Oracle Solaris 11.2 でのシステム復旧とクローン

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更新: 2014 年 7 月
 
 

復旧用アーカイブ

復旧用アーカイブは、含まれているすべてのインスタンスのすべてのブート環境があるシステム全体のアーカイブです。復旧用アーカイブは、そのシステムを構成する OS インスタンスに関係なく、単一の配備可能なシステムで構成されます。大域ゾーンの復旧用アーカイブに、そのゾーンにインストールされた非大域ゾーンが含まれることがありますが、アーカイブ自体は単一のシステムとして扱われます。そのため、クローンアーカイブとは異なり、復旧用アーカイブにはゾーンのクローン関係を保持できます。

復旧用アーカイブ内の非アクティブなブート環境は、ブート可能でない場合があります。アクティブなブート環境とは、準備が完全に整った環境のみです。一部の非アクティブ BE にはブート可能なものもありますが、これらは主にデータ復旧用にアーカイブされています。復旧用アーカイブには配備可能なシステムが 1 つ含まれています。このシステムには、大域ゾーン、非大域ゾーン、または 1 つ以上の非大域ゾーンを持つ大域ゾーンが含まれる場合があります。

復旧用アーカイブは復旧操作に使用することを目的としており、ハードウェア障害が発生した場合に必要になる可能性があります。これらのアーカイブは、より包括的な障害時リカバリソリューションの一部として配備するのが理想的です。復旧用アーカイブは、レガシーハードウェアから新しいハードウェアまたは仮想システムへのシステム移行に使用されることもあります。アーカイブは、特定の命令セットアーキテクチャー (ISA) でサポートされているすべてのプラットフォームモデル間で移植できます。