32 Oracle Sales Cloudオブジェクト・ページへのJCS - SaaS Extension URLリンクの追加

任意の標準のOracle Sales Cloudオブジェクト・ページからURLリンクを介してOracle Java Cloud Service - SaaS Extensionアプリケーションを起動できます。

一般的な概要

オブジェクト・ページでURLリンクが使用可能であることを確認するには、リンクを最初にOracle Sales Cloudに登録する必要があります。その後、2つの異なるタイプのオブジェクト・ページにリンクを表示できます。
  • オブジェクト・ランディング・ページの既存のインスタンスがすべてリストされるホーム・ページである、このオブジェクトのサマリー表内の列として。

  • オブジェクト詳細ページの特定のインスタンスに関連付けられた詳細がすべて表示されるインタフェースである、このオブジェクトのサマリー・タブ内のフィールドとして。

このタスクでは、リンクを作成してから、ランディング・ページと詳細ページの両方でこのリンクを使用可能にする方法について説明します。

次のサブタスクごとに、Oracle Sales Cloudアプリケーション・コンポーザ・ユーティリティを使用します。説明のために、全体にわたって共通アプリケーション・コンテナとアカウント・オブジェクトを使用します。

前提条件

Oracle Sales Cloudオブジェクトをカスタマイズする前に、次の各事項について検討する必要があります。

  • 次のOracle Sales Cloudユーザー・ロールの1つがあることを確認します。
    • CRMアプリケーション管理者

    • アプリケーション実装コンサルタント

    • 営業管理者

    注意:

    これらのロールのいずれもない場合は、管理者に問い合わせてください。
  • Oracle Sales Cloudにサインオンします。

  • サード・パーティのアプリケーションを起動する場合は、Oracle Sales Cloudに正しく登録されていることを確認します。「Oracle Sales Cloud内のサード・パーティのアプリケーション」を参照してください。

Oracle Sales Cloudオブジェクトでの新規URLリンクの作成

このサブタスクの完了後、Oracle Java Cloud Service - SaaS ExtensionアプリケーションのリンクがOracle Sales Cloudオブジェクト・ページで使用可能になります。

始めに、次の手順に従います。

  1. サンドボックスをアクティブ化します。「Oracle Sales Cloudサンドボックスでの作業の概要」を参照してください。
  2. Oracle Sales Cloud「ナビゲータ」メニューから、「ツール」カテゴリの下の「アプリケーション・コンポーザ」をクリックします。
  3. 左側に表示される「アプリケーション・コンポーザ」パネルで、最上部の近くの「アプリケーション」ドロップダウンが、展開対象のオブジェクトのアプリケーション・コンテナに設定されていることを確認します。この場合、「共通」を選択します。
  4. 「オブジェクト」を展開し、標準オブジェクトも展開します。
  5. 次に、「アカウント」オブジェクトを展開し、「アクションとリンク」をクリックします。
    右側のパネルがリフレッシュされます。以前に作成されたアクションとリンクがすべてこのインタフェースに表示されます。
  6. 「アカウント: アクションとリンク」パネルで、「アカウント」ドロップダウンをクリックし、「作成」を選択します。
    ページがリフレッシュされ、アカウント: アクションまたはリンクの作成ウィザードが表示されます。
  7. 最上部の近くで、新しいリンクを作成するために必要な値を入力します。
    1. 「表示ラベル」を入力し、[Tab]キーを押します。
      デフォルトでは、表示ラベル値を使用して下の「名前」フィールドが作成されます。
    2. オプションで、デフォルト値とは異なる「名前」を入力します。
    3. 「タイプ」では、「リンク」を選択します。
    Groovyを使用して有効なURLを作成するための「スクリプトの編集」インタフェースが表示されたURL定義リージョンが表示されます。
  8. 「スクリプトの編集」エディタ・ウィンドウで、正しい形式のOracle Java Cloud Service - SaaS ExtensionアプリケーションのURLを入力します。

    注意:

    正しい形式のURLは、適切なGroovyスクリプト構文を使用して作成できます。これは、通常、静的データと変数データの連結によって構成されます。次に例を示します。

    • 動的に評価されたコンテキスト情報を含めるために値が拡張された静的またはリテラルURLは、次のように入力できます。
      return "https://<Your_JCS-SX_URL>/<Context>/faces/<Your_Page_Name>.jspx?PartyId=" + PartyId 
    • サード・パーティのアプリケーションとして登録された動的URLも、Groovyスクリプトを使用して起動できます。次に例を示します。
      def smtAppUrl = oracle.topologyManager.client.deployedInfo.DeployedInfoProvider.getEndPoint("SalesMerchandiseTacker") def url = smtAppUrl + "?"+ PartyId return url

    上記のコード・スニペットでは、動的に評価されたURLパラメータとしてPartyIdフィールドを使用しています。このフィールドは、共通アプリケーション・コンテナのアカウント・オブジェクトに関連付けられています。

    Groovyを使用してオブジェクト・コンテキスト・フィールドを静的URLまたは動的URLに追加する手順:
    1. 「スクリプトの編集」領域で、フィールドを挿入する場所にカーソルを置きます。
    2. ツールバーの「関数パレットの表示/非表示」をクリックし、Groovyパレットを表示します。
      関数パレットが2つの積上げペインに分割されます。最上部のペインには現在のオブジェクトが表示され、最下部のペインには、使用可能なオブジェクト関数、フィールド、キーワードおよびWebサービス用の一連のタブが表示されます。
    3. 「フィールド」タブをクリックし、「アカウント: フィールド」サブペインで、目的のフィールドの「表示ラベル」および「API名」が含まれるフィールドが見つかるまでスクロールします。たとえば、それぞれParty IDPartyIdなどです。
    4. 次に、パレットの左下隅で、「挿入」をクリックします。
      これで、フィールドのAPI Nameが、「スクリプトの編集」インタフェースにURL文字列の一部として表示されます。
    5. 該当する場合は、URLパラメータの1つとしてJWTトークンを追加することもできます。詳細は、「Groovyを使用した動的URLでのJWTの実装」を参照してください。
  9. 右上隅の「保存」をクリックします。
    インタフェースがリフレッシュされ、既存のアクションとリンクのリストが表示されます。作成したリンクがこのリストに表示されていることを確認します。
これにより、Oracle Sales Cloudオブジェクト内での新しいリンクの作成が完了します。これで、このリンクは「アカウント」オブジェクト・ページで使用できるようになりました。

Oracle Sales Cloudオブジェクト・ランディング・ページへのJCS - SaaS Extension URLリンクの追加

このサブタスクが完了した後、オブジェクト・ランディング・ページに表示されるOracle Sales Cloudサマリー表内の新しい列の下にURLリンクが表示されます。リンクは、オブジェクトの既存のインスタンスを表すすべての表の行に表示されます。

ここまでに、対応するオブジェクト・ランディング・ページに追加するURLリンクがすでに作成されています。「Oracle Sales Cloudオブジェクトでの新規URLリンクの作成」を参照してください。

始めに、次の手順に従います。

  1. サンドボックスをアクティブ化します。「Oracle Sales Cloudサンドボックスでの作業の概要」を参照してください。
  2. Oracle Sales Cloud「ナビゲータ」メニューから、「ツール」カテゴリの下の「アプリケーション・コンポーザ」をクリックします。
  3. 左側に表示される「アプリケーション・コンポーザ」パネルで、最上部の近くの「アプリケーション」ドロップダウンが、展開対象のオブジェクトのアプリケーション・コンテナに設定されていることを確認します。この場合、「共通」を選択します。
  4. 「オブジェクト」を展開し、標準オブジェクトも展開します。
  5. 次に、「アカウント」オブジェクトを展開し、「ページ」をクリックします。
    右側のパネルがリフレッシュされ、「アカウント: ページ」インタフェースが表示されます。
  6. 「簡易ページ」タブが選択されていることを確認します。
  7. 最上部の近くのランディング・ページの下で、アカウントのサマリー表の編集をクリックします。
    パネルがリフレッシュされ、アカウントのサマリー表の編集インタフェースが表示されます。
  8. サマリー表の構成リージョンで、次の手順を実行します。
    1. 「使用可能なフィールド」内のアイテムのアルファベット順のリストから目的のリンクをクリックします。

      注意:

      Oracle Sales Cloudのフィールドと区別するために、「使用可能なフィールド」内の各リンクには、名前の後ろに「 - Link」というテキストが追加されています。
    2. 一重矢印ボタンをクリックし、リンクを右側の「選択されたフィールド」リストに移動します。
    リンクは、「選択されたフィールド」リストの下部に自動的に表示されます。
  9. オプションで、リンクをクリックし、「選択されたフィールド」の右側に表示される任意の矢印ボタンをクリックすることにより、リスト内のリンクの位置を変更できます。
  10. 右上隅の「保存して閉じる」をクリックします。
カスタマイズしたオブジェクトのOracle Sales Cloudランディング・ページ内のOracle Java Cloud Service - SaaS Extension URLリンクのテストに進みます。

Oracle Sales Cloudオブジェクト詳細ページへのJCS - SaaS Extension URLリンクの追加

このサブタスクが完了した後、オブジェクト詳細ページに表示されるOracle Sales Cloudサマリー・タブ内のフィールドとしてURLリンクが表示されます。

ここまでに、対応するオブジェクト・ランディング・ページに追加するURLリンクがすでに作成されています。「Oracle Sales Cloudオブジェクトでの新規URLリンクの作成」を参照してください。

共通アプリケーション・コンテナおよびアカウント・オブジェクト以外にも、説明を目的としてデフォルト・レイアウトが使用されますが、使用可能な他の詳細ページ・レイアウトをカスタマイズするオプションも用意されています。

始めに、次の手順に従います。

  1. サンドボックスをアクティブ化します。「Oracle Sales Cloudサンドボックスでの作業の概要」を参照してください。
  2. Oracle Sales Cloud「ナビゲータ」メニューから、「ツール」カテゴリの下の「アプリケーション・コンポーザ」をクリックします。
  3. 左側に表示される「アプリケーション・コンポーザ」パネルで、最上部の近くの「アプリケーション」ドロップダウンが、展開対象のオブジェクトのアプリケーション・コンテナに設定されていることを確認します。この場合、「共通」を選択します。
  4. 「オブジェクト」を展開し、標準オブジェクトも展開します。
  5. 次に、「アカウント」オブジェクトを展開し、「ページ」をクリックします。
    パネルがリフレッシュされ、「アカウント: ページ」インタフェースが表示されます。
  6. 「簡易ページ」タブが選択されていることを確認します。
  7. 詳細ページ・レイアウトの下で、「デフォルト・レイアウト」をクリックして選択してから、上部のツールバーで、鉛筆によって表された「レイアウトの編集」アイコンをクリックします。
    詳細レイアウト: デフォルト・レイアウト編集インタフェースが表示されます。また、選択したオブジェクトの詳細ページ・レイアウトに現在表示されているサブタブを表す一連のアイコンが、左側に縦に積み重なって表示されます。
  8. 最初のサブタブ(「サブタブ」概要)が選択されていることを確認してから、アカウント概要サブタブフォーム・リージョンで、鉛筆アイコンをクリックしてサブタブを編集します。
    パネルがリフレッシュされ、詳細レイアウト: デフォルト・レイアウト: アカウント概要サブタブフォーム編集インタフェースが表示されます。
  9. 詳細フォームの構成リージョンで、次の手順を実行します。
    1. 「使用可能なフィールド」内のアイテムのアルファベット順のリストから目的のリンクをクリックします。

      注意:

      Oracle Sales Cloudのフィールドと区別するために、「使用可能なフィールド」内の各リンクには、名前の後ろに「 - Link」というテキストが追加されています。
    2. 一重矢印ボタンをクリックし、リンクを右側の「選択されたフィールド」リストに移動します。
    リンクは、「選択されたフィールド」の下部に自動的に表示されます。
  10. オプションで、リンクをクリックし、「選択されたフィールド」の右側に表示される矢印ボタンをクリックすることにより、リスト内のリンクの位置を変更できます。
  11. 右上隅の「保存して閉じる」をクリックします。
カスタマイズしたオブジェクトの既存の任意のインスタンスのOracle Sales Cloud詳細ページ内のOracle Java Cloud Service - SaaS Extension URLリンクのテストに進みます。