給与定義の概要
給与定義を作成または変更すると、選択に基づいて、アプリケーションによって給与期間のカレンダが生成されます。次の値に対して行う選択によって、結果として生成される給与期間のスケジュールが決まります。
有効開始日
有効開始日は、給与定義が従業員データに対して使用可能になる最初の日付です。開始日は、ロードする履歴データの最初の日またはそれ以前の日付である必要があります。たとえば、2013年1月1日から始まる給与で、ロードする5年間の履歴給与データがある場合、給与定義の開始日は2008年1月1日に設定します。
有効開始日は、生成される給与期間のカレンダには影響しません。最初の給与期間の開始日は、初回期間終了日に基づきます。
初回期間終了日
初回期間終了日は、アプリケーションによって給与定義に対して生成される最初の給与期間の終了日です。初回期間終了日は、通常、実装日、課税年度、福利厚生登録または特定の支払サイクルに基づきます。たとえば、週次給与の勤務週が土曜日から金曜日で、最初の支払日が2012年1月6日の場合、2011年12月30日を初回期間終了日として使用できます。
年数
入力する年数は、最初の給与期間の始まり(これは初回期間終了日によって決まります)から開始して、生成する期間の年数を表します。次の表は、月2回の給与定義の例を示しています。
有効開始日 |
初回期間終了日 |
年数 |
生成される期間 |
---|---|---|---|
2014年1月1日 |
2014年6月15日 |
5 |
2014年6月1日から2018年5月31日 |
給与定義を保存すると、後でその年数を増やすことはできますが、減らすことはできません。これは、給与の期間のカレンダがすでに生成されているためです。
オフセット
給与期間タイプに応じて、給与サイクル・イベントについて、特定の日付に発生するように、あるいは期間開始日または終了日からのオフセットに基づいてアプリケーションで日付を計算するように選択できます。
次の表は、オフセットできる事前定義済の給与サイクル・イベントを示しています。
日付 |
意味 |
---|---|
締め日 |
給与期間に対して給与情報が入力される最終日。 この日付は情報提供のみを目的としています。HRなどの部門では、給与計算に影響する情報を発行するために、この給与締め日が必要になる場合があります |
給与明細の使用可能日 |
受取人が給与明細を表示できる日付。 |
給与計算実行日 |
従業員詳細などの有効な値を取得するために給与計算プロセスによって使用される日付。給与プロセスの送信時に処理日が指定された場合は、処理日によってこの値は上書きされます。 この日付は、国または地域に対して事前定義されており、通常は、給与計算で処理日として使用される対象日または支給日に基づきます。 |
対象日 |
アプリケーションによって給与計算のエレメント・エントリが処理される日付。 対象日は、給与期間の有効日内にする必要があります。 |
支給日 |
従業員が支払済としてマークされる日付。小切手支払の場合、これは小切手が現金または預入に対して有効である日付です。電子送金(EFT)支払の場合、これは送金日です。 |
計画送信日 |
給与期間ごとに給与計算を送信するために、計画日について給与管理者または給与マネージャに通知する日付。 |
動的オフセット
給与定義を作成するときに、給与サイクル・イベントに対して動的オフセットを使用できます。使用できる事前定義済のすべての給与期間で、オフセットに対して動的に生成される日付がサポートされています。動的オフセットを使用すると、開始日または終了日の前または後の指定した日数で、各給与サイクル・イベントをオフセットできます。
固定日オフセット
事前定義された月次(カレンダ)給与期間では、動的オフセットと固定日オフセットの両方がサポートされています。固定日を使用して、最初の給与期間の各給与サイクル・イベントの正確な日付を調整します。行った調整は、後続の給与期間の給与カレンダに反映されます。たとえば、締め日を月の25日として設定すると、カレンダ内のすべての給与期間にそのようなオフセットが含まれるようになります。
特定の日付調整
給与期間を生成した後、必要に応じて特定のカレンダ日をさらに調整できます。たとえば、支払日に当たる特定の銀行休業日がわかっている場合、給与カレンダの期間で手動で日付を調整する場合があります。このような調整は、給与定義を作成するとき、またはその後いつでも(期間が将来であるかぎり)、行うことができます。「給与定義の管理」ページの「期間」タブで、既存の時間定義の日付を調整します。