周期性換算
レート換算Formulaは、給与計算で、金額を異なる周期に変換します。次の計算ではレート換算Formulaが使用されます。
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按分
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エレメント実行結果のレート計算で乗算した時間
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レート定義に基づくレート
事前定義済の期間
この表は、周期の設定に使用できる事前定義済の期間を示しています。
これらの値が要件に合わない場合は、事前定義済のレート換算Formulaをコピーし、周期値を編集します。
周期性 |
給与期間に有効 |
1年当たりの期間数 |
---|---|---|
年次 |
はい |
1 |
隔月 |
はい |
6 |
隔週 |
はい |
26 |
カレンダ月 |
はい |
12 |
日次 |
いいえ |
365 |
1時間毎 |
いいえ |
2920(8時間×365日) |
太陰月 |
はい |
13 |
定期 |
いいえ |
レート換算で使用される期間数は、給与周期によって異なります。 |
四半期次 |
はい |
4 |
年2回 |
はい |
2 |
月2回 |
はい |
24 |
稼働日 |
いいえ |
260 |
週次 |
はい |
52 |
勤務時間 |
いいえ |
2080(8時間×260日) |
周期の定義
この表は、周期を定義するいくつかの方法を示しています。
オブジェクト |
タスク |
説明 |
---|---|---|
エレメント |
エレメント |
「周期」入力パラメータは、エレメント値の周期を表します。 たとえば、年棒値を保持している給与エレメント・エントリの周期は年次です。 |
給与 |
給与定義 |
「期間タイプ」は、給与期間の数を表します。 たとえば、「月次(太陰)」の期間タイプには13個の給与期間が含まれます。 |
レート |
レート定義 |
「レート」定義では、次の周期を指定できます。
|
レート換算Formula
レート換算Formulaを使用して額の周期を変更できます。
たとえば、「年間標準レート」換算Formulaを使用すると、年俸の額を1週間当たりの額に換算できます。
この表は、金額の周期を変更するための事前定義済レート換算Formulaを示しています。
レート換算ルール |
説明 |
例 |
---|---|---|
年間標準レート |
入力周期を使用して年間レートを計算し、その金額を出力周期およびレートに換算します。 このルールでは、デフォルト値(2080時間や260勤務日数など)を使用して年間レートを計算します。エレメントの定義時に日数ベースか時間ベースかを選択します。 |
1週間当たりの金額を月2回の周期に変換するには、formulaは: 1. 1週間当たりの金額を52倍します。 2. 結果を24で割ります。 |
日次標準レート |
入力周期を使用して日次レートを計算し、その金額を出力周期およびレートに換算します。 このルールでは、デフォルト値(年間260勤務日数など)を使用して日次レートを計算します。 |
年額を月2回の周期に変換するには、formulaは: 1. 年額を365で割ります。 2. その結果に、給与期間の日数を掛けます。 |
年間標準勤務時間レート |
従業員の標準勤務時間を使用して、通貨額および勤務時間を年間値に換算してからレートを計算します。 |
月給1000の従業員が1週間に40時間勤務する場合: ((1000*12)/(40.00*52) = 5.77 (時間給) |
年間アサイメント勤務時間レート |
従業員の勤務時間を使用して、通貨額および勤務時間を年間値に換算してからレートを計算します。 |
1週間に40時間勤務する従業員の1週間の標準勤務時間が37.5時間で、月給1000の場合: ((1000*12)/(37.50*52) = 6.15 (時間給) |
年間定期勤務スケジュール・レート |
従業員の給与期間の勤務スケジュールを使用して、日次および時間換算を実行します。 |
次の従業員について考えます。
Formulaでは月の勤務スケジュール詳細をチェックします。 日次換算の場合: 1000 (月給)/20 (該当月の日数) = 50 ノート: 従業員に給与が割り当てられていない状況での報酬計算の場合は、週次レート計算を使用してレートが計算されます。金額は年次の数字に換算され、勤務スケジュールに基づいて該当週の日数または時間で除算されます。
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レート換算ルールの影響は、次のように要約されます。
周期: 周期の換算ルールは、「定数」、「時間数 x レート」および「日数 x レート」の各計算ルールに適用されます。エレメント定義のデフォルトとして使用されている周期は、エレメント・エントリ・レベルで上書きできます。
作業ユニット: 作業ユニット換算ルールは、標準および補足支給項目エレメントの定数計算ルールに対してのみ適用されます。レポートおよび給与明細で使用する作業ユニットを選択することによって、換算計算が決定されます。アプリケーションでは、レート換算Formulaのデフォルト値を使用して、エレメントの入力パラメータが作成されます。
例として、次の表に、特定の給与期間の標準作業ユニットが給与プロセスでどのように決定されるかを示します。
選択した作業ユニット |
例 |
---|---|
時間数 |
2080/24 = 86.67 |
日数 |
260/24 = 10.83 |
なし |
入力パラメータは作成されません。 |
按分: エレメント・テンプレートには、按分ユニットに関する新規質問が含まれています。按分レート換算ルールによって、エレメント・テンプレートの以前の按分方法が置換されます。たとえば、換算用の作業ユニットを使用する場合は、カレンダ日数を按分の基準にすると高い柔軟性が得られます。