データを共有するためのタクソノミ権限の使用方法
タクソノミ権限を使用すると、タクソノミ内のカテゴリを特定のパートナと共有(ホワイトリスト登録)できます。共有(権限付与)したカテゴリは、購入者がOracle Data Cloudプラットフォームにログインしたときに、その購入者のタクソノミ・ツリーに表示され、ターゲッティング、最適化、モデリングまたは分析に使用できるようになります。データの使用状況とレート(購入者と交渉して決めるか、レート・カード・ツール内で設定したもの)に基づいて、収益を受け取ることになります。タクソノミ権限付与をオーディエンス共有とともに使用することによって、Oracle Data Cloudプラットフォームのセカンドパーティ・マーケットプレイスが円滑化されます。オーディエンス共有では1つ1つの個別のオーディエンスを共有できるのに対し、タクソノミ権限付与ではカテゴリレベルの情報を信頼できるパートナと共有できます。
タクソノミ権限付与は、DMPユーザーとデータ・プロバイダに次のメリットをもたらします。
- DMPユーザー: Oracle Data Cloudアカウント・マネージャの支援を受けることなく、いつでも必要なときに迅速にカテゴリをマーケティング担当者と共有できます。これにより、セカンドパーティ・データ共有プロセスを完全に制御できます。複数のマーケティング担当者との間でデータの交渉、販売および共有を最小限の時間で独自に進めることができます。
- データ・プロバイダ: データをリアルタイムに正確に制御し、データマネタイズを最適化できます。セカンドパーティ・リスト機能と組み合せることによって、データのマネタイズを図るとともに、その価値と一意性を保つことができます。
ヒント: 購入者との契約が変更されるか、終了した場合、タクソノミ権限を編集または削除できます。
このトピックの内容
タクソノミ権限を使用するにあたって
タクソノミ権限を作成する際には、事前に購入者に働き掛けて購入契約を交渉し、レート・カードを設定してください。
- My Oracle Support (MOS)に連絡して、タクソノミ権限へのアクセスをリクエストしてください。タクソノミ権限の作成を許可するユーザーのリストを提供する必要があります。デフォルトでは、どのユーザーも権限を作成できません。
- 購入者およびOracleと協力して、交渉した取引の条件に基づいてレート・カードを作成します。
- My Oracle Support (MOS)に連絡して、購入者をアカウントに関連付けます。
タクソノミ権限の作成
タクソノミ権限を作成して、タクソノミの特定の部分をリアルタイムに正確かつ詳細に購入者と共有(ホワイトリスト登録)できます。
ベスト・プラクティス
- 権限の分離: 個々の権限ホワイトリストに複数の購入者を入力しないでください。
- 契約、価格およびアップセル・パスの分離: 各購入者を個別に保守してください。
- 例外: 例外は、複数の購入者がツリー全体を購入するか、1人の購入者が複数のプラットフォーム・シート(クライアント番号)を持つ場合にのみ認められます。
タクソノミ権限を作成する手順は、次のとおりです。
- 「Manage」→「Taxonomy Permissions」(「Taxonomy Management」の下)に移動し、「Create New」をクリックします。
- 「Selected Recipients」フィールドで、データの購入者を選択します。購入者のクライアント名の入力を開始します。購入者を選択できるように、有効な購入者のドロップダウン・リストが表示されます。
- 「Permissioning Type」リストで、「Modeling, Targeting, and Analytics」、「Targeting and Analytics」または「Analytics Only」を選択します。
- 「Your Taxonomy」領域で、タクソノミ・パス(ツリー・ノード)の展開に必要な三角形のアイコンをクリックして、共有可能なデータの種類およびカテゴリを表示します。かわりに、「Expand All」をクリックして、ツリー内のすべてのノードを展開することもできます。
- 1つ以上のノード・アイコンをクリックして(赤色から緑色に変わる)、該当するカテゴリを購入者と共有します。ノードを間違ってクリックした場合は、再度クリックすることでカテゴリを非表示(ブラックリスト登録)にできます。タクソノミ内のカテゴリのうち、購入者が購入する特定のカテゴリのみを共有してください。ノードはデフォルトでは非表示(ブラックリスト登録)になっており、赤色のアイコン付きで表示されます。この表は、ツリー内の各ノードおよびサブノードに使用されるステータス・アイコンを示しています。
アイコン Status 説明 権限付与済 カテゴリ(ノード)とすべての子(該当する場合)が表示され、いずれも購入者が購入できます。 権限付与なし カテゴリまたはノードは表示されず、購入者は購入できません。 カテゴリは権限付与なし、ただし1つ以上の子カテゴリが権限付与済 カテゴリは非表示(ブラックリスト登録)になっていますが、1つ以上の子カテゴリが共有(ホワイトリスト登録)されています。カテゴリは購入者のタクソノミ内に表示されませんが、共有されている子は表示されます。 カテゴリと少なくとも1つの子カテゴリが権限付与済 カテゴリは共有(ホワイトリスト登録)されており、1つ以上の子カテゴリも共有されています。カテゴリと共有されているすべての子カテゴリが購入者のタクソノミ内に表示されます。 - 「Save」をクリックします。カテゴリは15から60分以内に購入者に表示されます。
次の図は、共有されているカテゴリの例を示しています。Category 1、Subnode 1AおよびSubnode 3Aは共有されていますが、Category 3は共有されていません。
タクソノミ権限の編集
作成したタクソノミ権限を編集して、選択内容を変更できます。
タクソノミ権限を編集する手順は、次のとおりです。
- 「Manage」→「Taxonomy Permissions」に移動します。
- 権限を削除するには、その権限の横にあるチェック・ボックスを選択し、「Delete」をクリックします。
警告: 権限を削除した場合に、そのデータを使用しているアクティブなキャンペーンがあれば、カテゴリが失効するまで続行されます。
- 権限をコピーし、それを基に新規権限を作成するには、既存の権限の横にあるチェック・ボックスを選択し、「Copy」をクリックします。新規権限のフィールドに入力し、「Save」をクリックします。「Refresh」をクリックすると、ページが更新されて新規権限が表示されます。
- 権限を編集するには、その権限の横にあるチェック・ボックスを選択し、「Edit」をクリックします。「Your Taxonomy」領域に、現在選択している権限で構成されるタクソノミ階層が表示されます。
- タクソノミ(カテゴリを表すツリー・ノード)の展開に必要な三角形のアイコンをクリックします。かわりに、「Expand All」をクリックして、ツリー内のすべてのノードを一括で展開することもできます。
- 1つ以上のカテゴリ・アイコンをクリックして、ステータスを共有(緑色)から非表示(赤色)に、または非表示から共有に変更します。タクソノミ内のカテゴリのうち、購入者が購入する特定のカテゴリのみを共有してください。
- 「Save」をクリックして選択内容を保存します。変更は15から60分以内に購入者のタクソノミ・ビューに反映されます。
タクソノミ権限の詳細の表示
「Taxonomy Permissions」インデックス・ページには、自分で定義したか、Oracle Data Cloudクライアント・サポートが代理で定義した共有(ホワイトリスト登録)カテゴリおよび非表示(ブラックリスト登録)カテゴリが表示されます。共有していないカテゴリはすべて非表示(ブラックリスト登録)になります。
既存のタクソノミ権限を表示する手順は、次のとおりです。
- 「Manage」→「Taxonomy Permissions」(「Taxonomy Management」の下)を選択します。
- 「Taxonomy Permissions」ページに、各購入者とタクソノミ権限が表示されます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
ID | タクソノミ権限に割り当てられているユニークID |
Provider | Oracle Data Cloudプラットフォーム内のパートナ・シートのIDと名前 |
Buyer | タクソノミ権限に対するクライアントまたはデータ購入者のIDと名前 |
Created | タクソノミ権限の作成日時を示すタイムスタンプ |
Updated | タクソノミ権限が最後に変更された時間を示すタイムスタンプ |
各購入者名はリンクになっています。リンクをクリックすると、該当する権限に対してタクソノミ内で選択されている具体的な内容が表示されます。