3 JCS - SaaS Extension環境の理解

Oracle Java Cloud Service - SaaS Extension (JCS - SaaS Extension)を操作する前に、JCS - SaaS Extension環境を構成する各種コンポーネントについて理解する必要があります。これらのコンポーネントを使用して、開発、デプロイメント、監視、および他の管理アクティビティを実行します。

JCS - SaaS Extension環境は、次のコンポーネントで構成されています。

  • JCS - SaaS Extension Control

  • JCS - SaaS Extension IDEインタフェース

  • JCS - SaaS Extension SDK

注意:

これらのコンポーネントを使用するには、JCS - SaaS Extensionインスタンス用のJava管理者ロールが割り当てられている必要があります。
コンポーネント 開発 デプロイメント 監視 管理

JCS - SaaS Extension Control

いいえ

はい

はい

部分的

JCS - SaaS Extension IDEインタフェース

はい

はい

いいえ

いいえ

JCS - SaaS Extension SDK

はい

はい

はい

はい

JCS - SaaS Extension Control

Oracle Java Cloud Service - SaaS Extension Controlは、JCS - SaaS Extensionインスタンス内のアプリケーションをデプロイおよび監視するために使用するWebベースの管理コンソールです。

JCS - SaaS Extension Controlを起動するには、Oracle Cloud (https://cloud.oracle.com)に移動し、クラウド・アカウントのマイ・サービスにサインインし、JCS - SaaS Extensionインスタンスを選択してから、 「Javaコンソール」をクリックします。

このコンソールを使用して、次を実行できます。

  • アプリケーションのデプロイおよびアンデプロイ

  • デプロイメント・ログの表示

  • ランタイム・ログ・ファイルの表示、フィルタおよびダウンロード

  • ヒープ使用量、レスポンスおよびロード情報、およびJDBC使用状況情報などのインスタンスのパフォーマンス・サマリー情報の表示

  • サービスの再起動

  • 使用中のJCS - SaaS Extensionのバージョンの確認

JCS - SaaS Extension IDEインタフェース

JCS - SaaS Extensionには統合開発環境(IDE)インタフェースが用意されているため、開発者は、JCS - SaaS Extension ControlまたはJCS - SaaS Extension SDKを使用する必要なくJCS - SaaS Extensionインスタンスと直接対話できます。これらのインタフェースは、Oracle JDeveloperやOracle Enterprise Pack for Eclipseを含む複数のIDEに対して使用できます。

IDEは、http://www.oracle.com/technetwork/topics/cloud/downloads/index.htmlからダウンロードできます。

インタフェースを使用して、次を実行できます。

  • アプリケーションのデプロイおよびアンデプロイ

  • デプロイメント・ログの表示

  • ランタイム・ログの表示およびフィルタ

  • 設計時のホワイトリスト・チェックの実行

JCS - SaaS Extension SDK

JCS - SaaS Extension Software Development Kit (SDK)は、JCS - SaaS Extensionインスタンスの管理およびアプリケーションの開発を容易にするコマンド・ライン・ツールを提供するダウンロード可能なパッケージです。

SDKは、http://www.oracle.com/technetwork/topics/cloud/downloads/index.htmlからダウンロードできます。

SDKを使用して、次を実行できます。

  • アプリケーションのデプロイおよびアンデプロイ

  • デプロイメント・ログの表示

  • ランタイム・ログの表示およびフィルタ

  • ヒープ使用量、レスポンスおよびロード情報、およびJDBC使用状況情報などのインスタンスのパフォーマンス・サマリー情報の表示

  • サービスの再起動

  • SSL証明書、WSS証明書、SAMLトークンおよび資格証明ストアの構成

  • サービス・インスタンス・ファイル・システムの操作

  • 設計時のホワイトリスト・チェックの実行

  • これらのタスクに対応するAntタスクおよびMavenプラグインの使用

  • これらのタスク用のローカルのOracle WebLogic Serverドメインの操作