8ソーシャル
この章の内容は次のとおりです。
ソーシャル・ネットワーキングと学習: 説明
コース、専門または講義詳細のページに「ソーシャル」ペインがある場合は、ソーシャル・コラボレーションを使用して他の人を招待し、学習アイテムに関してコラボレーションできます。会話は学習アイテム内に履歴レコードとして残ります。
コラボレーションの例:
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インストラクタと学習者が、学習割当についてコラボレーションする。
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学習者が他の学習者とのディスカッションを始め、講義での体験について情報を共有する。
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コミュニティ・メンバーがコラボレーションし、コミュニティ・カタログまたは割当にある学習アイテムについてディスカッションする。
学習アイテムに関するコラボレーション
コラボレーションのヒント:
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コース、専門または講義詳細のページで、「ソーシャル」ペインを使用します。「共有」をクリックするか、コラボレーションがすでに開始されている場合は「参加」をクリックします。
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コミュニティの詳細ページの「会話」コンテンツ領域を使用して、コミュニティ・ソーシャル会話に参加します。
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学習割当の名前をクリックしてウォールにアクセスし、会話を開始してメンバーを追加します。
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学習アイテムについてコラボレーションが始まると、次のようになります。
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他の学習者が会話に参加できるのは、メンバーとして招待されてからです。
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学習者とインストラクタは、会話を開始してメンバーを招待できます。
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学習アイテムのウォールでは、招待されたメンバーは誰でも学習アイテムの基本的な属性を確認でき、すべてのメンバーが参照できる文書およびコメントを投稿できます。
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学習におけるソーシャル・ネットワーク会話の有効化: 手順
学習アイテムでソーシャル・ネットワーク会話を有効にするには、「設定の管理」ページのソーシャル・ネットワーク会話タブにある設定を使用します。ソーシャル・ネットワーク会話を有効にすると、学習者のコース、専門または講義に「ソーシャル」タイルとコンテンツ領域が表示されます。学習者は、学習に参加して、同僚や他の学習者、インストラクタと学習者アイテムを共有してコラボレーションすることができます。
ソーシャル・ネットワーク会話は、登録済学習者のみに限定することも、未登録の学習者にオープンにすることもできます。このトピックでは、スペシャリストが作成したすべてのコンテンツを登録済学習者が表示してコラボレーションできるように、グローバル・オプションを有効にする手順を説明します。
ソーシャル・ネットワーク会話の有効化
コース、専門または講義のレベルでソーシャル・ネットワーク会話を有効にする手順:
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ソーシャル・ネットワーク会話タブで、「編集」をクリックします。
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「ユーザー作成済コンテンツのソーシャル会話の表示」で「はい」を選択します。
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「スペシャリスト作成済コンテンツのソーシャル会話の表示」で「はい」を選択します。
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「保存してクローズ」をクリックします。
ソーシャル・ネットワーク会話の制限
ソーシャル・ネットワーク会話を、すべての学習者から、コース、専門または講義に登録済の学習者のみに限定する手順:
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ソーシャル・ネットワーク会話タブで、「編集」をクリックします。
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次のそれぞれについて、「登録済学習者」を選択します。
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専門でのソーシャル会話の表示
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コースでのソーシャル会話の表示
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インストラクタ指導講義でのソーシャル会話の表示
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自己ペース講義でのソーシャル会話の表示
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混合講義でのソーシャル会話の表示
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「保存してクローズ」をクリックします。
チュートリアルの作成: 作業例
この例では、チュートリアル「新規従業員ハンドブック」を作成し、このチュートリアルを組織内の様々なメンバーに推奨する方法を説明します。様々なメディア・コンテンツから複数の部分を1つのチュートリアルにまとめることができます。各セクションはチュートリアル固有です。これらは他のチュートリアルで再利用できません。特定のトピックのコンテンツは、次の各種ソースから自分で作成するか、または他者が作成できます。
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Oracle Learning Cloudのコンテンツ
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システム上のコンテンツ
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外部サイトのコンテンツへの参照
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YouTubeからのビデオ
この例では、次の4つのタスクを実行してチュートリアルを作成します。
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チュートリアルの作成
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外部ビデオ(YouTubeなど)を含むセクションの作成
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Webリンクを含むセクションの作成
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内部ビデオを含むセクションの作成
すべての従業員がチュートリアルを作成できます。チュートリアルは企業内の全員に推奨できます。
チュートリアルの作成
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ホーム・ページで「自分に関して」、「学習」の順にクリックして、「現在の学習」ページを開きます。
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「チュートリアルのオーサリング」をクリックします。
チュートリアルの作成は、「自分の学習」ページと「自分のチーム」ページの「処理」メニューから行えます。
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「チュートリアルのオーサリング」ページで、次の属性を指定します。
フィールド 値 タイトル
新規従業員ハンドブック
摘要
ここでは、会社に関する基本的事実を述べ、ITを簡素化することによって、Vision Corporationがいかにイノベーションに力を注いでいるかを説明します。
表紙の絵
デスクトップからイメージをアップロードして、チュートリアルを促進します。
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「表示の設定」をクリックします。
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「チュートリアルの表示」ウィンドウで「オープン」を選択して、全員がチュートリアルを検索および表示できるようにします。
チュートリアルの目次に「セクションの作成」タイルが表示されます。
外部ビデオを含むセクションの作成
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「チュートリアルのオーサリング」ページで「新規セクションの追加」をクリックし、「セクションのオーサリング」ページのフィールドに値を入力します。
フィールド 値 タイトル
Vision Corporationへようこそ
説明
Vision Corporationは、当社のチームに所属するたぐいまれな人材によって成長しています。当社の従業員は、未来のテクノロジを作り続けています。エグゼクティブ会長兼最高技術責任者
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「ビデオの追加」をクリックします。
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「YouTubeの検索」をクリックします。
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キーワードまたはタイトル「新規従業員ようこそ」ビデオを検索して、「選択」をクリックします。
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セクション内の詳細を確認して、「完了」をクリックします。
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「保存」をクリックします。
チュートリアルは、タイトル、摘要、表示オプションおよび1つ以上のセクションを設定した後に保存できます。チュートリアルを保存した後、チュートリアルに戻って追加セクションを作成できます。チュートリアルはいつでも更新できますが、バージョン管理はできません。
Webリンクを含むセクションの作成
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「チュートリアルのオーサリング」ページで「新規セクションの追加」をクリックし、「セクションのオーサリング」ページのフィールドに値を入力します。
フィールド 値 タイトル
Vision Corporationでのキャリアがもたらす比類なき利点
摘要
Vision Corporationは、あなたが求めている実りあるキャリア開発だけでなく、あなたのキャリアと人生を最大限に生かす比類なき利点をもたらします。
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「Webリンクの追加」をクリックします。
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「Webリンク選択」ウィンドウで、Webリンクを入力またはコピーします。
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表紙の絵のイメージを選択し、デスクトップからアップロードします。
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「完了」をクリックします。
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「イメージの追加」をクリックします
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「イメージ選択」ウィンドウで、アップロードするイメージを指定します。
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「完了」をクリックして、セクションに戻ります。
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セクション内の詳細を確認して、「完了」をクリックします。
内部ビデオを含むセクションの作成
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「チュートリアルのオーサリング」ページで「ビデオを含むセクションを追加」リンクをクリックします。
「セクションのオーサリング」ページ上に「追加」ウィンドウが表示されます。
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「学習の検索」をクリックします。
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キーワードまたはビデオ・タイトル「Vision Corporationで働くことの利点」を入力して、「検索」をクリックします。
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ビデオをプレビューして、「選択」をクリックします。ビデオのタイトルと摘要は、チュートリアルのセクションのタイトルと摘要に自動的に表示されます。ビデオのタイトルと摘要を確認し、必要に応じて編集します。
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ソース・リンクはセクション内で自動的に指定されます。セクション内の詳細を確認して、「完了」をクリックします。
ヒント: チュートリアルの目次のセクションは、タイルをドラッグして順序変更できます。 -
「保存してクローズ」をクリックします。
これで、公開チュートリアルが作成されました。チュートリアルが「自分の学習」ページにリストされているかどうかを確認できます。チュートリアルは、選択した個人または全員に推奨できます。それに応じて、チュートリアルは「自分の学習」ページの「貢献」および「推奨」コンテンツ領域に表示されます。
ビデオの公開: 手順
学習アイテムを公開することによって、知識を共有します。「現在の学習」、「自分の学習」および「自分のチーム」ページで、ビデオをアップロードして公開したり、チュートリアルを作成できます。
ビデオを公開する手順は、次のとおりです。
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「現在の学習」ページで、「ビデオの公開」リンクをクリックします。
ビデオの公開は、「自分の学習」ページと「自分のチーム」ページの「処理」メニューから行えます。
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「ビデオの公開」ウィンドウで、ビデオ・ファイルを参照して選択します。ビデオ・ファイルをドラッグ・アンド・ドロップすることもできます。
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ビデオのアップロード・プロセス中に、ビデオに関するオプションを設定できます。ビデオの「タイトル」および「摘要」を入力します。
入力した摘要は、ビデオ・カードの「情報」フィールドに表示されます。
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ビデオの次の「表示」オプションのいずれかを指定します。
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全員がビデオを検索して閲覧できるようにするには、「オープン」を選択します。
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特定の人物のみにビデオの表示を許可するには、「機密」を選択します。
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ビデオを「機密」に設定した場合は、ビデオにアクセス可能な個人を選択して指定します。
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詳細を確認して、「公開」をクリックします。
ビデオが処理中であることを示すメッセージが表示され、通知が届きます。ビデオは、「自分の学習」ページの「貢献」コンテンツ領域にリストされます。ビデオの設定は、後で変更することもできます。
コラボレーション可能な学習アプローチの促進: 重要な選択
多くのスキルは急速に進化するため、公式学習プランではそのペースに追いつけません。競争力を維持するには、全員参加のソーシャル・ラーニングを奨励して、公式学習オファリングを補完します。ソーシャル・ラーニングによって、従業員に業務に関するベスト・プラクティス、最新方法および最新テクノロジが提供され、パフォーマンスを最大にするのに役立ちます。
従業員同士で学習する前向きな環境を作るには、組織の文化を変える必要があるかもしれません。企業全体でマネージャがリーダーシップを発揮し、コラボレーションおよび知識共有を行うよう力づけ、後押しすることができます。
次の図に、ソーシャルな認識や管理を奨励することがソーシャル・ラーニングへの参加増加につながる好循環を示します。

公開に対する障壁の除去
最初のステップは、熟練者ができるだけ干渉されずに自分の知識を公開できるようにすることです。承認チェーンが長かったり、要求水準が高いと、意欲が失われたり、時宜にかなった公開を妨げることになります。できるだけ干渉しないことによって、トピックに関する様々な観点を浮き彫りにし、企業コミュニティが自己キュレートするのに役立ちます。また、内容領域専門家に対してコンテンツの公開を積極的に促して、彼らの専門知識が最初に共有されるようにできます。
コラボレーションの奨励
エグゼクティブは、インサイトを積極的に公開してコミュニティと共有することによって、模範を示すことができます。マネージャは次のように貢献できます。
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チームが特定の学習アイテムを完了するように要求する
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同僚同士で学習を推奨しあうよう働きかける
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従業員から提供される知識を利用して、よりよい作業方法を見つけられるよう就業者を支援する
マネージャは自身で模範を示し、期待値を設定することによって、知的財産への共同責任を培うことができます。
貢献者の評価と報奨
コンテンツに対するいいねや推奨によって評判が高まると、多くの貢献者の意欲も高まります。たとえば、チーム・ミーティングやイベントなどで、主要な貢献者を評価して報奨することによって、貢献者を支援できます。内容領域専門家の社会的信頼を表面化することによって、最高水準の知識をトップに押し上げることができます。
コンテンツ作成の研修
すべての人が自分の知識を効果的に共有するスキルがあるわけではありません。コンテンツの公開が遅い専門家がいる場合は、コンテンツ作成の研修を行うことができます。従業員が自分の知識を正確で魅力ある物語にして提供できるように支援すると、学習リソースの質が向上します。
学習機能のプロファイル・オプション: 説明
「設定および保守」作業領域にある、事前定義されたプロファイル・オプションを使用すると、組織の必要に応じてオプションをレビューおよび設定できます。デフォルトでは、Oracle Learning Cloudのすべてのプロファイル・オプションが有効になっています。アプリケーション内の機能を無効にするには、対象のプロファイル・オプションの選択を解除します。
「設定および保守」作業領域の「管理者プロファイル値の管理」タスクを使用して、アプリケーションのプロファイル・オプションをレビューできます。
次の表に、学習で使用されるプロファイル・オプションを示します。
機能 | プロファイル・オプション・コード | 説明 | 備考 |
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Oracle Social Network |
該当なし |
アプリケーションでのOSNの使用を有効にします。 |
「Oracle Social Networkオブジェクトの管理」→「ワーク・ライフ」→「学習アイテム」オブジェクト→「学習コンテンツ」属性を選択します。名前、摘要、学習アイテムのタイプなどの属性を確認します。 |
一括割当 |
WLF_RBA_BI_FOLDER |
OTBIで共有フォルダを構成し、人材管理で学習用フォルダを作成できます。 Oracle Learning Cloudが学習割当用の分析オブジェクトを検索するときに参照するフォルダを構成できます。 |
分析オブジェクトを構成するときは、「就業者」オブジェクトと「Person ID」フィールドを選択します。「Person ID」がレポート内にないと、学習割当を使用した分析が機能しません。「Person ID」属性は、一括割当処理で使用されます。 |
学習結果 |
WLF_ENABLE_LEARNING_OUTCOMES |
コースと専門に対する学習結果を構成できます。 |
学習のコンテンツ・タイプを次のように編集する必要があります。
注意: 資格、コンピテンシなどのコンテンツ・タイプが「個人」モデルにあることを確認します。
これで、学習のコースまたは専門にある「定義」コンテンツ領域で学習結果を追加できます。 |
学習評価 |
WLF_ENABLE_QUESTIONNAIRES |
学習で質問リストを構成できます。 |
質問リストは、「学習」のサブスクライバで作成されます。 講義に対するデフォルトの質問リストを、「設定の管理」ページの「評価」タブでオプションを指定することで設定します。 |
ソーシャル・ラーニング: 例
従業員は、豊富なメディアを使用してベスト・プラクティスについて取得、共有および協力できます。このトピックでは、このソーシャル・ラーニングによって恩恵を受けるビジネスのシナリオをいくつか紹介します。
解決策の共有
サービス・エンジニアは現場で顧客の問題を解決します。解決策に関する知識を迅速に共有するために、エンジニアは共通する顧客の問題の解決策を示すビデオを公開できます。Oracle Social Networkを使用した推奨および共有によって、知識をチーム全体に即時に拡散できます。
ベスト・トーク・ビデオ・コンテスト
営業チームの高業績者は、新しい製品やサービスについて自分のセールス・トークを録音して公開できます。セールス・トークを録音してそれを同僚が判定するように奨励し、営業チーム全体で競い合ってはどうでしょうか。最も多く「いいね」を獲得したビデオが勝者です。
ベスト・プラクティス
内容領域専門家は、自分の経験から最も効率的なアプローチを知っています。このような専門家が魅力あるビデオやチュートリアルで自分の知識を共有すると、その経験から最大限のものを得ることができます。たとえば、現場技術者は、新しいオファリング導入のベスト・プラクティスについてチュートリアルを公開できます。
ビデオとチュートリアルの違いは何ですか。
ビデオは、他の学習者に推奨されるメディア・コンテンツ・タイプの1つです。
チュートリアルは、特定のトピックに固有の様々なメディア・コンテンツから複数の部分をまとめたものです。
ビデオ・タイルには「再生」アイコンがあり、チュートリアルには「表示」ボタンがあります。
ビデオまたはチュートリアルのコンテンツは、自分で作成するか、または他者が作成できます。