チュートリアルのこのパートでは、部門レコードの表を含む基本的なワークブックであるDepartmentsワークブックの編集可能なリストを作成します。
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ナビゲータで「ViewController」プロジェクトを右クリックし、コンテキスト・メニューから「New」→「From Gallery...」を選択します。
New GalleryでClient Tierノードが開かれていない場合はこれを開き、「ADF Desktop Integration」を選択します。
Itemsペインで「Microsoft Excel Workbook」を選択して、「OK」をクリックします。 -
ワークブックにEditDept_LOV_src.xlsxという名前を付けます。
公開バージョンのワークブックには、ソース・ファイルと異なる名前を付ける必要があります。ソース・ファイルと公開ワークブックを区別するための標準ネーミング規則を作成することをお勧めします。
たとえば、ソース・ファイルの名前には、EditDept_LOV_src.xlsxのように接尾辞_srcを追加し、公開するワークブックでは、EditDept_LOV.xlsxのようなより分かりやすい名前を維持するようにします。
「OK」をクリックします。
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デフォルトでExcelが開き、Oracle ADF Desktop Integrationがロードされます。Page Definitionダイアログで、「ADFdi_view_EditTable_LOVPageDef」ページ定義を選択します。
「OK」をクリックします。
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新しいワークブックがApplicationsウィンドウに表示されます。
この後説明するステップで、ワークブックにコンテンツを追加します。 -
Excelワークブックに戻ります。Oracle ADF Desktop Integration 12cタスク・ペインが開き、ページ定義から利用できるバインディングが表示されます。
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ワークシート内の任意のセルを選択し、「Oracle ADF」タブ・オプションをクリックします。このオプションでは、Oracle ADFとExcelブックを操作できます。
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Oracle ADF Desktop Integration 12cペインで、「Insert Binding」ボタンをクリックします。
Select Componentダイアログで、「ADF Table」を選択し、「OK」をクリックします。
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Insert Component: ADF Tableダイアログで、「OK」をクリックしてデフォルト値を受け入れます。
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Excelワークシートが表示されます。ワークシートは、次のイメージのようになります。各セルにプロジェクトで使用するバインディングが表示されます。
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「」Saveアイコンをクリックしてワークシートを保存します。
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JDeveloperに戻り、すべての作業を保存し、「ViewController」プロジェクトをダブルクリックしてProject Propertiesダイアログを開きます。
「Java EE Application」ノードを選択し、Java EE Web Application NameフィールドとJava EE Web Context Rootフィールドが、両方ともADFdi_BCに設定されていることを確認します。
これらの値は、統合されたOracle WebLogic Serverによって使用されます。「OK」をクリックします。
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Excelに戻り、Oracle ADF Desktop Integration 12cペインで「Workbook Properties」リンクをクリックします。
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Edit Workbook PropertiesダイアログのWebAppRootフィールドの横に、http://127.0.0.1:7101/ADFdi_BCと入力します。このURLは、ワークブックが統合されるFusion WebアプリケーションのURLを表しています。「OK」をクリックします。
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Excelリボンにある「Oracle ADF」タブをクリックし、「Worksheet Properties」メニュー項目を選択します。
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「Events」フィールドをクリックしてから、「」moreボタンをクリックします。
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Edit Eventsダイアログで、「Add」ボタンをクリックしてStartupイベントを追加します。
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「ActionSet」ノードを開き、Actionsフィールドの横にある「」moreボタンをクリックして、Edit Actionsダイアログを開きます。
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Edit Actionsダイアログで、「Add」ボタンをクリックしてドロップダウン・リストから「ComponentAction」を選択します。
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Actionフィールドの横にある「」moreボタンをクリックします。
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Choose Component Actionダイアログで、「Download」を選択します(スクリーンショットの表ID(ROT1709241693)は実際のIDとは異なります)。
「OK」をクリックします。 -
Edit Actionsダイアログで、DesignのAnnotationフィールドにDownload Dataと入力します。
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簡単なOracle ADF Desktop Integration対応Excelワークシートの設計は、これで完了です。この後のステップでは、このワークシートをテストします。
Fusion Webアプリケーションに統合するそれぞれのExcelワークシートに対しては、個別のページ定義ファイルを定義します。Page Definitionダイアログには、アプリケーション内で利用可能なすべてのページ定義ファイルが一覧表示されます。このチュートリアルでは、起動用のアプリケーションであらかじめ作成された2つのページ定義ファイルのみが表示されます。
ADFdi_view_EditTable_LOVPageDefページ定義のデータ・バインディングを表示するには、Applicationsウィンドウで「EditTable_LOV.jspx」を右クリックし、コンテキスト・メニューから「Go to Page Definition」を選択します。
このステップではStartupイベントをすでに追加してあるため、この後説明するステップでは、イベントによって起動されるアクション・セットを定義します。つまり、Startupイベントが発生したときにワークシートが何を実行するかを定義します。
ADF Read-only Tableコンポーネントは、Downloadという1つのコンポーネント・アクションだけを公開しますが、ADF Tableコンポーネントは、他の数多くのアクションを公開します。チュートリアルのこの部分では読取り専用表をワークシートに追加したため、Choose Component Actionダイアログで利用できるコンポーネント・アクションとしてDownloadだけが提供されています。
Downloadコンポーネント・アクションでは、Startupイベントが実行されると、ワークシートに対して自動的に表がダウンロードされます。
フィールドに入力したコメントが、ワークシートの動作に影響を及ぼすことはありません。これらのコメントは、コード・コメントに相当するものです。
「OK」をクリックします。Edit Eventsに戻って「OK」をクリックし、Edit Worksheet Propertiesダイアログで「OK」をクリックします。
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JDeveloperで「EditTable_LOV.jspx」ノードを右クリックし、コンテキスト・メニューから「Run」を選択します(Oracle WebLogic Serverがこのコンピュータ向けに設定されていない場合、このステップには時間がかかる場合があります)。
WebLogicのパスワードを入力します。
JDeveloperの新規インストール後、最初にページを実行すると、Oracle WebLogic Serverのパスワードを入力するよう要求されます。指定したパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
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EditDept_LOVに部門の情報がロードされ、表示されます。
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以上で、このページがOracle WebLogic Serverにデプロイされたため、Excelワークブックを実行できます。EditTable_LOV.xlsxがまだ開いていない場合は、Applicationsウィンドウでダブルクリックして、Microsoft Excelで開きます。
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ワークブックがロードされます。Excelリボンの「Oracle ADF」タブをクリックします。
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Testグループの「」Validateボタンをクリックし、ワークブックを検証します。問題がない場合、「Close」をクリックします。
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「」Runボタンをクリックして、データ・ロードを開始します。
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部門リストが返され、ワークシートに表示されます。
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好みの外観に合わせて列の幅を調整します。
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ExcelリボンのOracle ADFタブにあるTestグループで、「Stop」ボタンをクリックします。
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Excelアプリケーションを保存せずに終了します。Fusion Webアプリケーションに統合され、データベース表からデータを自動的にダウンロードする基本的なExcelワークブックの作成は、これで完了です。