31 Oracle Sales CloudオブジェクトでのJCS - SaaS Extensionアプリケーションのサブタブとしての埋込み

Oracle Sales Cloud UI内の独自のサブタブに表示されるJCS - SaaS Extensionアプリケーションを直接埋め込むことにより、Oracle Sales Cloudをカスタマイズできます。

前提条件

Oracle Sales Cloudオブジェクトを変更してカスタム・サブタブを含める前に、次の各事項について検討することが必要な場合があります。

  • マッシュアップUIで、サブタブに外部アプリケーションを表示するには、このようなアプリケーションをWebブラウザのIFrameに埋め込むことが可能である必要があります。

    「Oracle Sales Cloud内のIFrameへのアプリケーションの埋込み可能化」を参照してください。
  • 次のOracle Sales Cloudロールの1つがあることを確認します。
    • CRMアプリケーション管理者
    • アプリケーション実装コンサルタント
    • 営業管理者

    注意:

    これらのロールのいずれもない場合は、管理者に問い合わせてください。
  • Oracle Sales Cloudにサインオンします。
  • サード・パーティのアプリケーションを起動する場合は、Oracle Sales Cloudに正しく登録されていることを確認します。「Oracle Sales Cloud内のサード・パーティのアプリケーション」を参照してください。

Oracle Sales CloudオブジェクトでのJCS - SaaS Extensionアプリケーションのサブタブとしての埋込み

このタスクが完了した後、Oracle Sales Cloud内の特定のオブジェクトの詳細ページの一部として新しいサブタブが表示されます。

Oracle Sales Cloudアプリケーション・コンポーザ・ツールキットを使用して、このタスクを実行します。説明のために、営業アプリケーション・コンテナとアカウント・オブジェクトを使用します。

始めに、次の手順に従います。

  1. サンドボックスをアクティブ化します。「Oracle Sales Cloudサンドボックスでの作業の概要」を参照してください。
  2. Oracle Sales Cloud「ナビゲータ」メニューから、「ツール」カテゴリの下の「アプリケーション・コンポーザ」をクリックします。
  3. 左側に表示される「アプリケーション・コンポーザ」パネルで、最上部の近くの「アプリケーション」ドロップダウンが、展開対象のオブジェクトのアプリケーション・コンテナに設定されていることを確認します。この場合、「共通」を選択します。
  4. 「オブジェクト」を展開し、標準オブジェクトも展開します。
  5. 次に、「アカウント」オブジェクトを展開し、「ページ」をクリックします。
    右側のパネルがリフレッシュされ、編集インタフェースが表示されます。
  6. 「簡易ページ」タブが選択されていることを確認します。
  7. 詳細ページ・レイアウトの下で、「デフォルト・レイアウト」をクリックして選択してから、上部のツールバーで、鉛筆によって表された「レイアウトの編集」アイコンをクリックします。
    詳細レイアウト: デフォルト・レイアウト編集インタフェースが表示されます。また、選択したオブジェクトの詳細ページ・レイアウトに現在表示されているサブタブを表す一連のアイコンが、左側に縦に積み重なって表示されます。
  8. アイコン・スタックの下部で、「+」(プラス)アイコンをクリックします。
    詳細レイアウト: デフォルト・レイアウト: サブタブの作成編集インタフェースが表示されます。
  9. 「Webコンテンツ」ラジオ・ボタンを選択し、インタフェースの右上隅で、「Next」をクリックします。
    詳細レイアウト: デフォルト・レイアウト: サブタブの作成には、次の2つのリージョンがあります。
    • 基本情報 – サブタブの表示の詳細。

    • URL定義 – Groovyスクリプトで使用するためにシステム値を選択できるパレットとともに、有効なURLを作成するためのGroovyスクリプト・インタフェースが用意されています。

  10. 「基本情報」の場合、「表示ラベル」を入力します。
  11. オプションで、簡単な「説明」を入力したり、デフォルトの「表示」アイコンを変更したりすることもできます。
  12. 「スクリプトの編集」ウィンドウ内のURL定義領域で、正しい形式のOracle Java Cloud Service - SaaS ExtensionアプリケーションのURLを入力します。

    注意:

    正しい形式のURLは、適切なGroovyスクリプト構文を使用して作成できます。これは、通常、静的データと変数データの連結によって構成されます。次に例を示します。

    • 動的に評価されたコンテキスト情報を含めるために値が拡張された静的またはリテラルURLは、次のように入力できます。
      return "https://<Your_JCS-SX_URL>/<Context>/faces/<Your_Page_Name>.jspx?PartyId=" + PartyId 
    • サード・パーティのアプリケーションとして登録された動的URLも、Groovyスクリプトを使用して起動できます。次に例を示します。
      def smtAppUrl = oracle.topologyManager.client.deployedInfo.DeployedInfoProvider.getEndPoint("SalesMerchandiseTacker") def url = smtAppUrl + "?"+ PartyId return url

    上記のコード・スニペットでは、動的に評価されたURLパラメータとしてPartyIdフィールドを使用しています。このフィールドは、共通アプリケーション・コンテナのアカウント・オブジェクトに関連付けられています。

    Groovyを使用してオブジェクト・コンテキスト・フィールドを静的URLまたは動的URLに追加する手順:
    1. 「スクリプトの編集」領域で、フィールドを挿入する場所にカーソルを置きます。
    2. ツールバーの「関数パレットの表示/非表示」をクリックし、Groovyパレットを表示します。
      関数パレットが2つの積上げペインに分割されます。最上部のペインには現在のオブジェクトが表示され、最下部のペインには、使用可能なオブジェクト関数、フィールド、キーワードおよびWebサービス用の一連のタブが表示されます。
    3. 「フィールド」タブをクリックし、「アカウント: フィールド」サブペインで、目的のフィールドの「表示ラベル」および「API名」が含まれるフィールドが見つかるまでスクロールします。たとえば、それぞれParty IDPartyIdなどです。
    4. 次に、パレットの左下隅で、「挿入」をクリックします。
      これで、フィールドのAPI Nameが、「スクリプトの編集」インタフェースにURL文字列の一部として表示されます。
    5. 該当する場合は、URLパラメータの1つとしてJWTトークンを追加することもできます。詳細は、「Groovyを使用した動的URLでのJWTの実装」を参照してください。
  13. 右上隅の「保存して閉じる」をクリックします。
    インタフェースがリフレッシュされ、オブジェクトに関連付けられたサブタブがすべて表示されます(下部で作成したサブタブを含む)。
  14. オプションで、サブタブ・アイコン・スタックの上部に表示される二重矢印アイコンをクリックすることにより、新しいサブタブの場所を移動することもできます。
  15. 詳細レイアウト: デフォルト・レイアウト・インタフェースの右上隅で、「完了」をクリックし、「アカウント: ページ」インタフェースに戻ります。
カスタマイズしたオブジェクトのOracle Sales Cloud詳細ページにおける新しいサブタブのテストに進みます。