3HCMの地理
この章の内容は次のとおりです。
地理体系、階層および検証の連携
国を定義する際には、地理体系、地理階層および地理検証という相互に依存する3つの要素を使用します。各国には、階層を定義する前にまず地理体系を定義し、検証を定義する前に地理階層を定義する必要があります。
地理体系
最初に、各国の地理体系を作成して国体系にどの地理タイプを含めるかを定義し、国体系内での地理タイプの階層関係を定義する必要があります。たとえば、州、市および郵便番号という地理タイプを作成できます。次に、州の地理タイプを国の最上位レベルに、市を第2レベルに、郵便番号を最下位レベルにそれぞれランク付けできます。地理体系は、「地理の管理」タスクを使用して定義することも、「地理の定義」アクティビティのタスクを使用してインポートすることもできます。
地理階層
地理体系を定義した後、各地理タイプの地理を階層に追加できます。たとえば、アメリカ合衆国の階層では、州の地理タイプを使用してカリフォルニアという地理を作成できます。
地理階層の管理の一部として、国体系に含まれる各地理タイプの地理を表示、作成、編集および削除できます。また、各地理について、プライマリ名およびカナ名とコードを追加できます。地理階層は、「地理の管理」タスクを使用して作成することも、「地理の定義」アクティビティのタスクを使用してインポートすることもできます。
地理検証
地理階層を定義した後、国の地理検証を指定する必要があります。国に使用する住所形式の書式を選択したり、選択した住所形式の書式ごとに地理タイプを住所属性にマップできます。また、地理検証または税金検証に含める地理タイプや、他のユーザー・インタフェースへの住所入力時に値リストに表示される地理タイプを選択することもできます。エラーまたは警告などの国の地理検証レベルの選択も可能です。
地理体系
このトピックでは、地理体系および地理体系を使用して実行できるタスクについて説明します。
地理体系は、国の地理タイプを階層構造でグループ化したものです。次の表に、アメリカ合衆国の地理体系を示します。
レベル | 地理タイプ |
---|---|
1 |
州 |
2 |
郡 |
3 |
市区町村 |
4 |
郵便番号 |
地理体系を使用して、国の地理タイプを関連付けたり、国の地理タイプを定義できます。
国の地理タイプの関連付け
地理体系に地理タイプの階層を作成することによって、国の地理の階層関係を指定できます。国の体系を定義する際には、地理体系の最上位レベル(レベル1)の地理タイプは暗黙的に国になります。国の後に追加する後続の地理タイプは順番に番号付けされます。
国に目的の地理タイプの地理を定義するためには、その地理タイプを国体系にレベルとして事前に追加しておく必要があります。たとえば、州としてカリフォルニアを定義する場合は、アメリカ合衆国の国体系に州の地理タイプを事前に追加しておく必要があります。国体系をすばやく作成するには、別の国から体系をコピーし、その国の地理タイプを変更します。
国の地理タイプの定義
いずれかのマスター参照地理タイプを使用して、地理体系を作成できます。必要に応じて、地理タイプを作成して国体系に追加できます。各地理タイプは現在の最下位レベルの下位に追加されます。
国体系内に作成する地理タイプを、他の国体系に使用することもできます。
地理階層
このトピックでは、地理階層および地理階層の様々な側面について説明します。
地理階層とは、地理間の概念的な親子関係を確立するデータ・モデルです。地理階層の最上位レベルが国(つまり、親)であり、階層にはいくつかの子地理が含まれています。次の表に、地理のサンプルの親子関係を示します。
カリフォルニア | サンマテオ郡の親 |
---|---|
サンマテオ郡 |
レッドウッドシティの親 |
レッドウッドシティ |
94065の親 |
94065 |
子 |
単に94065と入力することで、その郵便番号がカリフォルニアにあることや、対応する市がレッドウッドシティであることがアプリケーションで自動的に判断されます。
アプリケーションでは、地理階層情報を使用して、税金計算、オーダー・ソース・ルール、営業テリトリ定義などの地理情報に依存するビジネス・プロセスを容易にします。地理階層情報は一元的に保存され、その他のアプリケーション・オファリング間で共有されます。
地理階層は次のもので構成されます。
-
地理: 地理は、国、都道府県、州、市などの地理タイプの定義済インスタンスを表す境界付き物理領域です。たとえば、サンノゼは地理タイプが市の地理です。
-
地理タイプ: 地理タイプは、大陸、国リージョン、税リージョンなど、ユーザー定義の地理を区分してグループ化したものです。
-
地理使用目的: 地理使用目的は、地理タイプや地理がアプリケーションでどのように使用されているかを示します。
-
マスター参照地理階層: 地理階層データは、地理タイプ、地理などのすべての地理関連データの単一参照ソースとみなされます。
階層全体の地理使用目的はマスター参照であり、定義済の地理タイプおよび地理はマスター参照地理タイプおよび地理になります。たとえば、州、市および郵便番号という地理タイプを作成できます。次に、州を国体系内の最上位レベルに、市を第2レベルに、郵便番号を最下位レベルにそれぞれランク付けできます。
-
ユーザー定義のゾーン: ユーザー定義のゾーンは、特定の目的でマスター参照データから作成された地理データの集合です。たとえば、テリトリ・ゾーンはマスター参照地理の集合を階層で順位付けしたものであるのに対し、税および出荷ゾーンには階層グループはありません。
地理検証
地理検証では、国の住所形式の地理マッピングや検証を指定したり、国の全体的な地理検証管理を指定します。
国のデフォルトの住所形式の書式は、「形式の書式なし」です。この書式に対してマッピングや検証を定義することによって、国内の任意の住所に対して検証を実行できるようになります。「形式の書式なし」を定義した後、特定の住所形式に対する追加のマッピングを設定できます。
住所形式の書式ごとに、次のものを定義できます。
-
属性へのマップ
-
値リスト使用可能
-
税金検証
-
地理検証
-
地理検証管理
属性マッピング
住所形式の書式ごとに、各地理タイプを住所属性にマップできます。たとえば、アメリカ合衆国については、州の地理タイプを州の住所属性にマップし、イギリスについては、領土の地理タイプを州の住所属性にマップできます。表示される地理タイプは、国体系の定義に基づきます。表示される住所属性のリストは、アプリケーションに用意されている住所書式または顧客定義の住所書式に基づきます。
値リスト使用可能
地理タイプを属性にマップしたら、ユーザー・インタフェースへの住所入力時にその地理タイプを値リストに表示するかどうかを指定できます。値リストを有効にする場合は慎重にレビューすることが非常に重要です。該当する地理について十分な地理データがインポートまたは作成されている場合にのみ値リストを有効にしてください。マスター地理データの設定が未完了の場合、地理データはインポートまたは作成されていません。結果として、住所属性の値リストには、地理データはリストされません。
住所属性の値リストを有効にすると、該当する地理タイプに使用できる地理データのみを選択できるようになります。つまり、特定の地理値が地理階層に存在しない場合に、別の地理値を持つ住所を作成できません。
税金検証
地理タイプを税金検証の対象とするかどうかも指定できます。たとえば、アメリカ合衆国の北米住所形式の書式の場合、税金検証に郡、州および市を使用するように指定します。つまり、トランザクションに北米住所形式の住所が関与する場合は、地理階層データに基づいて正しい郡、州および市の組合せを持つ住所を使用し、その住所が税金計算に対して有効であるとみなされるようにする必要があります。
地理検証
営業テリトリで使用する予定の地理要素について、地理検証を設定する必要があります。検証の設定により、不明な住所情報を入力し、入力中に住所を検証することでユーザーを支援します。たとえば、ユーザーに州や他の住所要素をリストから選択させることで、入力中の正確性を確保できます。また、不明な値をアプリケーションに入力させることも可能です。たとえば、ユーザーが郵便番号を入力したときに、アプリケーションは市や州を取得できます。
地理タイプを地理検証の対象とするかどうかを指定できます。たとえば、ユーザーが北米住所形式の書式でアメリカ合衆国の住所を入力する場合は、地理階層データに基づいて正しい国、州および郵便番号の組合せを持つ住所を使用し、その住所が地理的に有効とみなされるようにする必要があります。
住所要素が地理タイプにマップされているが、地理検証使用の対象として選択されていない場合は、住所入力時に住所要素の提案値が提供されますが、その住所要素は検証されません。
「地理タイプ」と「属性へのマップ」の間のデフォルト・マッピングが「地理マッピングおよび検証」リージョンで有効であることを検証し、地理検証の定義時に必要に応じて更新する必要があります。GBG | Loqateがサポートしている国については次の有効なマッピングを使用することをお薦めします。
国名 | 国コード | 地理タイプ | 属性へのマップ |
---|---|---|---|
アンドラ |
AD |
|
|
アンゴラ |
AO |
|
|
アルゼンチン |
AR |
|
|
オーストラリア |
AU |
|
|
オーストリア |
AT |
|
|
ベルギー |
BE |
|
|
ボリビア |
BO |
|
|
ボスニア・ヘルツェゴビナ |
BA |
|
|
ブラジル |
BR |
|
|
ブルガリア |
BG |
|
|
カナダ |
CA |
|
|
ケイマン諸島 |
KY |
|
|
チリ |
CL |
|
|
中国 |
CN |
|
|
クロアチア |
HR |
|
|
キューバ |
CU |
|
|
キプロス |
CY |
|
|
チェコ共和国 |
CZ |
|
|
デンマーク |
DK |
|
|
ドミニカ共和国 |
DO |
|
|
エクアドル |
EC |
|
|
エストニア |
EE |
|
|
フィンランド |
FI |
|
|
フランス |
FR |
|
|
ドイツ |
DE |
|
|
英国 |
GB |
|
|
ギリシャ |
GR |
|
|
グアダルペ |
GP |
|
|
グアム |
GU |
|
|
ガーンジー |
GG |
|
|
ハンガリー |
HU |
|
|
アイスランド |
IS |
|
|
インド |
IN |
|
|
インドネシア |
ID |
|
|
アイルランド |
IE |
|
|
マン島 |
IM |
|
|
イスラエル |
IL |
|
|
イタリア |
IT |
|
|
ジャマイカ |
JM |
|
|
日本 |
JP |
|
|
ヨルダン |
JO |
|
|
ケニア |
KE |
|
|
ラトビア |
LV |
|
|
リヒテンシュタイン |
LI |
|
|
リトアニア |
LT |
|
|
ルクセンブルク |
LU |
|
|
マレーシア |
MY |
|
|
マルタ |
MT |
|
|
マルティニーク |
MQ |
|
|
メキシコ |
MX |
|
|
オランダ |
NL |
|
|
ニュージーランド |
NZ |
|
|
ノルウェー |
NO |
|
|
オマーン |
OM |
|
|
ペルー |
PE |
|
|
ポーランド |
PL |
|
|
ポルトガル |
PT |
|
|
プエルトリコ |
PR |
|
|
カタール |
QA |
|
|
レユニオン島 |
RE |
|
|
ルーマニア |
RO |
|
|
ロシア |
RU |
|
|
サンマリノ |
SM |
|
|
シンガポール |
SG |
|
|
スロバキア |
SK |
|
|
スロベニア |
SI |
|
|
南アフリカ |
ZA |
|
|
韓国 |
KR |
|
|
スペイン |
ES |
|
|
スリランカ |
LK |
|
|
スワジランド |
SZ |
|
|
スウェーデン |
SE |
|
|
スイス |
CH |
|
|
台湾 |
TW |
|
|
タイ |
TH |
|
|
チュニジア |
TN |
|
|
トルコ |
TR |
|
|
アラブ首長国連邦 |
AE |
|
|
米国 |
US |
|
|
ウルグアイ |
UY |
|
|
バチカン市国 |
VA |
|
|
ベトナム |
VN |
|
|
地理検証管理
国の地理検証レベルを選択できます。検証は、入力された住所が国の使用可能な地理階層データにマップされているかどうかをチェックし、地理検証管理は、住所入力時に検証に合格しなかった住所を保存できるかどうかを制御します。たとえば、検証レベルが「エラー」の場合、値が地理階層データと一致しない場合は住所を保存できません。
選択できる地理検証レベルは次のとおりです。
-
エラー: 必須の住所要素がすべて入力された完全に有効な住所のみを保存できます。
-
検証なし: 不完全な住所または無効な住所を含め、すべての住所を保存できます。
検証結果に関係なく、検証プロセスによって、すべての住所属性を国の地理にマップすることが試みられ、使用可能なデータに基づいて確立できるマッピングが格納されます。これは地理名参照と呼ばれ、検証の一部として実行されます。この参照の結果は、アプリケーション内の複数のビジネス・プロセスで、住所を特定の地理またはゾーンにマップするために使用されます。
テリトリの地理ディメンションの値は販売アカウントの販売先住所から導出されます。テリトリの地理ディメンションを使用するには、住所内の地理要素(州、市、郵便番号など)を検証する必要があります。住所は、「地理の管理」タスクを使用して各国に対して地理検証を有効にすることによって検証できます。「地理の管理」タスクでは次のことを実行します。
-
地理階層内の少なくとも1つのレベルを地理検証用に有効にします。
-
各国のテリトリ定義に使用するすべての地理レベルに対して地理検証を有効にします。
-
必要に応じて、特定の地理要素を含む値リストを有効にします。これにより、ユーザーが住所入力時に適切な地理値を検索および選択しやすくなり、不適切な住所入力の可能性を完全に排除できます。
「地理検証の管理」ページで地理検証管理を「エラー」に設定できます。これにより、ユーザーは有効な地理要素のみを住所に使用できるようになります。
地理体系、階層および検証の管理
この例は、国の地理に対して地理体系、階層および検証を構成する方法を、国の地理の例としてイギリスを使用して示しています。
次の表に、このシナリオにおける主な検討事項の概要を示します。
検討事項 | この例の場合 |
---|---|
既存の国体系をコピーしますか。 |
いいえ。新しい国体系を作成します。 |
地理タイプはどのような体系ですか。 |
次のランキング体系を持つ地理タイプを作成します。
|
どのような地理階層ですか。 |
次の階層を作成します。
|
地理検証をマップする際にどの住所形式の書式を使用しますか。 |
「形式の書式なし」というデフォルトの住所形式の書式を使用します。 |
税金目的でOracle Fusion Taxを使用しますか。 |
いいえ。地理タイプに対して「税金検証」を選択しません。 |
地理体系の定義
イギリスの地理体系に州と郵便町の地理タイプを追加できます。
-
「地理の管理」ページで、「コード」フィールドにGBと入力します。「検索」をクリックします。
-
「地理の管理」ページで、「体系定義済」をクリックします。
-
「地理体系の管理」ページで、「国体系をコピー」フィールドの横にある「作成」ボタンをクリックします。
-
「地理体系」セクションで、「地理タイプの追加」フィールドから州のリスト項目を選択します。
-
「追加」をクリックします。
-
「地理タイプの追加」フィールドから郵便町のリスト項目を選択します。
-
「追加」をクリックします。
地理階層の定義
イギリスの地理階層を作成するには、地理階層ユーザー・インタフェースを使用して、地理タイプが州および郵便町の地理を追加します。「ファイル・インポート・アクティビティの管理」タスクを使用して、地理階層を.csvまたはxmlファイルとしてインポートすることもできます。
-
「地理の管理」ページで、「コード」フィールドにGBと入力します。「検索」をクリックします。
-
「地理の管理」ページで、「階層定義済」をクリックします。
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「地理階層」セクションで、「イギリス」をクリックして表の行を強調表示し、「作成」をクリックします。
-
州の作成ページの「プライマリ名およびカナ名」セクションで、「名前」フィールドにバークシャーと入力します。
-
「保存してクローズ」をクリックします。
-
「地理階層」セクションで、「バークシャー」をクリックして表の行を強調表示し、「作成」をクリックします。
-
郵便町の作成ページの「プライマリ名およびカナ名」セクションで、「名前」フィールドにレディングと入力します。
-
「保存してクローズ」をクリックします。
地理検証の定義
イギリスに追加した地理タイプに対して地理検証を指定するには、イギリスのデフォルトの住所形式の書式に地理マッピングと検証を定義します。その後、地理タイプを属性にマップし、値リストおよび地理検証に対して地理タイプを有効にし、地理検証レベルを設定できます。
-
「地理の管理」ページで、「検証定義済」をクリックします。
-
「住所形式」セクションで、「形式の書式なし」をクリックして表の行を強調表示します。
-
州の地理タイプについて、「属性へのマップ」フィールドで州のリスト項目をクリックします。
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「値リスト使用可能」および「地理検証」オプションを選択します。
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郵便町の地理タイプについて、「属性へのマップ」フィールドで「市区町村」リスト項目をクリックします。
-
「地理検証」オプションを選択します。
-
「地理検証管理」セクションで、「国の地理検証レベル」リストから「エラー」を選択します。
-
「保存してクローズ」をクリックします。
地域コード
このトピックでは、地域コードを取り上げ、アプリケーションでこのオプションを有効にする方法について説明します。
地域コードは、番地や郵便番号などの地理データから緯度と経度の座標を調べるプロセスです。これらの座標がわかれば、空間サービス機能を使用して、近くに存在する顧客や担当者の住所などの対象地点を特定できます。地域コード機能は、Oracleによって提供されている地域コード・サービスであるeLocation (http://elocation.oracle.com/maps_oracle_dot_com_main.html)と統合されています。
デフォルトでは、地域コード・オプションはアプリケーションでオフになっています。地域コード・オプションを有効にするには、「設定および保守」作業領域に移動して、次の作業を実行します。
-
オファリング: 顧客データ管理
-
機能領域: エンタープライズ・プロファイル
-
タスク: 地理の管理
地域コード機能を有効にすると、この機能が定期的に実行されるようにスケジュールできるようになります。このようにすることで、ユーザー・インタフェース、Webサービス、一括インポートまたはファイルベース・インポートを使用して住所を作成または更新するたびに、新規に作成または更新された事業所が取得され、地域コードの処理が行われます。
地域コードの設定
ここでは、Oracle Cloudアプリケーションで地域コードを設定する手順について説明します。
地域コードは、事業所の緯度と経度の座標を調べるプロセスです。デフォルトでは、地域コードはアプリケーションでオフになっています。地域コードを使用すると、モバイルの住所の近くにいる顧客を表示できます。
国に対する地域コードの有効化
国に対して地域コードを有効にするステップは、次のとおりです。
-
「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。
-
オファリング: 顧客データ管理
-
機能領域: エンタープライズ・プロファイル
-
タスク: 地理の管理
-
-
「地理の管理」ページで、地域コードを有効にする国を検索します。国名または国コードのいずれかで検索できます。
-
「検索」をクリックします。一致する国名の検索結果が表示されます。
-
地域コード・オプションを有効にする国を選択します。
-
その国に対して「地域コード定義済」を選択します。
事業所の緯度および経度情報の移入
地域コードを有効にした後、その機能が定期的に実行されるようにスケジュールすると、新規に作成または更新された事業所が取得され、地域コードの処理が行われるようになります。地域コード機能が定期的に実行されるようにスケジュールするステップは、次のとおりです。
-
「ツール」→「スケジュール済プロセス」作業領域に移動します。
-
「概要」ページで、「処理」→「新規プロセスのスケジュール」をクリックします。
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「名前」リストをクリックし、「事業所の緯度および経度情報の移入」を検索して、「OK」をクリックします。
-
「開始日」や「終了日」などのパラメータを入力し、「発行」をクリックします。
地理のインポート方法
東京やペルーなどの地理は、地表の境界を表します。インタフェース表からデータをインポートすることによって、新しい地理を作成できます。インタフェース表に値を移入する際には、好みのツールを使用してデータをロードする方法とファイルベース・データ・インポートを使用する方法の2つのオプションがあります。ソース・ファイルでデータ詳細を入力する予定の場合は、ファイルベース・インポート機能を使用します。インタフェース表に値を直接移入する場合は、地理ローダー・プロセスを実行してデータをインポートします。インポート・エンティティ、インタフェース表および宛先表について十分に理解していると、インポート・データを準備する際に役立ちます。
地理をインポートする際には次の点を検討してください。
-
Oracleによってライセンスされている地理参照データ
-
ファイルベース・インポート・オプション
-
地理ローダー・プロセス・オプション
-
インポート・オブジェクト・エンティティ、インタフェース表および宛先表
Oracleによってライセンスされている地理参照データ
Oracle Applications Cloudには、複数の国のサードパーティ・マスター地理データがインポート用に用意されています。データが提供されている国(アメリカ合衆国など)については、OracleによってライセンスされているGBG | Loqateデータをインポートできます。地理データをインポートするには、「地理の管理」タスクを使用します。国を検索し、「処理」メニューから「地理データのインポート」を選択します。ライセンスされているデータが提供されていない、あるいは設定済である国については、「地理データのインポート」処理は無効になります。
ファイルベース・インポート・オプション
ファイルベース・インポート・プロセスでは、XMLまたはテキスト・ファイル内のデータを読み取り、インタフェース表に移入し、そのデータをアプリケーションの宛先表にインポートします。
ファイルベース・データ・インポート機能にアクセスするには、「設定および保守」作業領域の次に移動します。
-
オファリング: 顧客データ管理
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機能領域: エンタープライズ・プロファイル
-
タスク: インポート・アクティビティの管理
詳細は、『Oracle CX CX Salesおよびサービス向けファイルベース・データ・インポートおよびエクスポートの理解』ガイドの「地理のインポート」の章を参照してください。
地理ローダー・プロセス・オプション
インタフェース表にインポート・データを移入し、「設定および保守」作業領域で次を使用して、インタフェース表から宛先表へのデータ・インポートをスケジュールします。
-
オファリング: 顧客データ管理
-
機能領域: エンタープライズ・プロファイル
-
タスク: 地理ローダーの実行
インポート・オブジェクト・エンティティ、インタフェース表および宛先表
地理インポート・オブジェクトは、地理を形成する1つのエンティティとインタフェース表で構成されます。ファイルベース・インポートを使用する場合は、インタフェース表の列に対応するインポート・エンティティ属性にソース・ファイルのデータをマップできます。インポート・アクティビティ・プロセスでは、マッピングとソース・ファイルに基づいてインタフェース表に値が移入されます。地理ローダーのスケジュール済プロセスを使用する場合は、好みのツールを使用してインタフェース表に値を直接移入します。
インポート・データに既存のアプリケーション・データの一意のIDが必要な場合は、「設定および保守」作業領域の次を使用して情報をエクスポートします。
-
オファリング: 顧客データ管理
-
機能領域: 取引先コミュニティ基盤
-
タスク: エクスポート・プロセスのスケジュール
次の表に、オブジェクト・エンティティ、インタフェース表、宛先表および結果のアプリケーション・オブジェクトを示します。
ファイルベース・インポート・エンティティ | インタフェース表 | 宛先表 | アプリケーション・オブジェクト |
---|---|---|---|
ImpGeography |
HZ_IMP_GEOGRAPHIES_T |
HZ_GEOGRAPHIES HZ_GEOGRAPHY_IDENTIFIERS HZ_GEOGRAPHY_TYPES_B HZ_HIERARCHY_NODES |
地理 |
既存のマスター地理データから改訂版のOracleによってライセンスされている地理データへの置換
ビジネスを行う国の参照地理データをインポートして設定する必要があります。Oracleによってライセンスされている地理参照データを使用すると、サードパーティから地理データを調達する必要がなくなります。国体系や階層情報を含め、OracleによってライセンスされているGBG | Loqateのデータをインポートして、新しい地理設定を作成したり、既存の地理データを置換できます。
この項の情報を使用して、既存の地理データをGBG | Loqate地理データに置換できます。Nokiaまたはその他の地理データを使用していて、GBG | Loqate地理データに移行する必要がある場合は、次のステップに従います。
始める前に、次のステップを実行します。
-
カスタマイズを含む既存の地理データをバックアップします(存在する場合)。
-
テリトリ地理をバックアップします。
-
サポート・チームに連絡して、地理ID をダウンストリームで使用しているかの特定をするために影響分析を実行します。
すべてのテリトリのエクスポート・ファイルの作成
販売の機能も含めて顧客データ管理を実装している場合は、マスター地理データを削除する前にすべてのテリトリをエクスポートする必要があります。マスター地理データを削除すると、地理ディメンションに基づくテリトリ定義が無効になるためです。すべてのテリトリの定義をファイルにエクスポートすることも、手動で修正することもできます。多数のテリトリが存在する場合は、テリトリ定義をファイルにエクスポートして、テリトリのインポート・プロセスで使用できるようにします。ただし、影響を受けるテリトリが少数の場合は、テリトリ定義をファイルにエクスポートするか、手動で修正するかを選択できます。
この手順は、地理ディメンションを使用して定義されたテリトリが存在する場合にのみ適用できます。
すべてのテリトリのエクスポート・ファイルを作成するステップは、次のとおりです。
-
「テリトリおよび販売目標」作業領域で、「タスク」ペインにある「アクティブ・テリトリの表示」をクリックします。
-
「アクティブ・テリトリの表示」ページで、最上位レベルのテリトリを選択します。
-
「処理」リストをクリックし、「エクスポート」、「選択したテリトリ階層のエクスポート」の順に選択します。
-
「警告」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。
-
「処理」リストをクリックし、「エクスポート」、「エクスポート・ステータスの表示」の順に選択します。
-
エクスポート・ジョブのステータスをレビューして、正常に完了しているかどうかを確認します。
-
「エクスポート済データ・ファイル」列で、エクスポート・ジョブに対して.zipファイルをクリックし、「保存」をクリックします。すべてのテリトリがシステム上に圧縮ファイルとしてエクスポートされます。
-
「OK」をクリックします。
-
「アクティブ・テリトリの表示」ページで「完了」をクリックします。
テリトリ地理データの削除
テリトリ定義は、テリトリ地理データおよびマスター地理データへの参照を持ちます。テリトリ地理データはマスター地理データに基づいています。そのため、販売の機能も含めて顧客データ管理を実装している場合は、マスター地理データを削除する前に、テリトリ地理データを削除してください。テリトリ地理データを削除すると、地理ディメンションを使用して定義されているすべてのテリトリが無効化されます。
この手順は、テリトリ地理が定義されている場合にのみ適用できます。
テリトリ地理データを削除するステップは、次のとおりです。
-
「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。
-
オファリング: 営業
-
機能領域: テリトリ
-
タスク: テリトリ地理の管理
-
-
「テリトリ地理の管理」ページで、「全階層の表示」をクリックします。
-
マスター地理データを置換する国の最上位レベルのノードを選択し、「削除」 アイコンをクリックします。
-
「警告」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。
-
「確認」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。テリトリ地理データの親ノードとその子が削除されます。
-
ステップ3から5を繰り返して、テリトリ地理データの上位ノードをすべて削除します。
-
「保存してクローズ」をクリックします。
テリトリ管理アプリケーションには、テリトリ定義で参照されているディメンション・メンバーのコピーが保持されます。このコピーは、「ディメンションおよびメトリック使用可能」タスクから「ロードおよびアクティブ化」プロセスをトリガーしたときに更新されます。したがって、テリトリ地理データが削除されても、テリトリ定義が有効なままであるかのように見えます。
マスター地理データの削除
一度に1つの国の既存の地理データを削除します。マスター地理データを削除するには、「選択した国のマスター地理データの削除」スケジュール済プロセスを使用します。地理データの削除の支援について、サービス要求を提出することをお薦めします。「選択した国のマスター地理データの削除」スケジュール済プロセスの詳細は、「関連トピック」の項を参照してください。
Oracleによってライセンスされている地理参照データのインポート
この手順を使用して、「地理の管理」で一度に1つの国のGBG | Loqate地理データをインポートします。インポート対象の国データが提供されていない場合は、「地理データのインポート」処理は無効になります。
地理データは、GBG | Loqateが提供しているものであり、サードパーティのコンテンツです。このソフトウェアおよびドキュメントでは、Oracleのポリシーに従って、サードパーティのコンテンツやサービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。Oracleおよびその関連会社は、第三者のコンテンツおよびサービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。Oracleおよびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても一切の責任を負いかねます。
Oracleによってライセンスされている地理参照データをインポートするステップは、次のとおりです。
-
「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。
-
オファリング: 顧客データ管理
-
機能領域: エンタープライズ・プロファイル
-
タスク: 地理の管理
-
-
「地理の管理」ページで、国名または2文字のISOコード(USなど)のいずれかを入力し、「検索」をクリックします。
-
検索結果内で国を選択します。
-
「処理」リストをクリックし、「地理データのインポート」を選択します。
-
「警告」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。
-
「確認」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。
インポート対象の国の数が多くなると、完了するまでに数時間かかることがあります。
ナビゲータから「スケジュール済プロセス」を選択して、インポート・プロセスの進捗を追跡できます。
インポートが完了したら、「地理の管理」ページで国を再度検索できます。今度は、「体系定義済」列および「階層定義済」列に、インポートが正常に完了したことを示すチェック・マークが表示されます。
次に、「検証定義済」アイコンをクリックして検証を定義し、値リストを有効にして、国に設定済の住所形式の書式を選択します。詳細は、「地理検証」のトピックを参照してください。
「地域コード定義済」列および「住所クレンジング定義済」列は追加機能に使用されます。これらの追加機能は、Oracleからライセンスを取得して別途設定する必要があります。
-
地域コードを使用すると、モバイルの住所の近くにいる顧客を表示できます。CX Sales Cloud Mobileの「周辺情報」機能を使用している国では、「地域コード使用可能」を設定します。
-
クレンジングによって、住所を番地レベルまで検証できます。
地理のカスタマイズを追加します。
地理名参照プロセスの実行
地理名参照(GNR)プロセスでは、HZ_LOCATIONSなどの事業所表の住所要素がマスター地理データに照らして検証されます。
GNRプロセスを実行するステップは、次のとおりです。
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「ツール」→「スケジュール済プロセス」作業領域に移動します。
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「概要」ページで、「処理」→「新規プロセスのスケジュール」をクリックします。
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「名前」リストをクリックし、「地理をマスター地理に対して検証」を検索して、「OK」をクリックします。
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「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。
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「プロセス詳細」ダイアログ・ボックスで、次の詳細を入力します。
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事業所表名: HZ_LOCATIONS
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実行タイプ: すべて
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使用目的コード: GEOGRAPHY
-
-
「国コード」フィールドに国コードを入力します。
-
「送信」をクリックします。
-
「確認」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。
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「クローズ」をクリックします。
-
「スケジュール済プロセス」ページで、「リフレッシュ」アイコンをクリックします。
-
プロセスのステータスが正常に完了しているかどうかを確認します。
https://cloudcustomerconnect.oracle.com/posts/b1e16b06aeを使用して、地理名参照で失敗した事業所を検出します。地理名参照の失敗を修正するには、最新の地理データで住所を更新します。
テリトリ地理データの再作成およびロード
販売の機能も含めて顧客データ管理を実装している場合は、マスター地理データのインポート後に、次のいずれかの方法を使用して、テリトリ地理データを再作成できます。
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インポート・プロセス: 前にインポート・プロセスを使用して元のテリトリ地理データを作成した場合は、同じインポート・ファイルを使用してテリトリ地理体系を再作成します。インポート・ファイルを使用したテリトリ地理データのインポートの詳細は、『Oracle CX CX SalesおよびB2Bサービス向けファイルベース・データ・インポートおよびエクスポートの理解』ガイドの「ファイルベース・データ・インポートを使用したテリトリ地理階層のインポート: クイック・スタート」を参照してください。
-
手動作成プロセス: 「テリトリ地理の管理」タスクを使用して、削除前と同じ状態のテリトリ地理データ体系を手動で再作成できます。ゾーンの作成とゾーンへの地理の追加の詳細は、「テリトリ地理の管理: 作業例」のトピックを参照してください。
テリトリ地理データを再作成した後にデータをロードするステップは、次のとおりです。
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「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。
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オファリング: 営業
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機能領域: テリトリ
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タスク: ディメンションおよびメトリック使用可能
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「ディメンションおよびメトリック使用可能」ページで、「処理」リストをクリックし、「ロードおよびアクティブ化」を選択します。このプロセスにより、テリトリの定義時にディメンション・メンバーを選択できるようにテリトリ地理データがロードされます。
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「確認」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。
-
「完了」をクリックします。
無効なテリトリ定義の復元
テリトリ地理階層を再作成し、「ディメンションおよびメトリック使用可能」タスクから「ロードおよびアクティブ化」オプションを実行すると、地理ディメンションに新しい地理メンバーが移入されます。テリトリでは、削除されたディメンション・メンバーの古いコピーが引き続き参照されるため、新しい地理メンバーは無効として表示されます。新しいメンバーがテリトリで自動的に参照されることはありません。テリトリ定義の参照を古い地理ディメンション・メンバーから新しいメンバーに変更する必要があります。
無効なテリトリ定義を復元するには、以前に作成したエクスポート・ファイルをインポートするか、テリトリを手動で修正します。
テリトリ・インポートを使用して有効なテリトリ定義に復元するには:
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「すべてのテリトリのエクスポート・ファイルの作成」のステップで保存したエクスポート・ファイルをオープンします。圧縮ファイルには4つのCSVファイルが含まれています。
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TERR_HEADER.CSVファイルをオープンします。
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地理ディメンションに基づくすべてのテリトリについて、「処理」列にREPLACEと入力します。
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ファイルをCSV形式で保存し、他の3つのCSVファイルとともに圧縮します。
-
「テリトリおよび販売目標」作業領域で、「タスク」ペインにある「アクティブ・テリトリの表示」をクリックします。
-
「処理」リストをクリックし、「提案にインポート」、「テリトリのインポート」の順に選択します。
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新規に作成された圧縮ファイルを選択し、「OK」をクリックします。
-
「処理」リストをクリックし、「提案にインポート」、「インポート・ステータスの表示」の順に選択します。
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エクスポート・ジョブのステータスをレビューして、正常に完了しているかどうかを確認します。
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「OK」をクリックします。
-
「タスク」ペインで、「テリトリ提案の管理」をクリックします。
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「テリトリ提案の管理」ページの「現在のテリトリ提案」表で、該当するインポート・ファイル名を持つ提案を検索します。
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インポート・ファイル名をクリックして、テリトリ提案をオープンします。
-
「カバレッジの編集」をクリックして、テリトリ定義が有効であることを確認します。
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「選択したディメンション・メンバー」セクションで、無効としてリストされた値が存在しないことを確認します。
-
「保存してクローズ」をクリックします。
-
「アクティブ化」をクリックします。インポート・ファイルのテリトリ提案がアクティブ化されます。
手動修正を使用して有効なテリトリ定義に復元するには:
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「テリトリおよび販売目標」作業領域で、「タスク」ペインにある「テリトリ提案の管理」をクリックします。
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「テリトリ提案の管理」ページで、「作成」アイコンをクリックします。
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「テリトリ提案の作成」ダイアログ・ボックスで、名前を入力し、「保存して表示」をクリックします。
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「テリトリ提案」ページで、地理ディメンション値が「すべて」以外のすべてのテリトリを提案に追加します。
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テリトリを選択し、「カバレッジの編集」をクリックします。
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「カバレッジの編集」ページで、「ディメンション」リストから「地理」を選択します。無効なディメンション・メンバーが「選択したディメンション・メンバー」ペインに表示されます。
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「選択可能なディメンション・メンバー」セクションで値を展開するか、「選択したディメンション・メンバー」ペインで無効としてマークされたものと同じ名前を持つメンバーを検索します。
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「選択可能なディメンション・メンバー」ペインから新しい地理ディメンション・メンバーを1つ以上選択し、「追加」アイコンをクリックして「選択したディメンション・メンバー」ペインに追加します。
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「削除」アイコンをクリックして、「選択したディメンション・メンバー」ペインから無効なメンバーを削除します。
-
「保存してクローズ」をクリックします。
-
地理ディメンションに基づくすべてのテリトリについて、ステップ4から10を繰り返します。
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「アクティブ化」をクリックします。アクティブ化プロセスが完了すると、テリトリ定義が再度有効になり、新しい地理データが参照されるようになります。
この方法はどのような場合にも適用可能ですが、少数のテリトリを対象としてテリトリ定義を復元する際に最適です。
商談のバッチ割当てプロセスを実行するには:
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ナビゲータで、「スケジュール済プロセス」をクリックします。
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「プロセスのスケジュール」ページで、「新規プロセスのスケジュール」をクリックします。
-
「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ボックスで、売上テリトリ・ベース割当プロセスを検索して選択します。
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「OK」をクリックします。
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「プロセス詳細」ダイアログ・ボックスで、「表示基準名」フィールドにOpenOpportunitiesByCreationDateと入力します。この場合、過去X日以内に作成されたオープン商談に属する売上明細がすべて選択されます。
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BindOptyCreationDateFrom=に続けて日付を入力します。
たとえば、BindOptyCreationDateFrom=2014-01-01と入力すると、2014年1月1日から現在の日付までに作成されたオープン商談がすべて処理されます。
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「発行」をクリックして、プロセスをスケジュールします。
-
「確認」ダイアログ・ボックスで、プロセスのモニター用のプロセス識別子を書き留め、「OK」をクリックします。
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「クローズ」をクリックします。
-
「プロセスのスケジュール」ページで、「リフレッシュ」アイコンをクリックします。
-
プロセス・ジョブのステータスをレビューして、正常に完了しているかどうかを確認します。
注意: オープン商談の小さなサブセットをレビューして、テリトリ割当てが想定どおりに行われていることを確認します。
販売アカウントのバッチ割当てプロセスを実行するには:
-
「顧客センター・プロファイル・オプションの管理」タスクで、ZCA_SA_AUTO_ASSIGN_ON_CREATEおよびZCA_SA_AUTO_ASSIGN_ON_UPDATEプロファイル・オプションが「はい」に設定されていることを確認します。
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ナビゲータで、「顧客」をクリックします。
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「顧客」ページで、「アカウントの作成」をクリックします。
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「アカウントの作成」ページで、販売アカウントの名前と住所を入力し、「住所は販売先」チェック・ボックスを選択します。
-
「保存してクローズ」をクリックします。
-
ナビゲータで、「顧客」をクリックします。
-
「検索」ペインで、作成した販売アカウントの名前を検索して選択します。
-
「顧客情報」セクションで、「販売アカウント・チーム」を選択します。販売アカウントとそれに関連付けられているテリトリの詳細が表示されます。
これは、販売アカウントが正常に作成され、バッチ割当ての自動実行により該当するテリトリが販売アカウントに割り当てられたことを示しています。
「スケジュール済プロセス」ページからバッチ割当てプロセスを手動で実行するステップは、次のとおりです。
-
ナビゲータで、「スケジュール済プロセス」をクリックします。
-
「プロセスのスケジュール」ページで、「新規プロセスのスケジュール」をクリックします。
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「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ボックスで、「販売アカウント割当の要求」プロセスを検索して選択します。
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「OK」をクリックします。
-
「作業オブジェクト・コード」フィールドにSalesAccount_Work_Objectと入力し、「候補オブジェクト・コード」フィールドにSalesAccountTerritory_Candidate_Objectと入力します。
-
「割当モード」リストから「テリトリ」を選択します。
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「表示基準名」フィールドにAllSalesAccountsVCと入力します。この場合、すべての販売アカウントが選択されます。
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「発行」をクリックして、プロセスをスケジュールします。
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「確認」ダイアログ・ボックスで、プロセスのモニター用のプロセス識別子を書き留め、「OK」をクリックします。
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「クローズ」をクリックします。
-
「プロセスのスケジュール」ページで、「リフレッシュ」アイコンをクリックします。
-
プロセス・ジョブのステータスをレビューして、正常に完了しているかどうかを確認します。
注意: アカウントの小さなサブセットをレビューして、テリトリ割当てが想定どおりに行われていることを確認します。
地理データを使用するダウンストリーム・アプリケーションが正常に動作していることを確認します。
様々な国のGBG | LoqateおよびNokia地理データの使用方法
GBG | Loqate地理データを使用することをお薦めします。ただし、ビジネス上の理由から1つ以上の国でNokiaデータを使用する必要がある場合は、Nokiaデータを使用できます。
ORA_HZ_ENABLE_DAAS_LOQATEプロファイル・オプションを「はい」に設定してGBG | Loqateフローを有効にしている場合、デフォルトで「地理データのインポート」タスクはGBG | Loqate地理データを呼び出します。地理データのインポート・タスクでNokiaデータをロードするために、プロファイル・オプション・コードORA_HZ_ENABLE_DAAS_LOQATEの設定を「いいえ」に変更できます。
Nokia地理データをインポートするには、次のステップを実行します。
-
「設定および保守」作業領域で、ORA_HZ_ENABLE_DAAS_LOQATEプロファイル・オプションのプロファイル値を「いいえ」に設定するには、次のようにします。
-
オファリング: 営業
-
機能領域: 販売基盤
-
タスク: 管理者プロファイル値の管理
-
-
次のように、1つの国のNokia地理データをインポートします。
-
「設定および保守」作業領域で「地理の管理」タスクにナビゲートするには、次のようにします。
-
オファリング: 営業
-
機能領域: 販売基盤
-
タスク: 地理の管理
-
-
「処理」メニューで、1つの国の「地理データのインポート」をクリックします。
注意: 該当の国の地理データがGBG | Loqateから提供されていない場合、または国データがGBG | Loqate、Nokiaまたはサード・パーティの地理データを使用してすでにインポートされている場合、その国の「地理データのインポート」処理は無効になります。地理データがロードされると、「地理の管理」の「階層定義済」セクションにデータ・プロバイダ名(「GBG | Loqate」または「Nokia」)が表示されます。
-
国の作成
ここでは、アプリケーションで国を作成するステップについて説明します。
国がアプリケーションにシードされます。「地理の管理」ページで特定の国が見つからない場合は、その国をアプリケーションに追加できます。
GBG | Loqate地理データが提供されていない国については、サードパーティ・データ・プロバイダから地理データを購入し、ファイルベース・データ・インポートを使用してアプリケーションにロードできます。詳細は、『Oracle CX CX Salesおよびサービス向けファイルベース・データ・インポートおよびエクスポートの理解』ガイドの「地理のインポート」の章を参照してください。
アプリケーションに国が存在しない場合は、このトピックで説明する手順に従って作成します。
新しい国を作成するステップは、次のとおりです。
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「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。
-
オファリング: 顧客データ管理
-
機能領域: アプリケーション拡張
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タスク: 地域の管理
-
-
「地域の管理」ページで「新規」アイコンをクリックします。
-
次の詳細を入力します。
-
テリトリ・コード: テリトリの一意のコードを入力します。
-
テリトリ名: テリトリの一意の名前を入力します。
-
摘要: テリトリの摘要を入力します。
-
-
「保存してクローズ」をクリックします。
注意: アプリケーションに新しい国を追加した後に、その国の地理データをインポートする場合は、ステップ5から10を実行してください。 -
「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。
-
オファリング: 顧客データ管理
-
機能領域: エンタープライズ・プロファイル
-
タスク: 地理の管理
-
-
「地域の管理」ページで、「処理」→「国の作成」をクリックします。
-
「国の作成」ダイアログ・ボックスで、国の名前を選択し、「保存」をクリックします。
-
「完了」をクリックします。
地理インポートの概要
地理とは、そのサイズに関係なく、周囲に境界を持つリージョンを指します。州、国、都市、郡、町域などが当てはまります。地理を会社固有のゾーンや住所に関連付けるには、それらの地理を事前に作成またはインポートする必要があります。
ファイルベース・データ・インポート機能を使用して、外部データ・ソースからCX SalesおよびB2Bサービスに地理データをインポートできます。
データをインポートする際には次の質問を検討してください。
-
CX SalesおよびB2Bサービスと比較して、レガシー・システムまたはソース・システム・ストアはどのようにして地理情報を表しますか。
-
既存のデータを地理インポート・オブジェクトにマップするために、CX SalesおよびB2Bサービスで値を構成する必要がありますか。
-
CX SalesおよびB2Bサービスを拡張して属性を追加する必要がありますか。
-
ビジネス・データをインポートする際には、どのようなインポート機能を使用できますか。
-
インポートしたデータを検証するには、どうすればよいですか。
ビジネス・オブジェクトの構成
レガシー・データをCX SalesおよびB2Bサービスのデータにマップするには、地理データがCX SalesおよびB2Bサービスのデータとどのように対応しているかを理解する必要があります。
国ごとに異なる国体系インポート・オブジェクトをインポートする必要があります。これらの各インポート・オブジェクトには、国の体系で使用される地理タイプが地理レベル番号に基づく階層構造で含まれている必要があります。たとえば、オーストラリアの国体系をインポートする場合は、国体系は次のようになります。
-
国
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州
-
郡
-
町
-
ZIP
ビジネス・オブジェクトの構成
各インポート・オブジェクトは、Oracle Applications Cloudデータにデータをマップしたり、地理の構造コンポーネント間の1対多関係をサポートする場合に役立つ属性の集合です。
インポート・オブジェクトの属性詳細を理解し、インポート・データを準備できるようにする必要があります。次の情報が含まれるインポート参照ガイド(CXSalesおよびB2Bサービスのファイルベース・データ・インポート)ファイルを使用できます。
-
属性摘要
-
値を指定しない場合にデフォルトで属性に移入される値
-
各属性の検証情報
検証情報には、Oracle Application Cloudで値を定義できるタスクへのナビゲーション・パスが含まれています。たとえば、Oracle Application Cloudの選択リストに対応する値がデータ内に含まれる場合、検証情報によって、値を定義できるタスク名が提供されます。参照ガイド・ファイル名と場所のリストなどの追加情報は、地理インポート・オブジェクトの連携方法のトピックを参照してください。
構成可能属性
次の方法を使用して、レガシー・データまたはソース・データをインポートするためのオブジェクトを構成します。
-
アプリケーション・コンポーザでオブジェクト・モデル拡張を設計し、拡張の登録に必要なアーティファクトを生成します。
-
アーティファクトをオブジェクトのインポートに使用できるようにします。
これらの構成可能な属性をソース・ファイル・データにマップできます。同じソース・ファイルを使用して、構成可能な属性と標準のインポート・オブジェクト属性の両方をインポートできます。
ファイル・ベース・データ・インポートを使用した地理のインポート方法
地理をインポートするには、まずソース・データ・ファイルを準備する必要があります。ソース・ファイルにはXMLファイルまたはCSVファイルなどのテキスト・ファイルを使用できます。
ファイル・インポート・プロセスは、次の用途に使用します。
-
ソース・ファイル内のデータの読取り
-
マッピングに基づくインタフェース表の移入
-
アプリケーション宛先表へのデータのインポート
「設定および保守」の「ファイル・インポートの定義」タスク・リストには、次の用途に必要なタスクが含まれます。
-
インポート・オブジェクトの構成
-
ソース・ファイル・マッピングの作成
-
インポート・アクティビティのスケジュール設定
これらのタスクには、営業オファリングの「データのインポートおよびエクスポート」機能領域からでもアクセスできます。
インポート・オブジェクトごとにファイル・インポート・アクティビティを発行します。新しい地理を作成するときは、地理オブジェクトを使用してデータをインポートします。地理のインポート・アクティビティにアクセスし、発行するには、マスター・データ管理の管理者ジョブ・ロールが必要です。
地理情報をインポートする際には、エンティティのすべての親レベルの親参照情報を指定する必要があります。
インポートしたデータの検証方法
ファイル・インポート・アクティビティ・レポートを使用して、インポートしたデータを検証できます。または、「地理」作業領域に移動して、インポートした地理情報を表示することもできます。
地理インポート・オブジェクトの連携方法
地理および地理に関連するオブジェクトをインポートするには、地理インポート・オブジェクトを使用します。このトピックでは、地理インポート・オブジェクトについて説明し、次のものを紹介します。
-
ターゲット・インポート・オブジェクト
-
ターゲット・インポート・オブジェクト属性
-
ソース・ファイル・データを評価してマッピングするためのターゲット・インポート・オブジェクト属性参照ガイド・ファイル
地理ターゲット・インポート・オブジェクトの概要
地理インポート・オブジェクトは、地理と地理に関連するオブジェクトをインポートする場合に使用します。地理インポート・オブジェクトは、地理の個々の属性を編成するために、さらに小さなオブジェクトに分割されます。
地理インポート・オブジェクトのターゲット・インポート・オブジェクトには、地理階層に関する情報が含まれています。既存の地理を更新するときには、既存の地理の親参照情報を指定する必要があります。
地理情報を作成および更新するには、ImpGeographyターゲット・インポート・オブジェクトを使用します。
地理ターゲット・インポート・オブジェクトの属性
インポートする属性を、使用可能なターゲット・オブジェクト属性およびその有効な値と比較します。参照ファイルを使用して、マッピングおよび検証のためにソース・データおよび販売およびB2Bサービス属性を評価します。『CX SalesおよびB2Bサービスのファイルベース・データ・インポート・ガイド』(https://docs.oracle.com/en/cloud/saas/sales/20a/oefbs/index.html)を参照してください。インポート・オブジェクトに関するトピックを参照してください。ターゲット・インポート・オブジェクトの参照ファイルへのリンクも含まれています。参照ガイド・ファイルには次のものが含まれます。
-
属性摘要
-
デフォルト値
-
属性の検証
各属性の検証をレビューして、必要な設定タスクが存在するかどうかを確認します。
インポート・マッピングの定義および管理
ソース・ファイル・データをインポートする際は、ソース・データと、ターゲット・オブジェクトおよびターゲット・オブジェクト属性の組合せとの間のマッピングを定義する必要があります。インポート・マッピングを定義および管理するには、次のいずれかを実行します。
-
「設定および保守」作業領域の次に移動します。
-
オファリング: 営業
-
機能領域: データのインポートおよびエクスポート
-
タスク: ファイル・インポート・マッピングの管理
-
-
インポート・アクティビティを定義するときにマッピングを定義します。「設定および保守」作業領域の次に移動します。
-
オファリング: 営業
-
機能領域: データのインポートおよびエクスポート
-
タスク: ファイル・インポート・アクティビティの管理
-
地理ターゲット・インポート・オブジェクトの参照ファイル
このオブジェクトのターゲット・インポート・オブジェクトの参照ファイルにアクセスするには、『CX SalesおよびB2Bサービスのファイルベース・データ・インポート・ガイド』(https://docs.oracle.com/en/cloud/saas/sales/20a/oefbs/index.html)を参照してください。インポート・オブジェクトに関するトピックを参照してください。ターゲット・インポート・オブジェクトの参照ファイルへのリンクも含まれています。
参照ファイルとそのターゲット・インポート・オブジェクトのリストを次に示します。
ターゲット・インポート・オブジェクト | 説明 | 属性参照ファイル名 |
---|---|---|
ImpGeography |
国の地理階層詳細(地理タイプや地理コードなど)に関する情報が含まれています。 |
HZ_IMP_GEOGRAPHIES_T _Reference |
地理インポートの例
この例は、ファイルベース・データ・インポート・ツールを使用してデータをインポートする方法を示しています。この例では、ソース・ファイル内の地理データをアプリケーションにインポートして、それらのデータをリアルタイムの住所検証目的や税金目的に使用できるようにしています。
次の表に、このシナリオにおける主な検討事項の概要を示します。
検討事項 | この例の場合 |
---|---|
どのようなオブジェクトをインポートしますか。 |
地理 |
ソース・データに使用しているファイル・タイプは何ですか。 |
テキスト・ファイル |
ソース・データ・ファイルをどこからアップロードしますか。 |
自分のデスクトップ |
ソース・データ・ファイルのデータ・タイプは何ですか。 |
カンマ区切り |
どのフィールドをアプリケーションにインポートしますか。 |
RecordTypeCodeフィールドを除くすべて |
インポート処理をいつ行いますか。 |
即時 |
タスクの概要
インポート・アクティビティを作成し、インポートをアクティブ化するステップは、次のとおりです。
-
ソース・ファイルに含める情報を決定します。
-
インポート・アクティビティを作成してスケジュールします。
-
インポート結果をモニターします。
開始する前に
-
1回のインポートで扱う各データ行で、ソースID値と親ソースID値の組合せが一意になるようにしてください。ただし、ソース・データ・ファイルに、以前にインポートした地理データと同じソースIDと親ソースID値が含まれている必要はありません。各地理値の地理体系レベルと親が同じ場合は、IDが異なっていてもインポートには影響しません。
-
子地理のすべての親をデータ・ファイルに含めて、子地理を追加できるようにしてください。たとえば、US、CAおよびサンフランシスコがすでにインポートされている状態で、CAの市であるサンノゼをインポートする場合は、データ・ファイルにUS、CAおよびサンノゼが含まれている必要があります。
-
ロード済の地理データの正しい値がソース・データ・ファイルに含まれていることを確認してください。たとえば、初回インポート時に国としてUS、州としてCAをインポートし、後続のインポートで州としてカリフォルニアをインポートすると、親の国をUSとする2つの州レコード(CAとカリフォルニア)がアプリケーション・データ内に作成されることになります。
ソース・ファイルに含める情報の決定
-
ソース地理データ・ファイルには、各データ行で一意のソースID値とその親のソースID値が含まれている必要があります。ソースIDと親ソースIDは18文字以下にする必要があります。
-
次の表に示すように、地理ソース・データを体系化できます。
地理レベル 名前 ソースID 親ソースID 1 (国)
US
1
該当なし
2 (州)
CA
11
1
3 (郡)
アラメダ
111
11
4 (市区町村)
プレザントン
1111
111
4 (市区町村)
ダブリン
1112
111
インポート・アクティビティの作成およびスケジュール
インポート・アクティビティを作成し、インポート詳細を入力し、インポートをスケジュールできます。インポート・アクティビティには、ソース・ファイルまたはファイルの場所の選択、データベースへのソース・ファイルのマッピングおよびインポートのスケジュールが含まれます。
-
「設定および保守」作業領域の次に移動します。
-
オファリング: 営業
-
機能領域: データのインポートおよびエクスポート
-
タスク: ファイル・インポート・アクティビティの管理
-
-
「インポート・アクティビティの管理」ページで、「作成」をクリックします。
-
「インポート・アクティビティの作成」の「フィールドのマップ」ページで、次の表に示すように、ソース・ファイルの各フィールドをターゲット・オブジェクトおよび属性にマップします。
フィールド 値 名前
マスター参照地理
オブジェクト
地理
ファイル・タイプ
テキスト・ファイル
ファイル選択
特定のファイル
アップロード元
デスクトップ
ファイル名
デスクトップから該当するファイルを選択
データ型
カンマ区切り
注意: 「インポート・アクティビティの作成」の「設定」ページでは、必ずソース・データ・ファイルのファイル・タイプと同じファイル・タイプを選択してください。 -
「次」をクリックします。
-
「インポート・アクティビティの作成」の「フィールドのマップ」ページで、次の表に示すように、ソース・ファイルの各フィールドをデータベース・オブジェクトおよび属性にマップします。
列ヘッダー 値の例 無視 オブジェクト 属性 プライマリ地理名
プライマリ地理名
米国
ImpGeography
プライマリ地理名
国コード
US
いいえ
ImpGeography
国コード
レコード・タイプ・コード
0
はい
ImpGeography
レコード・タイプ・コード
ソースID
10265
いいえ
ImpGeography
ソースID
親ソースID
1053
いいえ
ImpGeography
親ソースID
テキスト・ファイルからインポートしない列については、「無視」を選択します。
注意: ソース・ファイルのフィールドを関連するターゲット・オブジェクトにマップできない場合は、インポート・オブジェクト・スプレッドシートを参照してください。 -
「次」をクリックします。
-
「インポート・アクティビティの作成」の「スケジュールの作成」ページで、「スケジュール」フィールドから「即時」を選択し、インポートがアクティブ化後すぐに開始されるようにします。
データを即時にインポートするかわりに、インポートの開始日時を指定できます。また、インポートの繰返しの有無とその頻度を指定することもできます。
-
「次」をクリックします。
インポート結果のモニター
インポート・アクティビティの処理をモニターし、完了レポートで成功レコードとエラーの両方を確認できます。
-
「インポート・アクティビティの作成」の「レビューおよびアクティブ化」ページで、「インポート詳細」、「ファイル詳細」、「インポート・オプション」、「スケジュール」の各セクションに表示されるインポート詳細を確認します。必要に応じて、「戻る」リンクを使用して前の画面にナビゲートし、インポート詳細を更新します。
-
インポート詳細を確認し、「アクティブ化」をクリックしてインポートを発行します。
インポート・アクティビティが終了したら、「ステータス」フィールドの値が「完了」に変わります。
国体系のインポートの概要
ファイルベース・データ・インポート機能を使用して、外部データ・ソースから販売およびB2Bサービスに国体系データをインポートできます。国体系は、国の地理タイプを階層構造でグループ化したものです。たとえば、アメリカ合衆国の地理体系の場合、最上位レベルの地理タイプを州として、その下位に郡、市、郵便番号が続きます。
国体系を使用して、次の情報を格納できます。
-
国内の地理間の関係
-
国の地理のタイプ
データをインポートする際には次の質問を検討してください。
-
販売およびB2Bサービスと比較して、レガシー・システムまたはソース・システム・ストアはどのようにして国体系情報を表しますか。
-
既存のデータを国体系インポート・オブジェクトにマップするために、販売およびB2Bサービスで値を構成する必要がありますか。
-
販売およびB2Bサービスを拡張して属性を追加する必要がありますか。
-
ビジネス・データをインポートする際には、どのようなインポート機能を使用できますか。
-
インポートしたデータを検証するには、どうすればよいですか。
ビジネス・オブジェクトの構成
レガシー・データを販売およびB2Bサービスのデータにマップするには、国体系データが販売およびB2Bサービスのデータとどのように対応しているかを理解する必要があります。
国ごとに異なる国体系インポート・オブジェクトをインポートする必要があります。これらの各インポート・オブジェクトには、国の体系で使用される地理タイプが地理レベル番号に基づく階層構造で含まれている必要があります。たとえば、オーストラリアの国体系をインポートする場合は、次の国体系を使用する必要があります。
-
国
-
州
-
郡
-
町
-
ZIP
国体系のインポート・オブジェクト
国体系のインポート・オブジェクトはGeoStructureLevelです。
ビジネス・オブジェクト属性の構成
各インポート・オブジェクトは、Oracle Applications Cloudデータにデータをマップしたり、国体系の構造コンポーネント間の1対多関係をサポートする場合に役立つ属性の集合です。
インポート・オブジェクトの属性詳細を理解し、インポート・データを準備できるようにする必要があります。次の情報が含まれるインポート参照ガイド(CX SalesおよびB2Bサービスのファイルベース・データ・インポート)ファイルを使用できます。
-
属性摘要
-
値を指定しない場合にデフォルトで属性に移入される値
-
各属性の検証情報
検証情報には、Oracle Application Cloudで値を定義できるタスクへのナビゲーション・パスが含まれています。たとえば、Oracle Application Cloudの選択リストに対応する値がデータ内に含まれる場合、検証情報によって、値を定義できるタスク名が提供されます。参照ガイド・ファイル名と場所のリストなどの追加情報は、国体系のインポート・オブジェクトの連携方法のトピックを参照してください。
構成可能属性
次の方法を使用して、レガシー・データまたはソース・データをインポートするためのオブジェクトを構成します。
-
アプリケーション・コンポーザでオブジェクト・モデル拡張を設計し、拡張の登録に必要なアーティファクトを生成します。
-
アーティファクトをオブジェクトのインポートに使用できるようにします。
これらの構成可能な属性をソース・ファイル・データにマップできます。同じソース・ファイルを使用して、構成可能な属性と標準のインポート・オブジェクト属性の両方をインポートできます。
ファイル・ベース・データ・インポートを使用した国体系のインポート方法
アカウントをインポートするには、まずソース・データ・ファイルを準備する必要があります。ソース・ファイルにはXMLファイルまたはCSVファイルなどのテキスト・ファイルを使用できます。
ファイル・インポート・プロセスは、次の用途に使用します。
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ソース・ファイル内のデータの読取り
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マッピングに基づくインタフェース表の移入
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アプリケーション宛先表へのデータのインポート
「設定および保守」の「ファイル・インポートの定義」タスク・リストには、次の用途に必要なタスクが含まれます。
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インポート・オブジェクトの構成
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ソース・ファイル・マッピングの作成
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インポート・アクティビティのスケジュール設定
これらのタスクには、営業オファリングの「データのインポートおよびエクスポート」機能領域からでもアクセスできます。
国体系のインポート・アクティビティにアクセスし、それらを発行するには、マスター・データ管理の管理者ジョブ・ロールが必要です。
インポートしたデータの検証方法
ファイル・インポート・アクティビティ・レポートを使用して、インポートしたデータを検証できます。または、「国体系」作業領域に移動して、インポートした国体系情報を表示することもできます。
国体系のインポート・オブジェクトの連携方法
国体系インポート・オブジェクトは、国体系と国体系に関連するオブジェクトをインポートする場合に使用します。このトピックでは、国体系インポート・オブジェクトについて説明し、次のものを紹介します。
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ターゲット・オブジェクト
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ターゲット・インポート・オブジェクト属性
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ソース・ファイル・データを評価してマッピングするためのターゲット・インポート・オブジェクト属性参照ガイド・ファイル
国体系ターゲット・インポート・オブジェクトの概要
国体系インポート・オブジェクトは、国体系と国体系に関連するオブジェクトをインポートする場合に使用します。国体系インポート・オブジェクトは、国体系の個々の属性を編成するために、さらに小さなオブジェクトに分割されます。国体系インポート・オブジェクト内のターゲット・インポート・オブジェクトは、国体系に関する情報と、他のオブジェクトに関する情報にグループ化されます。
既存の国体系を更新する際には、既存の国体系の親参照情報を指定する必要があります。この参照情報により、インポートした地理体系と既存の体系を結び付けます。ImpGeoStructureLevelターゲット・インポート・オブジェクトは、国体系情報を作成および更新するために使用します。
国体系ターゲット・インポート・オブジェクトの属性
インポートする属性を、使用可能なターゲット・オブジェクト属性およびその有効な値と比較します。参照ファイルを使用して、マッピングおよび検証のためにソース・データおよび属性を評価します。『CX SalesおよびB2Bサービスのファイルベース・データ・インポート・ガイド』(https://docs.oracle.com/en/cloud/saas/sales/20a/oefbs/index.html)を参照してください。インポート・オブジェクトに関するトピックを参照してください。ターゲット・インポート・オブジェクトの参照ファイルへのリンクも含まれています。参照ガイド・ファイルには次のものが含まれます。
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属性摘要
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デフォルト値
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属性の検証
各属性の検証をレビューして、必要な設定タスクが存在するかどうかを確認します。
インポート・マッピングの定義および管理
ソース・ファイル・データをインポートする際は、ソース・データと、ターゲット・オブジェクトおよびターゲット・オブジェクト属性の組合せとの間のマッピングを定義する必要があります。インポート・マッピングを定義および管理するには、次のいずれかを実行します。
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「設定および保守」作業領域で、マッピングを事前定義します。
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オファリング: 営業
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機能領域: データのインポートおよびエクスポート
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タスク: ファイル・インポート・マッピングの管理
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「設定および保守」作業領域でインポート・アクティビティを作成するときにマッピングを定義します。
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オファリング: 営業
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機能領域: データのインポートおよびエクスポート
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タスク: ファイル・インポート・アクティビティの管理
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国体系ターゲット・インポート・オブジェクトの参照ファイル
このオブジェクトのターゲット・インポート・オブジェクトの参照ファイルにアクセスするには、『CX SalesおよびB2Bサービスのファイルベース・データ・インポート・ガイド』(https://docs.oracle.com/en/cloud/saas/sales/20a/oefbs/index.html)を参照してください。インポート・オブジェクトに関するトピックを参照してください。ターゲット・インポート・オブジェクトの参照ファイルへのリンクも含まれています。
ファイルベース・インポートを使用して地理をインポートする方法の詳細は、Oracle Supportサイトに用意されているドキュメント1481758.1『マスター参照地理データのインポート』を参照してください。
参照ファイルとそのターゲット・インポート・オブジェクトのリストを次に示します。
ターゲット・インポート・オブジェクト | 説明 | 参照ガイド・ファイル名 |
---|---|---|
ImpGeoStructureLevel |
国の地理体系を指定する情報です。 |
HZ_IMP_GEO_STRUCTURE _LEVELS_Reference |
テリトリ地理ゾーンをインポートおよびエクスポートする方法
テリトリ地理ゾーンは、組織のリージョン(太平洋岸北西部営業地域など)を複製できるようにする目的で設定する地理境界です。1つのアプリケーション・インスタンスにテリトリ地理ゾーンを設定し、その定義が終了した後で、テリトリ・ゾーンをエクスポートし、別のアプリケーション・インスタンスにインポートできます。
テリトリ地理ゾーンを定義してから、テリトリ・ゾーンを別のアプリケーション・インスタンスにインポートするステップは、次のとおりです。
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マスター参照地理データをアプリケーションにインポートします。
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「テリトリ地理の管理」タスクを使用して、テリトリ地理ゾーンを定義します。
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テリトリ地理ゾーンをエクスポートします。
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テリトリ地理ゾーンを別のアプリケーション・インスタンスにインポートします。
マスター参照地理データのインポート
最初に、マスター参照地理データをインポートする必要があります。マスター参照地理データは、国、州、市などの地理要素で構成され、顧客レコードや販売レコードで使用される住所情報など、アプリケーションに格納する地理情報で必要になります。詳細は、「地理階層: 説明」のトピックを参照してください。マスター参照地理データをアプリケーションにインポートするには、「設定および保守」の「ファイル・インポート・アクティビティの管理」タスクを使用します。
テリトリ地理ゾーンの定義
マスター参照地理データのインポート後、「設定および保守」の「テリトリ地理の管理」タスクを使用して、テリトリ地理ゾーンをアプリケーションに作成できます。詳細は、「テリトリ地理の管理: 作業例」のトピックを参照してください。
テリトリ地理ゾーンのエクスポート
マスター参照地理データのインポートとテリトリ地理ゾーンの定義のタスクが完了したら、構成パッケージを作成してテリトリ・ゾーン・データをエクスポートできます。詳細は、関連するトピック・セクションで設定データのエクスポートのデモを参照してください。
テリトリ地理ゾーンのインポート
テリトリ地理ゾーン設定の構成パッケージをダウンロードしたら、テリトリ・ゾーンを別のアプリケーション・インスタンスにインポートできます。
住所クレンジングの設定方法
住所クレンジングでは、アプリケーションに入力した住所情報を検証、修正および標準化します。地理検証とは異なり、住所クレンジングでは、地理属性と住所行属性の両方が検証されます。
住所クレンジング機能を使用するには、この機能がデータ品質統合を使用して提供されることから顧客データ品質アプリケーションのライセンスが必要です。
次のいずれかのオプションを選択して、各国のリアルタイム住所クレンジング・レベルを指定できます。
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なし: リアルタイム住所クレンジングを指定しません。
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オプション: 住所クレンジングをオプションで実行します。
国に対して住所クレンジングを有効にすると、アプリケーションの住所入力ポイントに「住所の検証」アイコンが表示されます。アイコンをクリックすると、住所クレンジングが実行され、修正および標準化された住所が表示されます。一致する住所が見つからない場合は、アラート・メッセージが表示されます。
GBG | Loqateサポートに関するよくある質問
GBG | Loqateはいくつの国をサポートしていますか。
GBG | Loqateは82か国をサポートしています。82を超える追加国のサポートは、拡張要求として記録する必要があります。拡張要求を記録するには、Idea Labに移動します。
Nokia地理データは無料ですが、GBG | Loqateデータは有料ですか。
GBG | Loqate地理データについては、請求なしで、ライセンス要件もありません。
私は既存の顧客ですが、どのような影響を受けますか。GBG | LoqateとNokia地理データの両方をインポートできますか。
いいえ。GBG | LoqateまたはNokia地理データのいずれかをインポートできますが、1つの国について両方のプロバイダからインポートすることはできません。GBG | Loqateは、Nokiaがサポートしている既存の62か国を含む82か国をサポートしているため、GBG | Loqate地理データを使用することをお薦めします。
Nokia地理データをすでに使用している場合は、次の2つのオプションのいずれかを選択できます。
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オプション1: 引き続きNokia地理データを使用する場合は、何もする必要はありません。Oracleでは、Nokia地理データの修正はサポートされていません。
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オプション2: Nokia地理データをGBG | Loqate地理データに置換できます。これは現在、手動のプロセスです。新しいGBG | Loqate地理データをインポートするには、手動のステップに従い、サポート・チームと緊密に連携する必要があります。このプロセスの詳細は、この章の「既存のマスター地理データから改訂版のOracleによってライセンスされている地理データへの置換」の項を参照してください。
Oracleがライセンス供与している地理参照データの更新頻度はどのくらいですか。Oracleがライセンス供与している地理参照データでサポートされる新しい国について通知を受けるには、どうすればよいですか。
地理データは四半期ベースで更新されますが、最新の地理データ・リフレッシュの更新は自動化されていません。リリース・レディネス・ドキュメントを使用して、地理データのリフレッシュについて通知されます。
地理データはどのように更新されますか。すべての国が同時に更新されますか。または、一部の国のみが一度に更新されますか。
18Cより後のリリースで1つの国の地理データを初めてインポートすると、標準で最新のGBG | Loqate地理データが取得されます。ただし、GBG | Loqate地理データが3か月を超える古いものである場合やNokia地理データを使用している場合は、この章の「既存のマスター地理データから改訂版のOracleによってライセンスされている地理データへの置換」の項を実行して、最新のGBG | Loqate地理データを取り込む必要があります。
「地理の管理」でVertexまたは他のサードパーティの地理データをインポートできますか。
はい、引き続き任意の地理データをインポートできます。Oracleでは、標準でGBG | Loqate地理データがサポートされています。
1つのインポート・ジョブで複数の国の地理データをインポートできますか。
いいえ。1つの国に対して発行できるインポート・ジョブは1つのみです。インポート・ジョブを発行した後、別の国を検索し、その国について別のインポート・ジョブを発行できます。現在、「設定および保守」メニューの「地理の管理」タスクを使用して、一度に1つの国のみについて、GBG | LoqateまたはNokiaデータを検索してインポートできます。
地理に関するFAQ
住所クレンジングの定義はいつ行いますか。
アプリケーションに入力された住所データを特定の形式に準拠させ、住所表現を統一する必要がある場合に行います。たとえば、入力されるデータが必ず正しい住所形式で格納されるようにします。
既存の国体系をコピーすることによって地理体系を更新できないのはなぜですか。
地理体系は、既存の地理タイプを追加するか、新しい地理タイプを作成して地理体系に追加することによってのみ更新できます。既存の国体系をコピーできるのは、新しい国体系を定義する場合のみです。
国の地理体系のレベルを削除できないのはなぜですか。
国の地理体系レベルに地理が存在する場合、そのレベルを削除できません。たとえば、アメリカ合衆国の地理体系に地理の1つとして州が作成されている場合、国の地理体系から州レベルを削除できません。
地理階層に地理を追加できますか。
はい。ただし、追加対象の地理の地理タイプが国の地理体系にすでに追加されている必要があります。
地理階層内の特定の地理を編集できますか。
はい。「地理階層の管理」ページで、地理の日付範囲、プライマリ名/カナ名とコード、親地理などの詳細を編集できます。
地理階層内の地理に下位レベルの地理を追加するにはどうすればよいですか。
下位レベルに地理を作成する地理を選択し、「作成」アイコンをクリックします。この場合、選択した地理タイプの1つ下のレベルにある地理タイプの地理を作成できます。国の地理タイプの体系は、「地理体系の管理」ページで定義します。
地理体系内で定義できるレベルの数はいくつですか。
地理体系を定義する際には、レベル1の国から開始して、最大で6レベルまで追加することをお薦めします。値リストまたは検証を含めて6レベルを超えて追加すると、6番目以降のレベルは、アカウント、担当者、サプライヤ、個人などの住所UIで想定どおりに動作しない場合があります。