アプリケーション管理者は、最初にUBBCONFIG
構成ファイルにアプリケーションの構成を定義します。プログラミング環境をカスタマイズするには、構成ファイルを作成するか更新します。
構成ファイルの作成または更新を行う場合は、次のガイドラインを参考にしてください。
bankapp
に付属するファイルubbshm
から作業を開始します。IPCKEY
パラメータが、インストールされているシステムで使用されているほかのパラメータと競合しないようにします。詳細は、Oracle Tuxedoアプリケーション管理者に確認し、『Oracle Tuxedoアプリケーションの設定』を参照してください。UID
およびGID
パラメータを設定し、定義した構成が自分自身のものであることを示します。 表3-1は、プログラミング環境に影響するUBBCONFIG
構成ファイル・パラメータを示しています。パラメータは機能別に分類されています。
tmboot(1)によって起動するサーバーのオカレンスの最小数と最大数。指定がない場合には、
MIN とMAX は1とMIN がそれぞれデフォルト値となります。リクエスト/レスポンス型サーバーでも同じパラメータを利用できます。ただし、会話型サーバーは、必要に応じて自動的に追加されます。そのため、MIN=1 、MAX=10 と設定されている場合、tmboot によって最初に1つのサーバーが起動します。そのサーバーが提供するサービスに対してtpconnect()が呼び出されると、システムによって2番目のサーバーが起動します。各コピーが呼び出されるたびに、新しいものが上限の10まで開始されます。
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構成ファイルは、オペレーティング・システムのテキスト・ファイルです。このファイルを実際にシステムで使用する場合は、tmloadcf(1)を実行して、バイナリ・ファイルに変換する必要があります。
アプリケーション管理者は、最初にアプリケーションの実行環境を定義する変数を設定します。これらの環境変数を設定するには、UBBCONFIG
ファイルのMACHINES
セクションでENVFILE
パラメータに値を指定します。詳細は、『Oracle Tuxedoアプリケーションの設定』を参照してください。
アプリケーションのクライアント・ルーチンとサーバー・ルーチンに対して、既存の環境変数を更新したり、新しい変数を作成することができます。表3-2は、よく使用される環境変数を示しています。変数は機能別に分類されています。
UNIX環境では、環境変数PATH
に$TUXDIR/bin
を追加して、アプリケーションがOracle Tuxedoシステムのコマンドに対する実行可能ファイルを見つけられるようにします。環境設定の詳細は、『Oracle Tuxedoアプリケーションの設定』を参照してください。
表3-3は、Oracle Tuxedoシステムと正しくインタフェースをとるために、#include
文を使用して、アプリケーション・プログラム内で指定する必要があるヘッダー・ファイルを示しています。
アプリケーションを起動するには、tmboot(1)コマンドを実行します。このコマンドは、アプリケーションに必要なIPCリソースを確保し、管理プロセスとアプリケーション・サーバーを起動します。
アプリケーションを停止するには、tmshutdown(1)コマンドを実行します。このコマンドは、サーバーを停止させ、アプリケーションで使用されていたIPC資源を解放します。ただし、データベースなどのリソース・マネージャで使用されていた資源は解放されません。