Oracle Tuxedoアプリケーションの設定
    
 
  Oracle Tuxedoアプリケーションのパッケージングおよびデプロイメント
  このトピックは、以下の項で構成されています。
 
  概要
  この機能では、ユーザーがドメインのマスター・ノードで新しいコマンド・セットを使用して、様々なリモート・マシンに対して1つのTuxedoアプリケーション(ドメイン)を自動的にデプロイ/アンデプロイできる集中制御プラットフォームが提供されています。通常、デプロイメント・プロセスには、アプリケーション・パッケージの配布、Tuxedoシステム環境の設定、Tuxedoの構成、Tuxedoシステムのブートなど、いくつかのステップが含まれます。
  コンポーネント
  この機能には、次の主要コンポーネントが含まれます。 
-  アプリケーション・パッケージ・リポジトリ
-  デプロイメント・リポジトリ
-  新しく追加されたTuxedoコマンド(tmcrdomおよびtmdeldom)
-  拡張型Tuxedo tlisten daemon
  前述のコンポーネント間の関係は、図17-1を参照してください。
 
  
-  アプリケーション・パッケージ・リポジトリ: NFS(ネットワーク・ファイル・システム)内の場所。ユーザーはこの場所で独自にアプリケーション・パッケージを管理(追加/削除)する必要があります。この場所には、Tuxedoアプリケーションのデプロイ先であるすべてのコンピュート・ノードからアクセスできます。
-  デプロイメント・リポジトリ: NFS(ネットワーク・ファイル・システム)内の場所。この機能を使用すると、この場所でこの機能自体によって生成されるすべてのドメイン情報を管理できます。この場所には、Tuxedoアプリケーションのデプロイ先であるすべてのコンピュート・ノードからアクセスできます。
-  新しく追加されたTuxedoコマンド: 新しく追加された2つのTuxedoコマンドには、ドメインの作成、ドメインの構成、デプロイメント・タスクを実行するためのtlistenとの接続などの機能があります。
-  拡張型tlistenデーモン: このデーモンがTuxedoデプロイメント・コマンド通知を受信すると、実際のデプロイメント・タスクがすべてのコンピュート・ノードで実行されます。
  この機能を使用するには、ユーザーは最初に2つの十分な容量を有する空きディスク領域またはNFSでアプリケーション・パッケージ・リポジトリおよびデプロイメント・リポジトリとして機能するそれに相当する領域を割り当てる必要があります。2つの場所には、新しく追加されたコマンド、tlistenなどのすべてのTuxedoシステムからアクセスできることを確認します。次に、Tuxedoアプリケーションのデプロイ先であるすべてのコンピュート・ノードにTuxedoシステムがインストールされている必要があります。最後に、各コンピュート・ノードでtlistenを起動する必要があります。すべてのTuxedoサーバーの実行中の依存ライブラリ(DataBaseライブラリなど)は、この機能のデプロイメント対象ではないため、お客様自身がその可用性を保証する必要があります。
  制約
  この機能では、マシン・レベルのENVFILE (ENVFILEパラメータによってUBBCONFIG MACHINESセクションで指定される)、グループ・レベルのENVFILE、サービス・レベルのENVFILE、サーバー・レベルのRCMDファイルをAPPDIR以外の他のディレクトリにデプロイすることはできません。
  JAVA JDKは、tmcrdomコマンドが実行されるマスター・ノードにインストールされました。
 
  Tuxedoアプリケーションをデプロイ/アンデプロイする方法
  アプリケーション・パッケージ構成およびコンテンツの紹介
  UXCONFIG (UBBCONFIG)構成ファイルで定義されるTuxedoアプリケーション(ドメイン)は、マシン、グループ、サーバーおよびその他のリソースのセットです。1つのマシンにも、複数のクロス・ネットワーク接続マシンにも実装できます。この機能でTuxedoアプリケーション全体をデプロイするには、ユーザーは最初に自分でアプリケーション・パッケージをアプリケーション・パッケージ・リポジトリに追加する必要があります。1つのアプリケーション・パッケージは、UBBCONFIGファイルで定義される1つ以上のグループによって参照されるすべてのバイナリ/非バイナリ・ファイルを保持するエンティティです。つまり、各アプリケーション・パッケージは、UBBCONFIGファイルで定義される1つ以上のグループにマッピングされますが、すべてのグループはUBBCONFIG内の同じマシンに属する必要があります。そのため、Tuxedoアプリケーションは1つ以上のアプリケーション・パッケージから構成される可能性があります。また、各アプリケーション・パッケージは1つ以上のドメインに繰り返しデプロイできます。
  アプリケーション・パッケージは、ユーザーが作成した.zipファイルで、中身は複数の階層で構成されます。例:
 
   各アプリケーション・パッケージでは、階層1内に「Properties.xml」という名前のファイルが格納されている必要があります。このファイルはグループ・レベルのパートUBBCONFIGファイルです。これには完全なUBBCONFIGファイルのGROUPS、RMS、SERVERSおよびSERVICESの各セクションにある一部のプロパティが含まれ、その主な使用目的はこのパッケージ・グループ内にあるすべてのサーバーの関係とパラメータの記述です。Properties.xmlファイルは、tmcrdomを使用してこのパッケージをマシンにデプロイすると決定する場合に最終的なUBBCONFIGファイルの生成に使用され、そのコンテンツはデプロイメント・プランに従い変更できます。
  UBBCONFIGのGROUPS、RMS、SERVERS、SERVICESの各セクション内のすべてのアイテムは、次の4つのカテゴリに分類されます。
-  必須かつ変更可能。索引値の一種です。ユーザーは、これをProperties.xmlファイル内に記入する必要がありますが、tmcrdomコマンドを使用する際にデプロイメント・プランで指定される値によって置換されます。
-  任意かつ変更不可。必要に応じて、ユーザーがProperties.xmlファイル内に記入する必要があります。UBBCONFIGをアセンブルする際に変更できません。つまり、この種類のパラメータが必要に応じて表示されるのはProperties.xml内のみであり、デプロイメント・プランには表示されません。
-  必須かつ変更不可。ユーザーがPropertiesファイル内に記入する必要がありますが、その値はUBBCONFIGのアセンブル時に変更されません。
-  禁止。アプリケーション・パッケージのProperties.xmlファイルに記入できません。ユーザーは必要に応じてUBBCONFIGのアセンブル時にデプロイメント・プランに記入します。
 
  表17-1 GROUPSセクション・プロパティ
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      |   LMID = string_value1 [,string_value2] |  | 
      |  |   ENVFILEはアプリケーション・パッケージの関連パスである必要があり、tmcrdomによって絶対パスがそれに追加されます。
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      |  |  | 
      |  |  | 
      |   SIGNATURE_REQUIRED = {Y | N} |  | 
      |   ENCRYPTION_REQUIRED = {Y | N} |  | 
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      |   SEC_PRINCIPAL_NAME = string_value |  | 
      |   SEC_PRINCIPAL_LOCATION = string_value |  | 
      |   SEC_PRINCIPAL_PASSVAR = string_value |  | 
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  表17-3 SERVERSセクション・プロパティ
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      |  |   アプリケーション・パッケージの関連パスである必要があり、tmcrdomによって絶対パスがそれに追加されます。
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      |  |   アプリケーション・パッケージの関連パスである必要があり、tmcrdomによって絶対パスがそれに追加されます。
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      |  |   アプリケーション・パッケージの関連パスである必要があり、tmcrdomによって絶対パスがそれに追加されます。
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      |   SYSTEM_ACCESS = identifier[,identifier] |  | 
      |   MAXDISPATCHTHREADS = number |  | 
      |   MINDISPATCHTHREADS = number |  | 
      |  |  | 
      |   SEC_PRINCIPAL_NAME = string_value |  | 
      |   SEC_PRINCIPAL_LOCATION = string_value |  | 
      |   SEC_PRINCIPAL_PASSVAR = string_value |  | 
      |   SICACHEENTRIESMAX = string_value |  | 
      |   CONCURR_STRATEGY=PER_REQUEST |  | 
      |   CONCURR_STRATEGY = PER_OBJECT |  | 
 
 
  表17-4 SERVICESセクション・プロパティ
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      |   BUFTYPE = "type1[:subtype1[,subtype2 . . . ]][;type2[:subtype3[, . . . ]]] . . ."
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      |   SIGNATURE_REQUIRED = {Y | N} |  | 
      |   ENCRYPTION_REQUIRED = {Y | N} |  | 
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      |   BUFTYPECONV = {XML2FML | XML2FML32} |  | 
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  Properties.xmlファイルでは、ユーザーはすべてのパラメータの参照が有効であることを保証する必要があります。たとえば、SERVICESセクションのSRVGRPによって指定されるGROUPは、このProperties.xmlファイルのGROUPSセクションで定義済である必要があります。定義されていない場合は、システムでUBBCONFIGが生成されるとエラーが報告されます。
  Properties.xml内にあるUBBCONFIGのGROUPS、RMS、SERVERS、SERVICESの各セクションのアイテム以外にも、このファイルの最初の部分には、いくつかのパッケージ・グローバル属性が格納されています。
 
  表17-5 パッケージの説明情報
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      |  |   APP1.zipなどのグローバルな一意のアプリケーション・パッケージ名。
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      |  |   このパッケージが構築されているTuxedoバージョン。Tuxedoドメインをアセンブルする際に、このアイテムで、パッケージが特定のTuxedoインストールに対応しているかどうかを確認します。
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      |  |   このパッケージのデプロイ先であるオペレーティング・システム。パッケージのデプロイ時には、この情報がマシン・リスト・エントリの対応するアイテムに照合されます。指定可能な値はLinux、SunOS、AIXおよびHP-UXです。
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      |  |   このパッケージが構築されているTuxedoワード・サイズ。指定可能な値は32または64ビットです。パッケージのデプロイ時には、この情報がマシン・リスト・エントリの対応するアイテムに照合されます。
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      |  |   このパッケージを適用できるマシン・アーキテクチャ。指定可能な値はx86_64、SUNW、powerpcおよびIA64です。パッケージのデプロイ時には、この情報がマシン・リストの対応するアイテムに照合されます。
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      |  |   ライブラリが存在する場合、パッケージ内のライブラリへのパス。
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  実際には、これらのパッケージ・グローバル属性の値はTuxedoのtmcrdomまたはtmdeldomコマンドによってチェックされません。Properties.xmlでこれらの値が保持されているのは、アプリケーション・パッケージの内容を、類似するTuxedo EM機能にあわせる必要があるためです。そのため、表の説明に従ってこれらの値を指定してから、Tuxedo EMのデプロイまたはアンデプロイ機能の使用時に、これらのパッケージを変更せずにそのまま使用することをお薦めします。 
  詳細は、「Properties.xmlスキーマ」を参照してください。
  アプリケーション・パッケージのアップロード/削除
  ユーザーは、アプリケーション・パッケージ・リポジトリから自由にアプリケーション・パッケージを削除したり、追加したりできます。つまり、アプリケーション・パッケージ・リポジトリを管理する義務はユーザー側にあります。
  ドメインの作成およびデプロイ
  ユーザーは、tmcrdomを使用してドメインを作成してデプロイする必要があります。このコマンドは、このコマンドによって作成されるドメインのマスター・ノードで実行する必要があります。
  このコマンドを実行する前に、お使いのJAVA_HOMEおよびJVMLIBS環境をエクスポートする必要があります。
  コマンドの構文は次のようになります。
  tmcrdom -d "domain_name" -f "deployment_plan"
  ここで:
-  「domain_name」が確認されます。ドメインがデプロイメント・リポジトリに既に存在する場合、エラーが報告されるか、またはリポジトリにドメインが作成されます。
-  「deployment_plan」はテキスト・ファイルです。この機能では、このコマンドを呼び出す前にユーザーがファイルを作成済であることを前提としています。このドメインに必要なデプロイメント情報が格納されています。マスター・ノード上の絶対パス/相対パスとしてコマンド内で指定できます。その形式はUBBCONFIGに類似しています。
| 注: | tmcrdomの実行に失敗したのに Deployment Repositoryにドメインが作成されている場合があります。そのため、ドメインを再度作成しようとすると、ドメインがすでに存在しているというエラー・メッセージが表示されます。この問題を解決するには、ドメインを作成する前に、-fオプションを指定したtmdeldomコマンドを使用して、ドメインを削除する必要があります。 | 
  deployment_plan
  deployment_planファイルは、9つの使用可能な指定セクションから構成されます。使用可能なセクション名は次のとおりです。
  RESOUCESセクション 
  必須パラメータは次のとおりです。
  IPCKEY numeric_value
  MASTER string_value1[,string_value2]
  MODEL {SHM | MP}
  APPREPOSITORY string_value
  アプリケーション・パッケージが配置されるリポジトリ・パスを指定します。このパラメータは必須です。このパラメータによって指定される場所には、NFSからアクセスできる必要があります。文字列の長さは、
256までです。必ず絶対パスにする必要があります。
 
  DEPREPOSITORY string_value
  すべてのデプロイメント情報が配置されるリポジトリ・パスを指定します。このパラメータは必須です。このパラメータによって指定される場所には、NFSからアクセスできる必要があります。文字列の長さは、
256までです。必ず絶対パスにする必要があります。
 
  他のすべてのパラメータは、UBBCONFIG内のRESOURCESセクションのパラメータと同じです。
  MACHINESセクション
  UBBCONFIGのMACHINESセクションと同じです。必ずデプロイメント・プランに含める必要があります。そのコンテンツは、最終的なUBBCONFIGのMACHINESセクションとして使用されます。
  そのほか、この機能にはいくつかの新しいパラメータが導入されています。
  CONFIGSCRIPT = string_value[0..256]
  Tuxedoシステムをブートする前に各コンピュート・ノードで実行される構成スクリプトを指定します。必ずマスター・ノードの絶対パスにする必要があります。tmcrdomコマンドを実行すると、DEPREPOSITORYによって指定されるデプロイメント・リポジトリにこのスクリプトがコピーされ、後で宛先マシンにデプロイされます。宛先マシンにデプロイされた後、宛先マシンのAPPDIRに従って実行されます。
 
  BOOTSCRIPT = string_value[0..256]
  Tuxedoシステムをブートするためにマスター・ノードで実行されるブーティング・スクリプトを指定します。必ずマスター・ノードの絶対パスにする必要があります。tmcrdomコマンドを実行すると、DEPREPOSITORYによって指定されるデプロイメント・リポジトリにこのスクリプトがコピーされ、後で宛先マシンにデプロイされます。宛先マシンにデプロイされた後、宛先マシンのAPPDIRに従って実行されます。
 
  SHUTDOWNSCRIPT = string_value[0..256]
  Tuxedoシステムをシャットダウンするためにマスター・ノードで実行されるシャットダウン・スクリプトを指定します。必ずマスター・ノードの絶対パスにする必要があります。tmcrdomコマンドを実行すると、DEPREPOSITORYによって指定されるデプロイメント・リポジトリにこのスクリプトがコピーされ、後で宛先マシンにデプロイされます。宛先マシンにデプロイされた後、宛先マシンのAPPDIRに従って実行されます。
 
  UNCONFIGSCRIPT = string_value[0.. 256]
  Tuxedoシステムのシャットダウン後に各コンピュート・ノードで実行される構成解除スクリプトを指定します。必ずマスター・ノードの絶対パスにする必要があります。tmcrdomコマンドを実行すると、DEPREPOSITORYによって指定されるデプロイメント・リポジトリにこのスクリプトがコピーされ、後で宛先マシンにデプロイされます。宛先マシンにデプロイされた後、宛先マシンのAPPDIRに従って実行されます。
 
  各マシンについて、マシン・アドレス、LMID、TUXCONFIG、TUXDIRおよびAPPDIRが必要です。マスター・マシンでは、CONFIGSCRIPT、BOOTSCRIPTおよびSHUTDOWNSCRIPTが必要です。スレーブ・マシンでは、BOOTSCRIPTおよびSHUTDOWNSCRIPTは禁止されています。
 
| 注: | CONFIGSCRIPT、BOOTSCRIPT、SHUTDOWNSCRIPTおよびUNCONFIGSCRIPTで指定したスクリプトは、コマンドを実行したマスター・マシン上のtmcrdomによって検出可能である必要があります。 | 
  GROUPSセクション
  必須パラメータは次のとおりです。
  GROUPNAME
  UBBCONFIGのパラメータと同じパラメータを参照します。このグループ名は、最終的なUBBCONFIGで使用されます。
 
  LMID = string_value1 [,string_value2]
  GRPNO = number
  UBBCONFIGのパラメータと同じパラメータを参照します。このグループ番号は、最終的なUBBCONFIGで使用されます。
 
  オプションのパラメータは次のとおりです:
-  OPENINFO = string_value
-  CLOSEINFO = string_value
-  TMSCOUNT = number
-  SEC_PRINCIPAL_NAME=string_value[0..511]
-  SEC_PRINCIPAL_LOCATION=string_value[0..1023]
-  SEC_PRINCIPAL_PASSVAR=string_value[0..31]
-  REQUEST_VERSION = { numeric_value| * } 
-  VERSION_RANGE = string_value 
-  VERSION_POLICY = string_value { PROPAGATE }
  上記のパラメータに関する詳細は、UBBCONFIG内の同一のパラメータを参照してください。
  次のパラメータは新しいオプション・パラメータです。
  PAKNAME = string_value[0..256]
  このグループとアプリケーション・パッケージを関連付けます。つまり、アプリケーション・パッケージは、グループのLMIDパラメータによって指定されるマシンにデプロイされます。PAKNAMEパラメータを指定する場合、properties.xmlファイルで指定されるENVFILE、TMSNAME、MRM、SIGNATURE_REQUIRED、ENCRYPTION_REQUIREDなどのGROUPSパラメータは、デプロイメント・プランの当該グループ定義には表示されず、その値はアプリケーション・パッケージのproperties.xmlファイルから取得されます。PAKNAMEを指定しない場合、このグループは標準グループになります。このグループ内のすべてのパラメータはUBBCONFIGと同じものになります。顧客には、この標準グループを使用してGWADMなどのTuxedoシステム・レベルのサーバーを保持することをお薦めします。
  PAKNAMEを指定する場合、PAKGRPNAMEおよびPAKINSTANCEもこのグループ・エントリに指定する必要があります。
 
  PAKGRPNAME= string_value [1..30]
  アプリケーション・パッケージ内のグループの論理名を指定しますが、アプリケーション・パッケージ名はPAKNAMEパラメータによって指定されます。アスタリスク(*)、カンマ、コロンを含めることはできません。空白以外の値を指定する場合、PAKNAMEおよびPAKINSTANCEもこのグループ・エントリに指定する必要があります。同じPAKNAMEおよびPAKINSTANCEの2つのグループ・エンティティには、同じPAKGRPNAMEを指定できません。つまり、2つのグループ・エントリは、1つのアプリケーション・パッケージ内の同じ1つのグループ・エントリに関連付けることはできません。
 
  PAKINSTANCE = number [1...30000]
  同じアプリケーション・パッケージの索引を指定します。これは、1つのアプリケーション・パッケージが同じドメインに複数回デプロイされる場合です。この数は、0より大きく30000より小さい値にする必要があります。PAKINSTANCEを指定した場合、PAKNAMEおよびPAKGRPNAMEも指定する必要があります。
 
  PAKNAMEを指定しない場合、次のパラメータはUBBCONFIG内のパラメータと同じになります。
-  ENVFILE = string_value[0..256] (up to 78 bytes for Oracle Tuxedo 8.0 or earlier)
-  TMSNAME = string_value[0..256] (up to 78 bytes for Oracle Tuxedo 8.0 or earlier)
-  MRM = {Y | N}
-  SIGNATURE_REQUIRED = {Y | N}
-  ENCRYPTION_REQUIRED = {Y | N}
  RMSセクション
  1つのrmsエントリがアプリケーション・パッケージに関連付けられていないグループに属する場合、すべてのパラメータはUBBCONFIG内のパラメータと同じになります。
  異なる場合は次のとおりです。
  必須パラメータは次のとおりです。
  RMSNAME
  UBBCONFIGのパラメータと同じパラメータを参照します。このrmsエントリ名は最終的なUBBCONFIGで使用されます。
 
  SRVGRP = string_value
  UBBCONFIGのパラメータと同じパラメータを参照します。このRMSセクション内のすべてのエントリがこのグループに属する場合、1つのアプリケーション・パッケージ・グループのrmsエントリに関連付ける必要があります。関連付けないと、エラーが報告されます。アプリケーション・パッケージ内の一致するグループは、デプロイメント・プランのグループのPAKGRPNAMEによって指定されます。
 
  RMID = number
  PAKRMID = number
  これを指定すると、アプリケーション・パッケージにRMIDが表示されます。1から31以内にする必要があります。同一グループに属するrmsエントリには、同じPAKRMIDを設定することはできません。
  PAKNAMEが定義されたグループに1つのRMSエントリが属する場合、デプロイメント・プランでPAKRMIDパラメータを指定する必要があります。指定しないと、エラーが報告されます。
 
  オプションのパラメータは次のとおりです:
-  TMSCOUNT = number
-  OPENINFO = string_value
-  CLOSEINFO = string_value
-  AUTO = {Y | N}
  上記のパラメータに関する詳細は、UBBCONFIG内の同一のパラメータを参照してください。
  TMSNAME = string_value[0..256]はデプロイメント・プランで指定できません。これは、properties.xmlファイルから取得されます。 
  NETGROUPSセクション
  UBBCONFIG内のNETGROUPSセクションと同じです。生成された最終的なUBBCONFIGで必要な場合は、デプロイメント・プランに含めてください。そのコンテンツは、最終的なUBBCONFIGのNETGROUPSセクションとして使用されます。
  NETWORKセクション
  UBBCONFIG内のNETWORKセクションと同じです。必ずデプロイメント・プランに含める必要があります。そのコンテンツは、最終的なUBBCONFIGのNETWORKセクションとして使用されます。
  SERVERSセクション
  1つのサーバーがアプリケーション・パッケージに関連付けられていないグループに属する場合、すべてのパラメータはUBBCONFIGと同じになります。
  異なる場合は次のとおりです。
  必須パラメータは次のとおりです。
  AOUT
  これは、対応するアプリケーション・パッケージのproperties.xml内のaoutと同じにする必要があります。
 
  SRVGRP = string_value
  SRVID = number
  UBBCONFIG内の同じパラメータを参照します。この値は、最終的なUBBCONFIGで使用されます。
 
  PAKSRVID = number
  アプリケーション・パッケージのpropertiesファイルでSRVIDを指定します。アプリケーション・パッケージのpropertiesファイル内の各サーバーは、デプロイメント・プランのこのセクション内の1つのエントリに関連付ける必要があります。
  PAKNAMEが定義されたグループに1つのサーバーが属する場合、このサーバーにPAKSRVIDを指定する必要があります。同じグループに属する2つのサーバーには、同じPAKSRVIDを設定することはできません。PAKNAMEが定義されていない標準グループに1つのサーバーが属する場合、PAKSRVIDパラメータは定義できません。
 
  次のオプション・パラメータ・リストは、UBBCONFIGのリストと同じです。
-  CLOPT = string_value
-  SEQUENCE = number
-  MIN = number
-  MAX = number
-  RQADDR = string_value
-  RQPERM = number
-  REPLYQ = {Y | N}
-  RPPERM = number
-  MAXGEN = number
-  GRACE = number
-  RESTART = {Y | N}
-  SYSTEM_ACCESS = identifier[,identifier]
-  MAXDISPATCHTHREADS = number
-  MINDISPATCHTHREADS = number
-  THREADSTACKSIZE = number
-  SEC_PRINCIPAL_NAME=string_value[0..511]
-  SEC_PRINCIPAL_LOCATION=string_value[0..1023]
-  SEC_PRINCIPAL_PASSVAR=string_value[0..31]
-  SICACHEENTRIESMAX = string_value
-  CONCURR_STRATEGY=PER_REQUEST
-  CONCURR_STRATEGY = PER_OBJECT
  以下のリストのパラメータはこのセクションに表示されませんが、最終的なUBBCONFIGではproperties.xmlファイルの値が保持されます。
-  ENVFILE = string_value[0..256]
-  RCMD = string_value[0..256]
-  CONV = {Y | N}
  ROUTING
  UBBCONFIGのROUTINGセクションと同じです。生成された最終的なUBBCONFIGで必要な場合は、デプロイメント・プランに含めてください。そのコンテンツは、最終的なUBBCONFIGのROUTINGセクションとして使用されます。
  SERVICESセクション
  1つのサービスがアプリケーション・パッケージに関連付けられていないグループに属する場合、すべてのパラメータはUBBCONFIG内のパラメータと同じになります。
  異なる場合は次のとおりです。
  必須パラメータは次のとおりです。
  SVCNM
  これは、対応するアプリケーション・パッケージのproperties.xml内のSVCNMと同じにする必要があります。properties.xmlファイル内のすべてのサービスには、このセクション内の関連エントリが含まれている必要があります。
 
  SRVGRP = string_value
  次のオプション・パラメータ・リストは、UBBCONFIGのリストと同じです。
-  LOAD = number
-  PRIO = number
-  ROUTING = string_value
-  BLOCKTIME numeric_value
-  SVCTIMEOUT = number
-  SESSIONROLE
-  AFFINITYSCOPE
-  AFFINITYSTRICT
-  AUTOTRAN = {Y | N}
-  TRANTIME = number
  次のリストのパラメータはこのセクションに表示されませんが、最終的なUBBCONFIGではproperties.xmlファイルの値が保持されます。
-  BUFTYPE = "type1[:subtype1[,subtype2 . . . ]][;type2[:subtype3[, . . . ]]] . . . "
-  SIGNATURE_REQUIRED = {Y | N}
-  ENCRYPTION_REQUIRED = {Y | N}
-  BUFTYPECONV = {XML2FML | XML2FML32}
  このコマンドを実行すると、UBBCONFIGを含む1つのドメインの全情報が生成され、デプロイメント・リポジトリにそれが保存されます。
  このコマンドを実行すると、構成スクリプトに従って各コンピュート・ノードが構成されます(TLOGデバイスの作成など)。
  このコマンドを実行すると、Tuxedoシステム全体がブートされます。
  ドメインのアンデプロイ
  ユーザーは、tmdeldomを使用してドメインをシャットダウンおよびアンデプロイできます。このコマンドは、ドメインのマスター・ノード上で実行する必要があります。
  コマンドの構文は次のようになります。
  tmdeldom -d "domain_name" -r "deprepository" -f
  コマンドの機能は次のとおりです。
-  ドメイン全体をシャットダウンします。
-  必要に応じて各ノードの構成を解除します。
-  ドメイン全体をアンデプロイし、デプロイメント・リポジトリからも削除します。
  パラメータdomain_nameは、前のtmcrdomコマンドで指定されるドメイン名です。deprepositoryは、前のデプロイメント・プランでDEPREPOSITORYパラメータによって指定されるデプロイメント・リポジトリです。
  「-f」を指定しない場合、tmdeldomのステップでエラーが発生スると、コマンド続行されません。
  「-f」を指定する場合、ステップ1、2または3でエラーが発生しても、このコマンドはリポジトリ内のドメイン情報も削除します。