10目標プラン・セット
この章の内容は次のとおりです。
目標プラン・セット: 説明
目標プラン・セットは、就業者セットにグループとして割り当てる1つ以上の目標プランです。たとえば、目標プラン・セット内にある将来の給与レビュー期間を対象とするすべての目標プランをグループ化し、レビューに関連する就業者にこのセットを割り当てます。目標プランと目標プラン・セットは、同じレビュー期間に関連付けられている必要があります。ロールおよびセキュリティ権限に応じて、目標プラン・セットを作成できます。目標プラン・セットを作成するには、「目標」作業領域の「タスク」タブの「関連リンク」パネルにある「目標プラン・セットの管理」リンクを使用します。目標プラン・セットを使用可能にするには、プロファイル・オプションを使用します。
目標プラン・セットを使用すると、次のことができます。
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全体的な進捗および就業者のパフォーマンスを評価するために目標プランをグループ化する
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相対加重を含む特定の目標プランを特定の就業者に割り当てる
目標プランのグループ化および特定期間中の追跡
HR担当者はレビュー期間に関連する目標プラン・セットを作成して、次のことを行います。
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同じレビュー期間内の目標プランをグループ化して、個人のグループに割り当てます。
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目標プラン・セットの期間中、就業者のパフォーマンスを追跡します。
目標プラン・セットを割当のために送信する前に、目標プランを目標プラン・セットに関連付けます。目標プランと関連付けるレビュー期間の開始日と終了日は、目標プラン・セットがアクティブである日付の間にある必要があります。「目標管理」ページに表示される「目標プラン」リストには、目標プランがアルファベット順の名前でソートされます。
特定の就業者に対する目標プランの相対加重
目標プラン・セットを作成する際に、すべての目標プランの加重の合計が100になるように各目標プランに加重を割当できます(使用可能になっている場合)。また、個人、選択した階層、または組織内のより広い範囲の就業者に対して目標プランを割当できます。適格プロファイルはいつでも選択できます。適格プロファイルは、適格基準を満たすすべての個人に目標プラン・セットが割り当てられるようにする場合に使用します。目標割当のために目標プラン・セットを送信するには、事前に目標プランを目標プラン・セットに追加する必要があります。既存の目標プランを選択するか、目標プランを作成できます。
目標プラン・セットを送信して割り当てた後は、次のようになります。
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目標プラン・セット内の目標プランを削除したり、追加することはできません。
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目標プラン・セットの個人および適格プロファイルはいつでも削除または追加できます。
目標プラン・セットの作成: 考慮する点
目標プラン・セットを使用すると、全体的な進捗および就業者のパフォーマンスを評価するためにパフォーマンス目標プランをグループ化できます。相対加重を含む特定の目標プランを特定の就業者に割り当てます。ロールおよびセキュリティ権限に応じて、目標プラン・セットを作成できます。目標プラン・セットを作成するには、「目標」作業領域の「タスク」タブの「関連リンク」パネルにある「目標プラン・セットの管理」リンクを使用します。
目標プラン・セットと目標プランが同じレビュー期間に関連付けられている場合、その目標プランは複数の目標プラン・セットに関連付けできます。
目標プラン・セットを作成するには、次の事項を決定する必要があります。
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目標プラン・セットがアクティブである日付
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目標プラン・セットの割当先の個人、および適格プロファイルを追加するかどうか
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どの目標プランを目標プラン・セットに追加するか
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含まれる目標プランにどれだけの加重を割り当てるか
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目標プラン・セットのアサイメントをいつスケジュールするか
レビュー期間および目標プラン・セットのアクティブ日の選択
目標プラン・セットの開始日と終了日がレビュー期間内にあるように、レビュー期間を選択する必要があります。レビュー期間を使用して、どの目標プランが目標プラン・セットに属するのに適格であるかを判断します。目標プラン・セットの開始日と終了日の間にある、レビュー期間と関連付けられたアクティブな目標プランは、そのセットに属することができます。
目標プラン・セットの割当
目標プラン・セットの作成時または作成後に、選択した階層または個人に目標プラン・セットを割り当てます。また、マネージャの部下である特定の割当先を除外することもできます。複数の目標プラン・セットを1人の個人に割り当てる際は、セットがアクティブになる日付が互いに重ならないようにしてください。たとえば、マネージャの直属および非直属の部下に対して現行目標プラン・セットを作成し、就業者に1つの目標プラン・セットが現在アクティブになり、将来の開始日に別の目標プラン・セットがアクティブになるようにします。将来の目標プラン・セットを使用すると、今後取り組む目標プランや、現行目標プラン・セットの期間の終了後も続く現行目標プランを保持することができます。目標プラン・セットを割当のために送信した後で、個人を追加または削除し、その後セットを割当のために再送信できます。
目標プラン・セットに追加された目標プランがすべての必須プロファイルの基準を満たす個人に割り当てられるようにするには、目標プラン・セットに適格プロファイルを追加します。たとえば、特定場所に事業所がある個人に目標プランを割り当てる場合は、事業所適格プロファイルを目標プラン・セットに追加できます。勤続期間を追加して適格性をさらに絞り込み、事業所および勤続期間によって就業者を制限できます。
目標プラン・セットへの目標プランの追加
目標プラン・セットを作成する際に、目標プランを作成するか、既存の目標プランを検索して選択し、それらをセットに追加できます。追加できる目標プランは、開始日と終了日がセットの開始日と終了日の間にあり、同じレビュー期間内にあるアクティブな目標プランのみです。目標プランを追加すると、「目標管理」ページの「目標プラン」リストに目標プランがアルファベット順にソートされて表示されます。
目標プランへの加重の割当
使用可能になっている場合、すべての目標プランの加重の合計が100になるように、目標プラン・セットに含まれる各目標プランに加重を割り当てます。目標プラン加重は、各目標プランの相対的な重要度を示します。他のOracle Fusion Applications製品が、それぞれのプロセスでこれらの加重を消費することがあります。たとえば、インセンティブ報酬プランでこれらの加重および目標の目的に対する就業者の実際の成果を使用して、就業者のインセンティブ支払を計算できます。
目標プラン・セットのアサイメントのスケジューリング
「目標プラン・セットの管理」ページで新規目標プランを保存してクローズした後は、それを割当のために送信する必要があります。目標プラン・セットを割当のために送信するには、「目標プラン・セットの管理」ページで目標プラン・セットを検索して選択し、「スケジュール済プロセスの管理」をクリックします。表示された「目標スケジュール済プロセスの管理」ページで、プロセスをすぐに実行するか、スケジュールした時刻に(1回または固定間隔で)実行できます。プロセスの完了後、目標プラン・セットに含まれる目標プランは、目標プラン・セット内の選択されたすべての個人に割り当てられます。個々の目標プラン・レベルで選択された就業者設定は、目標プラン・セットの割当時には使用されません。
既存の目標プラン・セットに対するプロセスを再実行する場合は、目標プラン・セットを編集してプロセスを再実行するか、または新しい目標プラン・セットを送信します。
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目標プラン・セットで選択した新規就業者には、含まれる目標プランと目標プラン内の関連する目標が割り当てられます。
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目標プラン・セットに含まれる新規目標プランが、選択した就業者に割り当てられます。
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目標プラン・セットに含まれているが、選択した就業者にすでに割り当てられている目標プランは割り当てられたままになります。選択した就業者に対するこのような目標プランは変更されません。
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目標プラン・セットに含まれている目標プランが以前就業者に割り当てられ、後で就業者がその目標プラン・セットから除外された場合、その目標プランは就業者に割り当てられたままになります。除外した就業者に対するこのような目標または目標プランは変更されません。以前の送信に含まれた就業者については、目標プランから目標を手動で削除する必要があります。就業者に割り当てられた目標プランは削除できません。
目標プラン・セット内の目標プランの加重の変更: 手順
HR担当者は、就業者の目標プラン・セットに含まれる目標プランの加重を変更できます。
就業者の目標プラン・セットに含まれるパフォーマンス目標プランの加重を変更するには、次の手順を実行します。
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「目標」作業領域にある「タスク」タブの「関連リンク」パネルで、「目標の管理」をクリックします。「目標の管理」ページが表示されます。
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「就業者目標プラン・セット」オプションを選択します。
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就業者に関連付けられた目標プラン・セットを検索します。
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「検索結果」表で、目標プラン・セットへのリンクをクリックします。就業者の目標プラン・セットの名前が記載されたページが表示されます。
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ページの表から目標プラン・セットに対応する行を選択します。
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「処理」メニューで、「目標プランの加重の変更」を選択します。目標プラン・セットの名前が記載されたダイアログ・ボックスが表示されます。
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目標プランの加重を更新し、「OK」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じます。ページの表に目標プランの更新済の加重が表示されます。
注意: 目標プラン・セットでは、含まれる目標プランの加重の合計が100になるように強制されています。したがって、セット内の残りの目標プランの加重を、その合計が100になるように調整します。セット内に目標プランが1つしかない場合、その目標プランの加重が100である必要があります。 -
「完了」をクリックして、「目標の管理」ページに戻ります。
目標プラン・セットの有効日の決定: 説明
就業者の目標プラン・セットに対してアプリケーションにより割り当てられる有効日は、そのセットが就業者に割り当てられたシナリオによって決定されます。目標プラン・セットに含まれる目標プランの有効日は、アプリケーションにより割り当てられた目標プラン・セット有効日に自動的に更新されます。
次の表に、目標プラン・セットが就業者に割り当てられたシナリオと、目標プラン・セットに対してアプリケーションにより割り当てられる有効日を示します。
シナリオ | 就業者の目標プラン・セットの有効日 |
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目標プラン・セット期間の開始前に目標プラン・セットが就業者に割り当てられた。 |
目標プラン・セット内で指定されている日付。 |
就業者の異動によって目標プラン・セットが就業者に割り当てられた。 |
就業者の異動後に就業者が目標プラン・セットに対して適格になる日付から導出されます。 就業者の異動によって、目標プラン・セットのアクティブ日の間に競合が発生することがあります。就業者の目標プラン・セットの有効日を手動で変更して、競合を解決する必要があります。「目標」作業領域の「目標の管理」ページを使用して日付を変更します。ロールおよびセキュリティ権限に応じて、「目標の管理」ページにアクセスできます。 |
就業者が目標プラン・セット期間の途中で採用された新規採用者であるために、目標プラン・セットが就業者に割り当てられた。 |
新しく採用された就業者が目標プラン・セットに対して適格になる日付から導出されます。就業者の目標プラン・セットの有効開始日は、目標プラン・セットの開始日よりも後になります。 |
目標プラン・セットの有効日の変更: 例
ロールおよびセキュリティ権限に応じて、「目標」作業領域の「目標の管理」ページで就業者の目標プラン・セットの日付を変更できます。次の各シナリオは、就業者の目標プラン・セットの有効日を変更する一般的な事由を示しています。
就業者の目標プラン・セットの有効日の変更
ABC Corporationの就業者であるDaniel Graysonには、次の目標プラン・セットが割り当てられています。
目標プラン・セット | 開始日 | 終了日 |
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FY2015 Finance-UK |
2015年4月1日 |
2016年3月31日 |
Danielのライン・マネージャであるJohn Gormanは、Danielの目標プラン・セットの期間を2016年12月31日まで延長することを考えています。Ellis Gibsonは、目標プラン・セットを管理するためのセキュリティ権限があるHR担当者です。Johnは、Ellis Gibsonに対し、目標プラン・セットの有効終了日を2016年12月31日に変更するよう指示を送ります。Ellisは、「就業者目標プラン・セット」が選択された「目標の管理」ページの「処理」メニューから「変更日」オプションを使用して日付を変更します。
就業者の異動による目標プラン・セットの有効日の変更
ABC CorporationのUS部門の就業者であるSonia Jallaには、次の目標プラン・セットが割り当てられています。
目標プラン・セット | 開始日 | 終了日 |
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FY2015 Annual-US |
2015年4月1日 |
2016年3月31日 |
この人は、2015年10月9日にUK部門に異動する予定になっています。UK部門に含まれる就業者は、自動的に次の目標プラン・セットに割り当てられます。
目標プラン・セット | 開始日 | 終了日 |
---|---|---|
FY2015 Annual-UK |
2015年4月1日 |
2016年3月31日 |
異動後、Soniaは目標プラン・セットFY2015 Annual-UKに適格になります。異動前の目標プラン・セットFY2015 Annual-USの終了日と異動後の目標プラン・セットFY2015 Annual-UKの開始日が互いに競合しています。アプリケーションによって、目標プラン・セットFY2015 Annual-UKのステータスが待ち状態に設定され、日付競合に関する通知がEllisに送信されます。Ellisは、「就業者目標プラン・セット」が選択された「目標の管理」ページの「処理」メニューから「変更日」オプションを使用します。Ellisは、目標プラン・セット・アサイメントの開始日と終了日を適切な日付に変更し、更新された有効日が設定された両方の目標プラン・セットを割り当てます。
異動による目標プラン・セットの日付の競合の解決: 説明
就業者の異動によって、目標プラン・セットの日付の間に矛盾が発生することがあります。
矛盾が発生した場合も、既存の目標プラン・セットの日付は定義された日付のままです。ただし、就業者異動後に対して割り当てられた目標プラン・セットは待ち状態ステータスに設定されます。待ち状態の目標プラン・セットに含まれる目標および目標プランは、目標プラン・セットのステータスがアクティブに設定されるまで就業者に割り当てられません。
HR担当者は、就業者の待ち状態の目標プラン・セットの有効日を変更し、矛盾を解決できます。
「就業者目標プラン・セット」が選択された「目標の管理」ページで、「処理」メニューから「変更日」オプションを使用して目標プラン・セットの日付を変更できます。