このセクションで説明する問題は、特に VM インスタンスに関連しています。
VM のインスタンスがエラー状態になる理由の 1 つは、ホストシステムとは異なるアーキテクチャーの VM インスタンスをインストールしようとしたというものです。この場合、アーキテクチャーの不一致を明確に示すエラーメッセージは表示されない可能性があります。この問題を回避するには、glance イメージストアにイメージをアップロードする際に、イメージの architecture プロパティーを正しく設定してください。Horizon を使用してイメージをアップロードする場合は、アップロード後にイメージのプロパティーを設定する必要があります。あるいは、コマンド行を使用すれば、イメージのアップロードとプロパティー値の設定を 1 つの glance image-create コマンドで行うことができます。例については、イメージストアへのイメージの追加を参照してください。
VM インスタンスに関して OpenStack が報告する情報の一部は、対応するゾーンに関して Solaris が報告する情報と一致しません。Horizon に表示される情報と nova コマンドで表示される情報は、zoneadm コマンドやほかの Solaris コマンドで表示される情報と一致しない場合があります。
Horizon または nova list コマンドで表示される VM インスタンスの名前は、インスタンスを作成したときに割り当てた名前です (example-instance など)。zoneadm list コマンドで表示されるゾーンの名前は instance-00000001 のようになります。どのゾーンがどの VM インスタンスに関連付けられているかを特定するには、nova show コマンドを使用します。nova show の出力の中で、OS-EXT-SRV-ATTR:instance_name プロパティーの値はゾーンの名前、name プロパティーの値は VM インスタンスの名前です。
Horizon または nova show コマンドで表示される VM インスタンスの UUID は、zoneadm list -p コマンドで表示される同じゾーンの UUID と一致しません。zoneadm コマンドが表示する UUID は、Nova に使用される識別子とは異なる識別子です。
Horizon に表示される VM インスタンスの VCPU 数は、そのインスタンスで使用できる分割 CPU 数の限度においてのみ仮想化される、上限が定義された CPU の数です。この数からは、インスタンス内部の制限前の数を把握することはできません。psrinfo コマンドは、ゾーンに割り当てられている専用 CPU 数を報告します。
Horizon に表示される VM インスタンスのメモリー量は、その VM インスタンスにログインしているときに prtconf コマンドで表示されるメモリー量とは異なる場合があります。Horizon は、VM インスタンスの作成に使用されたフレーバが指定しているメモリー量を表示します。prtconf コマンドは、すべてのシステムメモリーを報告します。
VM インスタンスが Zones on Shared Storage (ZOSS) を使用した非大域ゾーンである場合を除き、Horizon に表示される VM インスタンスのストレージ量は、その VM インスタンスにログインしているときに表示されるストレージ量とは異なる場合があります。
ネットワークノードに Neutron を構成するときに問題が発生し、最初からやり直すために構成を廃棄する必要がある場合は、この手順に従います。どのポイントから構成の取り消しを始める必要があるかに応じて、この手順に示す順序に従ってください。
# neutron router-gateway-clear router-id external-network-id # neutron router-interface-delete router-id subnet-id
# neutron router-gateway-interface-delete router-id external-network-id
# neutron router-interface-delete router-id subnet-id
サブネットの削除中に問題が発生した場合は、仮想ポートを削除する方法を参照してください。
サブネットを削除できない問題が発生した場合は、この手順を使用してください。
# evsadm
# evsadm reset-vport vport
# evsadm delete-vport vport