5パフォーマンス管理の設定および保守

この章の内容は次のとおりです。

パフォーマンス文書を作成するには、パフォーマンス・テンプレートが必要です。パフォーマンス・テンプレートには、文書タイプ、テンプレート・セクションおよびプロセス・フローを設定します。これらは、パフォーマンス・テンプレートの作成時に作成するか、または事前に構成されたものを選択します。

文書タイプ

文書タイプによって、組織に対して有効なパフォーマンス文書のタイプ(年間評価、半期評価、プロジェクト評価など)を分類します。日付を設定して、文書タイプが有効な期間を決定します。

パフォーマンス・テンプレート・セクション

セクションは、パフォーマンス文書の構造を形成します。セクションは、テンプレートで使用されるプロセス・フローをサポートしています。

セクション内に、レート付けできるコンテンツのタイプとレーティングの処理オプションを構成します。さらに、コンテンツのソース、および次の情報とパフォーマンス文書を統合する方法を決定します。

  • プロファイル管理ビジネス・プロセスからのプロファイル

  • 目標管理ビジネス・プロセスからのパフォーマンス目標

  • キャリア開発ビジネス・プロセスからの育成目標

マネージャと就業者が評価の最終フィードバックを入力するために使用するオプションを含めることもできます。

評価プロセスのプロセス・フロー

プロセス・フローを作成して、評価プロセスの一環として就業者、マネージャおよび関係者が実行するタスクを決定します。たとえば、目標を設定するタスク、マネージャや関係者が就業者を評価するタスク、および就業者が自身を評価するタスクを含めることができます。企業の様々な評価要件に対応するように、必要な数のプロセス・フローを作成できます。

プロセス・フローには、パフォーマンス・テンプレートに必要なセクションを指定します。たとえば、マネージャが就業者を評点付けするタスクがプロセス・フローに含まれる場合は、コンピテンシまたは目標についてマネージャが就業者を評点付けできる「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」または「育成目標」セクションを設定したり、マネージャが総合評点を入力する「総合要約」セクションを設定する必要があります。

パフォーマンス・テンプレート

パフォーマンス・テンプレートには、パフォーマンス文書の作成に使用する情報がまとめられています。パフォーマンス・テンプレートでは、次の操作を実行します。

  • テンプレートから作成されたパフォーマンス文書にアクセスできるロールを選択します。

  • パフォーマンス文書を認定済の就業者に制限するために、既存の適格プロファイルを選択します。

  • 文書に対して処理ルールを指定します。

  • パフォーマンス文書の有効期間を入力します。

  • 使用する文書タイプ、セクションおよびプロセス・フロー、および就業者を評点付けする追加コンテンツを選択します。必要に応じてテンプレートのセクションを編集できます。

評点モデル

評点モデルを使用して、就業者のパフォーマンス、および個人プロファイルに設定されているスキルと資質の熟達度レベルについて就業者を評点付けします。また、評点モデルを使用すると、モデル・プロファイルの項目に対してターゲット熟達度レベルを指定できるため、モデル・プロファイルと就業者のプロファイルを比較できます。評点モデルを作成するには、「プロファイル」作業領域の「プロファイル・評点モデルの管理」タスクを使用します。

パフォーマンスおよび熟達度について就業者を評点付けするには、個人プロファイルに含まれるコンテンツ・タイプに評点モデルを添付します。次に、そのタイプ内の項目について就業者を評点付けできます。たとえば、「コンピテンシ」コンテンツ・タイプ内の「コミュニケーション」コンテンツ項目について就業者を評点付けできます。

モデル・プロファイルの場合は、プロファイルの項目に対してターゲット熟達度レベルを指定して、モデル・プロファイルと就業者プロファイルを比較できます。評点を使用して、次の操作ができます。

  • マネージャはモデル・プロファイルと就業者のプロファイルを比較して、ポジションを補充するのに最適な個人を判断できます。

  • 就業者は自身のプロファイルとモデル・プロファイルを比較して、次のことを識別できます。

    • 組織内で適したポジション。

    • スキル・ギャップを識別し、他のポジションに応募する前にギャップを埋めることができます。

就業者のポテンシャル、離職の影響および離職のリスクを測定する評点モデルも使用できます。

モデルの使用に応じて、評点モデルには次のコンポーネントの一部または全部を含めることができます。

  • 評点レベル

  • レビュー・ポイント

  • 評点カテゴリ

  • 分布

評点レベル

評点レベルによって、就業者の評点付けに使用する質的な値(1、2、3、4など)を特定します。

Oracle Fusion Performance Managementで使用される評点モデルでは、次の操作を行う必要があります。

  • 数値評点を定義します(特に、計算済評点を使用するパフォーマンス文書の評点モデルの場合)。

  • 評点レベルを整数で定義します(最も高い数値は最良評点を示す)。評点レベルによって、分析における最高評点と最低評点が決まります。

レビュー・ポイント

「平均」、「合計」または「区分」計算方法を使用するパフォーマンス文書の評点モデルの場合は、レビュー・ポイントを定義します。評点モデルに対して定義するレビュー・ポイントおよびポイント範囲は、評点の計算に使用されます。

評点カテゴリ

評点カテゴリを使用して、タレント・レビュー・プロセスで使用される分析ツール(タレント・レビュー・プロセスで使用されるボックス・チャートなど)用の評点レベルをグループ化できます。評点レベルを低、中、高などのカテゴリにグループ化すると、それらのカテゴリが分析用のラベルになります。評点カテゴリを変更すると分析に影響が出る可能性があるため、設定後の変更はできません。

分布

Oracle Fusion Compensation ManagementおよびOracle Fusion Performance Managementでは、評点モデル分布を使用して、各評点レベルに割り当てられる就業者のターゲット最小比率と最大比率が決まります。Compensation Managementでは、評点モデルに直接設定する分布値が使用されます。ただし、Performance Managementで使用される評点モデルの場合は、「ターゲット評点分布の管理」タスクを使用して分布を設定できます。

タレント評点の更新: 説明

タレント評点とは、就業者の評価に使用される評点(パフォーマンス、ポテンシャル、熟達度、準備および影響を含む)のことです。評点は、Oracle Fusion Profile Management、Oracle Fusion Performance Management、Oracle Fusion Talent Reviewなど、HCM製品ファミリ内の複数の製品で使用されます。

タレント評点タイプ

次の表に、タレント評点およびその説明を示します。アプリケーション設定および割り当てられたロールに応じて、HCM製品ファミリ内の複数の製品にわたってこれらのタレント評点を表示、追加および更新できます。

タレント評点 説明

タレント・スコア

組織が定義した評点モデルを使用して、組織に対する個人の全体的な価値を評価します。

パフォーマンス評点

項目、セクションまたはパフォーマンス文書全体を評価します。

ポテンシャル・レベル

作業の実行に基づいて個人を評価します。

ポテンシャル・スコア

成功を収めるための個人の到達可能なレベルの技能または能力を評価します。

Nボックス・セル・アサイメント

N個のボックスを含むボックス・チャート・マトリックスで、組織に対する個人の現在の貢献および潜在的な貢献を評価します。Nはグリッド内のボックス数を表します。

昇進準備

個人のキャリア開発における次のポジションに対する準備を評価します。

離職のリスク

個人が退職する可能性を評価します。

離職の影響

個人が離職したときに組織に与える実際の影響または把握できる影響を評価します。

熟達度

コンピテンシに対する個人のスキル・レベルを評価します。

行動評点

コンピテンシに関連付けられた行動に対する個人のアクションを評価します。

タレント評点の更新

アプリケーション設定および自分に割り当てられたロールに応じて、タレント評点を更新できます。次の表に、タレント評点を更新できる場所を示します。

タレント評点 「キャリア・プランニング」ページでの更新の可/不可 タレント・レビューでの更新の可/不可 パフォーマンス管理での更新の可/不可 後任管理での更新の可/不可

タレント・スコア

はい

はい

不可

不可

パフォーマンス評点

はい

はい

はい

不可

ポテンシャル・レベル

はい

はい

不可

不可

ポテンシャル・スコア

はい

はい

不可

不可

Nボックス・セル・アサイメント

不可

はい

不可

不可

昇進準備

はい

不可

不可

不可

離職のリスク

はい

はい

不可

はい

離職の影響

はい

はい

不可

はい

熟達度

はい

不可

はい

不可

注意: 行動評点は、個人の「スキルおよび資格の編集」ページの「コンピテンシ」で更新できます。

タレント評点を更新する場合は、次のようになります。

  • パフォーマンス文書のパフォーマンス評点は常に、就業者のパフォーマンス評価中にマネージャが入力したパフォーマンス評点です。就業者のパフォーマンス文書からのパフォーマンス評点は、就業者のプロファイルに表示されます(パフォーマンス・テンプレートでそのように構成されている場合)。

  • Oracle Fusion Compensation Managementでは、構成されている場合は、パフォーマンス文書に表示される、パフォーマンス、パフォーマンス目標セクションおよびコンピテンシ・セクションの評点も更新できます。

  • タレント・レビュー・プロセスでは、就業者のプロファイルのタレント評点を使用してタレント・レビュー情報を作成します。タレント・レビュー会議が終結すると、就業者のプロファイルは調整済の評点で自動的に更新されます。したがって、就業者のパフォーマンス文書に表示されるパフォーマンス評点は、就業者のプロファイルに表示されるパフォーマンス評点と異なる可能性があります。

質問リスト

質問リストを作成すると、アプリケーションをサポートする情報をアプリケーション内で収集できます。たとえば、質問リストを使用して、パフォーマンス評価のフィードバックを収集できます。この項では、質問リストの作成および保守について説明します。「設定および保守」作業領域の「質問リスト・テンプレートの管理」、「質問リストの管理」および「質問ライブラリの管理」タスクを使用します。

サブスクライバ・アプリケーション

質問リストの使用に適格なアプリケーションをサブスクライバ・アプリケーションと呼びます。各質問リストに対してサブスクライバ・アプリケーションを選択する必要があります。「質問リストの管理」ページでサブスクライバを選択する際には、選択したサブスクライバのみに対する質問リストを作成できます。さらに、サブスクライバでは、そのサブスクライバ用に作成された質問リストのみが表示されるように検索結果がフィルタ処理されます。

注意: 一部のサブスクライバ・アプリケーションでは「設定および保守」のタスクを使用して質問リスト・コンポーネントが管理されますが、独自のタスクが用意されている場合や、質問リストの変更が許可されない場合もあります。詳細は、サブスクライバ・アプリケーションのドキュメントを参照してください。

フォルダ

質問リストはフォルダで維持管理します。質問リストを区別または識別するために必要なフォルダを、サブスクライバ・アプリケーションごとにいくつでも作成できます。

質問リスト・テンプレート

一貫性を維持するために、すべての質問リストはテンプレートに基づきます。質問リストを作成する際には、質問リストのベースになるテンプレートを選択する必要があります。デフォルト設定を指定したり、テンプレートを使用して作成するすべての質問リストに必要な特定のセクションや質問などの必須要件が確実に満たされるようにテンプレートが用意されています。次を対象にしたテンプレートを構成できます。

  • 特定のアプリケーション

  • 一般的な対象者(組織全体、すべての内部顧客など)

  • ターゲット対象者(例: マネージャなど特定のロール)

  • 特定の目的(パフォーマンス評価期間にフィードバックを実行したり、タレント・レビューのアセスメントで就業者のポテンシャルを評点付けするなど)

質問リストを作成できるのは、質問リストと同じサブスクライバ用に作成されたテンプレートからのみです。

質問リストの表示

サブスクライバ・アプリケーションで質問リストを表示する方法を指定できます。たとえば、次のことが可能です。

  • 質問リストを1ページまたは複数ページに表示します。

  • セクションを追加して、質問をタイプ別または他の分類でグループ化します。

  • 質問を必須としてマークします。

質問ライブラリの質問と応答

質問ライブラリ内に質問を作成します。次の4タイプの質問があります。

  • テキスト

  • 単一選択

  • 複数選択

  • 応答なし

質問タイプごとに、応答を構成したり、表示方法を選択することもできます。たとえば、単一選択の質問の場合は、選択可能な応答をリストに表示するか、またはラジオ・ボタンとして表示するかを指定できます。サブスクライブしているアプリケーションが応答フィードバックを使用している場合は、応答者に表示される応答フィードバックを追加して、応答に的を絞ったメッセージを表示することもできます。

質問リストと質問のスコア付け

スコア付けがサポートされているサブスクライバ・アプリケーションの場合は、応答者の応答をスコア付けする質問を構成できます。応答の累積合計、平均スコア、または満点スコアに対するパーセントが計算されるように質問リストを構成できます。

質問リストおよびテンプレートへのアクセス

個人情報オプションを設定することによって、質問リストおよびテンプレートへのアクセスを制御できます。「個人情報」オプションを「プライベート」に設定すると、指定された所有者のみが質問リストまたはテンプレートを編集できます。それ以外の場合は、アクセス権限を持つ全員が質問リストまたはテンプレートを編集できます。

この項では、テンプレートから生成される質問リストに対して、質問リスト・テンプレートのオプションがどのように影響を与えるかについて説明します。各質問リストのオプションの一部は上書きできます。

「設定および保守」作業領域の「質問リスト・テンプレートの管理」タスクを使用します。

質問のスコア付けと計算ルール

「スコア質問リスト」を選択して、応答に基づいてスコアを計算するように質問リストを構成できます。そうすれば、テンプレートから作成した質問リストが、スコア付けをサポートするサブスクライバに対してスコア付けされるようになります。スコア付けされたテンプレートに基づく質問リストが必ずスコア付けされるわけではありません。質問リストをスコア付けするには、スコアの計算に使用する算式が指定された総合スコア計算ルールも選択する必要があります。

注意: スコア付けは、スコア付けが許可されているサブスクライバ・アプリケーションにのみ適用されます。

テンプレートを編集して「スコア質問リスト」の選択を解除しても、そのテンプレートから作成した既存の質問リストには影響しません。そのテンプレートから将来作成する質問リストのみがスコア付けされなくなります。

セクション・プレゼンテーションおよびセクション順序

質問リストには少なくとも1つのセクションがあります。セクションを使用して、質問をタイプ別やカテゴリ別などにグループ化できます。

「セクション・プレゼンテーション」オプションによって、質問リストでのセクションの使用方法を制御します。次の表に、「セクション・プレゼンテーション」の値を示します。

説明

セクションなし

指定した順序でセクションが表示されます。

スタック・リージョン

「セクション順序」オプションで指定された順に複数のセクションが表示されます。

「セクション順序」オプションによってセクション順序を制御します。次の表に、「セクション順序」の値を示します。

説明

順次

指定した順序でセクションが表示されます。

ランダム

各応答者に表示されるセクションの順序は異なります。レビュー担当者にはセクションが順番に表示されるため、応答のレビュー時の一貫性が保たれます。

このテンプレートに基づいた質問リストでこれらの値が上書き可能かどうかを指定できます。

質問順序および応答順序

「質問順序」および「応答順序」の値によって、応答者に対する質問および可能な応答の表示順序を制御します。応答順序が適用されるのは、応答リストを含む単一選択および複数選択の質問のみです。

次の表に、「質問順序」および「応答順序」の値を示します。

説明

垂直

質問は指定された順序で表示されます。

ランダム

各応答者に表示される質問の順序は異なります。レビュー担当者には質問が順番に表示されるため、応答のレビュー時の一貫性が保たれます。

セクションごとに、これらのオプションのデフォルト値を上書きできます。このテンプレートに基づいた質問リストでこれらの値が上書き可能かどうかも指定できます。

許可される応答タイプ

「許可される応答タイプ」値によって、テンプレートから作成される質問リストに表示可能な応答タイプが特定されます。質問リストには、選択した応答タイプの質問のみが表示可能です。

例:

  • 「リストからの単一選択」「ラジオ・ボタン・リスト」を両方とも選択しないと、単一選択の質問を含めることができません。

  • 「ラジオ・ボタン・リスト」「複数選択のチェック」の両方を選択すると、単一選択および複数選択の質問を含めることができます。ただし、いずれの場合も、使用できるのは選択した応答タイプのみです。

セクション書式

「追加質問の許可」オプションによって、サブスクライバ・アプリケーションで承認済ユーザーが質問を追加できるかどうかを制御します。たとえば、パフォーマンス文書の場合、これはマネージャか就業者になります。

「必須」オプションを選択すると、応答者はセクション内のすべての質問に回答する必要があります。

「新規ページ」オプションを選択すると、セクションが新規ページで開始されます。「ページ当たりの最大質問数」フィールドに指定した質問数に応じて、1つのセクションに複数のページが含まれる場合があります。

セクション内の質問と応答

「質問」表で、選択したセクションの質問を管理します。次のことができます。

  • 質問ライブラリから質問を追加します。これらの質問の応答タイプを変更できます。

  • スコア付けされる質問またはスコア付けされない質問を作成します。作成した質問は質問ライブラリの一部になります。セクションから質問を作成した後、質問をセクションに追加する必要もあります。

  • 質問を編集します。編集内容も質問ライブラリに反映されます。

  • 質問を削除します。

  • セクション内で質問をドラッグして、質問の順序を変更します。セクションの質問順序が「垂直」の場合、質問リストにはこの順序で質問が表示されます。

セクション自体が必須でない場合は、個々の質問を必須としてマークできます。それ以外の場合、応答者はすべての質問に回答する必要があります。

プレビュー

「プレビュー」処理を使用して、セクション、質問、応答、応答フィードバックおよびテストのスコア付けをレビューできます。

質問リストには、テキスト、単一選択、複数選択および応答なしの質問を含めることができます。この項では、各タイプの質問を作成し、想定される応答を定義する方法について説明します。質問を管理するには、「設定および保守」作業領域の「質問ライブラリの管理」タスクを使用します。

質問リスト・テンプレートおよび質問リストに質問を直接作成、編集およびコピーすることもできます。「設定および保守」作業領域の「質問リスト・テンプレートの管理」および「質問リストの管理」タスクを使用します。

サブスクライバ・アプリケーション

質問を作成する際には、質問のサブスクライバ・アプリケーションおよび質問を含めるフォルダを選択する必要があります。サブスクライバ・アプリケーションごとにフィルタを作成して、サブスクライバの質問を保存できます。質問を使用できるのは、同じサブスクライバの質問リストのみです。

テキストの質問

応答者は、テキスト・フィールドに応答を入力します。応答について、次を指定できます。

  • 最小および最大文字数。

  • プレーン・テキストか、またはリッチ・テキストか。応答者が太字や下線などの書式を使用できるようにするには、リッチ・テキストを選択します。

単一選択の質問

応答者は、複数の応答から1つを選択します。応答をリストに表示するか、またはラジオ・ボタンとして表示するかを指定します。

評点モデルを選択すれば、一貫した応答をすばやく用意できます。評点モデルを選択する際には、評点レベルが応答として表示されます。応答は追加、削除または編集できます。評点モデルを変更しても、変更を反映するために質問は更新されません。たとえば、評点モデルに5つの評点レベルが含まれる場合、応答者が選択できる応答として、各レベルの概略が表示されます。

フィードバックを追加すれば、応答に対するメッセージを応答者に表示できます。応答フィードバックは、応答者が質問リストを送信すると表示されます。

単一選択の質問をラジオ・ボタンとして構成し、必須でない指定にすると、「意見なし」の応答が自動的に表示されます。このオプションでは、選択を解除できない応答を応答者がすでに選択した場合でも、応答者が「意見なし」に応答を変更できます。

複数選択の質問

応答者は、1つまたは複数の回答を指定できます。応答をチェック・ボックスとして表示するか、または選択リストとして表示するかを指定します。必須の応答の最小数および最大数を設定できます。単一選択の質問と同様に、評点モデルを応答タイプに関連付けることができます。単一選択の質問と同様に、複数選択の質問にもフィードバックを追加できます。

応答なしの質問

この質問タイプは、応答が不要な場合に使用します。インストラクションや情報をセクションに追加するために使用できます。

応答のスコア付け

単一選択および複数選択の質問を構成して応答をスコア付けできます。応答をスコア付けするには、ユーザー定義のスコア付けを使用するように設定するか、事前に定義された数値評点を使用する評点モデルを選択できます。評点モデルを使用する応答は、質問がスコア付け用に構成されているときのみにスコア付けされます。アプリケーションでは、応答のスコアを使用して、スコア付けされるように構成されている質問リストのスコアが計算されます。評点モデルを使用する場合は、概略およびスコアを編集できます。

注意: 「ポテンシャル・アセスメント」という質問リスト・タイプでは、ポテンシャル評点が計算されます。ポテンシャル・アセスメントを使用できるのは、タレント・レビュー・ビジネス・プロセスのみです。ポテンシャル・アセスメントは、「設定および保守」作業領域の「ポテンシャル・アセスメントの管理」タスクを使用して設定します。

添付

すべてのタイプの質問(応答なしの質問を含む)について、応答者が添付を追加できるかどうかを指定します。

この項では、質問リストの作成方法の要約を示します。「設定および保守」作業領域の「質問リストの管理」タスクを使用します。「ナビゲータ」「設定および保守」を選択します。

質問リスト・テンプレートの選択

  1. 「質問リストの管理」ページの「フォルダ」セクションで、質問リストのサブスクライバ・アプリケーションを選択します。

  2. 「検索結果」セクションで、「作成」をクリックします。「質問リストの作成」ダイアログ・ボックスがオープンします。

  3. 「質問リスト・テンプレートID」または「名前」の値を入力します(可能な場合)。または、「検索」をクリックして、使用可能なすべてのテンプレートをリストします。

  4. 「検索結果」セクションで、テンプレートを選択して「OK」をクリックします。「質問リストの作成: 基本情報」ページがオープンします。

質問リストの基本情報の入力

  1. 一意で数値の質問リストIDが自動的に表示されます。この値は上書きできます。

  2. これがスコア付き質問リストである場合は、総合スコア計算ルールが表示されます。別のルールも選択できます。

  3. 質問リスト名を入力し、フォルダを選択します。フォルダを使用して、質問リストをタイプ別や目的別などに編成します。

  4. 質問リストにアクセス可能な全員が質問リストを編集できる場合は、「所有者」フィールドは空白のままにして、「個人情報」値を「公開」に設定します。それ以外の場合は、所有者を選択し、「個人情報」「プライベート」に設定します。

  5. 質問リストの準備が完了するまで、「ステータス」値は「ドラフト」に設定したままにします。

  6. 「インストラクションおよびヘルプ資料」セクションで、質問リスト・ユーザー向けのインストラクションを入力して書式設定します。このテキストは、質問リストの先頭ページの上部に表示されます。

  7. ファイルまたはURLの添付を追加します(該当する場合)。リンクは、質問リストの上部およびインストラクション・テキストの下に表示されます。

  8. 「次」をクリックします。質問リスト・コンテンツの作成ページがオープンします。

質問リスト・コンテンツの入力

「セクション順序」「セクション・プレゼンテーション」および「ページ・レイアウト」の値は、質問リスト・テンプレートに指定された値です。テンプレート設定に応じて、これらの値を変更できる場合があります。セクションは、質問リスト・テンプレートに定義されているとおりに表示されます。テンプレート設定に応じて、セクション設定の一部または全部を編集できます。さらに、事前定義されたセクションを削除したり、追加セクションを作成できます。

  1. 最初のセクションを選択すると、その質問が「質問」セクションに表示されます。質問を削除したり、質問の応答タイプや「必須」設定を変更できます。

  2. 追加のセクションを作成する場合は、それらに質問を追加します。「質問」セクションで、「追加」をクリックすると、「質問の追加」ダイアログ・ボックスがオープンします。質問を検索して選択し、「OK」をクリックします。

  3. セクションに対する質問を作成することもできます。セクションを選択し、「質問」セクションで「作成」をクリックすると、「質問の作成」ページがオープンします。フォルダを選択し、質問および応答の詳細を入力して、「保存してクローズ」をクリックします。質問は質問ライブラリでも使用できるようになります。手順2の指示に従って、セクションに質問を追加します。

  4. 必要に応じて質問を編集します。質問を選択して「編集」をクリックすると、「質問の編集」ページがオープンします。質問および応答の詳細を入力して、「保存してクローズ」をクリックします。質問リストおよび質問ライブラリの質問が更新されます。

  5. すべてのセクションおよび質問が完了したら、「次」をクリックして、質問リスト・レビューの作成ページをオープンします。

  6. 「プレビュー」をクリックして、質問リストをプレビューします。スコア付き質問リストの場合は、「テスト」をクリックしてスコア付けを確認します。

  7. 「OK」をクリックして、「プレビュー」ダイアログ・ボックスをクローズします。「保存」をクリックして、質問リストを保存します。

質問リストを使用する準備が完了したら、質問リストの「ステータス」値を「アクティブ」に設定します。

翻訳エディタを使用して、質問リスト・テンプレート、質問リストおよび質問を翻訳できます。翻訳エディタでは、現在のセッションからサイン・アウトせずに、複数の言語のテキストを同時にレビューおよび翻訳できます。翻訳エディタでは、翻訳可能なフィールドごとにデータが意図したとおりに翻訳されていることを確認できます。質問リスト・テンプレート、質問リストおよび質問が表示されるときには、常に翻訳が表示されます。

適格な言語

翻訳できる言語は、アプリケーションにインストール済でアクティブな言語です。アプリケーションでは、ユーザーがサイン・インしたときに選択した言語に対応する翻訳テキストが表示されます。

翻訳できるテキスト

翻訳エディタを使用して、質問リスト・テンプレート、質問リストおよび質問のすべてのテキスト・フィールドを翻訳できます。質問リストおよびテンプレートについては、次の部分を翻訳できます。

  • 名前、適用および概要

  • セクション・タイトル、摘要および概要

質問については、次の部分を翻訳できます。

  • 質問テキスト

  • 質問応答の概略

  • 質問応答のフィードバック

翻訳エディタの使用方法

「翻訳エディタ」アイコンをクリックして、質問リスト、質問リスト・テンプレートまたは質問の翻訳可能なテキストを編集します。このアイコンは、表示できるフィールドがあるページおよびセクションに表示されます。表示される「翻訳の編集」ダイアログ・ボックスで、使用可能な言語のテキストを各フィールドに入力できます。アプリケーションでは、ユーザーがサイン・インしたときに選択した言語に対応する翻訳テキストが表示されます。たとえば、英語からスペイン語に質問を翻訳した場合は、スペイン語を話すユーザーにスペイン語の翻訳が表示されます。現在のセッションの言語と同じ言語にテキストが翻訳されている場合は、UIに翻訳が即座に適用されて表示されます。

新しい質問リスト、テンプレートまたは質問を作成する際には、まず保存してから翻訳エディタを使用する必要があります。オブジェクトをデータベースに保存すると、翻訳エディタが使用可能になります。

翻訳の継承

質問リストには、テンプレートからの翻訳が継承されます。翻訳は、編集して変更できます。翻訳した質問と同じ質問が別の質問リストまたはテンプレートで使用された場合は、その質問でも質問の翻訳が継承されます。質問ライブラリ、または翻訳が使用されている質問リストまたはテンプレートで、翻訳を編集できます。

直属のマネージャ以外の関係者から就業者に関するフィードバックを収集するには、質問リストを作成してパフォーマンス文書に追加します。マネージャは、就業者を評価する際の参考としてフィードバックを利用できます。

質問表を使用すると、次の処理を実行できます。

  • パフォーマンス文書でフィードバックを取得する

  • 就業者に関するコンピテンスと目標以外の情報を収集する

  • 特定の対象者および期間に対して質問を構成する

質問リストを作成するには、「設定および保守」および「パフォーマンス管理」作業領域の「質問リストの管理」タスクを使用します。「パフォーマンス管理」作業領域の「質問の管理」、「質問リスト・テンプレートの管理」および「質問リストの管理」タスクも使用できます。

パフォーマンス文書でのフィードバックの取得

質問表を使用して、組織が複数のソースからフィードバックを取得し、就業者のパフォーマンスをより広い見地から評価および表示できるようにすることができます。質問リストを使用して、評価対象の就業者、就業者のマネージャ、同僚、他のマネージャ、内部顧客、または組織内の他のすべてのロールからフィードバックを取得します。パフォーマンス文書で取得した関係者フィードバックは、パフォーマンス文書での就業者の評点付けには使用できませんが、マネージャが就業者を評点付けする際に使用して役立てることができます。

応答者はパフォーマンス文書の質問表にアクセスします。マネージャまたは就業者、あるいはその両方が関係者フィードバックを管理し、関係者を選択してロールを割り当て、関係者が応答する質問表を選択します。

就業者に関するコンピテンスと目標以外の情報の収集

質問リストを使用すると、就業者に関してコンピテンシおよび目標に限定されないデータを収集できるため、就業者のパフォーマンスや育成に関する情報の範囲が拡張されます。

たとえば、マネージャまたは就業者に次の事項を依頼できます。

  • 就業者の強味、またはさらに育成が必要な分野を識別してください。

  • 前年中に就業者が行った上位3つの達成を説明してください。

  • 現在のロールにおける就業者の満足度について意見を述べてください。

特定の対象者および期間に対する質問の構成

一般対象者またはマネージャ、就業者、同僚、その他のロールといった特定のグループをターゲットにして質問表を構成できます。質問表をパフォーマンス・テンプレート期間に関連付けて、質問表に応答するロールを割り当てる必要があります。これにより、特定の期間に集中した質問表または複数の期間にわたって使用可能な質問表を作成できます。

質問表をパフォーマンス文書に追加して、パフォーマンス評価の際に関係者がフィードバックを入力できるようにすることが可能です。質問表をパフォーマンス文書に追加するには、まず質問表テンプレートと質問表を作成し、質問表を含めるパフォーマンス・テンプレートを作成するエレメントを構成する必要があります。

次の図に、質問表をパフォーマンス文書に追加し、フィードバックを追跡するために必要な手順を示します。

次の図は、質問リストをパフォーマンス文書に追加して
関係者フィードバックを追跡するために必要なステップを示すフロー・チャートです。実装者は質問リスト・テンプレートを作成し、次にテンプレートから質問リストを作成します。その後、実装者は質問リストに回答するロールを作成します。次に、実装者は質問リスト・セクションを作成し、「関係者フィードバックの管理」タスクを含むプロセス・フローを作成します。 実装者はパフォーマンス・テンプレートの質問リスト・セクションにロールを追加し、質問リストを文書期間のロールと関連付けます。HR担当者、マネージャまたは就業者が文書を作成します。テンプレートの構成に基づいて、マネージャおよび就業者は関係者を選択し、
フィードバックを管理します。

「設定および保守」および「パフォーマンス管理」作業領域で、質問リスト・テンプレート、質問リスト、質問、ロール、プロセス・フロー・パフォーマンス・テンプレート・セクション、およびパフォーマンス・テンプレートを管理します。パフォーマンス文書の関係者フィードバックは、「パフォーマンス管理」作業領域で管理します。

質問リスト・テンプレート

質問リスト・テンプレートを作成して、このテンプレートから質問リストを作成し、「パフォーマンス360度」をサブスクライバ・アプリケーションとして割り当ててパフォーマンス文書で使用可能にします。このテンプレートで、作成した質問表に含めるレイアウトおよび質問の書式を設定できます。質問リスト・テンプレートは必要な数だけ作成できます。

質問リスト

使用可能なテンプレートから質問表を作成します。質問リストは、ビジネス・プロセスで必要な数だけ作成できます。たとえば、組織が他のマネージャ、同僚、内部顧客など複数のロールからのフィードバックを必要とする場合は、ロールごとに異なる質問表が必要になることがあります。パフォーマンス評価期間ごとに異なる質問表が必要な場合や、すべての期間に対応する質問表が必要な場合もあります。こうした必要に応じて、テンプレートから作成した質問表を編集できます。

ロール

デフォルト・ロールになっているマネージャと就業者を除き、パフォーマンス文書の質問表にアクセスするすべてのロールを作成する必要があります。ロールをパフォーマンス・テンプレートの質問リストに関連付けると、ロールに対して質問リストが使用可能になります。マネージャまたは就業者、あるいはその両方は、関係者が使用する質問表を決定するための関係者フィードバックを管理する際に関係者ごとに適用するロールを選択します。

セクション

パフォーマンス文書に含める「質問表」セクションを作成します。「質問表」セクションは、質問表を含めることができる唯一のセクション・タイプです。質問リストは、パフォーマンス文書にタブとして表示されます。質問リストにアクセスするすべてのロールをセクションに追加します。

プロセス・フロー

関係者フィードバックをパフォーマンス文書で使用できるようにするには、「関係者フィードバックの管理」タスクを含むプロセス・フローを作成する必要があります。マネージャまたは就業者(あるいはその両方)が関係者フィードバックを管理および追跡できるかどうかを指定します。

パフォーマンス・テンプレート

パフォーマンス・テンプレートで、質問表に対して作成したロール、プロセス・フロー、「質問表」セクションを追加します。質問表へのアクセスを許可するロールを文書期間に追加し、各ロールに関連付ける質問表を指定します。マネージャおよび就業者に質問表への回答を要求することもできます。そのためには、対象となるマネージャおよび就業者を文書期間に追加する必要があります。

テンプレートでは、質問表への回答を必須にするロールごとの最小関係者数および文書ごとの合計最小関係者数も指定できます。これらの設定はガイドラインであり、強制ではありません。

パフォーマンス文書と関係者フィードバック

パフォーマンス文書の作成後に、マネージャまたは就業者(あるいはその両方)は、関係者を選択し、フィードバックの要求を送信して、そのフィードバックを管理できます。質問表の設定に応じて、マネージャまたは就業者は質問表に質問を追加できます。関係者フィードバックを管理する機能はプロセス・フローの設定によって決まります。

就業者とマネージャ以外の関係者は、パフォーマンス文書の「質問表」セクションにアクセスできます。パフォーマンス・テンプレートおよびプロセス・フローの構成方法に応じて、次のことが可能です。

  • 関係者は、マネージャおよび就業者がレビューできるように、「総合要約」セクションに表示されるコメントを入力できます。

  • 就業者およびマネージャは、「質問リスト」セクションにアクセスして関係者フィードバックを表示できます。

マネージャがパフォーマンス文書を送信すると、関係者フィードバックはロックされ、関係者はフィードバックの追加や編集ができなくなります。文書がロックされる前に関係者が送信しなかったフィードバックは、パフォーマンス文書に含まれません。

質問リストに関するFAQ

新しいバージョンの質問リストを作成するか、または既存のバージョンを更新するように求められます。

既存のバージョンを更新する場合は、ステータスが「アクティブ」のままになり、質問リストのバージョンは変わらず、「使用中」ステータスが「はい」になります。質問リストを保存するとすぐに変更が有効になります。応答者が新しい応答を開始するか、保存済応答をオープンするか、完了した読取り専用質問リストを表示すると、変更したバージョンが表示されます。変更前に応答者が質問に答えて質問リストを保存した場合は、変更後に再オープンすると、保存した応答が引き続き表示されます。質問リストは必要に応じて編集できます。ただし、テキストの変更など、影響が少ない部分に変更を制限することをお薦めします。質問を追加したり、質問を必須としてマークしたり、選択型の質問に対する応答を変更すると、すでに完了した質問リストで問題が発生する可能性があります。

新しいバージョンを作成する場合、以前のバージョンには影響しません。新しいバージョンのステータスが「下書き」に設定されて、質問リストのバージョンが1つ増えます。「使用中」ステータスが「前バージョン」に設定されます。このバージョンを使用した質問リストが完成すると、「使用中」ステータスが「はい」に変わります。ステータスを「アクティブ」に設定して質問リストを保存すると、変更が有効になります。応答者が新しい応答を開始するか、保存済応答をオープンすると、新しいバージョンが表示されます。完成した質問リストには、完成したときの質問リスト・バージョンが表示されます。新しいバージョンの前に応答者が質問に答えて質問リストを保存した場合は、新しいバージョンを再オープンしても、保存した応答は表示されません。

パフォーマンス・ロール

就業者と就業者のマネージャ以外の関係者からのフィードバックを集めるには、パフォーマンス評価の範囲を拡張するためのロールを作成します。複数関係者のフィードバックを実装するには、最初に、プロセスに参加できるロールを定義する必要があります。パフォーマンス・ロールを作成するには、「設定および保守」および「パフォーマンス管理」作業領域の「パフォーマンス・ロールの管理」タスクを使用します。

フィードバックを実行できるようにロールを適格にするには、次の操作を実行します。

  • パフォーマンス・ロールを定義します。

  • ロールの摘要を入力します。

  • パフォーマンス文書に対してロールを使用可能にします。

  • 質問リストの使用時に、質問リストをロールに関連付けます。

パフォーマンス・ロールの定義

組織で採用されている評価プロセスに必要な数のロールを作成できます。たとえば、マトリックス管理レビューの一環として、同僚、メンター、追加のマネージャなどのロールを作成できます。作成するロールはすべて関係者ロール・タイプとして分類されます。

作成したロールが、就業者、マネージャおよび他の関係者が送信する評点やコメントを表示できるようにするには、「就業者およびマネージャ評価の表示をロールに許可」を選択します。このロールの関係者は、「自分のフィードバック要求」ページからパフォーマンス文書をオープンすると、他のすべてのロールによって送信された評点、コメントおよび質問リストをすべて表示できます。

「日付: 自」および「日付: 至」も設定する必要があります。これらの日付は、そのテンプレートでの使用に有効になるようにテンプレートの日付と重複している必要があります。たとえば、ロールの「日付: 自」は、ロールの「日付: 至」がテンプレートの「日付: 自」より前でないかぎり、テンプレートの日付より前にできます。ロールの「日付: 至」は、ロールの「日付: 自」がテンプレートの「日付: 至」より後でないかぎり、テンプレートの「日付: 至」の後にすることもできます。

マネージャ・ロールおよび就業者ロールは必須で、削除または編集できません。ただし、質問リストへの回答や就業者の評点付けを実行する際にマネージャ・ロールまたは就業者ロールを必要としないパフォーマンス・テンプレートを作成できます。この場合は、ロール名をテンプレートに追加して、マネージャまたは就業者にフィードバックの表示を許可する必要があります。

ロール摘要の入力

ロール名とともにロール摘要を追加できます。摘要は「関係者フィードバックの管理」ページに表示され、ユーザーが各関係者にどのロールを割り当てるかを決定するときに役立ちます。

パフォーマンス文書でのロールの使用可能化

マネージャ・ロールや就業者ロールと同様に、作成する関係者ロールは、パフォーマンス文書にアクセスして、コンテンツに対する評点やコメント、および質問リストに対するフィードバックを入力する資格があります。パフォーマンス・テンプレートのロールを選択し、パフォーマンス文書にアクセスできるようにする必要があります。

ロールへの質問リストの関連付け

各ロールは、パフォーマンス期間内に、各パフォーマンス文書の1つの質問リストにのみ回答する資格があります。ただし、関係者に複数のロールを割り当てることができるため、関係者は複数の質問リストを完了できます。ロールが使用するパフォーマンス・テンプレートの質問リストに、ロールを関連付けます。ロールを関係者に割り当てるには、「パフォーマンス管理」作業領域の「関係者フィードバックの管理」タスクを使用します。

「関係者フィードバックの管理」タスクを使用すると、ライン・マネージャおよび就業者以外の個人が就業者のパフォーマンス文書にフィードバックを直接入力できます。フィードバックを実行する追加のロールには、同僚、メンター、顧客および他のマネージャ(マトリックス・マネージャなど)が含まれます。フィードバックを実行する追加のロールは関係者と呼ばれます。関係者は、コンテンツ項目について評点またはコメント(あるいはその両方)を入力して就業者を評価し、質問リストに回答して360度評価を実行できます。関係者フィードバックは、公式なパフォーマンス評価の一部として記録されます。就業者とそれぞれの立場で仕事をした様々な関係者を含めることで、マネージャは就業者のパフォーマンスについての評価に役立つ幅広い視野を獲得できます。

関係者フィードバック・プロセスでは、次の機能が提供されます。

  • 関係者フィードバックを要求および追跡できる担当者の指定

  • ロールに対応した複数関係者フィードバックの実行

  • 質問リストを使用したフィードバックの実行

  • 関係者の名前、ロールおよびフィードバックの表示

  • フィードバックの送信および関係者フィードバック・プロセスの完了

  • フィードバックの印刷

次の図は、関係者フィードバックを収集するステップを示します。

この図は、パフォーマンス文書にフィードバックを
収集するために、
実装者またはHR管理者、ライン・マネージャ、就業者および関係者に必要なステップを示すフロー・チャートです。実装者
またはHR管理者は、プロセス・フローを作成し、質問リストが必要な場合は
質問リストを作成します。さらに、質問リスト・セクションが
含まれ、質問リストを使用するように構成されたパフォーマンス・
テンプレートを作成します。HR担当者、ライン・マネージャまたは
就業者がパフォーマンス文書を作成します。ライン・マネージャおよび就業者は、
テンプレートの構成に応じて、関係者を選択し、フィードバック要求を送信し、
関係者のフィードバック・ステータスを追跡します。ライン・マネージャ、
就業者および選択された関係者がフィードバックを提供および完了します。

関係者フィードバックを要求および追跡できる担当者の指定

人事担当者はプロセス・フローを構成して、マネージャ、就業者または両者が、フィードバックを実行する関係者を選択できるかどうか、質問を質問表に追加できるかどうか、フィードバック要求と完了ステータスを追跡できるかどうかを指定します。マネージャと就業者は、それぞれのバージョンの「関係者フィードバックの管理」ページを使用して関係者フィードバック・タスクを実行します。

マネージャまたは就業者がフィードバックを要求すると、関係者は要求のワークフロー通知を受け取ります。関係者は、「自分のフィードバック要求」ページ、またはワークリストのリンクからパフォーマンス文書にアクセスします。

マネージャおよび就業者は、関係者フィードバックを追跡してそのステータスをモニターし、開始済、進行中または完了かを確認できます。構成に応じて、就業者はフィードバック自体とフィードバックを実行した関係者の名前を表示することもできます。

関係者がまだフィードバックを実行していない場合、マネージャおよび就業者は、パフォーマンス評価から関係者を除外したりロールを変更できます(例: メンターから同僚への変更)。

ロール別の複数関係者フィードバックの実行

HR担当者は、就業者のコンピテンシ、目標および総合パフォーマンスを評点付けし、質問リストに回答できる関係者ロールを作成します。さらに、就業者、他のマネージャおよび関係者が入力した評点、コメントおよび質問リストを関係者が表示できるロールも構成できます。HR担当者は、パフォーマンス・テンプレートで、「プロファイル・コンテンツ」(コンピテンシ)、「パフォーマンス目標」、「育成目標」および「総合要約」セクションでフィードバックを実行できるロールを選択します。HR担当者は、質問が異なる別個の質問リスト・テンプレートを各ロールに関連付けることができます。

マネージャおよび就業者は(許可されている場合)、フィードバックを実行する様々なロールの関係者を選択し、フィードバックを実行するよう関係者に通知できます。マネージャおよび就業者は、同じ関係者をパフォーマンス文書に複数回追加できます。その関係者に対して同じロールまたは別のロールを選択できます。関係者は、質問表が同じであってもロールに関連付けられた質問表に応答します。

関係者は、マネージャおよび就業者とは異なり、パフォーマンス文書のコンピテンシや目標などのコンテンツを追加または編集できません。

質問表を使用したフィードバックの実行

関係者は、マネージャおよび就業者と同様に、人事担当者がパフォーマンス・テンプレートでパフォーマンス文書に追加した質問表の就業者に関する質問に回答することによって、フィードバックを実行します。質問リストはパフォーマンス・テンプレートの1つのセクションで、「パフォーマンス目標」、「育成目標」や「総合要約」セクションなどの他のセクションと同様に、パフォーマンス文書にはタブとして表示されます。

マネージャおよび就業者は(許可されている場合)、自身で作成した質問をパフォーマンス文書で提供されている質問リストに追加できます。選択した関係者ロールに関連付けられた質問表にのみ質問を追加できます。また、質問リストは、別の質問を追加できるように構成されている必要があります。

HR担当者は、「設定および保守」作業領域の「質問リスト・テンプレートの管理」および「質問リストの管理」タスクを使用して、質問リストを作成します。

関係者の名前、ロールおよびフィードバックの表示

ライン・マネージャ、マトリックス・マネージャおよび就業者は(許可されている場合)、要求を受けた関係者の名前とロール、および関係者が入力した評点、コメントおよびフィードバックを表示できます。関係者が質問表の質問に回答するのではなく、就業者に関する総合コメントを入力できるようにパフォーマンス・テンプレートを構成できます。関係者は、就業者、マネージャまたは他の関係者が入力した評点、コメントまたは質問リスト応答を表示できません。

フィードバックの発行と関係者フィードバックプロセスの完了

ライン・マネージャ、マトリックス・マネージャおよび就業者は(許可されている場合)、関係者がパフォーマンス文書および質問リストを送信すると、評点、コメントおよびフィードバックを表示できます。マネージャがフィードバック・プロセスをロックするか、就業者のマネージャ評価タスクを完了してパフォーマンス文書を発行するまで、関係者は引き続きフィードバックを入力してパフォーマンス評価プロセスを続行できます。

フィードバックの印刷

マネージャと就業者は、他のパフォーマンス文書コンテンツと同様に関係者フィードバックを印刷できます。ただし、印刷できるのは、ロールで表示できるように構成されているコンテンツのみです。たとえば、就業者が関係者フィードバックを表示できないようにパフォーマンス・プロセス・フローが構成されている場合、就業者は関係者フィードバックを印刷できません。

マトリックス管理

この項では、パフォーマンス・ロール、プロセス・フローおよびテンプレートを構成してパフォーマンス文書でマトリックス管理を使用する方法の要約を示します。マトリックス・マネージャは、「パフォーマンス管理」作業領域の「自分のフィードバック要求」ページで、パフォーマンス文書にアクセスして就業者を評価できます。

就業者のマトリックス・マネージャは、就業者のライン・マネージャとして定義されていない追加のマネージャです。「雇用の管理」タスク(「ナビゲータ」「個人管理」)を使用して、マネージャを就業者に割り当てます。

前提条件

プロセス・フローで必要なセクション(次のセクションを含む)を作成します。

  • プロファイル・コンテンツ(コンピテンシ)

  • パフォーマンス目標

  • 育成目標

  • 質問リスト

  • 総合要約

  • (オプション)就業者の最終フィードバック

  • (オプション)マネージャの最終フィードバック

ロールの作成

次にアクセス可能な関係者ロールを作成できます。

  • 就業者をレビューしたり、評点やコメントを表示するためのパフォーマンス文書

  • 就業者、他のマネージャおよび関係者が送信した質問リスト

「設定および保守」作業領域(「ナビゲータ」「設定および保守」)の「パフォーマンス・ロールの管理」タスクを使用します。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「パフォーマンス・ロールの管理」タスクを選択します。

  2. 「パフォーマンス・ロールの管理」ページの「検索結果」セクションで、「作成」をクリックします。「パフォーマンス・ロールの作成」ページがオープンします。

  3. ロールを入力します。ロールとして、就業者をレビューする予定の追加のマネージャのロール、または任意の名前を入力できます。このロールは、パフォーマンス・テンプレートにロールを追加する際に選択対象になります。

  4. 摘要を入力します。摘要は「関係者フィードバックの管理」ページに表示され、ユーザーが各関係者に割り当てるロールを決定する際に役立ちます。

  5. 「日付: 自」および「日付: 至」を入力します。これらの日付は、使用するパフォーマンス・テンプレートの日付範囲と同じか、または超えている必要があります。

  6. ロールの準備が完了するまで、「ステータス」値は「非アクティブ」に設定します。

  7. マトリックス・マネージャ・ロールが、就業者および他のマネージャが実行した評価を表示できるようにするには、「就業者およびマネージャ評価の表示をロールに許可」を選択します。

  8. 「保存してクローズ」をクリックします。

パフォーマンス・プロセス・フローの作成

追加のマネージャが次の操作を実行できるように、「関係者フィードバックの管理」タスクをパフォーマンス・プロセス・フローに追加する必要があります。

  • 評点とコメントの追加

  • 就業者およびライン・マネージャが送信した評点とコメントの表示

「設定および保守」作業領域(「ナビゲータ」「設定および保守」)の「パフォーマンス・プロセス・フローの管理」タスクを使用します。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「パフォーマンス・プロセス・フローの管理」タスクを選択します。

  2. 「パフォーマンス・プロセス・フローの管理」ページの「検索結果」セクションで、「作成」をクリックします。パフォーマンス・プロセス・フローの作成ページがオープンします。

  3. 名前を入力し、オプションで摘要を入力します。

  4. 「日付: 自」および「日付: 至」を入力します。これらの日付は、使用するパフォーマンス・テンプレートの日付範囲と同じか、または超えている必要があります。

  5. プロセス・フローの準備が完了するまで、「ステータス」値は「非アクティブ」に設定します。

  6. (オプション)タスクをプロセス・フローに含めるには、「目標の設定」セクションで「目標の設定」オプションを選択します。

  7. 就業者が自身を評価できるようにするには、就業者自己評価およびマネージャ評価の管理セクションで「就業者自己評価タスクを含む」を選択します。

  8. ライン・マネージャが直属の部下を評価できるようにするには、「マネージャの就業者評価タスクを含む」を選択します。

  9. 就業者とマネージャが同時に就業者を評価するには、「評価タスクのコンカレント実行可能」を選択します。

  10. 関係者がパフォーマンス文書にアクセスできるようにするには、「関係者フィードバック」セクションで「関係者フィードバックの管理タスクを含む」を選択します。

  11. ビジネス・プロセスで必要な場合は、その他のオプションを選択します。

  12. 「承認、レビューおよび会議」および「次期間目標の設定」セクションで、ビジネス・プロセスで必要なオプションを選択します。

  13. 「タスク名」タブをクリックします。

  14. タスクの連番と名前を入力します。

  15. 「保存してクローズ」をクリックします。

パフォーマンス・テンプレートの「一般」タブの構成

パフォーマンス・テンプレートの「一般」タブの「参加」セクション、および就業者を評点付けするセクションにすべてのロール(作成したマトリックス・マネージャを含む)を追加して、ロールが評点やコメントを表示および入力できるようにする必要があります。「設定および保守」作業領域(「ナビゲータ」「設定および保守」)の「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを使用します。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを選択します。

  2. 「パフォーマンス・テンプレートの管理」ページの「検索結果」セクションで、「作成」をクリックします。「パフォーマンス・テンプレートの作成」ページがオープンします。

  3. 「一般」タブで、名前を入力し、オプションでコメントを入力します。

  4. 「日付: 自」および「日付: 至」を入力します。テンプレートで使用するパフォーマンス文書タイプ、プロセス・フロー、ロールおよびセクションの「日付: 自」から「日付: 至」の範囲に対して、「日付: 自」はこの範囲以降、「日付: 至」はこの範囲以前である必要があります。

  5. ロールの準備が完了するまで、「ステータス」値は「非アクティブ」に設定します。

  6. 文書タイプを選択します。

  7. ビジネス・プロセスで必要な場合は、「適格プロファイル」セクションで適格プロファイルを追加して、パフォーマンス文書を適格就業者に制限します。

  8. (オプション)マネージャおよび就業者が最小数の関係者を選択していない場合に警告するには、「各関係者ロールに最小数を設定」を選択します。

  9. 「文書で必要な関係者の合計最小数」フィールドに、パフォーマンス文書全体の最小関係者数を入力します。

  10. 「参加」セクションで「追加」アイコンをクリックします。

  11. 「ロール」列で「マネージャ」ロールを選択します。

  12. 「就業者」ロール、マトリックス・マネージャに対して作成したロール、テンプレートから作成したパフォーマンス文書を使用するその他の関係者について、ステップ10から11を繰り返します。

  13. 関係者フィードバックが必須と指定した場合は、各関係者ロールについて、ロールごとに必要な関係者の最小数を入力します。

  14. 「プロセス」タブをクリックします。

パフォーマンス・テンプレートの「プロセス」タブの構成

「プロセス」タブでは、プロセス・フローを追加し、マトリックス管理用の関係者オプションを構成します。

  1. 「プロセス・フロー」フィールドで、「関係者フィードバックの管理」タスクを含むプロセス・フローを選択します。

  2. ビジネス・プロセスで必要な場合は、「アラート」、「計算ルール」および「処理オプション」の各セクションを構成します。

  3. 次の表に示すように、必要な結果が得られるように「関係者オプション」セクションでオプションを選択します。

    注意: 表内のオプションが使用可能になるのは、「一般」タブの「参加」セクションにマトリックス・マネージャ・ロールを追加した場合のみです。
    オプション 影響

    関係者フィードバックが必須

    マネージャに対して、関係者にフィードバック要求を1回以上送信するように要求します。

    就業者によるマネージャが追加した関係者の表示可能

    就業者はパフォーマンス文書の関係者の名前を表示できます(テンプレートの「構造」タブで構成されている場合)。

    就業者のマトリックス・マネージャを関係者として自動移入

    「関係者フィードバックの管理」タスクでマトリックス・マネージャが関係者リストに自動的に表示され、ライン・マネージャはマトリックス・マネージャを関係者として手動で選択する必要がありません。

    デフォルト関係者ロール

    選択したロールを、自動移入されたマトリックス・マネージャに割り当てます。

    マトリックス・マネージャの就業者文書への自動アクセスの許可

    マトリックス・マネージャは、文書が作成されると同時にその文書にアクセスできます。このオプションが選択されていない場合、ライン・マネージャは「関係者フィードバックの管理」ページで通知を手動で送信する必要があります。

  4. 「構造」タブをクリックします。

パフォーマンス・テンプレートの「構造」タブの構成

「構造」タブでは、プロセス・フローで必要なセクションを追加および構成します。「ロール別処理」セクションでロールを追加して構成します。

  1. 「セクション」セクションで、「プロファイル・コンテンツ」セクションを選択します。別の名前を指定している場合があります。

  2. ビジネス・プロセスで必要な場合は、「セクション処理」、「項目処理」および「セクション・コンテンツ」の各セクションを構成します。

  3. 「ロール別処理」セクションで「追加」アイコンをクリックします。

  4. 「ロール」列で「マネージャ」を選択して、セクションへのアクセス権限を付与します。

  5. 次の表に示すように、マネージャについて必要なフィールドを入力します。他のすべての処理オプションは、デフォルト値のままにするか、必要に応じて他の値を選択します。就業者、マトリックス・マネージャおよび他の関係者にアクセス権限を付与する場合は、ステップ3から5を繰り返します。次の表のように、各フィールドに値を入力します。

    ロール 評点の共有 コメントの共有 ロールによる関係者名の表示可能 ロールによる関係者ロールの表示可能

    マネージャ

    就業者と評点を共有する場合は「はい」

    就業者とコメントを共有する場合は「はい」

    マネージャに関係者名の表示を許可する場合は「はい」、関係者を「関係者」とのみ表示する場合は「いいえ」

    マネージャに関係者ロールの表示を許可する場合は「はい」、関係者ロールを「関係者」とのみ表示する場合は「いいえ」

    就業者

     

    就業者とコメントを共有する場合は「はい」

    就業者に関係者名の表示を許可する場合は「はい」、関係者を「関係者」とのみ表示する場合は「いいえ」

    就業者に関係者名の表示を許可する場合は「はい」、関係者を「関係者」とのみ表示する場合は「いいえ」

    マトリックス・マネージャ

    就業者と評点を共有する場合は「はい」

    就業者とコメントを共有する場合は「はい」

    マネージャ設定を継承

    マネージャ設定を継承

    関係者

    就業者と評点を共有する場合は「はい」

    就業者とコメントを共有する場合は「はい」

    使用不可

    使用不可

  6. 「コンテンツ」タブをクリックします。

パフォーマンス・テンプレートの「コンテンツ」、「文書期間」および「要約」タブの構成

「コンテンツ」、「文書期間」および「要約」タブを構成して、パフォーマンス・テンプレートを完了します。「文書期間」タブでは、質問リストを追加し、質問リストにアクセスするロールを割り当てることができます。

  1. ビジネス・プロセスで必要な場合は、「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」および「育成目標」セクションにコンテンツを追加します。

  2. 「文書期間」タブをクリックします。

  3. ビジネス・プロセスで必要な場合は、期間を追加します。

  4. ビジネス・プロセスで必要な場合は、「期間の適格プロファイル」セクションで適格プロファイルを追加します。

  5. 「期日」セクションで、タスク期日を入力します。

  6. 「期間の質問リスト」セクションで「追加」アイコンをクリックします。関係者フィードバックを実行する際、質問リストはオプションです。

  7. 「ロール」フィールドで、質問リストにアクセス可能なロールを選択します。

  8. 「質問リスト」フィールドで、既存の質問リストを選択します。

    注意: 就業者のライン・マネージャは、「関係者フィードバックの管理」タスクで、ロールに対して異なる質問リストを選択できます。
  9. 別のロールおよび質問リストを追加するには、ステップ6から8を繰り返します。

  10. 「要約」タブをクリックします。

  11. 選択内容をレビューして、「保存してクローズ」をクリックします。

適格プロファイル

適格プロファイルを使用すると、設定した基準に基づいて特定の就業者がパフォーマンス文書を使用できるように制限できます。適格プロファイルをパフォーマンス文書に関連付けない場合は、組織の全員が文書にアクセスできます。

次の図は、パフォーマンス文書の適格プロファイルを設定して使用するために必要なステップを示します。

この図は、パフォーマンス文書の適格プロファイルを設定して
実行し、適格なパフォーマンス文書を作成するために必要なステップを
示すフロー・チャートです。実装者またはHR管理者は、適格プロファイル
を作成し、そのプロファイルをパフォーマンス・テンプレートに
関連付けます。次に、適格バッチ・プロセスまたは個々の就業者
適格プロセスを実行して、就業者がどの文書にアクセスする資格があるかを
判断します。HR担当者、ライン・マネージャまたは就業者が
パフォーマンス文書を作成します。

適格プロファイルの作成

パフォーマンス評価ビジネス・プロセスのビジネス要件に一致する適格プロファイルを作成します。たとえば、特定の部門、ジョブ、事業所または他の基準の就業者を評価する適格プロファイルを作成できます。基準を組み合せることもできます。たとえば、カリフォルニアの販売部門に配属されているマネージャ・レベル3のすべての個人を評価するパフォーマンス文書を作成できます。これらの3つの基準を設定した1つの適格プロファイルを作成することも、3つのプロファイルを別々に作成し、それぞれに1つずつ基準を設定することもできます。適格プロファイルを作成するには、「設定および保守」および「パフォーマンス管理」作業領域の「タレント適格プロファイルの管理」タスクを使用します。

パフォーマンス文書の適格プロファイルを作成する場合、すべてのプロファイル使用を選択できます。ただし、パフォーマンス文書の適格性はアサイメントによって決まるため、使用するアサイメントとして「特定のアサイメント」を選択する必要があります。プロファイル使用として「パフォーマンス」を最初に選択すると、「特定のアサイメント」が自動的に選択されます。次に適格プロセスを実行すると、就業者が各アサイメントに使用する資格のあるパフォーマンス文書(存在する場合)を決定するために就業者のすべてのアサイメントが評価されます。

パフォーマンス・テンプレートへの適格プロファイルの関連付け

パフォーマンス文書期間にテンプレート・レベルでパフォーマンス・テンプレートに関連付ける適格プロファイルを選択します。適格プロファイルを選択した場合、テンプレートから作成されたパフォーマンス文書は、基準に適合する就業者のみが使用できます。

すべてのプロファイル使用の適格プロファイルをパフォーマンス・テンプレートに関連付けることができます。ただし、パフォーマンス・テンプレートとの関連付けに使用できるのは、使用するアサイメントが「特定のアサイメント」に設定されているプロファイルのみです。

適格プロファイルは必須の場合と必須でない場合があり、組み合せて使用することで、就業者が一定またはすべての基準に一致することを要求できます。

適格プロセスの実行

適格プロファイルを使用しているパフォーマンス文書の適格な就業者を決定するには、適格プロセスを実行する必要があります。次のことができます。

  • 多数の就業者を分析するバッチ・プロセスを実行して、入力するパラメータに基づいてパフォーマンス文書に適格な就業者を決定します。

  • 1人の就業者について適格性を処理し、就業者が使用するのに適格な文書を決定したり、文書に対する就業者の適格性を変更します。

バッチ・プロセスを実行するには、「設定および保守」および「パフォーマンス管理」作業領域の「適格バッチ・プロセスの管理」タスクを使用します。就業者の適格性を処理するには、「パフォーマンス管理」作業領域の「パフォーマンス文書に対する就業者の適格性の決定」タスクを使用します。

パフォーマンス文書へのアクセス

就業者がパフォーマンス文書に適格な場合は、適格プロファイルに関連付けられていない文書とともに、パフォーマンス文書がその就業者の直属のマネージャの「自分のマネージャの評価」ページに表示されます。マネージャは、直属の部下または間接的部下が適格であるか、自身が文書マネージャ(プロジェクトの場合など)になっている就業者が適格なパフォーマンス文書を表示できます。文書は、就業者の「自分の評価」ページにも表示されます。就業者とマネージャの両者が文書にアクセスできます。

就業者によってパフォーマンス文書が作成され、適格プロセスが再度実行されたときにその就業者が不適格な場合、就業者およびマネージャは両方ともその文書を表示可能なままです。両者は引き続き文書にアクセスできます。

ただし、就業者によってパフォーマンス文書が作成されていない場合、適格プロセスが再度実行されると、その就業者は文書に対して不適格になり、就業者の「自分の評価」ページにその文書が表示されなくなります。就業者もマネージャも就業者の文書にアクセスできません。就業者のマネージャの他の直属の部下が依然として文書に対して適格な場合、その文書は直属の部下である就業者の「自分のマネージャの評価」ページで引き続き使用できます。

適格プロファイルでは、パフォーマンス文書を対象にして特定の就業者を評価できます。次のシナリオは、人事(HR)管理者が適格プロファイルを作成し、適格プロセスを実行して、就業者およびマネージャに対して文書を使用可能にする方法を示しています。

組織の適格プロファイルの作成とバッチ・プロセスの実行

組織ではパフォーマンス文書を作成し、営業チームがどのように活動したかを米国内のすべての部門にわたって比較する必要があります。HR管理者は「米国販売チーム」という適格プロファイルを作成し、プロファイル使用として「パフォーマンス」を選択します。値を使用するアサイメントは自動的に「特定のアサイメント」になります。HR管理者は、次のようなすべてのアクティブ就業者の基準を選択します。

  • アクティブで休暇中でない

  • 米国内に配属されている

  • 販売ジョブ・ファミリに採用されている

HR管理者または実装者は次のステップを完了します。

  1. 現行の評価期間のパフォーマンス文書期間を含む、「米国販売年間評価」という名前のパフォーマンス・テンプレートを作成します。

  2. 「米国販売チーム」適格プロファイルを文書期間に追加します。

  3. 適格バッチ・プロセスを実行して適格な販売担当者をすべて検索し、「米国販売年間評価」パフォーマンス文書を販売担当者やマネージャが使用できるようにして評価を開始します。

適格バッチ・プロセスを実行するには、「設定および保守」および「パフォーマンス管理」作業領域の「適格バッチ・プロセスの管理」タスクを使用します。

就業者が組織に異動した場合の適格性の追加

バッチ・プロセスが完了して営業チームのパフォーマンス文書が作成された後に、営業部門にLee Smithが新しい就業者として採用され、マネージャのJohn Hsingの部下になりました。Leeは米国販売年間評価期間文書に対して当初は適格でありませんが、評価期間の途中で販売部門に採用されたため、適格にする必要があります。HR管理者は次のステップを完了します。

  1. 「パフォーマンス管理」作業領域で「パフォーマンス文書に対する就業者の適格性の決定」ページにナビゲートし、Lee Smithを選択します。

  2. 「パフォーマンス文書適格の管理」ページで、Leeを処理対象とする単一の文書として「米国販売年間評価」を選択します。

LeeとJohnはパフォーマンス文書にアクセスすると、適切な時期に評価を開始できます。

就業者が組織から異動した場合の適格性の強制適用

Taylor Wongは、米国営業チーム年間評価パフォーマンス文書の対象期間中に、米国営業部門から香港営業部門に異動しました。Taylorが異動した後、HR管理者は最後にバッチ適格プロセスを実行し、Taylorを「米国販売年間評価」パフォーマンス文書の使用に対して不適格にしました。しかし、組織のプロセスでは、新旧両方の事業所のパフォーマンス文書でTaylorを評価する必要があります。

HR管理者は次のステップを完了します。

  1. 「パフォーマンス文書に対する就業者の適格性の決定」ページにナビゲートし、Taylor Wongを選択します。

  2. 「パフォーマンス文書適格の管理」ページで、「適格の変更」ボタンをクリックし、「米国販売年間評価」パフォーマンス文書を選択して、強制的に適格にするように指定します。

Taylorは適格基準に適合しませんが、TaylorとTaylorの新しいマネージャは評価を実施するパフォーマンス文書にアクセスできます。

適格バッチ・プロセス

適格バッチ・プロセスを実行して、就業者のパフォーマンス評価で使用するのに適格なパフォーマンス文書を決定します。プロセスが完了すると、就業者とマネージャは文書を使用して評価を開始できます。バッチ・プロセスを使用して、不特定または特定の文書について、特定の日付または日付範囲で組織のすべての就業者の適格性を処理します。デフォルトでは、「パフォーマンス管理の運用管理職務」および「パフォーマンス管理実装職務」があるユーザーがバッチ・プロセスを実行できます。バッチ・プロセスを実行するために、「設定および保守」および「パフォーマンス管理」作業領域の「適格バッチ・プロセスの管理」タスクを使用します。

バッチ・プロセスの動作

バッチ・プロセスでは、選択した日付の就業者を評価し、適格プロファイル基準に基づいて、就業者を適格なパフォーマンス文書に一致させます。パフォーマンス文書の適格性を決定するために使用される適格プロファイルは、パフォーマンス・テンプレートでパフォーマンス文書期間に関連付けられたプロファイルです。バッチ・プロセスで分析されるのは、人事(HR)管理者にデータへのセキュリティ・アクセス権限がある就業者のみです。

バッチ・プロセスは、選択した日付の就業者アサイメントに基づいて就業者を分析します。複数のアサイメントを持つ就業者は、たとえば、アサイメントごとに異なるパフォーマンス文書に適格なことがあります。

パフォーマンス文書のフィルタ

当日または選択した日付、特定の文書、または選択したタイプのすべての文書について使用可能なすべてのパフォーマンス文書を処理するために、パラメータを設定してパフォーマンス文書をフィルタできます。

フィルタ・パラメータを設定して次の文書を処理できます。

  • 指定されたパフォーマンス文書の開始日と終了日の期間に該当するパフォーマンス文書

  • 特定のパフォーマンス文書

  • 選択された日にアクティブな選択したタイプのすべての文書

この表は、バッチ・プロセスで使用可能なパラメータ・オプションについて説明します。

パラメータ 説明

有効基準日

この必須の日付は、次のことを決定するために使用されます。

  • その日の就業者のアサイメント。

  • 「自分のマネージャの評価」および「自分の評価」ページにパフォーマンス文書が表示される日。将来の日付を入力すると、パフォーマンス文書はその日付まで表示されません。

スケジュール済プロセスについては、「現在の日付」を選択して、このプロセスが実行されるたびに、システム日付が使われるようにします。

文書タイプ

このオプション・フィールドで文書を選択し、「パフォーマンス文書名」リストに表示されるパフォーマンス文書を選択した文書タイプに制限します。

パフォーマンス文書名

このオプション・パラメータを選択して、適格基準に適合する就業者に一致する処理対象の特定の文書を指定します。文書を指定しない場合は日付範囲を選択して、開始日と終了日が選択した範囲内にあるすべての文書に就業者を一致させる必要があります。

このリストに表示される文書には適格プロファイルが関連付けられており、Oracle Fusion Performance Managementの次のプロファイル・オプションで指定された日付範囲に一致します。

  • 現在の日付からの将来の年数

  • 現在の日付からの過去の年数

たとえば、プロファイル・オプションで過去1年間と将来2年間の3年間の範囲が指定された場合は、前年から将来2年間の文書のみが表示されます。

パフォーマンス文書開始日

パフォーマンス文書を指定しない場合は、開始日を入力する必要があります。プロセスには、開始日が、入力したパフォーマンス文書の開始日以降であるすべてのパフォーマンス文書が含まれます。

パフォーマンス文書終了日

開始日とともにこのオプション・パラメータを入力し、開始日と終了日が指定した日付に等しいか、指定した日付範囲内にあるすべてのパフォーマンス文書を処理します。

バッチ・プロセス実行のタイミング

適格バッチ・プロセスは、要求に応じて実行したり、後で実行するようスケジュールしたり、間隔をおいて繰返し実行できます。

次のタイミングでバッチ・プロセスを実行します。

  • 新しいパフォーマンス評価期間が開始された場合

  • 適格プロファイルがパフォーマンス文書期間に追加された場合、またはパフォーマンス文書期間から削除された場合

  • パフォーマンス文書期間に関連付けられた適格プロファイルが変更されたとき

  • ジョブ、事業所など、適格プロファイルを構成する基準について就業者ステータスが変更された場合

プロセス・フロー定義

パフォーマンス評価のパフォーマンス・テンプレートで使用しているタスクと各タスクの順序を含むようにプロセス・フローを設定します。必要な数のテンプレートを作成でき、テンプレートごとに年間評価、半期評価、プロジェクト評価などの評価タイプがサポートされます。次の項目を決定します。

  • 含めるタスクとサブタスク

  • タスク順序

  • タスク名

プロセス・フローを管理するには、次の場所の「パフォーマンス・プロセス・フローの管理」タスクを使用します。

  • 「設定および保守」作業領域、「ワークフォース開発」オファリング、「就業者パフォーマンス」機能領域。

  • 「パフォーマンス管理」作業領域

タスクとサブタスク

プロセス・フローは最大10個のタスクを含むことができます。一部のタスクはサブタスクを含むことができます。次の表では、タスク、タスクがサブタスクを含むかどうか、どのロールがタスクを実行できるかを示し、タスクの機能を説明します。

タスク サブタスク タスクを実行するロール タスク機能

目標の設定

N/A

就業者、マネージャまたは両方

評点付けするコンテンツ(コンピテンシ、パフォーマンス目標や育成目標など)をパフォーマンス文書に追加します。このタスクを設定すると、就業者とマネージャは、たとえば評価期間の開始時に、どのコンテンツについて就業者を評価するかを決定し、就業者に対する期待事項を決定できます。このタスクが設定されていない場合でも、マネージャおよび就業者は、「就業者の自己評価」および「就業者のマネージャ評価」タスクにコンテンツを追加できます。

就業者またはマネージャ(あるいはその両方)にこのタスクの完了を許可するかどうかを選択できます。それらのユーザーはタスクを完了した後、「共有」処理を使用して他のロールに新しいコンテンツのレビューを許可できます。

先行する評価期間のプロセス・フローに「次期間目標の設定」タスクが含まれている場合、このタスクは必須です。

就業者の自己評価

サブタスク1: 就業者自己評価の追跡

サブタスク2: 就業者の自己評価

サブタスク1: マネージャ

サブタスク2: 就業者

就業者は自身を評価します。また、就業者はレート付けするコンテンツをパフォーマンス文書に追加できます。マネージャによる操作は次のとおりです。

  • 就業者の自己評価を追跡して、就業者がパフォーマンス文書に加えた変更を表示できます。

  • 就業者がサブタスクを完了するまで、就業者が入力した評点およびコメントを表示できません。

就業者のマネージャ評価

N/A

マネージャ

マネージャは就業者を評価します。また、マネージャはレート付けするコンテンツをパフォーマンス文書に追加できます。

「マネージャ評価タスクの完了後は追加編集を許可しない」を選択すれば、マネージャがタスクを送信すると、マネージャは評点およびコメントを更新できなくなります。

関係者フィードバックの管理

N/A

マネージャ、就業者または両方

評点またはコメント(あるいはその両方)を入力し、質問リストを完了して、パフォーマンス評価で360度フィードバックを実行する関係者を選択します。要求を関係者に送信し、質問を質問表に追加し、要求とフィードバックのステータスをモニターして関係者フィードバックを追跡します。

第1承認

N/A

マネージャ

評価のステージで就業者のパフォーマンス文書を承認するための承認者の1番目のタスク。

「先行タスクの完了時に承認を自動送信」を選択すると、前のタスクが完了時にパフォーマンス文書が承認用に自動的に送信されます。承認用の自動送信は、「パフォーマンス・タスクの更新」タスクを使用して、承認タスクの前にあるタスクにタスクを前後から移動したときにも適用されます。この設定は、「第1承認」と「第2承認」の両方のタスクに適用されます。

第2承認

N/A

マネージャ

評価の後続ステージで就業者のパフォーマンス文書を承認するための承認者の2番目のタスク。

パフォーマンス文書の共有

サブタスク1: パフォーマンス文書の共有

サブタスク2: 文書の確認

サブタスク1: マネージャ

サブタスク2: 就業者

マネージャは文書を共有し、就業者がマネージャのレーティングを表示できるようにします。就業者はレーティングを表示して確認します。

マネージャは次のいずれかを選択できます。

  • 文書の編集中に文書を就業者と共有する場合は「共有および編集」。

  • 文書を就業者と共有するが編集はしない文書の場合は「共有およびリリース」。

就業者がマネージャの評点およびコメントを表示できるかどうかは、パフォーマンス・テンプレート・セクションの定義時に設定されます。

レビュー会議開催済の確認

サブタスク1: 会議の実施

サブタスク2: レビュー会議の確認

サブタスク1: マネージャ

サブタスク2: 就業者

就業者とマネージャが会議で評価を話し合った後に、マネージャは会議を持ったことを表示し、就業者は会議があったことを確認します。

最終フィードバックの実行

サブタスク1: 就業者が最終フィードバックを実行

サブタスク2: マネージャが最終フィードバックを実行

サブタスク1: 就業者

サブタスク2: マネージャ

就業者(マネージャではなく)は、「就業者が最終フィードバックを実行」サブタスクで評価に関する最終的なコメントを入力できます。マネージャ(就業者ではなく)は、「マネージャが最終フィードバックを実行」サブタスクで最終的なコメントを入力できます。

就業者がパフォーマンス文書を送信した本人であることを就業者に立証させるために、「デジタル署名を含む」処理オプションを使用できます。オプションは「就業者が最終フィードバックを実行」サブタスクでのみ使用できるため、そのタスクをプロセス・フローに含めてタスクをアクティブ化する必要があります。オプションが選択された場合は、就業者からの署名が必要です。

次期間目標の設定

N/A

マネージャ、就業者または両方

ロールは、後続期間のパフォーマンス文書の「目標の設定」タスクに指定されています。

アクティブなパフォーマンス文書の後続期間に対するパフォーマンス文書を作成し、それにパフォーマンス目標、育成目標、コンピテンシなどのコンテンツを追加します。このタスクは、アクティブなパフォーマンス文書に対する「目標の設定」タスクと同じタスクです。このタスクを使用できるのは標準テンプレートのみで、随時パフォーマンス・テンプレートでは使用できません。

タスク順序

プロセス・フローの一部として設定するタスクを選択した後に、タスクの順序を変更できます。一部のタスクは順序が論理的です。たとえば、「目標の設定」タスク、「就業者の自己評価」タスクと「就業者のマネージャ評価」タスク、次に「第1承認」タスクの順序で配置します。ただし、これらのタスクのすべては使用しないことがあります。企業によっては、「目標の設定」タスクを必須にせずに、評価タスクの一環として就業者およびマネージャがパフォーマンス目標、育成目標およびコンピテンシをパフォーマンス文書に追加する場合があります。

他のタスクは柔軟性があります。たとえば、文書の共有タスクは、どの時点で就業者がマネージャのレーティングを表示できるようにするかに応じて、「第1承認」タスクの前または後に設定できます。

パフォーマンス評価時は、タスクを実行するロールによって、次のタスクの開始前にすべてのタスクが完了する必要があります(同じロールが両方のタスクを実行する場合も同様)。

このルールは次のタスクには適用されません。

  • 目標の設定

  • 次期間目標の設定

  • 関係者フィードバックの管理

  • 就業者の自己評価

  • 就業者の評価

「目標の設定」タスクは「関係者フィードバックの管理」タスクと同時に実行できますが、他のタスクより前に完了する必要があります。「次期間目標の設定」タスクは、後続期間のパフォーマンス文書テンプレートが使用可能で文書が作成可能なかぎり、いつでも実行できます。

就業者による「就業者の自己評価」タスクとマネージャによる「就業者の評価」タスクを同時に実行できるように、プロセス・フローを構成できます。このように行うと、マネージャおよび就業者はそれぞれの就業者評価タスクを同時または異なる時間に実行できます。「就業者の自己評価」タスクと「就業者の評価」タスクを同時に使用するには、「評価タスクのコンカレント実行可能」を選択し、次の点を考慮してください。

  • この2つのタスクは、別のタスクが間に配置されないように(例外として次の2つのタスクは配置可能)、プロセス・フロー内で連続するように指定する必要があります。

  • 「就業者の自己評価」タスクと「就業者の評価」タスクの間に表示できる2つのタスクは、「関係者フィードバックの管理」と「次期間目標の設定」です。

  • 順序を構成するときは、どちらか一方のタスクが先に完了するように指定する必要があります。

  • どちらが最初のタスクとして指定されているかに関係なく、いずれかのタスクを先に開始できます。

  • マネージャと就業者は、パフォーマンス文書を完了して送信するまで、同時に評点やコメントを入力したり、パフォーマンス文書に追加コンテンツを追加できます。

  • 最初のタスクとして指定されているタスクは、先に完了する必要があります。

  • 最初の就業者評価タスクを実行するロール(通常は就業者)がタスクの完了後に文書を送信すると、そのロールが入力した評点やコメントをもう一方のロールが表示できます。

  • プロセス・フローに「目標の設定」タスクが含まれる場合、このタスクが完了した後にのみ、就業者は「関係者フィードバックの管理」タスクと「就業者の自己評価」タスクを同時に実行できます。

  • マネージャは、就業者が自己評価をしているときや、「就業者の評価」タスクを実行しているときに「関係者フィードバックの管理」を実行できます。

タスク名

マネージャ・ロールおよび就業者ロールの両方のタスク名とサブタスク名を構成できます。構成した名前は、アプリケーション・ページに表示されます。設定するプロセス・フローごとに別個のタスク名を構成する必要があります。

パフォーマンス・テンプレートで参照される、特定の評価を作成するためのプロセス・フローを作成します。次の例では、いくつかの一般的なレビュー状況でのプロセス・フローの使用方法を説明します。

年間レビューのプロセス・フローの作成

ABC社では、全従業員に対して年間評価を実施します。会社のポリシーでは次のことが規定されています。

  • 従業員とマネージャは協力してパフォーマンス文書にコンテンツを追加します。

  • 就業者およびマネージャは両方とも、就業者の評点付けも行う必要があります。

  • 360度評価の一環として、マネージャは関係者フィードバックを要求して少なくとも2人からフィードバックを受け取り、就業者を評価する必要があります。

マネージャおよび就業者が評価を完了した後、会社のポリシーでは次の順序でイベントを実施するように規定されています。

  1. マネージャは完了したパフォーマンス文書について承認を求める必要があります。

  2. 文書が承認されたら、マネージャはその就業者との正式な会議を実施し、評価について話し合い、就業者に確認させる必要があります。

  3. 会議の後、就業者はパフォーマンス評価またはプロセスについてコメントでき、それに対してマネージャは、必要に応じて反論できます。

  4. 就業者およびマネージャは、次期間の評価のコンテンツの設定を開始できます。

ABC社は、会社の命名法に従って、タスクおよびサブタスクのデフォルト名の変更を計画しています。

次の表のタスクおよびサブタスクを使用して、ABC社が年間レビュー用のパフォーマンス文書の作成に使用するパフォーマンス・テンプレートを作成するためのプロセス・フローを作成します。

タスク順序 デフォルト・タスク名 新しいタスク名 デフォルト・サブタスク名 新しいサブタスク名 ロール

10

目標の設定

コンピテンシおよび目標の設定

N/A

N/A

就業者

マネージャ

20

就業者の自己評価

N/A

サブタスク1: 就業者自己評価の追跡

サブタスク2: 就業者の自己評価

サブタスク1: Track Employee Evaluation

サブタスク2: Evaluate Yourself

サブタスク1: マネージャ

サブタスク2: 就業者

30

マネージャによる就業者の評価

従業員の評価

N/A

N/A

マネージャ

40

関係者フィードバックの管理

フィードバックの要求

N/A

N/A

マネージャ

50

第1承認

評価の承認

N/A

N/A

マネージャ

60

レビュー会議開催済の確認

N/A

サブタスク1: 会議の実施

サブタスク2: 就業者がレビュー会議を確認

サブタスク1: Confirm Meeting

サブタスク2: Acknowledge Meeting

サブタスク1: マネージャ

サブタスク2: 就業者

70

最終フィードバックの実行

N/A

サブタスク1: 就業者が最終フィードバックを実行

サブタスク2: マネージャが最終フィードバックを実行

サブタスク1: Provide Feedback to Manager

サブタスク2: Provide Final Feedback

サブタスク1: 就業者

サブタスク2: マネージャ

80

次期間目標の設定

次期間のコンピテンシおよび目標の設定

N/A

N/A

就業者

マネージャ

プロジェクト・レビューのプロセス・フローの作成

この会社には、自社の既存のモバイル・アプリケーションで競合他社の優位に立つために、就業者がグループになって6か月以内に新しいモジュールを作成するための特別なプロジェクトがあります。ABC社は、この重要なプロジェクトに携わった就業者の簡単なレビューを実施しようと考えています。数か月後には就業者の年間パフォーマンス評価も実施される予定です。

プロジェクト・レビューでは、次の事項が適用されます。

  • マネージャは、マネージャによる就業者の評価タスクの一環として、すべての目標を設定し、レビューを実行します。

  • 就業者は、プロジェクトの目標設定や自己評価を実行する必要がないため、自分の職務に専念できます。

  • マネージャの評価には承認が必要です。

  • 就業者はマネージャの評点をレビューしたことを確認するよう求められるため、マネージャは文書を就業者と共有する必要があります。

  • 会議は、年間レビュー後の会議と一緒にできるので、ここでは不要です。

  • ABC社は、タスクおよびサブタスクのデフォルト名を使用します。

次の表に、プロセス・フローの作成に必要なタスク、タスクの実行者、およびタスクの順序を示します。

タスク順序 タスク サブタスク ロール

10

マネージャによる就業者の評価

N/A

マネージャ

20

第1承認

N/A

マネージャ

30

パフォーマンス文書の共有

サブタスク1: パフォーマンス文書の共有

サブタスク2: 就業者が文書を確認

サブタスク1: マネージャ

サブタスク2: 就業者

関係者が評点やコメントを入力して就業者を評価するプロセス・フローの一部として、「関係者フィードバックの管理」タスクを含めることができます。複数関係者の評価の一環として、マネージャ、就業者および関係者も質問リストに関するフィードバックを入力できます。マネージャ、就業者または両者が次のことができるように「関係者フィードバックの管理」タスクを構成できます。

  • 関係者の選択

  • フィードバックの要求

  • 質問表に質問を追加する

  • 関係者の追跡

プロセス・フローを構成するには、「設定および保守」および「パフォーマンス管理」作業領域の「パフォーマンス・プロセス・フローの管理」タスクを使用します。

「関係者フィードバックの管理」タスクを含める

このタスクを含めると、同僚、マトリックス・マネージャ、別のマネージャなど他の人員がコンピテンシ、目標および総合パフォーマンスに関する評点またはコメント(あるいはその両方)を入力して就業者を評価できます。また、マネージャ、就業者および参加依頼された関係者がパフォーマンス文書の質問リストに回答して、マネージャが就業者を評価する際に役立つフィードバックを収集できます。Oracle Fusion Profile Managementのビジネス・プロセスの質問リスト機能で、テンプレートを使用して質問リストを作成し、その質問リストをパフォーマンス・テンプレートにセクションとして追加します。

関係者評点を含めるには、パフォーマンス・テンプレートの「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」、「育成目標」および「総合要約」セクションに関係者ロールを追加します。質問リストに関するフィードバックを収集するには、関係者ロールを「質問リスト」セクションに追加します。パフォーマンス・テンプレートを構成するには、「設定および保守」および「パフォーマンス管理」作業領域の「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを使用します。

関係者の選択

評点、コメントおよび質問リストのフィードバックを入力する関係者を選択できるのがマネージャか、就業者か、またはその両方かを指定できます。質問リストを使用するとき、マネージャまたは就業者が関係者ロールを選択することによって、関係者に使用可能な質問リストが決まります。質問表は、パフォーマンス・テンプレートの特定のロールに関連付けられています。

フィードバックの要求

マネージャは関係者に要求を直接送信して、常にフィードバックを要求できます(要求のEメールが関係者に通知されます)。また、就業者がマネージャの承認なしで関係者に直接フィードバックを要求できるようにするかどうかを指定できます。「就業者によるフィードバックの要求可能」オプションを選択しない場合でも、就業者は関係者を潜在的関係者リストに追加できます。ただし、就業者が要求を送信すると、マネージャは就業者が関係者を追加したことを知らせる通知を受け取ります。その要求をマネージャが支持する場合、マネージャはその関係者に直接要求を送信できます。パフォーマンス文書からオープンする「関係者フィードバックの管理」ページで、関係者フィードバックを管理します。

質問表への質問の追加

マネージャまたは就業者(あるいはその両方)が、作成する質問を質問リストに追加できるかどうかを指定します。質問リストもマネージャおよび就業者が質問を追加できるように構成されている必要があります。質問を追加できるように構成された質問リストのセクションにのみ、質問を追加できます。

関係者の追跡

要求が送信されたか、関係者が要求に返信したか、またはフィードバックを完了したかを確認するために、マネージャまたは就業者(あるいはその両方)が関係者フィードバックのステータスを追跡できるかどうかを指定できます。「就業者はマネージャ評価が表示される前にフィードバックを表示可能」オプションによって、就業者がパフォーマンス文書にフィードバックを表示できるタイミングが決まります。このオプションを選択しないと、就業者が関係者フィードバックを表示できるのは、マネージャ評価タスクが就業者と共有された後のみです。

マネージャおよび就業者は、パフォーマンス評価時に就業者を同時に評価できます(パフォーマンス文書がそのように構成されている場合)。コンカレント評価を行うと、マネージャおよび就業者はそれぞれの就業者評価タスクを同時または異なる時間に実行できます。いずれの場合も、マネージャと就業者は、パフォーマンス文書を完了して送信するまで、評点やコメントを入力したり、パフォーマンス文書に追加コンテンツを追加できます。これによって、たとえば、就業者が評価を完了する前に、マネージャが評価を開始できます。

コンカレント評価の評価タスクの構成

この機能を使用するには、コンカレント評価が許可されるようにパフォーマンス文書が構成されている必要があります。評価は同時に実行可能ですが、就業者が自己評価タスクを最初に完了したり、マネージャが「就業者の評価」タスクを最初に完了するように文書が構成されています。通常、パフォーマンス文書では就業者に対して、自己評価タスクを最初に完了するように求めます。

人事担当者は、「設定および保守」作業領域の「パフォーマンス・プロセス・フローの管理」ページで、コンカレント評価を許可するプロセス・フロー、およびタスク順序を構成します。

コンテンツの追加、削除および更新

マネージャおよび就業者は、他の個人が就業者を活発にレビューしている間でも、パフォーマンス目標、育成目標およびコンピテンシをパフォーマンス文書に追加できます。目標詳細を更新できるのは、現在、他のロールが評価タスクを実行していない場合のみです。

コンテンツの削除には、次のルールが適用されます。

  • 就業者が評点またはコメントをすでに入力している場合でも、マネージャは評価時にコンテンツ項目を削除できます。

  • 就業者が削除できるコンテンツ項目は、就業者自身が追加し、就業者のマネージャがまだ評点やコメントを入力していないコンテンツ項目に制限されます。

  • 就業者およびマネージャが同時に、またはマネージャが文書を送信した後にそれぞれの評価タスクを実行している場合は、就業者もマネージャもコンテンツ項目を削除できません。

追加したコンピテンシおよび目標の表示

就業者またはマネージャが目標やコンピテンシを追加した場合は、次のようになります。

  • パフォーマンス文書で他のロールに対して即時に使用可能になります。

  • パフォーマンス文書がオープンすると、コンテンツが表示されます。

  • 就業者とマネージャの両方が同時に評価タスクを実行している場合は、コンテンツが追加されたセクションがリフレッシュされると、追加されたコンテンツを表示できます。

たとえば、マネージャがパフォーマンス文書に目標を追加した場合、目標が追加されたセクションのタブを就業者が選択するとその目標が表示されます。就業者がすでに目標セクション内にいる場合、目標を表示するには、文書内の別のタブを選択してから目標セクションに戻る必要があります。

評点およびコメントの表示

他のロールがパフォーマンス文書を送信するまで、評点およびコメントは、最終就業者評価タスクを実行する個人には表示されません。たとえば、就業者に対して最初にパフォーマンス文書を送信するように求められている場合、マネージャは、就業者が文書を送信した後に、その就業者が入力した評点およびコメントを表示できます。マネージャの評点を就業者が表示できるのは、マネージャが文書を送信した後、またはマネージャが文書を共有したとき(「パフォーマンス文書の共有」タスクが使用可能な場合)です。

パフォーマンス文書の承認は、複数の承認タスクおよび承認者の階層を含むように設定できます。マネージャまたは就業者が承認のために文書を送信すると、承認者は文書の承認準備が完了しているという通知を受け取り、複数の事業所で文書を承認または否認できます。

プロセス・フローでの承認タスクの構成

承認を使用するには、承認タスクを含めるようにプロセス・フローを構成する必要があります。プロセス・フローを設定するには、「設定および保守」作業領域の「パフォーマンス・プロセス・フローの管理」タスクを使用します。1つまたは2つの承認タスクが必要なプロセス・フロー、または承認タスクが不要なプロセス・フローを設定できます。承認タスクを含める場合は、ビジネス・プロセスで必要な順序でタスクを配置できます。たとえば、マネージャによる就業者評価の実行タスクの後に「第1承認」タスクがあり、「最終フィードバック」タスクの後に「第2承認」があるプロセス・フローを作成できます。

各承認タスクに達すると、就業者が承認タスクの前のタスクを実行する場合でも、マネージャはパフォーマンス文書を承認のために送信する必要があります。評価を続行する前に、文書が承認プロセス全体を通過して、必要なすべての承認者が文書を承認する必要があります。

承認階層および通知の構成

事前定義された承認チェーンには、評価対象となる就業者のマネージャのマネージャが含まれます。ただし、追加レベルの承認者および他のロール(HR担当者など)を追加できます。他のロールには、承認に対する適切な権限、および承認を求められるパフォーマンス文書の就業者へのアクセス権限を含むデータ・セキュリティ・プロファイルが必要です。承認および関連通知は「承認ルールおよび通知の管理」ページで設定します。HR担当者を承認者として追加するには、「個人管理」作業領域の「職責範囲の管理」タスクを使用して、HR担当者の職責範囲も追加する必要があります。両方のページは「設定および保守」作業領域にあります。

通知

通知をアクティブ化すると、各承認者はワークリストおよび文書が承認のために送信されたというEメール通知を受け取ります。通知には、承認者が表示できるようにパフォーマンス文書へのリンクが含まれています。すべての承認者が文書を承認または否認すると、就業者のマネージャは文書が承認されたか否認されたかの通知を受け取ります。否認後にマネージャが文書を再送信した場合、または2番目の承認タスクがプロセス・フローに構成されている場合は、承認プロセスが繰り返されます。

パフォーマンス文書は、パフォーマンス評価の様々なポイントでパフォーマンス評点とコメントを就業者に使用可能にしたり、または就業者には使用不可にするように構成できます。パフォーマンス評点とコメントを就業者に使用可能にするかどうかは、次の構成によって決まります。

  • プロセス・フロー

  • パフォーマンス・テンプレートのセクション

プロセス・フローの構成

就業者がパフォーマンス評点とコメントを表示できるポイントは、構成するプロセス・フローに次のタスクが含まれるかどうか、およびそのタスクの順序によって決まります。

  • 就業者のマネージャ評価

  • パフォーマンス文書の共有

  • 承認

マネージャが就業者パフォーマンスについて評点付けしたりコメントを入力するセクションを追加するには、「就業者のマネージャ評価」タスクを含める必要があります。パフォーマンス評点とコメントは、パフォーマンス文書内の4つのセクション(「総合要約」(総合評点)、「プロファイル・コンテンツ」(コンピテンシ)、「パフォーマンス目標」および「育成目標」)で使用可能です。プロセス・フローを構成するには、「設定および保守」作業領域の「パフォーマンス・プロセス・フローの管理」タスクを使用します。

次の表に、プロセス・フローに追加したタスク、およびそのタスクの順序に応じて、評点とコメントを就業者に使用可能にするタイミングを示します。

タスク・シナリオ 影響

「パフォーマンス文書の共有」がプロセス・フローに含まれる

「パフォーマンス文書の共有」タスクがプロセス・フローに含まれている場合、マネージャが次のいずれかのボタンをクリックすると、就業者はパフォーマンス評点とコメントを表示できるようになります。

  • 共有および編集

  • 共有およびリリース

「承認」および「就業者のマネージャ評価」タスクがプロセス・フローに含まれ、「パフォーマンス文書の共有」タスクは含まれない

  • 「就業者のマネージャ評価」タスクの後に「承認」タスクを配置した場合、タスクが完了すると就業者はパフォーマンス評点とコメントを表示できます。

  • 「就業者のマネージャ評価」タスクの前に「承認」タスクを配置した場合、「就業者のマネージャ評価」タスクが完了すると就業者はパフォーマンス評点とコメントを表示できます。

「就業者のマネージャ評価」タスクがプロセス・フローに含まれ、「パフォーマンス文書の共有」および「承認」タスクは含まれない

「就業者のマネージャ評価」タスクが完了すると、就業者はパフォーマンス評点とコメントを表示できます。

パフォーマンス・テンプレートのセクションの構成

パフォーマンス・テンプレートに「総合要約」、「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」および「育成目標」セクションを追加して、複数のマネージャが評点とコメントを共有し、就業者がセクションにアクセスできるように構成します。次の点を考慮してください。

  • 「就業者のマネージャ評価」タスクがプロセス・フローに含まれる場合は、一部またはすべてのセクションを追加できます。

  • セクションはパフォーマンス・テンプレートの「構造」タブで構成します。

  • 「設定および保守」作業領域の「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを使用して、パフォーマンス・テンプレートを作成および編集します。

構成しているセクションの「構造」タブにある「ロール別処理」セクションで、行を追加して「マネージャ」を選択します。評点を就業者と共有するには、「マネージャ」行にある「評点の共有」列で「はい」を選択します。コメントを共有するには、「コメントの共有」列で「はい」を選択します。両方ともデフォルト設定は「いいえ」です。

就業者がセクションを表示できるようにするには、別の行を追加して「就業者」を選択します。「評点の共有」および「コメントの共有」の設定は、就業者が入力した評点とコメントを表示できるマネージャを参照します。これらは「はい」に設定され、変更できません。

プロセス・フローに、パフォーマンス文書に含めるタスクとサブタスクを定義します。このプロセス・フローは、パフォーマンス文書作成用のパフォーマンス・テンプレートで使用します。タスクとサブタスクのステータスによって、パフォーマンス文書全体の完了ステータスが決まります。

パフォーマンス文書の完了ステータスに影響する設定

タスクとサブタスクそれぞれにステータスがあります。たとえば、「目標の設定」タスクは未開始、進行中または完了になります。サブタスクのあるタスクのステータスは、サブタスクのステータスに依存します。パフォーマンス文書のステータスは、文書のプロセス・フローのすべてのタスクのステータスに依存します。

次の表に、タスクのステータスを示します。

タスク ロール 有効なステータス サブタスクあり

目標の設定

就業者

マネージャ

未開始

進行中

完了済

いいえ

就業者の自己評価

就業者

未開始

進行中

完了済

いいえ

就業者のマネージャ評価

マネージャ

未開始

進行中

完了済

いいえ

関係者フィードバックの管理

就業者

マネージャ

未開始

進行中

完了済

はい

第1承認

マネージャ(要求者として)

未開始

承認済

いいえ

第2承認

マネージャ(要求者として)

未開始

承認済

いいえ

パフォーマンス文書の共有

就業者

マネージャ

未開始

進行中

完了済

はい

会議の実施

就業者

マネージャ

未開始

進行中(文書を就業者と共有してから就業者が会議を確認するまでの間、マネージャにのみ表示される)

完了済

はい

最終フィードバック

就業者

マネージャ

未開始

進行中

完了済

はい

次期間目標の設定

就業者

マネージャ

未開始

進行中

完了済

いいえ

注意: 「関係者フィードバックの管理」タスクは、「就業者の自己評価」および「就業者のマネージャ評価」タスクと同時に実行できます。マネージャがパフォーマンス文書を送信するか、フィードバックをロックして関係者がこれ以上フィードバックを実行できないようにすると、完了になります。参加フィードバックの管理タスクは、いずれかの関係者がフィードバックを発行してもしなくても、完了にすることができます。

さらに、パフォーマンス評価ビジネス・プロセスのタスクには、完了ステータスの算定には考慮されない2つのステータスが表示されます。

  • 「準備完了」は、タスクの開始準備が整い、プロセス・フローで前のタスクのステータスが「完了」であることを示します。「未開始」は対照的にタスクが開始前で、前のタスクのステータスが「完了」ではなく開始準備が整っていないことを示します。

  • 「欠落」は、パフォーマンス文書が作成されていないことを示します。このステータスはパフォーマンス文書の他のステータスと同じように実際には存在しません。分析のタスク完了ステータスに表示されます。

サブタスクの場合、サブタスクの実行者がパフォーマンス文書を保存すると、ステータスは「未開始」から「進行中」に変わります。サブタスクの実行者がパフォーマンス文書を発行するか、パフォーマンス文書の共有や確認などの同等の処理を使用すると、サブタスクのステータスが「完了」に変わります。次の表に、サブタスクの可能なステータスの要約を示します。

タスク サブタスク ロール 有効なステータス

パフォーマンス文書の共有

パフォーマンス文書の共有

マネージャ

未開始

進行中

完了済

パフォーマンス文書の共有

パフォーマンス文書の共有

就業者

未開始

完了済

会議の実施

レビュー会議開催済の確認

マネージャ

未開始

完了済

会議の実施

レビュー会議開催済の確認

就業者

未開始

完了済

最終フィードバック

最終フィードバックの実行

就業者

未開始

進行中

完了済

最終フィードバック

最終フィードバックの実行

マネージャ

未開始

進行中

完了済

完了ステータスの決定方法

パフォーマンス文書のステータスは、タスクのステータスに依存します。タスクのステータスは、タスク内のサブタスクのステータスに依存します。サブタスクのあるタスクの場合、タスク内のすべてのサブタスクが完了になると、タスクのステータスが「完了」になります。

次の表に、パフォーマンス文書のステータスと、文書が各ステータスになるときの文書内の全タスクの状況を示します。

文書ステータス ステータスの意味

未開始

開始されているタスクがない

進行中

次のタスクのうち少なくとも1つが進行中または完了: 目標の設定、就業者の自己評価、就業者のマネージャ評価、関係者フィードバックの管理

送信済

マネージャがパフォーマンス文書を承認のために発行した

承認済

承認者がパフォーマンス文書を承認した

就業者と共有する文書

マネージャが「パフォーマンス文書の共有」サブタスクを完了した

文書確認済

就業者が「パフォーマンス文書の共有」サブタスクを完了した

レビュー会議開催済

マネージャが「レビュー会議開催済の確認」サブタスクを完了した

レビュー会議確認済

就業者が「レビュー会議開催済の確認」サブタスクを完了した

就業者の最終フィードバック実行済

就業者が最終フィードバックを発行した

マネージャの最終フィードバック実行済

マネージャが最終フィードバックを発行した

完了済

「次期間目標の設定」を除くすべてのタスクとサブタスクが完了した

取消済

人事(HR)担当者またはマネージャがパフォーマンス文書を取り消しました。

「自分の組織」ページで、タスク(例: 「目標の設定」)が特定のステータス(例: 「完了」)である文書の数を、パフォーマンス文書の全体数に対する割合として表示できます。

サブタスクが1つの場合のサブタスクのステータスとタスクのステータスの関係

プロセス・フローに含まれるタスクにサブタスクが1つのみ構成されている場合は、タスクのステータスはサブタスクのステータスと同じになります。

サブタスクが2つの場合のサブタスクのステータスとタスクのステータスの関係

プロセス・フローの定義に「最終フィードバック」タスクが含まれています。「就業者の最終フィードバック」と「マネージャの最終フィードバック」の両方のサブタスクが構成されています。「マネージャの最終フィードバック」サブタスクは、「就業者の最終フィードバック」タスクが完了するまで開始できません。

サブタスクのステータス: 就業者の最終フィードバック サブタスクのステータス: マネージャの最終フィードバック タスクのステータス: 最終フィードバック

未開始

未開始

未開始

進行中

未開始

進行中

完了済

未開始

進行中

完了済

進行中

進行中

完了済

完了済

完了済

パフォーマンス・テンプレート・セクション

プロセス・フローでセクションの使用が必要な各タスクにセクションを作成する必要があります。セクションを作成するには、「設定および保守」作業領域の「パフォーマンス・テンプレート・セクションの管理」タスクを使用します。

セクションを作成するには、セクション・タイプを指定する必要があり、指定したセクション・タイプによっては次の項目も指定します。

  • セクションをレート付けするか、または加重調整するか

  • 計算済レーティングを使用する場合、就業者レーティングの決定に使用する計算方法

  • 就業者のレート付けに使用するレーティング・モデル

  • コンテンツ項目の処理のオプション

  • 含めるコンテンツ項目

作成したセクションは、パフォーマンス・テンプレートに使用できます。パフォーマンス・テンプレートで、セクションの作成、または以前に作成したセクションの選択および編集ができます。

セクション・タイプ

次のセクション・タイプがあります。

  • プロファイル・コンテンツ(就業者コンピテンシを評点付けする場合)

  • パフォーマンス目標(就業者のパフォーマンス目標を評点付けする場合)

  • 育成目標(就業者の育成目標を評点付けする場合)

  • 質問リスト(マネージャ、就業者および関係者が就業者に関するフィードバックを実行できるようにする場合)

  • 総合要約(就業者の総合評点を入力する場合)

  • 就業者の最終フィードバック

  • マネージャの最終フィードバック

プロセス・フローに含まれるタスクにセクションが必要な場合は、セクションを定義する必要があります。各セクションは、パフォーマンス文書でタブ・ページとして表示されます。パフォーマンス文書に同じタイプのセクションを複数表示することはできません。次の表に、セクションが必要なタスクと、各タスクに必要なセクションを示します。

タスク 必要なセクション

目標の設定

次期間目標の設定

次のうち少なくとも1つ。

  • プロファイル・コンテンツ

  • パフォーマンス目標

  • 育成目標

就業者の自己評価

就業者のマネージャ評価

次のうち少なくとも1つ。

  • プロファイル・コンテンツ

  • パフォーマンス目標

  • 育成目標

  • 総合要約

関係者フィードバックの管理

次のうち少なくとも1つ。

  • プロファイル・コンテンツ

  • パフォーマンス目標

  • 育成目標

  • 総合要約

  • 質問リスト

就業者が最終フィードバックを実行

就業者の最終フィードバック

マネージャが最終フィードバックを実行

マネージャの最終フィードバック

セクションのレーティングと加重

「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」、「育成目標」および「総合要約」の各セクションに対しては、セクションの評点またはコメント(あるいはその両方)を使用可能にするかどうかを選択できます。セクションの評点およびコメントを使用可能にすると、マネージャ、就業者および関係者は、セクションに対する評点を選択し、コメントを入力できます。「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」および「育成目標」セクションでは、セクション内に含まれている個々のコンテンツ項目とは別にセクションを評点付けできます。「プロファイル・コンテンツ」セクションでは、コンテンツ項目はコンピテンシです。「パフォーマンス目標」セクションにはパフォーマンス目標項目が含まれます。「育成目標」セクションには育成目標項目が含まれます。

マネージャ、就業者、関係者およびマトリックス・マネージャは、評点を手動で選択するためのガイドとして計算済評点を使用できます。「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」および「育成目標」セクションでは、セクション内の個々の項目に対する評点に基づいて評点が計算されます。「総合要約」セクションでは、「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」および「育成目標」セクションのセクション評点を使用して評点が計算されます

セクション、またはセクション内の項目の加重調整を選択すると、セクションまたは項目の重要度を調節できます。その加重を使用して、セクション評点と総合評点が計算されます。

計算ルール

次の各セクションでは、就業者およびマネージャが従業員のパフォーマンス評点を手動で入力するように設定する以外に、評点がアプリケーションで計算されるように設定することもできます。

  • 総合要約

  • プロファイル・コンテンツ

  • パフォーマンス目標

  • 育成目標

「総合要約」セクションでは、「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」および「育成目標」セクションに対する計算に基づいてパフォーマンスの総合評点を決定するために、選択した計算ルールが使用されます。セクションに対して次のいずれかの計算方法を選択します。

  • 平均

  • 合計

  • 区分

  • FastFormula

計算ルールに対して、次も指定する必要があります。

  • FastFormula (使用する場合)

  • 小数部

  • 小数端数処理ルール

  • マッピング・メトリック

  • マッピング方法

評点モデル

「総合要約」、「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」および「育成目標」の各セクションでは、評点モデルを使用して就業者を評点付けします。プロファイル管理ビジネス・プロセスで評点モデルを設定するには、「設定および保守」作業領域の「プロファイル評点モデルの管理」タスクを使用します。セクション内の項目の評点付けに特定の評点モデルを使用する場合は、次のいずれかが可能です。

  • セクション自体の評点付けと同じ評点モデルの使用

  • セクションの評点付けとは異なるモデルの選択

注意: 「自分の組織」ページに表示される評点は、マネージャが表示するように選択したパフォーマンス文書から取得され、プロファイル・オプション評点モデルは使用できません。

コンテンツ項目の処理

「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」および「育成目標」セクションに対して組織で計算済評点を使用する場合には、コンテンツ項目、目標およびコンピテンシの評点スコアを決定するために使用する評点と計算ルールを選択します。セクションにパフォーマンス評点タイプを使用する場合は、セクション内の個々の項目を評点付けするために、異なる評点モデルを選択できます。計算ルールは、各項目に適用された後、セクションに対して選択した計算ルールと組み合されて、セクション評点が決定されます。「プロファイル・コンテンツ」セクションに対してこの機能を使用するには、「熟達度およびパフォーマンス」または「パフォーマンス」評点タイプを選択する必要があります。「パフォーマンス目標」および「育成目標」セクションに対しては、「パフォーマンス」評点タイプが自動的に適用されます。個別の評点モデルを使用できるのは、テンプレートに直接追加した項目のみです。マネージャまたは就業者がパフォーマンス文書に追加した項目では、セクションに対して指定されたパフォーマンス評点モデルが使用されます。

セクション・コンテンツ

「セクション・コンテンツ」セクションで、コンテンツ項目のソースを指定します。また、セクションに表示する追加項目も指定できます。

「プロファイル・コンテンツ」セクションの情報ソース

「プロファイル・コンテンツ」セクションに対しては、就業者のジョブ、ジョブ・ファミリ、ポジションまたは組織に関連するモデル・プロファイルからコンピテンシが移入されるように指定できます。コンピテンシの移入元となる特定のプロファイルを指定することもできます。プロファイルは、プロファイル管理ビジネス・プロセスで保守されます。パフォーマンス・テンプレートを作成する際に、コンピテンシをテンプレートに直接追加することもできます。モデル・プロファイルからコンピテンシに関連付けられた加重および最小加重もパフォーマンス文書に移入されます。

就業者およびマネージャは、更新処理を使用して、更新されたプロファイル・コンテンツをパフォーマンス文書に組み込むこともできます。パフォーマンス文書が作成または最終更新された以降にモデル・プロファイルに指定された追加のコンテンツを含めるように、文書が更新されます。パフォーマンス文書にコンピテンシが追加されると、加重および最小加重のみがパフォーマンス文書に移入されます。モデル・プロファイルのコンピテンシ加重および最小加重に対するその後の変更では、パフォーマンス文書にすでに存在しているコンピテンシの加重は更新されません。

ライティング・アシスタント

「プロファイル・コンテンツ」セクションで、「マネージャのライティング・アシスタント使用可能」を選択すると、マネージャは、パフォーマンス文書の就業者コンピテンシに関して有用なコメントを容易に記述できるようになります。ライティング・アシスタント機能では、コンピテンシおよびそのコンピテンシに相関性のある熟達度レベルに関連付けられたコメントの提示が提供されます。

「パフォーマンス目標」セクションの情報ソース

「パフォーマンス目標」セクションに対しては、「就業者目標の移入」を選択して、目標管理ビジネス・プロセスの目標プランの目標をパフォーマンス文書に追加できます。パフォーマンス文書の目標を目標管理ビジネス・プロセスで改訂された加重で更新するには、「目標管理ビジネス・プロセスからの目標の加重を更新するための目標更新処理を許可」を選択します。

マネージャまたは就業者が目標管理ビジネス・プロセスで就業者の目標を編集し、その目標がパフォーマンス文書にすでに存在している場合は、次の2つの方法を使用して変更内容が文書に更新されます。

  • マネージャまたは就業者がパフォーマンス文書を開いた場合、パフォーマンス目標に対する変更内容は、加重以外はすべてパフォーマンス文書に反映されます。

  • マネージャまたは就業者がパフォーマンス文書の「目標およびコンピテンシの更新」処理を使用する場合は、目標の編集内容が、加重も含めて文書に表示されます。

目標管理ビジネス・プロセスからパフォーマンス文書に新しいパフォーマンス目標を移入するには、「目標およびコンピテンシの更新」処理を使用する必要があります。

「育成目標」セクションの情報ソース

「育成目標」セクションに対しては、「評価期間の任意の部分をカバーする就業者の育成目標の移入」を選択して、キャリア開発ビジネス・プロセスから目標を追加できます。追加のオプションを選択して、どの育成目標をパフォーマンス文書に表示するかを決定できます。

  • 評価期間の後に開始する将来の育成目標を含めてください。

  • 非アクティブの育成目標の除外

マネージャまたは就業者がキャリア開発ビジネス・プロセスで就業者の既存の目標を編集すると、パフォーマンス文書がオープンされたときに、変更内容がパフォーマンス文書に反映されます。キャリア開発ビジネス・プロセスからパフォーマンス文書に新しい育成目標を移入するには、パフォーマンス文書の「目標およびコンピテンシの更新」処理を使用する必要があります。

コンテンツ項目

「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」および「育成目標」セクションにコンテンツ項目を追加できます。テンプレートで、セクションをテンプレートに追加するときに、これらのコンテンツ項目をテンプレートに組み込むこともできます。テンプレートのコンテンツ項目は、テンプレートから作成されたパフォーマンス文書に表示されます。

計算済評点を設定すると、パフォーマンス文書で評点を自動的に計算できます。「総合要約」セクションの総合パフォーマンス評点、および「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」、「育成目標」セクションのセクション評点を自動的に計算できます。

計算済評点は、就業者、マネージャおよび関係者が入力した評点を基に、そのセクションで定義された計算ルールを使用して計算されたスコアから導出されます。計算されたスコアは、セクションに使用された評点モデルに基づいて、実際の計算済評点にマップされます。

パフォーマンス・テンプレートおよびパフォーマンス・テンプレート・セクションで、パフォーマンス文書を設定して次のことができます。

  • 就業者、マネージャ、マトリックス・マネージャおよび他の関係者が入力した評点を計算して表示します。

  • 計算済評点を手動評点とともに、または手動評点のかわりに表示します。

  • 提供されている計算ルール、または会社で定義したFastFormulaを使用して評点を計算します。

計算済レーティングの表示場所

計算済評点は、適用されるセクションの上部に表示されます。計算済評点を表示するには、すべてのロールが、セクションの上部に表示されている電卓アイコンをクリックする必要があります。就業者を評点付けするすべてのユーザーが、独自の計算済評点を表示できます(そのように構成されている場合)。マネージャおよびマトリックス・マネージャは、就業者および関係者が入力した計算済評点を表示できます。

星評点が構成されている場合、計算済評点は星として表示されます。星評点が構成されていない場合は、計算済評点に対する評点レベルの摘要が表示されます。いずれの場合も、計算済スコアが評点の後のカッコ内に表示されます。計算済評点は、端数処理およびマッピングの設定に従って、最も近い評点レベル値に端数処理されます。

計算済評点および報酬管理

計算済総合レーティング、およびマネージャが指定する総合レーティングは、Oracle Fusion報酬管理で使用できます。レーティングを報酬管理に表示するかどうかを指定する設定は、報酬管理ビジネス・プロセスにあります。報酬管理に表示される計算済評点は、計算済スコアです。

計算済レーティングのロールアップ

テンプレートのいずれかまたはすべてのセクションで計算済レーティングを使用するように設定できます。「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」または「育成目標」セクションで計算済評点を使用可能にすると、次のように処理されます。

  • マネージャ、就業者、マトリックス・マネージャおよび他の関係者がセクションの個々の項目に対して入力した評点が使用されます。

  • それぞれのセクションに対する評点を自動的に決定するために積上計算が実行されます。

  • 「総合要約」セクションの総合計算済評点を決定するために、「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」および「育成目標」セクションに対して計算済評点が使用されます。

FastFormulaを構成して、パフォーマンス文書の就業者のセクション評点を計算できます。

FastFormulaおよびデータベース・アイテム

FastFormulaは、セクション評点の計算に使用される項目およびルールを含み、就業者、マネージャおよび関係者が項目に対して入力した評点に基づきます。FastFormulaの作成には、「パフォーマンス評点計算」タイプを使用します。FastFormulaに対して、データベース・アイテム(DBI)を追加します。これらのアイテムでは、総合項目評点以外の属性に対する評点を計算できます。たとえば、DBIを使用して、総合目標ではなく、指標属性など、目標の他の属性を評点付けできます。FastFormulaを作成するには、「設定および保守」作業領域の「FastFormulaの管理」タスクを使用します。

パフォーマンス・テンプレート・セクションおよびパフォーマンス・テンプレートの計算済評点の設定

パフォーマンス文書のセクションをFastFormulaを使用するように構成します。FastFormulaでは、「総合要約」、「プロファイル・コンテンツ」(コンピテンシ)、「パフォーマンス目標」および「育成目標」の各セクションに対する評点を計算できます。パフォーマンス文書のこれらのセクションのいずれかまたはすべてを、評点を計算するように設定できます。

セクションで、FastFormula計算ルールを選択する必要があります。さらに、FastFormulaルールを選択します。計算済評点を使用するには、パフォーマンス・テンプレートの「プロセス」タブで、計算済評点を使用するオプションを選択することもできます。また、どのロールが計算済評点を表示できるかも選択する必要もあります。

計算済評点を使用すると、「総合要約」セクションの就業者の総合パフォーマンス評点、および「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」および「育成目標」セクションのセクション評点を自動的に計算できます。計算済評点を構成するには、次のオプションから選択します。

  • 計算済評点のアクティブ化および表示オプション

  • セクション評点モデルおよび計算ルール

  • 小数部

  • 小数端数処理ルール

  • マッピング・メトリック

  • マッピング方法

パフォーマンス・テンプレートの「プロセス」および「構造」タブでテンプレートに対する計算済評点を構成します。テンプレートを管理するには、「設定および保守」作業領域の「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを使用します。また、セクションを構成するには、「設定および保守」作業領域の「パフォーマンス・テンプレート・セクションの管理」タスクを使用します。

計算済評点のアクティブ化および表示オプション

パフォーマンス・テンプレートの「プロセス」タブで、「評点の計算」を選択して、アプリケーションでセクション評点が計算できるようにします。このオプションを選択すると、評点が使用可能になるすべてのセクションで計算済評点が使用されます。総合要約評点は常に、手動で入力されたセクション評点ではなく、計算済セクション評点を使用して計算されます。

評点を表示するためのオプションを次の中から選択します(すべてのセクションに適用されます)。

  • 就業者に計算済評点を表示

  • マネージャに計算済評点を表示

  • 関係者に計算済評点を表示

  • マトリックス・マネージャに計算済評点を表示

マトリックス・マネージャおよび他の関係者の計算済評点は、マネージャと就業者に手動入力評点の表示が許可されている場合は、両者に対して表示されます。

「計算済評点のみ使用」を選択した場合は、次が適用されます。

  • 計算済評点のみが表示され、マネージャ、就業者および関係者は評点を手動で入力できません。

  • 計算済評点が正式なセクション評点になります。

セクション評点モデルおよび計算ルール

セクションの計算済評点を使用可能にするには、セクションに対して評点モデルを選択する必要があります。

さらに、セクションの評点付けに使用する計算ルールのタイプを選択する必要があります。オプションは、「FastFormula」「平均」「合計」および「区分」です。計算ルールを指定するには、「パフォーマンス・テンプレート・セクションの管理」タスク、またはパフォーマンス・テンプレートの「構造」タブのいずれかを使用します。

パフォーマンス・テンプレート内のセクションごとに異なる計算ルールを選択できます。計算済総合レーティングの決定には、「総合要約」セクションの計算ルールが使用されます。

平均、合計および区分の方式を使う場合には、セクションおよびセクション内の項目を加重できます。加重を使用すると、特定のセクションおよび項目の重要度を設定できます。

小数部

パフォーマンス文書または報酬管理のページに表示される、計算された評点の決定に使用する計算済数値スコアの小数部の桁数は、最大で2桁まで設定できます。デフォルト値は2です。

小数端数処理ルール

パフォーマンス・セクションで、端数処理ルールを選択して、計算済数値スコアを最終値に端数処理する方法を決定します。端数処理は、端数処理する小数位に適用されます。端数処理する小数位は、「小数部」フィールドで設定された最後の小数位です。たとえば、「小数部」の値を「2」に設定した場合、端数処理は小数第2位に適用されます。デフォルト値は「標準」です。

次の表に、使用可能な端数処理ルール、各ルールを選択した場合の結果、およびルールがどのように使用されて計算済評点が決定されるかの例を示します。

端数処理ルール 結果

標準

端数処理する小数位が5以上の場合は切り上げ、4以下の場合は切り捨てる。

計算済レーティングが3.4867で、小数部の設定が2の場合、最終的な計算済レーティングは3.49。計算済レーティングが3.4849で、小数部の設定が2の場合、最終的な計算済レーティングは3.48。

切上げ

常に値を切り上げる。

計算済レーティングが3.4940または3.4960で、小数部の設定が2の場合、最終的な計算済レーティングは3.50。計算済レーティングが3.49で、小数部の設定が2の場合、最終的な計算済レーティングは3.50。

切捨て

常に値を切り捨てる。

計算済レーティングが3.4940または3.4960で、小数部の設定が2の場合、最終的な計算済レーティングは3.49。

マッピング・メトリック

マッピング・メトリックによって、計算済数値スコアを評点モデルの評点レベルにマップする方法が決まります。評点モデルのこれらの属性のいずれかを選択して、セクションの計算済スコアを評点レベルにマップします。

  • 数値評点--計算済数値スコアを単一値の数値評点、および対応する評点レベルにマップします。数値評点は、セクションに対する平均およびFastFormula計算ルールのデフォルトです。

  • ポイント範囲--計算済数値スコアをポイント範囲、および対応する評点レベルにマップします。ポイント範囲は、セクションに対する区分計算ルールのデフォルトです。

マッピング方法

計算済評点と、セクションで使用されている評点モデルの評点レベルが完全に一致しない場合は、マッピング方法によって評点が決定されます。端数処理ルールが使用されている場合、計算済評点値は端数処理ルールの適用後にマップされます。

表に、使用できるマッピング方法、および各方法を選択した場合の影響を示します。

マッピング方法 数値評点マッピング・メトリックの結果 ポイント範囲マッピング・メトリックの結果

最高

計算済平均より大きい次の数値評点を使用します。

計算済平均より大きい次のレビュー・ポイントを使用します。

最低

計算済平均より小さい次の数値評点を使用します。

計算済平均より小さい次のレビュー・ポイントを使用します。

直近

計算済平均に最も近い数値評点を使用します。

計算済平均に最も近いレビュー・ポイントを使用します。

メトリック・マッピングに数値評点を使用して、たとえば、評点モデルに、数値評点と短い摘要に対する次のエントリがあるとします。

  • 1-劣る

  • 2-やや劣る

  • 3-平均的

  • 4-よい

  • 5-非常によい

評点が3.2と計算された場合(「よい」と「平均的」の間であるが「平均的」の方に近い場合)、マッピング方法によって、使用されるエントリが決まります。

  • 「最高」の場合、数値が次に高いレーティングになります(この場合は4、つまり「良好」)。

  • 「最低」の場合、数値が次に低いレーティングになります(この場合は3、つまり「平均」)。

  • 「直近」の場合、数値が最も近いレーティングになります(この場合は3、つまり「平均」)。

計算済レーティングがレーティング・モデルの2つのレーティングのちょうど真ん中になる場合は、2つのレーティングのうち数値が高い方に割り当てられます。

計算済評点を使用するには、「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」、「育成目標」および「総合要約」の各パフォーマンス・テンプレート・セクションの評点付けに使用する計算ルールのタイプを選択する必要があります。セクションが使用されているパフォーマンス・テンプレートで選択したセクションの計算ルールを変更できます。次のオプションがあります。

  • 平均

  • 合計

  • 区分

  • FastFormula

これらの各設定には、評点に割り当てる最終的な数値レベルの決定に役立つデフォルトのマッピング・メトリックがあります。ただし、マッピング・メトリックはデフォルトから別の値に変更できます。マッピング・メトリックのオプションは次のとおりです。

  • 数値評点

  • ポイント範囲

数値評点を使用するには、セクションとセクション内の項目を評点付けするために構成された評点モデルで、評点レベルに対して数値評点属性が定義されている必要があります。ポイント範囲を使用するには、評点モデルでレビュー・ポイントおよびポイント範囲(ポイント: 自とポイント: 至)が定義されている必要があります。

平均方式

この方式を使用するには、セクションとそのコンテンツ項目に関連付けられている評点モデルで、評点摘要に対応する数値評点が定義されている必要があります。最初に、項目評点の平均を計算してセクション評点を決定します。次に、セクション評点の平均を計算して総合評点を決定します。加重を使用するように構成されている場合は、数値評点を使用して加重平均が計算され、加重を使用しないように構成されている場合は単純平均が計算されます。次に、レーティング・モデルを使用して、この平均がパフォーマンス文書レーティングに変換されます。

ポイント範囲マッピング・メトリックについては、次のように処理されます。

  • 評点モデルに定義された数値評点を使用して、合計数値スコアが計算されます。

  • この合計が、合計数値スコアをポイント範囲にマッピングすることによって、セクションの対応するレビュー評点に変換されます。

合計方式

この方式を使用するには、セクションとセクション内の項目に関連付けられている評点モデルで、数値評点も使用されている必要があります。次のように処理されます。

  • 評点モデルに定義されているとおりに、数値評点が使用されます。

  • 合計数値スコアが計算されます。

  • この合計が、合計数値スコアを評点レベルにマッピングすることによって、セクションの対応するレビュー評点に変換されます。

  • 評点のない項目は無視されます。

総合レーティングに合計方式を使用する場合、セクション・レーティングの計算ルールには合計または平均方式のみ使用できます。

ポイント範囲メトリック・マッピングについては、次のように処理されます。

  • 評点モデルに定義されているとおりに、数値評点が使用されます。

  • 合計数値スコアが計算されます。

  • この合計が、合計数値スコアをポイント範囲にマッピングすることによって、セクションの対応するレビュー評点に変換されます。

  • 評点のない項目は無視されます。

区分方式

この方式は、合計方式と似ていますが、パフォーマンス文書の「総合要約」セクションにのみ使用できます。一方、「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」および「育成目標」セクションには、平均または合計方式を使用します。区分方式を使用するには、「総合要約」セクションに関連付けられている評点モデルで、レビュー・ポイントおよびポイント範囲(ポイント: 自とポイント: 至)を定義する必要があります。

計算プロセス中に、次のように処理されます。

  • すべてのセクションの合計数値スコアが計算されます。

  • この合計が、ポイント範囲を使用して対応する評点レベルにマップされます。

数値評点メトリック・マッピングについては、次のように処理されます。

  • すべてのセクションの合計数値スコアが計算されます。

  • この合計が、合計数値スコアを評点レベルにマッピングすることによって、セクションの対応するレビュー評点に変換されます。

FastFormula方式

FastFormulaは、パフォーマンス・データベース・アイテムから作成する式です。デフォルトでは、これらでは数値評点メトリック・マッピングが使用されます。数値評点については、次のように処理されます。

  • FastFormulaに基づいて合計数値スコアが計算されます。

  • スコアが評点レベルにマップされます。

ポイント範囲マッピング・メトリックについては、次のように処理されます。

  • FastFormulaに基づいて合計数値スコアが計算されます。

  • この合計が、ポイント範囲を使用して対応する評点レベルにマップされます。

FastFormulaの結果に加重を適用するように構成できません。ただし、FastFormulaに加重を組み込むことはできます。

セクションのコンテンツ項目を有効にする場合、次の項目を指定します。

  • 評点タイプ

  • 項目計算

  • プロパティ

セクションに項目処理を構成するには、「設定および保守」または「パフォーマンス管理」作業領域の「パフォーマンス・テンプレート・セクションの管理」タスクを使用します。

評点タイプ

レーティング・タイプは、就業者とマネージャがパフォーマンス文書のコンテンツ項目レーティングの選択、および項目レーティングの計算に使用できるレーティング・モデルを決定します。

「プロファイル・コンテンツ」セクションでは、次のレーティング・タイプを使用できます。

  • 熟達度: 就業者とマネージャが、パフォーマンス文書で項目の熟達度レベルを選択できます。項目のレート付けに使用されるレーティング・モデルと摘要は、項目のコンテンツ・ライブラリに設定されているものです。

  • パフォーマンス: 就業者とマネージャが、パフォーマンス文書でパフォーマンス・レーティングを選択できます。

  • 熟達度およびパフォーマンス: 就業者とマネージャが、パフォーマンス文書で熟達度レベルとパフォーマンス・レーティングの両方を選択できます。

「パフォーマンス目標」および「育成目標」セクションに対しては、「パフォーマンス」評点タイプのみを使用できます。

「パフォーマンス」または「熟達度およびパフォーマンス」のいずれかのレーティング・タイプを選択した場合、コンテンツ項目にもセクションで使用するものと同じレーティング・モデルを使用することも、別のレーティング・モデルを選択することもできます。コンテンツ項目ごとに異なるパフォーマンス・レーティング・モデルを選択することもできます。この場合、たとえば、一部のパフォーマンス目標が部門に固有である場合、それらの評点付けには、組織全体の目標に使用するものとは異なる評点モデルを使用できます。

パフォーマンス文書が完了すると、熟達度レベルはOracle Fusionプロファイル管理に発行されます。コンピテンシおよび目標に対するパフォーマンス評点は、Profile Managementに公開されません。

項目計算

項目計算方法は、項目のレート付けの方法を決定します。

レーティング・タイプが「熟達度およびパフォーマンス」の場合、次の項目を選択できます。

  • 熟達度: 熟達度レーティングを使用して、特定の項目のスコアを計算します。

  • パフォーマンス: パフォーマンス・レーティングを使用して、特定の項目のスコアを計算します。

  • 熟達度とパフォーマンスの積: 熟達度のポイント値とパフォーマンスのポイント値を積算して、特定の項目のスコアを計算します。

評点タイプが「熟達度」または「パフォーマンス」のいずれかの場合、項目計算方法のデフォルト値は同じであり、変更できません。

プロパティ

項目に使用できるようにする属性を選択できます。

プロパティを選択した場合の影響を表に示します。

プロパティ 結果

ターゲット熟達度レベル

パフォーマンス文書の項目にターゲット熟達度レベルが表示される。表示されるターゲット熟達度レベルは、セクションで使用する最も詳細なプロファイル・タイプの項目のターゲット熟達度レベル(存在する場合)。たとえば、セクションで使用するプロファイル・タイプとしてジョブ・プロファイルを選択したとします。パフォーマンス文書のターゲット熟達度レベルは、就業者のジョブ・プロファイルに含まれているコンピテンシに対するターゲット熟達度レベルです。

ターゲット・パフォーマンス評点

セクションまたはパフォーマンス・テンプレートに追加する項目のターゲット・パフォーマンス・レーティングを選択できる。パフォーマンス文書で、就業者は、文書に追加する項目に対してターゲット・パフォーマンス評点を選択できます。マネージャは、自分または就業者が追加する項目に対してターゲット・パフォーマンス評点を選択できます。

加重

セクションおよびパフォーマンス・テンプレートの項目の加重を入力して、セクション内の項目の相対的な重要度を決定できる。パフォーマンス文書で、マネージャおよび就業者は次の加重を変更できます。

  • 自分が文書に追加した項目

  • 目標管理ビジネス・プロセスから追加されたパフォーマンス目標

  • キャリア開発ビジネス・プロセスから追加された育成目標

計算済レーティングを使用する場合は、このプロパティはセクションに対して平均計算ルールを選択した場合にのみ使用可能。

最小加重

パフォーマンス・テンプレートの項目の最小加重を入力できる。パフォーマンス文書で、マネージャは最小加重を編集できる。

必須

パフォーマンス・テンプレート・セクションまたはパフォーマンス・テンプレートで、「必須」チェック・ボックスを選択すると、就業者およびマネージャがパフォーマンス文書の項目を編集または削除できなくなります。たとえば、特定のジョブ・プロファイル・タイプに対するコンピテンシについて就業者を評点付けするために、「必須」の設定を使用して、標準のコンピテンシおよび目標を含むパフォーマンス・テンプレートを作成します。

平均計算ルールを使用して、各セクションのレーティングおよび総合レーティングを計算できます。平均ルールを使用すると、様々な評点モデルを使用して評点を計算でき、加重調整が選択されている場合は加重調整を適用できます。セクションに対する計算ルールを選択するには、「設定および保守」または「パフォーマンス管理」作業領域の「パフォーマンス・テンプレート・セクションの管理」タスクを使用します。

平均レーティング計算に影響する設定

平均レーティング計算は、次の要素によって決まります。

  • 各セクションおよびコンテンツ項目に対して選択されたレーティング・モデル

  • 加重(オプションであり、セクションおよびコンテンツ項目ごとに異なる場合があります)

パフォーマンス・レーティングの計算方法

平均方式では、最初にコンテンツ項目評点の平均を計算してセクション評点を算出します。次に、セクション評点の平均を計算して総合評点を決定します。計算プロセス全体を通じて正確な値を使用してレーティングを計算し、最後に端数処理を適用します。パフォーマンス文書のセクション・レーティングおよび総合レーティングには、端数処理された値が表示される場合があります。表示される小数点以下の桁数は、パフォーマンス・テンプレート・セクションで決定されます。

例: 加重調整なしの平均方式

ABC社では、「コンピテンシ」、「パフォーマンス目標」および「総合要約」の各セクションに対して同じ評点モデルを使用し、加重調整はしません。パフォーマンス文書には「育成目標」セクションは含まれません。評点モデルのスケールは5レベルで、数値は1、2、3、4および5です。すべてのコンテンツ項目で同じレーティング・モデルを使用するとします。パフォーマンス・テンプレートは標準の端数処理ルールを使用するように設定され、総合レーティングは小数点以下2桁まで表示されるように設定されています。マッピング方法は「直近」です。

次のようなパフォーマンス・テンプレート・セクションの構成であるとします。

  • 小数端数処理ルールは「標準」です。

  • 小数表示は2です。

  • マッピング・メトリックは「数値評点」です。

  • マッピング方法は「直近」です。

次の表に、「コンピテンス」セクションのレーティングを示します。

コンピテンシ 項目数値評点 評点モデルの最大数値評点 小数値スコア(項目レーティング/最大レーティング)

チームワーク

4

5

0.8

リーダーシップ

3

5

0.6

コミュニケーション

2

5

0.4

分析スキル

4

5

0.8

倫理

5

5

1.0

概念的思考

4

5

0.8

小数点スコアの合計は4.4であり、最大では6.0になります。4.4をセクションのレーティング・モデルの値に変換する必要があります。セクションの最大数値評点は5であるため、セクション評点の計算式は次のようになります。

(小数点スコアの合計) / (最大小数点スコアの合計) x (セクション評点モデルの最大数値評点)、つまりこの例では、(4.4 / 6) x 5 = 3.67となります。

この例では、コンピテンシに対する計算済セクション評点は、5ポイント中3.67であり、これは数値評点4にマップされます。

次の表に、「パフォーマンス目標」セクションに対する評点を示します。

目標 項目数値評点 評点モデルの最大数値評点 小数点スコア(項目評点/最大評点)

売上収益の増加

5

5

1.0

経費削減

3

5

0.6

アジアにおけるビジネスの成長

5

5

1.0

メンタリングへの参加

5

5

1.0

小数点スコアの合計は3.6であり、最大では4.0になります。「コンピテンス」セクションと同様に、3.6をセクションのレーティング・モデルの値に変換する必要があります。セクションの最大数値評点は5であるため、コンピテンシの場合と同じ算式を使用してセクション評点を計算すると、セクション評点は(3.6 / 4) x 5 = 4.5となります。

この例では、目標に対する計算済セクション評点は、5ポイント中4.5であり、これは数値評点5にマップされます。

総合評点を決定するために、2つのセクションの平均数値評点が計算されます。総合評点計算は、(4.0 + 5.0) / 2 = 4.5となります。計算済総合評点は、数値評点5にマップされます。

例: 加重調整ありの平均方式

翌年、ABC社では、「コンピテンシ」、「パフォーマンス目標」および「総合要約」の各セクションに対して前述の例と同じ評点モデルを使用します。しかし、セクションおよび個々のコンテンツ項目に加重を適用します加重は、セクション間またはコンテンツ項目間の相対的な価値を決定します。加重が設定されていないコンテンツ項目は、計算で無視されます。次のことが検証されます。

  • セクション内のコンテンツ項目に対する加重の合計が100であること。

  • パフォーマンス文書内のコンテンツ項目を含む各セクション(つまり「コンピテンシ」セクションと「パフォーマンス目標」セクション)の合計も100であること。

次の表に、「コンピテンス」セクションのレーティングを示します。

コンピテンシ 項目数値評点 評点モデルの最大数値評点 小数点スコア(項目評点/最大評点) 加重 加重スコア(小数値スコアx加重)

チームワーク

4

5

0.8

35

28.0

リーダーシップ

3

5

0.6

5

3.0

コミュニケーション

2

5

0.4

10

4.0

分析スキル

4

5

0.8

20

16.0

倫理

5

5

1.0

10

10.0

概念的思考

4

5

0.8

20

16.0

加重スコアの合計は77.0であり、最大では100.0になります。77.0をセクションのレーティング・モデルの値に変換する必要があります。セクションの最大数値評点は5であるため、セクション評点の計算式は次のようになります。

(加重スコア) / (最大加重スコアの合計) x (セクション評点モデルの最大数値評点)、つまりこの例では、(77.0 / 100.0) x 5 = 3.85となります。

この例では、コンピテンシに対する計算済セクション評点は、5ポイント中3.85であり、これは数値評点4にマップされます。

次の表に、「パフォーマンス目標」セクションに対する評点を示します。

目標 項目数値評点 評点モデルの最大数値評点 小数点スコア(項目評点/最大評点) 加重 加重スコア(小数値スコアx加重)

売上収益の増加

5

5

1.0

30

30.0

経費削減

3

5

0.6

30

18.0

アジアにおけるビジネスの成長

5

5

1.0

25

25.0

メンタリングへの参加

5

5

1.0

15

15.0

加重スコアの合計は88.0であり、最大では100.0になります。「コンピテンス」セクションと同様に、88.0をセクションのレーティング・モデルの値に変換する必要があります。セクションの最大数値評点は5であるため、コンピテンシの場合と同じ算式を使用してセクション評点を計算すると、セクション評点は(88.0 / 100.0) x 5 = 4.40となります。

この例では、パフォーマンス目標に対する計算済セクション評点は、5ポイント中4.40であり、これは数値評点4にマップされます。

総合評点を決定するために、2つの加重セクションに対する数値評点の合計が計算され、スコアが評点モデルのスケールに変換されます。ABC社は、「コンピテンシ」セクションの加重を40、「パフォーマンス目標」セクションの加重を60に設定しています。まず、加重セクションの小数点スコアが計算されます。

  • コンピテンシ: 4 / 5 = 0.8

  • パフォーマンス目標: 4 / 5 = 0.8

次に、各セクションの加重スコアが計算され、合計されます。加重スコアの合計は、100.0ポイント中次の値になります。

  • コンピテンシ: 0.8 x 40 = 32.0

  • パフォーマンス目標: 0.8 x 60 = 48.0

  • コンピテンシとパフォーマンス目標の合計: 32.0 + 48.0 = 80.0

このスコアが評点モデルのスケールに変換されて、総合評点は(80.0 / 100.0) x 5 = 4.0となり、これは数値評点4にマップされます。

例: 加重および様々な評点モデルを使用した平均方式

特定のプロジェクトに対するパフォーマンス評価のため、ABC社では、「コンピテンシ」、「パフォーマンス目標」および「総合要約」の各セクションに様々な評点モデルを使用します。パフォーマンス文書には「育成目標」セクションは含まれません。スコアの計算には、各評点モデルの最大数値評点が適用されます。コンテンツ項目に適用される加重も様々です。セクションの加重も適用されます。パフォーマンス・テンプレートは標準の端数処理ルールを使用するように設定され、総合レーティングは小数点以下2桁まで表示されるように設定されています。マッピング方法は「直近」です。

次のようなパフォーマンス・テンプレート・セクションの構成であるとします。

  • セクションの加重が適用されます。

  • コンテンツ項目に様々な加重が適用されます。

  • 小数端数処理ルールは「標準」です。

  • 小数表示は2です。

  • マッピング・メトリックは「数値評点」です。

  • マッピング方法は「直近」です。

次の表に、「コンピテンス」セクションのレーティングを示します。コンピテンスごとに異なるレーティング・モデルおよび異なる最大レーティングを使用します。セクション評点モデルは個々のコンピテンシに使用されるモデルとは異なり、その評点モデルの最大数値評点は7です。

コンピテンシ 項目数値評点 評点モデルの最大数値評点 小数点スコア(項目評点/最大評点) 加重 加重スコア(小数値スコアx加重)

チームワーク

4

5

0.8

35

28.0

リーダーシップ

3

3

1.0

5

5.0

コミュニケーション

2

4

0.5

10

5.0

分析スキル

4

5

0.8

20

16.0

倫理

5

5

1.0

10

10.0

概念的思考

4

4

1.0

20

16.0

加重スコアの合計は84.0であり、最大では100.0になります。84.0をセクションのレーティング・モデルの値に変換する必要があります。セクションの最大数値評点は7であるため、セクション評点の計算式は次のようになります。

(加重スコア) / (最大加重スコアの合計) x (セクション評点モデルの最大数値評点)、つまりこの例では、(84.0 / 100.0) x 7 = 5.88となります。

この例では、コンピテンシに対する計算済セクション評点は、7ポイント中5.88であり、これは数値評点6にマップされます。

次の表に、「パフォーマンス目標」セクションに対する評点を示します。「パフォーマンス目標」セクション自体で使用する評点モデルの最大評点は6です。

目標 項目数値評点 評点モデルの最大数値評点 小数点スコア(項目評点/最大評点) 加重 加重スコア(小数値スコアx加重)

売上収益の増加

5

5

1.00

30

30.0

経費削減

3

5

0.60

30

18.0

アジアにおけるビジネスの成長

4

5

0.80

25

20.0

メンタリングへの参加

4

5

0.80

15

10.0

加重スコアの合計は78.0であり、最大では100.0になります。セクション評点モデルの最大は6であるため、セクション評点は(78.0 / 100.0) x 6 = 4.68となり、これは数値評点5にマップされます。

総合評点を決定するために、2つの加重セクションに対する数値評点の合計が計算され、スコアが評点モデルのスケールに変換されます。ABC社は、「コンピテンシ」セクションの加重を40、「パフォーマンス目標」セクションの加重を60に設定しています。「総合要約」セクションで使用するレーティング・モデルの最大スコアは9です。

まず、加重セクションの小数点スコアが計算されます。

  • コンピテンシ: 6 / 7 = 0.85

  • パフォーマンス目標: 5 / 6 = 0.83

次に、各セクションの加重スコアが計算され、合計されます。「コンピテンシ」セクションの加重は40、「パフォーマンス目標」セクションの加重は60です。加重スコアの合計は、100.0ポイント中次の値になります。

  • コンピテンシ: 0.85 x 40 = 34.0

  • パフォーマンス目標: 0.83 x 60 = 49.8

  • コンピテンシとパフォーマンス目標の合計: 34.0 + 49.8 = 83.8

このスコアが評点モデルのスケールに変換されて、総合評点は(83.8 / 100.0) x 9 = 7.542となります。端数処理ルールおよび小数の設定を適用した後の総合評点は7.54となり、これはセクション数値評点8にマップされます。

合計方式を使用して、各セクションに対する評点および総合評点を計算できます。合計方式は、任意の評点モデルを使用した評点の計算に使用できます。また、「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」または「育成目標」セクションの少なくとも1つで平均方式を使用し、他のセクションで合計方式を使用する場合の総合評点の計算にも使用できます。

合計および区分レーティング計算に影響する設定

合計および区分評点計算を決定する要因は、次のとおりです。

  • 各セクションおよびコンテンツ項目に対して選択されたレーティング・モデル

  • 各評点レベルに割り当てられた数値評点およびポイント範囲

評点のない項目は、評点の計算では考慮されません。区分方式では、数値評点がポイント範囲に関連付けられている必要があります。また、パフォーマンス・テンプレート・セクションで、端数処理ルール、マッピング・メトリックおよびマッピング方法も設定されている必要があります。

パフォーマンス・レーティングの計算方法

合計方式では、セクション評点は、各コンテンツ項目に対する評点レベルの数値評点の合計です。総合評点は、セクション評点に対する数値評点の合計です。

区分方式では、合計方式と同様に、セクション評点の合計が計算されます。総合評点の場合、セクションの数値評点合計が、評点レベルに関連付けられているポイント範囲に変換されます。

例1: セクション合計を使用した合計方式

ABC社では、「コンピテンシ」および「パフォーマンス目標」の各コンテンツ項目に対して同じ評点モデルを使用しています。パフォーマンス文書には「育成目標」セクションは含まれません。次の表に、評点レベルと各レベルに割り当てられた数値評点を示します。

評点レベル 数値評点

1-劣る

1

2-やや劣る

2

3-平均的

3

4-よい

4

5-非常によい

5

次の表に、「コンピテンシ」および「パフォーマンス目標」セクションに使用される評点モデル、および評点レベルと各レベルに割り当てられた数値評点を示します。

評点レベル 数値評点

1-劣る

5

2-やや劣る

10

3-平均的

15

4-よい

20

5-非常によい

25

次の表に、「総合要約」セクションの評点モデル、および評点レベルと各レベルに割り当てられた数値評点を示します。

評点レベル 数値評点

1-劣る

10

2-やや劣る

20

3-平均的

30

4-よい

40

5-非常によい

50

次の表に、「コンピテンス」セクションのレーティングを示します。

コンピテンシ 項目数値評点

チームワーク

4

リーダーシップ

3

コミュニケーション

2

分析スキル

4

倫理

5

概念的思考

4

「コンピテンシ」セクションのスコアは、4 + 3 + 2 + 4 + 5 + 4 = 22であり、これはセクション数値評点「4-よい」にマップされます。

次の表に、「パフォーマンス目標」セクションに対する評点を示します。

目標 項目数値評点

売上収益の増加

5

経費削減

3

アジアにおけるビジネスの成長

4

メンタリングへの参加

4

「パフォーマンス目標」セクションのスコアは、5 + 3 + 4 + 4 = 16であり、これはセクション数値評点「3-平均的」にマップされます。

総合評点を決定するために、「コンピテンシ」セクションと「パフォーマンス目標」セクションが加算され、22 + 16 = 38となり、これはセクション数値評点「4-よい」にマップされます。

例2: セクション平均とセクション合計を使用した合計方式

特定のプロジェクトに対するパフォーマンス評価のため、ABC社では、「総合要約」および「コンピテンシ」セクションに対しては合計方式を使用するパフォーマンス・テンプレートを設定しますが、「パフォーマンス目標」セクションでは平均方式を使用します。「コンピテンシ」セクションでは、セクション自体とは異なる評点モデルがコンテンツ項目で使用されます。セクションでは、「総合要約」セクションと同じ評点が使用されます。「パフォーマンス目標」セクションでは、「パフォーマンス目標」セクション自体と同じ評点モデルがコンテンツ項目で使用されます。

次の表に、「コンピテンシ」セクションの各コンテンツ項目に対する評点レベル、および各レベルに割り当てられた数値評点を示します。

評点レベル 数値評点

1-劣る

1

2-やや劣る

2

3-平均的

3

4-よい

4

5-非常によい

5

次の表に、「コンピテンシ」セクション自体に対する評点レベル、および各レベルに割り当てられた数値評点を示します。

評点レベル 数値評点

1-劣る

10

2-やや劣る

20

3-平均的

30

4-よい

40

5-非常によい

50

次の表に、「コンピテンシ」セクションに対する就業者評点を示します。

コンピテンシ 項目数値評点

チームワーク

4

リーダーシップ

3

コミュニケーション

2

分析スキル

4

倫理

5

概念的思考

4

項目評点スコアの合計は、4 + 3 + 2 + 4 + 5 + 4 = 22と計算されます。セクション・レーティングを決定するために、パフォーマンス・テンプレートに割り当てられたレーティング・モデルのマッピング・ルールが使用されます。この例では、マッピング・ルールが「直近」であり、セクションに評点レベル2が割り当てられます。

次の表に、「パフォーマンス目標」セクションに対する、平均方式を使用する評点を示します。

目標 項目数値評点 レーティング・モデルの最大レーティング 小数点スコア(項目評点/最大評点)

売上収益の増加

5

5

1.0

経費削減

3

5

0.6

アジアにおけるビジネスの成長

2

5

0.4

メンタリングへの参加

4

5

0.8

小数点スコアの合計は2.8であり、最大では4.0になります。2.8をセクションのレーティング・モデルの値に変換する必要があります。セクションの最大数値評点は5であるため、「パフォーマンス目標」セクションの計算済評点は(2.8 / 4) x 5 = 3.5となります。

パフォーマンス目標の最終セクション評点を決定するために、パフォーマンス・テンプレートに割り当てられた評点モデルに対するマッピング・ルールが使用されます。この例では、マッピング・ルールは「直近」で、目標に対する計算済セクション評点は5ポイント中3.5であり、これは数値評点4にマップされます。

総合評点を決定するために、「コンピテンシ」セクションと「パフォーマンス目標」セクションの数値評点の合計が計算され、20 + 4 = 24となり、これはセクション数値評点20にマップされます。

例3: 区分方式

ABC社は、セクション・レーティングが前の例とまったく同じパラメータを使用して計算されたパフォーマンス・テンプレートを設定します。ただし、「総合要約」セクションで総合レーティングを計算するために区分方式を使用しています。

次の表に、総合セクション・レーティング・モデルが総合レーティング用にレーティング・レベルを割り当てるために設定されたレビュー・ポイントの範囲を示します。

評点レベル ポイント: 自 ポイント: 至

1-劣る

0

5

2-やや劣る

6

10

3-平均的

11

25

4-よい

26

40

5-非常によい

41

50

総合評点を決定するには、前述の例のセクション数値評点を加算します。「コンピテンシ」の数値評点は20で、「パフォーマンス目標」セクションの数値評点は4です。合計は20 + 4 = 24となります。合計数値評点を使用して、表に示されたポイント範囲を適用すると、セクションの合計スコア24は、11から25の範囲内にあります。就業者の総合評点は「3--平均的」となります。

ライティング・アシスタント機能を設定すると、マネージャは、パフォーマンス評価中に就業者のパフォーマンス文書に有用なコメントを容易に記述できるようになります。ライティング・アシスタントでは、コンピテンシおよびそのコンピテンシに相関性のある熟達度レベルに関連付けられた提示がマネージャに提供されます。この提示は、マネージャが観察対象の就業者の行動、および就業者が強く希望する業務を記述するのに役立ちます。

ライティング・アシスタントを設定するには、次の操作を実行する必要があります。

  • 「プロファイル・コンテンツ」セクションの作成

  • 開発ヒントおよびフィードバックのアップロード

ライティング・アシスタントは、コンピテンシ用に構成する「プロファイル・コンテンツ」セクション・タイプに対してのみ使用できます。

「プロファイル・コンテンツ」セクションの作成

ライティング・アシスタントを設定するには、コンピテンシ用の「プロファイル・コンテンツ」セクションを作成して構成する必要があります。「プロファイル・コンテンツ」セクションを作成するには、「設定および保守」作業領域の「パフォーマンス・テンプレート・セクションの管理」または「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを使用します。

パフォーマンス文書で使用できるようにするには、「パフォーマンス・テンプレート・セクションの作成」ページの「セクション・コンテンツ」セクションで、「マネージャのライティング・アシスタント使用可能」オプションを選択します。

ライティング・アシスタントでは、コンピテンシとそれぞれの熟達度レベルに関する提示のみが提供されます。熟達度レベルとパフォーマンス評点の両方を使用するようにコンピテンシ・セクションを設定すると、ライティング・アシスタントでは、選択した熟達度レベルに対する提示のみが提供されます。パフォーマンス評点のみを使用するようにセクションを設定すると、ライティング・アシスタントでは、選択したコンピテンシに関連する開発ヒントのみが表示されます。

「就業者コメントのコピー」機能をパフォーマンス文書で使用できるのは、ライティング・アシスタントが構成されていない場合、またはコンピテンシ・セクションがパフォーマンス評点のみを使用するように構成されている場合です。この機能は、、「パフォーマンス目標」、「育成目標」および「総合要約」セクション・タイプでも使用できます。

開発ヒントおよびフィードバックのアップロード

ライティング・アシスタントを使用するには、スプレッドシート・ローダーを使用して、コンピテンシに対する開発ヒントおよびフィードバック提示もアップロードする必要があります。Oracle Fusion Profile Managementビジネス・プロセスのコンピテンシ用の「コンテンツ項目の管理」ページで、開発ヒントおよびフィードバック提示をアップロードします。

この例では、パフォーマンス文書のコンピテンシを評点付けし、計算済評点を使用して総合評点を決定するための「プロファイル・コンテンツ」セクションを作成する方法を示します。

次の表に、このシナリオにおける主な検討事項の概要を示します。

考慮する決定事項 この例での決定内容

どのセクション・タイプにするか。

コンピテンス用の「プロファイル・コンテンツ」セクション

セクション評点を計算しますか。どの計算ルールを使用しますか。

計算する。「平均」計算ルールをセクションに使用。

どのセクション・評点モデルを使用しますか。

任意

セクションを加重しますか。

はい、「パフォーマンス目標」および「育成目標」セクションの加重とあわせて各セクションの合計が100になるように加重します。

セクションに対してコンテンツ項目を使用可能にしますか。

はい

コンテンツ項目を評点付けしますか。

レート付けする。熟達度レーティング・タイプとセクション・レーティング・モデルを使用する。

コンテンツ項目にどのプロパティを含めるか。

加重必須ターゲット・パフォーマンス・レベル

コンテンツ項目のコンピテンスのソースは何か。

就業者ジョブ・プロファイル

セクションに追加するコンテンツ項目はあるか。

はい。1つのコンテンツ項目は必須。

ライティング・アシスタントを使用可能にして、マネージャがコンピテンシに対して追加できるコメントを提示しますか。

はい

タスクの概要

「プロファイル・コンテンツ」セクションのパフォーマンス・テンプレートを作成します。

  1. セクション詳細を入力します。

  2. セクション処理詳細を入力します。

  3. 項目処理詳細を入力します。

  4. セクション・コンテンツ詳細を入力します。

セクション詳細の入力

  1. 「ワークフォース開発の設定」作業領域で、「パフォーマンス・テンプレート・セクションの管理」をクリックして「パフォーマンス・テンプレート・セクションの管理」ページをオープンします。

  2. 「作成」をクリックします。

  3. 「パフォーマンス・テンプレート・セクションの作成」ページの「セクション詳細」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    名前

    コンピテンシ

    摘要

    このセクションは、コンピテンスをレート付けし、総合レーティングの一部としてセクション・レーティングを計算するために使用されます。「セクションの加重」セクションは、「パフォーマンス目標」セクションを補完するために40です。

    日付: 自

    01/01/2017

    日付: 至

    12/31/2021

    ステータス

    アクティブ

  4. 「保存」をクリックします。

セクション処理詳細の入力

  1. 「セクション処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    セクション・タイプ

    プロファイル・コンテンツ

    セクションの評点付け

    選択

    セクションの計算ルール

    平均

    小数部

    2

    小数端数処理ルール

    標準

    マッピング・メトリック

    数値評点

    マッピング方法

    直近

    セクション評点モデル

    任意

    セクションへの加重

    選択

    項目の加重

    40

  2. 「保存」をクリックします。

項目処理詳細の入力

  1. 「項目処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    項目使用可能

    選択

    目標設定タスクにおける項目の追加および削除

    選択

    項目の評点付け

    選択

    評点タイプ

    熟達度

    パフォーマンス・レーティングへのセクション・レーティング・モデルの使用

    選択

    項目計算

    熟達度

    加重

    選択

    必須

    選択

    ターゲット熟達度レベル

    選択

  2. 「保存」をクリックします。

セクション・コンテンツ詳細の入力

  1. 「セクション・コンテンツ」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    就業者のジョブ・データに関連するプロファイルの使用

    選択

    プロファイル・タイプ

    ジョブ・プロファイル・タイプ

    特定コンテンツ項目の使用

    選択

    マネージャのライティング・アシスタント使用可能

    選択

  2. 「コンテンツ項目」セクションで、「追加」をクリックします。

  3. 「コンテンツ項目」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    項目名

    任意

    ターゲット熟達度レベル

    任意

    加重

    任意

    必須

    選択

  4. 「保存」をクリックします。

この例では、パフォーマンス文書のパフォーマンス目標を評点付けし、計算済評点を使用して総合評点を決定するための「パフォーマンス目標」セクションを作成する方法を示します。

次の表に、このシナリオにおける主な検討事項の概要を示します。

考慮する決定事項 この例での決定内容

どのセクション・タイプにするか。

パフォーマンス目標

セクション評点を計算しますか。どの計算ルールを使用しますか。

計算する。「平均」計算ルールをセクションに使用。

どのセクション・評点モデルですか。

任意

セクションを加重しますか。

はい、「コンピテンシ」セクションの加重とあわせて各セクションの合計が100になるように加重する必要があります。

セクションに対してコンテンツ項目を使用可能にしますか。

はい

「目標の設定」タスクがプロセス・フローに含まれている場合、そのタスク中に就業者およびマネージャがパフォーマンス目標を追加できるようにしますか。

はい

コンテンツ項目を評点付けしますか。

レート付けする。パフォーマンス・レーティング・タイプと、セクションで使用するものと同じレーティング・モデルを使用する。

コンテンツ項目にどのプロパティを含めるか。

加重、必須、ターゲット・パフォーマンス・レベル

コンテンツ項目のパフォーマンス目標のソースは何ですか。

Oracle Fusion Goal Management

セクションにコンテンツ項目を追加しますか。

はい、コンテンツ項目を1つ追加します。

タスクの概要

「パフォーマンス目標」パフォーマンス・テンプレート・セクションを作成します。

  1. セクション詳細を入力します。

  2. セクション処理詳細を入力します。

  3. 項目処理詳細を入力します。

  4. セクション・コンテンツ詳細を入力します。

セクション詳細の入力

  1. 「ワークフォース開発の設定」作業領域で、「パフォーマンス・テンプレート・セクションの管理」をクリックして「パフォーマンス・テンプレート・セクションの管理」ページをオープンします。

  2. 「作成」をクリックします。

  3. 「パフォーマンス・テンプレート・セクションの作成」ページの「セクション詳細」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    名前

    パフォーマンス目標

    摘要

    このセクションは、パフォーマンス目標を評点付けし、総合評点の一部としてセクション評点を計算するために使用されます。「セクションの加重」セクションは、「コンピテンス」セクションを補完するために60になっています。

    日付: 自

    01/01/2017

    日付: 至

    12/31/2021

    ステータス

    アクティブ

  4. 「保存」をクリックします。

セクション処理詳細の入力

  1. 「セクション処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    セクション・タイプ

    パフォーマンス目標

    セクションの評点付け

    選択

    セクションの計算ルール

    平均

    小数部

    2

    小数端数処理ルール

    標準

    マッピング・メトリック

    数値評点

    マッピング方法

    直近

    セクション評点モデル

    任意

    セクションへの加重

    選択

    セクションの加重

    60

  2. 「保存」をクリックします。

項目処理詳細の入力

  1. 「項目処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    項目使用可能

    選択

    目標設定タスクにおける項目の追加および削除

    選択

    項目の評点付け

    選択

    パフォーマンス・レーティングへのセクション・レーティング・モデルの使用

    選択

    ターゲット・パフォーマンス・レベル

    選択

    加重

    選択

    必須

    選択

    摘要

    選択

  2. 「保存」をクリックします。

セクション・コンテンツ詳細の入力

  1. 「セクション・コンテンツ」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    就業者目標の移入

    選択

    目標管理ビジネス・プロセスからの目標の加重を更新するための目標更新処理を許可

    選択

    特定コンテンツ項目の使用

    選択

  2. 「コンテンツ項目」セクションで、「追加」をクリックします。

  3. 「コンテンツ項目」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    項目名

    任意

    パフォーマンス評点モデル

    任意

    ターゲット・パフォーマンス評点

    任意

    加重

    任意

    必須

    選択

  4. 「保存」をクリックします。

レビュー期間

タレント管理におけるレビュー期間: 説明

レビュー期間とは、Oracle Fusion Talent Managementのビジネス・オブジェクトをリンクしてレビュー期間時系列内の結果を測定および達成するために使用するビジネス期間です。レビュー期間を使用すると、目標管理およびパフォーマンス評価に関連するプロセスを、期限を定めたビジネス・サイクルに編成できます。レビュー期間は、目標プランおよびパフォーマンス文書期間に関連付ける共通コンポーネントです。たとえば、レビュー期間を使用して「目標」作業領域の目標プランおよび「パフォーマンス管理」作業領域のパフォーマンス文書をビジネス期間に関連付けることにより、従業員のパフォーマンスをビジネスの目的および結果に結び付けることができます。

レビュー期間の管理

HR担当者は、「レビュー期間の管理」タスクを使用してレビュー期間を作成および管理します。このタスクは次の場所からオープンできます。

  • 「目標」作業領域の「タスク」タブの「関連リンク」パネル

  • 「パフォーマンス」作業領域の「自分の評価」ページにある「タスク」タブ

  • 「設定および保守」作業領域

各レビュー期間には一意の名前が必要です。レビュー期間はいつでも作成でき、後から目標プラン、目標プラン・セット(使用可能になっている場合)およびパフォーマンス文書に関連付けることもできます。レビュー期間がビジネス・オブジェクトによって使用されている場合、そのレビュー期間の開始日と終了日は変更できません。また、「レビュー期間の編集」ページで「ステータス」属性の横にある「使用中」というタグがレビュー期間に追加されます。レビュー期間がどのビジネス・オブジェクトにも使用されていない場合は、「未使用」というタグが追加されます。

レビュー期間のステータスは、「アクティブ」または「非アクティブ」にいつでも設定できます。非アクティブなレビュー期間にすでに関連付けられているビジネス・オブジェクトは、引き続きそのレビュー期間を使用します。非アクティブなレビュー期間は、HR担当者が目標プラン、目標プラン・セット、パフォーマンス文書などのビジネス・オブジェクトを作成する際に表示されなくなります。就業者には、アプリケーション・ページで非アクティブなレビュー期間は表示されません。

目標プラン、目標プラン・セットおよびパフォーマンス文書のレビュー期間への関連付け

レビュー期間を作成して、そのレビュー期間日内にある目標プランおよびパフォーマンス文書と関連付けます。パフォーマンス・テンプレートで、パフォーマンス文書を作成したパフォーマンス期間と関連付けるレビュー期間を選択します。これによって、従業員のパフォーマンス評価を、ビジネス・サイクル内で目標プランに含まれるパフォーマンス目標の進捗と結び付けることができます。目標プラン・セットが使用可能になっている場合は、レビュー期間をレビュー期間時間枠内のセットと関連付けることにより、選択したレビュー期間に1つの目標プラン・セット内のすべての目標プランを関連付ける必要もあります。

パフォーマンス文書タイプ

パフォーマンス文書を作成するには、パフォーマンス文書タイプを作成し、パフォーマンス・テンプレートと関連付ける必要があります。就業者の評価に使用するパフォーマンス・テンプレートを区別するには、この文書タイプを使用します。

また、パフォーマンス文書タイプは、以下の決定にも使用できます。

  • 後続のパフォーマンス文書で、暫定評点を提供するパフォーマンス文書

  • パフォーマンス文書に追加されたパフォーマンス目標の追加先目標プラン

この項では、パフォーマンス文書タイプの属性と、パフォーマンス・テンプレートとパフォーマンス目標プランで文書タイプがどのように使用されるかについて説明します。「設定および保守」作業領域の「パフォーマンス文書タイプの管理」タスクを使用します。

属性

名前と説明(省略可)のほか、以下の属性を構成できます。

  • 日付: 自日付: 至: テンプレートで文書タイプを有効にするには、次のようにします。

    • 「日付: 自」は、パフォーマンス・テンプレートの「日付: 自」と同じか、それ以前にする必要があります。

    • 「日付: 至」は、パフォーマンス・テンプレートの「日付: 至」と同じか、それ以降にする必要があります。

  • ステータス: パフォーマンス・テンプレートおよびパフォーマンス目標プランで利用できるようにするには、ステータスを「アクティブ」に設定します。いったん、テンプレートまたは目標プランで使用されると、「非アクティブ」には設定できなくなります。

  • 文書作成時の就業者によるマネージャの選択可能: 選択した場合、就業者は「パフォーマンス文書の作成」ダイアログ・ボックスで、直属のマネージャ以外のマネージャを検索し、選択できます。選択されたマネージャは、このパフォーマンス文書のマネージャになります。ただし、この設定よりも、この文書タイプを使用するパフォーマンス・テンプレートの「処理」タブにある「文書作成時の就業者によるマネージャの選択可能」チェック・ボックスの設定の方が優先されます。

パフォーマンス・テンプレートについて

すべてのパフォーマンス・テンプレートで、それに含めるパフォーマンス文書タイプを選択する必要があります。文書タイプはパフォーマンス・テンプレートの「一般」タブで選択します。

また、暫定評価で使用するパフォーマンス・テンプレートを構成する場合は、文書期間に関連付ける文書タイプを少なくとも1つ選択する必要があります。後続のパフォーマンス文書にどの暫定評点とコメントが表示されるかは、「文書期間」タブで選択した文書タイプとレビュー期間により決まります。これらの文書タイプに関連付けられたパフォーマンス文書の評点、コメント、またはこの両方(構成に応じて変わる)が、この文書に表示されます。

暫定パフォーマンス文書と最終的なパフォーマンス文書で同じ文書タイプを使うこともできますし、それぞれに独自のタイプを作成することもできます。

目標プランについて

パフォーマンス文書で目標プランを使用できるようにするには、目標プランを作成する際に目標プランに関連付ける文書タイプを選択する必要があります。この文書タイプと選択されたレビュー期間により、パフォーマンス文書に追加されたパフォーマンス目標の追加先となる目標プランが決まります。

例:

  • 目標プランAはパフォーマンス文書タイプBに関連付けられている。

  • パフォーマンス・テンプレートCの「一般」タブでは、パフォーマンス文書タイプBが文書タイプとして選択されている。

  • パフォーマンス文書Dは、パフォーマンス・テンプレートCを使って作成されている。

就業者またはマネージャが、パフォーマンス文書Dにパフォーマンス目標を追加すると、目標が自動的に目標プランAへ追加されます。

パフォーマンス・テンプレート

パフォーマンス・テンプレートを定義して、特定の期間またはプロジェクトに対する就業者のパフォーマンスを評価するために、マネージャ、就業者および関係者が使用するパフォーマンス文書を作成します。パフォーマンス・テンプレートによって、プロセス・フロー定義、セクション定義および文書タイプが結合されます。パフォーマンス・テンプレートには、コンピテンスや目標などの静的コンテンツを含めることもできます。パフォーマンス・テンプレートの作成時には、次のタイプのいずれかを選択できます。

  • 「標準」: 年間、プロジェクトまたは全社的な評価など、一般的なパフォーマンス文書の場合。

  • 「随時」: 就業者を評価するために、マネージャおよび就業者が随時作成できるパフォーマンス文書の場合。

パフォーマンス・テンプレートの作成時に、次の事項を決定する必要があります。

  • 文書タイプと適格プロファイル

  • 参加ロール

  • プロセス・フロー

  • 計算ルール、処理オプションおよび関係者オプション

  • 構造

  • コンテンツ

  • 文書期間

パフォーマンス・テンプレートを作成するには、「設定および保守」作業領域の「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを使用します。

文書タイプと適格プロファイル

文書タイプを選択または作成して、パフォーマンス・テンプレートでサポートする評価のタイプ(年間評価、プロジェクト評価など)を特定します。

適格プロファイルを総合テンプレートまたは文書期間と関連付けて、テンプレートから作成されるパフォーマンス文書の使用を、適格基準を満たすユーザーに制限します。プロファイルを必須として指定して、すべての必須プロファイルと、必須として選択されていない1つのプロファイル(存在する場合)を満たす就業者に文書へのアクセスを制限します。就業者が文書を使用するためには、必須ではないプロファイルの少なくとも1つのプロファイル基準を満たしている必要があります。

参加ロール

パフォーマンス文書にアクセスする資格があるロールを指定します。「マネージャ」「就業者」、または「パフォーマンス・ロールの管理」タスクで作成された任意の関係者ロールを選択できます。「構造」タブで、評点とコメント、質問リストのフィードバックを入力し、その他の処理を実行するために、パフォーマンス文書の個々のセクションにアクセスできるロールを選択します。たとえば、マネージャが就業者を評価する目的でのみパフォーマンス・テンプレートを設定すると同時に、就業者が結果を表示できるようにする場合は、両方のロールを関係者として選択する必要があります。ただし、就業者がパフォーマンス評価プロセスに参加したり、結果を表示することなく、マネージャが就業者を評価する場合は、マネージャ・ロールのみを選択できます。

「参加」セクションで、関係者フィードバックに必要な最小関係者数、および各ロールの最小数も決定します。これらの設定は強制ではありませんが、マネージャおよび就業者が関係者フィードバックを要求する場合のガイドラインとなります。

プロセス・フロー

プロセス・フローでは、パフォーマンス・テンプレートに含めるタスクを決定します。すでに定義したプロセス・フローを選択することも、テンプレートの作成時に作成することもできます。

プロセス・フローでは、パフォーマンス・テンプレートに追加できるセクションも決定します。パフォーマンス・テンプレートが就業者の評点付け、目標の設定および就業者とマネージャによる最終フィードバックの実行に使用される場合は、選択するプロセス・フローにこれらのタスクがすべて含まれている必要があります。パフォーマンス・テンプレートに追加できるのは、プロセス・フローで必要なセクションのみです。たとえば、プロセス・フローに「就業者の最終フィードバック」タスクが含まれていない場合は、そのセクションをパフォーマンス・テンプレートに追加することはできません。「随時」パフォーマンス・テンプレートを作成している場合は、「次期間目標の設定」タスクを含まないプロセスのみを選択できます。

標準アラートとクリティカル・アラートの両方に対してEメール・アラートが送信される、タスクの期限までの日数を入力できます。「文書期間」タブにタスクの期日を入力します。「随時」パフォーマンス・テンプレートにはアラートを使用できません。

計算ルール、処理オプションおよび関係者オプション

レーティングを計算するかどうか、およびパフォーマンス・テンプレートのセクションの計算済レーティングを表示するかどうかを選択します。パフォーマンス・テンプレートに含まれるセクションは、この機能を使用して計算済レーティングを使用するように設定する必要があります。

処理オプションを使用して、次の機能を選択します。

  • マネージャ、就業者および関係者が、項目およびセクションの評点付けに星評点を選択できるかどうかを指定します。星レーティングでは、星の数は各星に設定されたレーティング摘要に対応しています。たとえば、星1個が基礎レーティング摘要を表し、星2個が中級レーティング摘要を表すというようになります。星レーティングは、使用しているレーティング・レベルが10個以下であるレーティング・モデルでのみ使用できます。星評点を使用しないように指定した場合、マネージャ、就業者および関係者は選択リストから評点摘要を選択します。評点摘要には数値評点は表示されませんが、摘要が、評点モデルに設定された評点数に対応します。就業者またはマネージャが選択したレーティング摘要に対応する点数が、レーティングの計算に使用されます。

  • 「就業者の最終フィードバック」タスクの一部として、パフォーマンス文書の送信者が自分であることを検証するよう就業者に要求するデジタル署名を含めます。

  • 非印刷バージョンのパフォーマンス文書にフィードバック・ノートを表示して、評価の進行中に就業者を評点付けするためのガイドとして使用します。フィードバックの入力および表示に使用するパフォーマンス文書にフィードバック・リンクが表示されます。フィードバックは正式な評価の一部ではないため、完了したパフォーマンス文書には表示されません。フィードバックの表示を選択して、誰が表示できるかを決定できます。

  • 就業者を管理およびレート付けする、直属のマネージャ以外のマネージャを就業者に選択させます。このアプローチは、たとえば就業者が特殊なプロジェクトを割り当てられて、直属のマネージャ以外のマネージャのために作業する場合に使用できます。

関係者オプションを使用すると、パフォーマンス文書に関係者フィードバックが必要かどうかを決定でき、これは強制ではありませんが、マネージャおよび就業者のためのガイドラインとなります。次も指定します。

  • 就業者が、フィードバックを実行するためにマネージャが選択した関係者を表示できるかどうかこのオプションを選択すると、就業者がたとえば「構造」タブの「ロール別処理」セクションなどに関係者のフィードバック名またはロールを表示できるように設定した他のロール・オプションが上書きされます。

  • 就業者のマトリックス・マネージャを関係者として手動で追加せずにすむように、関係者として自動移入するかどうか

  • マトリックス・マネージャに割り当てられるデフォルトの関係者ロール

  • マトリックス・マネージャが、作成された後で就業者の文書に自動的にアクセスできるかどうか

構造

テンプレート用に選択したプロセス・フローに必要となる、すでに定義したセクションを追加するか、またはセクションを作成します。この特定のテンプレートに必要な各タイプのセクションのいずれか1つを選択または作成する必要があります。以前に定義したセクションをテンプレートの要件にあわせて編集できます(処理オプション、プロパティ、コンテンツなど)。

各セクションに対して、パフォーマンス文書のセクションを表示するため、および適用可能な場合は評点、コメントおよび質問リストのフィードバックを入力するためにアクセスできるロールを選択する必要があります。「プロファイル・コンテンツ」、「目標」および「総合要約」の各セクションに対して、セクション内のコンテンツ項目に対する評点およびコメントを要求するかどうかを選択できます。「プロファイル・コンテンツ」および「目標」セクションのセクション評点を使用可能にして、セクション評点を要求するオプションを選択する場合は、プロセス・フローに「総合要約」セクションを含める必要があります。「質問リスト」セクションに対して、コメントのみを要求するかどうかを選択できます。「質問リスト」セクションにコメントが必要な場合は、セクションに対して「関係者ロールによる就業者に表示されるコメントの入力可能」も選択する必要があります。関係者が「質問リスト」セクションでコメントを入力できるようにする場合、関係者は「総合要約」セクションでコメントを入力できません。総合コメントは1セットのみ提供できます。

コンテンツ

レート付けできるコンテンツを含む各セクションのコンテンツ項目をパフォーマンス・テンプレートに直接追加できます。追加した項目はパフォーマンス文書に表示されます。「目標」および「プロファイル・コンテンツ」の両方のセクションで、以前に定義したセクションに含まれるコンテンツをロードできます。「プロファイル・コンテンツ」セクションでは、コンピテンシなど、セクションでコンテンツ項目のソースとして使用されている任意のプロファイルからコンテンツをコピーできます。この場合は、プロファイルをソースとして使用するように設定する必要があります。

これにより、このパフォーマンス・テンプレートの適用対象を必要に応じて広範囲にすることも、絞り込むこともできます。たとえば、このテンプレートから作成されたパフォーマンス文書を使用して評点付けされるすべての個人に適用されるコンテンツ項目を、セクションからロードするように決定できます。一方、評価対象の就業者のプロファイルが一定でないという理由で、テンプレート内のプロファイルからコンテンツを直接コピーしないように決定する場合があります。就業者とマネージャは、パフォーマンス文書自体の中でプロファイル・コンテンツをコピーできます(コピーできるようにプロセス・フローが設定されている場合)。この場合、プロファイル・コンテンツは就業者に固有です。

文書期間

パフォーマンス・テンプレート内に、単一または複数の文書期間を作成できます。複数の期間を追加すると、同じテンプレートから異なる期間のパフォーマンス文書を作成できます。パフォーマンス文書は個別の文書として処理されますが、同じプロセス・フロー、セクションおよび処理ルールが含まれています。たとえば、毎年使用する年次評価のためのテンプレートを作成できます。選択したプロファイル・タイプからコンピテンシが取得され、目標管理ビジネス・プロセスおよびキャリア開発ビジネス・プロセスから目標が取得されるため、コンテンツは就業者ごとに更新されます。マネージャと就業者がその他のコンテンツをパフォーマンス文書に追加することもできます。

パフォーマンス文書を作成するユーザーは、パフォーマンス文書の開始日と終了日を必要に応じて変更できます。ただし、パフォーマンス文書の開始日と終了日は、文書期間の開始日と終了日の期間内にする必要があります。

選択した期間について、以下を構成する必要があります。

  • レビュー期間: 文書期間のレビュー期間を選択します。

  • パフォーマンス文書の「開始日」と「終了日」: これらは、レビュー期間の「開始日」と「終了日」と同じ、またはその期間内でなければなりません。

  • 短縮名: 評点履歴分析に表示される名前。

  • 使用可能: これを選択すると、「担当するマネージャ評価」ページと「自分の評価」ページにパフォーマンス文書が表示されて、マネージャおよび就業者がアクセスできるようになります。

  • 期日: 各期間内に、パフォーマンス・テンプレートで使用されるプロセス・フローに含まれている各タスクの期日を設定できます。「随時」パフォーマンス・テンプレートには期日を使用できません。

追加する文書期間には、さらに以下も追加できます。

  • 適格プロファイル: 「一般」タブで、適格プロファイルの追加、継承した適格プロファイルの削除、および必須かどうかの選択を行います。

  • 暫定評価および随時評価の文書タイプ: 選択した期間に、パフォーマンス文書に表示する暫定評価または随時評価の文書タイプを追加します。

  • 質問リスト: ロールを追加し、質問リストに関連付けて、ロールが、パフォーマンス文書でフィードバックを提供するための適切な質問にアクセスできるようにします。

マネージャ、就業者および関係者が、セクションにアクセスして就業者を評点付けし、フィードバックを実行できるように、パフォーマンス・テンプレート・セクションにロールを追加し、各ロールに対する処理設定を定義します。次のことを決定する必要があります。

  • どのロールを各セクションに追加するか

  • 項目とセクションに対する評点およびコメントが必須かどうか

  • 評点およびコメントを就業者と共有するかどうか

  • レーティングおよびコンテンツ項目で就業者プロファイルを更新するかどうか

  • どのロールが質問表とフィードバックにアクセスできるか

「パフォーマンス・テンプレートの作成」ページとパフォーマンス・テンプレートの編集ページの「コンテンツ」タブで、セクションにロールを追加します。これらのページにアクセスするには、「設定および保守」作業領域の「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを使用します。

セクションへのロールの追加

評点またはフィードバックを入力する場合でもセクションを表示する場合でも、アクセスする必要があるすべてのロールをセクションに追加する必要があります。たとえば、マネージャのみが目標を評点付けするが、就業者も目標および評点を表示のみできる必要がある組織の場合は、マネージャ・ロールと就業者ロールの両方をそのセクションに追加する必要があります。

セクション・タイプが、特定のロールでレーティングまたはフィードバックを実行するために使用されている場合は、そのロールも追加する必要があります。たとえば、就業者は「就業者の最終フィードバック」セクション・タイプでフィードバックを実行するとします。ただし、就業者ロールを「就業者の最終フィードバック」セクションに追加して、就業者がそのセクションにアクセスできるようにする必要があります。マネージャが「就業者の最終フィードバック」セクションで就業者のコメントを表示できるようにするには、マネージャ・ロールも追加する必要があります。

セクションに追加できるロールは、パフォーマンス・テンプレートの「一般」タブの「参加」セクションで追加したロールです。

評点およびコメントの要求

項目とセクションの両方に対して、評点およびコメントを必須またはオプションにするようにセクションを構成できます。使用可能なオプションは次のとおりです。

  • オプション(警告メッセージあり): 評点またはコメントが入力されない場合に警告メッセージを表示します。これは、すべての評点およびコメントに対するデフォルト値です。

  • オプション(警告メッセージなし): 評点またはコメントはオプションであるためメッセージは表示しません。

  • 必須: 評点またはコメントの入力が必須のロールでそれらが入力されていない場合にエラー・メッセージを表示します。

あるロールは評点およびコメントを入力する必要があるが、他のロールに対してはオプションになるようにセクションを設定できます。

項目の評点およびコメントを使用可能にするには、セクションの「評点および計算」セクションで「項目の評点使用可能」を選択する必要もあります。セクションの評点およびコメントを使用できるようにするには、セクションの「評点」セクションで「セクション評点使用可能」を選択する必要があります。

就業者との評点およびコメントの共有

ロールの追加後、マネージャまたは関係者が「プロファイル・コンテンツ」、「目標」または「総合要約」の各セクションで入力した評点またはコメントを就業者と共有するかどうかを指定します。就業者が、あるロールの関係者評点およびコメントは表示できるが、別のロールのものは表示できないように、各関係者ロールに対して異なる設定を構成できます。「マネージャの最終フィードバック」および「就業者の最終フィードバック」セクションで、就業者がマネージャ・コメントを表示できるかどうかを指定します。就業者および関係者が入力した評点およびコメントは常に、パフォーマンス文書にアクセスできるすべてのマネージャが表示できます。関係者は、マネージャまたは就業者の評点およびコメントを表示できません。

レーティングおよびコンテンツ項目での就業者プロファイルの更新

「プロファイル・コンテンツ」セクション・タイプに対して、マネージャが入力した評点、およびパフォーマンス文書に追加されたコンテンツ項目の中で就業者プロファイルに含まれていない項目に関して就業者プロファイルを更新するかどうかを指定します。

「総合要約」セクションについては、マネージャが入力した総合パフォーマンス評点を更新および表示するかどうかを指定します。オプションを選択すると、次の場所に評点が表示されます。

  • 個人プロファイル

  • 経験および資格ポートレート・カード上のパフォーマンス評価グラフ

両方のセクション・タイプに対して、情報の更新先である個人プロファイル・タイプが自動的に選択されない場合は、これを選択する必要があります。

プロファイルを更新するように選択した場合は、インスタンス・クオリファイアも指定できます。インスタンス・クオリファイアは、レーティングとコンテンツ項目のソースがパフォーマンス文書であることを識別します。この機能を使用するには、Oracle Fusion Profile Managementでインスタンス・クオリファイアを設定し、保守する必要があります。

質問表とフィードバックへのアクセス

テンプレートで使用されているプロセス・フローに「関係者フィードバックの管理」タスクが含まれている場合は、関係者質問リストを表示できるロールを指定します。次を実行できるかどうかを指定します。

  • ライン・マネージャおよびマトリックス・マネージャによる、就業者および関係者が入力した質問リストおよびフィードバックの関係者名も含めた表示

  • マネージャと関係者が入力した質問表とフィードバックを(関係者名を含めて)就業者が表示できるかどうか。

  • ライン・マネージャ、マトリックス・マネージャおよび就業者による、関係者名とそのロールの表示

関係者フィードバック用の質問リストを使用していて、就業者が関係者フィードバックを表示できないようにテンプレートを構成した場合は、関係者ロールに対して、「関係者ロールによる就業者に表示されるコメントの入力可能」の設定を「はい」に設定できます。この結果、そのロールの関係者は、マネージャと就業者の両方に表示される総合コメントを質問リストに追加できます。就業者は関係者の名前は表示できません。このオプションを使用できるのは、関係者が総合コメントを入力できる「総合要約」セクションへのアクセス権が、その関係者に付与されていない場合のみです。

タスクの期限が来る前に就業者およびマネージャにアラートを送信するようにパフォーマンス文書を設定できます。パフォーマンス・テンプレートで、標準アラートとクリティカル・アラートの両方に対して、1回または繰返しの通知を設定できます。「設定および保守」作業領域、「ワークフォース開発」オファリング、「就業者パフォーマンス」機能領域で、「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを使用します。

標準アラートとクリティカル・アラートを設定すると、テンプレートから作成されたすべてのパフォーマンス文書に通知が送信されます。通知はタスクが開始できるようになると送信されます。たとえば、作成したパフォーマンス文書の最初のタスクであるか、前のタスクが完了している場合に送信されます。

標準アラートとクリティカル・アラートの日数

標準アラートやクリティカル・アラートを送信して就業者およびマネージャに期限を通知するための、パフォーマンス文書タスクの期日前の日数を入力します。通知はアラートごとに1回送信されます。期日前の日数はパフォーマンス・テンプレートの「プロセス」タブに入力します。タスクごとの期日はパフォーマンス・テンプレートの「文書期間」タブに入力します。

標準アラートとクリティカル・アラートのどちらかまたは両方の日数を入力できます。標準アラートはクリティカル・アラートより前に送信されるため、標準アラートの日数はクリティカル・アラートの日数より多くする必要があります。

「期日の変更」管理タスクを使用して特定の就業者のパフォーマンス文書のタスク期日を編集しても、テンプレートの設定には影響しません。通知は、指定された日数分、タスク期日より前に送信されます。

標準アラートとクリティカル・アラートの繰返し

パフォーマンス・テンプレートでは、タスクが完了するまで、標準アラートとクリティカル・アラートを繰り返して送信するように選択することもできます。パフォーマンス・テンプレートの「プロセス」タブに表示される「タスク完了まで標準アラートを繰返し」および「タスク完了までクリティカル・アラートを繰返し」オプションを選択します。

タスクの期限の通知を送信するには、Oracle Enterprise Scheduler Serviceプロセスを実行する必要があります。このプロセスを起動するには、「ナビゲータ」「スケジュール済プロセス」→検索結果表の「新規プロセスのスケジュール」ボタンを使用します。「パフォーマンス文書アラート通知の送信」ジョブを使用して通知を送信し、ビジネス・プロセスに適したスケジュールを設定します。通知が毎日送信されるようにプロセスを設定することをお薦めします。標準アラートとクリティカル・アラートの両方を送信するオプションを選択すると、次のスケジュールに従って就業者およびマネージャに通知が届きます。

  • 標準通知は、指定されたタスク期限前の標準アラート日数に従って開始され、日次や週次などのプロセス・ジョブ・スケジュールに従って送信されます。

  • クリティカル・アラートは、指定されたクリティカル・アラート日数に従って開始され、タスクが完了するまでプロセス・ジョブ・スケジュールに従って送信されます。

たとえば、タスクの期日の14日前に標準アラートが送信されるように設定し、タスクの期日の7日前にクリティカル・アラートが送信されるように設定したとします。さらに、通知が毎日送信されるようにプロセス・スケジュールを設定します。標準アラートとクリティカル・アラートの両方に対して繰返しアラームを有効にすると、タスクの期日の14日前から7日前まで標準アラートが毎日送信されます。次に、タスクの期日前の7日間はクリティカル・アラートが毎日送信されて、タスクが完了するまで送信が続きます。標準アラートかクリティカル・アラートのどちらかのみに繰返しを設定すると、タスクの期日の指定日数前からタスクが完了するまで、プロセス・ジョブ・スケジュールに従って通知が送信されます。

それぞれのロールのタスクが完了するか、パフォーマンス文書が完了すると、通知は停止します。たとえば、就業者が完了したタスクを送信すると、その就業者には通知が届かなくなります。しかし、完了していないタスクに関しては、タスクの期限後でも、通知をオフにしないと通知が継続します。通知をオフに切り替えるには、次のいずれかを実行する必要があります。

  • パフォーマンス・テンプレートのオプションの選択を解除し、テンプレートを保存します。

  • Enterprise Scheduler Serviceプロセスをオフに切り替えます。

後続のパフォーマンス文書の暫定評価から評点やコメントを表示するように、パフォーマンス・テンプレートと文書期間を構成することができます。この項では、暫定評点とその使用事例、構成方法、および表示方法を説明します。

暫定評価の使用事例

暫定文書を使用して、過去のパフォーマンス文書、または評価期間に最終パフォーマンス文書の評点やコメントを確認することができます。たとえば、以下に対する評点とコメントを取得し表示するように、暫定パフォーマンス文書と後続のパフォーマンス文書を構成できます。

  • 中間評価または四半期評価

  • プロジェクト評価

  • 過去の年間評価

たとえば、年間評価と同じ、またはそれよりも多い、もしくは少ない情報を取得するように、暫定文書を構成できます。たとえば、コンテンツ項目やセクションについて、評点ではなくコメントを取得するように、暫定評価を構成できます。また、関係者フィードバックや承認タスクが含まれないようにして、暫定評価を簡略化することもできます。

利用可能な評点とコメント

各パフォーマンス文書に表示されるよう構成した評点とコメントは、後続の文書に表示されます。「総合要約」セクション、「プロファイル・コンテンツ(コンピテンシ)」セクション、および「目標」セクションに評点、コメント、またはこの両方が表示されるようにし、評点はコンテンツ項目にのみ表示されるように構成できます。

暫定パフォーマンス文書に評点またはコメントが表示されるように構成したが、後続のパフォーマンス文書では構成しなかった場合、後続の文書には、暫定文書からの評点やコメントは表示されません。たとえば、暫定評価のパフォーマンス・テンプレートにはセクション評点が含まれるようにしたが、最終評価テンプレートではしなかった場合、最終パフォーマンス文書にはセクション評点は表示されません。

暫定評価の構成について

暫定評価は、以下の構成に基づいて、後続の文書に表示されます。

  • レビュー期間

  • 文書タイプ

  • パフォーマンス・テンプレートの文書期間

レビュー期間は、暫定文書と、この暫定文書を使用する後続の文書の両方で同じでなければなりません。

後続または最終パフォーマンス文書にこの暫定評価を表示するには、文書タイプを少なくとも1つ選択し、最終文書の文書期間と関連付ける必要があります。最終パフォーマンス文書にどの暫定評点とコメントが表示されるかは、「文書期間」タブで選択した文書タイプにより決まります。これらの文書タイプに関連付けられたパフォーマンス文書の評点、コメント、またはこの両方(構成に応じて変わる)が、この文書に表示されます。

パフォーマンス文書で使用されるパフォーマンス・テンプレートに関連付けられた文書タイプは、必要に応じて、暫定文書または後続の文書と同じにすることも、違うものにすることもできます。すべての暫定評価を累積的に表示する場合は、文書タイプは必ず同じでなければなりません。たとえば、所属組織が四半期評価を使用している場合、後続の四半期で、過去の四半期全ての評点を表示するには、それぞれ、同じ文書タイプを使用している必要があります。それぞれの暫定パフォーマンス文書を区別するが、最終文書にはすべて表示する必要がある場合は、暫定パフォーマンス文書で異なる文書タイプを使用する必要があります。たとえば、中間評価とプロジェクト評価の両方を行うときに、これらが互いに認識し合わないようにしながら、両方を年間評価に表示するには、この方法を使用できます。

パフォーマンス文書の作成に使用するパフォーマンス・テンプレートの文書期間では、レビュー期間を選択します。暫定文書を表示する後続の文書それぞれの文書期間では、表示したい暫定評価の文書タイプの選択も必要です。累積四半期評価用など、文書タイプが1つしかない場合、この文書タイプを選択します。中間評価とプロジェクト評価など、表示する評価が複数ある場合は、該当する文書タイプをすべて選択します。

暫定評点へのアクセス

最終文書では、暫定評点とコメントは次のように表示されます。

  • 「セクション」評点と「総合要約」評点は、セクションの「情報」アイコンをクリックしたときに表示されるダイアログ・ボックスに表示されます。

  • コンテンツ項目は、同じコンテンツ項目の「情報」アイコンをクリックしたとき、およびコンテンツ項目詳細のダイアログ・ボックスの「暫定」リンクを使用したときに表示されるダイアログ・ボックスに表示されます。

個々のコンテンツ項目については、暫定評価で対応するコンテンツ項目の評点とコメントのみ表示できます。たとえば、期間1と期間2に同じコンピテンシがある場合、期間2のパフォーマンス文書で「情報」アイコンを選択して、期間1の情報を見ることができます。そのコンピテンシがテンプレートの一部ではない、または期間2にプロファイルの一部として表示されるように構成されている場合は、表示されません。

暫定パフォーマンス文書全体を確認するには、表示されるダイアログ・ボックスで、パフォーマンス文書名をクリックして、暫定パフォーマンス文書のPDFを開きます。

パフォーマンス・テンプレートで、パフォーマンス文書を作成する文書期間を構成します。パフォーマンス文書は、その文書期間と、レビュー期間、文書タイプ、関連する質問リストなどの構成済属性をもとに作成されます。また、その文書にアクセスできる就業者を決定するための適格プロファイルを関連付けることもできます。この項では、文書期間の構成オプションについて説明します。パフォーマンス・テンプレートは、「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを使って構成します。

文書期間

パフォーマンス・テンプレート内に、単一期間または複数の期間を追加できます。複数の期間を追加すると、同じテンプレートから異なる期間のパフォーマンス文書を作成できます。これにより、個別の文書として処理されるが、同じプロセス・フロー、セクションおよび処理ルールが含まれているパフォーマンス文書を作成できます。

名前

文書期間の名前は、その期間に作成されるパフォーマンス文書の名前です。

レビュー期間

文書期間のレビュー期間を選択する必要があります。レビュー期間は通常、暦年や会計年度、半期などのタレント・ビジネス期間に対応します。文書期間によって、異なるレビュー期間を選択できます。また、レビュー期間は、パフォーマンス文書に追加されたの目標の目標プランの追加先を判断する際にも役立ちます。パフォーマンス文書の目標は、以下の両方に関連付けられた目標プランに追加されます。

  • その文書期間について選択されたレビュー期間

  • テンプレートについて選択された文書タイプ

目標プランは、Oracle Fusion Goal Managementが使用可能な場合のみ、使用できます。

パフォーマンス文書の「開始日」と「終了日」

パフォーマンス文書の「開始日」と「終了日」は、レビュー期間の「開始日」と「終了日」と同じ、またはその期間内でなければなりません。期間の日付は重複可能ですが、同じテンプレートに対して同一にはできません。

短縮名

短縮名は、完全なパフォーマンス文書名の代わりに、評点履歴分析に3年ごとに表示される名前です。

使用可能

「使用可能」はデフォルト設定で、マネージャおよび就業者が文書を作成できる期間を表します。

注意: プロファイル・オプションの設定である現在日からの将来の年数および現在日からの過去の年数は、この設定より優先されます。したがって、プロファイル・オプションの設定の日付範囲外の文書はマネージャおよび就業者には表示されません。

「使用可能」をオフにすると:

  • マネージャおよび就業者は文書を作成できません。

  • ただし、人事(HR)担当者は「パフォーマンス文書の作成」タスクまたは「欠落しているパフォーマンス文書のモニター」タスクを使用して、文書を検索し、選択できます。

「使用可能」オプションの選択を解除すると、たとえば、将来の期間を作成したがそれらをまだ使用可能にしない場合などにアクセスできないようにできます。すでに作成された文書は、「使用可能」での選択内容による影響は受けません。

適格プロファイル

適格プロファイルを期間に追加して、プロファイルをパフォーマンス文書に関連付け、テンプレートから作成される文書へのアクセスを制限します。パフォーマンス文書を作ってもらえる、またはパフォーマンス文書にアクセスできるのは、適格基準を満たす就業者のみです。マネージャは、パフォーマンス文書に不適格であっても、この文書にアクセスできます。期間ごとに異なる適格プロファイルを追加できます。「一般」タブに追加した適格プロファイルは、自動的に「文書期間」タブに表示されます。

ビジネス・プロセスの必要に応じて、「必須」を削除、選択、または選択解除できます。ある文書期間に対して適格プロファイルを選択した場合、以下のようにパフォーマンス文書が割り当てられます。

  • すべての適格プロファイルが必須としてマークされている場合、個人はすべての適格プロファイルの基準を満たす必要があります。

  • 必須としてマークされている適格プロファイルがない場合、個人は1つ以上の適格プロファイルの基準を満たす必要があります。

  • 必須としてマークされている適格プロファイルとそうでない適格プロファイルがある場合、個人はすべての必須プロファイルおよび1つ以上の必須でないプロファイルの基準を満たす必要があります。

  • 1つのみの適格プロファイルが必須としてマークされている場合、個人はその適格プロファイルの基準を満たす必要があります。

暫定評価および随時評価の文書タイプ

レビュー・プロセスの一部として、四半期評価や随時評価といった暫定評価を使用する場合、それらの評価を使用する文書期間を構成する必要があります。暫定文書の評点とコメントは、後続のパフォーマンス文書に表示されます。暫定および最終パフォーマンス文書で使用される文書タイプとレビュー期間の組合せを使用して、最終文書に含まれる暫定文書が決定されます。

暫定評価の評点とコメントは、以下の場合に最終パフォーマンス文書に表示されます。

  • その暫定評価の文書タイプを、後続または最終評価の文書期間に追加した。各暫定評価には、最終評価に表示したい文書タイプを追加できます。

  • 暫定評価と最終評価のレビュー期間が同じである。

  • 暫定評価からパフォーマンス文書が完成した。

期日

各期間内に、パフォーマンス・テンプレートで使用されるプロセス・フローに含まれている各タスクの期日を設定することができます。各タスクの期日は、その前のタスクの期日と同じ、またはそれ以降でなければなりません。ただし、「関係者フィードバックの管理」タスクは例外です。「関係者フィードバックの管理」タスクの期日は、「就業者のマネージャ評価」タスクの期日と同じか、またはそれ以前になります。

期日は目安であって、パフォーマンス文書の作成や、タスクの完了を妨げるものではありません。

質問リスト

関係者フィードバックを使用する場合は、マネージャ・ロールや就業者ロールなど、各関係者ロールと関連付ける質問リストを期間内に指定する必要があります。これにより、そのロールで、パフォーマンス文書にフィードバックを入力するための適切な質問にアクセスできるようになります。

テンプレートから作成された文書へのアクセスを制限するには、パフォーマンス・テンプレートに適格プロファイルを追加してプロファイルをパフォーマンス・テンプレートと関連付けます。適格プロファイルをパフォーマンス・テンプレートに関連付けるときは、次のことを決定する必要があります。

  • 適格プロファイルを使用するかどうか

  • テンプレート・レベルまたは期間レベルで適格プロファイルを追加するかどうか

  • 適格プロファイルを要求するかどうか

  • テンプレート使用中に適格プロファイルを追加または削除するかどうか

パフォーマンス・テンプレートを管理するには、「設定および保守」作業領域の「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを使用します。

適格プロファイルの使用

特定の就業者をパフォーマンス文書のターゲットにするには、パフォーマンス・テンプレートに適格プロファイルを追加します。この結果、特定のレビュー目的に適した様々なパフォーマンス文書を作成できます。たとえば、営業チームに適したパフォーマンス文書と情報技術部門に適したパフォーマンス文書に適格プロファイルを追加できます。

テンプレートの「一般」タブとドキュメント期間への適格プロファイルの追加

パフォーマンス・テンプレートの「一般」タブと、「文書期間」タブの文書期間のどちらか、または両方に既存の適格プロファイルを追加できます。「一般」タブと文書期間のどちらにも必要な数だけプロファイルを追加できます。

「一般」タブに追加した適格プロファイルは、期間をテンプレートに追加すると文書期間に継承されます。文書期間の適格プロファイルを追加、削除または変更できます。必要なステータスも変更できます。文書期間に関連付けられた適格プロファイルのみが、その期間に作成された文書の適格性の判断に使用されます。

適格プロファイルの必須化

適格プロファイルを必須にするかどうかを指定できます。

適格プロファイルが文書期間に対して必須である場合、就業者は、パフォーマンス文書に適格となるためには、すべての必須プロファイルと少なくとも1つの必須ではないプロファイル(追加されている場合)を満たす必要があります。

文書期間に対して必須ではない適格プロファイルのみを追加した場合、就業者は、パフォーマンス文書に適格となるためには、その中の少なくとも1つの基準を満たす必要があります。

テンプレートが使用中の場合の適格プロファイルの追加または削除

テンプレートまたは文書期間が使用中の場合でも、適格プロファイルを追加または削除できます。適格プロファイルをテンプレートに追加した場合は、すでに存在している期間に新しい適格プロファイルは継承されません。

「一般」タブの「適格プロファイル」リージョンで、すべての適格プロファイルを削除できます。ただし、適格プロファイルがテンプレート・レベルで存在している場合は、文書期間からすべての適格プロファイルを削除することはできません。各文書期間に関連付けられているものを少なくとも1つ残しておく必要があります。文書期間に対して適格プロセスがすでに実行されている場合は、その期間に関連付けられたすべての適格プロファイルを削除することはできません。少なくとも1つの適格プロファイルがその期間に関連付けられている必要があります。

この例では、プロセス・フローのほとんどのタスクが含まれているパフォーマンス文書を作成して、就業者を評点付けするために使用される、パフォーマンス・テンプレートの作成方法を示します。パフォーマンス・テンプレートを管理するには、「設定および保守」作業領域の「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを使用します。

次の表に、このシナリオにおける主な検討事項の概要を示します。

考慮する決定事項 この例での決定内容

パフォーマンス・テンプレートのタイプ

標準。年間パフォーマンス評価用。

適格プロファイルをテンプレートまたはパフォーマンス文書期間のいずれかに追加しますか、またそれらは必須ですか。

はい、同じ適格プロファイルをテンプレートとパフォーマンス文書期間の両方に追加し、必須として指定します。ある期間にはその他の適格プロファイルを追加して、これは必須として指定しません。

セクション評点および総合評点を計算しますか。誰が計算済評点を表示できますか。

はい。就業者、マネージャ、関係者およびマトリックス・マネージャが計算済評点を表示できます。

どのセクション・評点モデルを使用しますか。

任意

セクションを加重しますか。

はい、「プロファイル・コンテンツ」セクションを加重40とし、「パフォーマンス目標」セクションを加重60とします

セクションに対してコンテンツ項目を使用可能にしますか。パフォーマンス・テンプレートに追加されたコンテンツをセクションに含めますか。

はい、「プロファイル・コンテンツ」および「パフォーマンス目標」セクションのコンテンツ項目を使用可能にして、テンプレートの各セクションにコンテンツ項目を追加します

関係者フィードバックは必須ですか、また関係者に対する最低要件はありますか。

はい、フィードバックは必須で最小関係者数が指定されます。関係者は、「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」および「総合要約」の各セクションで評点とコメントを入力する必要があり、また、関係者フィードバックを取得するために「質問リスト」セクションをテンプレートに追加します

マトリックス・マネージャを関係者として自動的に移入するオプションを使用可能にしますか。マトリックス・マネージャに対して、パフォーマンス文書へのアクセス権を自動的に付与しますか。

はい

どのロールがフィードバックを実行できるようにしますか。

マネージャ、就業者、同僚

マネージャは就業者と評点を共有する必要がありますか。

はい、マネージャはその評点を就業者と共有します。

評点を使用して就業者プロファイルを更新しますか。

はい、マネージャ評点を使用して就業者プロファイルを更新します。

パフォーマンス・テンプレートを複数期間使用しますか。

はい、2つのパフォーマンス文書期間を設定します。

暫定評価を使用しますか。

はい、最初のパフォーマンス期間を、2つめの期間の暫定評価として使用します。

その期間には、どのレビュー期間を選択しますか。

FY2017

タスクの概要

パフォーマンス・テンプレートを作成します。

  1. 一般情報を入力します。

  2. プロセス詳細を入力します。

  3. 構造詳細を入力します。

  4. 「プロファイル・コンテンツ」および「パフォーマンス目標」セクションにコンテンツをロードして追加します。

  5. 2つの文書期間を追加し、年間評価の半期ごとに1つずつ使用します。

  6. テンプレートの設定をレビューします。

前提条件

  1. 年間評価に使用可能な文書タイプを作成します。

  2. 同僚に対するパフォーマンス・ロールおよびマトリックス・マネージャに対するパフォーマンス・ロールを作成します。就業者およびマネージャの評価を表示できるようにマトリックス・マネージャ・ロールを構成します。

  3. 次のタスクおよびサブタスクのプロセス・フローを目標の設定、就業者の自己評価、就業者のマネージャ評価、関係者フィードバックの管理、第1承認、文書の共有、就業者による文書の確認要、レビュー会議の実施、就業者によるレビュー会議の確認要、就業者の最終フィードバック、マネージャの最終フィードバックの順序で作成します。

  4. 次のセクションを作成します。「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」、「質問リスト」、「総合要約」、「就業者の最終フィードバック」、「マネージャの最終フィードバック」。

  5. 「FY2017」と言う名前のレビュー期間を作成します。

一般情報の入力

  1. 「設定および保守」作業領域の「ワークフォース開発」タスク・リスト・ページの「タスク」パネルで「検索」をクリックします。

  2. 「検索」ページで「パフォーマンス・テンプレートの管理」をクリックして、「パフォーマンス・テンプレートの管理」ページを開きます。

  3. 「作成」をクリックします。

  4. 「パフォーマンス・テンプレートの作成」ページの「一般」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    テンプレート・タイプ

    標準

    名前

    年間パフォーマンス評価

    コメント

    このテンプレートは年間パフォーマンス評価に使用する

    日付: 自

    01/1/17

    日付: 至

    12/31/21

    ステータス

    アクティブ

    文書タイプ

    年間評価に使用可能な任意の文書タイプ

  5. 「適格プロファイル」セクションで、「追加」をクリックします。

  6. 「適格プロファイル」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    適格プロファイル

    任意

    必須

    選択

  7. 「参加」セクションで、「追加」をクリックします。

  8. 「マネージャ」を選択します。

  9. 「参加」セクションで、「追加」をクリックします。

  10. 「就業者」を選択します。

  11. 「参加」セクションで、「追加」をクリックします。

  12. 「同僚」を選択します。

  13. 「参加」セクションで、「追加」をクリックします。

  14. 「マトリックス・マネージャ」を選択します。

  15. 「参加」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    「各ロールに最小数を設定」チェック・ボックス

    選択

    文書で必要な関係者の合計最小数

    2

  16. 「同僚」および「マトリックス・マネージャ」行で、「ロール当たりに必要な最小関係者数」列に「1」と入力します。

  17. 「保存」をクリックします。

プロセス詳細の入力

  1. 「プロセス」タブで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    プロセス・フロー

    このタスクの前提として作成したプロセス・フロー

    評点の計算

    選択

    星評点の表示

    選択

    デジタル署名を含む

    選択

    フィードバック・ノートの表示

    選択

    関係者フィードバックが必須

    選択

    就業者によるマネージャが追加した関係者の表示可能

    選択

    就業者のマトリックス・マネージャを関係者として自動移入

    選択

    デフォルト関係者ロール

    マトリックス・マネージャ

    マトリックス・マネージャの就業者文書への自動アクセスの許可

    選択

  2. 「保存」をクリックします。

構造詳細の入力

各タイプの使用可能なセクションをパフォーマンス・テンプレートに追加し、セクションの既存の設定を編集し、各セクションに「マネージャ」ロールおよび「就業者」ロールを追加します。

  1. 「プロファイル・コンテンツ」セクションに構造詳細を入力します。

  2. 「パフォーマンス目標」セクションの構造詳細を入力します。

  3. 「質問表」セクションに構造詳細を入力します。

  4. 「総合要約」セクションに構造詳細を入力します。

  5. 「最終フィードバック」セクションに構造詳細を入力します。

1. 「プロファイル・コンテンツ」セクションの構造詳細を入力します
  1. 「構造」タブの「セクション」セクションで、「追加」をクリックします。

  2. 「セクション名」セクションで、このタスクの前提条件として作成した「プロファイル・コンテンツ」セクションの名前を選択します。

  3. 「セクション処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    セクション・タイプ

    プロファイル・コンテンツ

    セクションの評点付け

    選択

    セクションの計算ルール

    平均

    セクション評点モデル

    任意

    セクションへの加重

    選択

    セクションの加重

    40

  4. 「項目処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    項目使用可能

    選択

    目標設定タスクにおける項目の追加および削除

    選択

    項目のレーティング使用可能

    選択

    パフォーマンス・レーティングへのセクション・レーティング・モデルの使用

    選択

    項目計算

    任意

    ターゲット・パフォーマンス評点

    選択

    加重

    選択

    必須

    選択

    ターゲット熟達度レベル

    選択

  5. 「ロール別処理」セクションで、「追加」をクリックします。

  6. 「ロール別処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    ロール

    マネージャ

    評点の共有

    はい

    コメントの共有

    はい

    プロファイルの更新

    はい

    個人プロファイル・タイプ

    任意

    インスタンス・クオリファイア・セット

    評価タイプ

    インスタンス・クオリファイア

    監督者

  7. 「ロール別処理」セクションで、「追加」をクリックします。

  8. 「ロール別処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    ロール

    就業者

  9. ステップ7と8を、「就業者」を「同僚」と「マトリックス・マネージャ」に置き換えて繰り返します。

  10. 「保存」をクリックします。

2. 「パフォーマンス目標」セクションの構造詳細を入力します
  1. 「構造」タブの「セクション」セクションで、「追加」をクリックします。

  2. 「セクション名」セクションで、このタスクの前提条件として作成した「パフォーマンス目標」セクションの名前を選択します。

  3. 「セクション処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    セクション・タイプ

    パフォーマンス目標

    セクションの評点付け

    選択

    セクションの計算ルール

    平均

    セクション評点モデル

    任意

    セクションへの加重

    選択

    セクションの加重

    60

  4. 「項目処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    項目使用可能

    選択

    目標設定タスクにおける項目の追加および削除

    選択

    項目のレーティング使用可能

    選択

    パフォーマンス・レーティングへのセクション・レーティング・モデルの使用

    選択

    項目計算

    任意

    ターゲット・パフォーマンス評点

    選択

    加重

    選択

    必須

    選択

  5. 「ロール別処理」セクションで、「追加」をクリックします。

  6. 「ロール別処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    ロール

    マネージャ

    評点の共有

    はい

    コメントの共有

    はい

    プロファイルの更新

    はい

    個人プロファイル・タイプ

    任意

    インスタンス・クオリファイア・セット

    N/A

    インスタンス・クオリファイア

    N/A

  7. 「ロール別処理」セクションで、「追加」をクリックします。

  8. 「ロール別処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    ロール

    就業者

  9. ステップ7と8を、「就業者」を「同僚」と「マトリックス・マネージャ」に置き換えて繰り返します。

  10. 「保存」をクリックします。

3. 「質問リスト」セクションの構造詳細を入力します
  1. 「構造」タブの「セクション」セクションで、「追加」をクリックします。

  2. 「セクション名」セクションで、このタスクの前提条件として作成した「質問リスト」セクションの名前を選択します。

  3. 「セクション処理」セクションで、セクション・タイプとして「質問リスト」を選択します。

  4. 「ロール別処理」セクションで、「追加」をクリックします。

  5. 「ロール別処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    ロール

    マネージャ

    ロールによるマネージャ質問表の表示可能

    はい

    ロールによる就業者質問表の表示可能

    はい

    ロールによる関係者質問表の表示可能

    はい

    ロールによる関係者名の表示可能

    はい

    ロールによる関係者ロールの表示可能

    はい

  6. 「ロール別処理」セクションで、「追加」をクリックします。

  7. 「ロール別処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    ロール

    就業者

    ロールによるマネージャ質問表の表示可能

    いいえ

    ロールによる就業者質問表の表示可能

    はい

    ロールによる関係者質問表の表示可能

    いいえ

    ロールによる関係者名の表示可能

    いいえ

    ロールによる関係者ロールの表示可能

    はい

  8. 「ロール別処理」セクションで、「追加」をクリックします。

  9. 「ロール別処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    ロール

    同僚

    関係者ロールによる就業者に表示されるコメントの入力可能

    いいえ

  10. ステップ9を、「同僚」を「マトリックス・マネージャ」に置き換えて繰り返します。

  11. 「保存」をクリックします。

4. 「総合要約」セクションの構造詳細を入力します
  1. 「構造」タブの「セクション」セクションで、「追加」をクリックします。

  2. 「セクション名」セクションで、このタスクの前提条件として作成した「総合要約」セクションの名前を選択します。

  3. 「セクション処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    セクション・タイプ

    総合要約

    セクションの評点付け

    選択

    セクションの計算ルール

    平均

    セクション評点モデル

    任意

  4. 「ロール別処理」セクションで、「追加」をクリックします。

  5. 「ロール別処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    ロール

    マネージャ

    評点の共有

    はい

    コメントの共有

    はい

    プロファイルの更新

    はい

    個人プロファイル・タイプ

    任意

    インスタンス・クオリファイア・セット

    N/A

    インスタンス・クオリファイア

    N/A

  6. 「ロール別処理」セクションで、「追加」をクリックします。

  7. 「ロール別処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    ロール

    就業者

  8. ステップ6と7を、「就業者」を「同僚」と「マトリックス・マネージャ」に置き換えて繰り返します。

  9. 「保存」をクリックします。

5. 「最終フィードバック」セクションの構造詳細を入力します
  1. 「構造」タブの「セクション」セクションで、「追加」をクリックします。

  2. 「セクション名」セクションで、このタスクの前提条件として作成した「就業者の最終フィードバック」セクションの名前を選択します。

  3. 「セクション処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    セクション・タイプ

    就業者の最終フィードバック

  4. 「ロール別処理」セクションで、「追加」をクリックします。

  5. 「ロール別処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    ロール

    マネージャ

    コメントの共有

    はい

  6. 「ロール別処理」セクションで、「追加」をクリックします。

  7. 「ロール別処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    ロール

    就業者

  8. 「セクション名」セクションで、このタスクの前提条件として作成した「マネージャの最終フィードバック」セクションの名前を選択します。

  9. 「セクション処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    セクション・タイプ

    マネージャの最終フィードバック

  10. 「ロール別処理」セクションで、「追加」をクリックします。

  11. 「ロール別処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    ロール

    マネージャ

  12. 「ロール別処理」セクションで、「追加」をクリックします。

  13. 「ロール別処理」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    ロール

    就業者

  14. 「保存」をクリックします。

セクションへのコンテンツのロードと追加

  1. 「コンテンツ」タブで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    セクション名

    このタスクの前提として作成した「プロファイル・コンテンツ」セクションの名前

  2. 「セクション項目」セクションで、「セクションからの項目のロード」をクリックします。

  3. 「セクション項目」セクションで、「追加」をクリックして、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    項目名

    任意

  4. 「詳細」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    ターゲット熟達度レベル

    任意

    パフォーマンス評点モデル

    任意

    必須

    選択

  5. 「コンテンツ」タブで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    セクション名

    このタスクの前提条件として作成した「パフォーマンス目標」セクションの名前

  6. 「セクション項目」セクションで、「セクションからの項目のロード」をクリックします。

  7. 「セクション項目」セクションで、「追加」をクリックして、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    項目名

    任意

  8. 「詳細」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    パフォーマンス評点モデル

    任意

    ターゲット・パフォーマンス評点

    任意

    必須

    選択

  9. 「保存」をクリックします。

文書期間の追加

  1. 「文書期間」タブの「文書期間」セクションで、「追加」をクリックします。

  2. 「文書期間」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    名前

    2017年パフォーマンス評価(上半期)

    レビュー期間

    FY2017

    日付: 自

    1/1/17

    日付: 至

    6/30/17

    短縮名

    任意

    使用可能

    はい

  3. 「期間の適格プロファイル」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。指定がある場合を除き、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    適格プロファイル

    任意

  4. 「期日」セクションで、次の表に示すように各タスクの期日を入力します。

    タスク 期日

    目標の設定

    6/24/17

    就業者の自己評価

    7/1/17

    就業者のマネージャ評価

    7/8/17

    第1承認

    7/15/17

    パフォーマンス文書の共有

    7/20/17

    会議の実施

    7/25/17

    最終フィードバックの実行

    7/30/17

    次期間目標の設定

    8/30/17

  5. 「期間の質問リスト」セクションで、「追加」をクリックします。

  6. 「期間の質問リスト」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    テンプレート・ロール

    マネージャ

    質問リスト名

    任意

  7. ステップ5と6を、「マネージャ」を「就業者」、「同僚」および「マトリックス・マネージャ」に置き換えて繰り返します。

  8. 「文書期間」タブの「文書期間」セクションで、「追加」をクリックします。

  9. 「文書期間」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    名前

    2017年パフォーマンス評価(下半期)

    レビュー期間

    FY2017

    日付: 自

    7/1/17

    日付: 至

    12/31/17

    短縮名

    任意

  10. 「暫定評価の文書タイプ」セクションで「追加」をクリックします。

  11. 「文書タイプ」フィールドで、「一般」タブで選択した文書タイプを選択します。

  12. 「期日」セクションで、次の表に示すように各タスクの期日を入力します。

    タスク 期日

    目標の設定

    12/23/17

    就業者の自己評価

    1/8/18

    就業者のマネージャ評価

    1/15/18

    第1承認

    1/18/18

    パフォーマンス文書の共有

    1/21/18

    会議の実施

    1/24/18

    最終フィードバックの実行

    1/31/18

    次期間目標の設定

    12/31/18

  13. 「期間の質問リスト」セクションで、「追加」をクリックします。

  14. 「期間の質問リスト」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

    フィールド

    テンプレート・ロール

    マネージャ

    質問リスト名

    任意

  15. ステップ13と14を、「マネージャ」を「就業者」、「同僚」および「マトリックス・マネージャ」に置き換えて繰り返します。

  16. 「保存」をクリックします。

テンプレートの設定のレビュー

  1. 「要約」タブで、テンプレートに対して入力した設定をレビューします。

  2. 「保存」をクリックします。

使用中のパフォーマンス・テンプレートの更新: 説明

すでに使用中のパフォーマンス・テンプレートを編集して、テンプレートの属性を変更できます。テンプレートを編集すると、そのテンプレートから作成されたすべてのパフォーマンス文書が更新されて変更が反映されます。「設定および保守」作業領域、「ワークフォース開発」オファリング、「就業者パフォーマンス」機能領域で、「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを使用します。

編集できる属性

「プロセス」タブで、使用中のパフォーマンス・テンプレートの次の属性を更新できます。

  • 「評点の計算」オプションがすでに有効な場合は、就業者、マネージャ、関係者およびマトリックス・マネージャへの計算済評点の表示

  • 星評点の表示

「構造」タブで、次の属性を更新できます。

  • 「就業者パフォーマンス目標の移入」オプションがすでに有効な場合は、「パフォーマンス目標」セクションで、「目標管理ビジネス・プロセスからの目標の加重を更新するための目標更新処理を許可」オプションを選択するか選択を解除できます。

  • 「パフォーマンス目標」、「育成目標」および「コンピテンシ」セクションの「ロール別処理」セクションで次のオプションを更新できます。

    • 項目評点

    • セクション評点

    • セクション・コメント

    • 評点の共有

    • 項目コメント

    • コメントの共有

    • ロールによる関係者名の表示可能

    • ロールによる関係者ロールの表示可能

  • 「総合要約」セクションの「ロール別処理」セクションで次のオプションを更新できます。

    • セクション評点

    • セクション・コメント

    • 評点の共有

    • コメントの共有

    • ロールによる関係者名の表示可能

    • ロールによる関係者ロールの表示可能

  • 「質問リスト」セクションの「ロール別処理」セクションで次のオプションを更新できます。

    • ロールによる関係者名の表示可能

    • ロールによる関係者質問表の表示可能

    • ロールによるマネージャ質問表の表示可能

    • ロールによる就業者質問表の表示可能

    • ロールによる関係者ロールの表示可能

パフォーマンス文書の自動更新

更新したパフォーマンス・テンプレートを保存すると、変更をレビューできるダイアログ・ボックスが表示されます。「OK」をクリックすると、プロセス・ジョブが自動的に起動して、テンプレートおよびテンプレートから作成されたすべてのパフォーマンス文書が更新されます。パフォーマンス文書が開くと、変更が表示されます。テンプレートに対して実行中のプロセス・ジョブがすでにある場合は、ジョブの完了を待ってから再度送信する必要があります。

パフォーマンス・テンプレートで暫定評価を設定するには: 手順

後続のパフォーマンス文書に暫定評価が表示されるように設定するには、「パフォーマンス文書の作成」タイプを作成し、パフォーマンス・テンプレートと文書期間を構成します。個々のコンテンツ項目、セクション評点、「総合要約」評点の評点とコメントが表示されるように、パフォーマンス・テンプレートを構成することができます。この項では、文書タイプと文書期間を作成し、評点とコメントを含む暫定評価を後続のパフォーマンス文書、プロジェクト評価、および年間パフォーマンス文書に構成する方法を説明します。

前提条件

マネージャと就業者が、就業者の年間評価と四半期評価の評点と、プロジェクト評価を行うタスクを含むパフォーマンス・プロセス・フローを作成します。どちらにも同じプロセス・フローを使用できます。

プロセス・フローで必要なセクション(少なくとも次のセクションを含む)を作成します。

  • プロファイル・コンテンツ(コンピテンシ)

  • パフォーマンス目標または育成目標

  • 総合要約

すべてのパフォーマンス文書期間で使用されるレビュー期間を作成します。

文書タイプの作成

この手順では、次の2つのパフォーマンス・テンプレートで使用する文書タイプを作成します。

  • プロジェクト評価: 年間評価期間内に完了したプロジェクトの就業者を評価します。プロジェクト評価の評点とコメントは、年間評価に表示されます。

  • 年間および四半期: 就業者を四半期に一度、および年に一度評価します。各暫定四半期の評点とコメントは、後続の四半期評価と年間評価に表示されます。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「パフォーマンス文書タイプの管理」タスクを選択します。

  2. 「パフォーマンス文書タイプの管理」ページの「検索結果」セクションで、「作成」をクリックし、「パフォーマンス文書タイプの作成」ページを開きます。

  3. 「名前」フィールドに、「プロジェクト評価」と入力します。

  4. 摘要を入力します。

  5. 「日付: 自」および「日付: 至」を入力します。これらの日付は、使用するパフォーマンス・テンプレートの日付範囲と同じか、または超えている必要があります。

  6. ステータスを「アクティブ」に設定します。

  7. パフォーマンス文書を管理するマネージャを就業者に選択させる場合は、「文書作成時の就業者によるマネージャの選択可能」をオンにします。

  8. 「保存してクローズ」をクリックします。「確認」ダイアログ・ボックスが開きます。

  9. 「OK」をクリックします。「パフォーマンス文書タイプの管理」ページに戻ります。

  10. 手順2から9を繰り返して、「年間および四半期」文書タイプを作成します。手順3では、名前に「年間および四半期」と入力します。

「プロジェクト評価」パフォーマンス・テンプレートの構成

この手順では、年間評価に表示される暫定文書の1つ、プロジェクト評価用のパフォーマンス・テンプレートを作成します。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを選択します。

  2. 「パフォーマンス・テンプレートの管理」ページの「検索結果」セクションで、「作成」をクリックし、「パフォーマンス・テンプレートの作成」ページを開きます。

  3. 次の手順に従って、「一般」タブを構成します。

    1. 「一般」タブで、名前を入力し、オプションでコメントを入力します。

    2. 「日付: 自」および「日付: 至」を入力します。テンプレートで使用するパフォーマンス文書タイプ、プロセス・フロー、ロールおよびセクションの「日付: 自」から「日付: 至」の範囲に対して、「日付: 自」はこの範囲以降、「日付: 至」はこの範囲以前である必要があります。

    3. ステータスは「アクティブ」のままにしておきます。「文書タイプ」フィールドで「プロジェクト評価」を選択します。

    4. ビジネス・プロセスで必要な場合は、「適格プロファイル」セクションで適格プロファイルを追加して、パフォーマンス文書を適格就業者に制限します。

    5. ビジネス・プロセスで必要な場合は、「参加」セクションで最小関係者数を選択します。

    6. 就業者を評価するロールを追加するには、「追加」をクリックします。

      注意: 暫定評価には、マネージャと就業者の評点とコメントのみ表示されるため、マネージャと就業者のロールを確実にテンプレートに追加してください。
    7. 「プロセス」タブをクリックします。

  4. 次の手順に従って、「プロセス」、「構造」、「コンテンツ」タブを構成します。

    1. 「プロセス・フロー」フィールドで、プロジェクト評価用のプロセス・フローを選択します。

    2. ビジネス・プロセスの要件に従って、「アラート」、「計算ルール」、「処理オプション」、および「関係者オプション」の各セクションを構成します。

    3. 「構造」タブをクリックします。

    4. 「セクション」セクションで、「追加」をクリックして、プロセス・フローで必要なタスクで必要とされる最初のセクションを追加します。

    5. ビジネス・プロセスに合わせるために必要な場合は、「セクション処理」、「項目処理」、「セクション・コンテンツ」、および「ロール別処理」の各セクションを構成します。注意: 暫定評価には、マネージャと就業者の評点とコメントのみ表示されるため、マネージャと就業者のロールを必ずセクションに追加してください。

    6. プロセス・フローで必要とされる各セクションについて、手順4.4と4.5を繰り返します。

    7. 「コンテンツ」タブをクリックします。

    8. ビジネス・プロセスで必要とされる場合は、「目標」セクションと「コンピテンシ」セクションにコンテンツ項目を追加します。

  5. 「文書期間」タブをクリックします。

  6. 次の手順に従って、「文書期間」タブを構成します。

    1. 「文書期間」セクションで、「追加」をクリックします。

    2. 「名前」フィールドに名前を入力します。この名前は、「プロジェクト評価」パフォーマンス文書の名前です。

    3. レビュー期間を選択します。このレビュー期間は、年間パフォーマンス・テンプレートで使用されている期間と同じでなければなりません。

    4. ビジネス・プロセスで必要とされている場合は、パフォーマンス文書の「開始日」と「終了日」を編集します。

    5. 期間の短縮名を入力します。

    6. ビジネス・プロセスで必要な場合は、適格プロファイルを追加します。

    7. 各タスクの期限を入力します。

    8. ビジネス・プロセスで必要な場合は、ロールを追加し、質問リストを選択します。

  7. 「要約」タブをクリックします。

  8. テンプレートをレビューし、「保存してクローズ」をクリックします。「確認」ダイアログ・ボックスが開きます。

  9. 「OK」をクリックします。「パフォーマンス・テンプレートの管理」ページが再度開きます。

「年間および四半期」パフォーマンス・テンプレート

この手順では、間評価と四半期評価の両方に使用されるパフォーマンス・テンプレートを構成します。「文書期間」タブで、各四半期パフォーマンス文書が暫定評価となるように、それぞれの帰還を構成します。それぞれの評点とコメントは、後続の四半期評価と年間評価に表示されます。また、プロジェクト評価評点が表示されるように、年間文書期間を構成します。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを選択します。

  2. 「パフォーマンス・テンプレートの管理」ページの「検索結果」セクションで、「作成」をクリックし、「パフォーマンス・テンプレートの作成」ページを開きます。

  3. 次の手順に従って、「一般」タブを構成します。

    1. 「一般」タブで、名前を入力し、オプションでコメントを入力します。

    2. 「日付: 自」および「日付: 至」を入力します。テンプレートで使用するパフォーマンス文書タイプ、プロセス・フロー、ロールおよびセクションの「日付: 自」から「日付: 至」の範囲に対して、「日付: 自」はこの範囲以降、「日付: 至」はこの範囲以前である必要があります。

    3. ステータスは「アクティブ」のままにしておきます。「文書タイプ」フィールドで「年間および四半期」を選択します。

    4. ビジネス・プロセスで必要な場合は、「適格プロファイル」セクションで適格プロファイルを追加して、パフォーマンス文書を適格就業者に制限します。

    5. ビジネス・プロセスで必要な場合は、「参加」セクションで最小関係者数を選択します。

    6. 就業者を評価するロールを追加するには、「追加」をクリックします。

      注意: 暫定評価には、マネージャと就業者の評点とコメントのみ表示されるため、マネージャと就業者のロールを確実にテンプレートに追加してください。
    7. 「プロセス」タブをクリックします。

  4. 「プロセス・フロー」フィールドで、年間評価と四半期評価用のプロセス・フローを選択します。

  5. 「「プロジェクト評価」パフォーマンス・テンプレートの構成」手順の4.2から4.8を繰り返します。

  6. 「文書期間」タブをクリックします。

  7. 次の手順に従って、第1四半期評価の文書期間を構成します。

    1. 「文書期間」セクションで、「追加」をクリックします。

    2. 「名前」フィールドに、第1四半期パフォーマンス文書の名前を入力します。

    3. レビュー期間を選択します。このレビュー期間は、年間パフォーマンス期間で使用されている期間と同じでなければなりません。

    4. ビジネス・プロセスで必要とされている場合は、パフォーマンス文書の「開始日」と「終了日」を編集します。

    5. 期間の短縮名を入力します。

    6. ビジネス・プロセスで必要な場合は、適格プロファイルを追加し、ロールと質問リストを選択します。

    7. 各タスクの期限を入力します。

  8. 次の手順に従って、第2四半期評価の文書期間を構成します。

    1. 「文書期間」セクションで、「追加」をクリックします。

    2. 「名前」フィールドに、第2四半期パフォーマンス文書の名前を入力します。

    3. この期間について、手順7.3から7.7を繰り返します。短縮名には、他の期間と重複しない名前をつける必要があります。

    4. 「文書タイプ」セクションで、「追加」をクリックします。

    5. 「文書タイプ」フィールドで「年間および四半期」を選択します。第1四半期の評点とコメントがこの文書に表示されるようになります。

  9. 次の手順に従って、第3四半期評価の文書期間を構成します。

    1. 「文書期間」セクションで、「追加」をクリックします。

    2. 「名前」フィールドに、第3四半期パフォーマンス文書の名前を入力します。

    3. この期間について、手順8.3から8.5を繰り返します。

  10. 次の手順に従って、年間評価の文書期間を構成します。

    1. 「文書期間」セクションで、「追加」をクリックします。

    2. 「名前」フィールドに、年間パフォーマンス文書の名前を入力します。

    3. この期間について、手順7.3から7.7を繰り返します。

    4. 「文書タイプ」期間で、「追加」をクリックします。

    5. 「文書タイプ」フィールドで「年間および四半期」を選択します。第1~3四半期の評点とコメントが年間文書に表示されるようになります。

    6. 「文書タイプ」期間で、「追加」をクリックします。

    7. 「文書タイプ」フィールドで、「プロジェクト評価」を選択します。プロジェクト評価の評点とコメントが年間文書に表示されるようになります。

  11. 「要約」タブをクリックします。

  12. テンプレートをレビューし、「保存してクローズ」をクリックします。「確認」ダイアログ・ボックスが開きます。

  13. 「OK」をクリックします。「パフォーマンス・テンプレートの管理」ページが再度開きます。

パフォーマンス・テンプレートに関するFAQ

元のテンプレートからすべての文書期間情報をコピーするオプションがあり、適格プロファイルが存在する場合は適格プロファイルもその対象になります。タイトルに「コピー」と表示されないようにするには、「文書期間」タブで文書期間名と短縮期間名を編集します。期間をコピーした場合、新しいテンプレートが開きます。コピーしなければ、テンプレートは検索結果リストに表示され、そこから開くことができます。パフォーマンス・テンプレートを管理するには、「設定および保守」作業領域の「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを使用します。

複製するテンプレートが使用中の場合、コピーしたテンプレートの「使用中」ステータスは「いいえ」に設定されるため、使用可能にする前に編集できます。適格プロファイルを使用している場合、テンプレートから作成される文書は、適格が処理されるまで使用可能になりません。

パフォーマンス・テンプレートから作成されたパフォーマンス文書にアクセスできるロールのことです。テンプレートには、パフォーマンス文書の評点または関係者フィードバックの表示または入力に参加するために必要なすべてのロールを追加する必要があります。たとえば、プロセス・フローで、マネージャは就業者を評点付けし、パフォーマンス文書を共有するが、就業者は評点を入力しないと規定されている場合でも、マネージャ・ロールと就業者ロールの両方を追加する必要があります。各ロールがフィードバックを実行するために必要な最小関係者数を選択できますが、数値はガイドラインであり強制ではありません。

チェックイン・テンプレート

従業員またはマネージャがチェックイン文書を作成するときに含める必要があるオプションを指定して、組織要件を満たすようにチェックイン・テンプレートを作成します。1つまたは複数の適格プロファイルを指定することで、テンプレートを適格な従業員が使用できるようにできます。適格プロファイルに対して「必須」オプションを選択すると、チェックイン・テンプレートへのアクセスを、適格プロファイルを満たす従業員に制限できます。

チェックイン・テンプレート・コンテンツ・オプション

チェックイン文書の作成時に就業者またはマネージャが使用可能なテンプレートに、任意のチェックイン・コンテンツを含めることができます。

チェックイン・コンテンツ・オプション 説明

育成目標

選択した場合、就業者またはマネージャは、チェックイン文書にアクティブな育成目標のディスカッション・トピックを作成できます。

育成目標へのデフォルト・ディスカッション・トピックの追加

選択した場合、チェックイン文書にアクティブな育成目標のディスカッション・トピックが自動的に作成されます。

パフォーマンス目標

選択した場合、就業者またはマネージャは、チェックイン文書にパフォーマンス目標のディスカッション・トピックを作成できます。

パフォーマンス目標へのデフォルト・ディスカッション・トピックの追加

選択した場合、チェックイン文書にレビュー期間のパフォーマンス目標のディスカッション・トピックが自動的に作成されます。

一般ディスカッション・トピック

選択した場合、就業者またはマネージャは、チェックイン文書に一般ディスカッション・トピックを作成できます。

質問リスト

選択した場合、就業者、マネージャまたはその両方に対して質問リストを指定する必要があります。

注意: バッチ・プロセスをスケジュールして、チェックイン・テンプレートで定義されているとおりにチェックイン・テンプレートを適格プロファイルに割り当ててください。

チェックイン・テンプレートに関するFAQ

はい、「名前」、「摘要」および「日付: 至」属性のアクティブなチェックイン・テンプレートを変更できます。ただし、チェックイン・コンテンツ・オプションおよび適格プロファイルは変更できません。かわりに、指定された日付より後にユーザーがチェックイン文書を作成できないように、テンプレートの終了日付を指定できます。

チェックイン・テンプレートが使用されていない場合は、それを「非アクティブ」ステータスに設定して、チェックイン・コンテンツと適格プロファイルを変更できます。

フィードバック・テンプレート

フィードバック・テンプレート

組織の要件に応じてフィードバック・テンプレートを作成します。質問リストを指定し、テンプレート・ステータスを「アクティブ」に設定して、フィードバック要求の作成時にフィードバック・テンプレートを使用できるようにする必要があります。管理者は、「自分のクライアント・グループ」「パフォーマンス」「タスク」「設定および保守」「フィードバック・テンプレートの管理」でフィードバック・テンプレートを管理できます

フィードバック・テンプレートが使用中の場合、アプリケーションは「フィードバック・テンプレートの管理」ページにこれを示します。フィードバック・テンプレートが「アクティブ」の場合、テンプレートの名前と摘要は変更できますが、質問リストは変更できません。テンプレート・ステータスを「非アクティブ」に設定すると、非アクティブなテンプレートを使用してフィードバック要求が作成されないようにできます。

フィードバック・テンプレートに関するFAQ

「フィードバック」テンプレートの質問リストを変更できますか。

はい。フィードバック・テンプレートが使用されていない場合に選択します。

フィードバック・テンプレートを削除できますか。

はい。フィードバック・テンプレートが使用されていない場合に選択します。

ターゲット評点分布

レーティング・モデル分布を作成して、レーティング・モデルのレーティング・レベルごとに組織が指定する就業者の総合パフォーマンス・レーティングのターゲット比率を設定します。評点分布を管理するには、「設定および保守」または「パフォーマンス管理」作業領域の「ターゲット評点分布の管理」タスクを使用します。

評点分布分析

ターゲット・評点モデル分布と、就業者の総合評点の実際の分布の比較は、「自分の組織」ページに表示される「評点分布」分析に表示されます。評点は、マネージャが就業者を評点付けしてパフォーマンス文書を保存すると表示されます。この分析では、レーティング・モデル分布でターゲットにした数が表示され、その横にマネージャが入力した総合レーティングごとのパフォーマンス文書数が表示されます。評点モデル分布を作成しない場合、「評点分布」分析には、マネージャが入力した各総合評点に対するパフォーマンス文書の数のみが表示されます。

評点モデル分布を作成すると、評点モデルの評点レベルごとに就業者の総合パフォーマンス評点のターゲット比率を設定できます。

評点モデル分布を作成する場合は、次のことを考慮します。

  • 評点モデルと関連付けるパフォーマンス・テンプレート

  • 各評点レベルの比率

  • 分布の日付制限

評点分布を管理するには、「設定および保守」または「パフォーマンス管理」作業領域の「ターゲット評点分布の管理」タスクを使用します。

パフォーマンス・テンプレートとレーティング・モデル分布との関連付け

レーティング・モデル分布に関連付けるパフォーマンス・テンプレートを選択して、マネージャは総合レーティングをパフォーマンス・テンプレートから作成されたすべての完了したパフォーマンス文書の同じレーティング分布と比較できます。レーティング・モデル分布に使用するレーティング・モデルは、パフォーマンス・テンプレートの「総合要約」セクションで使用しているものです。レーティング分布を複数のパフォーマンス・テンプレートに関連付けできます。

注意: 評点モデル分布を作成する前に、評点モデル分布に関連付ける評点モデルとパフォーマンス・テンプレートを作成する必要があります。

レーティング・レベルごとの比率の定義

パフォーマンス・テンプレートで使用するレーティング・モデルの各総合レーティング・レベルを達成するために組織がターゲットにするパフォーマンス文書の分布率を定義します。比率の合計は100である必要があります。次の表に、5レベルのレーティング・モデルにおけるレーティング・モデル分布の例を示します。

評点レベル 分布率

1

5

2

24

3

41

4

24

5

5

このアプリケーションは、レーティング・レベルごとに期待されるマネージャの直属の部下および間接的部下の文書の比率を計算します。表の数字を例にして、直属の部下および間接的部下が200人いるマネージャChris Blackの場合を考えてみましょう。次の表は、Chrisが部下に割り当てた総合レーティング、パフォーマンス文書のターゲット数、レーティング・モデル分布に応じたレーティング・レベルを示しています。これらは、「評点分布」分析で示された数値です。

評点レベル レベルごとのマネージャのレーティングを含むパフォーマンス文書の数 レーティング・レベルごとのパフォーマンス文書のターゲット数

1

8

20

2

28

48

3

104

82

4

32

48

5

28

20

この例では、Chrisが保持しているパフォーマンス文書数は、レーティング・レベル1、2、4ではターゲット数より少なく、レーティング・レベル3および5ではターゲット数より多くなっています。

日付制限の指定

「日付: 自」を選択して、評点モデル分布が使用可能になる時期を決定します。オプションで、「日付: 至」を選択してモデルの失効日を設定すると、別のモデルに置き換える、または評点モデル分布の使用を中止できます。別のものに置き換えるには、新しい評点モデル分布の「日付: 自」に、失効した評点モデル分布の「日付: 至」より後の日付を選択します。失効した評点モデル分布を別のものに置き換えない場合、評点モデル分布は評点分布分析に表示されません。ただし、マネージャが入力した総合評点は表示されます。

「パフォーマンスおよびポテンシャル」ボックス・チャート・ラベル

「パフォーマンスおよびポテンシャル」ボックス・チャート分析では、就業者のポテンシャルおよびパフォーマンス評点のグラフィカル・ビューがそのマネージャに表示されます。マネージャは、部下である就業者を比較して、高業績者と低業績者を区別できます。分析は、「パフォーマンス管理」作業領域の「自分の組織」ページに表示されます。

このトピックでは、ボックス・チャートの要点について説明します。

  • 評点モデル

  • パフォーマンスおよびポテンシャル・データ・ソース

  • ボックス・セル・ラベル

  • 分析表示オプション

評点モデル

「パフォーマンスおよびポテンシャル」ボックス・チャートは、ユーザーが選択したパフォーマンス・評点モデルと、定義済みのポテンシャル・評点モデルの両方を必要とします。ポテンシャル・評点モデルの場合、評点モデルの属性を構成する必要はありますが、ボックス・チャートのために異なるモデルを作成し、使用することはできません。評点モデルの構成には「設定および保守」作業領域の「プロファイル・評点モデルの管理」タスクを使用します。

「パフォーマンスおよびポテンシャル」ボックス・チャートのボックス・ラベルを作成するには、まずボックス・チャートに関連付けるパフォーマンス・レーティング・モデルを選択する必要があります。ボックス・チャート・ラベルを作成および更新するには、「設定および保守」または「パフォーマンス管理」作業領域の「パフォーマンスおよびポテンシャル・ボックス・チャート・ラベルの管理」タスクを使用します。

「総合要約」セクションの総合評点に対して、パフォーマンス・テンプレートで指定した評点モデルを選択します。この結果、テンプレートから作成されたパフォーマンス文書のデータがボックス・チャートに表示されるようになります。デフォルトのパフォーマンス・評点モデルは、「パフォーマンス管理分析のデフォルト・評点モデル」プロファイル・オプションで選択したパフォーマンス・評点モデルです。

「総合要約」セクションに対して、別の評点モデルを使用するパフォーマンス・テンプレートを作成する場合は、次のことを実行する必要があります。

  • その評点モデルと別のボックス・チャートの関連付け

  • そのボックス・チャートのラベルの作成

この設定によって、「自分の組織」ページの分析にデータが表示されるようになります。

選択したパフォーマンス・レーティング・モデルをX軸にしてパフォーマンス・レーティングがプロットされます。分析グラフでは、Oracle Fusionプロファイル管理で定義したポテンシャル・レーティング・モデルをY軸にしてポテンシャル・レーティングがプロットされます。

分析で表示されるセル数は、分析に使用するレーティング・モデルに対して定義したレーティング・カテゴリによって異なります。セル数は、ポテンシャル・レーティング・モデルに対して定義したレーティング・カテゴリ数にパフォーマンス・レーティング・モデルのレーティング・カテゴリ数を掛けて計算します。たとえば、レーティング・モデルごとに3つのレーティング・カテゴリがある場合、合計セル数は3 x 3 = 9となります。ポテンシャル・レーティング・モデルに4つのレーティング・カテゴリがあり、パフォーマンス・レーティング・モデルに3つのレーティング・カテゴリがある場合、合計セル数は4 x 3 = 12となります。

パフォーマンスおよびポテンシャル・データ・ソース

パフォーマンス・レーティングはパフォーマンス文書から収集されます。パフォーマンス・レーティングは、マネージャが直近に完了したパフォーマンス文書の「総合要約」セクションに指定した総合レーティングです。

マネージャは、個人スポットライトの「キャリア・プランニング」タブを使用して、タレント・レビュー時に就業者ポテンシャル評点を評点付けし、これが就業者のプロファイルの最新ポテンシャル評点となる場合があります。パフォーマンスおよびポテンシャル・レーティングはOracle Fusionプロファイル管理で管理されます。

ボックス・セル・ラベル

グリッドの各セルに、レベルを説明する名前を示すラベルを付けることができます。たとえば、グラフィックのパフォーマンスおよびポテンシャル・評点モデルで、グリッドの左下部に低評点を表示する場合は、左下部のセルに初級という名前を付けることができます。最高業績者が含まれる右上のセルには、最上位タレントという名前を付けることができます。

マネージャの表示オプション

「自分の組織」ページで、マネージャは、分析に評点を表示するパフォーマンス文書を選択できます。マネージャは表示をフィルタして、すべての部下または直属の部下のみのデータを表示できます。