのようなリージョンで-sが構成されている場合は、このリージョンで指定される-lはすべて同じ値に設定し、このリージョンで指定される-Lはすべて同じ値に設定してください。-L構成の詳細は、「グループ構成ファイルのリスト」を参照してください。

使用されている環境変数

KIX_TRACE_LEVEL

*SERVERS
ARTCNX SRVGRP="TCPGRP" SRVID=1000 CONV=Y MIN=1 MAX=1

 


ARTLOGNの構成

サーバー名

ARTLOGN - CICSランタイム・ログオン・サーバー

形式

ARTLOGN SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=Y MIN=1 MAX=1 RQADDR=QKIX110 REPLYQ=Y CLOPT="[servopts]"

説明

このサーバーは、ユーザーがART CICSにログオンするときにターミナル・ハンドラが必要とする次の技術サービスを提供します。

ART_LOGONは、「ARTランタイムへようこそ」パネルを送信し、APPLID入力を求めます。

gensessは、各ターミナルに対して16文字のグローバルに一意なID (すべてのCICSリージョンで一意)を生成します。

delsessは、対応するターミナルの切断時にそのセッションIDを解放します。

注:

パラメータ

CONV

一般パラメータCONVはこのサーバー・タイプでは必須であり、ARTLOGNが対話型なので、CONV=Yとして定義される必要があります。

使用されている環境変数

ISC_ENABLE

 


ARTADMの構成

サーバー名

ARTADM — 管理サーバー

形式

ARTADM SRVGRP="identifier" SRVID="number" SEQUENCE=1

説明

このサーバーは、CICSリソースの管理を担当します。次の機能を提供します。

システムの各マシン(マスターまたはスレーブ)でARTADMサーバーを構成する必要があります。ARTADMサーバーは、その他のARTサーバーの前に起動する必要があります。マスター・マシンのARTADMサーバーは、スレーブ・マシンのサーバーより前に起動する必要があります。このシーケンスを確保するには、SEQUENCEを使用して次の構成を実行する必要があります。

警告: その他のサーバーにはSEQUENCEを使用しないでください。また、いかなる場合も数字を大きく設定しないでください。

使用されている環境変数

KIXCONFIG

KIX_TRACE_LEVEL

*SERVERS
ARTADM SRVGRP="ADMGRP" SRVID=1000 RESTART=Y SEQUENCE=1

 


ARTCKTIの構成

サーバー名

ARTCKTI — ART CICSトランザクション・トリガー・モニター

形式

ARTCKTI SRVGRP="identifier" SRVID="number" CLOPT="[servopts options] -- [-i trigger_interval] [-s retry_interval] [-m queue_manager_name] -q queue_name1,queue_name2,...”

説明

ART CICS Transaction Trigger Monitor (ARTCKTI)は、CICS CKTIトランザクションと同じ動作をします。1つまたは複数のWebSphere MQ開始キュー上でリスニングし、トリガー・イベントが発生するとトリガー・メッセージを取得し、その後の操作のために、トリガー・メッセージをターゲット・トランザクションに転送します。

ARTCKTIサーバーは、ubbconfigファイル用に次のパラメータを受け入れます。

-i trigger_interval

各MQGET呼出し内で、ARTCKTIサーバーがメッセージが開始キューに到着するのを待機する時間の最大値を指定します(単位はミリ秒)。
数値、0 - 2147483647。デフォルト値は、5000です。

-s retry_interval

ARTCKTIがWebSphere MQキュー・マネージャに再接続するか、失敗時にWebSphere MQ開始キューを再オープンする場合の再試行間隔を指定します(単位は秒)。
数値、0 - 2147483647。デフォルト値は、5です。

-m queue_manager_name

モニター対象のWebSphere MQキュー・マネージャの名前を指定します。1台のARTCKTIサーバーに対して、WebSphere MQキュー・マネージャは1つのみ指定できます。このパラメータが指定されない場合、デフォルトのキュー・マネージャが使用されます。

-q queue_name1,queue_name2,……

モニター対象の開始キューの名前を指定します。1台のARTCKTIサーバーで、1つのWebSphere MQキュー・マネージャの複数のWebSphere MQ開始キューをモニターできます。

サーバー接続パラメータ

ARTCKTIサーバーはWebSphere MQクライアントとして動作するので、WebSphere MQキュー・マネージャに接続するARTCKTIには、MQクライアントのチャネル情報が必要です。

通常、これをするための手段は2つあります。1つはクライアント構成ファイル内で指定することで、もう1つは、環境変数MQSERVERを使用して指定することです。

チャネル情報には、使用するWebSphere MQサーバーの位置と、通信方式が含まれる必要があります。ChannelName/TransportType/ConnectionNameという書式の文字列です。

ConnectionNameは、完全修飾ネットワーク名である必要があります。チャネル名、トランスポート・タイプおよび接続名を区切るために使用されるため、ChannelNameには、スラッシュ(/)文字が含まれてはなりません。

ARTCKTIサーバーは、WebSphere MQマルチスレッドのライブラリを必要とします。

詳細は、Websphere MQ Clientのドキュメントを参照してください。

ARTCKTIサーバーのビルド

異なるバージョンのWebSphere MQに基づく独自のARTCKTIサーバーをビルドするユーザーのために、オブジェクト・ファイルも提供されます。

ARTCKTIサーバーをビルドするには、$KIXDIR/binディレクトリへの書込み権限を持つTuxedo管理者として、次のコマンドを実行します。

buildserver -o $KIXDIR/bin/ARTCKTI -t -f "$KIXDIR/objs/ARTCKTI.o $KIXDIR/objs/list.o" -l "-L/$MQM/lib64 -lmqic_r"

$MQMは、WebSphere MQがインストールされているパスです。

 


ARTSRMの構成

サーバー名

ARTSRM - CICSシステムおよびリソース管理サーバー。

形式

ARTSRM SRVGRP="identifier" SRVID="number" MIN=minn MAX=maxn CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID -L list1:list2:… -l GroupList"

説明

ARTSRMは、アプリケーションによって生成および問合せが行われるARTランタイム情報を集中管理します。このサーバーは、/Qを使用するかわりにトランザクションの開始を遅らせるための間隔の制御に使用されます。このサーバーは、ART for CICSアプリケーション・サーバーが異常終了した場合のランタイム・リソース(ファイル・リソース、ENQリソースなど)の解放にも使用されます。ARTSRMは、「複数サーバー、単一キュー構成(MSSQ)」構成をサポートしません。

システムおよびリソース管理サーバー(ARTSRM)には、ARTSRMARTSRM_ORA (Oracle用)およびARTSRM_UDB (UDB用)の3つのバージョンがあります。ARTSRMは共有メモリーを使用します。ARTSRM_ORA (Oracle用)およびARTSRM_UDB (UDB用)はデータの格納に共有メモリーまたはデータベースを使用します。データベースを使用するよう構成された場合、サーバーはDBを利用してHA機能を提供します。

ARTSRMサーバーで共有メモリーを使用し、SRM_IPCKEYを指定しない場合は、同じリージョンのARTSRMを同じTuxedoグループで構成する必要があります。

ARTSRM_ORAまたはARTSRM_UDBを使用するには、起動の前にデータベース表を作成する必要があります。これらの表を作成するサンプル・スクリプトはcrsrmtable_{Oracle|UDB}という名前で、$KIXDIR/toolsにあります。ARTSRM_ORAまたはARTSRM_UDBが存在するTuxedoグループは、OPENINFOを構成する必要があります。同じリージョンのARTSRM_ORAまたはARTSRM_UDBは、同じデータベースを使用する必要があります。

ARTSRM_UDBを使用する場合、次の手順を実行して再バインドします。

1. 環境変数MT_DB_LOGINを設定し、データベース接続情報を入力します。

2. $KIXDIR/toolsに移動します。

3. 次を実行します。

bindsrm.sh

ユーザー・アプリケーションについては、構成されているARTSRMはすべて同じストレージ・メディア(データベースまたはメモリー)を使用する必要があります。そうしないと、名前付きカウンタが正しく機能しません。

サーバーが再起動すると、ランタイム情報は失われます。

ARTSRMが正しく動作するためには、2つのシステム・サーバーをUBBCONFIGファイルで事前に構成する必要があります。

パラメータ

CLOPTオプション

次のCLOPT 実行時パラメータが認識されます。

-s SystemID

必須の引数、「CICS SYSIDの引数」を参照してください。

-l GroupList

必須のオプション、「グループ引数の静的リスト」を参照してください。

-a Application_ID

オプションの引数、「CICSアプリケーションIDの引数」を参照してください。

-L List_name(s)

必須の引数、「グループ引数の動的リスト」を参照してください。

関連機能

次の関連機能を有効にするには、ARTSRMを設定する必要があります。

 


ARTSHM構成

サーバー名

ARTSHM: 共有記憶域管理サーバー

形式

ARTSHM SRVGRP="identifier" SRVID="number" 

説明

このサーバーは、GETMAIN SHAREDの共有メモリー管理を行います。GETMAIN SHAREDの共有メモリーを作成および初期化し、メモリーの割当てと解放の管理、およびHA機能を提供します。

このサーバーは、すべてのART CICSアプリケーション・サーバーより前に起動し、すべてのアプリケーション・サーバーよりも後に停止するように構成する必要があります。

使用されている環境変数

*SERVERS

ARTSHM SRVGRP="SHMGRP" SRVID=10 RESTART=Y

 


ARTCSKL構成

サーバー名

ARTCSKL - ART for CICS TCP/IPソケット・リスナー。

形式

ARTCSKL SRVGRP="identifier" SRVID="number" MIN=minn MAX=maxn CLOPT="[servopts] -- -g ListenerGroupID -p port -D -t seconds"

説明

ARTCSKLはART for CICS TCP/IPソケットのリスナーで、CICS TCP/IPリスナーCSKLと同じ機能を実行できます。クライアント・リクエストを受信すると、作業タスクにリクエストを渡して処理を依頼し、別のクライアント・リクエストを待機します。ARTCSKLは標準モードまたはエンハンス・モードで実行できます。モードは、ART for CICS TCP/IPソケット・リスナー構成ファイル(listener.desc)のFORMATパラメータを介して設定できます。

注:

パラメータ

minnおよびmaxn

それぞれ、この構成で起動するときに使用されるサーバー数の初期値と最大値を指定します。両方とも1に設定する必要があります。詳細は、Oracle TuxedoドキュメントのUBBCONFIGに関する項を参照してください。

CLOPT

ARTCSKLの起動時に渡されるコマンド行オプションの文字列。次のパラメータは、ゲートウェイ・プロセスの実行時パラメータとして認識されます。

-g ListenerID

起動時にロードされるART for CICS TCP/IPソケット・リスナー構成ファイル(listener.desc)内のセクションを指定します。

-p port

ARTCSKLがリスニングするPORTを指定します。このオプションが設定されている場合、-gオプションは無視され、その他のすべてのARTCSKLパラメータでデフォルト値が使用されます。このオプションはIPv4ユーザーの場合にのみ機能します。

-D

デバッグ出力を有効にします。

-t seconds

メイン・スレッドがワーカー・スレッドの起動を待機する(最大)時間(秒)を指定します。

使用されている環境変数

*SERVERS
ARTCSKL		SRVGRP=GRP02
		SRVID=30
		MIN=1 MAX=1 RESTART=Y MAXGEN=10
		CLOPT="-o /home/kixdev/KIX12130RP/test/CIT_ORA/sample_04/LOGS/sysout/stdout_cskl -e /home/kixdev/KIX12130RP/test/CIT_ORA/sample_04/LOGS/sysout/stderr_cskl -r -- -g section2 -D -t 1" 

関連項目

『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSユーザー・ガイド』ART for CICS TCP/IPソケット・インタフェースの使用の実装に関する項


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