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アクセス制御リストの作成と構成

アクセス制御リスト(ACL)は、誰および何がOracle Tuxedoシステム・オブジェクトへのアクセスを認可されるかを指定するリストです。ACLにより、システム・マネージャはユーザーの認証、権限の設定およびアクセスの制御を通じてセキュリティを管理できます。Oracle Tuxedo管理コンソールのACLオブジェクトにより、システム・マネージャはACLオブジェクトを作成および構成できます。これらのオブジェクトは次の主要カテゴリにグループ化されます。

 


ACLグループ

ACLグループは、Oracle Tuxedoアプリケーション・ユーザーおよびドメインのグループを表します。

<a name="N_ACLGROUP"></a>

 


ACLグループの作成

新規ACLグループを作成するには、次の手順に従います。

  1. ツリー・ビューで、「ACLグループ」フォルダを選択します。
  2. クイック・メニューで「新規」(右クリック)を選択して、「新規オブジェクト」ウィンドウを表示します。
  3. 次のフィールドに値を入力します。
  4. 「作成」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じ、新規ACLグループを作成します。

<a name="T_ACLGROUP"></a>

 


ACLグループの構成(T_ACLGROUPクラス)

ACLグループを構成するには、ツリー・ビューで「ACLグループ」オブジェクトを選択します。構成ツール・ペインに表示される「一般」タブのフィールドに値を入力します。

<a name="C_ACLGROUP"></a>

「全般」タブ

「一般」タブ・ページには、ACLグループ・クラス属性がリストされ、次のフィールドがあります。

<a name="13041"></a> <a name="12379"></a>

 


グループ名(TA_GROUPNAME)

説明

ACLグループの論理名。ACLグループは、サービスなどの特定の管理オブジェクトへのアクセス権限のタイプによって特徴付けられるユーザーのセットです。

有効な値

1から30文字の文字列。グループ名は表示可能な文字列である必要があり、ポンド記号(#)、カンマ、コロンまたは改行文字は使用できません。

banktellers

<a name="13084"></a> <a name="12377"></a>

 


グループID(TA_GROUPID)

説明

「グループ名」(TA_GROUPNAME)で指定されたACLグループを表す10進数。値0はデフォルト・グループotherを示します。作成時に指定されない場合は、デフォルトで、0より大きい次に使用可能な(一意)識別子になります。

有効な値

0より大きく16,384より小さい数値。

デフォルト値

一意のID番号が割り当てられます。

201

ノート

0は、Oracle Tuxedoで提供されているotherという名前のグループ用に予約されています。(このグループにユーザーを追加することはできますが、グループの変更や削除はできません。)

<a name="12378"></a>

 


オブジェクト状態(TA_STATE)

説明

このフィールドには、ACLグループの状態が表示されます。ACLグループには、VALIDという1つの状態のみあります。

 


ACLプリンシパル

認証と認可を必要とするアプリケーション内のユーザーとリモート・ドメインは、プリンシパルと総称されます。アプリケーションに特定のユーザーとして参加するには、ユーザー固有のパスワードを提示する必要があります。

<a name="N_ACLPRINCIPAL"></a>

 


ACLプリンシパルの作成

新規ACLプリンシパルを作成するには、次の手順に従います。

  1. ツリー・ビューで、「ACLプリンシパル」フォルダを選択します。
  2. クイック・メニューで「新規」(右クリック)を選択して、「新規オブジェクト」ウィンドウを表示します。
  3. 次のフィールドに値を入力します。
  4. 「作成」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じ、新規ACLプリンシパルを作成します。

この項の以降の部分では、「新規オブジェクトの作成」ウィンドウのフィールドについて説明します。

<a name="T_ACLPRINCIPAL"></a>

 


ACLプリンシパルの構成(T_ACLPRINCIPALクラス)

ACLプリンシパルを構成するには、ツリー・ビューで「ACLプリンシパル」オブジェクトを選択します。構成ツールの「一般」タブ・ページのフィールドに値を入力します。

<a name="C_ACLPRINCIPAL"></a>

「全般」タブ

「一般」タブ・ページには、ACLプリンシパル・クラス属性がリストされ、次のフィールドがあります。

<a name="13044"></a> <a name="12388"></a>

 


プリンシパル名(TA_PRINNAME)

説明

プリンシパルの論理名。プリンシパルは、Oracle Tuxedoアプリケーションにアクセスできるユーザーまたはドメインです。

有効な値

1から30文字の長さの文字列。

プリンシパル名は表示可能な文字列である必要があり、ポンド記号(#)、コロンまたは改行文字は使用できません。

bill_jones

<a name="12387"></a>

 


プリンシパル・クライアント名(TA_PRINCLTNAME)

説明

プリンシパルに関連付けられているクライアント名(つまり、Oracle Tuxedoアプリケーションにアクセスできるユーザーまたはドメイン)。クライアント名は、認証でチェックされるユーザー・エントリにさらに修飾子を提供します。

有効な値

1から30文字の長さの文字列。

クライアント名は表示可能な文字列である必要があり、コロンまたは改行文字は使用できません。

デフォルト値

*(ワイルドカード文字)

tpsysusr (Oracle Tuxedoアプリケーション管理者としてログイン)

typsysop (Oracle Tuxedoアプリケーション・オペレータとしてログイン)

<a name="12385"></a>

 


プリンシパルID(TA_PRINID)

説明

ACLプリンシパルの一意の識別番号。

有効な値

1から131,071までの範囲の数値。

デフォルト値

一意のID番号が割り当てられます。

2001

ノート

Oracle Tuxedoは、Tuxedoアプリケーションの管理者およびオペレータ用にプリンシパル・クライアント名を予約します。tpsysadmという名前は、管理者として関連付けられたユーザーにログインし、tpsysopはオペレータとして関連付けられたユーザーにログインします。いずれかの名前を使用する場合は、必ずこのフィールドで指定します。いずれも使用しない場合は、認証が失敗して指定ユーザーは管理者(またはオペレータ)としてログインできません。

<a name="12384"></a>

 


プリンシパル・グループ(TA_PRINGRP)

説明

プリンシパルが属するグループを指定するグループID番号。値0は、デフォルト・グループotherを示します。作成時に指定されない場合は、デフォルト値の0が割り当てられます。

有効な値

0から16,383までの範囲の数値。

デフォルト値

0(グループotherに割り当てられます)

201

ノート

0は、Oracle Tuxedoで提供されているotherという名前のグループ用に予約されています。グループにプリンシパルを割り当てない場合は、デフォルトでグループotherに割り当てられます。

<a name="13076"></a> <a name="12389"></a>

 


パスワード(TA_PRINPASSWD)

説明

関連付けられているACLプリンシパルの認証パスワード。

有効な値

文字列。

obi1kenobi

ノート

システムはこのパスワードを自動的に暗号化します。

<a name="12386"></a>

 


オブジェクト状態(TA_STATE)

説明

このフィールドには、ACLプリンシパルの状態が表示されます。ACLプリンシパルには、VALIDという1つの状態のみあります。

 


ACL

ACLは、Oracle Tuxedoアプリケーション・サービス、アプリケーション・キューおよびイベントのプリンシパルとアクセス制御リストから構成されます。ACLは、どのグループがOracle Tuxedoシステム・エンティティへのアクセスを許可されているかを示します。

<a name="N_ACLPERM"></a>

 


ACLの作成

新規ACLを作成するには、次の手順に従います。

  1. ツリー・ビューで、「ACL」フォルダを選択します。
  2. クイック・メニューで「新規」(右クリック)を選択して、「新規オブジェクト」ウィンドウを表示します。
  3. 次のフィールドに値を入力します。
  4. 「作成」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じ、新規ACLグループを作成します。

<a name="T_ACLPERM></a>

 


ACLの構成(T_ACLPERMクラス)

構成ツール・ペインには、ACLを構成するためのフィールドを含む1つの「一般」タブ・ページが表示されます。

<a name="C_ACLPERM></a>

「全般」タブ

「一般」タブ・ページには、ACLクラス属性がリストされ、次のフィールドがあります。

<a name="13042"></a>

<a name="12382"></a>

 


ACLエンティティ名(TA_ACLNAME)

説明

権限が付与されるサービス、イベントまたはキュー("エンティティ"と総称されます)の名前。

有効な値

1から30文字の長さの文字列。

ACLエンティティ名は表示可能な文字列である必要があり、コロン、ポンド記号(#)または改行文字は使用できません。

TRANSFER

<a name="13043"></a> <a name="12383"></a>

 


ACLエンティティ・タイプ(TA_ACLTYPE)

説明

権限が付与されるエンティティのタイプ。

有効な値

ENQDEQSERVICEまたはPOSTEVENT

SERVICE

<a name="13083"></a> <a name="12381"></a>

 


グループ(TA_ACLGROUPIDS)

説明

関連付けられたエンティティへのアクセスを許可されているグループの数値IDのカンマ区切りリスト。

有効な値

文字列。

このリストの長さは、マシン上のディスク容量によってのみ制限されます。

201, 301

ノート

このリストの値は、ACLグループ・クラスの「一般」タブ・ページで関連するACLグループに対して入力したグループID番号です。「グループID(TA_GROUPID)」を参照してください。

<a name="12380"><a>

 


オブジェクト状態(TA_STATE)

説明

このフィールドには、ACLの状態が表示されます。ACLには、VALIDという1つの状態のみあります。


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