次の手順に従って、slp.conf ファイルの net.slp.RandomWaitBound プロパティーを変更します。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
# svcadm disable network/slp
net.slp.RandomWaitBound=value
DA に接続するまでのランダム待ち時間の計算に使用される上限
デフォルト値は、1000 ミリ秒 (1 秒) です
値の範囲は、1000 から 3000 ミリ秒です
たとえば、ランダム待ち時間を 2000 ミリ秒 (2 秒) に延長できます。
net.slp.randomWaitBound=2000
ランダム待ち時間の上限を長くすると、登録で遅延が長くなります。SA は新しく検出された DA をより時間をかけて登録できるので、衝突とタイムアウトを回避することができます。
net.slp.datgramTimeouts=value
ユニキャストのデータグラム転送を DA に実行するためのタイムアウト (ミリ秒) を指定する、32 ビット整数のリスト
デフォルト値は、3000,3000,3000 です
たとえば、頻繁なタイムアウトの発生を回避するために、データグラムのタイムアウトを 20000 ミリ秒に増やすことができます。
net.slp.datagramTimeouts=2000,5000,6000,7000
高パフォーマンスのネットワークでは、逆に UDP データグラム転送のマルチキャストまたはユニキャストのタイムアウトの上限を小さくできます。この設定により、SLP 要求を満たす際に、待ち時間を短縮できます。
# svcadm enable network/slp